JPH09140574A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH09140574A
JPH09140574A JP30161595A JP30161595A JPH09140574A JP H09140574 A JPH09140574 A JP H09140574A JP 30161595 A JP30161595 A JP 30161595A JP 30161595 A JP30161595 A JP 30161595A JP H09140574 A JPH09140574 A JP H09140574A
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JP
Japan
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room temperature
cooking
heating
container
rice
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JP30161595A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯器において、室温や季節の相違に応じた
適切な炊飯を容易にできるようにする。室温や季節の相
違に応じた調節がなされていることを使用者が容易にわ
かるようにする。 【解決手段】 室温を検出するとともに、月日を計時
し、室温および季節に応じて、加熱パターンを自動的に
変える。室温および年月日または季節は、LCD表示器
76に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器、電気ポッ
トあるいはホットプレートなどの加熱装置を備えた調理
器に係わり、特に、季節の変化に対応して調理性能を安
定化した調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、室温を検出
して室温に応じて加熱量を制御したり、また、カレンダ
ー機能を備え季節の変化に応じて加熱量を調節する炊飯
器などの調理器が提案されていた。しかし、それらの調
節機能が有効に調理動作に活用されているか否かは、使
用者には判断できない内容であった。これは、季節の変
化があっても調理性能を安定化させることが目的である
ために、使用者にその内容を知らせる必要がなかったた
めである。しかし、季節の変化に応じて変わるのは、室
温や水温などの環境条件だけではない。例えば、季節に
応じて米質が変化するなど、被調理物の状態も変わり、
それらの素材の変化があったものを環境条件に応じた加
熱調節だけで年中安定した出来上がりにすることは極め
て困難な状況にある。したがって、ある程度使用者に出
来上がりに変化が生じていることを知らせることが望ま
しい。これらを改善するために、新米コースや夏場米コ
ースあるいは普通コースなど、季節に応じた米質を使用
者に選択させて炊飯するようにした炊飯器もある。しか
し、使用者は設定を忘れがちになり、また、選択操作に
煩わしさがあり、その機能が有効に活用されていないの
が実情になっている。
【0003】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、季節の変化に応じて自動的に加熱調節を
行っていることを使用者に知らせ、その調節機能が有効
活用されるようにした調理器に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の調理器
は、前記目的を達成するために、被調理物を収容する容
器と、この容器を加熱する加熱装置と、前記容器の温度
を検出する容器温度検出手段と、室温を検出する室温検
出手段と、調理動作を計時する計時手段と、時計動作を
計時する時計手段と、前記容器温度検出手段および室温
検出手段の温度データと前記計時手段の時間データに基
づき前記加熱装置による容器加熱量を調節する調理手段
と、前記室温検出手段による室温状況と前記時計手段に
よる時計状況を表示する表示手段とを備え、前記調理手
段による調理中に前記表示手段により室温状況を表示す
るものである。
【0005】そして、この構成により、容器の温度およ
び時間のみならず、室温にも応じて容器加熱量が調節さ
れ、季節の変化や地域性により相違する気候条件の相違
