JP2870491B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2870491B2
JP2870491B2 JP16797296A JP16797296A JP2870491B2 JP 2870491 B2 JP2870491 B2 JP 2870491B2 JP 16797296 A JP16797296 A JP 16797296A JP 16797296 A JP16797296 A JP 16797296A JP 2870491 B2 JP2870491 B2 JP 2870491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器を加熱する加熱手段
を備え、この加熱手段を制御して炊飯および普通保温な
どの各動作を実行する炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の炊飯器
は、被炊飯物たる米と水を収容した容器を器本体の内底
部に設けられた炊飯ヒータにより加熱して炊飯した後、
器本体の内側部および蓋に設けられた保温ヒータにより
容器を加熱して炊き上げられた飯を所定温度に保温する
ように構成されている。そして、この保温中の飯の温度
はJISによって約70℃程度に定められている。
【0003】ところで、食味上、飯温の最も良い状態は
炊き上げ直後の約100 ℃程度であるから、この飯を容器
内にてしゃもじでほぐした時点で飯温は約80〜90℃程度
になり、さらに茶碗に盛り付けた時点で約70〜75℃程度
の飯温になる。したがって、おいしい飯の温度は約70〜
75℃程度である。しかし通常の炊飯器の場合、飯温を約
70℃程度に維持するように保温制御を行なうものである
ため、これをしゃもじでほぐして茶碗に盛り付けた時点
では飯温が約55〜60℃程度まで低下してしまいおいしい
飯が得られない。
【0004】このような問題点に対処するために、特開
昭57−99925号公報には、保温中に蓋体を開放後
閉塞すると、保温温度よりも高い温度に容器を所定時間
再加熱するようにした再加熱保温動作を実行できる炊飯
器が開示されている。
【0005】上記従来技術では、一度蓋体を開放後閉塞
すれば、所定時間後には飯温の高い状態のご飯を食する
ことができるが、例えば外出先などから戻ってきた場合
などには、すぐに炊き立てに近いご飯を食することがで
きず、電子レンジによりご飯を加熱する手間を要してい
た。また、単に再加熱保温動作のタイマー機能を付加す
るだけでは、操作パネルを構成する表示部および操作部
が複雑になり、製品の大型化および高価格化を防止でき
ないという問題があった。
【0006】また、白米炊き炊飯以外のおかゆや炊込み
飯の炊飯メニューを選択して、普通保温動作中に再加熱
保温動作を行なうと、おかゆが糊状に悪化したり、炊込
み飯の焦げが強くなる懸念を生じる。
【0007】そこで本発明は上記問題点に鑑み、所望の
時間に炊き立てに近いご飯を食することができ、使い勝
手が向上するとともに、製品の大型化および高価格化を
防止でき、さらに、おかゆや炊込み飯を普通保温動作中
に再加熱保温した場合の不具合を一掃できる炊飯器を提
供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、被炊
飯物を収容する容器と、この容器を加熱する加熱手段
と、前記容器の温度を検知する温度検知手段と、この温
度検知手段からの検知温度に基づいて前記加熱手段を制
御して炊飯および普通保温などの各動作を実行する制御
手段とを具備し、この制御手段は、炊飯時にタイマー予
約炊飯動作指示手段が操作されると、前記加熱手段を制
御してタイマー予約炊飯動作を実行し、おかゆ,炊込み
飯でない白米炊き炊飯後の普通保温動作の実行中におい
てタイマー予約再加熱保温動作指示手段が操作される
と、前記加熱手段を制御して飯を普通保温動作中の保温
温度より高い所定温度まで加熱するタイマー予約再加熱
保温動作を実行するとともに、前記タイマー予約炊飯動
作を実行するタイマー手段と前記タイマー予約再加熱保
温動作を実行するタイマー手段とを共用としたものであ
る。
【0009】上記構成によれば、炊飯時にタイマー予約
炊飯動作指示手段を操作すれば、タイマー予約炊飯動作
を行なうことができる一方、普通保温動作の実行中にタ
