JPH0788041A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH0788041A
JPH0788041A JP23679593A JP23679593A JPH0788041A JP H0788041 A JPH0788041 A JP H0788041A JP 23679593 A JP23679593 A JP 23679593A JP 23679593 A JP23679593 A JP 23679593A JP H0788041 A JPH0788041 A JP H0788041A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊きむらを起こさずに、容器内全体の被炊飯
物を均一に炊き上げる。 【構成】 容器の底面を加熱する底面ヒータ16と、外周
面下部を加熱する側面ヒータ18を設ける。底面ヒータ16
を底面加熱制御手段93により加熱制御する。また、側面
ヒータ18を側面加熱制御手段94により加熱制御する。蓋
センサ25からの温度データにより、沸騰検出手段92が沸
騰を検出すると、側面ヒータ18主体の加熱から、底面ヒ
ータ16主体の加熱に切換わる。 【効果】 沸騰後は容器の中心部および下部を加熱す
る。これにより、炊き上がりのご飯の含水率の分布ばら
つきが容器内全体で均一化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内に収容される被
炊飯物を、最適な加熱により炊きむらなく炊き上げる炊
飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、被炊飯物であ
る米と水とを容器に収容し、この容器の上面開口部を蓋
体により閉塞した後、容器の底面に設けられた炊飯ヒー
タの通断電制御により容器を加熱して、ひたし炊きおよ
び本炊飯を行う。そして、容器内が所定の炊き上がり温
度に達すると炊飯ヒータを断電し、むらしを経て炊飯行
程を完了させるようにしている。
【0003】上記構成の炊飯器では、炊飯ヒータからの
熱が容器の底面側に集中して与えられるため、容器内の
他の部位に対してこの底面側のみ強加熱となって、均一
な炊き上がり状態を得ることができない。したがって、
容器の底部を加熱する炊飯ヒータの他に、容器の外周面
下部を加熱する別の側面ヒータなどを設け、これらのヒ
ータにより容器全体を加熱して炊きむらを防ぐようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の炊飯器
においては、次のような問題点がある。まず、炊飯開始
からドライアップまでの間、各ヒータを同一の加熱条件
で加熱制御すると、炊飯ヒータおよび側面ヒータに対向
する位置にある容器の底面と外周面下部、および容器の
熱伝導により容器の外周面上部が強く加熱され、これら
の部分が容器の中央部附近よりも沸騰までに十分米が吸
水される。また、この米の吸水に伴い容器内の水位は次
第に低下するため、ドライアップ状態に達するまで、米
の下層には水が残ることになる。したがって、特に米の
上層中央部は吸水不足となって炊き上がりの飯が硬くな
り、また、米の下層は吸水過多となって炊き上がりの米
が柔らかくなり、結果的に容器内底面側に煮くずれが起
きるなどの炊きむらが発生する。
【0005】一方、炊飯ヒータに対して消費電力の小さ
いコード状あるいはバンド状の側面ヒータを、内枠の側
面に設けたものも従来から知られている。(例えば、炊
飯ヒータが1000W、側面ヒータが50乃至200
W。)しかし、このような構成では、炊飯ヒータの加熱
出力が側面ヒータの加熱出力に比べて大幅に大きく、容
器側面を十分に加熱することができないため、容器側面
と底面との加熱バランスが悪い。
【0006】本発明は上記各問題点に鑑み、炊きむらな
どを起こすことなく、容器内全体の被炊飯物を均一に炊
き上げることの可能な炊飯器を提供することをその目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、被炊飯物を収
容する容器と、この容器の底面を加熱する底面加熱手段
と、この底面加熱手段よりも加熱出力値が大きく前記容
器の外周面下部を加熱する側面加熱手段と、前記底面加
熱手段の加熱量を調節制御する底面加熱制御手段と、前
記側面加熱手段の加熱量を調節制御する側面加熱制御手
段と、前記被炊飯物からの蒸気の発生により沸騰を検出
する沸騰検出手段と、炊飯開始後前記沸騰検出手段によ
り沸騰が検出されるまで前記側面加熱手段を主体として
前記容器への加熱を行わせ、沸騰検出後前記底面加熱手
段を主体として前記容器への加熱を行わせる加熱切換制
御手段とを具備するものである。
【0008】
【作用】加熱切換制御手段によって、容器の側面下部と
底面との加熱調節を、容器内が沸騰になるまでの間は、
側面加熱手段を主体に容器の側面下部を強く加熱し、一
方、沸騰検出後は底面加熱手段を主体に容器の底面を強
く加熱する。これによって、炊き上がったご飯の含水率
の分布ばらつきを容器内全体で均一化し、特にご飯の硬
さの点での炊きむらを一層少なくできる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。炊飯器の全体断面図を示す図1において、
1は上面を開口した器本体であり、アルミニウム板から
なる内枠2と、ポリプロピレン成形品からなる外枠3
と、ガラス繊維などを含有し耐熱強度を向上したポリア
ミド樹脂成形品からなる枠部4とにより構成される。器
本体1の上部に位置する枠部4は外枠3の上部に係合
し、内枠2の上部面を支持するように設けられる。ま
た、5は被炊飯物を収容し、かつ内枠2に挿脱自在に収
容される有底筒状の容器であり、その外周面下部には内
枠2の内底部周囲面に当接載置される傾斜部6が形成さ
れる。この容器5はアルミニウムなどの熱伝導性の良好
な部材からなり、内面には非粘着性に優れたPFA樹脂
コーティングが施され、また、外面にはアルマイト後、
酸化ニッケル及び酸化スズなどを含有したアルマイト液
にて二次電解した耐熱性を有する黒色アルマイト層(図
示せず)が形成される。こうした容器5の外面と同様の
表面処理は、前記内枠2の内面にも施されている。
【0010】内枠2と外枠3の間には、アルミメッキ鋼
板からなる断熱部材としてのケース7が設けられる。ま
た、8はサーミスタを内蔵した容器温度検出手段たる容
器センサであり、内枠2の外面側部に設けられること
で、この内枠2の熱伝導によって容器5の温度を間接的
に検出する。9は同じく内枠2の外面側部に設けられ、
火災防止用として異常温度上昇時に動作する温度ヒュー
ズである。前記内枠2の最底面には開口部2Aが形成さ
れ、この開口部2Aに対向して内枠底面板10が設けられ
る。内枠底面板10は、前記内枠2および容器5と同様に
