JP6349551B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房等で使用される、グリル装置を備えた誘導加熱調理器に関するものである。
従来この種の加熱調理器である誘導加熱調理器におけるグリル装置の概略構成は、グリル庫内に収容する調理物を載置するための焼網と、調理物から滴下する油や水分を受ける受皿と、グリル庫内の空気をグリル装置外に排出するための排気ダクトと、焼網と受皿の間に設置され、調理物を加熱する加熱手段と、グリル庫内の温度を検知する庫内温度検知手段と、加熱手段の出力を制御する加熱制御手段とを備え、所定出力により加熱手段を駆動し、庫内温度検知手段の温度変化によって通電を制御するものが一般的であり、特に両面を同時に加熱するものが一般的であったが、近年では、上加熱体と下加熱体を内蔵した調理庫と、下加熱体の上方を覆うように設けた均熱加熱プレートと、均熱加熱プレートに載置する調理用加熱プレートを配し、調理用加熱プレートに直接調理物を乗せて調理を行うことを特徴とするものがある(例えば、特許文献1参照)。
図7は従来の加熱調理器の全体構成図である。
図7において、加熱手段100の下方に位置する略箱形状のグリル装置101を配し、グリル装置101の上方もしくは後方に設けた排気筒109と、グリル装置101の開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉108を備え、グリル装置101は、上加熱体102と下加熱体103を配した両面焼きグリル装置101であり、上加熱体102と下加熱体103を内蔵した調理庫104と、下加熱体103の上方を覆うように設けた均熱加熱プレート106と、均熱加熱プレート106に載置する調理用加熱プレート105を配し、調理用加熱プレート105に直接調理物107を乗せて調理を行うものである。
特許第5316157号公報
しかしながら、立ち上がり火力を素早く強力に行い、また熱効率を上げるために下加熱体の熱源を誘導加熱方式で行う構成とした場合、調理用加熱プレート自体が熱源となって発熱するグリル調理の特に高火力で動作を任せる自動調理においては、市販などの底厚が比較的薄い底厚の調理用加熱プレートが設置されて加熱した場合、設置された調理用加熱プレートが異常高温になり、状態によっては発火するという課題を有していた。
本発明は、前記課題を解決するもので、特に自動調理においてグリル装置のグリル庫底面のプレート上に、底厚の薄い調理用加熱プレートを直接置いて誘導加熱された場合に、調理用加熱プレートの温度が異常に上がりすぎることを防止するとともに、不用意に調理動作を停止させない使い勝手の良い加熱調理器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、グリル装置を備えた誘導加熱調理器であって、前記グリル装置には、前記グリル装置内に設け調理物を載置するグリル庫と、前記グリル庫の上方に内蔵した上加熱体と、前記グリル庫の下方に加熱コイルを内蔵した下加熱体と、前記グリル庫内の前記調理物を加熱する前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を制御する制御手段と、を備え、前記グリル庫内には、前記グリル庫内から出し入れ可能な調理用加熱プレートを配し、前記下加熱体には、前記調理用加熱プレートの温度を検知する少なくとも一つの加熱プレート温度検知手段が配されており、前記制御手段には、メニューが選択される操作部と、選択された前記メニューの食材に応じて調理する自動調理モードと、を備え、前記制御手段は、前記加熱プレート温度検知手段により単位時間に所定量の温度変化を検知すると、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止させるとともに、前記制御手段は、単位時間に所定量の温度変化によって、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止した後、前記グリル庫内の温度または前記調理用加熱プレートの温度が所定温度以下になると加熱出力及び電磁誘導加熱出力を復帰し、前記自動調理モードは、停止せず、調理動作を継続する、ものである。
これによって、使用者がオート調理を設定し付属の調理用加熱プレートに替えて市販の底厚の薄い調理容器をグリル庫底面のプレート上に直接のせて調理を行い、高火力で加熱が行われた場合でも、調理容器の異常温度上昇を抑え、調理物の油発火を防ぐとともに調理容器も傷めることなく、また不用意に調理動作を停止しないので継続して適切な調理を行うことができる。また、不用意に加熱調理を停止させずにオート調理を継続することができる。
本発明の加熱調理器は、使用者がオート調理を設定し付属の調理用加熱プレートに替えて市販の底厚が薄い調理容器をグリル庫底面のプレート上に直接のせて調理を行い、高火力で加熱が行われた場合でも、調理容器の異常高温および調理物の油発火を防ぐとともに不用意に調理動作を停止することなく調理を継続できるという使い勝手のよい調理を行うことができる。また、不用意に加熱調理を停止させずにオート調理を継続することができる。
本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の全体構成図 (a)本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の操作部を表す液晶表示部の表示画素を全点灯した図(b)本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の操作部を表すメニューSW14dが押され、「切身」が選択された図(c)本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の操作部を表す所定のメニューを選択する前、あるいは加熱中に、切/入SW14aを押すことで加熱を停止したときの図 本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の調理時の温度特性1と加熱電力を表す図 本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の調理時の温度特性2と加熱電力を表す図 本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の温度勾配の比較を表す図 本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の検知後の動作を表す図 従来の加熱調理器の構成図
第1の発明は、グリル装置を備えた誘導加熱調理器であって、前記グリル装置には、前記グリル装置内に設け調理物を載置するグリル庫と、前記グリル庫の上方に内蔵した上加熱体と、前記グリル庫の下方に加熱コイルを内蔵した下加熱体と、前記グリル庫内の調理物を加熱する前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を制御する制御手段と、を備え、前記グリル庫内には、前記グリル庫内から出し入れ可能な調理用加熱プレートを配し、前記下加熱体には、前記調理用加熱プレートの温度を検知する少なくとも一つの加熱プレート温度検知手段が配置されており、前記制御手段には、メニューが選択される操作部と、選択された前記メニューの食材に応じて調理する自動調理モードと、を備え、前記制御手段は、前記加熱プレート温度検知手段により単位時間に所定量の温度変化を検知すると、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止させるとともに、前記制御手段は、単位時間に所定量の温度変化によって、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止した後、前記グリル庫内の温度または前記調理用加熱プレートの温度が所定温度以下になると加熱出力及び電磁誘導加熱出力を復帰し、前記自動調理モードは、停止せず、調理動作を継続する、ことで、付属の前記調理用加熱プレート以外の(たとえば、市販の)底厚の薄い調理容器を均熱プレート上に直接置いて加熱した場合、調理容器の異常高温を防ぎ適切な調理を行うことができる。また、不用意に加熱調理を停止させずにオート調理を継続することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記加熱プレート温度検知手段は、加熱開始から所定時間経過後、単位時間に所定量の温度変化を検知することにより、早い段階で精度よく温度変化を検知することができるので、調理容器の異常高温を早期に余裕を持って防ぐことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記制御手段には、前記加熱プレート温度検知手段の検知温度の温度勾配を算出する温度勾配算出手段を設け、前記制御手段は、前記温度勾配算出手段により閾値より大きな勾配の温度変化を検知すると、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止させることで、精度よく温度変化を検知することができ、調理容器