JPH0795922A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH0795922A
JPH0795922A JP24310593A JP24310593A JPH0795922A JP H0795922 A JPH0795922 A JP H0795922A JP 24310593 A JP24310593 A JP 24310593A JP 24310593 A JP24310593 A JP 24310593A JP H0795922 A JPH0795922 A JP H0795922A
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JP
Japan
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heating
rice
time
heater
container
Prior art date
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JP24310593A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温時間の長短に拘らず常時最適な食味を得
る。 【構成】 保温コーススイッチ47により、保温時間に応
じた保温条件を選択する。加熱パターン設定手段81は、
保温時間の長い保温コースを選択するほど、沸騰後にお
ける加熱量の少ない加熱パターンを設定する。この加熱
パターンに基づき、加熱制御手段82は各ヒータ11,13,
31を介して容器に対する加熱量を制御する。 【効果】 保温時間の長い保温コースを選択すると、含
水率の多い飯に炊きあがる。したがって、長時間保温し
ても、飯の乾燥化を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炊飯後に自動的に保温
を行う保温機能を備えた炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、被炊飯物であ
る米と水とを容器に収容し、この容器の上面開口部を蓋
体により閉塞した後、炊飯ヒータの通断電制御により容
器を加熱して、ひたし炊きおよび本炊飯を行う。そし
て、容器の温度を検出する温度センサの検出温度が所定
温度に達すると炊飯ヒータを断電し、むらしを経て炊飯
行程を完了させ、その後、容器センサの検出温度が所定
の保温温度になるように各ヒータを通断電制御するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の保温機
能を備えた炊飯器では、メイラード反応による飯上面の
黄変色や臭いの発生、および脂肪酸の酸化臭などによ
り、保温が長くなるにしたがって食味が低下するため、
通常保温時間の上限を12時間としている。しかしなが
ら、一般家庭における保温機能の使われ方は、例えば朝
6時に朝食用として炊飯を行うと、昼12時に昼食とし
て飯を食べる人は6時間の保温、また、夕方6時に夕食
として飯を食べる人は12時間の保温が必要となる。一
方、夕方6時に夕食用として炊飯を行うと、翌日の朝6
時に朝食として飯を食べる人は12時間の保温が必要と
なり、多くの場合、食事の時間帯に応じて概ね保温時間
は6時間あるいは12時間程度になることが考えられ
る。ところが、保温が12時間経過した場合には、単に
上記メイラード反応などが進行するだけでなく、飯の乾
燥化が進み、かつ蓋の開閉動作が多くなるため、保温が
6時間経過した飯に比べて食味が著しく低下する。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、保温時間の長
短に拘らず常時最適な食味を得ることのできる炊飯器を
提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被炊飯物を収
容する容器と、この容器を加熱する容器加熱手段と、炊
飯後における保温時間に応じて複数の保温条件を選択す
る保温コース選択手段と、この保温コース選択手段によ
り選択された保温コースに応じて複数の加熱パターンよ
り1つの加熱パターンを設定する加熱パターン設定手段
と、この加熱パターン設定手段により設定された加熱パ
ターンに基づき前記容器に対する加熱量を制御する加熱
制御手段とを備え、前記加熱パターン設定手段は保温時
間の長い保温コースであるほど前記容器の沸騰後におけ
る加熱量の少ない加熱パターンが設定されるものであ
る。
【0006】
【作用】上記構成により、保温コース選択手段により保
温時間の長い保温コースを選択すると、加熱パターン設
定手段は容器の沸騰後における加熱量の少ない加熱パタ
ーンを設定し、この加熱パターンに基づいて加熱制御手
段による一連の炊飯制御が行われる。したがって、保温
時間の長い保温コースを選択する程、全体として含水率
の多い飯が炊きあがる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。炊飯器の全体断面図を示す図1において、
1は上面を開口した器本体であり、アルミニウム板をア
ルマイト処理してなる内枠2と、内枠2を上部で固定す
るポリアミド樹脂成形品からなる枠部3と、枠部3を支
持して器本体1の外殻を形成するABS樹脂成形品から
なる外枠4とにより構成される。また、5は被炊飯物を
収容し、かつ内枠2に挿脱自在に収容される有底筒状の
容器である。この容器5はアルミニウムなどの熱伝導性
の良好な部材からなり、内面には非粘着性に優れたフッ
素樹脂コーティングが施され、また、外面にはアルマイ
ト後、酸化ニッケル及び酸化スズなどを含有したアルマ
イト液にて二次電解した耐熱性を有する黒色アルマイト
層(図示せず)が形成される。さらに、6はアルミニウ
ム板をアルマイト処理してなる凹凸のない一体形状をな
す有底筒状の加熱板であり、その内底面外周には容器5
の載置部6Aが傾斜形成される。この加熱板6は、内枠
2の上部に形成されたフランジ部2Aに挿脱可能に載置
され、かつ、収容時にはその上面が枠部3の上面と同一
面をなすように形成されている。
【0008】7は加熱板6の側面上部の温度を検出する
側面センサ、8は加熱板6の載置部6Aの温度温度を検
出する底面センサであり、内枠2の側面上部には枠部3
の下方に位置して異常温度上昇時に動作する温度ヒュー
ズ9が設けられる。また、内枠2の最底部には磁器など
の無機質材料からなるヒータ設置台10が設けられ、この
ヒータ設置台10上に加熱板6の載置部6Aの上部に対向
して底面ヒータ11が載置されるとともに、内枠2の外周
部にも前記ヒータ設置台10と同一材質からなるヒータ設
置台12が設けられ、このヒータ設置台12上に載置部6A
の下部に対向して側面ヒータ13が載置される。これらの
容器加熱手段を構成する底面ヒータ11および側面ヒータ
13は、いずれも円環状のシーズヒータからなり、載置部
6Aを加熱するように設けられている。さらに、14は電
磁ソレノイド(図示せず)を内蔵し、通電時に加熱板6
を底面より上方に押し上げる加熱板離脱装置であり、加
熱板6の最底面中央部に位置して上下動可能に設けられ
る。
【0009】21は、器本体1および加熱板6の上面開口
部を開閉自在に覆う蓋体である。蓋体21は、ABS樹脂
の成形品などからなり蓋体21の外郭を形成する外蓋22
と、この外蓋22の内側に設けられポリプロピレン樹脂の
成形品などからなる内蓋23と、容器5の上面開口部を直
接覆いアルミニウム板をアルマイト処理してなる蓋下面
板24とにより構成され、内蓋23と蓋下面板24とはアルミ
ニウム製リベットからなる固定金具25により連結固定さ
れている。また、蓋体21の一側にはポリプロピレン樹脂
の成形品からなり、かつ容器5内の蒸気を外部に放出す
る蒸気口26が設けられている。蒸気口26の外方には、容
器5と加熱板6間の空間部27に対向して漏斗状の注水口
28が設けられており、注水時以外の場合にはヒンジ29に
より開閉自在なカバー30によって、その上部が閉塞され
ている。蓋下面板24の略上部全面にわたって、この蓋下
面板24を加熱するコード状のヒータからなる蓋ヒータ31
がアルミ箔32を介して接着固定される。また、蓋ヒータ
31近傍の蓋下面板24の上部には、蓋温度検出手段たる蓋
センサ33が設けられる。34は、蓋体21の閉塞時におい
て、容器5の上端と蓋下面板24との間を密着するように
設けられた着脱可能な蓋パッキンであり、断面同一形状
をなすシリコーンゴム製の押し出し成形品を、所定長に
接合して形成されるものである。なお、35は外蓋22の上
部に設けられた操作パネル、36は内枠2と外枠4間に介
在する制御基板である。
【0010】操作パネル35の正面図を示す図2におい
て、41は操作パネル35の略中央部に配設されたLCD表
示器であり、このLCD表示器41は、共通する4桁のセ
グメント表示体を有する今の時刻用42Aおよび炊きあが
