JP3058148B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP3058148B2
JP3058148B2 JP10162209A JP16220998A JP3058148B2 JP 3058148 B2 JP3058148 B2 JP 3058148B2 JP 10162209 A JP10162209 A JP 10162209A JP 16220998 A JP16220998 A JP 16220998A JP 3058148 B2 JP3058148 B2 JP 3058148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは炊飯終了後にご飯を急冷却すること
により美味しいご飯が得られるようにした電気炊飯器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気炊飯器においては、内鍋内
に米と水とを収容し、加熱手段(例えば、電磁誘導コイ
ルあるいは電気ヒータ)により内鍋を所定の炊飯特性に
したがって加熱することによりご飯を炊き上げるように
なっている。
【0003】上記のようにして炊き上がったご飯は、保
温工程に移行するまでに長時間高温にさらされることと
なり、その間にご飯の劣化や褐変反応による変質(変
色)が促進され、又、米に含まれる脂肪酸の酸化が促進
される。
【0004】上記褐変反応および脂肪酸の酸化は、ご飯
の温度が80〜85℃の温度範囲で特に生じやすいとこ
ろから、炊飯終了後(さらに詳しくは、蒸らし工程終了
後)に、ご飯を保温制御温度まで急速に冷却するように
した電気炊飯器が開発されている。
【0005】例えば、内鍋内のご飯を冷却するための送
風を行う送風ファンを設け、該送風ファンを炊飯終了後
から内鍋温度が約80℃に低下するまで運転し、その後
は自然冷却するようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに、送風ファンにより所定温度(例えば、80℃)ま
で強制冷却した後に保温制御温度(例えば、72℃)ま
で自然冷却させるようにした場合、炊飯終了後から保温
制御温度にまでの温度降下期間が長くならざるを得ず、
ご飯の黄ばみやパサつきが残ってしまうおそれがある。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯終了後から保温制御温度までご飯の温度を送
風ファンからの送風により強制的に降下させることによ
り、保温制御開始後のご飯の状態を良好に保持し得るよ
うにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内部に内鍋を収納
し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体の
開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する
加熱手段と、前記炊飯器本体の内底部に設けられていて
前記内鍋の温度を検出する温度検出手段とを備えた電気
炊飯器において、前記内鍋と前記炊飯器本体との間に形
成される隙間の上部にのみ送風を供給するご飯冷却専用
送風ファンと、該送風ファンを炊飯終了時から前記内
鍋の温度が通常保温制御温度に低下するまで運転する運
転制御手段とを付設している。
【0009】上記のように構成したことにより、炊飯終
了後から内鍋の温度が通常保温制御温度に低下するまで
送風ファンが運転されることとなり、該送風ファンから
内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上部に
のみ供給される送風により炊飯終了後のご飯が通常保温
制御温度まで速やかに冷却されることとなる。従って、
ご飯の劣化が進行する高温帯を素早く通過させることが
できるとともに、通常保温開始までの時間が短くなり、
通常保温開始後のご飯の状態を良好に保持することがで
きる。
【0010】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、内部に内鍋を収納し得るように構成
された炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に
覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記
炊飯器本体の内底部に設けられていて前記内鍋の温度を
検出する温度検出手段とを備えた電気炊飯器において、
前記内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上
部にのみ送風を供給するご飯冷却専用の送風ファンと、
該送風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が通常保
温制御温度より低い低温保温制御温度に低下するまで運
転する運転制御手段とを付設している上記のように構成
したことにより、炊飯終了後から内鍋の温度が通常保温
制御温度より低い低温保温制御温度に低下するまで送風
ファンが運転されることとなり、該送風ファンから内鍋
と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上部にのみ
供給される送風により炊飯終了後のご飯が低温保温制御
温度まで速やかに冷却されることとなる。従って、ご飯
の劣化が進行する高温帯を素早く通過させることができ
るとともに、低温保温開始までの時間が短くなり、低温
保温開始後のご飯の状態を良好に保持することができ
る。
【0011】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、内部に内鍋を収納し得るように構成
された炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に
覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記
炊飯器本体の内底部に設けられていて前記内鍋の温度を
検出する温度検出手段とを備えた電気炊飯器において、
前記内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上
部のみに送風を供給するご飯冷却専用の送風ファンと、
該送風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が通常保
温制御温度に低下するまで運転する第1の運転制御手段
と、前記送風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が
通常保温制御温度より低い低温保温制御温度に低下する
まで運転する第2の運転制御手段と、前記通常保温制御
と低温保温制御とを選択する選択手段を付設している。
【0012】上記のように構成したことにより、選択手
段による選択により、炊飯終了後から内鍋の温度が通常
保温制御温度あるいは低温保温制御温度に低下するまで
送風ファンが運転されることとなり、該送風ファンから
