JP2738046B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2738046B2
JP2738046B2 JP20077789A JP20077789A JP2738046B2 JP 2738046 B2 JP2738046 B2 JP 2738046B2 JP 20077789 A JP20077789 A JP 20077789A JP 20077789 A JP20077789 A JP 20077789A JP 2738046 B2 JP2738046 B2 JP 2738046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は容器を加熱する加熱手段を備え、この加熱手
段を制御して炊飯および普通保温などの各動作を実行す
る炊飯器に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の炊飯器は、被炊飯物たる米と水を収容
した容器を器本体の内底部に設けられた炊飯ヒータによ
り加熱して炊飯した後、器本体の内側部および蓋に設け
られた保温ヒータにより容器を加熱して炊き上げられた
飯を所定温度に保温するように構成されている。そし
て、この保温中の飯の温度はJISによって約70℃程度に
定められている。
ところで、食味上、飯温の最も良い状態は炊き上げ直
後の約100℃程度であるから、この飯の容器内にてしゃ
もじでほぐした時点で飯温は約80〜90℃程度になり、さ
らに茶碗に盛り付けた時点で約70〜75℃程度の飯温にな
る。したがって、おいしい飯の温度は約70〜75℃程度で
ある。しかし、通常の炊飯器の場合、飯温を約70℃程度
に維持するように保温制御を行うものであるため、これ
をしゃもじでほぐして茶碗に盛り付けた時点では飯温が
約55〜60℃程度まで低下してしまいおいしい飯が得られ
ない。
このような問題に対処するために、特開昭57−99925
号公報には、保温中に蓋体を開放後閉塞すると、保温温
度よりも高い温度に容器を所定時間再加熱するようにし
た再加熱保温動作を実行できる炊飯器が開示されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来技術では、容器内の飯温が低い状態で再加熱
保温動作が行なわれると、保温温度よりも高い所定温度
に飯を加熱するまでに長時間を要し、使い勝手が悪い。
また、加熱時間が長くなると、加熱手段の近傍に位置す
る特に容器に接した部分の飯に焦げや乾燥を生じ、かえ
って食味を損なうという問題がある。さらに、所定時間
だけ再加熱保温動作を行うような場合には、飯温が低い
と所定時間内に飯温を保温温度よりも高い温度まで十分
上げることができないため、炊きたて感のあるおいしい
飯が得られず、実用的に支障を来たす。
そこで本発明は、このような問題点に鑑み、飯温が低
い状態で再加熱保温動作を行なうことによる様々な不具
合を防止することのできる炊飯器を提供することを目的
とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の炊飯器は、被炊飯物を収容する容器と、この
容器を加熱する加熱手段と、前記容器の温度を検知する
温度検知手段と、この温度検知手段からの検知温度に基
づいて前記加熱手段を制御して炊飯および普通保温など
の各動作を実行する制御手段とを具備し、普通保温動作
の実行中に再加熱保温動作指示手段が操作されると、前
記制御手段が前記加熱手段を制御して飯を普通保温動作
中の保温温度より高い所定温度まで加熱する再加熱保温
動作を実行する炊飯器において、普通保温動作の実行中
に前記再加熱保温動作指示手段が操作されたときの前記
温度検知手段の検知温度が普通保温動作中の保温温度よ
りも低い場合は、前記制御手段が再加熱保温動作を実行
しないように構成したものである。
(作 用) 上記構成によれば、再加熱保温動作指示手段を操作し
たときの飯温が普通保温動作中の保温温度よりも低けれ