イマー予約再加熱保温動作指示手段を操作すれば、飯を
普通保温動作中の保温温度より高い所定温度まで加熱す
るタイマー予約再加熱保温動作を行なうことができ、こ
れらの2つのタイマー機能を適宜用いることにより、使
い勝手を向上することができる。また、タイマー予約炊
飯動作を実行するのに必要なタイマー手段の表示部およ
び操作部と、タイマー予約再加熱保温動作を実行するの
に必要なタイマー手段の表示部および操作部とを共用し
ているため、これらのタイマー手段の構成が簡略化し、
製品の大型化および高価格化を防止できる。さらに、白
米炊き炊飯以外のおかゆや炊込み飯の炊飯メニューを実
行した後、普通保温動作中にタイマー予約再加熱保温動
作指示手段を操作しても、タイマー予約再加熱保温動作
は実行されなくなるので、再加熱保温によりおかゆが糊
状に悪化したり、炊込み飯の焦げが強くなる不具合を一
掃できる。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施例を添付図面
を参照して説明する。
【0011】図16において、1は内ケース2および外ケ
ース3などを有する器本体、4は蓋、5は内ケース2内
に収容された容器、6は内ケース2の底部に設けられた
加熱手段たる炊飯ヒータ、7Aは内ケース2の側面に設
けられた加熱手段たる保温胴ヒータ、7Bは蓋4の内面
に設けられた加熱手段たる保温蓋ヒータ、8は容器5の
外底部に弾性的に圧接するように設けられたカップ状感
熱部で、内部に容器5の温度を検出する温度センサ9が
設けられている。10は前記温度センサ9による温度検知
情報などに基づいて炊飯ヒータ6および保温胴ヒータ7
A,保温蓋ヒータ7Bの入力を制御する電子回路ユニッ
トであり、外ケース3の側部に設けられている。
【0012】図3乃至図11は蓋4に設けられた表示部11
および操作部12を示し、表示部11はLCDからなる表示
部13を有し、この表示部13には4桁の7セグメント形L
CDにより構成された現在時刻用の時間表示部14および
炊き上り時刻,再加熱保温完了時刻,再加熱保温完了残
時間などの食べごろ時刻を表示する時間表示部15と、白
米炊きふっくら(標準),白米炊きしゃっきり(硬
目),炊込み・玄米炊き,おかゆ炊きの順で並んで表示
され、炊飯メニューまたは火加減の異なる複数種のコー
スを囲み枠16と共に表示するコース表示部17とが設けら
れている。また表示部11は5個のLEDからなるモード
表示部18,18A,18B,18C,19を有し、18はタイマー
用,18Aははや炊き用,18Bは炊飯用,18Cは普通保温
用,19は再加熱保温用であり、このうち処理されている
モードを表示する。操作部12は複数の操作スイッチを備
えており、これは前記表示部13の左側部に設けられた現
在時刻スイッチ20と、前記再加熱保温用のモード表示部
19の下部に位置して表示部13の右側部に設けられた再加
熱保温動作指示手段であってタイマー予約再加熱保温動
作指示手段でもある再加熱保温スイッチ21と、表示部13
の下部に設けられたコース選択用のメニュー・火加減選
択スイッチ22と、タイマースイッチたる進むスイッチ23
および戻るスイッチ24と、タイマー炊飯スイッチ25と、
炊飯スイッチ26と、取消用の切スイッチ27とを有してい
る。
【0013】そして、再加熱保温スイッチ21を操作しな
いときは第1の保温加熱パターンによる普通保温が設定
され、このスイッチ21を押すことにより第2の保温加熱
パターンによる再加熱保温が設定され、スイッチ21を再
度押すことにより普通保温が設定される。メニュー・火
加減選択スイッチ22を押す毎に各コースが予め設定され
ている白米炊きふっくらから白米炊きしゃっきり,炊込
み・玄米炊き,おかゆ炊き,白米炊きふっくらと順々に
設定され、設定されたコースが囲み枠16によって囲まれ
る。この場合切スイッチ25の操作時または停電復帰時な
どの取消状態において標準加熱パターンである白米炊き
ふっくらに自動的に設定される。進むスイッチ23または
戻るスイッチ24を押すことにより食べごろ時刻または現
在時刻が調節され、現在時刻スイッチ20を押したのちス
イッチ23,24を押して現在時刻を合わせ、その後現在時
刻スイッチ20を再び押すことにより現在時刻が設定され
る。また時間表示部15には前回行われたタイマー予約炊
飯の炊き上げ時刻が表示されスイッチ23,24を押して炊
