JP4973568B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理容器などの被加熱物を加熱する誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、サーミスタなどの感熱素子をトッププレートの下面に設けて、感熱素子により調理容器の底面の温度を検出し、検出した温度が目標温度と一致するように加熱コイルを制御している。例えば、揚げ物調理を行う前に調理容器の予熱を行う場合、感熱素子の検出温度が予熱時の目標温度に到達するように制御している。
調理容器の底面の温度上昇は、揚げ物調理のように鍋に大量の油や食材が入っているとき(負荷が大きいとき)は緩やかであるが、フライパンに少量油しか投入されていないとき(負荷が小さいとき)は急激である。一方、感熱素子は、調理容器からトッププレートに伝導された熱を検出することによって、トッププレートの上に載置されている調理容器の底面の温度を検出するため、調理容器の底面の温度に対する追従性が良くない。そのため、調理容器の底面の温度が急激に上昇した場合、実際の調理容器の底面の温度と感熱素子による検出温度との誤差が大きくなる。これにより、実際の調理容器の底面の温度が目標温度に達していても、そのことを検知できず、加熱を継続してしまい、調理容器の底面の温度が目標温度をはるかに超えて油発火温度などの危険温度に達してしまう場合があった。そこで、従来の誘導加熱調理器には、調理容器の底面の温度勾配を検出することによって、温度勾配が所定の温度勾配よりも急なときは、加熱を停止することによって、調理容器の底面の温度が危険温度に到達しないように加熱コイルを制御しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭64−33881号公報
しかしながら、前記従来の構成では、感熱素子の検出温度に基づいて算出される温度勾配に基づいて加熱の停止を制御するので、負荷が小さいとき、例えば、底面の板厚が薄い調理容器を用いて少量油で調理を開始するような炒め物調理時に、下記のように加熱の停止が遅れる場合があった。
感熱素子は、トッププレートの下面の温度を検出することによって、調理容器の底面の温度を検出するため、感熱素子により温度を検出している位置における調理容器の底面とトッププレートとの隙間が大きいと、検出温度と実際の調理容器の底面温度との関係に大きな影響を及ぼす。特に、鍋底が反っている場合、鍋底とトッププレートとの間に大きな隙間ができる。この場合、鍋底の温度がトッププレートに伝わりにくくなるため、感熱素子の検出温度によって算出される温度勾配が、実際の鍋底の温度勾配と比較して緩やかになる。そのため、加熱の停止が遅れる場合があった。
また、調理容器の底面の厚みが薄い場合の調理容器の底面温度は急激に上昇する。一方、調理容器の底面からトッププレート下面に熱が伝わるのには時間を要する。そのため、実際の調理容器の底面の温度勾配と同じ傾きを検出できたとしても、そのことを検出するまでに時間的な遅れが生じ、加熱の停止が遅れる場合があった。
このように、従来の誘導加熱調理器は、感熱素子の検出温度に基づいて算出される温度勾配に基づいて加熱の停止を制御するために、加熱の停止が遅れるという課題があった。加熱の停止が遅れると、調理容器の底面の温度が目標温度をはるかに超え、その後、目標
温度に安定するまでの時間が長くなるという問題が生じる。一方、負荷が小さい場合に、従来の誘導加熱調理器が調理容器の底面の温度が目標温度を超えないようにするためには、低火力で加熱を開始せざるを得ない。しかし、この場合、調理容器の底面の温度が目標温度に到達するまでの時間が長くなるという問題が生じる。
さらに、調理容器の底面の温度が目標温度をはるかに超えたり、高温状態を長時間継続したりすると、金属の生地が表面に現れている鍋で変色が発生したり、表面にフッ素コーティングしている鍋ではフッ素の劣化といった問題が生じる。
よって、従来の誘導加熱調理器は、被加熱物の底面の板厚が薄い場合、短時間で、被加熱物の温度を目標温度に到達させ且つその目標温度に対する過渡的な温度が異常に高くなるのを防止する過度のオーバーシュートを抑制ことができないという問題があった。そのため、フライパンを使用した炒め物などの調理時に、短時間で予熱を完了させ、且つフライパンが過度に温度上昇して変形又は変色するのを防止することはできなかった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、被加熱物の底面の板厚が薄い場合であっても、短時間で、被加熱物の温度を目標温度に到達させ且つその目標温度に対する過渡的な温度が異常に高くなるのを防止する誘導加熱調理器を提供することを目的とする。具体的には、フライパンを使用した炒め物などの調理時に、短時間で予熱を完了し、且つフライパンが過度に温度上昇して変形又は変色するのを防止する誘導加熱調理器を提供することを目的とする。また、予熱完了後、所定時間加熱を継続して被加熱物を適度な温度に保つ、誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、赤外線が透過する材料で形成されたトッププレートと、高周波電流を供給されることによって、トッププレート上に載置された調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路の動作モードを設定するための操作部と、調理容器の底面から放射され、トッププレートを透過した赤外線を検出する赤外線センサと、赤外線センサの出力に基づいて、インバータ回路の出力を制御する制御部と、報知部と、前記操作部で最後に操作してから第1の所定時間が経過すると前記インバータ回路の出力を抑制する切り忘れタイマーと、備え、前記操作部は、予熱モードを選択するための予熱選択部を有し、前記予熱モードが選択されると、前記調理容器を前記予熱モードに対応する第1加熱出力で加熱し、第1加熱出力で加熱を開始してからの前記赤外線センサの出力値の増加量が第1所定増加量を超えると、即座に前記報知部は予熱が完了したことを報知し、且つ前記第1加熱出力より低い第2加熱出力で加熱する待機モードに移行して、前記待機モード移行後は、前記切り忘れタイマーで設定された前記第1の所定時間より短い第2の時間経過するまで前記第2加熱出力で加熱し、加熱を終了する。