黒色二次電解アルマイト処理が施されており、その外周
部にはケース7より下方に突出する複数のプレートサポ
ート11が設けられる。また、ケース7の底面には鋼板か
らなるサポート部材12が設けられ、このサポート部材12
とプレートサポート11のフランジ部11A間に、内枠底面
板10を上方に付勢するスプリング13が設けられる。すな
わち、スプリング13の弾性力により、容器5が内枠2に
収容されていない状態では、内枠底面板10の外周部が内
枠2の最底部に当接して、内枠2の開口部2Aを内枠底
面板10により閉塞し、内枠2の内底面と内枠底面板10の
表面が略同一平面に配置される。また、容器5の収容状
態では、容器5の底面と内枠底面板10との接触部14によ
って容器5を直接下方から押圧する。ケース7の最底部
には、内枠底面板10の下方に位置して磁器などの無機質
材料からなるヒータ設置台15が設けられ、このヒータ設
置台15上に容器5の底面を加熱する底面加熱手段たる底
面ヒータ16が載置される。底面ヒータ16は例えば円環状
のシーズヒータなどからなり、前記容器5と内枠底面板
10との接触部14に対向して、内枠2および内枠底面板10
と非接触の状態に配置される。また、ケース7の外周部
に形成された段部7Aには、前記ヒータ設置台15と同一
の材質からなるヒータ設置台17が設けられ、このヒータ
設置台17上に容器5の外周面下部を加熱する側面加熱手
段たる側面ヒータ18が載置される。側面ヒータ18は例え
ば円環状のシーズヒータなどからなり、容器5の傾斜部
6に略対向して配置される。
【0011】21は、器本体1の上面開口部を開閉自在に
覆う蓋体である。蓋体21はポリプロピレン成形品からな
り蓋体21の外郭を形成する外蓋22と、この外蓋22の下側
外周に係止し容器5の上面開口部を覆うように取付けら
れた蓋下面板23により構成され、いわゆる内蓋の無い構
造を有している。蓋下面板23は重量比で1.5%程度の
鉄を含有するアルミニウム板からなり、アルマイト処理
により15乃至25μm程度の厚さを有するアルマイト
膜層を形成した後、乳白色外観のアルミナ層(図示せ
ず)が設けられている。また、蓋下面板23の上部には、
炊飯中に蓋下面板23を加熱する蓋ヒータ24が設けられる
とともに、蓋下面板23の温度および被炊飯物からの蒸気
の発生を検出する蓋温度検出手段たる蓋センサ25が設け
られる。蓋ヒータ24はシリコーンゴムを外被とするコー
ド状の発熱体であり、蓋下面板23の略全面にわたって取
付け固定される。また、蓋センサ25はサーミスタを内蔵
した温度検出器からなる。一方、蓋体21の一側には、容
器5内と外部とを連通する蒸気筒26が設けられる。この
蒸気筒26はアルミニウム板を円筒形状に形成して、蓋下
面板23に加締め固定されたものであり、蒸気筒26の上部
には蒸気を大気中に放出する蒸気口を備えたプラグ27が
設けられる。また、28はプラグ27に係合する着脱自在な
ソケットであり、フッ素ゴムなどの耐熱性及び耐スチー
ム性を有する部材により構成される。ソケット28にはシ
リコーンゴムなどの可撓性を有するホース29が連結さ
れ、このホース29を介して容器5内から発生する蒸気を
台所のシンクなどへ導出するように構成する。なお、30
は外蓋22の凹部に設けられた操作表示パネル、31は基板
ユニットなどを含む制御部である。
【0012】次に、蓋パッキン32周辺の構成を図2に基
づいて説明すると、蓋パッキン32は柔軟性を有するシリ
コーンゴムにより断面同一形状をなす円環状に形成さ
れ、蓋体21の閉塞時において、容器5の上端と蓋下面板
23との間を密着するように設けられる。また、33は蓋パ
ッキン32の上部に形成された係合部であり、この係合部
33が蓋下面板23の外周下部に形成された溝部34と、外蓋
22の外周下端部に形成された突出片35との間に着脱自在
に嵌合される。係合部33の下部には断面略く字形の弾性
変形可能なヒンジ部36が設けられており、蓋体21が開い
た状態で、ヒンジ部36の下端が蓋下面板23の底面よりも
下方に位置するように形成されている。
【0013】操作表示パネル30の正面図を示す図3にお
いて、41は操作表示パネル30の中央部に配設されたLC
D表示器であり、このLCD表示器41は、共通する8桁
のセグメント表示体を有する日付用42A,アラーム用42
Bおよびストップウォッチ用42Cの各表示部42と、各々
4桁のセグメント表示体などを有する現在時刻表示部43
およびタイマー予約時刻表示部44と、新米度,炊きわけ
およびメニューに応じて9分割の表示形態を有する炊飯
コース表示部45とを備えている。また、LCD表示器41
の外側には、各種操作キーを有する操作部46が設けられ
る。この操作部46において、図中左側に位置するモード
切換スイッチ47を押す毎に、日付用42A→アラーム用42
B→ストップウォッチ用42C→日付用42Aの順に表示部
42の表示形態が選択的に切換わり、各モードに応じた表
示が行われる。また、48はスタート/ストップスイッチ
であり、前記アラーム用42Bあるいはストップウォッチ
用42Cの表示形態が選択された場合に、その動作開始/
停止を実行する。モード切換スイッチ47の下方には、一
対のすすむ/戻るスイッチ49が設けられ、日付用42Aあ
るいはアラーム用42Bの表示形態が選択された場合に、
その表示内容や設定内容を調節する。さらに、これらの
スイッチ47,48,49の下方には、秋(新米),冬・春,
夏場の各時期に新米度を調節できる新米度設定スイッチ
50と、かため,ふつう,やわらかめの各コースに炊き上
がり状態を設定できる炊きわけ設定スイッチ51と、白
米,玄米,おかゆの各メニューを設定できるメニュー設
定スイッチ52が並設される。この中の新米度設定スイッ
チ50では、設定された新米度の各コースに応じて余熱調
節やむらし加熱調節が行われるが、予め表示部42を介し
て設定される後述のカレンダー機能により、9月1日〜
11月30日は秋(新米)、12月1日〜3月31日は
冬・春、4月1日〜8月31日は夏場に新米度が自動的
に設定される。
【0014】一方、図中右側には時計合わせスイッチ5
3,時桁調節スイッチ54,分桁調節スイッチ55がそれぞ
れ設けられ、現在時刻表示部43が表示されている場合に
時計合わせスイッチ53を押すと、この現在時刻表示部43
は点滅状態となり、さらに時桁調節スイッチ54および分
桁調節スイッチ55を押すことで、現在時刻表示部43の表
示時刻を調節することができる。また、図中下部に設け
られたタイマー予約スイッチ56を押す毎に、タイマー予
約時刻表示部44の表示形態が『TIMER 1』,『T
IMER 2』に切換わり、前記時桁調節スイッチ54お
よび分桁調節スイッチ55を押し、タイマー予約時刻表示
部44の表示時刻を適宜調節することで、希望の炊き上が
