JPH07289430A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH07289430A
JPH07289430A JP8692494A JP8692494A JPH07289430A JP H07289430 A JPH07289430 A JP H07289430A JP 8692494 A JP8692494 A JP 8692494A JP 8692494 A JP8692494 A JP 8692494A JP H07289430 A JPH07289430 A JP H07289430A
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JP
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heating
lid
rice
heater
temperature
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JP8692494A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 胴ヒータ7と蓋ヒータ29を同一シーケンスで
制御しても、蓋体への結露を防止しつつ、ご飯に対する
加熱過多を防ぐ。 【構成】 胴ヒータ7により、鍋6の側面を加熱する。
また、蓋ヒータ29により蓋下面板を加熱する。むらし終
了後、結露防止のため、胴ヒータ7および蓋ヒータ29を
通断電制御する。このときの通電率を、鍋の最少炊飯量
に対し半量のご飯を保温温度に保持するのに必要な加熱
量未満に設定する。 【効果】 保温加熱制御手段61は、最小炊飯量の半量の
ご飯を保温温度に保持するに必要な加熱量未満で、胴ヒ
ータ7および蓋ヒータ29を制御する。したがって、飯温
の降下する時間は著しく長くならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓋体下面の結露を防止
するために、炊飯のむらし終了後から蓋加熱手段により
蓋体を加熱する構成を備えた炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、被炊飯物であ
る米と水とを鍋に収容し、この鍋の上面開口部を蓋体に
より閉塞した後、マイクロコンピュータが保有する制御
プログラムにしたがって、ひたし炊きから保温に至る一
連の動作が行われており、炊飯のむらし終了後から保温
の安定温度になるまでの飯温が降下する期間に、蓋加熱
手段を介して蓋体を加熱することで、この蓋体の下面に
発生する結露量の低減を図っている。一方、こうした蓋
加熱手段による蓋体の加熱は、蓋体下面に対する結露の
防止にはなるものの、鍋内面のご飯面よりも上方部に結
露する量が増えるため、鍋の側面を鍋側面加熱手段によ
り適度に加熱して結露を抑制する方法も知られている。
そして、これらの各制御方法により、保温安定期に至る
までの蓋体下面への結露量を減らして、蓋開時における
蓋体下面からの露の垂れ落ちを防止し、結果的に、露を
回収するための露受けをなくして、清掃性を改善するこ
とができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の場合、保温
安定期において鍋内のご飯を所定の保温温度に保つため
に、鍋の側面と蓋体とを同時に加熱制御することは問題
ないものの、むらし終了後の飯温が降下する期間に鍋の
側面と蓋体とを同時に加熱すると、ご飯が所定の保温温
度に降下するまでの時間が著しく長くなり、この期間中
のご飯に対する加熱過多が原因で、ご飯が黄変色した
り、においが発生し易くなるなどの不具合が発生する。
【0004】そこで本発明は、蓋加熱手段と鍋側面加熱
手段を同一のシーケンスで加熱制御しても、むらし終了
後の飯温の降下期において、蓋体への結露を防止しつ
つ、ご飯に対する加熱過多を防ぐことのできる炊飯器を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、鍋
