JP3329153B2 - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

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JP3329153B2
JP3329153B2 JP23553695A JP23553695A JP3329153B2 JP 3329153 B2 JP3329153 B2 JP 3329153B2 JP 23553695 A JP23553695 A JP 23553695A JP 23553695 A JP23553695 A JP 23553695A JP 3329153 B2 JP3329153 B2 JP 3329153B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャー炊飯器に係
わり、特に、比較的厚い鍋を備えたジャー炊飯器に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ジャー炊飯器におい
て、被調理物を入れる鍋は、材料厚さが通常 0.7〜2.5m
mであるが、鋳造やダイカスト成形により、材料厚さを
3〜6mm程度にしたものもある。このように厚い鍋を備
え、かつ、電熱式のヒータにより鍋を加熱するようにし
たジャー炊飯器では、鍋が厚いために、鍋内が比較的均
一に加熱され、炊きむらなく炊飯ができる点で利点があ
る反面、炊飯加熱終了の後の鍋の余熱が大きく、ヒータ
の加熱が停止しても、むらし中に鍋に接した部分のご飯
の焦げ付きが多くなる問題があった。これは、従来のジ
ャー炊飯器の加熱制御では、鍋内が沸騰状態に達した後
もヒータの加熱を続け、ドライアップつまり鍋内の水が
なくなったことにより生じる急激な温度上昇を検出し
て、炊き上げ完了とし、ヒータの加熱を停止していたた
めである。
【0003】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、鍋の余熱を利用して沸騰継続加熱を行う
とともに、焦げ付きを低減できるジャー炊飯器を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、炊飯加熱行程の後にむらし加熱行程を行
うジャー炊飯器において、加熱装置と、この加熱装置に
対向する箇所の材料厚さを3mm以上にした鍋と、前記加
熱装置の通断電を制御する制御手段と、前記鍋の温度を
検出する温度センサとを備え、前記炊飯加熱行程で、炊
飯開始の後加熱装置により前記鍋を加熱し、前記鍋の温
度上昇が第1の所定時間の間に第1の所定温度以下にな
ったら、鍋内がほぼ沸騰状態に達したものとして加熱装
置の加熱を第2の所定時間停止し、この第2の所定時間
が経過した時点で、前記鍋の温度が第2の所定温度以上
上昇したら再加熱を行うことなく炊飯加熱行程を終了し
むらし加熱行程にする一方で、前記第2の所定時間が経
過した時点で、前記鍋の温度が第2の所定温度以上上昇
していなければ、前記鍋の温度が沸騰状態に達したとき
の温度から所定温度上昇するまで前記加熱装置による再
加熱を行なった後、炊飯加熱行程を終了しむらし加熱行
程にすると共に、前記鍋の炊飯量に応じて前記第1の所
定時間と第1の所定温度と第2の所定時間を設定するよ
うに構成したものである。
【0005】この構成により、温度センサが検出する鍋
の温度に応じて、制御手段が加熱装置の通断電を制御す
るが、炊飯加熱行程においては、鍋内がほぼ沸騰状態に
なるまで沸騰加熱行程が行われ、その後、沸騰状態を必
要なだけ継続させる沸騰継続加熱行程が行われる。さら
に、炊飯加熱行程の終了後は、炊き上がり後の加熱であ
るむらし加熱行程が行われる。ところで、鍋は、材料厚
さが加熱装置に対向する箇所で3mm以上と厚いため、熱
容量が大きく、加熱装置の加熱、非加熱に応じた温度変
化に時間遅れを生じる。そのため、沸騰状態を検出した
後、加熱装置の加熱を第2の所定時間停止しても、その