ば、制御手段は再加熱保温動作を行なわない。したがっ
て、飯温が低い状態で再加熱保温動作を行なった場合に
起こり得る、加熱時間が長くなったり、あるいは、飯温
が十分上がらないなどの不具合を一掃することができ
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第16図において、1は内ケース2および外ケース3な
どを有する器本体、4は蓋、5は内ケース2内に収容さ
れた容器、6は内ケース2の底部に設けられた加熱手段
たる炊飯ヒータ、7Aは内ケース2の側面に設けられた加
熱手段たる保温胴ヒータ、7Bは蓋4の内面に設けられた
加熱手段たる保温蓋ヒータ、8は容器5の外底部に弾性
的に圧接するように設けられたカップ状感熱部で、内部
に容器5の温度を検知する温度センサ9が設けられてい
る。10は前記温度センサ9による温度検知情報などに基
づいて炊飯ヒータ6および保温胴ヒータ7A,保温蓋ヒー
タ7Bの入力を制御する電子回路ユニットであり、外ケー
ス3の側部に設けられている。
第3図乃至第11図は蓋4に設けられた表示部11および
操作部12を示し、表示部11はLCDからなる表示部13を有
し、この表示部13には4桁の7セグメント形LCDにより
構成された現在時刻用の時間表示部14および炊き上り時
刻,再加熱保温完了時刻などの食べごろ時刻を表示する
時間表示部15と、白米炊きふっくら(標準),白米炊き
しゃっきり(硬目),炊き込み・玄米炊き,おかゆ炊き
の順で並んで表示され、炊飯メニューまたは火加減の異
なる複数種のコースを囲み枠16と共に表示するコース表
示部17とが設けられている。また表示部11は5個のLED
からなるモード表示部18,18A,18B,18C,19を有し、18は
タイマー用,18Aははや炊き用,18Bは炊飯用,18Cは普通保
温用,19は再加熱保温用であり、このうち処理されてい
るモードを表示する。操作部12は複数の操作スイッチを
備えており、これは前記表示部13の左側部に設けられた
現在時刻スイッチ20と、前記再加熱保温用のモード表示
部19の下部に位置して表示部13の右側部に設けられた再
加熱保温動作指示手段たる再加熱保温スイッチ21と、表
示部13の下部に設けられたコース選択用のメニュー・火
加減選択スイッチ22と、タイマースイッチたる進むスイ
ッチ23および戻るスイッチ24と、タイマー炊飯スイッチ
25と、炊飯スイッチ26と、取消用の切スイッチ27とを有
している。
そして、再加熱保温スイッチ21を操作しないときは第
1の保温加熱パターンによる普通保温が設定され、この
スイッチ21を押すことにより第2の保温加熱パターンに
よる再加熱保温が設定され、スイッチ21を再度押すこと
により普通保温が設定される。メニュー・火加減選択ス
イッチ22を押す毎に各コースが予め設定されている白米
炊きふっくらから白米炊きしゃっきり,炊込み・玄米炊
き,おかゆ炊き,白米炊きふっくらと順々に設定され、
設定されたコースが囲み枠16によって囲まれる。この場
合切スイッチ25の操作時または停電復帰時などの取消状
態において標準加熱パターンである白米炊きふっくらに
自動的に設定される。進むスイッチ23または戻るスイッ
チ24に押すことにより食べごろ時刻または現在時刻が調
節され、現在時刻スイッチ20を押したのちスイッチ23,2
4を押して現在時刻を合わせ、その後現在時刻スイッチ2
0を再び押すことにより現在時刻が設定される。また時
間表示部15には前回行われたタイマー炊飯の炊き上げ時
刻が表示されスイッチ23,24を押して炊き上げ時刻を変
更したのちタイマー炊飯スイッチ25を押すことにより炊
き上げ時刻が設定されかつタイマー炊飯が開始する。ま
た炊飯スイッチ26を押す毎に炊飯,はや炊き,保温が順
々に設定される。また普通保温の実行中にはモード表示
部18Cが点灯し、再加熱保温の実行中にはモード表示部1
8Cとモード表示部19とが点灯する。
第1図は電気的構成を示すブロック図で、28は前記温
度センサ9とで温度検知手段29を構成するA/D変換器で
