JP2013125721A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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輝雄 林中
Yoshihiro Yamashita
佳洋 山下
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裕二 藤井
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Abstract

【課題】被加熱物5の温度勾配に基づいて判定した被加熱物5内の負荷量に応じて加熱制御を行う場合において、被加熱物5の温度制御を高精度に行うことができること。
【解決手段】所定入力電流値で所定期間加熱し、前記所定期間内の温度勾配に応じて被加熱物5の量を判定する負荷量判定部7を備え、負荷量判定部7は、前記所定期間内において入力電流検出部4により検出された入力電流値が、前記所定入力電流値から第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値から第2の所定低下幅以内に増加する瞬時電流低下が生じた場合、前記瞬時電流低下が生じている期間の前記温度勾配を前記負荷量判定に採用せず、前記所定期間内で前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行うようにしたこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱方式により加熱される被加熱物内の負荷量を判定する手段を備えた誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置は、被加熱物の検知温度の温度勾配を基に被加熱物内の負荷量を判定し、判定した負荷量に応じて温度制御を行うというものがある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱装置の回路構成図である。被加熱物101を載置するトッププレート102と、トッププレート102に載置された被加熱物101を誘導加熱する加熱コイル103と、加熱コイル103に高周波電流を供給するインバータ回路104と、トッププレート102の下方に設けられて被加熱物101の温度に応じた大きさの検出信号を出力する赤外線センサ105と、赤外線センサ105の出力に基づきインバータ回路104の出力を制御する制御部106と、から構成されている。
上記構成において、赤外線センサ105は、制御部により加熱コイル103の出力を制御して被加熱物101の温度制御を行う制御温度範囲近傍で被加熱物101の温度が高くなればなるほど、大きさ及び増加率が大きくなる検出信号を出力する。
制御部106は、加熱開始直後における赤外線センサ105の出力値である初期検出値に対する赤外線センサ105の出力値の増加量が第1の所定値以上となると加熱コイル103の出力を低減するか,または加熱を停止し、赤外線センサ105の出力値の増加量が前記第1の所定値より小さな第2の所定値未満となったら加熱コイル103の出力を増加させ、加熱開始直後は赤外線センサ105の出力値の微分値が大きくなると、前記第1又は/及び第2の所定値が小さくなるように補正することで、例えば揚げ物用に油を加熱する場合に、油量が多くなるに従って赤外線センサ105の出力値の微分値は小さくなり、一方、油量が多くなるに従って、被加熱物101内の油の温度は被加熱物101の温度に比して低くなるため、赤外線センサ105の出力値の微分値が大きいときは前記第1又は/及び第2の所定値の補正量を小さくし、赤外線センサ105の出力値の微分値が小さいときは所定値の補正量を大きくすることにより、被加熱物内の油の温度を狙いの温度にすばやく立ち上げることが可能となる。
特開2009−259619号公報
しかしながら、前記従来の構成では、所定入力電流値で被加熱物を所定期間加熱し、前記所定期間内の前記被加熱物の温度の温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定し、判定した負荷量に基づいて加熱制御を行う場合において、前記所定期間内に一定期間だけ入力電流値の低下または加熱停止が生じた場合、被加熱物の温度が一時的に低下し、赤外線センサの温度に対する応答性がよいため検知温度も一時的に低下するので、被加熱物の検知温度の温度勾配に基づく被加熱物の温度制御を正確に行うことができないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、被加熱物の温度勾配に基づいて判定した被加熱物内の負荷量に応じて加熱制御を行う場合において、被加熱物の温度制御を高精度に行うことができる誘導加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイル及び前記加熱コイルと共振回路を構成する共振コンデンサを含み、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路に供給される入力電流を検出する入力電流検出部と、前記被加熱物の温度を検知する温度検知部と、所定入力電流値で所定期間加熱し、前記所定期間内の前記温度検知部で検知した温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定する負荷量判定部と、所定の目標温度に到達するように加熱出力を制御する制御部と、前記負荷量判定部が判定した負荷量が大きくなると前記目標温度を高く設定する目標温度設定部と、を備え、前記負荷量判定部は、前記所定期間内において前記入力電流検出部により検出された入力電流値が、前記所定入力電流値から第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値から第2の所定低下幅以内に増加する瞬時電流低下が生じた場合、前記瞬時電流低下が生じている期間の前記温度勾配を前記負荷量判定に採用せず、前記所定期間内で前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行うようにしたものである。