の異常高温を防ぐとともに適切な調理を行うことができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記制御手段には、前記グリル庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知手段及び前記加熱プレート温度検知手段により検知した温度に基づき温度制御を行う第一の温度制御手段に加えて、前記調理物の負荷量検知を行う負荷量検知手段と、前記負荷量検知手段の結果に応じて温度制御を行う第二の温度制御手段と、を設けたことで、使用者が任意に火力を変更できないようなオート調理メニューで、前記調理用加熱プレート以外の(たとえば、市販の)底厚の薄い調理容器を高火力で調理動作が行われた場合でも、調理物の負荷量に応じて調理容器の異常高温を防ぐとともに不用意に加熱を停止せず加熱を継続するので適切な調理を行うことができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記誘導加熱調理器に付属の前記調理用加熱プレートに替え、市販の調理容器を使用する、ことによって、市販の底厚が薄い調理容器をグリル庫底面のプレート上に直接のせて調理を行い、高火力で加熱が行われた場合でも、調理容器の異常高温および調理物の油発火を防ぐとともに不用意に調理動作を停止することなく調理を継続できるという使い勝手のよい調理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の全体構成図、図2は、操作部を表す図、図3は、調理時の温度特性1と加熱電力を表す図、図4は、調理時の温度特性2と加熱電力を表す図である。また図5は、温度勾配の比較を表す図、図6は、検知後の動作を表す図である。
図1において、グリル装置1は前面を開口したグリル庫2を有し、開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉3と、グリル庫2内部の調理物10を上方より加熱する上加熱体5と、下方より加熱する下加熱体6が取り付けられている。上加熱体5は赤外線ヒーターにより構成され、商用電源電圧20を印加されると発熱する。一方、下加熱体6は、耐熱強化ガラスや結晶化ガラスである均熱プレート(プレート)21の下に設けられ、電磁誘導加熱方式で加熱するための誘導加熱コイルを含むインバータを備え、調理用加熱プレート7の温度を検知するための第二の温度検知手段(加熱プレート温度検知手段)4a、第二の温度検知手段(加熱プレート温度検知手段)4bとしてサーミスタを二つ備えた構成としている。また、本実施の形態では調理用加熱プレート7の温度を検知するためにサーミスタにより構成するとしたが、白金センサや赤外線センサ(サーモパイルやフォトダイオード等)、その他の温度検知素子を使用してもよい。
本実施の形態では上加熱体5は1200W、下加熱体6は最大3000Wで火力を可変
することができる誘導加熱方式のヒーターとする。なお、本実施の形態では上加熱体5を赤外線ヒーター、下加熱体6を誘導加熱式のヒーターとして構成するとしたが、他の熱源を使用してもよい。また、本実施の形態では上加熱体5、下加熱体6の消費電力をそれぞれ1200W、最大3000Wとしたが、ヒーターの消費電力は庫内の広さおよびヒーター形状に応じて変更する必要があり、これに限られるものではない。
また、グリル庫2内には調理物10を直接のせて調理する調理用加熱プレート7を載置し、グリル装置1には調理用加熱プレート7を上方から上加熱体5と下方から下加熱体6で加熱する。調理用加熱プレート7は、グリル扉3の開閉と連動してグリル庫2内に着脱される。本発明の第1の実施の形態においては、付属の調理用加熱プレート7は、アルミダイキャスト製のもので裏面には誘導加熱するための磁性体を備えているものとする。なお、調理用加熱プレート7は、付属ではない市販の調理容器を含み、誘導加熱できるものであればこの構成に限定しない。
また、調理用加熱プレート7は、グリル扉3に接続して開閉時に連動してグリル庫2内からの出し入れ可能な構成としているため、調理用加熱プレート7裏面と均熱プレート21上との間には擦れが生じないように任意の隙間40(たとえば、2mm)を設けている。調理用加熱プレート裏面とプレートとの間には擦れが生じないので、使い勝手が良い。また、付属の調理用加熱プレート7と、隙間なしに均熱プレート21に載置した付属でない市販の調理容器との温度変化の差異がより明確になる。なお、調理用加熱プレート7の後方裏面に摺動部材を配置し、均熱プレート21と摺動する摺動部材により隙間を設けてもよい。