内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上部に
のみ供給される送風により炊飯終了後のご飯が通常保温
制御温度あるいは低温保温制御温度まで速やかに冷却さ
れることとなる。従って、ご飯の劣化が進行する高温帯
を素早く通過させることができるとともに、通常保温制
御温度あるいは低温保温開始までの時間が短くなり、通
常保温開始後あるいは低温保温開始後のご飯の状態を良
好に保持することができる。
【0013】請求項4の発明におけるように、請求項2
および3のいずれか一項記載の電気炊飯器において、低
温保温制御を所定時間継続した後に内鍋温度を通常保温
制御温度に戻す保温制御手段を付設した場合、保温経過
時間に連動させて、ご飯の状態に最適なパワーでの保温
が可能となり、省エネルギー化を図ることができるとと
もに、低温保温制御の継続によりご飯の状態が変化する
のを防止することもできる。
【0014】請求項5の発明におけるように、請求項4
記載の電気炊飯器において、低温保温制御中において
は、保温時間の経過に応じて段階的に内鍋温度を通常保
温制御温度に戻すようにした場合、通常保温制御温度へ
の温度上昇制御が容易となるとともに、加熱手段への通
電時間を節約できる。
【0015】請求項6の発明におけるように、請求項5
記載の電気炊飯器において、低温保温制御中において
は、保温制御温度の変わり目において内鍋温度を100
℃以上に上昇させるようにした場合、低温保温中のご飯
における微生物の増殖を抑制することができるととも
に、温度上昇タイミングを食事時に合わせれば、ほかほ
かのご飯を食することも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0017】第1の実施の形態 この電気炊飯器は、図1ないし図3に示すように、内部
に炊飯用の内鍋3を収納し得るように構成され且つ空間
部4を有する二重構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体
1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えてい
る。
【0018】前記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5
aと底壁となる底部5bとを有する合成樹脂の一体成形
品からなる外ケース5と、内周壁となる合成樹脂製の有
底筒状の保護枠6と、該保護枠6の上端と前記外ケース
5の上端とを結合する合成樹脂製の肩部材7とによって
構成されており、前記外ケース5、保護枠6および肩部
材7に囲まれて前記空間部4が形成されている。なお、
前記保護枠6内には、前記内鍋3が取り出し可能に収納
されることとなっている。
【0019】前記保護枠6の底面中央部には、温度検出
手段として作用するセンタセンサー8を臨ませるための
センサー穴9が形成されている。。
【0020】前記センサー穴9を包囲するように炊飯時
および保温時における加熱手段として作用する環状の電
磁誘導コイル(以下、炊飯用ワークコイルという)10
が前記保護枠6の底面および該底面から側周面に至る間
の湾曲部に対応して配設されている。該炊飯用ワークコ
イル10は、交番磁界を発生するものであり、該交番磁
界の電磁誘導により前記内鍋3に誘導電流である渦電流
を発生させ、該渦電流の抵抗熱を利用して加熱するもの
とされている。なお、内鍋3は、炊飯用ワークコイル1
0により渦電流を発生させることのできる材質(例え
ば、磁性体材料)により構成される。
【0021】前記炊飯用ワークコイル10は、前記保護
枠6の底面に対して固定されたコイルダイ11と前記保
護枠6の底面との間に挟持されている。符号12はフェ
ライトコアであり、炊飯用ワークコイル10による磁気
が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないように
遮閉する作用をなす。
【0022】前記センサー穴9内には、前記内鍋3の底
部に対して接触するようにしてセンタセンサー8が設け
られている。また、前記保護枠6の側周面には、保温時
においてのみ加熱手段として作用する環状の電磁誘導コ
イル(以下、保温用ワークコイルという)13が取り付
けられている。
【0023】前記炊飯器本体1の底部(即ち、外ケース
5の底部5b)には、前記炊飯用および保温用ワークコ
イル10,13の通電制御を行うためのパワートランジ
スタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)へ冷
却風を圧送する冷却ファン14が配設されている。ま
た、前記炊飯器本体1の底壁(具体的には、外ケース5
の底部5b)には、前記冷却ファン14に対向して空気
入口15が形成されている。
【0024】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成
樹脂製の上板16と、内面を構成する合成樹脂製の下板
17とによって構成されており、前記上下板16,17
に囲まれた空間部18には、断熱材19が配設されてい
る。
【0025】この蓋体2は、前記肩部材7の一側に形成
されたヒンジユニット20を介して炊飯器本体1に対し
て弧回動且つ着脱自在に取り付けられている。
【0026】そして、前記蓋体2の中央部には、前記上
板16から垂設された筒部21が形成されており、該筒
部21内には、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出す
るための蒸気排出通路22を有するスチームキャップ2
3が着脱自在に取り付けられている。該スチームキャッ
プ23内には、調圧弁として作用するボール弁24が配
設されている。前記スチームキャップ23の下端には、
前記蓋体2の閉止時に前記内鍋3の開口部3aを密閉す
るための熱良導体(例えば、アルミ合金)からなる内蓋
25が取り付けられている。符号26はスチームキャッ
プ23への蒸気入口、27はスチームキャップ24から
の蒸気出口、28は内蓋25に形成された蒸気口、29
は内蓋25との周縁と内鍋3の開口部3aとの間をシー
ルするシールパッキン、30は内蓋25と蓋体下板17
との間をシールするシールパッキンである。
【0027】前記肩部材7には、図1に示すように、略
半円形状の肩ヒータ31,31がその両端間に所定のス
ペースSを介在させた状態で設けられている。該肩ヒー
タ31,31に対しては、前記蓋体2の閉止時に内蓋2
5の外周縁が圧接され、内蓋25は肩ヒータ31,31
からの熱伝導により加熱されることとなっている。つま
り、肩ヒータ31,31は内蓋25を加熱する加熱手段
として作用することとなっているのである。
【0028】前記各肩ヒータ31は、断面逆U字状のヒ
ータリング32と、該ヒータリング32内に配設された
発熱体33とからなっており、該発熱体33からのリー
ド線(図示省略)は、前記ヒータリング32の両端から
引き出されることとなっている。従って、前記肩ヒータ
31,31の両端間のスペースSは、リード線引き出し
のためのスペースとして利用される。
【0029】前記内鍋3の開口部3aには、フランジ部