これによって、前記所定入力電流値で前記被加熱物を所定期間加熱し、前記所定期間内の前記被加熱物の温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量判定を行い、判定した負荷量に基づいて加熱制御を行う場合において、前記所定期間内に一定期間だけ入力電流値の低下または加熱停止が生じて被加熱物の検知温度の一時的な低下が生じた場合でも、入力電流値の低下または加熱停止による温度変化を除外することで、前記被加熱物の温度勾配に基づく負荷量判定を正確に行うことができ、被加熱物の温度制御を高精度に行うことが可能となる。
本発明の誘導加熱装置は、所定入力電流値で被加熱物を所定期間加熱し、前記所定期間内の被加熱物の温度の温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定し、判定した負荷量に基づいて加熱制御を行う場合において、前記所定期間内に一定期間だけ入力電流値の低下または加熱停止が生じて被加熱物の検知温度の一時的な低下が生じた場合でも、前記被加熱物の温度勾配に基づく負荷量判定を正確に行うことができ、被加熱物の温度制御を高精度に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調装置の回路構成図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の動作フローチャート 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の入力電流検出部による入力電流値と、温度検知部による検知温度と、温度検知部による検知温度から算出された温度勾配との関係を示すグラフ 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の温度検知部による検知温度と、温度検知部による検知温度から算出された温度勾配の、被加熱物量の大小による関係を示すグラフ 本発明の実施の形態1における誘導加熱調装置の温度検知部に赤外線センサを用いた回路構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調装置の構成要素の配置例を示す概略図 特許文献1における従来の誘導加熱装置の回路構成図
第1の発明は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイル及び前記加熱コイルと共振回路を構成する共振コンデンサを含み、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路に供給される入力電流を検出する入力電流検出部と、前記被加熱物の温度を検知する温度検知部と、所定入力電流値で所定期間加熱し、前記所定期間内の前記温度検知部で検知した温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定する負荷量判定部と、所定の目標温度に到達するように加熱出力を制御する制御部と、前記負荷量判定部が判定した負荷量が大きくなると前記目標温度を高く設定する目標温度設定部と、を備え、前記負荷量判定部は、前記所定期間内において前記入力電流検出部により検出された入力電流値が、前記所定入力電流値から第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値から第2の所定低下幅以内に増加する瞬時電流低下が生じた場合、前記瞬時電流低下が生じている期間の前記温度勾配を前記負荷量判定に採用せず、前記所定期間内で前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行うとした誘導加熱装置である。
これによって、所定入力電流値で前記被加熱物を前記所定期間加熱し、前記所定期間内の前記被加熱物の温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定する負荷量判定を行い、判定した負荷量に基づいて加熱制御を行う場合において、前記所定期間内に一定期間だけ入力電流値の低下または加熱停止が生じて被加熱物の検知温度の一時的な低下が生じた場合でも、入力電流値の低下または加熱停止による温度変化を除外することで、前記被加熱物の温度勾配に基づく負荷量判定を正確に行うことができ、被加熱物の温度制御を高精度に行うことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記制御部は、油を収容した被加熱物の温度を設定温度に保持する自動調理モードを備え、前記自動調理モードで加熱が開始されると前記負荷量判定を行うようにしたものであり、前記負荷量判定部による負荷量誤判定によって温度制御が正確に行われない場合には油の温度を意図した温度にできず、調理性能が劣化する可能性がある揚げ物調理において、油の温度制御を高精度に行うことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記被加熱物を載置するトッププレートを備え、前記トッププレートは光透過性を有する絶縁材質で構成され、前記温度検知部は、前記被加熱物の底面から放射される赤外線を、前記トッププレートを介して検知する赤外線センサを備えたものであり、前記赤外線センサにより前記被加熱物の温度検知をすることで、サーミスタを用いて前記トッププレートを介して熱伝導により前記被加熱物の温度検知をする場合と比べて熱応答性が良くなり、高精度に前記被加熱物の温度制御を行うことができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記第1の所定低下幅は、前記第2の所定低下幅より大きいか、または略同一とするものであり、入力電流値が低下したことを検知する閾値である前記第1の所定低下幅を、入力電流値が復帰したことを検知する閾値である前記第2の所定低下幅より大きいか、または略同一とすることで、前記入力電流検出部により検出された入力電流値が前記所定入力電流値から第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値に戻った場合に、必ず前記瞬時電流低下が生じたことを検知することができ、被加熱物の温度制御を高精度に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の回路構成を示すブロック図を、図2は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の動作フローチャートを、図3は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の入力電流検出部4による入力電流値と温度検知部6による検知温度と温度検知部6による検知温度から算出された温度勾配との関係を示すグラフを、図4は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の温度検知部6による検知温度と温度検知部6による検知温度から算出された温度勾配の被加熱物量の大小による関係を示すグラフを、図5は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の温度検知部に赤外線センサを用いた回路構成を示すブロック図を、図6は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の構成要素の配置例を示す概略図を、それぞれ示す。
図1において、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器は、被加熱物5を誘導加熱する加熱コイル1及び加熱コイル1と共振回路を構成する共振コンデンサ2を含み、加熱コイル1に高周波電流を供給するインバータ回路3と、インバータ回路3に供給される入力電流を検出するカレントトランス等からなる入力電流検出部4と、被加熱物5の温度を検知する温度検知部6と、所定入力電流で所定期間加熱し、前記所定期間内の温度検知部6で検知した温度勾配に応じて被加熱物5内に負荷量を判定する負荷量判定部7と、所定の目標温度に到達するように加熱出力を制御する制御部8と、負荷量判定部7が判定した負荷量が大きくなると前記目標温度を高く設定する目標温度設定部9と、で構成されている。
インバータ回路3は、交流電源10の交流を整流および平滑する整流回路11と、整流回路11で整流および平滑された直流電流を高周波交流電流に変換し、共振回路へ高周波交流電流を供給するスイッチング素子12を有し、スイッチング素子12の駆動周波数あるいは導通時間を増減させることで共振回路に供給する電流量を増減させている。
また、一般的に被加熱物5内の負荷量が大きくなるに従って加熱時の被加熱物5の温度上昇時の前記温度勾配は小さくなるという傾向があるため、負荷量判定部7は前記傾向を利用し、事前に測定して得られた前記温度勾配と負荷量との関係から被加熱物5の負荷量判別を行っている。
以上のように構成された誘導加熱調理器において、以下、図2〜4を用いて、その動作、作用を説明する。
図2において、まず誘導加熱調理器は電源スイッチ(図示せず)にて電源が入ると加熱待ち状態の待機モードとなる。そして、ステップ10(以下S10と、他のステップも記号で記載する)にて、加熱が開始されるまで、待機モード状態を継続する。
加熱開始スイッチ(図示せず)にて加熱開始されるとS20にて負荷量判定部7による被加熱物5の温度の前記温度勾配の算出を開始し、以降、一定時間毎、例えば1秒毎、に前記温度勾配を算出し続ける。
次に、S30にて、所定入力電流で所定期間加熱する期間の内、前記負荷量判定に用いる前記温度勾配を算出する期間である、負荷量判定期間中か前記負荷量判定期間中でないかを確認する。なお、前記所定入力電流は、被加熱物5の被加熱部と被加熱物5内の負荷との温度乖離が少なく、被加熱物5の温度制御がしやすい入力電力に相当する入力電流、例えば被加熱物5内の負荷が油の場合に入力電力1500Wに相当する入力電流、とすればよい。
なお、前記所定入力電流で加熱する前記所定期間は、負荷量判定部7が前記温度勾配を
算出するのに十分な時間、例えば前記温度勾配を算出するのに30秒間必要である場合には前記所定時間は30秒以上、とすればよい。
次に、S30にて前記荷量判定期間中と判断された場合、S60にて、入力電流検出部4により検出された入力電流値が、前記所定入力電流値から第1の所定低下幅以上低下し、その後に第2の所定低下幅以内に増加する瞬時電流低下の有無を確認する。
なお、前記第1の所定低下幅は、入力電流値の低下が生じた場合に被加熱物5の温度が一時的に低下して温度検知部6による検知温度も一時的な低下が生じる電流値の幅、例えば前記所定入力電流値の10%、とすればよい。