間、鍋の余熱のみにより、鍋内の沸騰状態を確実に継続
させることができる。そして、前記第2の所定時間が経
過した時点で鍋の温度低下がなければ、加熱装置による
再加熱を行うことなく、むらし加熱行程へ移行するの
で、良好な炊飯のために必要かつ十分な沸騰状態の継続
を確実に確保しつつ、過度な加熱を防止でき、焦げ付き
が強くなることがないとともに、無駄なエネルギーの消
費がなく炊飯を行うことができる。
【0006】また、前記第2の所定時間が経過した時点
で鍋の温度低下がある場合には、鍋の温度が沸騰状態に
達したときの温度から所定温度上昇するまで加熱装置に
よる再加熱を行った後、むらし加熱行程へ移行するの
で、良好な炊飯のために必要かつ十分な沸騰状態の継続
を確実に確保できる。
【0007】さらに、鍋の温度上昇が第1の所定時間の
間に第1の所定温度以下になったら、鍋内がほぼ沸騰状
態に達したものとして加熱装置の加熱を第2の所定時間
停止するが、このときの第1の所定時間と第1の所定温
度と第2の所定時間が、鍋の炊飯量に応じて設定され
る。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明のジャー炊飯器の一実
施例について、図面を参照しながら説明する。全体の断
面図である図4において、1は器本体、2はこの器本体
1内に着脱自在に収容される有底筒状の調理容器たる
鍋、3はこれら器本体1および鍋2の上面開口を開閉自
在に覆う蓋体である。器本体1は、下面を開口した外枠
5と、この外枠5の下面開口に取り付けられた底板6
と、内枠側部部材たる筒状の第1の内枠7と、この第1
の内枠7の下面開口を塞ぐように配置された内枠底部部
材たる第2の内枠8などにより構成されている。
【0009】これら第1の内枠7および第2の内枠8
は、ともにアルミニウム材料からなり、外枠5内に組み
付けられ、器本体1の内周の容器収容部たる内枠を形成
するものである。特に、容器収容部の底部を形成する第
2の内枠8は、表面処理をせず脱脂処理のみにして、後
述する炊飯ヒータの放射熱を効率よく反射できるように
してある。さらに、第1の内枠7の上面外周部には、鍋
2の上部に形成されたフランジ状の取手部9が載る弾性
体からなるブレーキブッシュ10が設けられている。すな
わち、鍋2は、第1の内枠7の上面外周部に吊り下げら
れて、内枠7,8内に収容される構成になっている。
【0010】また、前記鍋2は、材料として熱伝導性の
よいアルミニウムを使用してあり、鋳造であるアルミダ
イカストなどの成形方法により所定の形状に成形した
後、鍋2の内外面を弗素樹脂系のコーディング層により
被覆処理してある。これにより、鍋2の外面にご飯粒な
どが付着しにくくしてある。なお、鍋2の外面のコーテ
ィング層はシリコーン樹脂系のものとしてもよい。ま
た、鍋2の材料厚さは、従来の通常の鍋よりも厚くなっ
ており、2〜5mm、好ましくは3〜4mmになっている。
特に、鍋2の底面部の外周部の材料厚さは3mm以上にな
っている。
【0011】11は、鍋2を輻射熱により加熱する加熱装
置である炊飯ヒータで、この炊飯ヒータ11は、シーズヒ
ータをリング状に加工したものである。そして、この炊
飯ヒータ11は、第2の内枠8上に設けられた磁器部材か
らなるヒータ台12により、第2の内枠8と離れた状態で
取付け固定されており、鍋2の底面部の外周部に対向し
ている。シーズヒータからなる炊飯ヒータ11の加熱量た
る消費電力は、 1.8リットルの炊飯容量の場合で1000〜
1300Wに設定してある。なお、本実施例では、炊飯ヒー
タ11は、鍋2から離れていて、この鍋2を輻射熱により
加熱するものとなっているが、鍋2に接触する熱板にシ
ーズヒータが内蔵されたものや、熱板にシーズヒータが
接触状態で固定されたものなどであってもよい。例え
ば、シーズヒータをアルミニウムブロックに鋳込んで一
体化した熱板式のヒータの加熱面を鍋2の底面に接触さ
せる構成のものであってもよい。しかし、好ましくは本
実施例のように、熱板とシーズヒータとは非接触状態に