き上げ時刻を変更したのちタイマー炊飯スイッチ25を押
すことにより炊き上げ時刻が設定されかつタイマー予約
炊飯が開始する。また炊飯スイッチ26を押す毎に炊飯,
はや炊き,保温が順々に設定される。また普通保温の実
行中にはモード表示部18Cが点灯し、再加熱保温の実行
中にはモード表示部18Cとモード表示部19とが点灯す
る。
【0014】図1は電気的構成を示すブロック図で、28
は前記温度センサ9とで温度検知手段29を構成するA/
D変換器であり、検知温度に応じた信号を出力する。30
は電子回路ユニット10を構成するマイクロコンピュータ
からなる制御手段で、これは周知のようにCPU31,計
時回路32,メモリ33,バックアップ回路34,入力回路3
5,出力回路36などを有しており、バックアップ回路34
にはバッテリ37が接続されている。制御手段30は複数種
のプログラムを保有し、飯温を所定温度例えば70℃に保
温制御する第1の保温加熱パターンと、飯温を一定所要
時間で所定温度より高い保温温度例えば90℃に保温制御
する第2の保温加熱パターンとにしたがい保温ヒータ回
路7の入力を制御する保温制御手段を有している。また
保温制御手段は再加熱保温完了時間表示部たる時間表示
部15に再加熱保温完了時刻または完了までの残時間また
は再加熱保温のタイマー予約完了時刻を表示する機能を
有している。また制御手段30は操作部12のスイッチ信号
および容器5の検知温度に応じて駆動回路38を介して炊
飯ヒータ6および保温ヒータ回路7を駆動制御するとと
もに、駆動回路39によって表示部11の駆動制御を行う。
【0015】図2は電源部およびヒータ駆動部の回路図
を示し、40は商用電源で、その両端子間には炊飯ヒータ
6と、保温ヒータ7A,7Bの並列回路と、トライアッ
ク41とが直列に接続されている。保温ヒータ7A,7B
と、トライアック41との直列回路にはリレー42を構成す
る常開のリレースイッチ42Aが並列接続されている。43
は電源トランスで、この電源トランス43および定電圧回
路44を介して所定の電源電圧が制御手段30たるマイクロ
コンピュータに供給される。この制御手段30は温度セン
サ9たるサーミスタから容器5の温度信号を入力し、容
器5が内ケース2にセットされたことを検知する容器検
知スイッチ45から炊飯開始信号を入力する。また制御手
段30はリレー駆動回路46を介してリレー42の励磁コイル
42Bを励磁させるとともに、トライアック駆動回路47を
介してトライアック41を駆動させ、炊飯時にトライアッ
ク41を開成、リレー42を閉成して炊飯ヒータ6により容
器5を加熱し、保温時にはリレー42を開成して炊飯ヒー
タ6と、保温ヒータ7A,7Bの並列回路との直列回路
から形成される保温ヒータ回路7により容器5を加熱す
る。
【0016】次に上記構成につきその作用を説明する。
まず図3乃至図11を参照して説明すると、図3はLCD
からなる表示部13の全てが点灯した状態を示しており、
この状態から電源プラグをコンセントに差し込むと図4
に示す表示状態になる。ここで時間表示部14には現在時
刻の"12:00"が表示され、時間表示部15には前回のタイ
マー予約炊飯でセットされた炊き上げ時刻の"8:00"が
表示され、コース表示部17には全てのコースが表示さ
れ、囲み枠16は白米炊きふっくらを囲んで点灯し、この
白米炊きふっくらコースが設定されていることを示して
いる。この状態で炊飯内容の変更を要しない場合は炊飯
スイッチ26を押すだけで炊飯がスタートする。また炊
飯,保温動作中に切スイッチ27を押すと図3の表示に戻
る。
【0017】図5は図4の表示状態から炊飯スイッチ26
を押した場合の炊飯動作中の表示であり、コース表示部
17には設定された白米炊きふっくらのみが囲み枠16に囲
まれて表示されると共に炊飯用のモード表示部18Bが点
灯し他のコース表示内容および食べごろ時刻の表示が消
灯する。またタイマー炊飯スイッチ25を押した場合には
タイマ用ーと炊飯用のモード表示部18,18Bが点灯し食
べごろ時刻8:00は点灯状態のままになり、食べごろ時
刻から一定時間前例えば60分前に炊飯が開始する。そし
て食べごろ時刻の"8:00"になるとタイマー予約炊飯が
完了しブザー等によって報知される。
【0018】図6は炊飯完了後、第1の保温加熱パター
ンによる普通保温動作が実行されている状態の表示を示