と、この鍋の上面開口部を覆う蓋体と、この蓋体を加熱
する蓋加熱手段と、前記鍋の側面を加熱する鍋側面加熱
手段と、前記蓋加熱手段と鍋側面加熱手段との並列回路
を同時に通断電制御する加熱制御手段とを備え、前記加
熱制御手段は炊飯のむらし終了後において前記鍋の最少
炊飯量に対し半量のご飯を保温温度に保持するのに必要
な加熱量未満の通電率で前記蓋加熱手段および鍋側面加
熱手段を断続的に加熱制御するものである。
【0006】
【作用】上記構成により、むらし終了後、ご飯が保温温
度に降下するまでの保温降下期において、加熱制御手段
は最少炊飯量の半量のご飯を保温温度に保持するに必要
な加熱量未満で、蓋加熱手段および鍋側面加熱手段によ
る通断電制御を行うため、蓋体への結露を防止でき、ま
た、鍋の側面と蓋体とを同時に加熱しても、飯温の降下
時間が著しく長くなるようなことは回避される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図7を参
照して説明する。先ず、炊飯器の全体構成を図1に基づ
いて説明すると、同図において、1は上面を開口した器
本体であり、これは、鍋収容部たる内枠2と、プラスス
チック製の外枠3と、外枠3の下部外面に設けられた底
板4と、外枠3の上部に設けられた枠体5とにより構成
される。6は内枠2に収容される有底筒状の被炊飯物を
収容する鍋であり、この鍋6はアルミニウム材を主体と
して、外面を磁性金属材料で形成したものであり、その
内面には非粘着性を有するフッ素樹脂コーティング層が
形成される。前記内枠2は耐熱性を有するガラスフィラ
ーなどを含有したナイロン樹脂からなり、その外周部に
は、コード状ヒータにより構成され、かつ鍋6の側面を
加熱する鍋側面加熱手段たる胴ヒータ7が配設される。
なお、8は枠体4の上端部に設けられた支えゴムであ
り、この支えゴム8によって鍋6を内枠2の内部で吊設
状態に支持するようになっている。
【0008】内枠2の外側には、前記胴ヒータ7とは別
に、鍋6の外側下部を電磁誘導により加熱する鍋底面加
熱手段たる誘導コイル9が設けられる。また、10はFR
−PET(ガラス繊維強化−テレフタル酸ポリエステ
ル)などからなるコイルベースであり、このコイルベー
ス10は誘導コイル9の外側を覆うようにして取付け固定
される。コイルベース10の外側には、誘導コイル9から
の漏れ磁束を防止するフェライトコア11が設けられ、こ
のフェライトコア11の下部に位置する前記底板4の内部
には、後述する各種回路を備えた加熱基板12と、モータ
13により回動可能な送風機としてのファン14が設けられ
る。底板4の底部には、ファン14に対向して吸気口15が
形成されるとともに、底板4の一側部には排気口16が形
成され、ファン14の回動よって冷気を器本体1の内部に
導入することで、誘導コイル9や加熱基板12などを冷却
するようにしている。なお、17は底板4の適所に設けら
れた脚、18はコードリール、19は器本体1の後側に設け
られた電源基板である。20は内枠2の側部より突出し、
かつ、鍋6の側面に当接に対して接触状態で設けられた
出没可能な鍋温度検出手段たる側面センサであり、この
側面センサ20の内部には、鍋6の温度を検出するサーミ
スタ(図示せず)が内蔵される。
【0009】21は器本体1の上部開口を開閉自在に覆う
蓋体である。この蓋体21は、例えばポリプロピレン樹脂
製の外蓋22と、外蓋22の下側に空間を形成しつつ取付け
られた内蓋23と、アルミニウム板をアルマイト処理して
蓋体21の下面を形成し、かつ、鍋6の上部開口部を覆う
蓋下面板24とにより構成される。また、蓋体21の後側寄
りには、開閉自在な蒸気弁25と蒸気パイプ26とを備え、
鍋6内で発生する蒸気を外部へ排出する蒸気口27が設け
られる。なお、28は蓋下面板24と蒸気口27の隙間を密閉
するゴム部材である。蓋下面板24の裏側略全面には、前
記同ヒータ7と同一材質のコード状ヒータからなる蓋ヒ