グリル装置1の後方には、グリル庫2内の空気をグリル装置1外に排出するための排気筒9を備え、グリル庫2内の温度を検知する第一の温度検知手段(庫内温度検知手段)8はサーミスタにより構成し、排気筒9内に設けて庫内温度を検出することができる。本実施の形態では、第一の温度検知手段8をグリル庫2内の温度を平均化した値を検知するために排気筒9内に設けたが、グリル2庫内の温度を精度よく検知できる場所であればこれに限定しない。また、本実施の形態では第一の温度検知手段8をサーミスタにより構成するとしたが、白金センサや赤外線センサなどの温度検知素子を使用してもよい。
加熱制御手段は商用電源20とヒーター間に接続されたリレーにより構成し(図示せず)、制御部31の制御手段の信号により上加熱体5をオン・オフする。下加熱体6には、商用電源20から供給される交流電圧を直流電圧に変換する整流平滑部22と、整流平滑部22から直流電圧を供給されて高周波電流を生成し、生成した高周波電流を加熱コイル6a、加熱コイル6bに出力するインバータ回路23と、が設けられる。
また、商用電源20と整流平滑部22との間に、商用電源20から整流平滑部22に流れる入力電流を検出するための入力電流検出部24が設けられている。
整流平滑部22は、ブリッジ接続されたダイオードで構成される全波整流器25と、全波整流器25の出力端子間に接続された、チョークコイル26及び平滑コンデンサ27で構成されるローパスフィルタと、を有する。
インバータ回路23は、スイッチング素子28(本実施の形態ではIGBT)と、スイッチング素子28と逆並列に接続されたダイオード29と、加熱コイル6a、加熱コイル6bに並列に接続された共振コンデンサ30と、を有する。
インバータ回路23のスイッチング素子28がオン/オフすることによって、高周波電流が発生する。インバータ回路23と加熱コイル6a、加熱コイル6bは、高周波インバ
ータを構成する。
本実施の形態1の誘導加熱調理器は、さらに、インバータ回路23のスイッチング素子28のオン/オフを制御することによって、インバータ回路23から加熱コイル6a、加熱コイル6bに供給される高周波電流を制御する制御部31を有する。
制御部31は、操作部14から送信される信号及び第一の温度検知手段8、及び第二の温度検知手段4a、第二の温度検知手段4bが検出した温度に基づいて、スイッチング素子28のオン/オフを制御する(インバータ制御)。
なお、本実施の形態では加熱制御手段をリレーにより構成するとしたが、トライアックやサイリスタといった半導体スイッチを使用してもよい。
また、制御部31はマイコンにより制御され、制御部31には、第一の温度検知手段8および第二の温度検知手段4a、第二の温度検知手段4bにより温度を検知し、これに基づいて温度を制御する温度制御手段(第一の温度制御手段)と、検知した温度勾配を算出するための温度勾配算出手段と、温度勾配から調理物10の負荷量を検知するための負荷量検知手段と、を備えるとともに、制御部31は、操作部14により使用者が選択した動作モードに応じて加熱制御手段を介して上加熱体5と下加熱体6のオン・オフを制御する。また、制御部31のマイコンには記憶手段(図示せず)を設け、各種動作モードを記憶している。動作モードは、食材に応じた加熱パターン(一定の消費電力を一定時間あるいは一定温度まで保つ制御と、庫内温度を一定に保つ温調制御の組み合わせ)により調理を行うオート調理モードを備え、使用者が調理物10の種類によって「姿焼き」、「切身」、「干物」のようにメニューを操作部14により選択し、制御部31は、選択されたメニューに応じて加熱出力を制御し加熱調理を行う。
また、制御部31は計時手段により計時された時間を用い、一定周期(本実施の形態では16秒とする)内のオン・オフ比率を変更することで上加熱体5、下加熱体6の出力を制御する。例えば、上加熱体5のオンの出力を1200Wに対して、平均電力を600Wに制御するためには8秒間オンし、残りの8秒間をオフするように間欠に加熱出力し制御を行う。
次に、図2を用いて操作部の説明を行う。
図2は本発明の第1の実施の形態における操作部14を表す図である。図2(a)は液晶表示部の表示画素を全点灯した図である。メニューSW14dを押す毎にポインタ15を「切身」、「干物」、「姿焼き」、「つけ焼き」、「とり肉」、「焼きなす」に移動することで、所定のメニューを選択することができる。
図2(b)はメニューSW14dが押され、「切身」が選択された図である。メニューSW14dによりメニューを選択し、切/入SW14aを押すことで、選択されたメニューの調理を開始することができる。また、アップSW14bとダウンSW14cにより設定火力を選択することができ、焼き加減を選択することができる。調理中に再度、切/入SW14aを押すことで加熱を停止することができる。