34が一体に形成されているが、該フランジ部34は、
相対向する部位(即ち、後述する把手35,35が取り
付けられる部位)に形成された突出寸法の大きい(例え
ば、10mm)大フランジ部34a.34aと、その他
の部位に形成された突出寸法の小さい(例えば、3m
m)小フランジ部34b,34bとからなっている。な
お、小フランジ部34bは、蓋体2の閉蓋時にシールパ
ッキン29が当接可能な程度とされる。このようにする
と、内鍋3の半径方向寸法を最小限とすることができる
ところから、炊飯器本体1の外形寸法を小さくできる
(図1参照)。
【0030】そして、前記大フランジ部34a,34a
には、耐熱合成樹脂製の把手35,35がビス36によ
り取り付けられている。該各把手35の周方向寸法は、
前記肩ヒータ31,31の両端間のスペースSとほぼ同
一とされており、内鍋3の収納時において各把手35が
前記スペースSに収納されることとなっている(図1参
照)。つまり、肩ヒータ31,31の両端においてリー
ド線を引き出すために必要なスペースSを利用して把手
35を収納することができるのである。
【0031】また、前記各把手35の半径方向寸法は、
内鍋3の収納時においてその外端が炊飯器本体1の外周
面および蓋体2の外周面より内方に位置するように設定
されている(図1および図2参照)。このようにする
と、蓋体2の閉止時における炊飯器本体1の密閉性が確
保できることとなり、保温性能が向上する。また、把手
35,35が炊飯器本体1外に露出することがなくなる
ので、誤って把手35,35を持って電気炊飯器を持ち
上げるというということがなくなり、安全性が向上す
る。
【0032】さらに、前記各把手35の上面は、内鍋3
の収納時において前記肩ヒータ31,31の上面と同じ
高さとなるようにされている。このようにすると、内蓋
25の外周縁が肩ヒータ31,31および把手35,3
5の上面に円周方向に均一な力で当接されることとな
る。
【0033】また、前記蓋体2には、前記内蓋25の内
方に位置し、該内蓋25との間に空間部37を介在させ
た状態で前記内鍋3の開口部3aより内方に臨ませ且つ
その外周を前記内鍋3の内周面に近接させて支持された
熱良導体からなる放熱板38が設けられている。該放熱
板38は、前記スチームキャップ23の中心部に下向き
に突設された支持軸39に対して着脱自在に嵌着される
シールパッキン40に取り付けられている。
【0034】このように構成すると、保温時において肩
ヒータ31から熱伝導され、内蓋25から放熱される熱
は、該内蓋25と放熱板38との間の空間部37に存在
する空気層を介して放熱板38に伝達され、その後内鍋
3内のご飯Rの表面に放熱されることとなる。従って、
内蓋25から直接ご飯Rの表面に放熱される場合に比べ
て放熱がやわらげられることとなり、ご飯Rの表面の黄
ばみや乾燥が防止されることとなる。なお、放熱板38
への露付きは、内蓋25からの放熱による温度上昇によ
り防止される。
【0035】また、炊飯時において発生する蒸気Aは、
放熱板38の外周から該放熱板38と内蓋25との間の
空間部37を通り、蒸気口28、蒸気入口26、スチー
ムキャップ23および蒸気出口27を経て外部へ排出さ
れることとなるため、蒸気排出経路が長くなり、吹きこ
ぼれを少なくすることができる。さらに、内鍋3の開口
部3aより内方に臨ませた状態で放熱板38を設けてい
るため、内鍋3内におけるご飯Rの表面と放熱板38と
の間の空気層を少なくすることができ、保温効果が向上
することとなる。
【0036】しかも、この放熱板38の外周縁は、前記
肩ヒータ31より下方に位置せしめられているため、肩
ヒータ31からの熱が内鍋3の上部に伝達されるが、該
内鍋3の上部から内鍋3内のご飯Rの表面に放熱される
放熱量を放熱板38の外周縁により緩和することができ
る。
【0037】前記炊飯器本体1内の側方部位(例えば、
ヒンジユニット20側)おける空間部4には、後述する
ようにご飯冷却専用の送風ファン41が前記肩部材7に
対してビス42により取り付けられた状態で配置されて
いる(図3参照)。該送風ファン41は、スクロールタ
イプのファンケーシング43を有する遠心ファンとされ
ている。このようにすると、炊飯器本体1内の空間部4
(特に、大きな余剰空間ができるヒンジユニット20側
の空間)の有効利用を図ることができることとなり、炊
飯器本体1の上下寸法を大きくする必要がなくなる。
【0038】前記ファンケーシング43の吐出口43a
には、ダクト44が接続されており、該ダクト44の上
端は、前記肩部材7に形成された環状通路45の入口4
5aに臨まされている。また、前記肩部材7には、前記
環状通路45と前記内鍋3と保護枠6との間に形成され
る環状の隙間Cの上部とを連通する複数の連通口46が
形成されている。つまり、前記送風ファン41からの送
風Wは、前記ダクト44、環状通路45および連通口4
6を介して前記隙間Cの上部へ供給されることとなって
いるのである。符号47は前記外ケース5の胴部5aの
下部に形成された空気取り入れ口、48は蓋体2のロッ
ク機構である。
【0039】前記炊飯器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋
体2をロックするロック機構48が設けられている側)
における空間部4には、炊飯用および保温用ワークコイ
ル10,13および肩ヒータ31等への通電制御を司る
制御ユニットが組み込まれた制御基板49が配設される
一方、前記肩部材7における反ヒンジ側(即ち、蓋体2
をロックするロック機構48が設けられている側)に
は、各種スイッチ類(例えば、炊飯スイッチ、予約スイ
ッチ、保温スイッチ等)および液晶表示装置を備えた操
作パネル部50が設けられている。
【0040】該操作パネル部50には、図4に示すよう
に、炊飯キー51、予約キー52、通常保温と低温保温
(以下、つやつや保温という)とを選択できる選択手段
として作用する保温選択キー53、取消キー54、再加
熱キー55、メニューキー56、時刻合わせ用の時キー
57、時刻合わせ用の分キー58および液晶表示部59
が設けられている。
【0041】ついで、図5に示す電気回路図に基づい
て、本実施の形態にかかる電気炊飯器における電気的構
成を説明する。なお、図1ないし図4に示された各部に
対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
【0042】商用交流電源60からの電力は、内鍋3の
異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ61および整
流回路62を経て炊飯用および保温用ワークコイル1
0,13に供給されることとなっている。符号63は平
滑コンデンサ、64,65は共振コンデンサである。
【0043】前記炊飯用および保温用ワークコイル1
0,13には、マイクロコンピュータユニット(以下、
マイコンと略称する)66からIGBTドライブ回路6
7,68を経た指令によりそれぞれON/OFF制御さ
れるパワートランジスタ69,70からの制御信号が与
えられることとなっている。
【0044】前記マイコン66は、所定のプログラムに