した方がよい。さらに、加熱装置としては、シーズヒー
タの他、スペースヒータ、誘導加熱による加熱コイルな
どを用いることもできる。
【0012】また、13は、内枠7,8の内底部において
炊飯ヒータ11を上方から非接触状態で覆うようにして設
けられた熱伝導体たる熱板である。この熱板13は、アル
ミニウム板を所定の形状にプレス成形した後にアルマイ
ト処理を施し、さらに二次電解アルマイトにより、酸化
ニッケルを含有した5〜10μm 、好ましくは7〜8μm
程度の膜厚で耐熱性のある被膜を形成してある。そし
て、鍋2を内枠7,8内に収容した状態では、この内枠
7,8の内底部に位置する熱板13の上面に鍋2の底面外
周部の最下部が載置されており、炊飯ヒータ11により加
熱された熱板13の熱は、熱板13と鍋2との接触部により
鍋2の底部に伝導される。この熱板13と鍋2との接触部
は、炊飯ヒータ11の直上に位置している。また、熱板13
の材料厚さは1〜2mm、好ましくは 1.2〜1.5mm になっ
ており、したがって、特に図5に示すように、少なくと
もこの熱板13と鍋2との接触部において、鍋2の材料厚
さt1と熱板13の材料厚さt2との関係は、t1>t2となって
いる。さらに、熱板13の外周と第1の内枠7および第2
の内枠8の内側面との間には、炊飯ヒータ11からの輻射
熱を鍋2の側部に供給する加熱空間14が形成される。
【0013】一方、第2の内枠8の下方には、鋼板製の
遮熱板たる支え板16が空間を形成しつつ設けてある。こ
の支え板16は、第2の内枠8の下側のほぼ全体を覆うよ
うにして設けられており、炊飯ヒータ11からの熱を遮断
する遮熱機能の他に、強度的に比較的弱い第2の内枠8
のアルミ材の補強効果も同時に得る構成となっている。
また、支え板16の中心部には、鍋2の温度を検出するた
めの温度センサ17が備えてあり、この温度センサ17を強
度的に強い感熱板18の内部に設けることにより、安定し
て鍋2の温度を検出できるようになっている。感熱板18
の下方には、鍋スイッチ19の接点を切り換えるスイッチ
レバー20が設けられており、これら感熱板18およびスイ
ッチレバー20は、コイルばね21を介して上下動自在にか
つ上方へ付勢して設けられる。そして、鍋2を器本体1
内に収容すると、前記第2の内枠8より上方へ突出した
感熱板18に鍋2の底面が載ることにより、この感熱板18
およびスイッチレバー20がコイルばね21の付勢に抗して
下方に押圧され、鍋スイッチ19の接点が切り換わって、
鍋2の有無を検出するようになっている。
【0014】22は、熱板13を常に鍋2側の上方へ付勢す
る弾性力を作用させるコイルばねで、これらコイルばね
22により、鍋2を器本体1内に収容したときに、熱板13
が鍋2の外底面に押し付けられるようにしてある。これ
により、前述のように第1の内枠7の上部により鍋2が
吊り下げられる構成であるにもかかわらず、鍋2の底面
と熱板13とが安定して接触できるようになっている。な
お、熱板13の組立ては、第2の内枠8の上側から、熱板
13の下方に突出する支持部材23を、第2の内枠8および
支え板16に共通して設けられる抜孔24,25に挿通し、第
2の内枠8の下方側から、コイルばね22およびサポート
部材26を支持部材23に装着して行なわれる。このサポー
ト部材26は、底板6に固定され、支持部材23を介して熱
板13を上下可動に支持するものである。
【0015】なお、27は底板6の後側下部に設けられる
コードリール、28は外枠5と第1の内枠7との間に立設
する筒状の金属製の横遮熱板である。
【0016】前記蓋体3は、蓋体上面を形成する外蓋31
と、この外蓋31の下方に空間を形成しつつ設けられた外
蓋カバー32と、この外蓋カバー32の下方に設けられた蓋
体下面を形成する放熱板33とにより構成され、さらに、
放熱板33の下方には、鍋2の上面開口を塞ぐ内蓋34が着
脱自在に設けられている。外蓋31および外蓋カバー32
は、いずれもポリプロピレンなどの合成樹脂にて成形さ