これによって、赤外線センサを用いて使い勝手の良い予熱機能を実現できる。すなわち、赤外線センサの出力変化を測定して、調理容器の底面の温度を検出することによって、熱応答性良く、実際の調理容器の底面の温度を正確に検出することができる。よって、加熱出力を大きくして短時間で、被加熱物の温度を目標温度に到達させ、その後即座に出力を低下させて予熱に適した温度にすることができる。具体的には、予熱機能を動作させる予熱モードを設け、予熱モードにおいては、赤外線センサを用いて温度制御することによって、フライパンを使用した炒め物などの調理時であっても、予熱モードにおける火力を大きく設定できるため、フライパンを傷めることなく短時間で予熱を完了させることができる。また、予熱完了後、所定時間加熱を継続することにより、被加熱物を適度な温度に保つことができるとともに、予熱完了後にうっかり加熱を停止するのを忘れても、短時間で加熱終了するので、安全でかつフライパンの傷みを抑制することができる。
また、制御部は、入力電力を積算する入力電力積算部を備えてもよい。この場合、入力電力積算部よって積算された、第1加熱出力で加熱を開始してからの入力電力の積算値が所定値を超えると、待機モードに移行する。
待機モードにおいて、赤外線センサの出力値の増加量が第2所定増加量以上になると、第2加熱出力より小さい第3の加熱出力で加熱し又は加熱を停止し、赤外線センサの出力値の増加量が第2所定増加量以下の第3所定増加量未満になると、第2加熱出力で加熱してもよい。
操作部は、使用者がインバータ回路の火力設定を指示するための火力設定部(4c、4d)をさらに備えてもよい。この場合、待機モード中に、使用者により火力設定部を通じて火力設定の変更の指示が入力されると、指示された火力に対応する第4の加熱出力で加熱する加熱モードに移行し、加熱モードにおいて、赤外線センサの出力値の増加量が、第4の所定増加量を超えると、第4の加熱出力より小さい第5の加熱出力で加熱し又は加熱を停止し、赤外線センサの出力値の増加量が、第4の所定増加量以下の第5の所定増加量未満になると、第4の加熱出力で加熱してもよい。
第4の加熱出力が第2の加熱出力より大きい場合、第4の所定増加量は第2の所定増加量より大きくしてもよい。
第4の加熱出力が第2の加熱出力より小さい場合、第4の所定増加量は第1の所定増加量と等しくしてもよい。
操作部は、使用者がインバータ回路の火力設定を指示するための火力設定部(4c、4d)をさらに備え、制御部は、予熱モード中に、使用者により火力設定部を通じて火力設定の指示が入力されると、その指示に基づく火力の変更を禁止し、待機モード中に、使用者により火力設定部を通じて火力設定の変更の指示が入力されると、指示された火力に対応する第4の加熱出力で加熱する加熱モードに移行してもよい。
誘導加熱調理器は、表示部(12)をさらに備えてもよい。この場合、表示部は、予熱モードにおいては火力表示を行わず、待機モードに移行後に火力表示を行ってもよい。
赤外線センサは、加熱コイルの巻線の半径方向の途中に設けられてもよい。赤外線センサは、シリコンのフォトダイオードを備えてもよい。
本発明の加熱調理器によれば、赤外線センサを用いて使い勝手の良い予熱機能を実現できる。すなわち、赤外線センサの出力変化を測定して、調理容器の底面の温度を検出することによって、熱応答性良く、実際の調理容器の底面の温度を正確に検出することができる。よって、加熱出力を大きくして短時間で、被加熱物の温度を目標温度に到達させ、その後即座に出力を低下させて予熱に適した温度にすることができる。具体的には、予熱機能を動作させる予熱モードを設け、予熱モードにおいては、赤外線センサを用いて温度制御することによって、フライパンを使用した炒め物などの調理時であっても、予熱モードにおける火力を大きく設定できるため、フライパンを傷めることなく短時間で予熱を完了させることができる。また、予熱完了後、所定時間加熱を継続することにより、被加熱物を適度な温度に保つことができるとともに、予熱完了後にうっかり加熱を停止するのを忘れても、短時間で加熱を終了するので、安全でかつフライパンの傷みを抑制することができる。
第1の発明は、赤外線が透過する材料で形成されたトッププレートと、高周波電流を供給されることによって、前記トッププレート上に載置された調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路の動作モードを設定するための操作部と、前記調理容器の底面から放射され、前記トッププレートを透過した赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサの出力に基づいて、前記インバータ回路の出力を制御する制御部と、報知部と、前記操作部で最後に操作してから第1の所定時間が経過すると前記インバータ回路の出力を抑制する切り忘れタイマーと、備え、前記操作部は、予熱モードを選択するための予熱選択部を有し、前記予熱モードが選択されると、前記調理容器を前記予熱モードに対応する第1加熱出力で加熱し、前記第1加熱出力で加熱を開始してからの前記赤外線センサの出力値の増加量が第
1所定増加量を超えると、即座に前記報知部は予熱が完了したことを報知し、且つ前記第1加熱出力より低い第2加熱出力で加熱する待機モードに移行して、前記待機モード移行後は、前記切り忘れタイマーで設定された前記第1の所定時間より短い第2の所定時間経過するまで前記第2加熱出力で加熱し加熱を終了することにより、赤外線センサを用いて使い勝手の良い予熱機能を実現できる。すなわち、赤外線センサの出力変化を測定して、調理容器の底面の温度を検出することによって、熱応答性良く、実際の調理容器の底面の温度を正確に検出することができる。よって、加熱出力を大きくして短時間で、被加熱物の温度を目標温度に到達させ、その後即座に出力を低下させて予熱に適した温度にすることができる。具体的には、予熱機能を動作させる予熱モードを設け、予熱モードにおいては、赤外線センサを用いて温度制御することによって、フライパンを使用した炒め物などの調理時であっても、予熱モードにおける火力を大きく設定できるため、フライパンを傷めることなく短時間で予熱を完了させることができる。また、予熱完了後、所定時間加熱を継続することにより、被加熱物を適度な温度に保つことができるとともに、予熱完了後にうっかり加熱を停止するのを忘れても、短時間で加熱を終了するので、安全でかつフライパンの傷みを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明の前記制御部は、入力電力を積算する入力電力積算部を備え、前記入力電力積算部よって積算された、前記第1加熱出力で加熱を開始してからの入力電力の積算値が所定値を超えると、前記待機モードに移行する。