なお、前記第2の所定低下幅は、入力電流値が前記所定入力電流値から前記第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値に近い値、例えば前記所定入力電流値の3%以内、に復帰したことを検知できる電流値の幅、例えば前記所定入力電流値の5%、とすればよい。
前記瞬時電流低下が起こるケースとしては、雷サージなどの電源異常によって回路が故障しないように保護する保護手段が働いた場合や、通常加熱時とは別の条件で被加熱物5を一定期間加熱することで被加熱物5の材質判定を行う場合などが挙げられる。
S30にて前記負荷量判定期間中でないと判断されると、S40にて前記負荷量判定期間が終了後か終了後でないかを確認する。S40にて前記負荷量判定期間が終了後と判断された場合、S50にて、前記負荷量判定期間の前記温度勾配を基に負荷量判定を行う。
S40にて前記負荷量判定期間が終了後でないと判断された場合、S30に戻る。S60にて前記瞬時電流低下が発生したと判断されると、S70にて前記負荷量判定期間中か前記負荷量判定期間中でないかを確認する。S60にて前記瞬時電流が発生していないと判断されると、S30に戻る。S70では、前記荷量判定期間中でないと判断されるまでS70を継続する。
S70にて前記荷量判定期間中でないと判断された場合、S80にて前記瞬時電流低下が生じた期間の前記温度勾配を前記負荷量判定に採用せず、前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行う。
なお、入力電流値が低下したことを検知する閾値である前記第1の所定低下幅は、入力電流値が復帰したことを検知する閾値である前記第2の所定低下幅より大きいか、または略同一とすることで、入力電流検出部4により検出された入力電流値が前記所定入力電流値から前記第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値に戻った場合に、必ず前記瞬時電流低下が生じたことを検知することができ、被加熱物の温度制御を高精度に行うことができる。
これは、もし前記第1の所定低下幅が前記第2の所定低下幅より小さい場合、入力電流検出部4により検出された入力電流値が前記所定入力電流値から前記第1の所定低下幅以上、前記第2の所定低下幅未満の低下値をとった後に、前記所定入力電流値に戻った場合に、前記瞬時電流低下が生じたことを検知することができず、入力電流値の低下を検知するために設定する前記第1の所定低下幅が意図した機能を果たしていないことになる。
次に、図3において、所定入力電流で加熱している場合に前記瞬時電流低下が発生して入力電流検出部4による入力電流値が一時的に低下すると、前記瞬時電流低下が生じている期間は被加熱物5の被加熱部および被加熱部周辺の温度が低下し、温度検知部6による
検知温度も低下するので、前記温度勾配を算出する前記負荷量判定期間に前記瞬時電流低下が生じた場合、前記温度勾配に基づく被加熱物5の温度制御を正確に行うことができない。
これは、特に、被加熱物5の温度を検知する温度検知部6が熱応答性の良い構成の場合に顕著となる。この対策として、前記瞬時電流低下が生じている期間の前記温度勾配を前記負荷量判定に採用せず、前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行うことで、前記瞬時電流低下による被加熱物5の温度制御の精度低下を少なく抑えることができる。
なお、前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行うためには、前記瞬時電流低下が生じる以前の前記温度勾配の時間変化量や、前記瞬時電流低下が生じる以前の前記温度勾配と前記瞬時電流低下が生じた時以後の前記温度勾配との差による時間変化量を求め、前記瞬時電流低下が生じている期間の前記温度勾配を推測して算出し、算出結果を基に被加熱物5内の負荷量を判定すればよい。
次に、図4において、図4に示すように被加熱物5を加熱時に、被加熱物5内の負荷量が大きくなるに従って前記温度勾配は小さくなり、負荷量が小さくなるに従って前記温度勾配は大きくなる傾向がある。
また、被加熱物5内の負荷量が大きくなるに従って被加熱物5内の負荷の温度は被加熱物5の被加熱部の温度に比して低くなる傾向がある。これは、加熱により被加熱物5の被加熱部の温度は温度上昇を続けるが、被加熱物5内の負荷量が大きい場合、加熱されて高温となった被加熱物5の被加熱部の熱が被加熱物5内の負荷全体に十分に熱伝導するのに時間がかかるからである。
これらの傾向を利用し、前記温度勾配が大きいときは負荷量が小さいと判断して前記目標温度を小さくし、前記温度勾配が小さいときは負荷量が大きいと判断して前記目標温度を大きくすることにより、制御部8が被加熱物5の温度を前記目標温度まで加熱した時に被加熱物5内の負荷の温度を狙いの温度に高精度に制御することが可能となる。
なお、被加熱物5の前記温度勾配から負荷量を算出する際は、温度検知部6による検知時の測定ばらつきに対して加熱による被加熱物5の温度上昇が十分大きくなるような時間、例えば1500Wの一定入力で油負荷を加熱している場合に30秒間、で前記温度勾配を算出するなど、加熱する入力電力と被加熱物5、被加熱物5内の負荷の種類などに応じた時間で前記温度勾配を算出すればよい。
また、制御部8は、油を収容した被加熱物5の温度を設定温度に保持する自動調理モードを備え、前記自動調理モードで加熱が開始されると前記負荷量判定を行うようにすることで、負荷量判定部7による負荷量誤判定によって温度制御が正確に行われない場合には油の温度を意図した温度にできず、調理性能が劣化する可能性がある揚げ物調理において、油の温度制御を高精度に行うことができる。