り時刻に設定することができる。さらに、57は切スイッ
チであり、炊飯動作中にこの切スイッチ57を押すと、全
ての動作が停止して強制的に切状態になる。炊飯開始ス
イッチ58及び保温開始スイッチ59は、切状態の場合にこ
れらのスイッチ58,59を押すと、それぞれ炊飯動作およ
び保温動作が開始するようになっている。なお、60は炊
飯時に点灯する炊飯LED、61は保温時に点灯する保温
LED、62はタイマー動作時に点灯するタイマーLED
である。
【0015】次に、図4に示すブロック図に基づいて電
気的な構成を説明する。71は商用交流電源が供給される
電源プラグであり、その両端間には前記温度ヒューズ9
を介してトランスなどの減電手段72が接続される。減電
手段72の出力側には所定の直流電圧を出力する定電圧回
路73が接続され、この定電圧回路73を介してマイクロコ
ンピュータ74などに対し、例えばDC3Vの電源電圧を
供給するようになっている。また、電源プラグ71の両端
間には、ヒータ制御手段75と蓋ヒータ24との直列回路、
ヒータ制御手段76と側面ヒータ18との直列回路、ヒータ
制御手段77と底面ヒータ16との直列回路がそれぞれ接続
される。これらのヒータ制御手段75,76,77は、周知の
リレー,パワートランジスタあるいはトライアックなど
の各種スイッチ素子により構成される。また、78は電源
バックアップ用の停電補償回路であり、停電状態を検知
して直ちにマイクロコンピュータ74に対し所定の直流電
圧を供給する。なお、側面ヒータ18の消費電力は100
V−800W、底面ヒータ16の消費電力は100V−4
00W、蓋ヒータ24の消費電力は100V−50Wであ
る。
【0016】マイクロコンピュータ74は前記制御部31を
構成し、これは周知のようにROMなどの記憶手段(図
示せず)および計時手段79などの周辺手段を備えてい
る。このマイクロコンピュータ74の入力側には、前記蓋
センサ25、容器センサ8および操作部46がそれぞれ接続
される。また、マイクロコンピュータ74の出力側には、
前記操作表示パネル30のLCD表示器41などに駆動信号
を与える表示駆動回路80と、制御部31に設けられる報知
ブザー(図示せず)に駆動信号を与えるブザー駆動回路
81と、各ヒータ制御手段75,76,77に駆動信号を与える
制御手段駆動回路82,83,84がそれぞれ接続される。マ
イクロコンピュータ74は、蓋センサ25および容器センサ
8からの温度データと、計時手段79からの時間データに
基づき、操作部46で選択された炊飯コースおよびメニュ
ーなどに応じて、予め設定されている制御シーケンスに
従って各ヒータ16,18,24の通断電などを制御する。
【0017】図5は、前記マイクロコンピュータ74内に
記憶された予熱開始からドライアップ検出時に至るまで
の制御プログラムの処理手順を示すブロック構成図であ
る。同図において、91は容器5内に被炊飯物が入ってい
ないいわゆる空炊き状態、および内枠2に容器5を収容
せずに炊飯が開始された状態を、容器センサ8からの温
度データに基づき検出する異常状態検出手段であり、こ
の異常状態検出手段91から異常データが出力されると、
底面ヒータ16および側面ヒータ18は直ちに断電する。一
方、92は蓋センサ25からの温度データに基づき、被炊飯
物からの蒸気の発生により沸騰を検出する沸騰検出手段
である。予熱行程後の沸騰行程からドライアップ検出時
までの間、底面ヒータ16は底面加熱制御手段93によりそ
の加熱量が調整制御され、また、側面ヒータ18は側面加
熱制御手段94によりその加熱量が調整制御される。加熱
切換制御手段95は、沸騰検出手段92からの検出データに
基づき、沸騰が検出されるまで側面加熱制御手段94を介
して側面ヒータ18を主体とした容器5への加熱を行わ
せ、沸騰検出後に底面加熱制御手段93を介して底面ヒー
タ16を主体とした容器5への加熱を行わせるものであ
る。
【0018】次に、図6に示すドライアップ検出以降の
ブロック構成図について説明すると、96は蓋センサ25か
らの温度変化率に基づいてドライアップ状態を検出する
ドライアップ検出手段である。また、97は容器5が所定
の温度に保たれるように側面ヒータ18および蓋ヒータ24
を制御する保温制御手段である。
【0019】一方、図7は新米度に応じた加熱パターン
を決定する制御プログラムの処理手順を示すブロック構
成図であり、同図において、101 はマイクロコンピュー
タ74に内蔵されたカレンダー手段である。このカレンダ
ー手段101 は、計時手段79の時間データの基づき自動的
に日付を更新する機能を有し、工場出荷時には予め暦と
一致した日付が記憶されている。そして、前記操作表示
パネル30の表示部42を介して、日付の設定および表示が
行われる。102 は自動加熱パターン設定手段であり、カ
レンダー手段101 に記憶される日付データに基づき、新
米度に応じた加熱パターンを自動設定するものである。
また、この新米度の設定は前記新米度設定スイッチ50を
介して手動で行うことができる。この場合、新米度設定
スイッチ50の操作により新米度に応じた加熱パターンが
手動加熱設定手段103 で設定される。加熱パターン決定
手段104 には、自動加熱パターン設定手段102 および手
動加熱パターン設定手段103 からの加熱パターンデータ
が入力されるが、新米度設定スイッチ50が操作された場
合にのみ、手動加熱パターン設定手段103 からの加熱パ
ターンデータを優先し、それ以外はカレンダー手段101
による加熱パターンデータの変更に基づいて、新米度に
応じた加熱パターンを決定する。
【0020】次に、上記構成の炊飯器に関し、予熱開始
から保温に至る各制御の概要を、容器センサ8と蓋セン
サ25の温度変化と各ヒータ16,18,24の通断電とを示す
図8および図9のグラフと、図12乃至図18に示す各
フローチャートなどに基づいて説明する。炊飯行程の最
初には所定の予熱行程が実行されるが、この予熱行程は
被収容物たる米の初期吸水を短時間で行うべく、沸騰ま
での間に水を高温に保持する加熱が行われる。すなわ
ち、その手順は図12のフローチャートに示すように、
予熱行程開始後、ステップS1にて側面ヒータ18と底面
ヒータ16とをそれぞれ通電し、所定時間例えばt=20
(秒)が経過したか否かを判定する(ステップS2)。
そして、この所定時間t(秒)経過後における容器セン
サ8の検出温度Po を、ステップS3にて記憶保持す
る。次に、ステップS4に移行し、容器センサ8の検出
温度が80℃に達したか否かの判定を行い、この検出温
度が80℃に達したならば、直ちにステップS5に移行
して、側面ヒータ18および底面ヒータ16を断電する。ま
た、図9に示すように、容器センサ8の検出温度が80
℃に達していなくても、ステップS6にて容器センサ8
の温度上昇がt10(秒)の間にT7 (K)未満、例え