第3の発明は、第1の発明の前記待機モードにおいて、前記赤外線センサの出力値の増加量が第2所定増加量以上になると、前記第2加熱出力より小さい第3の加熱出力で加熱し又は加熱を停止し、前記赤外線センサの出力値の増加量が前記第2所定増加量以下の第3所定増加量未満になると、前記第2加熱出力で加熱する。
第4の発明は、第3の発明の前記操作部が、使用者が前記インバータ回路の火力設定を指示するための火力設定部をさらに備え、前記待機モード中に、使用者により前記火力設定部を通じて前記火力設定の変更の指示が入力されると、指示された火力に対応する第4の加熱出力で加熱する加熱モードに移行し、前記加熱モードにおいて、前記赤外線センサの出力値の増加量が、第4の所定増加量を超えると、前記第4の加熱出力より小さい第5の加熱出力で加熱し又は加熱を停止し、前記赤外線センサの出力値の増加量が、前記第4の所定増加量以下の第5の所定増加量未満になると、前記第4の加熱出力で加熱する。
第5の発明は、第4の発明の前記第4の加熱出力が前記第2の加熱出力より大きい場合、前記第4の所定増加量は前記第2の所定増加量より大きくする。
第6の発明は、第4の発明の前記第4の加熱出力が前記第2の加熱出力より小さい場合、前記第4の所定増加量は前記第1の所定増加量と等しくする。
第7の発明は、第4の発明の前記操作部が、使用者が前記インバータ回路の火力設定を
指示するための火力設定部をさらに備え、前記制御部は、前記予熱モード中に、使用者により前記火力設定部を通じて火力設定の指示が入力されると、その指示に基づく火力の変更を禁止し、前記待機モード中に、使用者により前記火力設定部を通じて前記火力設定の変更の指示が入力されると、指示された火力に対応する第4の加熱出力で加熱する加熱モードに移行する。
第8の発明は、第7の発明の前記誘導加熱調理器に、表示部をさらに備え、前記表示部は、前記予熱モードにおいては火力表示を行わず、前記待機モードに移行後に火力表示を行う。
第9の発明は、第1の発明の前記赤外線センサを、前記加熱コイルの巻線の半径方向の途中に設ける。
第10の発明は、第1の発明の前記赤外線センサは、シリコンのフォトダイオードを備える。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図を示すものである。本実施の形態の誘導加熱調理器は、炒め物などの高火力での加熱の前に目標温度に達するまで予熱を行う「予熱加熱機能」を備えており、熱応答性の良い赤外線センサ3による被加熱物10の温度に対応した出力信号を用いることによって、予熱及び加熱時における制御を行う。この誘導加熱調理器は、例えば、キッチンなどのキャビネットに組み込んで使用される。
本発明の実施の形態の誘導加熱調理器は、機器上面に設けられたトッププレート1と、高周波磁界を発生させることによって、トッププレート1上の被加熱物10を誘導加熱する加熱コイル2(外コイル2a及び内コイル2b)とを備える。トッププレート1は、ガラスなどの電気絶縁物からなり、赤外線を透過する。加熱コイル2は、トッププレート1の下方に設けられている。加熱コイル2は、同心円状に2分割されて外コイル2aと内コイル2bを形成している。外コイル2aと内コイル2bの間に、隙間が設けられている。被加熱物10は、加熱コイル2の高周波磁界により発生した渦電流によって、発熱する。
トッププレート1の使用者側には、加熱の開始/停止などを使用者が指示するための操作部4が設けられている。また、操作部4と被加熱物10との間に表示部12が設けられている。操作部4及び表示部12の下方には、操作部4及び表示部12を照射するための光源14が設けられている。
赤外線センサ3は、外コイル2aと内コイル2bとの間の隙間の下方に設けられる。この位置は、加熱コイル2の高周波磁界が強いため、被加熱物10の底面の略最高温度を検出することができる。被加熱物10の底面から放射された、被加熱物10の底面温度に基づく赤外線は、トッププレート1を通って入射し、外コイル2aと内コイル2bとの間の隙間を通って、赤外線センサ3により受光される。赤外線センサ3は、受光した赤外線を検出し、検出した赤外線量に基づいた赤外線検出信号35を出力する。
加熱コイル2の下方には、商用電源5から供給される交流電圧を直流電圧に変換する整流平滑部6と、整流平滑部6から直流電圧を供給されて高周波電流を生成し、生成した高周波電流を加熱コイル2に出力するインバータ回路7とが設けられる。また、商用電源5
と整流平滑部6との間に、商用電源5から整流平滑部6に流れる入力電流を検出するための入力電流検出部9が設けられている。
整流平滑部6は、ブリッジダイオードで構成される全波整流器61と、全波整流器61の出力端子間に接続された、チョークコイル62及び平滑コンデンサ63で構成されるローパスフィルタと、を有する。インバータ回路7は、スイッチング素子73(本実施の形態ではIGBT)と、スイッチング素子73と逆並列に接続されたダイオード72と、加熱コイル2に並列に接続された共振コンデンサ71と、を有する。インバータ回路7のスイッチング素子73がオン/オフすることによって、高周波電流が発生する。インバータ回路7と加熱コイル2は、高周波インバータを構成する。
本実施の形態の誘導加熱調理器は、さらに、インバータ回路7のスイッチング素子73のオン/オフを制御することによって、インバータ回路7から加熱コイル2に供給される高周波電流を制御する制御部8を有する。制御部8は、操作部4から送信される信号及び赤外線センサ3が検出した温度に基づいて、スイッチング素子73のオン/オフを制御する。
制御部8は、入力電力を積算する入力電力積算部81を含む。入力電力積算部81は、入力電流検出部9が検出した入力電流に基づいて、入力電力を積算する。例えば、入力電力積算部81は、予熱を開始してからの入力電力の積算値を算出する。
本実施の形態の誘導加熱調理器は、報知部13をさらに有する。報知部13は、例えば、電子音を出力するスピーカである。具体的には、報知部13は、予熱が完了したときに、予熱が完了したことを通知する電子音を出力する。
図2に、トッププレート1の上面図を示す。トッププレート1の上面又は下面には、被加熱物10の載置場所を示す、少なくとも1つ(本実施の形態では、2つ)の加熱部11が印刷により表示されている。加熱コイル2は、加熱部11の下方にそれぞれ配置される。加熱部11の手前側(使用者側)に、表示部12が設けられる。表示部12は、加熱コイル2の出力の大きさ、タイマーの残り時間、及び動作モードを識別するための文字などを表示する。動作モードとは、インバータ回路7の動作を、予熱、加熱、揚げ物、湯沸かし、及び炊飯に適した設定にするモードのことである。
