JPS63186Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は炊飯器、特に手動操作による２度炊き
が使用者の好みに応じて、手軽にできるようにし
た炊飯器に関するものである。

最近の市場に見られる炊飯器には２度炊き装置
付というのがある。この２度炊き装置というのは
簡単に説明すれば炊飯完了後しばらくして再び炊
飯ヒーターに通電加熱することで、釜内部のでき
あがつたご飯の余分な水分を蒸発させて、ご飯を
おいしく炊き上げようというものである。そして
２度炊き装置というのは、この炊飯ヒーターへの
再通電をタイマー等を使用して自動化したもので
ある。この２度炊き装置付炊飯器にあつては、使
用者が好む、好まざるにかかわらず必ず２度炊き
を径て炊飯完了となることから、炊飯完了までの
時間が相当長くかかり、時に応じて早く炊飯を行
ないたいという使用者にとつては不便な装置とな
る。

一方これを解決すべき構造として２度炊き選択
式なる構造のものが考えられるが、このような選
択式は切換えスイツチ等を必要とし、回路構造を
複雑化する一方操作も面倒なものとなる。

本考案は上記の点に鑑み従来の２度炊き装置の
ない、所謂る炊飯ヒーターと炊飯完了を感知する
熱応動装置からなる炊飯器に、この炊飯器での炊
飯完了後しばらくすなわち２度炊きチヤンス時に
点灯あるいは報知音を発する表示装置を設け、こ
の表示によつて使用者は炊飯完了とするか、ある
いはさらにおいしくご飯を炊き上げようという使
用者にあつては再び炊飯操作すなわち熱応動装置
の操作を行えば２度炊きもできる炊飯器となした
ものである。

また本考案では炊飯完了後一定時間経過後表示
装置を動作させるその回路構成をタイマー等を使
用せずして極めて簡単なる構成を以つて目的を達
成ならしめたものである。

以下図に基づいて本考案の具体構成を説明す
る。図において、１は炊飯ヒーター、２は炊飯完
了を感知して応動する熱応動スイツチであり、こ
の熱応動スイツチを手動にて挿作することで、炊
飯が開始し、炊飯が完了すると図示してないが、
炊飯器の釜底温度が感知し自動OFFとなるもの
である。３はこの熱応動スイツチがOFFすると
この熱応動に連動してONする自動スイツチで、
この自動スイツチ３はある一定の温度以上となる
とONするサーモスタツト４およびこれを直列接
続されるパイロツトランプ５を介して前記炊飯ヒ
ーター１と熱応動スイツチ２の回路に並列接続さ
れている。また６は前記サーモスタツトを強制的
に加熱する傍熱ヒーターで、このヒーター６は上
記サーモスタツト４とパイロツトランプ５の回路
に並列に接続されている。図中７は炊飯ランプで
ある。この回路構成により、前記した炊飯動作中
は自動スイツチ３のOFFで、閉路していた回路
が炊飯完了に伴う熱応動スイツチ２の動作で自動
スイツチ３はONし閉路する、そしてまず傍熱ヒ
ーター６が発熱を開始しサーモスタツト４を加熱
する。そしてある一定温度になるとサーモスタツ
ト４がONしこれに伴つてパイロツトランプが点
灯する。

ここでこの傍熱ヒーター６の発熱量およびサー
モスタツト４の動作温度を適当に選定すること
で、このサーモスタツト４がONするまでの時間
を２度炊きするに丁度良い時間となるよう設定し
ておく、これによりこのパイロツトランプ５の点
灯が２度炊きの時期の報知となる。この点灯によ
り使用者は再度炊飯操作をすれば２度炊き炊飯が
できる。

尚この回路構成では２度炊き炊飯完了後にも再
び前記動作と同じ動作をくり返し一定時間後にパ
イロツトランプが点灯することになるが、最初の
炊飯が完了してから２度炊きまでの時間は約５分
位が適当で、しかも２度炊き完了からむらし完了
までの時間も約５分位が適当であることからこの
２度炊き完了後のパイロツトランプの点灯はむら
し報知となる。

本考案は上記の通りであり最初の炊飯が完了し
て一定時間経過するとランプが点灯し２度炊きの
チヤンスを使用者に知らしめることからこのラン
プの点灯により２度炊きをしたい人は再び炊飯操
作すなわち熱応動装置を操作すれば、この時点ま
でに熱応動装置の温度も充分に低くなつているこ
とから、再び炊飯動作が開始されて一定時間釜内
部のご飯が加熱され余分な水分を蒸発させる２度
炊きができる。

このような本考案によれば所謂る２度炊きを選
択的にに行なうものであるから使用者の好みに応
じて２度炊きをすれば良いことになり、使用者に
とつて大変使いやすい炊飯器となる。

尚本考案においてパイロツトランプをブザー等
に変えればいちいち炊飯器のそばにいなくとも使
用者は２度炊きのチヤンスを知ることができるの
でより一層効果的である。

さらに上記サーモスタツトの傍熱ヒーターを保
温用ヒーターとすれば炊飯完了後自動的に保温ヒ
ーターに通電されることとなるのでより一層効果
的な炊飯器となるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の炊飯器における回路図を示す。 １……炊飯ヒーター、２……熱応動装置、３…
…自動スイツチ、４……サーモスタツト、５……
パイロツトランプ、６……傍熱ヒーター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炊飯ヒーターと炊飯完了を感知する熱応動装置
   を具備した炊飯器において、この炊飯ヒーターと
   熱応動装置の回路と並列に熱応動装置の動作に連
   動して熱応動装置の開閉と逆の開閉動作をするス
   イツチおよびサーモスタツトを介して表示装置を
   接続するとともに、このサーモスタツト近傍にサ
   ーモスタツトと表示装置の回路に並列接続される
   ヒーターを具備せしめてなる炊飯器。