ば、t10=60(秒)の間にT7 =30(K)未満であ
れば、ステップS5に移行して、側面ヒータ18および底
面ヒータ16を断電する。さらに、このステップS6にお
いて、容器センサ8の温度上昇がt10(秒)の間にT7
(K)よりも大きくても、設定時間例えばt5 =180
(秒)経過したならば(ステップS7)、ステップS5
に移行して、側面ヒータ18および底面ヒータ16を断電す
る。
【0021】次に、図13に示すフローチャートに移行
し、異常状態検出手段91による制御に基づき、設定時間
例えばt6 =300(秒)の間に容器センサ8の検出温
度が120℃に達したか否かをステップS8およびステ
ップS9にて判定する。そして、容器センサ8の検出温
度が120℃以上の場合には、容器5内に水がない空炊
き状態、あるいは、容器5が内枠2内に収容されず内枠
2と容器5との熱交換が行われていない状態であると判
断して(ステップS10)、ステップS11にて、ブザ
ー報知後動作を切状態にする。これに対して、容器セン
サ8の検出温度が120℃に達することなく、設定時間
t6 が経過した場合には、そのまま次の沸騰までの加熱
行程に移行する(ステップS12)。なお、図9のグラ
フには、正常時および異常時における容器センサ8の各
温度変化が示されている。
【0022】沸騰までの加熱行程では、図14のフロー
チャートに示すように、まずステップS21にて側面ヒ
ータ18が側面加熱制御手段94により連続通電されるとと
もに、底面ヒータ16が底面加熱手段93により加熱量を減
じた状態で通断電制御される。すなわち、この時点で
は、加熱切換制御手段95により、側面ヒータ18を主体と
して容器5への加熱が行われる。また、底面ヒータ16の
通断電時間は、例えば30秒通電/30秒断電に設定
し、後述する炊飯量検出手段により炊飯量に応じて、大
量時には60秒通電/30秒断電、小量時には10秒通
電/30秒断電などに可変する。そして、ステップS2
2に移行し、蓋センサ25の検出温度が所定温度例えばP
3 =90(℃)に達したならば、この時点を基準として
時間t2 の計測を開始する(ステップS23)。そし
て、蓋センサ25の温度上昇が次第に緩やかになり、次の
ステップS24において、この蓋センサ25の温度上昇率
が所定時間t1 (秒)の間にT3 (K)以内、例えば、
t1 =90(秒)の間にT3 =2(K)以内になったな
らば、この時点を容器5内の沸騰状態と判断して、蓋セ
ンサ25および容器センサ8の検出温度をそれぞれ基準温
度P4 ,P5 として記憶保持すると同時に(ステップS
25,S26)、時間t2 を記憶保持し、ステップS2
7以降の沸騰継続加熱行程を実行する。
【0023】上記予熱行程および沸騰までの加熱行程で
は、マイクロコンピュータ74に内蔵する炊飯量検出手段
(図示せず)により、容器5内の炊飯量が決定される。
容器センサ8の検出温度に基づいて炊飯量を決定する場
合、図8のグラフおよび図10の炊飯量検出パターンに
示すように、まず、前記所定時間t経過後における容器
センサ8の検出温度PO と、所定時間t6 経過後におけ
る容器センサ8の検出温度P1 との温度差T1 (K)を
算出する。また、検出温度P1 と、予熱行程中における
容器センサ8の最高温度P2 との温度差T2 (K)を算
出する。そして、これらの温度差T1 ,T2 の算出結果
に基づき、図10の炊飯量検出パターンに従って炊飯量
の判定を行う。この図10中、左欄は温度差T1 の算出
結果、上欄は温度差T2 の算出結果、また、これ以外の
数字は炊飯量の判定結果を示し、1は少量、2は中量少
なめ、3は中量、4は中量多め、5は大量を表わしてい
る。同図において、例えば、温度差T1 =25(K)、
温度差T2 =5(K)であれば、炊飯量は中量少なめの
2として判定される。つまり、容器5内の炊飯量が多い
ほど、側面ヒータ18および底面ヒータ16の通電時におけ
る容器センサ8の温度上昇も鈍くなり、温度差T1 も小
さくなる。また、各ヒータ16,18の断電後、容器5の余
熱によって容器センサ8の検出温度は一時的に上昇する
が、その後容器5内の検出温度は被炊飯物の影響を受け
て次第に低下する。このため、炊飯量が多いほど容器セ
ンサ8の検出温度がすぐに始まり、温度差T2 が大きく
なる。図10における炊飯量の検出パターンは、こうし
た被炊飯物が容器センサ8の検出温度に与える影響を考
慮して得られたものである。
【0024】一方、蓋センサ25の検出温度に基づき、沸
騰開始直前の蒸気の発生速度により炊飯量を判定するこ
ともできる。これは沸騰までの加熱行程中、ステップS
23における時間t2 に基づき行われるものであり、図
11における炊飯量検出パターンに示すように、例えば
時間t2 が90秒以下ならば、炊飯量は少量の1として
判定される。また、時間t2 が90秒よりも長く150
秒以下であるならば、炊飯量は中量の3として判定さ
れ、さらに、時間t2 が150秒よりも長い場合には、
炊飯量は大量の5として判定される。なお、これらの炊
飯量の判定は、容器センサ8および蓋センサ25の両方、
あるいは各センサ8,25のどちらか一方にて行うように
してもよい。
【0025】つぎに、図15および図16のフローチャ
ートに基づいて、沸騰継続加熱行程の制御手順を説明す
る。まずステップS31において、底面ヒータ16が底面
加熱制御手段93により連続通電されるとともに、側面ヒ
ータ18が側面加熱制御手段94により加熱量を減じた状態
で通断電制御される。また、蓋ヒータ24を連続通電し
て、蓋下面板23への加熱を行う。すなわち、沸騰検出手
段92により沸騰状態が検出されると、加熱切換制御手段
95は底面ヒータ16を主体とした容器5への加熱を行うよ
うに、底面加熱制御手段93および側面加熱制御手段94の
制御を切換える。また、側面ヒータ18の通断電時間は、
例えば40秒通電/30秒断電に設定し、前述する炊飯
量検出手段により炊飯量に応じて、大量時には60秒通
電/30秒断電、小量時には20秒通電/30秒断電な
どに可変する。各ヒータ16,18,24の加熱中、ステップ
S32において、蓋センサ25の温度上昇率が所定時間t
3 (秒)の間にT4 (K)以上、例えば、t3 =100
(秒)の間にT4 =5(K)以上になったならば、底面
ヒータ16および側面ヒータ18に対する通電を停止する
(ステップS33)。また、蓋センサ25の検出温度が基
準温度P4 +10(K)に達した場合(ステップS3
4)、容器センサ8の検出温度P6 が基準温度P5 +1
0(K)に達した場合(ステップS35)、あるいは容
器センサ8の検出温度P6 が130℃に達した場合にも
(ステップS36)、底面ヒータ16および側面ヒータ18
に対する通電を停止する(ステップS33)。この場
合、蓋ヒータ24への通電は継続される。底面ヒータ16お