れるとともに、放熱板33はアルミニウム板の表面をアル
マイト処理して成形される。また、放熱板33の下方には
スタッド35が加締めにより取付けられており、このスタ
ッド35に内蓋34の中心部に設けた弾性を有する内蓋押え
36が装着される。37は、内蓋34の適所に形成された複数
の蒸気通路である。また、38は外蓋カバー32と放熱板33
との間に挾んで保持された円環状の蓋パッキンであり、
蓋体3の閉塞時に、蓋パッキン38の下端が鍋2の取手部
9に密着する。蓋体3は、左右方向のヒンジシャフト39
により外枠5の上部後側に回動自在に支持されるととも
に、ヒンジシャフト39に設けられたヒンジばね40により
開く方向へ付勢されている。このヒンジばね40に抗し
て、蓋体3はフックボタン41により閉じた状態に保持さ
れる。
【0017】蓋体3の後部には、鍋2内で発生する蒸気
を外部に放出させるための蒸気口45が設けられている。
この蒸気口45は、その上面を形成する合成樹脂製の蒸気
口カバー46と、外蓋カバー32の一部と、放熱板33に嵌着
されるパッキンを兼ねる蒸気口ゴム47とにより構成され
ている。この蒸気口ゴム47には、蒸気通路孔48を形成す
る蒸気筒49が、垂直に上へ立てて一体に形成されてい
る。また、蒸気口カバー46の外周部寄りには、一ないし
複数の蒸気通路孔50が形成されている。なお、51は蒸気
口45に溜まったおねばや水を排出するおねば戻し孔であ
り、52は蒸気口45を囲んで外蓋カバー32および放熱板33
間に設けられた蒸気口パッキンである。そして、鍋2内
に発生した蒸気は、内蓋34の蒸気通路37から蒸気口ゴム
47の蒸気筒49に侵入し、蒸気口45内の空間部53を通っ
て、蒸気口カバー46の蒸気通路孔50から外部に排出され
る。
【0018】55は、放熱板33の裏側つまり上面側に備え
た保温用の蓋ヒータで、この蓋ヒータ55は、両面粘着テ
ープ(図示せず)で接着されるアルミ箔56と放熱板33と
の間にコード状の発熱体を介在させて構成される。ま
た、蓋ヒータ55の上方で外蓋31および外蓋カバー32間に
は、前記蒸気口45の近傍に配置したグラスウール製の断
熱材57が設けられている。61は、保温用のコードヒータ
などからなる胴ヒータであり、この胴ヒータ61は、電気
的には前記蓋ヒータ55と並列回路を構成している。胴ヒ
ータ61は、接着されたアルミ箔62により、第1の内枠7
の外側面に取付け固定されている。なお、63は、第1の
内枠7の上部に設けられた一対の温度ヒューズである。
【0019】器本体1内の前側には、外枠5と横遮熱板
28との間に、電源基板支え65に支持された電源基板66
と、表示基板支え67に支持された表示基板68とが各々設
けられている。電源基板66の部品面には、コンデンサ、
ブザー、直流定電圧回路を形成するためのトランス、ヒ
ータ11,55,61の通断電を制御するリレーや双方向性サ
イリスタなどの複数の電気部品69,70が実装されてい
る。また、表示基板68には、炊飯や保温の開始や行程の
切換えやタイマーの時間設定などを行うためのスイッチ
71、時刻表示用のLCD表示部72、LEDからなる行程
表示ランプ73および図示していないマイクロコンピュー
タなどが実装されている。そして、この表示基板68の一
側を覆うようにして、外枠5の前面に操作パネル74が装
着されており、この操作パネル74には、前記スイッチ71
を操作するための押しボタン75が設けられているととも
に、表示の説明用の各種文字などを印刷した表面シート
76が貼り付けられている。
【0020】図3は、電気回路の概略を示している。同
図において、81はマイクロコンピュータなどからなる制
御手段で、この制御手段81は、前記温度センサ17により
検出される鍋2の温度や自身が備えた計時装置などのデ
ータに応じて、予め記憶されたプログラムに従い、リレ
ーなどからなる炊飯ヒータ駆動回路82を介して前記炊飯
ヒータ11の通断電を制御するとともに、双方向性サイリ
スタなどからなる保温ヒータ駆動回路83を介して前記蓋