り用42Bの各時刻表示部42と、メニュー用43A,新米度
用43Bおよび保温コース用43Cに応じて9分割の表示形
態を有する炊飯コース表示部43とを備えている。また、
LCD表示器41の外側には、図示左側に、今の時刻スイ
ッチ44,メニュースイッチ45,新米度スイッチ46,およ
び保温コース選択手段たる保温コーススイッチ47の各操
作スイッチが設けられている。これら各操作スイッチに
おいて、今の時刻スイッチ44を押すと現在時刻の調節モ
ードに切換わり、図示右側のすすむスイッチ48およびも
どるスイッチ49を押すことで現在時刻の調節が可能とな
る。また、メニュースイッチ45を押す毎に、メニュー用
43Aの表示が白米/玄米/おかゆに切換わり、所望のメ
ニューが選択される。新米度スイッチ46は新米,冬・
春,夏場の各時期に新米度を調節するものであり、この
新米度スイッチ46を押す毎に、新米度用43Bの表示が切
換わり、所望の新米度が選択される。さらに、保温コー
ススイッチ47は炊飯後の保温時間に応じて保温条件を選
択するものであり、本実施例では、保温を8乃至12時
間行う場合が保温長,保温を8時間未満行う場合が保温
短,保温を全く行わない場合は保温なしとして各保温条
件を設定している。そして、この保温コーススイッチ47
を押す毎に保温コース用43Cの表示が切換わり、所望の
保温コースが選択される。
【0011】一方、図示右側の各操作スイッチにおい
て、前述のすすむスイッチ48およびもどるスイッチ49
は、炊きあがりの時刻を調節する手段としても用いられ
る。また、タイマー炊飯スイッチ50を押すとタイマー動
作が機能し、炊きあがり用42Bの時刻表示部42に表示さ
れた設定時刻に飯が炊きあがる。即炊飯スイッチ51は炊
飯コース表示部43に表示された炊飯コースに基づき、直
ちに炊飯を開始するためのものであり、保温スイッチ52
は保温加熱を開始するためのものである。なお、これら
のタイマー炊飯スイッチ50,即炊飯スイッチ51,保温ス
イッチ52の左側には、動作状態を示すタイマー炊飯用53
A,即炊飯用53Bおよび保温用53Cの各LED53が設け
られる。さらに、54は全ての動作を強制的に停止して切
状態にする切スイッチ、55は加熱板スイッチであり、こ
の加熱板スイッチ55を押すことにより、前記加熱板離脱
装置14を動作させて加熱板6を上方に押し上げることが
できる。加熱板離脱装置14は加熱板スイッチ55を押さず
に10秒経過するか、あるいは、再度加熱板スイッチ55
を押した場合、その動作が解除される。
【0012】次に、図3に示すブロック図に基づいて、
本実施例における炊飯器の電気的構成を説明する。61は
商用交流電源が供給される電源プラグであり、その両端
間には前記温度ヒューズ9を介してトランス62の一次巻
線が接続される。トランス62の出力側には所定の直流電
圧を出力する定電圧回路63が接続され、この定電圧回路
63を介して制御基板36を構成するマイクロコンピュータ
64に対し所定の電源電圧を供給するようになっている。
また、前記電源プラグ61の両端間には、底面ヒータ11お
よび側面ヒータ13の並列回路とリレー65の接点65Aとの
直列回路と、加熱板離脱装置14とリレー66の接点66Aと
の直列回路、蓋ヒータ31とトライアック67との直列回路
がそれぞれ接続される。各リレー65,66のコイル65B,
66Bおよびトライアック67には、それぞれ別個の駆動回
路68,69,70が接続されており、この駆動回路68,69,
70にマイクロコンピュータ64からの駆動信号が与えられ
るようになっている。また、マイクロコンピュータ64の
出力側には、LCD表示器41やLED53などからなる表
示手段71が接続される。一方、マイクロコンピュータ64
の入力側には、側面センサ7,底面センサ8,蓋センサ
33,および操作パネル35の各操作スイッチから構成され
る操作手段72が接続される。マイクロコンピュータ64
は、周知のように図示しないROMなどの記憶手段およ
び計時手段などの周辺手段を備えており、各センサ7,
8,33からの温度データと、内蔵の計時手段からの時間
データに基づき、操作パネル35で選択された炊飯コース
およびメニューなどに応じて、予め設定されている制御
シーケンスに従い各ヒータ11,13,31の通断電を制御す
る。なお、図中73は電源バックアップ用のバッテリーで
ある。
【0013】図4は、前記マイクロコンピュータ64内に