操作部4は、表示部12の手前側(使用者側)に設けられる。操作部4は、複数の静電容量式のスイッチ4a〜4fを含む。スイッチ4a〜4eは、調理に関する指示を入力するためのスイッチであって、加熱部11の数に対応させて設けられている。
各スイッチ4a〜4fには、それぞれ特定の機能が割り当てられている。例えば、スイッチ4aは、調理の開始及び終了を制御する機能が割り当てられた切/入スイッチである。
スイッチ4bは、「加熱」「予熱加熱」「揚げ物」「湯沸かし」「炊飯」の調理メニューに適した動作モードに切り換える機能が割り当てられたメニュースイッチである。メニュースイッチ4bを押下することによって、「加熱」「予熱加熱」「揚げ物」「湯沸かし」「炊飯」の順に文字やイラストが点滅し、動作モードの選択が切り換えられる。「加熱」「予熱加熱」「揚げ物」「湯沸かし」「炊飯」の動作モードが選択されているときに、切/入スイッチ4aが操作されると、選択されている動作モードが決定され、決定された動作モードに対応する表示が点灯し、決定されなかった動作モードに対応する表示が消灯する。
スイッチ4cは、火力を上げる機能が割り当てられた火力設定スイッチである。スイッチ4dは、火力を下げる機能が割り当てられた火力設定スイッチである。「加熱」モードが設定されている場合、火力設定スイッチ4c及び4dによって、火力の設定が可能となる。
スイッチ4e、4fは、加熱時間を設定する機能が割り当てられたタイマースイッチである。
制御部8は、スイッチ4a〜4fが押下されたことを検知すると、押下されたスイッチに基づいて、インバータ回路7を制御して、加熱コイル2に供給する高周波電流を制御する。
図3(a)〜(c)に表示部12の表示の一例を示す。具体的には、図3(a)〜(c)は、「予熱加熱」モードを選択・決定したときの例を示している。メニュースイッチ4bが操作されて、「予熱加熱」モードが選択されているときは、「加熱」と「予熱」の文字が点滅する(図3(a))。この状態で、切/入スイッチ4aが操作されると、「予熱加熱」モードが決定され、予熱が開始される。このとき、「加熱」の文字が点灯し、「予熱」の文字が点滅する(図3(b))。制御部8は、予熱中は、火力設定スイッチ4c、4dが操作されてもその操作に基づいた火力変更を無効にする。
予熱が完了すると、「予熱」の文字が消え、「加熱」の文字だけが点灯したままとなり、且つ火力バー111が表示される(図3(c))。このときの火力バー111の表示は、予熱が完了したときの火力の値に対応している。図3(c)においては、予熱完了後の火力は「5」であることを示している。火力バー111を表示することによって、火力設定スイッチ4c、4dの操作が有効であることを使用者に示している。制御部8は、予熱が完了した後は、火力設定スイッチ4c、4dの操作に基づいた火力変更を有効にする。
図4に、赤外線センサ3の回路図を示す。赤外線センサ3は、フォトダイオード31と、オペアンプ32と、抵抗33、34とを有する。抵抗33、34の一端はフォトダイオード31に接続され、他端はオペアンプ32の出力端子及び反転出力端子にそれぞれ接続されている。フォトダイオード31は、トッププレート1を透過するおよそ3ミクロン以下の波長の赤外線が照射されると電流が流れるシリコン等で形成された受光素子である。フォトダイオード31により発生した電流は、オペアンプ15によって増幅され、被加熱物10の温度を示す赤外線検出信号35(電圧値Vに相当)として、制御部8に出力される。赤外線センサ3は、被加熱物10から放射される赤外線を受光するため、トッププレート1を介して温度を検出するサーミスタと比較して、熱応答性が良い。
図5に、赤外線センサ3の出力特性を示す。図5において、横軸は調理容器などの被加熱物10の底面温度であり、縦軸は赤外線センサ3が出力する赤外線検出信号35の電圧値を示す。赤外線検出信号35は、外乱光の影響に基づく出力特性35a〜35cを有する。出力特性35aは、外乱光が入っていない場合、すなわち被加熱物10から放射される赤外線のみを受光した場合の赤外線検出信号35の出力を示している。出力特性35bは、赤外線センサ3に弱い外乱光が入射している場合の赤外線検出信号35の出力を示している。出力特性35cは、例えば、太陽光等の強い外乱光が入っている場合の赤外線検出信号35の出力を示している。
本実施の形態においては、炒め物など高火力が必要なときの予熱を行うことを目的としているため、予熱時の目標温度が高い(例えば、250℃〜270℃)。そのため、高温時の出力が得られればよい。そこで、本実施の形態の赤外線センサ3は、出力特性35aで示すように、被加熱物10の底面温度が約250℃以上のときに赤外線検出信号35を
出力し、約250℃未満のときは赤外線検出信号35を出力しない特性を有する。この場合の「赤外線検出信号35を出力しない」とは、赤外線検出信号35を全く出力しないだけでなく、実質的に出力しないこと、すなわち制御部8が赤外線検出信号35の大きさの変化に基づいて被加熱物10の底面の温度変化を実質的に読み取れない程の微弱な信号を出力することを含む。赤外線検出信号35の出力値は、信号を出力する範囲、すなわち、被加熱物10の温度が約250℃以上になると、被加熱物の温度が高くなればなるほど増加の傾きが増加する非線形的な単調増加特性を示し、指数関数的に増加する。
赤外線センサ3に弱い外乱光が入射している場合は、出力特性35bで示すように、約250℃未満のときであっても外乱光による小さな値の信号が出力される。また、太陽光等の強い外乱光が入っている場合は、出力特性35cのように、約250℃未満のときであっても、大きな値の信号が出力される。
このように、赤外線センサ3から出力される赤外線検出信号35は外乱光による影響を受けてしまう。そこで、本実施の形態において、予熱の完了、すなわち、被加熱物10が目標温度に達したかどうかは、予熱を開始したときからの赤外線検出信号35の電圧値Vの出力増加量ΔVが所定の増加量ΔV1を超えたかどうかによって判断する。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
ここで、図6の(a)(b)(c)に、「予熱加熱」モードが選択されたときの、調理容器の温度(℃)、赤外線センサ3の出力増加量(ΔV)、加熱電力量(W)をそれぞれ示す。図6(a)(b)(c)の横軸は、時間を示している。また、図6(b)の第1〜第5の出力増加量ΔV1〜ΔV5は、予熱を開始し始めてからの赤外線センサ3の出力増加量ΔVを示している。