従ってパワートランジスタ69,70の制御を行い、こ
れによりワークコイル10,13、肩ヒータ31および
冷却ファン14および送風ファン41への通電を制御す
る。この通電制御は、前記センターセンサ8内に内蔵さ
れたサーミスタ71から温度センサー検知回路72を経
て出力される出力信号に基づいて行なわれる。
【0045】ついで、図6ないし図9に示すフローチャ
ートおよびタイムチャートを参照して、本実施の形態に
かかる電気炊飯器における通常保温制御およびつやつや
保温制御を説明する。
【0046】この場合、通常保温制御とつやつや保温制
御とを選択手段である保温選択キー53のON操作回数
により選択できるようになっている。1回のON操作で
通常保温制御が選択され、2回のON操作でつやつや保
温制御が選択されることとなっている。
【0047】(I) 通常保温制御(図6のフローチャ
ートおよび図8のタイムチャート参照) 保温選択キー53の1回のON操作により通常保温制御
が選択され、炊飯が終了すると(即ち、蒸らし工程が終
了すると)、ステップS1において保温メモリがセット
され、ステップS2において送風ファン41が運転開始
され(即ち、ON状態とされ)、ステップS3およびス
テップS4において炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13への通電が停止され(即ち、OFF
状態とされ)、ステップS5において肩ヒータ31へ通
電される(即ち、ON状態とされる)。
【0048】そして、ステップS6においてセンタセン
サー8により検出された内鍋温度Tと通常保温制御温度
Ts1(例えば、72℃)との比較がなされ、ここで、
T>Ts1と判定されている間は、送風ファン41はO
N状態とされ、炊飯用ワークコイル10および保温用ワ
ークコイル13はOFF状態とされ、肩ヒータ31はO
N状態とされるが、T≦Ts1と判定されると、ステッ
プS7において送風ファン41が運転停止される(即
ち、OFF状態とされる)。つまり、送風ファン41
は、炊飯終了後から内鍋温度Tが通常保温制御温度Ts
1に低下するまで運転されることとなるのである。
【0049】その後は、ステップS8〜ステップS13
おいて通常保温制御が実行される。
【0050】即ち、ステップS8において内鍋温度Tと
通常保温制御温度Ts1からハンチング防止のための温
度ギャップαを差し引いた温度Ts1−αとの比較がな
され、ここで、T≦Ts1−αと判定されると、ステッ
プS9およびステップS10において炊飯用ワークコイル
10および保温用ワークコイル13へ通電される(即
ち、ON状態とされる)。この状態においては内鍋温度
Tが上昇するが、ステップS11において内鍋温度Tと通
常保温制御温度Ts1にハンチング防止のための温度ギ
ャップαを加えた温度Ts1+αとの比較がなされ、こ
こで、T≧Ts1+αと判定されると、ステップS12
よびステップS13において炊飯用ワークコイル10およ
び保温用ワークコイル13へ通電が停止される(即ち、
OFF状態とされる)。上記制御が繰り返される。
【0051】上記したように、炊飯終了後から内鍋温度
Tが通常保温制御温度Ts1(例えば、72℃)に低下
するまで送風ファン41が運転されることとなり、該送
風ファン41からの送風により炊飯終了後のご飯が通常
保温制御温度Ts1まで速やかに冷却されることとな
る。従って、ご飯の劣化が進行する100℃近辺から8
5〜80℃の高温帯を素早く通過させることができると
ともに、通常保温開始までの時間が短くなり、通常保温
開始後のご飯の状態を良好に保持する(即ち、黄ばみや
パサつきを減少させる)ことができる。
【0052】(II) つやつや保温制御(図7のフロ
ーチャートおよび図9のタイムチャート参照) 保温選択キー53の2回のON操作によりつやつや保温
制御が選択され、炊飯が終了すると(即ち、蒸らし工程
が終了すると)、ステップS1において保温メモリがセ
ットされ、ステップS2において送風ファン41が運転
開始され(即ち、ON状態とされ)、ステップS3およ
びステップS4において炊飯用ワークコイル10および
保温用ワークコイル13への通電が停止され(即ち、O
FF状態とされ)、ステップS5において肩ヒータ31
へ通電される(即ち、ON状態とされる)。
【0053】そして、ステップS6においてセンタセン
サー8により検出された内鍋温度Tとつやつや保温制御
温度Ts2(例えば、64℃)との比較がなされ、ここ
で、T>Ts2と判定されている間は、送風ファン41
はON状態とされ、炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13はOFF状態とされ、肩ヒータ31
はON状態とされるが、T≦Ts2と判定されると、ス
テップS7において送風ファン41が運転停止される
(即ち、OFF状態とされる)。つまり、送風ファン4
1は、炊飯終了後から内鍋温度Tがつやつや保温制御温
度Ts2に低下するまで運転されることとなるのであ
る。
【0054】ついで、ステップS8においてt1タイマー
(例えば、6時間タイマー)がスタートされ、ステップ
9〜ステップS14においてつやつや保温制御が実行さ
れる。
【0055】即ち、ステップS9において内鍋温度Tと
つやつや保温制御温度Ts2からハンチング防止のため
の温度ギャップαを差し引いた温度Ts2−αとの比較
がなされ、ここで、T≦Ts2−αと判定されると、ス
テップS10およびステップS11において炊飯用ワークコ
イル10および保温用ワークコイル13へ通電される
(即ち、ON状態とされる)。この状態においては内鍋
温度Tが上昇するが、ステップS12において内鍋温度T
とつやつや保温制御温度Ts2にハンチング防止のため
の温度ギャップαを加えた温度Ts2+αとの比較がな
され、ここで、T≧Ts2+αと判定されると、ステッ
プS13およびステップS14において炊飯用ワークコイル
10および保温用ワークコイル13への通電が停止され
る(即ち、OFF状態とされる)。上記制御は、ステッ
プS15においてt1タイマーがカウントアップしたと判
定されるまで繰り返される。
【0056】ステップS15においてt1タイマーがカウ
ントアップしたと判定されると、ステップS16およびス
テップS17において炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13に通電される(即ち、ON状態とさ
れる)。すると、内鍋温度Tが上昇するが、炊飯用ワー
クコイル10および保温用ワークコイル13のON状態
は、ステップS18において内鍋温度Tが、例えば再加熱
キー55による再加熱温度Tsh(例えば、110℃)
と同じ温度に達するまで継続される。つまり、つやつや
保温制御温度Ts2による保温制御が所定時間(即ち、
6時間)経過すると、再加熱温度(即ち、110℃)に
まで温度上昇されるのである。これにより、つやつや保
温制御の継続による微生物の増殖が抑制される。
【0057】ステップS18においてT≧Tshと判定さ
れると、ステップS19においてt2タイマー(例えば、
6時間タイマー)がスタートされ、ステップS20および
ステップS21において炊飯用ワークコイル10および保