記憶された制御プログラムの処理手順を示すブロック構
成図である。同図において、81はメニュースイッチ45,
新米度スイッチ46,保温コーススイッチ47でそれぞれ選
択されたメニューおよび新米度と保温コースに応じて、
予め記憶された複数の加熱パターンより1つの加熱パタ
ーンを設定する加熱パターン設定手段であり、保温コー
ススイッチ47により保温時間の長い保温コースが選択さ
れると、沸騰後において容器5に対する加熱量の少ない
加熱パターンが設定されるようになっている。また、82
は前記加熱パターン設定手段81で設定された加熱パター
ンに基づいて、容器5に対する加熱量を底面ヒータ11,
側面ヒータ13,および蓋ヒータ31の通断電により制御す
る加熱制御手段である。この加熱制御手段82は、炊飯開
始後底面ヒータ11により炊飯を開始し、少なくとも蓋セ
ンサ33により蒸気の発生が検出された後には、蓋ヒータ
31によって蓋下面板24を加熱し、蓋センサ33が所定の温
度上昇に達した時点で底面ヒータ11および側面ヒータ13
による炊飯加熱を停止してむらしに移行する手段を備え
ている。
【0014】次に、上記構成の炊飯器に関し、予熱開始
から保温に至る各制御の概要を、各センサ7,8,33と
の温度変化と、各ヒータ11,13,31の通断電とを示す図
5のグラフと、図6乃至図8に示す各フローチャートな
どに基づいて説明する。なお、図5のグラフにおいて、
Tnは側面センサ7または底面センサ8の検出温度、T
fは蓋センサ33の検出温度を示している。炊飯行程の最
初には所定の予熱行程が実行されるが、この予熱行程は
被収容物たる米の初期吸水を短時間で行うべく、沸騰ま
での間に水を高温に保持する加熱が行われる。すなわ
ち、その手順は図6のフローチャートに示すように、予
熱行程開始後、先ずステップS1にて底面ヒータ11と側
面ヒータ13とを、加熱パターン設定手段81で予め設定さ
れた加熱パターンに基づいて所定時間通電する。この通
電期間中、ステップS2において蓋センサ33の検出温度
Tfが100℃を越えた場合、あるいは、ステップS3
において側面センサ7または底面センサ8の検出温度T
nが120℃を越えた場合には、容器5内に水がない空
炊きの状態か、容器5と加熱板6との接触が不十分な状
態であるなどと判断し、直ちに底面ヒータ11および側面
ヒータ13をオフして、異常表示を行う(ステップS4,
ステップS5)。一方、ステップS6において、加熱パ
ターンにより設定された時間が経過したと判断される
と、ステップS7に移行して底面ヒータ11および側面ヒ
ータ13をオフする。そして、ステップS8において、加
熱パターンに基づく設定時間が経過したと判断される
と、この予熱行程を終了する。
【0015】次の沸騰までの加熱行程では、図7のフロ
ーチャートに示すように、まずステップS11におい
て、底面ヒータ11および側面ヒータ13が連続通電され
る。次いで、ステップS12において、側面センサ7ま
たは底面センサ8の検出温度Tnが150℃未満か否か
の判断を行い、検出温度Tnが150℃未満の場合に
は、容器5と加熱板6との接触が良好であるものと判断
して、引き続きステップS13にて、蓋センサ33の検出
温度Tfが90℃以上に達したか否かの判断を行う。こ
のとき、検出温度Tfが90℃未満の場合には、再びス
テップS12の手順に戻り、一方、検出温度Tfが90
℃以上の場合には、ステップS14に移行して、検出温
度Tfの温度上昇が120秒で2K以下に達したか否か
の判断を行う。そして、蒸気の発生によって蓋センサ33
の温度上昇が次第に緩やかになり、蓋センサ33の温度上
昇が120秒で2K以下になったならば、この時点を容
器5内の沸騰状態と判断して、蓋センサ33の検出温度T
fを基準温度STとして記憶保持するとともに(ステッ
プS15)、この時点で沸騰までの加熱行程を終了す
る。
【0016】これに対して、前記ステップS12におい
て、側面センサ7または底面センサ8の検出温度Tnが
150℃を越えた場合には、ステップS16に移行し
て、一旦底面ヒータ11および側面ヒータ13の通電を停止
する。その後、この検出温度Tnが120℃未満になっ
たか否かの判断をステップS17にて行い、底面ヒータ
11および側面ヒータ13をオフした後、180秒を経過し
ても検出温度Tnが120℃以上ある場合には(ステッ
プS18)、容器5と加熱板6との接触状態が悪いもの
と判断して、ステップS19にて異常表示を行うととも