などに応じた適正な調理が自動的に行われることにな
る。これとともに、調理中に室温状況が表示され、使用
者は、室温に応じた加熱調節が行われており、その機能
が有効活用されていることがわかる。
【0006】請求項2の発明の調理器は、前記目的を達
成するために、被調理物を収容する容器と、この容器を
加熱する加熱装置と、前記容器の温度を検出する容器温
度検出手段と、室温を検出する室温検出手段と、調理動
作を計時する計時手段と、カレンダー手段と、前記容器
温度検出手段および室温検出手段の温度データと前記計
時手段の時間データおよび前記カレンダー手段の月日デ
ータに基づき前記加熱装置による容器加熱量を調節する
調理手段と、前記室温検出手段による室温状況と前記カ
レンダー手段によるカレンダーを表示する表示手段とを
備え、前記調理手段による調理中に前記表示手段により
室温状況を表示するものである。
【0007】そして、この構成により、容器の温度およ
び時間のみならず、室温および月日にも応じて容器加熱
量が調節され、季節の変化や地域性により相違する気候
条件の相違などに応じた適正な調理が自動的に行われる
ことになる。これとともに、調理中に室温状況が表示さ
れ、使用者は、室温に応じた加熱調節が行われており、
その機能が有効活用されていることがわかる。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明の調理器の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例の
調理器は炊飯器である。全体の断面図である図3におい
て、1は器本体、2はこの器本体1内に着脱自在に収容
される有底筒状の調理容器たる鍋、3はこれら器本体1
および鍋2の上面開口を開閉自在に覆う蓋体である。器
本体1は、下面を開口した外枠5と、この外枠5の下面
開口に取り付けられた底板6と、内枠側部部材たる筒状
の第1の内枠7と、この第1の内枠7の下面開口を塞ぐ
ように配置された内枠底部部材たる第2の内枠8などに
より構成されている。これら第1の内枠7および第2の
内枠8は、ともにアルミニウム材料からなり、外枠5内
に組み付けられ、器本体1内の容器収容部たる内枠を形
成するものである。さらに、第1の内枠7の上面外周部
には、鍋2の上部に形成されたフランジ状の取手部9が
載る弾性体からなるブレーキブッシュ10が設けられてい
る。すなわち、鍋2は、第1の内枠7の上面外周部に吊
り下げられて、内枠7,8内に収容される構成になって
いる。また、前記鍋2は、アルミニウム材料からなり、
アルミダイカストなどの成形方法により所定の形状に成
形した後、鍋2の内外面を弗素系の樹脂コーディング層
により被覆処理してある。なお、鍋2の加熱方式が誘導
加熱式の場合には、鍋2がジュール熱により自己熱発熱
するように、磁性体からなる発熱層が鍋2に設けられる
ことになる。
【0009】11は、鍋2を輻射熱により加熱する加熱装
置である炊飯ヒータで、この炊飯ヒータ11は、シーズヒ
ータからなる。そして、この炊飯ヒータ11は、第2の内
枠8の上側にヒータ台12により固定されている。なお、
加熱装置は、本実施例のようなシーズヒータの他、スペ
ースヒータなどであってもよく、また、誘導加熱手段に
より鍋2を発熱させる構成のものであってもよい。
【0010】また、13は、内枠7,8の内底部において
炊飯ヒータ11を上方から覆うようにして設けられた熱板
である。この熱板13は、アルミニウム板を材料とし、こ
のアルミニウム板を所定の形状にプレス成形した後にア
ルマイト処理を施し、さらに二次電解アルマイトによ
り、酸化ニッケルを含有した耐熱性のある被膜を形成し
てある。そして、鍋2を内枠7,8内に収容した状態で
は、熱板13上に鍋2が載り、炊飯ヒータ11により加熱さ
れた熱板13の熱が鍋2の底部に伝導される。
【0011】一方、第2の内枠8の下側には、遮熱およ
び補強用の支え板16が設けられており、この支え板16の
中心部には、容器温度検出手段たる鍋温度センサ17を内
蔵した感熱板18が備えてある。この鍋温度センサ17は、
サーミスタからなり、鍋2の温度を検出するものであ
る。感熱板18の下方には、鍋スイッチ19の接点を切り換
えるスイッチレバー20が設けられており、これら感熱板
18およびスイッチレバー20は、コイルばね21を介して上
下動自在にかつ上方へ付勢して設けられている。そし