あり、検知温度に応じた信号を出力する。30は電子回路
ユニット10を構成するマイクロコンピュータからなる制
御手段で、これは周知のようにCPU31,計時回路32,メモ
リ33,バックアップ回路34,入力回路35,出力回路36など
を有しており、バックアップ回路34にはバッテリ37が接
続されている。制御手段30は複数種のプログラムを保有
し、再加熱保温動作指示手段たる再加熱保温スイッチ21
の選択信号に基づき飯温を所定温度例えば70℃に保温制
御する第1の保温加熱パターンと、飯温を所定温度より
高い保温温度例えば90℃に保温制御する第2の保温加熱
パターンとを選択的に設定し、設定された保温加熱パタ
ーンにしたがい保温ヒータ回路7の入力を制御する保温
制御手段を有している。また制御手段30は操作部12のス
イッチ信号および容器5の検知温度に応じて駆動回路38
を介して加熱手段である炊飯ヒータ6および保温ヒータ
回路7を駆動制御するとともに、駆動回路39によって表
示部11の駆動制御を行う。
第2図は電源部およびヒータ駆動部の回路図を示し、
40は商用電源で、その両端子間には炊飯ヒータ6と、保
温ヒータ7A,7Bの並列回路と、トライアック41とが直列
に接続されている。保温ヒータ7A,7Bと、トライアック4
1との直列回路にはリレー42を構成する常開のリレース
イッチ42Aが並列接続されている。43は電源トランス
で、この電源トランス43および定電圧回路44を介して所
定の電源電圧が制御手段30たるマイクロコンピュータに
供給される。この制御手段30は温度センサ9たるサーミ
スタから容器5の温度信号を入力し、容器5が内ケース
2にセットされたことを検知する容器検知スイッチ45か
ら炊飯開始信号を入力する。また制御手段30はリレー駆
動回路46を介してリレー42の励磁コイル42Bを励磁させ
るとともに、トライアック駆動回路47を介してトライア
ック41を駆動させ、炊飯時にトライアック41を開成、リ
レー42を閉成して炊飯ヒータ6により容器5を加熱し、
保温時にはリレー42を開成して炊飯ヒータ6と、保温ヒ
ータ7A,7Bの並列回路との直列回路から形成される保温
ヒータ回路7により容器5を加熱する。
次に上記構成につきその作用を説明する。
まず第3図乃至第11図を参照して説明すると、第3図
はLCDからなる表示部13の全てが点灯した状態を示して
おり、この状態から電源プラグをコンセントに差し込む
と第4図に示す表示状態になる。ここで時間表示部14に
は現在時刻の“12:00"が表示され、時間表示部15には前
回のタイマ炊飯でセットされた炊き上げ時刻の“8:00"
が表示され、コース表示部17には全てのコースが表示さ
れ、囲み枠16は白米炊きふっくらを囲んで点灯し、この
白米炊きふっくらコースが設定されていることを示して
いる。この状態で炊飯内容の変更を要しない場合は炊飯
スイッチ26を押すだけで炊飯がスタートする。また、炊
飯,保温動作中に切スイッチ27を押すと第3図の表示に
戻る。
第5図は第4図の表示状態から炊飯スイッチ26を押し
た場合の炊飯動作中の表示であり、コース表示部17には
設定された白米炊きふっくらのみが囲み枠16に囲まれて
表示されると共に炊飯用のモード表示部18Bが点灯し他
のコース表示内容および食べごろ時刻の表示が消灯す
る。またタイマー炊飯スイッチ25を押した場合にはタイ
マー用と炊飯用のモード表示部18,18Bが点灯し食べごろ
時刻8:00は点灯状態のままになり、食べごろ時刻から一
定時間前例えば60分前に炊飯が開始する。そして食べご
ろ時刻の“8:00"になると炊飯が完了しブザー等によっ
て報知される。
第6図は炊飯完了後、第1の保温加熱パターンによる
普通保温動作が実行されている状態の表示を示してお
り、保温用のモード表示部18Cが点灯している。そし
て、再加熱保温スイッチ21を押して第2の保温加熱パタ
ーンによる再加熱保温動作が実行されると第7図に示す
ように再加熱保温用のモード表示部19が保温用のモード