に、全ての加熱を停止する。また、ステップS17にお
いて、検出温度Tnが180秒以内に120℃未満に低
下した場合には、容器5と加熱板6との接触状態が多少
悪く、加熱効率が良くないものと判断して、底面ヒータ
11および側面ヒータ13を60秒通電/30秒断電させな
がら(ステップS20)、加熱量を減じた状態で炊飯を
続行する。その後、ステップS21にて、蓋センサ33の
検出温度Tfが90℃以上に達したか否かの判断を行
い、検出温度Tfが90℃以上に達したならば、ステッ
プS22に移行して、検出温度Tfの温度上昇が120
秒で2K以下に達したか否かの判断を行う。そして、こ
の蓋センサ33の温度上昇が120秒で2K以下になった
ならば、この時点を容器5内の沸騰状態と判断して、ス
テップS15以下の手順を実行する。
【0017】つぎに、図8のフローチャートに基づい
て、蒸気発生後の沸騰継続加熱行程の制御手順を説明す
る。まず、ステップS31において、加熱パターンで設
定された通電/断電時間に基づいて、加熱制御手段82を
介して底面ヒータ11および側面ヒータ13を通断電制御す
ると同時に、ステップS32において蓋ヒータ31を連続
通電して、蓋下面板24への加熱を行う。このとき、蓋下
面板24は沸騰温度である100℃を越えた110℃前後
に加熱されるが、容器5内より蒸気が多量に発生し、沸
騰を継続している場合には、蓋ヒータ31により蓋下面板
24を加熱しても蓋下面板24に蒸気が当たり、蓋センサ33
の検出温度Tfは100℃程度に維持される。しかし、
ドライアップ状態が近付き、蒸気の発生量が次第に減少
すると、蓋センサ33の検出温度Tfは110℃前後にま
で上昇するため、この蓋センサ33の温度上昇によりドラ
イアップ状態を検出することができる。すなわち、ステ
ップS33において、蓋センサ33の検出温度Tfが基準
温度STよりも5℃以上上昇した場合には、容器5内が
完全にドライアップし、余剰水もほとんどないものと判
断して、むらし加熱に移行する。また、このステップS
33において、検出温度Tfが基準温度STよりも5℃
以上上昇していなくても、ステップS34にて検出温度
Tnが140℃以上に達した場合には、同様にドライア
ップ状態であると判断して、むらし加熱行程に移行す
る。
【0018】むらし加熱行程では、蓋下面板24の結露防
止のために、蓋センサ33の検出温度Tfが106℃に保
たれるように、蓋ヒータ31に対する通断電制御が行われ
る。また、加熱パターンで設定された通電/断電時間に
基づいて、加熱制御手段82を介して底面ヒータ11および
側面ヒータ13に対する通断電制御が引き続き行われる。
そして、所定時間経過後保温行程に移行すると、保温コ
ーススイッチ47で保温なしの保温条件が選択されていな
い限り、飯を所定の保温温度に保つように、底面ヒータ
11および側面ヒータ13を通断電制御するとともに、蓋セ
ンサ33の検出温度Tfを飯の温度よりもわずかに高い例
えば75℃に保つように、蓋ヒータ31を通断電制御す
る。
【0019】上記一連の加熱行程において、加熱パター
ン設定手段81に記憶される各加熱パターンは、白米,玄
米,おかゆから選択されるメニューと、新米,冬春,夏
から選択される新米度と、保温長,保温短,保温なしか
ら選択される保温コースとの組み合わせに応じて、予熱
行程時における底面ヒータ11および側面ヒータ13の通電
/断電設定時間,沸騰継続加熱行程時における底面ヒー
タ11および側面ヒータ13の通電/断電設定時間,むらし
行程時における底面ヒータ11および側面ヒータ13の通電
/断電設定時間がターンテーブル化され、マイクロコン
ピュータ64の記憶手段(図示せず)内に記憶されてい
る。このとき、保温コーススイッチ47により保温時間の
長い保温コースを選択すると、保温時間の短い保温コー
スに比べて、予熱時間を長くして米を充分に吸水させる
加熱パターンが設定される。すなわち図5の下段に示す
ように、保温長の保温コースでは、底面ヒータ11および
側面ヒータ13の通電/断電時間が300秒/900秒の
合計1200秒に設定されるのに対して、保温なしの保
温コースでは、この通電/断電時間が180秒/720
秒の合計900秒に設定される。また、保温時間の長い
保温コースでは、沸騰後の加熱量を少なめにして沸騰継
続中の蒸発量を少なく抑えるとともに、沸騰継続によっ
て糊化する加熱条件を長く保持し、かつ、むらし中も加
熱量を少なめにして蒸発量を抑え、全体として含水率の
多い飯が仕上がるような加熱パターンが設定される。本