しており、保温用のモード表示部18Cが点灯している。
そして、再加熱保温スイッチ21を押して第2の保温加熱
パターンによる再加熱保温動作が実行されると図7に示
すように再加熱保温用のモード表示部19が保温用のモー
ド表示部18Cと共に点灯し、再加熱保温完了時刻が現在
時刻から一定所要時間例えば90分後の"1:30分後"とし
て表示され、時間の経過と共に逐次減算されて再加熱保
温完了までの残時間が表示される。その後再加熱保温動
作が完了すると、第1の保温加熱パターンによる普通保
温動作に移行して図8に示すように再加熱保温用のモー
ド表示部19および食べごろ時刻の表示が消灯する。
【0019】図9乃至図11はタイマー予約保温の表示状
態を示しており、まず保温用のモード表示部18Cが点灯
している普通保温動作中において進むスイッチ23または
戻るスイッチ24を押すと図9に示すように現在時刻の"
2:00"から90分後の"3:30"の再加熱保温完了時刻が
表示され、その後スイッチ23,24を操作して図10に示す
ように再加熱保温完了時刻を例えば"6:00"に変更した
のちスイッチ23,24をOFFにすると再加熱保温完了時
刻の"6:00"が点滅表示され、こののち再加熱保温スイ
ッチ21を押すと図11に示すように再加熱保温完了時刻が
点灯表示になると共にタイマー用のモード表示部18が点
灯しタイマー動作が開始する。そして、時間が経過して
再加熱保温完了時刻の一定所要時間である90分前になる
と再加熱保温動作が開始して図7の表示に移行し、食べ
ごろ時刻として90分後を示す"1:30分後"が表示される
と共に再加熱保温用のモード表示部19が点灯する。この
後、時間の経過と共に逐次減算されて再加熱保温完了ま
での残時間が表示される。再加熱保温動作が完了すると
普通保温動作に移行し図8の表示になる。
【0020】次に図14,図15のグラフおよび図12,図13
のフローチャートを参照して保温制御について説明す
る。まず炊飯と保温の動作を一連に実行する場合につい
て説明する(図14,図12参照)。
【0021】炊飯スイッチ26をON操作すると炊飯動作
を開始する(図5参照)。炊飯ヒータ6に対し例えば10
00W入力で通電し、沸騰検知後通断電制御を行なって検
知温度Tが炊き上り温度( 120℃)に達すると炊飯ヒー
タ6を断電し、15分間のむらし行程を実行して炊飯を
完了し、第1の保温加熱パターンによる普通保温動作に
移行する(図6参照)(ステップ1)。これは検知温度
Tが70℃に下がるまで保温ヒータ回路7を断電状態と
し、検知温度Tが70℃以下になった時点で保温ヒータ回
路7を例えば65W入力で通電し、その後保温ヒータ回路
7に対しT≧70℃はOFF、T<70℃はONの通断電制
御を行って容器5の温度を70℃に維持する。この普通保
温動作中に再加熱保温スイッチ21をON操作すると(ス
テップ2)、ステップ3〜ステップ7の再加熱保温有効
条件を判定し、これを満足するときは第2の保温加熱パ
ターンによる一定所要時間例えば90分の再加熱保温動作
を開始する(図7参照)(ステップ8)と共に、時間表
示部15に再加熱保温完了時刻を表示する(ステップ
9)。これは保温ヒータ回路7に対し65W入力で連続通
電して容器5を再加熱し、検知温度Tが90℃に達した時
点で断電し、保温ヒータ回路7に対しT≧90℃はOF
F、T<90℃はONの通断電制御を行って容器5の温度
を90℃に維持する(ステップ10)。そして一定所要時間
(90分)経過後(ステップ11)普通保温動作に移行する
(図8参照)(ステップ12)。
【0022】また図13のフローチャートに示すように普
通保温動作中(ステップ1)にタイマースイッチをON
操作した場合(ステップ2)、図9のように一定所要時
間である90分後の時刻およびタイマー予約の再加熱保温
完了時刻が順次食べごろ時刻として表示され(ステップ
3)、再加熱保温スイッチ21をON操作すると(ステッ
プ4)、ステップ5〜ステップ9の有効判定が行われ、
この条件を満足する場合には再加熱保温のタイマー予約
完了時刻が現在時刻から一定所要時間である90分以内か
の判定が行われ(ステップ10)、タイマー動作(ステッ
プ11)によりタイマー予約完了時刻の90分前になったと
き再加熱保温動作が開始し(ステップ12)、その後図12
のステップ10〜ステップ12と同様な動作をステップ13〜