まず、メニュースイッチ4bが操作されて「予熱加熱」モードが選択されると、制御部8は、所定の加熱電力量(第1の加熱出力、例えば、3kW)で予熱を開始する(時刻t0)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第1の所定増加量ΔV1に達するまでの間(時刻t0〜t1)、第1の加熱出力で予熱が継続される(予熱モード)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第1の所定増加量ΔV1に達すると(時刻t1)、被加熱物10が予熱の目標温度に達したと判断し、報知部13から予熱完了を通知する電子音を出力する。
予熱が完了した後は、待機モードに移行する(時刻t1〜t4)。待機モードとは、予熱完了後、使用者により火力設定が行われるまでの間、予熱完了時の被加熱物10の温度を維持するためのモードである。待機モードでは、予熱モードよりも小さな加熱電力量(第2の加熱出力、例えば、1kW)で加熱を始める(時刻t1〜t2)。加熱電力量を低下させると、被加熱物10の温度分布が平均化する。そのため、被加熱物10の底面の略最高温度を検出できる位置に設けられている赤外線センサ3の出力が一時的に低下する(時刻t1)。その後、再び、赤外線センサ3の出力が増加し、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第1の所定増加量ΔV1より大きな第2の所定増加量ΔV2に達すると(時刻t2)、制御部8は、加熱電力量を第2の加熱出力よりも小さな値に低減する(第3の加熱出力、例えば、0kW)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第2の所定増加量ΔV2以下の第3の所定増加量ΔV3より小さくなると(時刻t3)、制御部8は、加熱電力量を第2の加熱出力(例えば、1kW)に復帰させる。
このように、待機モードにおいては、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第2の所定増加量ΔV2以上になると、加熱電力量を第3の加熱出力(例えば、0kW)に減少させ、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第3の所定増加量ΔV3より小さくなると、第2の加熱出力(例えば、1kW)に復帰させる動作を繰り返し行う。この繰り返しの動作によっ
て、待機モード中、被加熱物10の温度が予熱完了時の温度(例えば、略250℃)を下回らない予熱に適した温度範囲に維持するようにしている。
以上のように、加熱開始時点からの赤外線センサ3の出力増加量ΔVにより、被加熱物10の温度を検出することにより、静的な外乱光の影響を抑制することができる。また、加熱開始時点からの赤外線センサ3の出力増加量ΔVで被加熱物10の温度を検出することにより、加熱開始時点の被加熱物10の温度に大きく影響されずに、実用上許容できる程度の温度範囲内で予熱を完了させ、且つ予熱完了後の被加熱物10の温度を適度な温度に保つことができる。すなわち、加熱開始時点の被加熱物10の温度が、赤外線センサ3の出力が検出できる程度の温度である場合、例えば、図5で約250℃より高い場合であっても、被加熱物10の温度が高くなればなるほど赤外線センサ3の出力は、その大きさの増加の傾きが増大し、当該出力値の大きさが急激に(指数関数的に)増大するので、加熱開始時点の、被加熱物10の温度の差による、予熱完了を検知した時点の被加熱物10の温度差は、実用上許容できる程度に抑制される。例えば、加熱開始時点の調理容器の温度が267℃であれば、その後すぐに第1の所定増加量ΔV1に達して予熱が完了し、その後は274℃(ΔV2に相当)を超えないように温度が保たれる(図5参照)。この予熱完了時の温度(略267℃)と待機モードの上限値(274℃)は、実用上許容できる温度である。
制御部8は、予熱モードのとき(時刻t0〜t1)は使用者が火力設定スイッチ4c、4dを操作しても、その操作に基づいた火力変更を無効にするが、予熱が完了して、待機モードに入ったあとは、火力設定スイッチ4c、4dの操作に基づく火力変更を有効にする。
待機モード中に、使用者が火力設定スイッチ4c、4dを操作すると、加熱モードに移行し、設定された火力に応じた加熱電力量(第4の加熱出力)で加熱する(時刻t4)。設定された第4の加熱出力に応じて、第4の所定増加量ΔV4と第4の所定増加量ΔV4以下の第5の所定増加量ΔV5の値が決定される。例えば、設定された第4の加熱出力が第2の加熱出力より大きい場合は、第4の所定増加量ΔV4は、第2の所定増加量ΔV2より大きく設定される。また、例えば、設定された第4の加熱出力が第2の加熱出力より小さい場合は、第4の所定増加量ΔV4は、第1の所定増加量ΔV1と等しく設定される。
加熱モード中、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第4の所定増加量ΔV4に達すると(時刻t5)、制御部8は、加熱電力量を第4の加熱出力よりも小さな値(第5の加熱出力、例えば、0kW)に低減する。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第4の所定増加量ΔV4以下の第5の所定増加量ΔV5より小さくなると(時刻t6)、制御部8は、加熱電力量を第4の加熱出力に復帰させる。
このように、加熱モードにおいては、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第4の所定増加量ΔV4以上になると、加熱電力量を第5の加熱出力(例えば、0kW)に減少させ、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第5の所定増加量ΔV5より小さくなると、第4の加熱出力に復帰させる動作を繰り返し行う。この繰り返しの動作によって、加熱モード中、被加熱物10が設定された火力に応じた温度を維持するようにしている。加熱モードにおいて、被加熱物10の温度を加熱開始時点からの赤外線センサ3の出力増加量ΔVで検出する構成の作用効果は、前述した第2の所定増加量ΔV2による被加熱物の温度検出構成のものと同様である。第4の所定増加量ΔV4は、赤外線センサ3の測定する被加熱物の部分の温度が加熱開始から例えば、約290℃となるまでの、赤外線センサ3の出力電圧の増加量に設定されることにより、被加熱物内に入れられた少量の油の発火温度を超えないように抑制することができる。