図2(c)は、所定のメニューを選択する前、あるいは加熱中に、切/入SW14aを押すことで加熱を停止したときの図で液晶表示部の表示画素を全消灯している。
次に、図3、図4、図5、図6を用いて、グリル調理時の温度特性と検知動作および加熱時の消費電力の動作について説明する。なお、図1、図2に記した構成図の各部の番号
は今後の説明において同一番号を使用して説明するものとする。
以下、説明を簡単にするためメニューSW14dによって選択されたメニューは、オート調理の「姿焼き」とし、加熱開始時の温度立ち上げ火力と、第一の温度検知手段8が検知した温度勾配から調理物10の負荷量を推定するための負荷量検知手段によって調理物10の負荷量求め、検知した負荷量の結果に応じて第二の温度制御手段により行われる温度制御は、あらかじめ設定された火力で自動的に行われているものとする。
図3において、調理用加熱プレート7を加熱したときの基本動作を表す。
立ち上げ加熱は、上加熱体5の1200Wと下加熱体6の電力を2500Wで加熱した合計3700Wの消費電力で加熱を行っている。その後、火力を低下させ上加熱体5と下加熱体の通電を任意の火力に落としながら予熱、温度調整を行い、調理時間が経過すると調理終了ブザーとともに自動的に加熱を終了する。
図3と同じメニューで調理用加熱プレート7以外の市販の底厚が薄い調理容器(たとえば、直径20cm、底厚1.6mmの鉄製フライパン)を均熱プレート21上に直接置いて加熱したときの動作を図4に表す。
図4に示すように、この場合、3700Wの高火力で調理容器の温度が急激に上昇する。油が入っている場合は発火温度に到達する可能性がある。
次に、図5に示すように、調理用加熱プレート7で加熱したパターンと、調理用加熱プレート7以外の市販の底厚が薄い調理容器を加熱したパターンの温度勾配を比較し、温度勾配算出結果から、加熱開始から所定時間経過後に計時の一定時間である単位時間に所定量の温度変化である所定の傾き△θtg(検知閾値)に到達した場合に異常温度上昇検知を行う。
付属の調理用加熱プレート7の温度勾配を△θA、付属ではない市販の底厚が薄い調理容器の温度勾配を△θBとする。
特に所定の調理用加熱プレート7で加熱したときは、均熱プレート21との隙間(本実施の形態1においては2mmとする)があり、かつ底厚も制限できるので市販の調理容器よりも厚く、単位時間の温度の変化量である温度勾配△θAは小さく緩やかになる(予め実験により求めた、△θAの基本プロファイルは、調理用加熱プレート7の熱容量を大きくする構成にするなどして任意にできる)が、市販の底厚が薄い調理容器(本実施の形態1においては、直径20cm、底厚1.6mmの鉄製フライパンとする)を、均熱プレート21上に直接置いて加熱したときには、底板の板厚が薄いことに加え、隙間がない、または隙間が小さい分、第二の温度検知手段4a、第二の温度検知手段4bの応答性が良くなるため、単位時間の温度変化の変化量である温度勾配△θBは大きく急峻な動作となる。したがって、精度よく検知でき、明確に区別することが可能となる。
このような動作において、加熱開始からの経過時間である所定時間、例えば数十秒程度、経過後に、調理用加熱プレート7は、△θA≦△θtgとなり正常とみなして異常検知を行わない。一方、加熱開始から所定時間、例えば数十秒程度、経過後に、市販の底厚が薄い調理容器は、△θB≧△θtgとなり異常とみなして異常検知を行う。
図6において、図5で検知した異常温度上昇に対して、上加熱体5の加熱出力である消費電力を例えば600W程度まで下げ、かつ下加熱体6の電磁誘導加熱出力を停止し通電をオフする。なお、上加熱体5の加熱出力及び下加熱体6の電磁誘導加熱出力の低下また
は停止の選択による火力の下げ方は、同様の作用・効果を奏するように選択できるものであり、本発明の第1の実施の形態に限定されるものではない。
このように動作させることによって、付属の調理用加熱プレート7以外の、付属でないたとえば市販の底厚が薄い調理容器をオート調理で高火力加熱をしてしまった場合でも、早い段階で調理容器が異常温度上昇することを防ぎ、また油発火も防ぐことができる。したがって、付属でない調理用加熱プレートを含み加熱調理をすることができる。
また、この場合は、一時、加熱出力あるいは電磁誘導加熱出力が停止することはあっても、その後、グリル庫3内の温度または調理用加熱プレート7の温度が所定温度以下になると復帰し、オート調理そのものを停止せず、調理動作は継続するので不用意に加熱調理を停止させずにオート調理を継続することができる。