ータ29が設けられる。この蓋ヒータ29の加熱量は100
V−19W、また、前記胴ヒータ7の加熱量は100V
−47Wであり、胴ヒータ7と誘導コイル9との加熱量
は約600Wである。蓋ヒータ29と胴ヒータ7の加熱バ
ランスは、本実施例の場合加熱量に比例して19:47
となる。この比率は、例えば71℃にご飯を保温したと
きに、約600Wの出力を有する胴ヒータ7と誘導コイ
ル9とにより加熱された鍋6内の飯温よりも、若干(こ
の場合、0乃至2℃が好ましい。)蓋下面板24の温度が
高温になるように適宜設定すればよい。これによって、
保温中における蓋下面板24の結露を抑制し、ご飯上面に
露が滴下してご飯の保温状態が悪化するのを防止すると
ともに、蓋開時に露が大量に流れ落ちないようにするこ
とができる。一方、内蓋23と蓋下面板24との間には円環
状の蓋パッキン31が挾持され、蓋体21の閉塞時に蓋パッ
キン31の下端部を鍋6の上端部に当接させることで、蓋
体21と鍋6間からの蒸気漏れを防止する構造となってい
る。器本体1の上部後側には、ヒンジスプリング32を有
する回転ヒンジ部33が設けられており、蓋体21の前側に
設けられたクランプボタン34を押動操作して、クランプ
部材35と枠体5との係合を解除すると、蓋体21がヒンジ
スプリング32により付勢され、回転ヒンジ部33を回転中
心として開動するようになっている。なお、36は回転ヒ
ンジ部33を覆うヒンジカバー、37はクランプ部材35を上
方に付勢するクランププッシュ部材である。
【0010】前記外蓋22の上部に形成された凹部22Aに
は、内部に操作基板41を備えた操作パネル42が設けられ
る。この操作パネル42には、炊飯および保温などの動作
を実行する操作手段たる操作スイッチ43とともに、表示
手段44を構成する操作内容などを表示するLCD表示部
45と、各行程を表示するLED表示部46が設けられる。
そして、これらの表示手段44に対向して、操作パネル42
の適所に透明部47が形成される。
【0011】図2は電気回路の構成を示すものであり、
同図において、51は加熱制御基板に搭載されたマイクロ
コンピュータからなる制御手段であり、これは周知のよ
うに図示しないCPU、ROM、RAMなどとともに、
計時手段52および記憶手段たるメモリ53などを備えてい
る。制御手段51の入力ポートには、側面センサ20および
操作スイッチ43が接続され、鍋6の温度検出データと操
作スイッチ43からの操作内容が制御手段51に入力される
構成になっている。一方、制御手段51の出力ポートに
は、表示手段44とともに、トライアックなどのスイッチ
手段を有するヒータ駆動手段54が接続され、このヒータ
駆動手段54を介して胴ヒータ7および蓋ヒータ29が同時
に通断電制御される。そして、これらの胴ヒータ7およ
び蓋ヒータ29により、保温時に鍋6および蓋下面板24を
加熱する保温加熱手段たる保温ヒータ55を構成する。ま
た、鍋6を電磁誘導加熱する鍋加熱手段たる誘導加熱装
置56として、制御手段41からの出力信号に基づき所定の
高周波電流を供給する高周波電流発生手段57と、この高
周波電流発生手段57からの高周波電流値を可変し、か
つ、誘導コイル9に対する通断電を制御する出力調節手
段58が設けられ、誘導コイル9に所定の高周波電流を供
給すると、この誘導コイル9に交番磁界が発生して、誘
導コイル9に対向した鍋6の主に磁性金属材料層に渦電
流が発生し、この渦電流がジュール熱に変換して鍋6が
発熱するようになっている。
【0012】図3は、保温ヒータ55および誘導加熱装置
56に係わる回路構成を示すものである。58は前記コード
リール18を構成するコンセントであり、このコンセント
58から供給される交流電圧が、誘導コイル9に高周波電
流を供給する高周波電流発生手段57と、制御手段51に所
定の動作電圧を供給する定電圧回路59とに印加される。
また、胴ヒータ7と蓋ヒータ29とにより構成される並列
回路とヒータ駆動手段54が、コンセント58の両端である
交流入力電圧ライン間に直列に接続されている点が注目