ヒータ55および胴ヒータ61の通断電を制御するものであ
る。
【0021】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。鍋2内に被調理物である米および水を収容し
て炊飯を開始すると、炊飯ヒータ11が通電されて鍋2を
加熱する。また、蓋ヒータ55および胴ヒータ61も通電さ
れて、蓋ヒータ55が蓋体3の放熱板33を加熱するととも
に、胴ヒータ61が第1の内枠7を加熱する。炊き上がり
までの炊飯加熱行程は、図1および図2に示すように、
鍋2内が沸騰状態になるまでの沸騰加熱行程、その後沸
騰状態を必要なだけ継続させる沸騰継続加熱行程の順で
なされ、炊飯加熱行程の後には、米を十分にα化させる
ためのむらし加熱行程が行われ、さらにその後、保温行
程が行われる。なお、炊飯加熱行程の前に、米の吸水を
促進するひたし炊き行程や、設定した所定時刻に炊飯が
始まるまでのタイマー待機があってもよい。
【0022】沸騰加熱行程においては、炊飯ヒータ11が
連続通電され、大きな加熱量で鍋2が加熱される。その
際、温度センサ17により検出される鍋2の温度は、最初
急激に上昇し、沸騰状態に近付くと温度上昇の勾配は小
さくなっていく。そして、鍋2の温度が90℃以上になる
と、鍋2の温度の上昇が第1の所定時間であるa時間
(例えば 120秒)の間に第1の所定温度であるb℃(例
えば5℃)以下になったかどうかが判定される。そし
て、鍋2の温度の上昇の勾配がb/a以下になったなら
ば、鍋2内がほぼ沸騰状態に達したものとして、炊飯ヒ
ータ11が断電されてその加熱が停止し、沸騰加熱行程が
終了する。
【0023】この沸騰加熱行程の終了後、炊飯ヒータ11
の加熱は第2の所定時間d停止する。この所定時間d
は、良好な炊飯のために確保されるべき沸騰継続加熱行
程の時間であって、3〜7分程度に設定されている。そ
して、この所定時間dが経過した時点Dで鍋2の温度判
定が行われ、図1に示すように、この時点Dの鍋2の温
度P1が沸騰加熱行程終了時点の鍋2の温度P0以上であっ
たならば、その時点Dで沸騰継続加熱行程が終了し、む
らし加熱行程に移行する。これに対して、図2に示すよ
うに、P1<P0であったならば、炊飯ヒータ11が再び通電
されて加熱する。そして、鍋2の温度P2がP2≧P0+3℃
になったら、炊飯ヒータ11が断電されてその加熱が停止
し、沸騰継続加熱行程が終了し、むらし加熱行程に移行
する。なお、前述のように、沸騰状態に達したことが検
出された後、炊飯ヒータ11の加熱が所定時間d停止する
ので、従来のように沸騰継続加熱行程中も炊飯ヒータの
加熱を続ける場合とは異なり、ドライアップした炊き上
がり時点とされる沸騰継続加熱行程終了時点でも、鍋2
の温度が急激に上昇することはない。
【0024】このむらし加熱行程では、炊飯ヒータ11が
必要に応じてときどき通電され、沸騰温度状態が継続で
きる程度の加熱が行われる。そして、むらし加熱行程は
所定時間e(例えば15分)行われ、その後、保温行程に
移行する。この保温行程では、蓋ヒータ55および胴ヒー
タ61の加熱により鍋2の温度が約73℃に保持される。
【0025】本実施例においては、鍋2の材料厚さが少
なくとも炊飯ヒータ11に対向する箇所において3mm以上
と厚いため、鍋2の熱容量が大きく、炊飯ヒータ11の加
熱、非加熱に応じた鍋2の温度変化に時間遅れを生じ
る。そのため、前述のように、沸騰状態を検出した後、
炊飯ヒータ11の加熱を所定時間d停止しても、その間、
鍋2の余熱のみにより、鍋2内の沸騰状態を確実に継続
させることができる。そして、前記所定時間dが経過し
た時点で鍋2の温度低下がなければ、炊飯ヒータ11によ
る再加熱を行うことなく、むらし加熱行程へ移行するの
で、良好な炊飯のために必要かつ十分な沸騰状態の継続
を確実に確保しつつ、過度な加熱を防止でき、焦げ付き
が強くなることがないとともに、無駄なエネルギーの消
費がなく炊飯を行うことができる。また、前記所定時間