ステップ15により実行する。
【0023】次に保温動作のみを実行する場合について
説明する(図15参照)。炊飯スイッチ26を3回操作して
普通保温動作を実行する(図6参照)。これは保温ヒー
タ回路7を65W入力で連続通電させて容器5を加熱し、
検知温度Tが70℃に達した後は保温ヒータ回路7を通断
電制御して容器5の温度を70℃に維持する。この普通保
温動作中に再加熱保温スイッチ21を操作すると、図13と
同様な再加熱保温動作が一定所要時間実行され、一定所
要時間経過後普通保温動作に移行する。また図14,図15
において再加熱保温動作中に検知温度Tが90℃に達しな
い場合には一定所要時間(90分)経過後普通保温動作に
移行する。(図14,図15の波線グラフ参照)。
【0024】再加熱保温制御を90℃としているのは、炊
飯完了直後の炊飯が約100 ℃程度であるが、蓋を開けて
飯をしゃもじでほぐすことにより約80〜90℃程度まで下
るため、90℃に再加熱保温すれば通常の70℃程度の保温
より温く感じ炊きたての飯に近いおいしい飯として食す
ることができる。また再加熱保温温度を沸騰温度より低
い90℃としたのは飯の水分が蒸発しすぎることを防止す
るためであり、この温度は80〜95℃程度の範囲で任意に
設定すればよい。
【0025】また再加熱保温時間を一定としているの
は、再加熱保温においては保温飯量および容器内の飯の
収容具合によって大幅に所要時間にばらつきがあるので
使用者が何時再加熱保温スイッチ21を操作したらよいか
判らないため、これを明確にするためであり、また再加
熱保温の所要時間を90分としているのは、アンケート調
査等において、1l機能の炊飯器では3カップ、1.5 l
では4〜5カップ、1.8lでは5〜6カップの炊飯量が
多く、1回の炊飯で2回分の飯を炊飯することを推定す
ると保温飯量の最大量は3カップ相当程度であり、この
3カップの飯量を約70℃の保温状態から約85〜90℃まで
加熱するには約90分を要するからであり、この時間は保
温量に応じて任意に設定すればよい。
【0026】また制御手段30は再加熱保温スイッチ21の
有効判定機能を有している。図12のステップ3,図13の
ステップ5において普通保温中であるかを判定する。こ
れは再加熱保温動作の実行が普通保温中でない場合には
飯が冷えすぎて保温時間が長くなり、またJISで定め
られている保温温度と非常に違う保温になるため、これ
を防止する。また図12のステップ4,図13のステップ6
において白米炊きコースであるかを判定する。これは白
米以外のおかゆ,炊込み飯等で再加熱保温を実行すると
おかゆは糊状に悪化し、炊込み飯は焦げが強くなるた
め、これを防止する。また図12のステップ5,図13のス
テップ7において検知温度Tが45℃以上であるかを判定
する。これは飯温が所定の温度より低い状態で再加熱保
温を実行すると再加熱保温時間が長くなり一定時間(90
分)を経過しても飯温が適温(90℃)に達しないため、
これを防止する。また図12のステップ6,図13のステッ
プ8において普通保温時間が所定時間(12時間)を経過
しているかを判定する。これは長時間の保温を行なうと
飯に黄変を生じ、再加熱によってさらに黄変が進行する
ため、これを防止する。また図12のステップ7,図13の
ステップ9において保温動作中に行われる再加熱保温動
作は1回目かを判定する。これは2回以上の再加熱保温
を行なうと糖とアミノ酸の反応による黄変およびリノー
ル酸,オレン酸等の米に含まれる脂肪酸の熱劣化による
臭いを発生するため、これを防止する。また制御手段30
は再加熱保温スイッチ21が押された場合に常に普通保温
動作中であるかを判定し、普通保温中でないときは図12
のステップ13,図13のステップ16のように無効とする。
また上記有効条件を満足しない場合はこれをブザー等に
より報知する。
【0027】このように上記実施例においては、炊飯時
にタイマー予約炊飯動作指示手段であるタイマー炊飯ス
イッチ25を操作すれば、タイマー予約炊飯動作を行なう
ことができる一方、普通保温動作の実行中にタイマー予
約再加熱保温動作指示手段である再加熱保温スイッチ21
を操作すれば、飯を普通保温動作中の保温温度より高い
所定温度まで加熱するタイマー予約再加熱保温動作を行
なうことができ、これらの2つのタイマー機能を適宜用