される。すなわち、これによって、制御手段51からの出
力信号により、ヒータ駆動手段54を介して胴ヒータ7と
蓋ヒータ29が同時に通断電制御される。
【0013】図4は、制御手段51のメモリ53に記憶され
るむらし終了後における制御プログラムの処理手順を示
すブロック図である。同図において、61は側面センサ20
の検出温度Tに基づいて、炊飯のむらし終了後に保温ヒ
ータ55を構成する胴ヒータ7と蓋ヒータ29との並列回路
を同時に通断電制御する加熱制御手段としての保温加熱
制御手段である。保温加熱制御手段61は、側面センサ20
の検出温度Tが保温温度に降下するまでの保温降下期
と、側面センサ20の検出温度Tが保温温度に降下した後
の保温安定期とで各々異なる加熱パターンを保有する加
熱パターン記憶手段たる保温加熱パターン記憶手段62を
備え、保温ヒータ55はこの保温加熱パターン記憶手段62
から呼び出された加熱パターンに基づき通断電制御が行
われる。特に、保温加熱パターン記憶手段62に記憶され
る保温降下期における加熱パターンは、時間が経過する
に従い断電時間を短くすることで保温ヒータ55の通電率
を大きくし、かつ、最終的に鍋6の最少炊飯量に対し半
量のご飯を保温温度に保持するのに必要な加熱量未満の
通電率で、保温ヒータ55を断続的に加熱するように構成
している点が注目される。保温加熱制御手段61は、側面
センサ20の検出温度Tが保温温度に降下したか否かを検
知し、検出温度Tが保温温度に達したならば、前記保温
降下期における加熱パターンとは別の保温安定期におけ
る加熱パターンを呼び出して、この加熱パターンと検出
温度Tとに基づいて保温ヒータ55を通断電制御する。な
お、前記保温降下期における保温ヒータ55に対する最終
的な加熱量は、本実施例の場合、鍋6の最少炊飯量であ
る2合のご飯を炊いた後、半分の量(1合)に飯が減っ
た時に、安定な保温温度である71℃に飯温を保つのに
必要な43%の通電率(3分通電/4分断電)の半分未
満に相当する10分断電/2分通電(通電率17%)の
通断電サイクルで行われる。
【0014】一方、63は保温安定期において鍋加熱パタ
ーン記憶手段64に記憶された加熱パターンと側面センサ
20の検出温度Tとに基づき、誘導コイル9を通断電制御
する鍋加熱制御手段である。鍋加熱パターン記憶手段64
には、誘導コイル9に対して同一の通断電サイクルで通
断電制御を行う加熱パターンが記憶されるが、鍋加熱制
御手段63により誘導コイル9の断電終了時に側面センサ
20の検出温度Tが前記保温温度を越えていたならば、そ
の直後の通電動作を省略する。本実施例では、保温安定
期に20秒断電/1秒通電の通断電サイクルで誘導コイ
ルを加熱するが、20秒の断電終了時に側面センサ20が
所定の保温温度である71℃以上であったならば、その
直後の1秒通電の動作を省略して断電動作を継続する。
なお、鍋加熱制御手段63は、むらし終了後の保温降下期
には、鍋加熱パターン記憶手段64に記憶された別の加熱
パターンによって、誘導コイル9への通電を停止する。
【0015】次に、上記構成の炊飯器に関し、炊飯から
保温に至る各制御の概要を、側面センサ20の検出温度T
に相当する鍋6内の底面および蓋下面板24の各温度変化
と、誘導コイル9および保温ヒータ55の通断電との関係
を示す図5のグラフ、並びに、図6および図7に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0016】被炊飯物たる米と水とを鍋6に収容した
後、鍋6を内枠2に収容し、蓋体21を閉じる。そして、
操作スイッチ43を押して炊飯動作を開始すると、米の初
期吸水を短時間で行うために、所定のひたし炊きが行わ
れる。このひたし炊きでは、保温ヒータ55を断電した状
態で、誘導コイル9を3分通電/5分断電した後に、引
き続き1分通電/6分断電する制御が行われる。次のド
ライアップに至るまでの本炊飯では、先ず、誘導コイル
9を連続通電するとともに、保温ヒータ55を60秒通電