温用ワークコイル13への通電が停止される(即ち、O
FF状態とされる)。すると、内鍋温度Tが降下する
が、ステップS22において内鍋温度Tとつやつや保温制
御温度Ts2より少し高い設定温度Ts3(例えば、68
℃)からハンチング防止のための温度ギャップαを差し
引いた温度Ts3−αとの比較がなされ、ここで、T≦
Ts3−αと判定されると、ステップS23およびステッ
プS24において炊飯用ワークコイル10および保温用ワ
ークコイル13へ通電される(即ち、ON状態とされ
る)。この状態においては内鍋温度Tが上昇するが、ス
テップS25において内鍋温度Tと前記設定温度Ts3
ハンチング防止のための温度ギャップαを加えた温度T
3+αとの比較がなされ、ここで、T≧Ts3+αと判
定されると、ステップS26およびステップS27において
炊飯用ワークコイル10および保温用ワークコイル13
への通電が停止される(即ち、OFF状態とされる)。
上記制御は、ステップS28においてt2タイマーがカウ
ントアップしたと判定されるまで繰り返される。
【0058】ステップS28においてt2タイマーがカウ
ントアップしたと判定されると、ステップS29およびス
テップS30において炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13に通電される(即ち、ON状態とさ
れる)。すると、内鍋温度Tが上昇するが、炊飯用ワー
クコイル10および保温用ワークコイル13のON状態
は、ステップS31において内鍋温度Tが、例えば再加熱
キー55による再加熱温度Tsh(例えば、110℃)
と同じ温度に達するまで継続される。つまり、つやつや
保温制御温度Ts2より少し高い設定温度Ts3による保
温制御が所定時間(即ち、6時間)経過すると、再加熱
温度(即ち、110℃)にまで温度上昇されるのであ
る。これにより、つやつや保温制御の継続による微生物
の増殖が抑制される。
【0059】ステップS31においてT≧Tshと判定さ
れると、ステップS32およびステップS33において炊飯
用ワークコイル10および保温用ワークコイル13への
通電が停止され(即ち、OFF状態とされ)、その後に
おいては通常保温制御が実行される。
【0060】即ち、ステップS34において内鍋温度Tと
通常保温制御温度Ts1からハンチング防止のための温
度ギャップαを差し引いた温度Ts1−αとの比較がな
され、ここで、T≦Ts1−αと判定されると、ステッ
プS35およびステップS36において炊飯用ワークコイル
10および保温用ワークコイル13へ通電される(即
ち、ON状態とされる)。この状態においては内鍋温度
Tが上昇するが、ステップS37において内鍋温度Tと通
常保温制御温度Ts1にハンチング防止のための温度ギ
ャップαを加えた温度Ts1+αとの比較がなされ、こ
こで、T≧Ts1+αと判定されると、ステップS38
よびステップS39において炊飯用ワークコイル10およ
び保温用ワークコイル13へ通電が停止される(即ち、
OFF状態とされる)。上記制御が繰り返される。
【0061】上記したように、炊飯終了後から内鍋温度
Tがつやつや保温制御温度Ts2(例えば、64℃)に
低下するまで送風ファン41が運転されることとなり、
該送風ファン41からの送風により炊飯終了後のご飯が
つやつや保温制御温度Ts2まで速やかに冷却されるこ
ととなる。従って、ご飯の劣化が進行する100℃近辺
から85〜80℃の高温帯を素早く通過させることがで
きるとともに、つやつや保温開始までの時間が短くな
り、つやつや保温開始後のご飯の状態を良好に保持する
(即ち、黄ばみやパサつきを減少させる)ことができ
る。
【0062】また、つやつや保温制御温度Ts2(例え
ば、64℃)によるつやつや保温制御を所定時間(例え
ば、6時間)継続した後に内鍋温度を通常保温制御温度
Ts1(例えば、72℃)に戻すようにしているため、
保温経過時間に連動させて、ご飯の状態に最適なパワー
での保温が可能となり、省エネルギー化を図ることがで
きるとともに、つやつや保温制御の継続によりご飯の状
態が変化するのを防止することもできる。
【0063】また、つやつや保温制御中においては、保
温時間の経過に応じて段階的に内鍋温度Tを通常保温制
御温度Ts1(例えば、72℃)に戻すようにしている
ため、通常保温制御温度Ts1への温度上昇制御が容易
となるとともに、ワークコイル10,13への通電時間
を節約できる。しかも、つやつや保温制御中において
は、保温制御温度の変わり目において内鍋温度を例えば
再加熱温度(例えば、110℃)に上昇させるようにし
ているため、保温中のご飯における微生物の増殖を抑制
することができるとともに、温度上昇タイミングを食事
時に合わせれば、ほかほかのご飯を食することも可能で
ある。
【0064】第2の実施の形態 図10には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気
炊飯器におけるつやつや保温制御のフローチャートが示
されている。
【0065】この場合、第1の実施の形態において内鍋
温度Tを再加熱温度Tshまで温度上昇させた後の冷却
を送風ファン41の運転による強制冷却としている。以
下にこの場合のつやつや保温制御について説明する。
【0066】保温選択キー53の2回のON操作により
つやつや保温制御が選択され、炊飯が終了すると(即
ち、蒸らし工程が終了すると)、ステップS1において
保温メモリがセットされ、ステップS2において送風フ
ァン41が運転開始され(即ち、ON状態とされ)、ス
テップS3およびステップS4において炊飯用ワークコイ
ル10および保温用ワークコイル13への通電が停止さ
れ(即ち、OFF状態とされ)、ステップS5において
肩ヒータ31へ通電される(即ち、ON状態とされ
る)。
【0067】そして、ステップS6においてセンタセン
サー8により検出された内鍋温度Tとつやつや保温制御
温度Ts2(例えば、64℃)との比較がなされ、ここ
で、T>Ts2と判定されている間は、送風ファン41
はON状態とされ、炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13はOFF状態とされ、肩ヒータ31
はON状態とされるが、T≦Ts2と判定されると、ス
テップS7において送風ファン41が運転停止される
(即ち、OFF状態とされる)。つまり、送風ファン4
1は、炊飯終了後から内鍋温度Tがつやつや保温制御温
度Ts2に低下するまで運転されることとなるのであ
る。
【0068】ついで、ステップS8においてt1タイマー
(例えば、6時間タイマー)がスタートされ、ステップ
9〜ステップS14においてつやつや保温制御が実行さ
れる。
【0069】即ち、ステップS9において内鍋温度Tと
つやつや保温制御温度Ts2からハンチング防止のため
の温度ギャップαを差し引いた温度Ts2−αとの比較
がなされ、ここで、T≦Ts2−αと判定されると、ス
テップS10およびステップS11において炊飯用ワークコ
イル10および保温用ワークコイル13へ通電される
(即ち、ON状態とされる)。この状態においては内鍋
温度Tが上昇するが、ステップS12において内鍋温度T