いることにより、使い勝手を向上することができる。ま
た、タイマー予約炊飯動作を実行するのに必要なタイマ
ー手段の表示部である時間表示部15と、操作部である進
むスイッチ23および戻るスイッチ24は、タイマー予約再
加熱保温動作を実行するのに必要なタイマー手段の表示
部である時間表示部15と、操作部である進むスイッチ23
および戻るスイッチ24と共用しているため、これらのタ
イマー手段の構成が簡略化し、製品の大型化および高価
格化を防止できる。
【0028】また、本実施例では、おかゆや炊込み飯で
ない白米炊き炊飯後の普通保温動作の実行中において、
再加熱保温スイッチ21を操作すると、所定のタイマー予
約再加熱保温動作が実行されるように構成しているの
で、白米炊き炊飯以外のおかゆや炊込み飯の炊飯メニュ
ーを実行した後、普通保温動作中に再加熱保温スイッチ
21を操作しても、タイマー予約再加熱保温動作は実行さ
れなくなる。よって、再加熱保温によりおかゆが糊状に
悪化したり、炊込み飯の焦げが強くなる不具合を一掃で
きる。
【0029】また、再加熱保温動作指示手段たる再加熱
保温スイッチ21の操作により、容器温度を70℃に維持す
るように保温ヒータ回路7の入力を制御する第1の保温
加熱パターンと、容器温度を90℃に維持するように保温
ヒータ回路7の入力を制御する第2の保温加熱パターン
とを実行できるので、炊きたてに近い温度に保温された
おいしい飯を得ることができる。また保温制御手段30は
再加熱保温動作を保温飯量などに関係なく常に一定所要
時間で実行するように制御するものであるため、使用者
は一定所要時間前に再加熱保温スイッチ21を操作すれば
よいことが判り取り扱いが簡単である。また再加熱保温
のタイマー予約が可能であるため例えば朝7時に朝食が
終り昼食時に炊きたてに近い飯を食べたい場合には、朝
食後、再加熱保温のタイマー予約完了時刻を"12:00"に
予約セットすることにより、10時30分に再加熱保温動作
が自動的に開始され昼の12:00に炊きたてに近い飯を食
することができる。このため70℃程度に保温された飯を
食事時に電子レンジにより加熱する手間を解消できる。
【0030】また、再加熱保温動作は普通保温動作の実
行中にのみ選択できるように構成しているため、容器5
内の飯が冷えている状態から再加熱される心配がなく、
また炊きたてに近い温度(90℃)に達するまでに長時間
を要することが防止されると共にJISで定められてい
る保温温度を逸脱した保温になることが防止される。ま
た普通保温動作中には保温用のモード表示部18Cが点灯
し、再加熱保温動作中には再加熱保温用のモード表示部
19が保温用のモード表示部18Cと共に点灯するため、両
者の保温動作を判別することができると共に、再加熱保
温中にこれを中止したい場合には再加熱保温スイッチ21
を再度押すだけで普通保温動作に移行するため、誤って
切スイッチ27を押してしまうことを防止できる。また再
加熱保温実行後は普通保温動作に移行するため、常に普
通保温温度以上の飯温を得ることができると共に黄変,
臭いの発生を抑制できる。
【0031】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が
可能である。例えば再加熱保温温度は普通保温温度より
高い温度を適宜選定すればよく、再加熱保温の一定所要
時間は最大保温飯量を考慮して適宜選定すればよい。ま
た第18図に示すように再加熱保温スイッチ21を炊飯スイ
ッチ26と共用させ、再加熱保温用のモード表示部19を炊
飯用のモード表示部18Bと共用させてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の炊飯器は、被炊飯物を収容する
容器と、この容器を加熱する加熱手段と、前記容器の温
度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段からの
検知温度に基づいて前記加熱手段を制御して炊飯および
普通保温などの各動作を実行する制御手段とを具備し、
この制御手段は、炊飯時にタイマー予約炊飯動作指示手
段が操作されると、前記加熱手段を制御してタイマー予
約炊飯動作を実行し、おかゆ,炊込み飯でない白米炊き
炊飯後の普通保温動作の実行中においてタイマー予約再
加熱保温動作指示手段が操作されると、前記加熱手段を
制御して飯を普通保温動作中の保温温度より高い所定温