て、鍋2を器本体1内に収容すると、前記第2の内枠8
より上方へ突出した感熱板18に鍋2の底面が載ることに
より、この感熱板18およびスイッチレバー20がコイルば
ね21の付勢に抗して下方に押圧され、鍋スイッチ19の接
点が切り換わって、鍋2の有無を検出するようになって
いる。
【0012】22は、熱板13を常に鍋2側の上方へ付勢す
る弾性力を作用させるコイルばねで、これらコイルばね
22により、鍋2を器本体1内に収容したときに、熱板13
が鍋2の外底面に押し付けられるようにしてある。な
お、熱板13の組立ては、第2の内枠8の上側から、熱板
13の下方に突出する支持部材23を、第2の内枠8および
支え板16に共通して設けられた抜孔24,25に挿通し、第
2の内枠8の下方側から、コイルばね22およびサポート
部材26を支持部材23に装着して行なわれる。このサポー
ト部材26は、底板6に固定され、支持部材23を介して熱
板13を上下可動に支持するものである。
【0013】また、27は、室温検出手段たる室温温度セ
ンサで、この室温温度センサ27は、サーミスタからな
り、室温の温度を検出するものである。さらに、28は底
板6の後側下部に設けられるコードリール、29は外枠5
と第1の内枠7との間に立設する筒状の金属製の横遮熱
板である。
【0014】前記蓋体3は、外蓋31と、この外蓋31の下
方に設けられた外蓋カバー32と、この外蓋カバー32の下
方に設けられた放熱板33とにより構成され、さらに、こ
の放熱板33の下方には、鍋2の上面開口を塞ぐ内蓋34が
着脱自在に設けられている。放熱板33の下方にはスタッ
ド35が取付けられており、このスタッド35に内蓋34の中
心部に設けた弾性を有する内蓋押え36が装着される。37
は、内蓋34の適所に形成された複数の蒸気通路である。
また、38は外蓋カバー32と放熱板33との間に挾んで保持
された円環状の蓋パッキンであり、この蓋パッキン38
は、蓋体3の閉塞時に鍋2の取手部9に密着する。蓋体
3は、ヒンジシャフト39により外枠5の上部後側に回動
自在に支持されているとともに、ヒンジシャフト39に設
けられたヒンジばね40により開く方向へ付勢されてい
る。このヒンジばね40に抗して、蓋体3はフックボタン
41により閉じた状態に保持される。
【0015】蓋体3の後部には、鍋2内で発生する蒸気
を外部に放出させるための蒸気口45が設けられている。
この蒸気口45は、その上面を形成する合成樹脂製の蒸気
口カバー46と、外蓋カバー32の一部と、放熱板33に嵌着
されるパッキンを兼ねる蒸気口ゴム47とにより構成され
ている。この蒸気口ゴム47には、蒸気通路孔48を形成す
る蒸気筒49が、垂直に上へ立てて一体に形成されてい
る。また、蒸気口カバー46の外周部寄りには、一ないし
複数の蒸気通路孔50が形成されている。なお、51は蒸気
口45に溜まったおねばや水を排出するおねば戻し孔であ
り、52は蒸気口45を囲んで外蓋カバー32および放熱板33
間に設けられた蒸気口パッキンである。そして、鍋2内
に発生した蒸気は、内蓋34の蒸気通路37から蒸気口ゴム
47の蒸気筒49に侵入し、蒸気口45内の空間部53を通っ
て、蒸気口カバー46の蒸気通路孔50から外部に排出され
る。
【0016】55は、放熱板33の裏側つまり上面側に備え
た加熱装置たる蓋ヒータで、この蓋ヒータ55は、コード
ヒータなどからなる。また、蓋ヒータ55の上方で外蓋31
および外蓋カバー32間にはグラスウール製の断熱材56が
設けられている。57は、第1の内枠7の外側面に備えた
保温用の加熱装置たる胴ヒータであり、この胴ヒータ57
は、コードヒータなどからなり、電気的には前記蓋ヒー
タ55と並列回路を構成している。なお、58は、第1の内
枠7の上部に設けられた一対の温度ヒューズである。
【0017】器本体1内の前側には、外枠5と横遮熱板
29との間に、加熱基板支え65に支持された加熱基板66
と、表示基板支え67に支持された表示基板68とが各々設
けられている。加熱基板66には、コンデンサ、ブザー、
トランス、ヒータ11,55,57の加熱量を調節する電磁リ
レーやスイッチング素子などの複数の電気部品69,70が
備えてある。また、表示基板68には、操作スイッチ71,
72,73,74,75(図3には図示していない)、LCD表
示器76、LEDランプ77,78,79(図3には77のみ図