とつやつや保温制御温度Ts2にハンチング防止のため
の温度ギャップαを加えた温度Ts2+αとの比較がな
され、ここで、T≧Ts2+αと判定されると、ステッ
プS13およびステップS14において炊飯用ワークコイル
10および保温用ワークコイル13への通電が停止され
る(即ち、OFF状態とされる)。上記制御は、ステッ
プS15においてt1タイマーがカウントアップしたと判
定されるまで繰り返される。
【0070】ステップS15においてt1タイマーがカウ
ントアップしたと判定されると、ステップS16およびス
テップS17において炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13に通電される(即ち、ON状態とさ
れる)。すると、内鍋温度Tが上昇するが、炊飯用ワー
クコイル10および保温用ワークコイル13のON状態
は、ステップS18において内鍋温度Tが、例えば再加熱
キー55による再加熱温度Tsh(例えば、110℃)
と同じ温度に達するまで継続される。つまり、つやつや
保温制御温度Ts2による保温制御が所定時間(即ち、
6時間)経過すると、再加熱温度(即ち、110℃)に
まで温度上昇されるのである。これにより、つやつや保
温制御の継続による微生物の増殖が抑制される。
【0071】ステップS18においてT≧Tshと判定さ
れると、ステップS19においてt2タイマー(例えば、
6時間タイマー)がスタートされ、ステップS20におい
て送風ファン41が運転され(即ち、ON状態とさ
れ)、ステップS21およびステップS22において炊飯用
ワークコイル10および保温用ワークコイル13への通
電が停止される(即ち、OFF状態とされる)。する
と、内鍋温度Tが降下するが、ステップS23において内
鍋温度Tとつやつや保温制御温度Ts2より少し高い設
定温度Ts3(例えば、68℃)からハンチング防止の
ための温度ギャップαを差し引いた温度Ts3−αとの
比較がなされ、ここで、T≦Ts3−αと判定される
と、ステップS24において送風ファン41が運転停止さ
れ(即ち、OFF状態とされ)、ステップS25およびス
テップS26において炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13へ通電される(即ち、ON状態とさ
れる)。この状態においては内鍋温度Tが上昇するが、
ステップS27において内鍋温度Tと前記設定温度Ts3
にハンチング防止のための温度ギャップαを加えた温度
Ts3+αとの比較がなされ、ここで、T≧Ts3+αと
判定されると、ステップS28およびステップS29におい
て炊飯用ワークコイル10および保温用ワークコイル1
3への通電が停止される(即ち、OFF状態とされ
る)。上記制御は、ステップS30においてt2タイマー
がカウントアップしたと判定されるまで繰り返される。
【0072】ステップS30においてt2タイマーがカウ
ントアップしたと判定されると、ステップS31およびス
テップS32において炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13に通電される(即ち、ON状態とさ
れる)。すると、内鍋温度Tが上昇するが、炊飯用ワー
クコイル10および保温用ワークコイル13のON状態
は、ステップS33において内鍋温度Tが、例えば再加熱
キー55による再加熱温度Tsh(例えば、110℃)
と同じ温度に達するまで継続される。つまり、つやつや
保温制御温度Ts2より少し高い設定温度Ts3による保
温制御が所定時間(即ち、6時間)経過すると、再加熱
温度(即ち、110℃)にまで温度上昇されるのであ
る。これにより、つやつや保温制御の継続による微生物
の増殖が抑制される。
【0073】ステップS31においてT≧Tshと判定さ
れると、ステップS34において送風ファン41が運転さ
れ(即ち、ON状態とされ)、ステップS35およびステ
ップS36において炊飯用ワークコイル10および保温用
ワークコイル13への通電が停止され(即ち、OFF状
態とされ)、その後においては通常保温制御が実行され
る。
【0074】即ち、ステップS37において内鍋温度Tと
通常保温制御温度Ts1からハンチング防止のための温
度ギャップαを差し引いた温度Ts1−αとの比較がな
され、ここで、T≦Ts1−αと判定されると、ステッ
プS38において送風ファン41が運転停止され(即ち、
OFF状態とされ)、ステップS39およびステップS40
において炊飯用ワークコイル10および保温用ワークコ
イル13へ通電される(即ち、ON状態とされる)。こ
の状態においては内鍋温度Tが上昇するが、ステップS
41において内鍋温度Tと通常保温制御温度Ts1にハン
チング防止のための温度ギャップαを加えた温度Ts1
+αとの比較がなされ、ここで、T≧Ts1+αと判定
されると、ステップS42およびステップS43において炊
飯用ワークコイル10および保温用ワークコイル13へ
通電が停止される(即ち、OFF状態とされる)。上記
制御が繰り返される。
【0075】上記のようにしたことにより、第1の実施
の形態の場合に比べて、再加熱温度Tshからの冷却が
速やかに行われることとなり、ご飯の劣化が進行する1
00℃近辺から85〜80℃の高温帯を素早く通過させ
ることができる。その他の作用効果は第1の実施の形態
におけると同様なので説明を省略する。
【0076】第3の実施の形態 図11には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気
炊飯器における送風ファン制御のフローチャートが示さ
れている。
【0077】この場合、炊飯終了後から保温制御開始ま
でにおける内鍋温度の変化に対応させて送風ファンの風
量を制御させるようにしている。以下にこの場合の送風
ファン制御について説明する。
【0078】炊飯了後に(換言すれば、蒸らし工程終了
後に)、ステップS1においてつやつや保温か否かの判
定がなされ、ここで肯定判定された場合(即ち、保温選
択キー53が2回ON操作されるつやつや保温制御と判
定された場合)には、ステップS2において送風ファン
41が「大」風量で運転される。
【0079】この状態は、ステップS3において内鍋温
度Tが設定温度Ts4(例えば、80℃)に低下するま
で継続されるが、ステップS3においてT≦Ts4と判定
されると、ステップS4において送風ファン41が
「中」風量運転に切り換えられる。
【0080】この状態は、ステップS5において内鍋温
度Tが、例えば通常保温制御温度Ts1(例えば、72
℃)に低下するまで継続されるが、ステップS5におい
てT≦Ts1と判定されると、ステップS6において送風
ファン41が「小」風量運転に切り換えられる。
【0081】この状態は、ステップS7において内鍋温
度Tが、つやつや保温制御温度Ts2(例えば、64
℃)に低下するまで継続されるが、ステップS7におい
てT≦Ts2と判定されると、ステップS8において送風
ファン41の運転が停止される(即ち、OFF状態とさ
れる)。
【0082】一方、ステップS1において否定判定され
た場合(即ち、保温選択キー53が1回ON操作される