よび側面ヒータ18の断電は、ステップS37にて設定時
間例えばt4 =180秒間行われ、その後、ステップS
38のむらし加熱へ移行するが、設定時間t4 中であっ
ても、ステップS39において、蓋センサ25の検出温度
が基準温度P4 +5(K)以上に達すると、容器5内が
完全にドライアップし、余剰水もほとんどないものと判
断して、ステップS38のむらし加熱行程に移行する。
また、前記ステップS39において、蓋センサ25の検出
温度が基準温度P4 +5(K)に達していなくても、ス
テップS40にて、容器センサ8の検出温度が115℃
以上の場合には、同様の判断によりステップS38のむ
らし加熱行程に移行する。一方、ステップS40にて、
容器センサ8の検出温度が115℃未満の場合には、ス
テップS41に移行して底面ヒータ16および側面ヒータ
18を通断電制御する。そして、ステップS42におい
て、蓋センサ25の検出温度が基準温度P4 +10(K)
に達した後、あるいは、ステップS43において、容器
センサ8の検出温度が130℃に達した後に、ステップ
S38のむらし加熱行程に移行する。
【0026】次のむらし加熱行程は、所定時間例えばt
7 =13〜15(分)行われる。その制御手順は図17
のフローチャートに示すように、まず、ステップS51
において、容器センサ8の検出温度を基準温度P5 +T
6 (K)の所定温度に保つように、底面ヒータ16,側面
ヒータ18の通断電による温度制御を行う。同時に、ステ
ップS52において、蓋センサ25の検出温度を基準温度
P4 +T5 (K)の所定温度に保つように、蓋ヒータ24
の通断電による温度制御を行い、蓋下面板23への結露を
防止する。なお、温度T5 は例えば3(K)、温度T6
は例えば4(K)に設定される。そして、ステップS5
3にて所定時間t7が経過したら、ステップS54の保
温加熱へ移行する。
【0027】保温加熱行程は図18に示すフローチャー
トの制御手順に従って実行される。まず、ステップS6
1において、保温制御手段97は容器センサ8の検出温度
が所定の保温温度である71℃以上であるか否かの判定
を行い、この容器センサ8の検出温度が71℃未満であ
るならば、ステップS62にて側面ヒータ18を通電す
る。また、同時にステップS63にて蓋センサ25の検出
温度を保温温度よりもわずかに高い72℃に保つよう
に、蓋センサ24の通断電による温度制御を行い、蓋下面
板23への結露を防止する。そして、ステップS64にて
所定時間t9 (秒)が経過したならば、ステップS65
に移行して側面ヒータ18を断電し、ステップS66にて
所定時間t8 (秒)経過後、再びステップ61の手順を
実行する。一方、ステップS61において、容器センサ
8の検出温度が71℃であるならば、蓋ヒータ24への通
電を停止し(ステップS67)、かつ、側面ヒータ18を
所定時間t9 通電するステップS62,S64の各手順
を省略する。例えば、側面ヒータ18を通電する所定時間
t9 を1秒、側面ヒータ18を断電する所定時間t8 を1
5秒に設定すると、容器センサ8が71℃以上の場合に
のみ、1秒間の側面ヒータ18の通電を省略しながら、容
器5内の飯を71℃前後に保つ温度制御が行われる。
【0028】次に、上記各加熱行程における加熱パター
ンに関しさらに詳述する。前記加熱パターン決定手段10
4 の内部には、新米度の他に図19に示す炊飯量を定め
る複数の加熱パターンを有している。この加熱パターン
は、白米,玄米,おかゆから選択されるメニューと、か
ため,ふつう,やわらかめから選択される炊きわけと、
図10および図11に基づき検出された炊飯量と、秋
(新米),冬春,夏から選択される新米度との組み合わ
せに応じて、予熱行程時における側面ヒータ18の通電/
断電設定時間t5 (秒)/t6 (秒),沸騰までの加
熱行程時における底面ヒータ16のオン/オフサイクル
,沸騰継続加熱行程時における側面ヒータ18のオン/
オフサイクル,むらし行程時における高温保持温度T
6 (K)と時間t7 (分)が図19に示すようにター
ンテーブル化され、マイクロコンピュータ74のROM
(図示せず)内に記憶されている。
【0029】すなわち、新米度において、新米は吸水が
しやすいが、時間の経過した米は吸水しにくくなり、精
米した米を保管した状態では、この性質が一層顕著にな
る。これは、米の周囲にある脂肪酸の酸化などによるも
のと推察される。このため、特に新米が収穫される前の
夏場のご飯はパサつきが多く、かつ脂肪酸の酸化臭など
によって臭いが強いなどの不満を生じるため、夏場は予
熱時間を長くして、臭いが飛びやすいような加熱パター
ンに設定され、逆に新米が収穫された直後の秋には、予
熱およびむらしの短い加熱パターンに設定される。ま
た、炊きわけの各条件下において、やわらかめの場合に
は、ふつうの場合に比べて全体的に加熱を弱めにし、か
つ沸騰に至るまでの吸水量を多くするとともに、沸騰後
は蒸発量を押さえて、ふつうよりも含水率の多いご飯に
炊き上げる加熱パターンが設定される。これに対して、
かための場合には、ふつうの場合に比べて全体的に加熱
を強めにし、かつ沸騰に至るまでの吸水量を少なくする
とともに、沸騰後は蒸発量を多くして、ふつうよりも含
水率の少ないご飯に炊き上げる加熱パターンが設定され
る。
【0030】上記炊飯器の構成において、蓋下面板23の
溝部34に嵌合される蓋パッキン32は、柔軟性を有するシ
リコーンゴム材からなるため、無理な力を加えることな
く比較的容易に蓋下面板23より取外すことが可能であ
る。したがって、この状態で蓋下面板23のすみずみまで
清掃を行うことができ、また、蓋パッキン32単体の清掃
も容易に行えるため、従来に比べ蓋下面板23および蓋パ
ッキン32の清掃を著しく改善できる。この蓋パッキン32
はフッ素ゴムなどに比べて耐熱性および耐スチームに劣
るため、蓋パッキン32が劣化して交換の必要が生じる場
合も多くなるが、蓋パッキン32の分解を容易に行うこと
ができるため、消耗部品としての蓋パッキン32の修理性
およびサービス性が極めて改善される。さらに、蓋体21
を開いた状態では、ヒンジ部36の下端が蓋下面板23の底
面よりも下方に位置するため、蓋体21の開蓋時におい
て、蓋下面板23の表面に付着した露がヒンジ部36に流れ
出しても、露はヒンジ部36の折曲げ部内に溜まって下方
に流れ落ちることがなくなり、露落下による枠部4など
への汚れを防止することができる。
【0031】一方、器本体1の内部において、内枠2の
内底部周囲面に容器5の外周面下部を形成する傾斜部6
を載置し、スプリング13の弾性力で内枠底面板10を容器
5の底面に押圧状態で接触させ、かつ、傾斜部6と接触
部14とに対向してそれぞれ側面ヒータ18および底面ヒー
タ16を設けた構成となっているため、各ヒータ18,16の
放射熱を内枠2と内枠底面板10との熱伝導により、容器