dが経過した時点で鍋2の温度低下がある場合には、鍋
2の温度P2がP2≧P0+3℃になるまで炊飯ヒータ11によ
る再加熱を行った後、むらし加熱行程へ移行するので、
良好な炊飯のために必要かつ十分な沸騰状態の継続を確
実に確保できる。そして、この場合でも、沸騰後でかつ
ドライアップ前に炊飯ヒータ11の加熱を一時的に停止し
たことにより、従来のような鍋内の水がなくなった時点
での鍋の急激な温度上昇(+10℃程度)を生じさせるこ
となく、沸騰の検出時点からの+3℃程度の温度上昇で
炊き上がりを検出でき、焦げ付きを抑制できる。なお、
沸騰継続加熱行程において炊飯ヒータ11の再加熱が行わ
れるかどうかは、様々な条件によるが、炊飯量が少ない
ときや中位のときはまず再加熱は行われず、再加熱が行
われるのは、炊飯量が多くてかつ電源電圧が低かったと
きくらいのものである。
【0026】なお、a,b,dなどの数値は、上に例示
したものには限らず、鍋2の熱容量や炊飯量などに応じ
て任意に設定すればよい。炊飯量に応じた設定について
は、例えば、ひたし炊き行程時の温度上昇の勾配から実
際の炊飯量を判定し、それに応じて、a,b,dなどの
値を各炊飯時に自動的に設定するようにしてもよい。特
に、前記所定時間dは、炊飯量が多くなるほど長くすべ
きである。また、前記実施例では、沸騰継続加熱行程に
おいて炊飯ヒータ11の再加熱が行われるかどうかの判定
条件は、所定時間d炊飯ヒータ11の加熱が停止する期間
中の鍋2の温度上昇P1−P0が0℃以上であるかどうかと
したが、鍋2の温度上昇の判定のための所定温度は、0
℃に限るものではなく、鍋2の熱容量などの条件に応じ
て、0℃より高く設定することも低く設定することもで
きる。
【0027】ところで、本実施例のジャー炊飯器のよう
に、シーズヒータやマイカ板に電熱線を巻いたスペース
ヒータなどの加熱装置をアルミニウム板からなる熱板に
内蔵したり、熱板の下側に接触させて固定したり、熱板
の下方に設置したりして設けた調理器では、熱板とこの
熱板の上面に載置した鍋などの調理容器との接触状態が
良好であるかどうかが、加熱効率上重要な点になる。接
触が悪ければ、加熱効率が低下して調理容器内の被調理
物の温度上昇が遅くなり、調理性能が悪化する。また、
部分的に接触が悪ければ、接触がよい部分は加熱過多に
なる一方、接触が悪い部分は加熱が弱くなり、加熱むら
の原因になる。
【0028】これらのことより、従来は、熱板の材料厚
さを比較的厚くし、高温時に変形して接触が悪くならな
いようにしていた。しかし、熱板の材料厚さが厚くなる
と、調理容器の加熱時の即熱性が悪くなる欠点がある。
この欠点を補って、調理容器が速く昇温するように、調
理容器の材料厚さは比較的薄くし、即熱性を向上させて
いた。このため、従来は、調理容器の材料厚さが熱板の
材料厚さより薄い構成になっていた。
【0029】近年、加熱能力を、従来 800W程度だった
ものを1000W以上に大きくして、従来より被調理物の即
熱性を改善したり、また、前記実施例のジャー炊飯器の
ように、調理容器の材料厚さを、従来1〜1.5mm 程度だ
ったものを2mm以上に厚くして、調理容器内全体の加熱
むらを抑制した調理器が製品化されているが、高消費電
力化と調理容器の材料厚さが厚くなったのとに対応して
熱板の材料厚さも厚くなっていたため、熱板の熱容量が
大きくなることから、即熱性の点では高消費電力化の効
果が十分に発揮されず、また、熱板の下側の加熱装置周
囲が高温になり、本体の外殻部が高温になるなどの問題
があった。
【0030】これに対して、本実施例のジャー炊飯器で
は、調理容器である鍋2の材料厚さt1と熱板13の材料厚
さt2との関係を少なくともこれら両者の接触部において
t1>t2としたので、炊飯ヒータ11の発熱した熱は、熱板
13に速く伝達し、熱板13の温度は速く上昇する。また、
熱板13と接している部分の鍋2の材料厚さが従来のもの
よりも厚いため、熱伝導量が多くなり、鍋2は、熱板13
との接触部からこの熱板13の熱を従来よりも速く吸収す