また、温度勾配△θBが急峻な動作を行った場合、加熱出力または電磁誘導加熱出力を継続せずに停止してもよい。
また、温度勾配△θBが急峻な温度変化によって、加熱出力及び電磁誘導加熱出力を低下または停止した上加熱体及び下加熱体は、第一の温度検知手段により検知した温度または前記第二の温度検知手段により検知した温度が所定温度以下になると加熱出力及び電磁誘導加熱出力を復帰することで適切な加熱調理を継続して行うことができ、使い勝手を向上することができる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、薄い底厚の調理用加熱プレートが誘導加熱されたときでも急峻な温度変化を検知して、上下加熱体の通電を制御して加熱し、自動調理などでは不要に調理を停止することなく安全に調理を継続するので、組み込み式、テーブルの上で使用する卓上型、又は置き台の上で使用する据え置き型等で、家庭用又は業務用のグリル装置を備えた加熱調理器に適用できる。
1 グリル装置
2 グリル庫
3 グリル扉
4a 第二の温度検知手段(加熱プレート温度検知手段)
4b 第二の温度検知手段(加熱プレート温度検知手段)
5 上加熱体
6 下加熱体
6a 加熱コイル
6b 加熱コイル
7 調理用加熱プレート
8 第一の温度検知手段(庫内温度検知手段)
10 調理物
21 均熱プレート(プレート)
31 制御部(制御手段)

Claims (5)

  1. グリル装置を備えた誘導加熱調理器であって、
    前記グリル装置には、
    前記グリル装置内に設け調理物を載置するグリル庫と、
    前記グリル庫の上方に内蔵した上加熱体と、
    前記グリル庫の下方に加熱コイルを内蔵した下加熱体と、
    前記グリル庫内の前記調理物を加熱する前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記グリル庫内には、前記グリル庫内から出し入れ可能な調理用加熱プレートを配し、
    前記下加熱体には、前記調理用加熱プレートの温度を検知する少なくとも一つの加熱プレート温度検知手段が配置されており、
    前記制御手段には、メニューが選択される操作部と、選択された前記メニューの食材に応じて調理する自動調理モードと、を備え、
    前記制御手段は、前記加熱プレート温度検知手段により単位時間に所定量の温度変化を検知すると、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止させるとともに、
    前記制御手段は、単位時間に所定量の温度変化によって、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止した後、前記グリル庫内の温度または前記調理用加熱プレートの温度が所定温度以下になると加熱出力及び電磁誘導加熱出力を復帰し、
    前記自動調理モードは、停止せず、調理動作を継続する、誘導加熱調理器。
  2. 前記加熱プレート温度検知手段は、加熱開始から所定時間経過後に、単位時間に所定量の温度変化を検知する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御手段には、前記加熱プレート温度検知手段の検知温度の温度勾配を算出する温度勾配算出手段を設け、前記制御手段は、前記温度勾配算出手段により閾値より大きな勾配の温度変化を検知すると、前記上加熱体の加熱出力及び前記下加熱体の電磁誘導加熱出力を低下または停止させる請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御手段には、前記グリル庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知手段及び前記加熱プレート温度検知手段により検知した温度に基づき温度制御を行う第一の温度制御手段に加えて、前記調理物の負荷量検知を行う負荷量検知手段と、前記負荷量検知手段の結果に応じて温度制御を行う第二の温度制御手段と、を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記誘導加熱調理器に付属の前記調理用加熱プレートに替え、市販の調理容器を使用する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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