通常保温制御と判定された場合)には、ステップS9
おいて送風ファン41が「大」風量で運転される。
【0083】この状態は、ステップS10において内鍋温
度Tが、設定温度Ts4(例えば、80℃)に低下する
まで継続されるが、ステップS10においてT≦Ts4
判定されると、ステップS11において送風ファン41が
「小」風量運転に切り換えられる。
【0084】この状態は、ステップS12において内鍋温
度Tが、通常保温制御温度Ts1(例えば、72℃)に
低下するまで継続されるが、ステップS12においてT≦
Ts1と判定されると、ステップS8に進み、送風ファン
41の運転が停止される(即ち、OFF状態とされ
る)。
【0085】なお、その後の制御は、第1の実施の形態
あるいは第2の実施の形態におけると同様である。
【0086】上記したように、内鍋温度Tの変化に対応
させて送風ファン41の風量を制御させると、ご飯の劣
化が進行する100℃近辺から85〜80℃の高温帯を
素早く通過させ、その後においては内鍋温度Tの温度変
化に対応させて送風ファン41の運転状態を変化させる
ことができることとなり、省エネルギーとなる。
【0087】第4の実施の形態 図12には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気
炊飯器における送風ファン制御のフローチャートが示さ
れている。
【0088】この場合、炊飯終了後から保温制御開始ま
でにおける送風ファンの風量を炊飯量に対応させて制御
するようにしている。以下にこの場合の送風ファン制御
について説明する。
【0089】炊飯了後に(換言すれば、蒸らし工程終了
後に)、ステップS1において炊飯量の読み出しが行わ
れる。該炊飯量は、公知の炊飯量判定方法(例えば、炊
き上げ工程初期におけるワークコイル10のON/OF
F回数に基づく判定方法等)により求められる。
【0090】ついで、ステップS2においてつやつや保
温か否かの判定がなされ、ここで肯定判定された場合
(即ち、保温選択キー53が2回ON操作されるつやつ
や保温制御と判定された場合)には、ステップS3およ
びステップS4において炊飯量の「大」、「中」、
「小」の判定がなされる。ステップS3において炊飯量
「大」と判定されると、ステップS5において送風ファ
ン41が「大」風量で運転され、ステップS4において
炊飯量「中」と判定されると、ステップS6において送
風ファン41が「中」風量で運転され、ステップS4
おいて炊飯量「小」と判定されると、ステップS7にお
いて送風ファン41が「小」風量で運転される。
【0091】上記送風ファン41の運転により内鍋温度
Tが降下するが、ステップS8において内鍋温度Tがつ
やつや保温制御温度Ts2(例えば、64℃)に降下し
たと判定されると、ステップS9において送風ファン4
1は運転停止される(即ち、OFF状態とされる)。
【0092】一方、ステップS2において否定判定され
た場合(即ち、保温選択キー53が1回ON操作された
通常保温制御と判定された場合)には、ステップS10
よびステップS11において炊飯量の「大」、「中」、
「小」の判定がなされる。ステップS10において炊飯量
「大」と判定されると、ステップS12において送風ファ
ン41が「大」風量で運転され、ステップS11において
炊飯量「中」と判定されると、ステップS13において送
風ファン41が「中」風量で運転され、ステップS11
おいて炊飯量「小」と判定されると、ステップS14にお
いて送風ファン41が「小」風量で運転される。
【0093】上記送風ファン41の運転により内鍋温度
Tが降下するが、ステップS15において内鍋温度Tが通
常保温制御温度Ts1(例えば、72℃)に降下したと
判定されると、ステップS9に進み、送風ファン41は
運転停止される(即ち、OFF状態とされる)。
【0094】なお、その後の制御は、第1の実施の形態
あるいは第2の実施の形態におけると同様である。
【0095】上記したように、炊飯量に対応させて送風
ファン41の風量を制御させると、炊飯量に見合った電
力消費となり、省エネルギーとなる。
【0096】なお、上記各実施の形態においては、送風
ファン41の運転は、連続運転としているが、断続運転
とすることもできる。
【0097】また、通常保温制御温度Ts1を72℃、
つやつや保温制御温度Ts2を64℃としているが、T
1=72±3℃の範囲内に、Ts2=64±3℃の範囲
内において設定することもできる。
【0098】また、再加熱温度Tshを110℃として
いるが、微生物の増殖を抑制できる温度であればよく、
100℃以上とするのが望ましい。
【0099】また、つやつや保温制御から通常保温制御
への温度上昇を段階的に行うようにしているが、連続的
に温度上昇させるようにしてもよい。
【0100】また、加熱手段としてワークコイルを用い
ているが、本願発明は、加熱手段として電気ヒータを用
いたものにも適用可能なことは勿論である。
【0101】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、炊飯終了後か
ら内鍋の温度が通常保温制御温度に低下するまでご飯冷
却専用の送風ファンを運転するようにして、該送風ファ
ンから内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の
上部にのみ供給される送風により炊飯終了後のご飯が通
常保温制御温度まで速やかに冷却されるようにしたの
、ご飯の劣化が進行する高温帯を素早く通過させるこ
とができるとともに、通常保温開始までの時間が短くな
り、通常保温開始後のご飯の状態を良好に保持すること
ができるという効果がある。
【0102】請求項2の発明によれば、炊飯終了後から
内鍋の温度が通常保温制御温度より低い低温保温制御温
度に低下するまでご飯冷却専用の送風ファンを運転する
ようにし、該送風ファンから内鍋と前記炊飯器本体と
の間に形成される隙間の上部にのみ供給される送風によ
り炊飯終了後のご飯が低温保温制御温度まで速やかに冷
却されるようにしたので、ご飯の劣化が進行する高温帯
を素早く通過させることができるとともに、低温保温開
始までの時間が短くなり、低温保温開始後のご飯の状態
を良好に保持することができるという効果がある。
【0103】請求項3の発明によれば、選択手段による
選択により、炊飯終了後から内鍋の温度が通常保温制御
温度あるいは低温保温制御温度に低下するまでご飯冷却
専用 送風ファンを運転するようにし、該送風ファン
から内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上
部にのみ供給される送風により炊飯終了後のご飯が通常
保温制御温度あるいは例えば保温制御温度まで速やかに
冷却されるようにしたので、ご飯の劣化が進行する高温
帯を素早く通過させることができるとともに、通常保温
制御温度あるいは低温保温開始までの時間が短くなり、
通常保温開始後あるいは低温保温開始後のご飯の状態を
良好に保持することができるという効果がある。
【0104】請求項4の発明におけるように、低温保温
制御を所定時間継続した後に内鍋温度を通常保温制御温
度に戻す保温制御手段を付設した場合、保温経過時間に