図6の予熱モードと待機モードに対応するフローを図7に示す。メニュースイッチ4bが操作されて「予熱加熱」モードが選択されると、制御部8は、予熱モードを開始させる。すなわち、第1の加熱出力(例えば、3kW)で予熱を開始する(S701)。制御部8は、赤外線センサの出力増加量ΔVが第1の所定増加量ΔV1以上になったかどうかを判断する(S702)。赤外線センサの出力増加量ΔVが第1の所定増加量ΔV1以上になると(S702でYes)、制御部8は、被加熱物10が予熱の目標温度に達したと判断し、電子音を報知部13に出力させることによって、予熱の完了報知を行い、加熱を終了させるまでの所定時間T0(例えば5分)を設定する(S704)。
T0時間は、操作部4で最後に操作してから所定時間が経過するとインバータ回路7の出力を抑制する加熱モードの切り忘れタイマーT1(例えば45分)より短く設定されている。このとき、表示部12には、火力バー111が表示される(図3(c))。制御部8は、待機モードに移行し、第2の加熱出力(例えば、1kW)で加熱し(S705)、待機モードに移行してからT0時間(5分)が経過する(S710)と加熱を終了する。
赤外線センサの出力増加量ΔVが第1の所定増加量ΔV1未満である場合(S702でNo)、制御部8は、予熱を開始してからの入力電力の積算値が所定値を超えたかどうかを判断する(S703)。入力電力の積算値が所定値を超えた場合(S703でYes)、予熱完了報知を行う(S704)。入力電力の積算値が所定値を超えていない場合、ステップS702に戻る。被加熱物10が、アルミのような光沢のある金属の調理容器である場合、赤外線の放射率が極めて低いため、被加熱物10の温度が上昇しても、赤外線センサの出力増加量ΔVはすぐに上昇しない。そこで、本実施の形態においては、被加熱物10が金属鍋であった場合でも、予熱の完了が正確に行えるように、予熱を開始してからの入力電力の積算値に基づいて予熱完了を行う。
待機モードにおいて、制御部8は、火力設定スイッチ4c、4dが操作されたかどうかを判断する(S706)。火力設定スイッチ4c、4dが操作されていない場合(S706でNo)は、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第1の所定増加量ΔV1より大きな第2の所定増加量ΔV2以上になったかどうかを判断する(S707)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第2の所定増加量ΔV2以上になった場合(S707でYes)、加熱電力量を第2の加熱出力よりも小さな第3の加熱出力(例えば、0kW)に変更する(S708)。
制御部8は、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第2の所定増加量ΔV2以下の第3の所定増加量ΔV3より小さいかどうかを判断する(S709)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第3の所定増加量ΔV3より小さい場合(S709でYes)、加熱電力量を第2の加熱出力に復帰させる(S705)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第3の所定増加量ΔV3より小さくない場合(S709でNo)、第3の加熱出力での加熱が継続される。
待機モード中に火力設定スイッチ4c、4dが操作された場合(S706でYes)、待機モードを終了し、待機モードのタイマー設定T0を自動的に解除して(S711)加熱モードに移行する。
図6の加熱モードに対応するフローを図8に示す。加熱モード中は、使用者により設定された火力に応じた第4の加熱出力で加熱する(S801)。制御部8は、切/入スイッチ4aが操作されて、加熱終了が指示されたかどうかを判断する(S802)。加熱終了が指示されていない場合(S802でNo)、制御部8は、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが第4の所定増加量ΔV4以上になったかどうかを判断する(S803)。赤外線セ
ンサ3の出力増加量ΔVが第4の所定増加量ΔV4以上になった場合(S803でYes)、制御部8は、加熱電力量を第4の加熱出力よりも小さな値の第5の加熱出力(例えば、0kW)に変更する(S804)。
制御部8は、赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第4の所定増加量ΔV4以下の第5の所定増加量ΔV5より小さくなったかどうかを判断する(S805)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第5の所定増加量ΔV5より小さくなった場合は(S805でYes)、制御部8は、加熱電力量を第4の加熱出力に復帰させる(S801)。赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第5の所定増加量ΔV5より小さくない場合は(S805でNo)、第5の加熱出力による加熱が継続される。加熱モード中に、加熱終了が指示された場合(S802でYes)、加熱を終了する。
本実施の形態において、メニュースイッチ4bの操作によって、「加熱」モードが選択されたときは、図7の予熱モードと待機モードに基づく動作を実行せずに、図8に示す加熱モードに基づく動作を実行する。
以上のように、本実施の形態においては、熱応答性の良い赤外線センサ3によって、被加熱物10の温度を検出しているため、被加熱物10の実際の温度を正確に検出することができる。例えば、調理容器の底面が反っていたり、調理容器の底面の厚みが薄い場合であっても、被加熱物10の実際の温度を、時間的な遅れが発生することなく、正確に検出することができる。よって、高火力(第1の加熱出力、例えば3kW)で予熱を開始しても、被加熱物10の温度が目標温度をはるかに超えることはなく、被加熱物10の温度が目標温度に達したことを赤外線センサ3によりすぐに検知できる。そのため、高火力で予熱を開始することができる。よって、短時間で目標温度に達する。そのため、少量油で且つ高火力で調理を開始するような炒め物調理時であっても、加熱前の予熱を短時間で完了させることができる。