表示部18Cと共に点灯し、食べごろ時刻が現在時刻から
一定時間例えば90分後の“1:30分後”として表示され、
時間の経過と共に逐次減算されて残時間が表示される。
その後再加熱保温動作が完了すると、第1の保温加熱パ
ターンによる普通保温動作に移行して第8図に示すよう
に再加熱保温用のモード表示部19および食べごろ時刻の
表示が消灯する。
第9図乃至第11図はタイマー保温の表示状態を示して
おり、まず保温用のモード表示部18Cが点灯している普
通保温動作中において進むスイッチ23または戻るスイッ
チ24を押すと第9図に示すように現在時刻の“2:00"か
ら90分後の“3:00"の食べごろ時刻が表示され、その後
スイッチ23,24を操作して第10図に示すように食べごろ
時刻を例えば“6:00"に変更したのちスイッチ23,24をOF
Fにすると食べごろ時刻の“6:00"が点滅表示され、この
のち再加熱保温スイッチ21を押すと第11図に示すように
食べごろ時刻が点灯表示になると共にタイマー用モード
表示部18が点灯しタイマー動作が開始する。そして、時
間が経過して食べごろ時刻の90分前になると再加熱保温
動作が開始して第7図の表示に移行し、食べごろ時刻と
して90分後を示す“1:30分後”が表示されると共に再加
熱保温用のモード表示部19が点灯する。再加熱保温動作
が完了すると普通保温動作に移行し第8図の表示にな
る。
次に第14図,第15図のグラフおよび第12図,第13図の
フローチャートを参照して保温制御について説明する。
まず炊飯と保温の動作を一連に実行する場合について説
明する(第14図,第12図参照)。
炊飯スイッチ26をON操作すると炊飯動作を開始する
(第5図参照)。炊飯ヒータ6に対し例えば1000W入力
で通電し、沸騰検知後通断電制御を行なって検知温度T
が炊き上り温度(120℃)に達すると炊飯ヒータ6を断
電し、15分間のむらし行程を実行して炊飯を完了し、第
1の保温加熱パターンによる普通保温動作に移行する
(第6図参照)(ステップ1)。これは検知温度Tが70
℃に下がるまで保温ヒータ回路7を断電状態とし、検知
温度Tが70℃以下になった時点で保温ヒータ回路7を例
えば65W入力で通電し、その後保温ヒータ回路7に対し
T≧70℃は、OFF、T<70℃はONの通断電制御を行って
容器5の温度を70℃に維持する。この普通保温動作中に
再加熱保温スイッチ21をON操作すると(ステップ2)、
ステップ3〜ステップ7の再加熱保温有効条件を判定
し、これを満足するときは第2の保温加熱パターンによ
る一定時間例えば90分の再加熱保温動作を開始する(第
7図参照)(ステップ8)。これは保温ヒータ回路7に
対し65W入力で連続通電して容器5を再加熱し、検知温
度Tが90℃に達した時点で断電し、保温ヒータ回路7に
対しT≧90℃はOFF、T<90℃はONの通断電制御を行っ
て容器5の温度を90℃に維持する(ステップ9)。そい
て一定時間(90分)経過後(ステップ10)、普通保温動
作に移行する(第8図参照)(ステップ11)。
また第13図のフローチャートに示すように普通保温動
作中(ステップ1)にタイマースイッチをON操作した場
合(ステップ2)、第9図のように90分後の時刻が食べ
ごろ時刻として表示され(ステップ3)、再加熱保温ス
イッチ21をON操作すると(ステップ4)、ステップ5〜
ステップ9の有効判定が行われ、この条件を満足する場
合には食べごろ時刻が現在時刻から90分以内かの判定が
行われ(ステップ10)、タイマー動作(ステップ11)に
より食べごろ時刻の90分前になったとき再加熱保温動作
が開始し(ステップ12)、その後第12図のステップ9〜
ステップ11と同様な動作をステップ13〜ステップ15によ
り実行する。
次に保温動作のみを実行する場合について説明する
(第15図参照)。炊飯スイッチ26を3回操作して普通保
温動作を実行する(第6図参照)。これは保温ヒータ回
路7を65W入力で連続通電させて容器5を加熱し、検知
温度Tが70℃に達した後は保温ヒータ回路7を通断電制