示)および図示していないマイクロコンピュータなどが
実装されている。そして、この表示基板68の一側を覆う
ようにして、外枠5の前面に操作パネル81が装着されて
おり、この操作パネル81には、前記操作スイッチ71,
…,75を操作するための図示していない押しボタンが設
けられているとともに、表示の説明用の各種文字などを
印刷した表面シート82が貼り付けられている。
【0018】操作パネル81の正面図である図1に示すよ
うに、表示手段たるLCD表示器76は、日付、時計の時
刻、季節および室温の状況を表示するもので、現在の日
付を表示する日付表示部83と、現在の時刻を表示する時
刻表示部84と、現在の季節を表示する季節表示部85と、
室温を表示する室温表示部86とがある。時刻表示部84の
表示は、予約時刻を呼出しているときには、調理の完了
時刻たる炊き上がり時刻の表示に切り替わるようになっ
ている。また、季節表示部85による季節の表示は、例え
ば、7〜8月が「夏場」、9〜11月が「秋場」、12〜3
月が「冬場」、4〜6月が「春場」などと、日付に応じ
て変わる。さらに、室温表示部86による室温の表示は、
調理たる炊飯中に行われるが、切状態中にも行ってもよ
い。さらに、室温の表示は、炊飯中の全ての期間で行う
必要はなく、少なくとも電源が炊飯器に投入され、炊飯
が開始した直後に室温の状況がわかるようになっていれ
ば、その目的は達成できる。また、炊飯の開始前に表示
しておけば、使用者は室温の状況に応じて炊飯の開始操
作ができるので、さらに使い勝手は向上する。また、炊
飯の後の保温中に表示しておいても、何ら支障を生じる
ことはない。
【0019】なお、前述のように時刻表示部84と室温表
示部86とを別個に設ける他、図4に示すように、時計の
時刻表示と室温の表示とを兼用の表示部87により表示す
る構成にしてもよい。この場合、切状態では、図4
(a)に示すように、時計の時刻表示がなされ、炊飯中
には、図4(b)に示すように、室温の表示がなされる
ようにすればよい。このように表示部87を兼用にするこ
とにより、LCD表示器76の表示スペースを小さくで
き、操作パネル81の大型化を防止できる。また、カレン
ダーの日付の表示はない構成であってもよい。さらに、
春、夏、秋、冬などの季節を示す用語を表示しなくても
よく、季節に相関のある必要最小限の室温表示があれ
ば、本発明の目的は達成される。
【0020】また、LEDランプ77,78,79は、行程状
況を表示するもので、予約炊飯に際し炊飯が開始するま
ではLEDランプ77が点灯し、炊飯中はLEDランプ78
が点灯し、保温中はLEDランプ79が点灯する。切状態
のときは、全てのLEDランプ77,78,79が消灯する。
【0021】さらに、前記操作スイッチ71,…,75に
は、カレンダーの日付および時計の時刻の設定用の操作
スイッチ71と、日付あるいは時刻を調整するための操作
スイッチ72と、予約呼出しのための操作スイッチ73と、
炊飯または予約炊飯の開始のための操作スイッチ74と、
動作停止および保温開始のための操作スイッチ75とがあ
る。例えば、操作スイッチ71を1回押すと日付設定モー
ドになり、2回押すと時刻設定モードになり、3回押す
と設定モードが解除される。そして、日付設定モードに
おいて操作スイッチ72を押すことにより、日付表示部83
を参照しながら日付を調整でき、時刻設定モードにおい
て操作スイッチ72を押すことにより、時刻表示部84を参
照しながら時計の時刻を調整できる。また、予約炊飯の
予約時刻つまり炊き上がり時刻を設定するには、操作ス
イッチ73を押して時刻表示部84に予約時刻を表示させた
後、操作スイッチ72を押せばよい。その後、操作スイッ
チ74を押せば、予約炊飯が始まる。一方、操作スイッチ
73を押さずに操作スイッチ74を押せば、すぐに炊飯が始
まる。さらに、炊飯器の動作中に操作スイッチ75を押せ
ば切状態になり、切状態で操作スイッチ75を押せば保温
動作が始まる。
【0022】図2は、電気回路の構成の概略を示してい
る。同図において、91は前記マイクロコンピュータなど
からなる制御装置で、この制御装置91は、前記操作スイ
ッチ71,…,75のオンオフ信号をスイッチ入力回路92を
介して入力し、前記鍋温度センサ17および室温温度セン
サ27の温度データをA/D変換器93,94を介して制御デ
ータとして入力する。また、制御装置91は、加熱装置駆
動回路たる炊飯ヒータ駆動回路95を介して炊飯ヒータ11