また、図5に示すように、被加熱物5を載置するトッププレート13を備え、トッププレート13は光透過性を有する絶縁材質で構成され、温度検知部6は、被加熱物5の底面から放射される赤外線を、トッププレート13を介して検知する赤外線センサとし、前記赤外線センサにより被加熱物5の温度検知をすることで、サーミスタを用いてトッププレート13を介して熱伝導により被加熱物5の温度検知をする場合と比べて熱応答性が良くなり、高精度に被加熱物5の温度制御を行うことができる。
前記赤外線センサはInGaAsピンフォトダイオード等からなり、トッププレート13の下で加熱コイル1近傍に設けられ、被加熱物5の底から放射されトッププレート13を透過する赤外線を検知して被加熱物5の底面温度に対応する出力電圧を出力する。
前記赤外線センサの配置例としては、図6に示すように、加熱コイル1の内側巻線と外側巻線との間など、加熱コイル1の中心から半径方向の途中の被加熱物5の底面の高温部を検知できる場所が挙げられる。
なお、前記赤外線センサはInGaAsピンフォトダイオードとしたが、シリコンフォトダイオードやサーモパイルなど、被加熱物5の温度を赤外線で検知できるものであれば良い。また、赤外線センサは加熱コイル1の中心から半径方向の途中にあるとし、配置例として加熱コイル1の内側巻線と外側巻線との間などを示したが、被加熱物5の温度が検知できる場所であれば限定しない。
以上のように、本発明の誘導加熱調理器は、前記所定入力電流値で被加熱物5を前記所定期間加熱し、前記所定期間内の被加熱物5の前記温度勾配に応じて被加熱物5内の負荷量などを判定する負荷量判定を行い、判定した負荷量に基づいて加熱制御を行う場合において、前記所定期間内に一定期間だけ入力電流値の低下または加熱停止が生じて被加熱物5の検知温度の一時的な低下が生じた場合でも、入力電流値の低下または加熱停止による温度変化を除外することで、被加熱物5の前記温度勾配に基づく負荷量判定を正確に行うことができ、被加熱物5の温度制御を高精度に行うことができる。
以上のように、本発明の誘導加熱装置は、所定入力電流値で被加熱物を所定期間加熱し、前記所定期間内の前記被加熱物の温度の温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定する負荷量判定を行い、判定した負荷量に基づいて加熱制御を行う場合において、前記所定期間内に一定期間だけ入力電流値の低下または加熱停止が生じて前記被加熱物の検知温度の一時的な低下が生じた場合でも、入力電流値の低下または加熱停止による温度変化を除外することで、前記被加熱物の温度勾配に基づく負荷量判定を正確に行うことができ、前記被加熱物の温度制御を高精度に行うことができるので、一般家庭や業務用に使用される誘導加熱装置において有効である。
1、103 加熱コイル
2 共振コンデンサ
3、104 インバータ回路
4 入力電流検出部
5、101 被加熱物
6 温度検知部
7 負荷量判定部
8、106 制御部
9 目標温度設定部
10 交流電源
11 整流回路
12 スイッチング素子
13、102 トッププレート

Claims (4)

  1. 被加熱物を誘導加熱する加熱コイル及び前記加熱コイルと共振回路を構成する共振コンデンサを含み、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路に供給される入力電流を検出する入力電流検出部と、前記被加熱物の温度を検知する温度検知部と、所定入力電流値で所定期間加熱し、前記所定期間内の前記温度検知部で検知した温度勾配に応じて前記被加熱物内の負荷量を判定する負荷量判定部と、前記被加熱物の温度が所定の目標温度に到達するように加熱出力を制御する制御部と、前記負荷量判定部が判定した負荷量が大きくなると前記目標温度を高く設定する目標温度設定部と、を備え、前記負荷量判定部は、前記所定期間内において前記入力電流検出部により検出された入力電流値が、前記所定入力電流値から第1の所定低下幅以上低下し、その後に前記所定入力電流値から第2の所定低下幅以内に増加する瞬時電流低下が生じた場合、前記瞬時電流低下が生じている期間の前記温度勾配を前記負荷量判定に採用せず、前記所定期間内で前記瞬時電流低下が生じた時以前または以後の少なくとも一方の前記温度勾配を基に前記負荷量判定を行うとした誘導加熱装置。
  2. 制御部は、油を収容した被加熱物の温度を設定温度に保持する自動調理モードを備え、前記自動調理モードで加熱が開始されると負荷量判定を行う請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 被加熱物を載置するトッププレートを備え、前記トッププレートは光透過性を有する絶縁材質で構成され、温度検知部は、前記被加熱物の底面から放射される赤外線を、前記トッププレートを介して検知する赤外線センサを備えた請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 第1の所定低下幅は、第2の所定低下幅より大きいか、または略同一である請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016189245A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 誘導加熱調理器

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