御して容器5の温度を70℃に維持する。この普通保温動
作中に再加熱保温スイッチ21を操作すると、第13図と同
様な再加熱保温動作が一定時間実行され、一定時間経過
後普通保温動作に移行する。また第14図,第15図におい
て再加熱保温動作中に検知温度Tが90℃に達しない場合
には一定時間(90分)経過後普通保温動作に移行する
(第14図,第15図の破線グラフ参照)。
また制御手段30は再加熱保温スイッチ21の有効判定機
能を有している。第12図のステップ3,第13図のステップ
5において普通保温中であるかを判定する。これは再加
熱保温動作の実行が普通保温中でない場合には飯が冷え
すぎて保温時間が長くなり、またJISで定められている
保温温度と非常に違う保温になるため、これを防止す
る。また第12図のステップ4,第13図のステップ6におい
て白米炊きコースであるかを判定する。これは白米以外
のおかゆ,炊込み飯等で再加熱保温を実行するとおかゆ
は糊状に悪化し、炊込み飯は焦げが強くなるため、これ
を防止する。また第12図のステップ5,第13図のステップ
7において検知温度Tが45℃以上であるかを判定する。
これは飯温が所定の温度より低い状態で再加熱保温を実
行すると再加熱保温時間が長くなり一定時間(90分)を
経過しても飯温が適温(90℃)に達しないため、これを
防止する。また第12図のステップ6,第13図のステップ8
において普通保温時間が所定時間(12時間)を経過して
いるかを判定する。これは長時間の保温を行なうと飯に
黄変を生じ、再加熱によってさらに黄変が進行するた
め、これを防止する。また第12図のステップ7,第13図の
ステップ9において保温動作中に行われる再加熱保温動
作は1回目かを判定する。これは2回以上の再加熱保温
を行なうと糖とアミノ酸の反応による黄変およびリノー
ル酸,オレン酸等の米に含まれる脂肪酸の熱劣化による
臭いを発生するため、これを防止する。また制御手段30
は再加熱保温スイッチ21が押された場合に常に普通保温
動作中であるかを判定し、普通保温中でないときは第12
図のステップ12,第13図のステップ16のように無効とす
る。また上記有効条件を満足しない場合はこれをブザー
等により報知する。
このように上記実施例においては、第12図のステップ
5および第13図のステップ7からも明らかなように、普
通保温動作の実行中に再加熱保温スイッチ21が操作され
たときの検知温度Tが45℃すなわち普通保温動作中の保
温温度よりも低い場合は、再加熱保温動作を実行しない
ように制御手段30を構成している。つまり、再加熱保温
スイッチ21を操作したときの飯温が普通保温動作中の保
温温度よりも低ければ、再加熱保温動作を行なわないた
め、飯温が低い状態で再加熱保温動作を行なった場合に
問題となる、加熱時間が長くなることに起因する使い勝
手の悪さや、飯の焦げおよび乾燥を防止することができ
る。また、実施例では、保温温度よりも高い所定温度に
飯を加熱する再加熱保温動作が一定時間(90分)だけ行
なわれるが、飯温が低い状態では再加熱保温動作を行な
わないことから、再加熱保温動作時に飯温が低い場合に
所定時間内に飯温を十分上げることができないという不
具合も一掃することができる。
また、再加熱保温動作手段たる再加熱保温スイッチ21
の操作により容器温度を70℃に維持するように保温ヒー
タ回路7の入力を制御する第1の保温加熱パターンと、
容器温度を90℃に維持するように保温ヒータ回路7の入
力を制御する第2の保温加熱パターンとを選択的に実行
できるので、好みに応じて保温温度を設定し、炊きたて
に近い温度に保温されたおいしい飯を得ることができ
る。また第1と第2の加熱パターンをマイクロコンピュ
ータのプログラムにより得ることができるため経済的で
ある。
また、再加熱保温動作は普通保温動作の実行中にのみ
選択できるように構成しているため、容器5内の飯が冷
えている状態から再加熱される心配がなく、また炊きた
てに近い温度(90℃)に達するまでに長時間を要するこ