/10秒断電する制御を行って鍋6を全体から加熱し、
側面センサ20の検出温度Tに基づき沸騰を検知した後
は、誘導コイル9を30秒通電/30秒断電する制御を
行う。そして、側面センサ20の検出温度Tが115℃に
達すると、この時点で鍋6が炊き上げ状態であると判断
して、むらしに移行する。むらしは炊飯量などにかかわ
らず13分間行われ、誘導コイル9は5分断電/30秒
通電の後に、3分断電/10秒断電する制御が行われる
とともに、保温ヒータ55は60秒断電/40秒通電の制
御がむらし終了まで繰り返し行われる。
【0017】このむらしが終了すると一連の炊飯行程は
完了し、図6に示すフローチャートの手順にしたがっ
て、保温が開始する。むらし終了後に保温に移行してか
ら側面センサ20の検出温度Tが所定の保温温度である7
1℃未満に降下するまでは、鍋加熱制御手段63により誘
導コイル9からの加熱を停止した状態に保持し、保温ヒ
ータ55のみで通断電制御を行う。すなわち、図6のステ
ップS1で検出温度Tが71℃以上であると判断された
場合、保温加熱パターン記憶手段62から呼び出された保
温降下期の加熱パターンに従って、保温ヒータ55に対す
る通断電制御が行われ、先ず、ステップS2,S3にお
いて、保温ヒータ55を40秒通電/60秒断電する制御
を7分間行う。その後、ステップS4からステップS5
に至る過程で、保温ヒータ55を20分断電→2分通電→
15分断電する制御を行い、最終的に、保温ヒータ55を
2分通電/10分断電する制御を繰り返し行う(ステッ
プS10〜ステップS13)。また、ステップS2以降
の保温ヒータ55の通断電制御において、保温加熱制御手
段61および鍋加熱制御手段63により途中で側面センサ20
の検出温度Tが71℃未満に降下したことを検知したな
らば、この保温降下期における制御を停止して、以後、
図7のフローチャートに示す保温安定期の制御を実行す
る(ステップS14)。
【0018】ステップS21において、保温安定期にお
ける制御は、保温加熱制御手段61による保温ヒータ55に
対する通断電制御と、鍋加熱制御手段63による誘導コイ
ル9に対する通断電制御が別個に行われる。すなわち、
保温加熱制御手段61は、ステップS22において保温ヒ
ータ55を通電した後、側面センサ20の検出温度Tが保温
温度である71℃に達したか否かをステップS23で判
断する。そして、検出温度Tが71℃以上であるなら
ば、ステップS24にて保温ヒータ55を断電し、一方、
検出温度Tが71℃未満であるならば、ステップS21
にて保温ヒータ55を通電する温度制御を繰り返し行う。
これに対して、鍋加熱制御手段63は、ステップS25に
おいて誘導コイル9を通電した後、1秒経過したか否か
を検知し(ステップS26)、1秒経過したならばステ
ップS27に移行して、誘導コイル9を断電する。そし
て、ステップS28において、この状態で20秒経過し
たか否かを検知し、20秒経過したならば、側面センサ
20の検出温度Tが71℃に達したか否かをステップS2
9で判断する。このとき、検出温度Tが71℃以上であ
れば、鍋6内を加熱する必要がないと判断して、誘導コ
イル9の断電状態を継続してステップS27以降の手順
を続行し、一方、検出温度Tが71℃未満の場合には、
鍋6内を加熱する必要があると判断して、ステップS2
5に戻って誘導コイル9を通電する。
【0019】上記一連の制御手順では、ステップS2〜
ステップS13から明らかなように、保温下降期におけ
る保温ヒータ55の断電時間を徐々に短くすることによっ
て、保温ヒータ55の通電率を時間が経過するにしたがっ
て大きくなるように構成している。その理由は、飯温の
降下は鍋6内のご飯の量が少ないほど早く、多いほど遅
くなり、一方、蓋下面板24の結露量はご飯の量が少ない
ほど少なく、多いほど多くなることによる。すなわち、
このようなご飯の量に対する飯温の降下と結露量の関係
が存在するために、ご飯の量が多い場合ほど、蓋ヒータ
29の通電率を大きくする必要があり、ご飯の量が多い時
には、保温温度に達するまでの降下時間も長くなること