実施例の場合、保温長の保温コースを選択すると、沸騰
継続加熱行程時における底面ヒータ11および側面ヒータ
13の通電時間が30秒に設定されるのに対して、保温な
しの保温コースを選択すると、この通電時間が50秒に
設定される。また、保温長の保温コースでは、むらし行
程時における底面ヒータ11および側面ヒータ13の断電時
間が120秒に設定されるのに対して、保温なしの保温
コースではこの断電時間が100秒に設定される。
【0020】以上のように上記実施例によれば、炊飯後
に保温を長時間行うか、短時間行うか、あるいは全く行
わないかの選択を保温コーススイッチ47により行い、こ
の選択された保温条件に基づいて、加熱パターン設定手
段81が複数の加熱パターンの中から1つの加熱パターン
を設定するように構成しており、長時間の保温および蓋
の開閉動作が多くなることで蒸発量が次第に増加し、か
つ、飯の含水率が低下しても、保温時間の長い保温コー
スを選択するほど、含水量の多い飯に炊きあがるような
加熱パターンに設定されるために、こうした飯の含水率
の低下を充分に補うことが可能となる。また、保温を行
わない場合には保温中の乾燥を考慮する必要がないた
め、加熱パターン設定手段81により加熱量の多い加熱パ
ターンに設定され、これにより炊飯直後に最適な硬さの
飯を食することができ、保温時間の長短に拘らず常時最
適な食味を得ることが可能となる。
【0021】さらに、本実施例においては次のような効
果が挙げられる。まず、加熱板6はアルミニウム板を成
形した凹凸や継ぎ目,隙間のない一体形状をなすため、
外観性および清掃性に優れる。これは、加熱板離脱装置
14によって加熱板6を外力により底部より簡単に持ち上
げることができ、加熱板6に取り外し用の取っ手などの
凹凸部を設ける必要がないためである。また、加熱板6
を内枠2より外して全体を水洗いすることができ、頑固
な汚れも簡単に落とすことができるとともに、内枠2と
加熱板6間に溜まった飯粒なども簡単に取り出せる。一
方、加熱板6を内枠2内に収容したときには、加熱板6
と枠部3との各上面が略同一面をなすため外観が良く、
しかも、この加熱板6と枠部3との隙間を極力小さくで
きるため、異物が内部に侵入するなどの欠点も解消され
る。また、容器5の底面外周部を底面ヒータ11および側
面ヒータ13により加熱するようにしているため、加熱む
らをおこすことなく炊飯加熱を行えるとともに、加熱板
6に形成された載置部6Aによって、容器5の収容時に
おける安定度が増加する。
【0022】蓋体21周辺の構成において、保温中に注水
口28より容器5と加熱板6間の空間部27に水を注水する
と、この容器5と加熱板6間で湯気が発生するため、容
器5内における飯上面の乾燥化を防止して、保温状態を
改善することができる。また、水を注水した後に炊飯加
熱を行うことで、蒸気による容器5内の飯の再加熱が可
能となり、焦げを生じることなく容器内全体に対し十分
に熱を伝えることができる。さらに、従来は容器5内の
水が多く、ふきこぼれを生じた場合には、蒸気口26より
外部におねばが溢れ出し、蓋体21周辺が汚れる不具合を
有していたが、本実施例では容器5と加熱板6間の空間
部27におねばがこぼれて、外部への溢れ出しを防ぐこと
ができるとともに、加熱板6は上述のように簡単に取り
外し可能なため、多少容器5内に水を多く入れた場合で
あっても、支障なく使用することができるようになる。
しかも、不使用時にはカバー30により注水口28の開口部
を塞ぐことができ、本体内部からの蒸発を抑制できる他
に、ごみや埃の侵入も防止することができる。さらに、
加熱板6より容器5を取り外し、この加熱板6に直接水
を入れて加熱するなど、加熱板6を鍋として使用するこ
ともできる。
【0023】ところで本実施例では、沸騰継続行程中に
おけるドライアップの検出を、容器5に対して非接触状
態に設けられている蓋センサ33により行うようにしてい
る。すなわち、蓋ヒータ31によって蓋下面板24を110
℃前後に加熱すれば、蒸気の発生時には蓋下面板24に蒸
気が当たって、蓋センサ33の検出温度Tfが水の沸騰温
度である100℃程度に冷却され、一方、ドライアップ
状態が近付き蒸気の発生量が少なくなれば、蓋センサ33
の検出温度Tfが蓋下面板24の加熱条件である110℃
程度に上昇して、この温度差によりドライアップ状態を
検出できる。したがって、容器5および加熱板6の温度
を検出する側面センサ7と底面センサ8の温度精度が多