とが防止されると共にJISで定められている保温温度を
逸脱した保温になることが防止される。また普通保温動
作中には保温用のモード表示部18Cが点灯し、再加熱保
温動作中には再加熱保用のモード表示部19が保温用のモ
ード表示部18Cと共に点灯するため、両者の保温動作を
判別することができると共に、再加熱保温中にこれを防
止したい場合には再加熱保温スイッチ21を再度押すだけ
で普通保温動作に移行するため、誤って切スイッチ27を
押してしまうことを防止できる。また再加熱保温実行後
は普通保温動作に移行するため、常に普通保温温度以上
の飯温を得ることができると共に黄変,臭いの発生を抑
制できる。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく本
発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。例えば再加熱保温温度は普通保温温度より高い温度
を適宜選定すればよい。また第18図に示すように再加熱
保温スイッチ21を炊飯スイッチ26と共用させ、再加熱保
温用のモード表示部19を炊飯用のモード表示部18Bと共
用させてもよい。
[発明の効果] 本発明は、被炊飯物を収容する容器と、この容器を加
熱する加熱手段と、前記容器の温度を検知する温度検知
手段と、この温度検知手段からの検知温度に基づいて前
記加熱手段を制御して炊飯および普通保温などの各動作
を実行する制御手段とを具備し、普通保温動作の実行中
に再加熱保温動作指示手段が操作されると、前記制御手
段が前記加熱手段を制御して飯を普通保温動作中の保温
温度より高い所定温度まで加熱する再加熱保温動作を実
行する炊飯器において、普通保温動作の実行中に前記再
加熱保温動作指示手段が操作されたときの前記温度検知
手段の検知温度が普通保温動作中の保温温度よりも低い
場合は、前記制御手段が再加熱保温動作を実行しないよ
うに構成したものであり、飯温が低い状態で再加熱保温
動作を行なうことによる様々な不具合を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第17図は本発明の一実施例を示し、第1図は
電気的構成を示すブロック図、第2図は電源部およびヒ
ータ駆動部の回路図、第3図乃至第11図は表示部および
操作部を示す正面図、第12図および第13図は保温動作を
示すフローチャート、第14図は炊飯,普通保温,再加熱
保温を一連で行なう制御を示すグラフ、第15図は普通保
温,再加熱保温を一連で行なう制御を示すグラフ、第16
図は炊飯器の全体断面図、第17図は炊飯器の全体斜視
図、第18図は表示部および操作部の他の実施例を示す正
面図である。 5……容器 6……炊飯ヒータ(加熱手段) 7A……保温胴ヒータ(加熱手段) 7B……保温蓋ヒータ(加熱手段) 21……再加熱保温スイッチ(再加熱保温動作指示手段) 29……温度検知手段 30……制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被炊飯物を収容する容器と、この容器を加
    熱する加熱手段と、前記容器の温度を検知する温度検知
    手段と、この温度検知手段からの検知温度に基づいて前
    記加熱手段を制御して炊飯および普通保温などの各動作
    を実行する制御手段とを具備し、普通保温動作の実行中
    に再加熱保温動作指示手段が操作されると、前記制御手
    段が前記加熱手段を制御して飯を普通保温動作中の保温
    温度より高い所定温度まで加熱する再加熱保温動作を実
    行する炊飯器において、普通保温動作の実行中に前記再
    加熱保温動作指示手段が操作されたときの前記温度検知
    手段の検知温度が普通保温動作中の保温温度よりも低い
    場合は、前記制御手段が再加熱保温動作を実行しないよ
    うに構成したことを特徴とする炊飯器。
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