を制御し、加熱装置駆動回路たる保温ヒータ駆動回路96
を介して蓋ヒータ55および胴ヒータ57を制御し、LCD
表示駆動回路97を介してLCD表示器76を制御し、LE
D表示駆動回路98を介してLEDランプ77,78,79を制
御するものである。炊飯ヒータ11あるいは蓋ヒータ55お
よび胴ヒータ57の加熱量の調節は、通断電の繰り返しに
よるデューティ制御や入力電流を可変するインバータ制
御、または、その組み合わせにより行われる。さらに、
制御装置91は、メモリ99を備えているとともに、調理動
作を計時する計時手段たる計時カウンタ100 と、時計動
作を計時する時計手段たる時計カウンタ101 と、年月日
を計時するカレンダー手段たる日付カウンタ102 とを備
え、これらを管理する。
【0023】そして、制御装置91は、日付カウンタ102
による年月日の状況を前述のようにLCD表示器76の日
付表示部83および季節表示部85に表示させ、時計カウン
タ101 による時分の状況つまり時計状況を前述のように
LCD表示器76の時刻表示部84に表示させ、室温温度セ
ンサ27により検出された室温の状況をLCD表示器76の
室温表示部86に表示させる。また、制御装置91は、調理
加熱を制御する調理手段として、鍋温度センサ17および
室温温度センサ27から入力した温度データと、時計カウ
ンタ101 から入力した時間データと、日付カウンタ102
から入力した月日データとに基づいて、メモリ99に設定
されたプログラムに従い、炊飯ヒータ11、蓋ヒータ55お
よび胴ヒータ57の加熱量を調節するものである。
【0024】さらに、103 は停電検知回路、104 はリチ
ウム電池などを電源とする停電バックアップ回路であ
る。そして、停電検知回路103 により停電が発生したこ
とが検知されると、制御装置91は、停電バックアップ回
路104 から電源を得て動作するが、鍋温度センサ17およ
び室温温度センサ27の検出を停止するとともに、LCD
表示器76による室温表示を消灯する。こうして、停電中
には、制御装置91の温度検出動作などを中止することに
より、停電バックアップ回路104 の電源の消耗を低減す
る。ただし、停電中も、日付カウンタ102 および時計カ
ウンタ101 の機能は動作を継続し、電源復帰の後に再設
定しなくてもよい構成になっている。
【0025】つぎに、調理たる炊飯の加熱制御について
より詳しく説明する。鍋2内に被調理物である米および
水を収容して炊飯を開始すると、炊飯ヒータ11が通電さ
れて鍋2を加熱する。また、蓋ヒータ55および胴ヒータ
57も通電されて、蓋ヒータ55が蓋体3の放熱板33を加熱
するとともに、胴ヒータ57が第1の内枠7を加熱する。
炊飯の基本的な加熱行程は、ひたし炊き行程、沸騰加熱
行程、沸騰継続加熱行程、炊き上げ行程、むらし行程、
保温行程の順に行われ、これらは、基本的に鍋温度セン
サ17の温度データおよび時計カウンタ101 の時間データ
により管理される。ひたし炊き行程は、予備的な加熱
で、米の吸水を促進するものであり、鍋2の温度が所定
の温度になるように所定の時間行われる。沸騰加熱行程
は、鍋2内が沸騰状態になるまでの強い加熱である。沸
騰継続加熱行程は、鍋温度センサ17の温度データにより
鍋2内が沸騰状態になったことが検出された後、加熱量
を下げて沸騰状態を必要なだけ継続させるものである。
炊き上げ行程は、例えば鍋温度センサ17により検出され
る鍋2の温度が所定温度に達したことの検出をもって、
ご飯が炊き上がったものとし、加熱を停止するものであ
る。むらし行程は、米を十分にα化させるためのもので
あり、鍋2の温度を所定温度に所定時間保持するもので
ある。保温行程は、炊き上がったご飯を保温するもので
あり、鍋2の温度を所定温度に保持するものである。
【0026】以上のような鍋温度センサ17の温度データ
および時計カウンタ101 の時間データに基づく各行程の
加熱パターンの管理に加えて、室温温度センサ27の温度
データおよび日付カウンタ102 の月日データに応じて加
熱パターンが変わるようになっている。表1および表2
には、室温および季節の相違に応じて設定された各行程
の加熱パターンの内容を示してある。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】これらの表において、[ひたし炊き]に