から、時間の経過に伴って通電率を大きくすることによ
って、炊飯量に応じた蓋体21の加熱を行うことによっ
て、ご飯の量が変わっても結露を少なくすることができ
る。また、保温ヒータ55への通電率を徐々に大きくして
も、この場合には鍋6内のご飯の量が多いことになるの
で、ご飯の量が少ない場合よりも保温温度である71℃
を保持するための加熱量が多く必要となる。従って、何
等飯温の低下を遅くするような大きな支障なく、蓋体21
の加熱を行うことが可能となる。
【0020】また、ステップS10〜ステップS13か
ら明らかなように、保温降下期において、最終的な保温
ヒータ55に対する10分断電/2分通電の加熱量は、鍋
6の最少炊飯量の半分のご飯の量を71℃の保温温度に
保つのに必要な加熱量の約1/3に設定してある。これ
は、種々の調査結果から、2回の食事分を1回の炊飯で
行うなどの理由で、炊いた量の約半分のご飯を保温する
場合が圧倒的に多いことに起因するものである。すなわ
ち、保温降下期において、少なくとも最少炊飯量の半量
のご飯を所定の保温温度に保持するに必要な加熱量未満
で保温ヒータ55による加熱を行えば、胴ヒータ7と蓋ヒ
ータ29を同時に通断電制御する構成であっても、著しく
飯温の降下時間が長くなることが回避され、従来のよう
に保温ヒータ55による加熱過多により、いつまでも飯温
が保温温度である71℃に降下せずに、ご飯が黄変色し
たり、あるいは、においが発生し易くなるなどの不具合
が一掃される。
【0021】また、この保温下降期において、蓋ヒータ
29だけを通断電制御した場合には、蓋下面板24への結露
量を少なくすることができるが、鍋6の内面のご飯面よ
りも上方部に結露する量が増えるという欠点がある。こ
の点に関し、本実施例では、蓋ヒータ29と胴ヒータ7と
を同時に通断電制御しているため、この鍋6の内面に対
する結露も抑制することができる。さらに、保温下降期
における保温ヒータ55の通断電は、少なくとも10分以
上の比較的長いインターバル時間に設定してあるため、
この間に結露と蒸発とを繰り返すことになり、鍋6内の
乾燥過多を防ぎつつ、適度に露の発生を抑制することが
できる。このため、むらし終了後に蓋体21を開けても、
蓋下面板24に付着した露が流れ落ちるようなことはな
く、器本体1の上部を構成する枠体5や蓋下面板24を汚
すことなく、清掃性の改善を図ることが可能となる。
【0022】以上のように上記実施例の炊飯器は、請求
項1に対応して、鍋6と、この鍋6の上面開口部を覆う
蓋体21と、この蓋体21を加熱する蓋ヒータ29と、鍋6の
側面を加熱する胴ヒータ7と、胴ヒータ7と蓋ヒータ29
との並列回路を同時に通断電制御する保温加熱制御手段
61とを備え、この保温加熱制御手段61は炊飯のむらし終
了後において鍋6の最少炊飯量に対し半量のご飯を保温
温度に保持するのに必要な加熱量未満の通電率で、胴ヒ
ータ7と蓋ヒータ29とを断続的に加熱制御する加熱パタ
ーンを保有した保温加熱パターン記憶手段61を有するも
のであるから、蓋下面板24および鍋6の内面への結露を
防ぐために、むらし終了後胴ヒータ7と蓋ヒータ29とを
同一のシーケンスで加熱制御しても、胴ヒータ7および
蓋ヒータ29からの加熱量は、最少炊飯量に対し半量のご
飯を保温温度に保持するのに必要な加熱量よりも小さい
ため、飯温の降下する時間が著しく長くなるようなこと
はなく、結果的に、飯温の降下期において、蓋体21を構
成する蓋下面板24への結露を防止しつつ、ご飯に対する
加熱過多を防ぐことができる。
【0023】また、本実施例の炊飯器は、上記請求項1
の構成に加えて、胴ヒータ7と蓋ヒータ29とを並列接続
し、蓋下面板24の温度がご飯の保温温度よりも0乃至2
℃高くなるように蓋ヒータ29の加熱量を設定して、同ヒ
ータ7と蓋ヒータ29とを同一の保温加熱制御手段61で制
御するように構成したものであるから、保温下降期にお
いて蓋下面板24と鍋6の側面とを同時に加熱しながら、
蓋下面板24および鍋6の内面への結露を抑制することが