5の側面下部および底面の2か所を効率よく加熱するこ
とができる。また、容器5を内枠2より取外した状態で
は、スプリング13の弾性力によって内枠底面板10が押し
上げられ、内枠2の内底面と内枠底面板10の表面が略同
一平面となるため、外観性および清掃性が良く、また、
底面ヒータ16が内枠底面板10および内枠2と非接触状態
に配置されるため、万一底面ヒータ16を原因とした漏電
が発生しても、使用者が直接触れる可能性のある内枠底
面板10および内枠2に電流が流れることがなく、清掃中
に感電するなどの危険性がない。さらに、底面ヒータ16
の温度が500乃至800℃に達していても、底面ヒー
タ16は内枠底面板10および内枠2と非接触状態で、か
つ、内枠底面板10および内枠2は容器5と接触状態に配
置されているため、容器5内の水との熱交換により、こ
れらの内枠底面板10および内枠2の温度は100乃至2
00℃程度に抑制される。したがって、炊飯終了後に容
器5を内枠2より外しても、従来に比べて炊飯器内部は
低温になり、やけどなどの危険性が回避され、かつ、清
掃性も良い。
【0032】本実施例における炊飯器は、前述のように
容器5の側面下部および底面の2か所を効率よく加熱す
ることができる点で、炊きむらを少なくすることができ
るが、加熱切換制御手段95により、この容器5の側面下
部と底面との加熱調節を、容器5内が沸騰になるまでの
間は、側面ヒータ18を連続通電して容器5の側面下部を
強く加熱し、一方、沸騰検出後は底面ヒータ16を連続通
電して容器5の底面を強く加熱することで、炊き上がっ
たご飯の含水率の分布ばらつきを容器5内全体で均一化
することができ、特にご飯の硬さの点での炊きむらを一
層少なくすることが可能となる。
【0033】図20は炊飯中における容器5内の状態な
どを示す概念図であり、図中、Wは被炊飯物を構成する
水層、Rは米層、ロは水または米との熱交換(熱伝
導)、ハは容器5の熱伝導、ニは水槽Wの熱伝導、ホは
米層Rの熱伝導を示し、また、乃至は図21乃至図
24の特性図に対応する温度と含水率との各測定点を示
している。図20において、側面ヒータ18および底面ヒ
ータ16を介して容器5の側面下部と底面が加熱される
と、これらの部位が温度上昇し、次に、容器5内部にお
ける水が熱伝導により加熱されるとともに(図中ロ)、
容器5自体の材料による熱伝導により、熱が容器5の低
温側に伝導される(図中ハ)。そして、容器5の熱伝導
とともに、図中ロに示す水との熱交換が行われる。この
熱交換された水の熱は、容器5内の低温側に位置する米
層Rの中心部に伝導される(図中ホ)。しかし、米層R
における熱伝達は米を含まない水中に比べて極めて遅い
ため、容器5内面より約10mm程度の内面層は、容器
5の加熱に伴って温度上昇が早くなるのに対して、これ
より内側の米層Rの温度上昇は遅れが生じることにな
る。一方、米層R上側を形成する水層Wの熱伝達は(図
中ニ)、米層Rに比べて非常に早い。また、米(生米)
の初期含水率は約15%程度であり、洗米や水ひたしあ
るいは予熱によって、20乃至30%の含水率になると
炊飯が可能となるが、約62℃の糊化温度に達すると急
速に吸水を開始し、沸騰後ドライアップ状態になったと
きには、約60乃至65%の含水率になっている。この
ご飯の含水率と食味上の硬さには、相関係数0.96程
度の強い相関関係があることが実験上確かめられてお
り、炊き上がったご飯の含水率の差が容器5内において
大きいと、食味上硬さや粘りの点でばらつきが大きくな
り、特に硬さと粘りとのバランスが食味を大きく左右す
るご飯の場合には、含水率のばらつきが食味の善し悪し
に大きく影響する。つまり、容器5内における含水率の
差が少ないご飯は、良い評価の食味が与えられる。いわ
ゆる炊きむらとは、含水率の差にほかならない。
【0034】図21および図22は、容器5内表面(
〜),水層W(),米層R()の各測定点にお
ける温度特性図であり、図21は本実施例、図22は従
来例の温度特性を示している。従来の容器5の側面下部
と底面とを同時に加熱するものは、共通する加熱制御手
段によって各ヒータ16,18を制御するように構成してお
り、図22に示すように、沸騰に達するまでの速度は加
熱底面であるが早く、次いで、容器5側面中部
および同上部へ容器5の熱伝導が生じ、最後に米層
R内が沸騰に達する。但し、測定点が沸騰に達す
るまでの間に、容器5内全体が同一に加熱され、測定点
よりも早く沸騰に達するため、米の吸水が早くなり、
水量が減少して水面が低下する。したがって、測定点
が沸騰に達した時点で、容器5の内面層の米の吸水が多
ければ、測定点の部位に存在する吸水可能な水が少な
くなり、この測定点の部位にある米の含水率は少な
く、炊き上がりの硬いご飯となる。また、測定点の
部位は、前述の水位の低下によって沸騰に達する前に熱
媒体となるべき水が殆ど存在しない状態となるため、ド
ライアップ後容器5の加熱が殆どなくなると、温度が十
分に上昇せず炊き上がり時に芯が残る場合がある。ま
た、ドライアップ後の加熱が十分であり、かつ、測定点
の部位が蒸気などによって加熱され沸騰点に達して
も、糊化に必要な水が殆どないため米は蒸された状態と
なり、含水率の少ない硬めのご飯となる。さらに、むら
し中の加熱過多によって焦げを生じる場合もある。この
ように、特に加熱されにくい容器5の内面および水層W
から離れた部分における米の含水率は少なくなる一方、
容器5の内面層付近の沸騰継続時間は長くなって米の含
水率は多くなり、結果的に炊きむらの大きな炊き上がり
状態となる。
【0035】一方、本実施例は、容器5の側面下部と底
面とを沸騰の前後で切換えて加熱するものであり、図2
1に示すように、容器5の側面下部が最初に沸騰
し、次にその周辺に位置する測定点が容器5の熱伝
導によって沸騰に達し、さらに、容器5側面上部が沸
騰に達すると蒸気が発生し始め、熱伝導によって水層W
が沸騰開始したところで、蒸気の発生検出によって容器
5の側面に対する加熱量が低下し、容器5の底面に対す
る加熱量が増大する。前記水層Wの測定点が沸騰に達
するまでの間、容器5内側面の沸騰に達する時間は早
く、したがって、従来のように容器5内全体が沸騰に達
した後に測定点が沸騰に達することが少なく、水層W
の部位は従来よりも多い水量で沸騰に達する。このた
め、容器5内に水が十分に存在する状態で、水層W付近
の米層Rが従来よりも早く糊化を開始する。沸騰後は容
器5の底面からの加熱が強くなるため、蒸気は米層R内
の米粒間を通過して上昇し、米層Rの中央部に熱を伝達
する。また、従来よりも容器5内に多めに残っている水
を加熱することで、米層Rの中央部も水が存在する糊化
条件を満たし、加熱不足や水分不足に起因する米の含水
率の低下が少なくなる。つまり、米層Rの中央部におけ
る米の含水率が多くなる分、容器5の周面部付近におけ