は、鍋2の温度およびその保持時間が示してある。[沸
騰加熱]および[沸騰継続加熱]には、炊飯ヒータ11の
出力を示してある。[炊き上げ]には、炊き上げ時の鍋
2の温度を示してある。[むらし]には、鍋2の保持温
度およびその保持時間が示してある。[保温]には、鍋
2の保持温度が示してある。例えば、日付カウンタ102
の日付が7月30日(夏)で、室温が35℃以上の場合に
は、ひたし炊き行程は、鍋2の温度が45℃になるように
20分間保持する。沸騰加熱行程は、1000Wで加熱する。
沸騰継続加熱行程は、 700Wで加熱する。炊き上げ行程
は、鍋2の温度が 114℃以上になったら加熱を停止す
る。むらし行程は、鍋2の温度を 101℃に16分間保持す
る。保温行程は、鍋2の温度を71.5℃に保持する。
【0030】各行程の加熱パターンは、季節の変化によ
って変化する米質に応じて設定する。すなわち、秋場
は、新米が採れたてで、吸水しやすく、また糊化しやす
い米質であり、逆に、夏場は、米の表層部の脂質などの
酸化により吸水しにくく、かつ臭いが悪くなる米質であ
ることを考慮して、加熱パターンを適当に設定する。例
えば前記の表にも示すように、秋場は、米が吸水しやす
いので、ひたし炊きの温度を低めにするとともに、ひた
し炊きの時間を短めにし、また、沸騰加熱および沸騰継
続加熱は強めにして煮崩れを防止し、さらに、溶出した
澱粉が焦げつかないようにむらしにおける鍋2の加熱温
度を低めにするとともに、糊化しやすいことによりむら
し時間を短くするなど、季節毎に米質に応じて加熱パタ
ーンを設定する。
【0031】なお、前記の表に示すように室温温度セン
サ27の温度データおよび日付カウンタ102 の月日データ
の両方に応じて加熱パターンを変化させる他、加熱パタ
ーンの設定は、月日データによらず、室温温度センサ27
の温度データのみに応じて設定するようにしてもよい。
この場合は、室温が低い場合は時節が冬場であること、
室温が高い場合は時節が夏場であることを想定して加熱
パターンを決める。このとき、冬場は暖房、夏場は冷房
を使用している場合があるので、時計カウンタ101 の時
計機能を利用して時刻が深夜から朝方にかけての間の室
温により時節の判定を行い、空調の影響を受けにくい時
刻帯で判断するようにすると、誤差が少なくなる。そし
て、例えば北海道と沖縄とでは気候が大幅に違うよう
に、地域的な気候の相違があるのに対して、日付カウン
タ102 のカレンダー機能により季節を特定するよりも、
地域性が考慮される室温により加熱パターンを設定する
方が、地域的な実情に適合した炊飯ができることにな
る。
【0032】以上のように、室温に応じて、鍋温度セン
サ17の検出温度に基づく制御データならびに制御用の時
間データなどの加熱パターンの設定を行うことにより、
季節変化に応じて変わる米質に応じた適正な炊飯が自動
的に行え、一年中変わらない炊飯性能を確保できる。ま
た、室温のデータを優先して加熱パターンを設定するこ
とにより、地域性により相違する気候条件などを考慮し
た炊飯が自動的に行え、地域性によらない調理性能を確
保できる。
【0033】そして、室温による加熱パターンの設定に
際しては、空調設備の影響を受けないように、時計機能
により計時した時刻が深夜から朝方にかけての室温(例
えば、午前2時0分から午前4時0分の間の平均温度と
する)に応じて設定することにより、比較的精度のよい
室温状況の判定ができる。この場合は、室温の判定時間
帯以外の時刻には、この時刻の現在温度を表示するが、
加熱パターンの設定は、前記の判定方法により判定した
室温状況に応じて設定されるものである。こうして、少
なくとも炊飯中にLCD表示器76で室温状況を表示する
ことにより、使用者は、室温あるいは季節に応じて加熱
が調節されていることが容易にわかる。また、空調によ
り室温状況が実際の気温よりずれる場合でも、前記の室
温状況の判定方法により、誤差の少ない加熱パターンの
設定ができ、加熱パターンの誤設定を防止できる。
【0034】また、日付カウンタ102 のカレンダー機能
を用いて月日を特定し、それに室温状況を加味して加熱
パターンを設定すれば、より精度のよい季節に応じた加
熱パターンの設定が可能となる。
【0035】そして、本炊飯器においては、新米コース
や夏場米コースあるいは普通コースなど、季節に応じた
米質を使用者に選択させて炊飯する炊飯器とは異なり、
当該気候状態に応じて加熱パターンが自動的に設定され