できる。さらに、保温安定期において前記保温加熱制御
手段61による胴ヒータ7と蓋ヒータ29との通断電制御に
加えて、鍋加熱制御手段63による誘導コイル9の通断電
制御を行うことにより、鍋6の底面および側面を加熱し
て均一にご飯を保温することができる。この場合、全行
程にわたって、胴ヒータ7,誘導コイル9,蓋ヒータ29
の3個の加熱手段を2個の制御手段61,63で制御するこ
とができるため、制御手段61,63の数を少なくして、回
路の簡素化を図ることが可能となる。しかも、本実施例
では、請求項1の構成おいて、保温下降時における時間
が経過するに従い胴ヒータ7と蓋ヒータ29との通電率を
大きくする加熱パターンが、保温加熱パターン記憶手段
62に記憶されているため、炊飯量に応じて必要とされる
適正な蓋体21および鍋6の側面への加熱が行われ、飯温
の降下が著しく遅くなるようなことを回避しつつ、炊飯
量にかかわらず蓋下面板24への結露量を常に一定以下に
抑制することも可能となる。
【0024】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明の炊飯器は、鍋と、この鍋の上面
開口部を覆う蓋体と、この蓋体を加熱する蓋加熱手段
と、前記鍋の側面を加熱する鍋側面加熱手段と、前記蓋
加熱手段と鍋側面加熱手段との並列回路を同時に通断電
制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱制御手段は炊
飯のむらし終了後において前記鍋の最少炊飯量に対し半
量のご飯を保温温度に保持するのに必要な加熱量未満の
通電率で前記蓋加熱手段および鍋側面加熱手段を断続的
に加熱制御するものであり、蓋加熱手段と鍋側面加熱手
段を同一のシーケンスで加熱制御しても、むらし終了後
の飯温の降下期において、蓋体への結露を防止しつつ、
ご飯に対する加熱過多を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同上要部の回路構成図である。
【図4】同上制御プログラムの処理手順を示すブロック
図である。
【図5】同上温度変化および通断電制御を示すグラフで
ある。
【図6】同上保温下降期におけるフローチャートであ
る。
【図7】同上保温安定期におけるフローチャートであ
る。
【符号の説明】
6 鍋 7 胴ヒータ(鍋側面加熱手段) 21 蓋体 29 蓋ヒータ(蓋加熱手段) 61 保温加熱制御手段(加熱制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋の上面開口部を覆う蓋体
    と、この蓋体を加熱する蓋加熱手段と、前記鍋の側面を
    加熱する鍋側面加熱手段と、前記蓋加熱手段と鍋側面加
    熱手段との並列回路を同時に通断電制御する加熱制御手
    段とを備え、前記加熱制御手段は炊飯のむらし終了後に
    おいて前記鍋の最少炊飯量に対し半量のご飯を保温温度
    に保持するのに必要な加熱量未満の通電率で前記蓋加熱
    手段および鍋側面加熱手段を断続的に加熱制御すること
    を特徴とする炊飯器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109222621A (zh) * 2018-09-26 2019-01-18 珠海格力电器股份有限公司 烹饪器具的控制方法及烹饪器具
CN109426284A (zh) * 2017-09-01 2019-03-05 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具的保温控制方法和装置、以及烹饪器具
CN113545651A (zh) * 2020-04-24 2021-10-26 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 控制方法、控制装置、烹饪设备和存储介质

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