連動させて、ご飯の状態に最適なパワーでの保温が可能
となり、省エネルギー化を図ることができるとともに、
低温保温制御の継続によりご飯の状態が変化するのを防
止することもできる。
【0105】請求項5の発明におけるように、低温保温
制御中においては、保温時間の経過に応じて段階的に内
鍋温度を通常保温制御温度に戻すようにした場合、通常
保温制御温度への温度上昇制御が容易となるとともに、
加熱手段への通電時間を節約できる。
【0106】請求項6の発明におけるように、低温保温
制御中においては、保温制御温度の変わり目において内
鍋温度を100℃以上に上昇させるようにした場合、低
温保温中のご飯における微生物の増殖を抑制することが
できるとともに、温度上昇タイミングを食事時に合わせ
れば、ほかほかのご飯を食することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の蓋体を取り外した状態を示す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における操作パネル部の正面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における制御回路部の結線図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における通常保温制御のフローチャートである。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器におけるつやつや保温制御のフローチャートである。
【図8】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における通常保温制御のタイムチャートである。
【図9】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器におけるつやつや保温制御のタイムチャートである。
【図10】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器におけるつやつや保温制御のフローチャートであ
る。
【図11】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器における送風ファン制御のフローチャートである。
【図12】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊
飯器における送風ファン制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、10は加熱手段
(炊飯用ワークコイル)、13は加熱手段(保温用ワー
クコイル)、41は送風ファン、66はマイクロコンピ
ュータ、Cは隙間、Tは内鍋温度、Ts1は通常保温制
御温度、Ts2は低温保温制御温度(つやつや保温制御
温度)、Wは送風。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に内鍋を収納し得るように構成され
    た炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋
    する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯
    器本体の内底部に設けられていて前記内鍋の温度を検出
    する温度検出手段とを備えた電気炊飯器であって、前記
    内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上部に
    のみ送風を供給するご飯冷却専用の送風ファンと、該送
    風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が通常保温制
    御温度に低下するまで運転する運転制御手段とを付設し
    たことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 内部に内鍋を収納し得るように構成され
    た炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋
    する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯
    器本体の内底部に設けられていて前記内鍋の温度を検出
    する温度検出手段とを備えた電気炊飯器であって、前記
    内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上部に
    のみ送風を供給するご飯冷却専用の送風ファンと、該送
    風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が通常保温制
    御温度より低い低温保温制御温度に低下するまで運転す
    る運転制御手段とを付設したことを特徴とする電気炊飯
    器。
  3. 【請求項3】 内部に内鍋を収納し得るように構成され
    た炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋
    する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯
    器本体の内底部に設けられていて前記内鍋の温度を検出
    する温度検出手段とを備えた電気炊飯器であって、前記
    内鍋と前記炊飯器本体との間に形成される隙間の上部に
    のみ送風を供給するご飯冷却専用の送風ファンと、該送
    風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が通常保温制
    御温度に低下するまで運転する第1の運転制御手段と、
    前記送風ファンを炊飯終了時から前記内鍋の温度が通常
    保温制御温度より低い低温保温制御温度に低下するまで
    運転する第2の運転制御手段と、前記通常保温制御と低
    温保温制御とを選択する選択手段を付設したことを特徴
    とする電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 低温保温制御を所定時間継続した後に内
    鍋温度を通常保温制御温度に戻す保温制御手段を付設し
    たことを特徴とする前記請求項2および請求項3のいず
    れか一項記載の電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 低温保温制御中においては、保温時間の
    経過に応じて段階的に内鍋温度を通常保温制御温度に戻
    すようにしたことを特徴とする前記請求項4記載の電気
    炊飯器。
  6. 【請求項6】 低温保温制御中においては、保温制御温
    度の変わり目において内鍋温度を100℃以上に上昇さ
    せるようにしたことを特徴とする前記請求項5記載の電
    気炊飯器。
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