る米の含水率は少なくなり、全体的な米の含水率のばら
つきが少なくなって、炊きむらの少ない炊き上げ状態を
得ることができるようになる。なお、図23および図2
4に、本実施例および従来例の各測定点における米の含
水率を示す。
【0036】また、従来は容器5の側面を加熱するため
に、内枠2の外側面に50乃至200W程度の消費電力
を有するコードヒータあるいはバンドヒータを備えたも
のが有るが、この側面ヒータと容器5は非接触状態にあ
り、容器5を加熱する効率が悪く、しかも、1000W
程度の消費電力を有する底面ヒータに比べて極端に加熱
出力が小さいため、炊飯初期において容器5の側面を早
く沸騰状態に加熱する効果を得られない。これに対し
て、本実施例の炊飯器は、側面ヒータ18を800W、底
面ヒータ16を400W程度とし、かつ、各ヒータ18,16
の熱伝達部である内枠2に容器5の側面下部および底面
を直接当接させる構成としているため、加熱効率がよ
く、しかも、容器5の側面を素早く加熱して水層Wの温
度上昇を早くすることができる。
【0037】本実施例の炊飯器は、安全機能として、容
器5内に水がない空炊き状態、あるいは、容器5が内枠
2内に収容されず内枠2と容器5との熱交換が行われて
いない状態を、容器センサ8による温度検出と異常状態
検出手段91による制御に基づき実現している。この構成
は、従来の空炊き検知と基本的に同一であるが、容器5
が内枠2内に収容されていない状態では、内枠底面板10
が内枠2に当接して、底面ヒータ16からの熱が内枠底面
板10を介して内枠2に伝導されるため、容器センサ8が
この内枠2の異常温度上昇を素早くかつ確実に検出する
ことができるようになる。したがって、容器の有無を別
に検出する容器スイッチや、電磁式の容器検出手段など
を露出状態で設けることなく、内枠2内の外観性および
清掃性を高めながら、容器センサ8を利用した簡単な構
成で異常検出を行うことが可能となる。
【0038】また、ドライアップ時における自動加熱停
止機能として、本実施例では図15のフローチャートの
各手順に示すように、容器センサ8および蓋センサ25の
いずれか一方にて容器5内のドライアップ状態を検出し
て、むらし加熱行程に移行するようにしているが、蓋セ
ンサ25は容器5に対して非接触状態に配置されているた
めに、仮に容器センサ8の温度検出精度が悪化した場合
においても、蓋センサ25によりドライアップ状態を確実
に検出することができ、ご飯の焦げや早切れによる芯残
りなどの異常を防止することができる。
【0039】さらに、保温加熱行程時における自動温度
調節機能は、容器センサ8によって内枠2を所定の保温
温度に保ち、かつこの内枠2からの熱伝導および輻射熱
によって容器5を一定温度に保ちつつ、ご飯の保温を行
うようにしている。このように本実施例では、炊飯器に
おける重要な制御機能である安全機能、自動加熱停止機
能、自動温度調節機能を上述のように構成することで、
蓋体2内部および蓋体21内面部の突出をなくして外観性
および清掃性を高め、かつ、容器センサ8の精度劣化に
よるこげや早切れなどの発生を防止するようにしてい
る。
【0040】一方、従来の操作表示パネルには、白米の
硬さをかため,ふつう,やわらかめなどの好みに応じて
選択できる炊きわけ設定スイッチや、季節毎の米の新米
度に応じて秋(新米),冬・春,夏場などに選択できる
新米度設定スイッチが備えられている。こうしたスイッ
チは任意に設定可能で、設定された後はこれに該当する
炊飯コースとして記憶されるものがほとんどである。炊
きわけ設定スイッチの場合、各家庭毎における好みの食
味がそれほど頻繁に変わるわけではないので、一旦設定
が行われると、その後再設定する必要は殆ど生じない。
しかし、新米度設定スイッチについては、季節の変わり
目に使用者が自主的に再設定する必要があり、少なくと
も年3回のスイッチ操作が必要となる。こうしたスイッ
チ操作は、それを行うこと自体の必然性を使用者が忘れ
る場合も多くあり、新米度設定機能を十分に発揮できな
くなるばかりでなく、不適性な加熱パターンで炊飯が行
われる可能性もある。これに対して本実施例では、この
新米度設定機能にカレンダー手段101 によるカレンダー
機能を組み合わせることによって、季節に応じて自動的
に適正なる新米度が設定されるようになっており、使用
者がいちいち新米度の再設定を行う必要がなくなる。ま
た、カレンダー機能による新米度の自動設定とは別に、
新米度設定スイッチ50による新米度の手動設定も可能で
あり、一旦新米度を任意に設定しても、所定の日付にな
れば自動的に季節に応じた新米度に自動設定される。こ
のため、仮に使用者が新米度設定スイッチ50の操作を忘
れても、常に季節に応じた最適な加熱パターンで炊飯が
行われる。さらに、工場出荷時にカレンダー機能の動作
および新米度の設定が行われているため、使用者が購入
後に日付や新米度の設定を行う手間が省ける。なお、実
施例では、9月1日〜11月30日は秋(新米)、12
月1日〜3月31日は冬・春、4月1日〜8月31日は
夏場に季節を区分設定したが、地域に応じて、例えば九
州以南,中国・四国,東海,関東,北陸,東北,北海道
毎に日付を調節設定し、炊飯器の使用地域に応じてこの
設定を選択できるようにすれば、さらに利用価値の高い
ものとなる。
【0041】以上のように上記実施例によれば、沸騰ま
での間は米層R上部の水層Wを早く昇温させるべく、側
面ヒータ18を連続通電して容器5の側面下部を主に加熱
し、水層Wが沸騰して蒸気が発生した後は、底面ヒータ
16を通電して容器5の底面を主に加熱することで、米の
吸水に伴って水位が低下する水を容器5の底面より加熱
して、容器5内に発生する蒸気により米層R中心部およ
び底部を加熱し、かつ水分を供給しながら米の糊化を促
進させて、容器5内全体における米の含水率のばらつき
を少なくすることができる。したがって、いわゆる炊き
むらなどのない食味の良いご飯を炊き上げることが可能
となる。
【0042】また、これ以外にも次のような各種効果を
奏する。まず、蓋パッキン32周辺の構成では、蓋体21を
分解せずに蓋パッキン32の交換を容易に行うことができ
るという効果がある。また、蓋パッキン32を蓋下面板23
より取外して、蓋パッキン32および蓋下面板23の各部の
清掃を簡単に行うことができるとともに、かびの発生や
臭いの原因を取り除くことができ衛生上都合がよい。さ
らに、蓋下面板23に付着した露が蓋パッキン32から下方
に流れ落ちることを防止できる。
【0043】内枠2内周辺の構成では、次のような効果
がある。まず、各ヒータ16,18の放射熱を内枠2と内枠
底面板10との熱伝導により、容器5の側面下部および底
面の2か所を効率よく加熱することができる。また、内
枠2の内部には各ヒータ16,18や容器センサ8などの凹