るので、使い勝手が向上する。しかも、使用者は、室温
表示により、気候に応じて加熱パターンが決められてお
り、その機能が有効に活用されていることを容易に知る
ことができ、安心感が得られる。
【0036】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、炊飯器を例に採って説明したが、本発
明は、炊飯器以外にも、電気ポットあるいはホットプレ
ートなど、加熱装置を備えた各種調理器に適用できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明の調理器によれば、容器
温度検出手段の温度データおよび時間データに加えて、
室温検出手段の温度データに基づき容器加熱量を調節す
るので、季節の変化や地域性により相違する気候条件の
相違などに応じた適正な調理を自動的に行なうことがで
き、季節や地域性によって変わらない調理性能を確保で
きる。また、調理中に室温状況を表示するので、使用者
は、室温に応じた加熱調節が行われていることを容易に
知ることができ、その機能が有効活用されていることが
わかり、安心感が得られる。
【0038】請求項2の発明の調理器によれば、容器温
度検出手段の温度データおよび時間データに加えて、室
温検出手段の温度データおよび月日データに基づき容器
加熱量を調節するので、季節の変化や地域性により相違
する気候条件の相違などに応じた適正な調理を自動的に
行なうことができ、季節や地域性によって変わらない調
理性能を確保でき、しかも、季節に応じた調節の精度を
より高められる。また、調理中に室温状況を表示するの
で、使用者は、室温に応じた加熱調節が行われているこ
とを容易に知ることができ、その機能が有効活用されて
いることがわかり、安心感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理器の一実施例を示す操作パネルの
正面図である。
【図2】同上電気回路の構成の概略を示すブロック図で
ある。
【図3】同上断面図である。
【図4】本発明の調理器の他の実施例を示す操作パネル
の正面図である。
【符号の説明】
2 鍋(容器) 11 炊飯ヒータ(加熱装置) 17 鍋温度センサ(容器温度検出手段) 27 室温温度センサ(室温検出手段) 76 LCD表示器(表示手段) 91 制御装置(調理手段) 100 計時カウンタ(計時手段) 101 時計カウンタ(時計手段) 102 日付カウンタ(カレンダー手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47J 27/21 101 A47J 27/21 101T 37/06 321 37/06 321

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を収容する容器と、この容器を
    加熱する加熱装置と、前記容器の温度を検出する容器温
    度検出手段と、室温を検出する室温検出手段と、調理動
    作を計時する計時手段と、時計動作を計時する時計手段
    と、前記容器温度検出手段および室温検出手段の温度デ
    ータと前記計時手段の時間データに基づき前記加熱装置
    による容器加熱量を調節する調理手段と、前記室温検出
    手段による室温状況と前記時計手段による時計状況を表
    示する表示手段とを備え、前記調理手段による調理中に
    前記表示手段により室温状況を表示することを特徴とす
    る調理器。
  2. 【請求項2】 被調理物を収容する容器と、この容器を
    加熱する加熱装置と、前記容器の温度を検出する容器温
    度検出手段と、室温を検出する室温検出手段と、調理動
    作を計時する計時手段と、カレンダー手段と、前記容器
    温度検出手段および室温検出手段の温度データと前記計
    時手段の時間データおよび前記カレンダー手段の月日デ
    ータに基づき前記加熱装置による容器加熱量を調節する
    調理手段と、前記室温検出手段による室温状況と前記カ
    レンダー手段によるカレンダーを表示する表示手段とを
    備え、前記調理手段による調理中に前記表示手段により
    室温状況を表示することを特徴とする調理器。
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