るようになる。すなわち、炊飯ヒータ11に対向する熱板
13は、材料厚さが比較的薄いので、下側の受熱面から上
側の反対面への熱伝達時間が短くなり、一方、鍋2は材
料厚さが比較的厚いので、熱板13の熱は速く鍋2に吸収
されて、被加熱体である鍋2の即熱性は向上する。ま
た、熱板13の熱が効率よく鍋2に吸収されるために、結
果的に熱板13の温度上昇度は低下する。従来は、前述の
ように熱板の材料厚さを鍋よりも厚くすべきであると考
えられていたが、鍋2の材料厚さが2mm以上と厚い場合
には、むしろ熱板13は強度確保に必要最小限の材料厚さ
にまで薄くした方が、即熱性が得られる効果がある。実
験の結果では、熱板13の材料厚さが1.5mm の場合は、鍋
2に接触していない部分の熱板13の温度は 350℃であっ
たが、1.2mm の場合は 300℃に低下し、熱板13の材料厚
さが薄い方が、炊飯ヒータ11の熱がより効率よく熱板13
を介して鍋2に伝達されていることが明確になった。す
なわち、むしろ熱板13の材料厚さが薄い方が、加熱効率
がよく、また、熱板13の温度が低下することから、過度
な補強を必要とせず、材料厚さは薄くても耐久性が確保
され、熱板13の周辺の温度上昇も低くなることになる。
【0031】また、鍋2は、鍋収容部たる内枠7の上部
に吊り下げられて内枠7,8内に収容される構成とした
ので、熱板13には鍋2の重量負荷がかからない。したが
って、荷重による熱板13の変形のおそれがなく、熱板13
の材料厚さを薄くしても、何ら強度上の影響を受けな
い。したがって、熱板13の材料厚さを必要最小限の厚さ
にまで薄くできる。これとともに、熱板13はコイルばね
22により上方へ押し上げる構成としたので、鍋2の底面
と熱板13とが安定して接触でき、熱板13から鍋2へ効率
よくかつむらなく熱が伝わる。
【0032】また、同じく鍋2を第1の内枠7の上部で
支持する構成としたことにより、内枠底部部材である第
2の内枠8にもほとんど鍋2の重量負荷が加わらないの
で、第2の内枠8の材料厚さを例えば 0.5〜1.5mm 程度
に薄くできる利点も得られる。これとともに、熱板13を
支持していないことなどから、第2の内枠8は耐熱保護
をしなくてもよいため、表面処理をなくしてアルミニウ
ム本来の赤外線の反射特性を有効に活用できるようにな
り、反射効率の向上により加熱効率を改善できる。
【0033】さらに、前記実施例においては、熱板13と
炊飯ヒータ11とを非接触状態にしたので、加熱源の局部
的発熱が緩和されて熱板13の加熱むらが少なくなり、熱
板13の熱変形を防止できる。
【0034】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、鍋2の加熱効率が改善されて被調理物の即熱性が向
上し、加熱装置たる炊飯ヒータ11の高消費電力化の効果
も十分に発揮され、調理性能が向上する。また、鍋2の
材料厚さが厚いことにより、即熱性の向上とあいまっ
て、鍋2内全体を加熱むらなく加熱でき、調理性能がさ
らに向上する。また、被調理物の加熱効率が向上するこ
とにより、調理時の消費電力量が低減する。また、熱板
13の周囲の温度上昇が抑制されるので、器本体1の外殻
部の底板6や外枠5が高温にならず、安全性が向上す
る。さらに、熱板13を薄くできることにより、炊飯器全
体の重量も低減できる。
【0035】なお、鍋などの調理容器と熱板などの熱伝
導体との前述のような材料厚さの関係により得られる作
用効果は、前記実施例のような炊飯器に限らず、電気ポ
ット、ホットプレートなどの、調理容器および加熱装置
間に熱伝導体を備えた調理器一般で得られるものであ
る。
【0036】さらに、本発明は、前記実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。例えば、前記実施例では、鍋2を内枠
7の上部に吊り下げて支持するようにしたが、鍋を熱板