少悪化しても、これらのセンサ7,8によるドライアッ
プ状態検出の温度設定を高めにすれば、早切れなどの問
題点を一掃することができ、しかも、蓋センサ33により
ドライアップ状態を検出し、かつ容器5を加熱板6によ
り間接的に加熱することで、焦げを生じるような加熱過
多をも防止することが可能となる。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、側面ヒータおよび底面ヒータ
は、シーズヒータに限らず各種の加熱手段を用いること
が可能である。また、本発明は、輻射加熱式および電磁
誘導加熱式(IH式)の炊飯器にも適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、被炊飯物を収容する容器と、
この容器を加熱する容器加熱手段と、炊飯後における保
温時間に応じて複数の保温条件を選択する保温コース選
択手段と、この保温コース選択手段により選択された保
温コースに応じて複数の加熱パターンより1つの加熱パ
ターンを設定する加熱パターン設定手段と、この加熱パ
ターン設定手段により設定された加熱パターンに基づき
前記容器に対する加熱量を制御する加熱制御手段とを備
え、前記加熱パターン設定手段は保温時間の長い保温コ
ースであるほど前記容器の沸騰後における加熱量の少な
い加熱パターンが設定されるものであり、保温時間の長
短に拘らず常時最適な食味を得ることのできる炊飯器を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同上操作パネルの正面図である。
【図3】同上電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】同上制御プログラムの処理手順を示すブロック
構成図である。
【図5】同上炊飯開始から保温に至る過程を、各センサ
の温度変化と各ヒータの通断電により示したグラフであ
る。
【図6】同上予熱行程における制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】同上沸騰までの加熱行程における制御手順を示
すフローチャートである。
【図8】同上沸騰継続加熱行程における制御手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
5 容器 11 底面ヒータ(容器加熱手段) 13 側面ヒータ(容器加熱手段) 47 保温コーススイッチ(保温コース設定手段) 81 加熱パターン設定手段 82 加熱制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被炊飯物を収容する容器と、この容器を
    加熱する容器加熱手段と、炊飯後における保温時間に応
    じて複数の保温条件を選択する保温コース選択手段と、
    この保温コース選択手段により選択された保温コースに
    応じて複数の加熱パターンより1つの加熱パターンを設
    定する加熱パターン設定手段と、この加熱パターン設定
    手段により設定された加熱パターンに基づき前記容器に
    対する加熱量を制御する加熱制御手段とを備え、前記加
    熱パターン設定手段は保温時間の長い保温コースである
    ほど前記容器の沸騰後における加熱量の少ない加熱パタ
    ーンが設定されるものであることを特徴とする炊飯器。
JP24310593A 1993-09-29 1993-09-29 炊飯器 Pending JPH0795922A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222200A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2008054978A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
JP2013255590A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 炊飯器
CN108652415A (zh) * 2017-04-01 2018-10-16 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电饭煲及其内锅检测方法

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