度まで加熱するタイマー予約再加熱保温動作を実行する
とともに、前記タイマー予約炊飯動作を実行するタイマ
ー手段と前記タイマー予約再加熱保温動作を実行するタ
イマー手段とを共用としたものであり、所望の時間に炊
き立てに近いご飯を食することができ、使い勝手が向上
するとともに、製品の大型化および高価格化を防止
き、さらに、おかゆや炊込み飯を普通保温動作中に再加
熱保温した場合の不具合を一掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成のブロック
図である。
【図2】同上電源部およびヒータ駆動部の回路図であ
る。
【図3】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図4】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図5】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図6】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図7】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図8】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図9】同上表示部および操作部を示す正面図である。
【図10】同上表示部および操作部を示す正面図であ
る。
【図11】同上表示部および操作部を示す正面図であ
る。
【図12】同上保温動作を示すフローチャートである。
【図13】同上保温動作を示すフローチャートである。
【図14】同上炊飯,普通保温,再加熱保温を一連で行
なう制御を示すグラフである。
【図15】同上普通保温,再加熱保温を一連で行なう制
御を示すグラフである。
【図16】同上炊飯器の全体断面図である。
【図17】同上炊飯器の全体斜視図である。
【図18】同上表示部および操作部の他の実施例を示す
正面図である。
【符号の説明】
5 容器 6 炊飯ヒータ(加熱手段) 7A 保温胴ヒータ(加熱手段) 7B 保温蓋ヒータ(加熱手段) 15 時間表示部(タイマー手段) 21 再加熱保温スイッチ(タイマー予約再加熱保温動作
指示手段) 23 進むスイッチ(タイマー手段) 24 戻るスイッチ(タイマー手段) 25 タイマー炊飯スイッチ(タイマー予約炊飯動作指示
手段) 29 温度検知手段 30 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−61550(JP,A) 特開 平2−95318(JP,A) 特開 昭63−40511(JP,A) 特開 平3−202019(JP,A) 実開 昭58−125532(JP,U) 実開 昭62−109022(JP,U) 実開 昭62−109024(JP,U) 実開 昭62−139420(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 27/00 - 27/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被炊飯物を収容する容器と、この容器を
    加熱する加熱手段と、前記容器の温度を検知する温度検
    知手段と、この温度検知手段からの検知温度に基づいて
    前記加熱手段を制御して炊飯および普通保温などの各動
    作を実行する制御手段とを具備し、この制御手段は、炊
    飯時にタイマー予約炊飯動作指示手段が操作されると、
    前記加熱手段を制御してタイマー予約炊飯動作を実行
    し、おかゆ,炊込み飯でない白米炊き炊飯後の普通保温
    動作の実行中においてタイマー予約再加熱保温動作指示
    手段が操作されると、前記加熱手段を制御して飯を普通
    保温動作中の保温温度より高い所定温度まで加熱するタ
    イマー予約再加熱保温動作を実行するとともに、前記タ
    イマー予約炊飯動作を実行するタイマー手段と前記タイ
    マー予約再加熱保温動作を実行するタイマー手段とを共
    用としたことを特徴とする炊飯器。
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