の上面への載置により支持するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、炊飯加熱行程の後にむ
らし加熱行程を行うジャー炊飯器において、加熱装置
と、この加熱装置に対向する箇所の材料厚さを3mm以上
にした鍋と、前記加熱装置の通断電を制御する制御手段
と、前記鍋の温度を検出する温度センサとを備え、前記
炊飯加熱行程で、炊飯開始の後加熱装置により前記鍋を
加熱し、前記鍋の温度上昇が第1の所定時間の間に第1
の所定温度以下になったら、鍋内がほぼ沸騰状態に達し
たものとして加熱装置の加熱を第2の所定時間停止し、
この第2の所定時間が経過した時点で、前記鍋の温度が
第2の所定温度以上上昇したら再加熱を行うことなく炊
飯加熱行程を終了しむらし加熱行程にする一方で、前記
第2の所定時間が経過した時点で、前記鍋の温度が第2
の所定温度以上上昇していなければ、前記鍋の温度が沸
騰状態に達したときの温度から所定温度上昇するまで前
記加熱装置による再加熱を行なった後、炊飯加熱行程を
終了しむらし加熱行程にすると共に、前記鍋の炊飯量に
応じて前記第1の所定時間と第1の所定温度と第2の所
定時間を設定するように構成したので、厚い鍋の余熱を
利用して確実な沸騰継続加熱ができる一方、過度な加熱
を防止でき、したがって、焦げ付きを抑制できるととも
に、エネルギー効率もよくなる。また、第2の所定時間
が経過した時点で鍋の温度低下がある場合でも、良好な
炊飯のために必要かつ十分な沸騰状態の継続を確実に確
保できる。さらに、前記第1の所定時間と第1の所定温
度と第2の所定時間が、鍋の炊飯量に応じて設定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャー炊飯器の一実施例を示すもの
で、鍋温度の経時変化および加熱のタイミングを示すグ
ラフである。
【図2】同上鍋温度の経時変化および加熱のタイミング
を示すグラフである。
【図3】同上電気回路の概略を示すブロック図である。
【図4】同上全体の断面図である。
【図5】同上図4の炊飯ヒータ付近の拡大図である。
【符号の説明】
2 鍋 11 炊飯ヒータ 17 温度センサ 81 制御手段 d 所定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−213420(JP,A) 特開 昭61−284211(JP,A) 特開 昭53−38471(JP,A) 特開 平7−31538(JP,A) 実開 平2−78114(JP,U) 実公 平5−25543(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯加熱行程の後にむらし加熱行程を行
    うジャー炊飯器において、加熱装置と、この加熱装置に
    対向する箇所の材料厚さを3mm以上にした鍋と、前記加
    熱装置の通断電を制御する制御手段と、前記鍋の温度を
    検出する温度センサとを備え、前記炊飯加熱行程で、炊
    飯開始の後加熱装置により前記鍋を加熱し、前記鍋の温
    度上昇が第1の所定時間の間に第1の所定温度以下にな
    ったら、鍋内がほぼ沸騰状態に達したものとして加熱装
    置の加熱を第2の所定時間停止し、この第2の所定時間
    が経過した時点で、前記鍋の温度が第2の所定温度以上
    上昇したら再加熱を行うことなく炊飯加熱行程を終了し
    むらし加熱行程にする一方で、前記第2の所定時間が経
    過した時点で、前記鍋の温度が第2の所定温度以上上昇
    していなければ、前記鍋の温度が沸騰状態に達したとき
    の温度から所定温度上昇するまで前記加熱装置による再
    加熱を行なった後、炊飯加熱行程を終了しむらし加熱行
    程にすると共に、前記鍋の炊飯量に応じて前記第1の所
    定時間と第1の所定温度と第2の所定時間を設定するよ
    うに構成したことを特徴とするジャー炊飯器。
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