また、予熱の完了を正確に行い、待機モードに移行後はすぐに火力をさげるため、予熱完了後に、被加熱物10の温度が予熱時の目標温度を大きく超えることはない。よって、フライパンなどの被加熱物10が過度に温度上昇して変形又は変色するのを防止することができる。
さらに、待機モードでは、火力を第2の加熱出力に下げて加熱し、且つ赤外線センサ3の出力増加量ΔVが、第2の所定増加量ΔV2以下の第3の所定増加量ΔV3より小さくなると、第3の加熱出力(例えば、0kW)から第2の加熱出力(例えば、1kW)に復帰している。すなわち、予熱完了後の温度が変化しても、赤外線センサ3によってその変化をすぐに検知して、予熱完了後の温度にすぐに戻すように制御している。よって、短時間で予熱完了時の温度に安定させることができる。すなわち、待機モードにおいて、予熱完了後の温度を維持することができる。そのため、例えば、待機モード中に、調理容器内に多くの食材が投入されて調理容器の温度が低下した場合であっても、すぐに予熱完了時の温度に戻すことができる。これにより、調理容器内の食材を十分に加熱することができ、待機モードから加熱モードに移行したときに、効率的な加熱を実現できる。
さらに、予熱完了後の温度を維持するとともに、待機モード移行後は、切り忘れタイマーより短い時間で加熱を終了することできるため、被加熱物10が過度に加熱されることを防止することができる。例えば、うっかり少量油の鍋を加熱した状態で調理器から離れてしまう場合においても、待機モードにおいて、鍋の温度が急激に上昇することはない。よって、安全な誘導加熱調理器を提供できる。
また、赤外線センサ3の受光素子として、シリコンのフォトダイオード31を用いてい
るため、赤外線センサ3を安価にすることができる。
赤外線センサ3を加熱コイル2の巻線の半径方向の途中、すなわち、外コイル2aと内コイル2bとの間に設けて、加熱コイル2による高周波磁界が強い位置で、外コイル2aと内コイル2bとの巻線間の上部に位置する被加熱物10の底面部分を測定している。これにより、被加熱物10の最高温度に近い高温の温度を測定することができる。これにより、被加熱物10の高温部分に対する検知感度がより高い状態で、加熱コイル2への電力供給を制御することができるため、過加熱を防止することができる。
また、赤外線センサ3の出力増加量ΔVに基づいて予熱制御を行っているため、光などの外乱ノイズ等に影響されることなく、予熱を行うことができる。
また、赤外線センサ3の出力増加量だけでなく、入力電力の積算値に基づいて、予熱を完了させるため、放射率の極めて低い調理容器であっても、過加熱を防ぎ、適切な予熱制御を行うことができる。
予熱モードでは、火力設定を無効にして自動で適温に到達するように制御し、予熱完了報知後に火力設定を有効にしているため、使用者は適温状態から調理を開始することができる。また、予熱完了時には火力バー111を表示することにより、使用者は、予熱が完了したこと及び加熱設定が可能になったことを知ることができる。よって、使い勝手がよくなる。
本実施の形態によれば、予熱を行わずに加熱モードに入る「加熱」の動作モードと、加熱を行う前に予熱を行う「予熱加熱」の動作モードとを備えているため、使用者は予熱を行うか否かを選択することができ、使い勝手がさらによくなる。
なお、第1の所定増加量ΔV1〜第5の所定増加量ΔV5は、被加熱物10の材質や放射率に応じて、可変としてもよい。これにより、適切な温度制御を行うことができる。
なお、本実施の形態において、待機モードは、予熱完了時の温度を維持するためのモードであったが、待機モードで維持する温度を、予熱完了時の温度よりも低い所定の適度な温度にしてもよい。この場合、第2の所定増加量ΔV2を第1の所定増加量ΔV1以下の範囲で設定してもよい。
なお、被加熱物10が長時間高温に維持されると、被加熱物10の底面が変色する場合がある。このような場合に対処するため、予熱完了後の第2の加熱出力を例えば略500W程度に小さくしてもよい。この場合には、予熱完了後において、予熱完了時の温度に復帰しない場合がある(例えば180℃〜200℃)。しかしながら、この場合でも、予熱機能としての役割を果たすことができるので、第2の加熱出力は適宜設定すればよい。
さらに、予熱完了後、所定時間T2(例えば3分)経過すると、加熱出力をそれまでの加熱出力より小さくしても良い。この場合、所定時間T2は、待機モードの加熱停止時間T1より短く設定することが好ましい。このように設定することで、被加熱物の変色や劣化(例えば、コーティングされたフッ素樹脂の劣化)を防止することができる。
なお、設定された第4の加熱出力の大きさと無関係に、第4の所定増加量ΔV4と第4の所定増加量ΔV4以下の第5の所定増加量ΔV5の値を決定しても良い。この場合においても、第4の所定増加量ΔV4は、第2の所定増加量ΔV2より大きく設定される。また、設定された第4の加熱出力が第2の加熱出力より大きい場合において、第4の所定増加量ΔV4は、第2の所定増加量ΔV2より大きく設定され、且つ、設定された第4の加
熱出力が大きくなればなるほど第4の所定増加量ΔV4が小さくなるように設定しても良い。第4の加熱出力が極めて大きくなる場合の温度抑制の応答性を速くすることにより、被加熱物の過度の温度上昇を防止することができる。
なお、予熱が完了すると、「予熱」の文字が消える代わりに、「予熱」の文字が点滅から連続点灯するようにしてもよい。このようにすることにより、「予熱」が完了して温度を保持している状態(「待機」モード)であることを使用者に知らせることができる。この場合、「予熱」が完了して温度を保持している状態(動作モード)から他の状態(動作モード)に移行した場合に「予熱」の文字を消灯することができる。例えば、「予熱」の文字が点灯している「待機」モードのときに、火力設定スイッチ4c、4d等の調理に関する指示をするスイッチが操作されて、動作モードが「加熱」モードに移行すると「予熱」の文字を消えるようにしても良い。
また、予熱が完了すると、「待機」モードで加熱停止するまでの残時間を表示部12内のタイマー表示部12aに表示してもよい。予熱完了後の経過時間や、加熱終了までの時間がより使用者にわかりやすくなる。また、この場合、火力設定スイッチ4c、4dが操作されて「加熱」モードに移行しても、「待機」モードで設定されたタイマーを自動的に解除せずに継続してもよい。
また、報知部13は、音声ガイドを出力するスピーカや、LED、液晶などであってもよい。