凸部がなく、外観性および清掃性が良い。さらに、底面
ヒータ16が内枠底面板10および内枠2と非接触状態に配
置され、感電などの危険性がない。また、従来に比べて
炊飯器内部は低温になり、やけどなどの危険性が回避さ
れる。さらに、内枠2および内枠底面板10は黒色アルマ
イト処理が施されているため一体感があり、汚れにく
い。しかも、電磁誘導加熱方式の炊飯器に比べて、加熱
出力回路が複雑になることなく、冷却ファンなどの騒音
がない。同時に、特殊な材質の容器5を必要とせず、炊
飯器本体および容器5の重量が軽く、使い勝手が良い。
また、万一容器が汚れたり変形したりして、容器センサ
8の検出精度が悪化しても、容器6に対して非接触状態
にある蓋センサ25が確実にドライアップ状態を検出する
ことができるため、ご飯の焦げや早切れによる生煮え,
芯残りなどの不具合を一掃できる。
【0044】保温加熱行程においては、次のような効果
がある。本実施例では、沸騰までの間に側面ヒータ18を
主体として容器5に対する加熱を行うようにしているた
め、加熱出力が比較的大きい。したがって、この側面ヒ
ータ18を介して従来と同様な加熱制御を行うと、容器5
内のご飯粒間に熱媒体となる水がないため焦げが生じや
すく、また、加熱むらの原因となる。そこで、保温制御
手段97は容器センサ8が71℃未満の場合にのみ、ごく
短い時間t9 側面ヒータ18を通電させるように構成して
いるため、比較的高加熱出力の側面ヒータ18であって
も、焦げや加熱むらなどを起こすことなく良好に保温加
熱を行うことができる。また、従来のように50乃至1
00W程度のコードヒータあるいはバンドヒータを設け
る必要がなく、構造の簡素化を図ることが可能となる。
【0045】新米度設定機能においては、次のような効
果がある。季節に応じて自動的に適正なる新米度が設定
され、使用者がいちいち新米度の再設定を行う必要がな
くなる。また、地域毎に異なる日付の季節カレンダーを
マイクロコンピュータ74に内蔵し、使用する地域に応じ
て新米度を自動設定すれば、あらゆる地域にも実用上問
題なく新米度の自動設定を行うことができる。さらに、
前記新米度の自動設定とは別に、新米度設定スイッチ50
による新米度の手動設定も可能であり、使用者の好みに
応じた設定が行えるとともに、所定の日付になると自動
加熱パターン設定手段102 を介して自動的に新米度が再
設定されるため、常に最適な加熱パターンで炊飯が行え
る。しかも、工場出荷時にカレンダー機能の動作および
新米度の設定が行われているため、購入後の日付や新米
度の設定が省略できる。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、側面ヒータおよび底面ヒータ
は、シーズヒータに限らず各種の加熱手段を用いること
が可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明は、被炊飯物を収容する容器と、
この容器の底面を加熱する底面加熱手段と、この底面加
熱手段よりも加熱出力値が大きく前記容器の外周面下部
を加熱する側面加熱手段と、前記底面加熱手段の加熱量
を調節制御する底面加熱制御手段と、前記側面加熱手段
の加熱量を調節制御する側面加熱制御手段と、前記被炊
飯物からの蒸気の発生により沸騰を検出する沸騰検出手
段と、炊飯開始後前記沸騰検出手段により沸騰が検出さ
れるまで前記側面加熱手段を主体として前記容器への加
熱を行わせ、沸騰検出後前記底面加熱手段を主体として
前記容器への加熱を行わせる加熱切換制御手段とを具備
するものであり、炊きむらなどを起こすことなく、容器
内全体の被炊飯物を均一に炊き上げることの可能な炊飯
器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同上要部の拡大断面図である。
【図3】同上表示操作パネルの正面図である。
【図4】同上電気的な構成を示すブロック図である。
【図5】同上予熱開始からドライアップ検出時に至るま
でのブロック構成図である。
【図6】同上ドライアップ検出以降のブロック構成図で
ある。
【図7】同上加熱パターン決定手順を示すブロック構成
図である。
【図8】同上炊飯開始から保温に至る過程を、各センサ
の温度変化と各ヒータの通断電により示したグラフであ
る。
【図9】同上予熱開始以降の過程をより詳細に示したグ
ラフである。
【図10】同上容器センサに基づく炊飯量検出パターン
を示す図である。
【図11】同上蓋センサに基づく炊飯量検出パターンを
示す図である。
【図12】同上予熱行程における制御手順を示すフロー
チャートである。
【図13】同上予熱行程における制御手順を示すフロー
チャートである。
【図14】同上沸騰までの加熱行程における制御手順を
示すフローチャートである。
【図15】同上沸騰継続加熱行程における制御手順を示
すフローチャートである。
【図16】同上沸騰継続加熱行程における制御手順を示
すフローチャートである。
【図17】同上むらし加熱行程における制御手順を示す
フローチャートである。
【図18】同上保温加熱行程における制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図19】同上各加熱行程における加熱パターンを示す
説明図である。
【図20】同上容器内の過熱状態および各測定点を示す
概略説明図である。
【図21】本実施例の各測定点における温度上昇を示す
特性図である。
【図22】従来例の各測定点における温度上昇を示す特
性図である。
【図23】本実施例の各測定点における含水率を示す特
性図である。
【図24】従来例の各測定点における含水率を示す特性
図である。
【符号の説明】
5 容器 16 底面ヒータ(底面加熱手段) 18 側面ヒータ(側面加熱手段) 92 沸騰検出手段 93 底面加熱制御手段 94 側面加熱制御手段 95 加熱切換制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被炊飯物を収容する容器と、この容器の
    底面を加熱する底面加熱手段と、この底面加熱手段より
    も加熱出力値が大きく前記容器の外周面下部を加熱する
    側面加熱手段と、前記底面加熱手段の加熱量を調節制御
    する底面加熱制御手段と、前記側面加熱手段の加熱量を
    調節制御する側面加熱制御手段と、前記被炊飯物からの
    蒸気の発生により沸騰を検出する沸騰検出手段と、炊飯
    開始後前記沸騰検出手段により沸騰が検出されるまで前
    記側面加熱手段を主体として前記容器への加熱を行わ
    せ、沸騰検出後前記底面加熱手段を主体として前記容器
    への加熱を行わせる加熱切換制御手段とを具備すること
    を特徴とする炊飯器。
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