なお、本実施の形態において、赤外線センサ3は、約250℃以上のときに赤外線検出信号35を出力したが、この値は約250℃に限定しない。例えば、250℃より低い温度や高い温度であっても良い。但し、赤外線センサ3を安価な構成にすることや制御部8の回路のバラツキ等を考慮すると、赤外線検出信号35の出力の開始は、240℃から260℃の範囲内の温度が好ましい。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、負荷が小さい場合に、短時間で、予熱を完了し且つ予熱完了後の温度を維持することができるため、炒め物調理などが行われる一般家庭やレストランなどで使用される誘導加熱調理器などの用途にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態のトッププレートの上面図 (a)「予熱加熱」モードを選択中の表示部の表示例を示す図(b)予熱中の表示部の表示例を示す図(c)予熱完了後の表示部の表示例を示す図 本発明の第1の実施の形態の赤外線センサの回路図 本発明の第1の実施の形態の赤外線センサの特性図 (a)調理容器の温度を示す図(b)赤外線センサの出力増加量を示す図(c)加熱電力量を示す図 予熱モードと待機モードのフローチャート 加熱モードのフローチャート
符号の説明
1 トッププレート
2 加熱コイル
2a 外コイル
2b 内コイル
3 赤外線センサ
4 操作部
4a〜4f スイッチ
5 商用電源
6 整流平滑部
7 インバータ回路
8 制御部
9 入力電流検出部
10 被加熱物
11 加熱部
12 表示部
13 報知部
14 光源
31 フォトダイオード
32 オペアンプ
61 全波整流器
62 チョークコイル
63 平滑コンデンサ
71 共振コンデンサ
72 ダイオード
73 スイッチング素子
81 入力電力積算部

Claims (10)

  1. 赤外線が透過する材料で形成されたトッププレートと、高周波電流を供給されることによって、前記トッププレート上に載置された調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路の動作モードを設定するための操作部と、前記調理容器の底面から放射され、前記トッププレートを透過した赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサの出力に基づいて、前記インバータ回路の出力を制御する制御部と、報知部と、前記操作部で最後に操作してから第1の所定時間が経過すると前記インバータ回路の出力を抑制する切り忘れタイマーと備え、前記操作部は、予熱モードを選択するための予熱選択部を有し、前記予熱モードが選択されると、前記調理容器を前記予熱モードに対応する第1加熱出力で加熱し、前記第1加熱出力で加熱を開始してからの前記赤外線センサの出力値の増加量が第1所定増加量を超えると、即座に前記報知部は予熱が完了したことを報知し、且つ前記第1加熱出力より低い第2加熱出力で加熱する待機モードに移行して、前記待機モード移行後は、前記切り忘れタイマーで設定された前記第1の所定時間より短い第2の所定時間経過するまで前記第2加熱出力で加熱し加熱を終了る誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、入力電力を積算する入力電力積算部を備え、前記入力電力積算部よって積算された、前記第1加熱出力で加熱を開始してからの入力電力の積算値が所定値を超えると、前記待機モードに移行する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記待機モードにおいて、前記赤外線センサの出力値の増加量が第2所定増加量以上になると、前記第2加熱出力より小さい第3の加熱出力で加熱し又は加熱を停止し、前記赤外線センサの出力値の増加量が前記第2所定増加量以下の第3所定増加量未満になると、前記第2加熱出力で加熱する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記操作部は、使用者が前記インバータ回路の火力設定を指示するための火力設定部をさらに備え、前記待機モード中に、使用者により前記火力設定部を通じて前記火力設定の変更の指示が入力されると、指示された火力に対応する第4の加熱出力で加熱する加熱モードに移行し、前記加熱モードにおいて、前記赤外線センサの出力値の増加量が、第4の所定増加量を超えると、前記第4の加熱出力より小さい第5の加熱出力で加熱し又は加熱を
    停止し、前記赤外線センサの出力値の増加量が、前記第4の所定増加量以下の第5の所定増加量未満になると、前記第4の加熱出力で加熱する請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記第4の加熱出力が前記第2の加熱出力より大きい場合、前記第4の所定増加量は前記第2の所定増加量より大きくする請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記第4の加熱出力が前記第2の加熱出力より小さい場合、前記第4の所定増加量は前記第1の所定増加量と等しくする請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記操作部は、使用者が前記インバータ回路の火力設定を指示するための火力設定部をさらに備え、前記制御部は、前記予熱モード中に、使用者により前記火力設定部を通じて火力設定の指示が入力されると、その指示に基づく火力の変更を禁止し、前記待機モード中に、使用者により前記火力設定部を通じて前記火力設定の変更の指示が入力されると、指示された火力に対応する第4の加熱出力で加熱する加熱モードに移行する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記誘導加熱調理器は、表示部をさらに備え、前記表示部は、前記予熱モードにおいては火力表示を行わず、前記待機モードに移行後に火力表示を行う請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記赤外線センサは、前記加熱コイルの巻線の半径方向の途中に設けられる請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記赤外線センサは、シリコンのフォトダイオードを備える請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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