JP3371415B2 - 保温釜 - Google Patents

保温釜

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JP3371415B2
JP3371415B2 JP06655696A JP6655696A JP3371415B2 JP 3371415 B2 JP3371415 B2 JP 3371415B2 JP 06655696 A JP06655696 A JP 06655696A JP 6655696 A JP6655696 A JP 6655696A JP 3371415 B2 JP3371415 B2 JP 3371415B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保温温度を低温に
してご飯の保温状態を改善した保温釜に関し、特に予約
炊飯時における炊飯で、その後の保温時のご飯の劣化状
態を少なくした保温釜に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、この種の保温機
能を有する炊飯器などの保温釜は、単に炊飯と保温を行
なうだけでなく、炊き上がり時刻を予約したり、あるい
は、炊き上がりまでの残時間を予約して、タイマー動作
による予約炊飯を行ない、炊飯終了後に自動的に保温を
行なう機能が備えてある。また、鍋内のご飯の保温状態
を改善する手法としては、通常は70℃〜76℃にある
ご飯の保温温度を、一時的に60℃〜66℃程度の低温
に保温温度を下げることで、メイラード反応の抑制によ
る黄ばみおよび匂いの抑制と、脂肪酸の酸化劣化による
保温臭発生の抑制を行なうものが採用されている。
【0003】ところで、ご飯を腐敗させる腐敗菌の増殖
可能な温度は、大部分が35℃程度〜55℃以下である
が、一部の腐敗菌は65℃程度でも増殖することが知ら
れている。しかし、保温温度を低温状態にした時間が1
0時間以下程度と短い場合であれば、ご飯が腐敗に至る
ほどの腐敗菌の増殖は起こらず、ご飯を低温保温する時
間は、この10時間以内程度に抑えられた構成になって
いる。
【0004】一方、前記予約炊飯機能により炊飯を行な
う場合は、タイマー動作中の炊飯が開始するまでの間、
鍋内の米が水に浸された状態になっている。この米が水
に浸された時間が長くなると、乳酸菌の増殖により酸味
が強くなり、炊飯を行なった後も酸度(pH)の改善が
なく、酸味臭のある炊き上がりになり、食味の低下原因
となっている。また、この現象は特に室温が高い場合に
顕著になり、水温が20℃の状態では17時間程度、ま
た、水温が25℃の状態では10時間程度で酸味臭が発
生し、最悪の場合はpH=5未満に低下して、腐敗に至
ることもある。したがって、予約炊飯を行なう場合に
は、特に水温の高い夏場時の使用を考慮して、タイマー
動作時間を14時間以内にて使用する旨の制約がある。
【0005】ところが、使用者によってはこの使用制約
を守らずに、タイマー動作時間を長時間に設定して予約
炊飯を行なうこともあり、この場合に炊飯したご飯は炊
飯直後からすでに腐敗しやすい状況にあり、かつ、低温
保温を行なった場合には、短時間で腐敗に至るようにな
る。そして、実際には、特に増殖可能温度が65℃程度
の増殖菌の影響を受けて、低温保温を開始してから3〜
5時間程度のごく短時間でご飯が腐敗に至る不具合が生
じる。
【0006】こうした不具合に対処するために、14時
間を超えてのタイマー動作を不可能にしたものが提案さ
れている。しかし、米を水に長時間浸した場合の腐敗の
問題は、水温が比較的高い場合には特に注意する必要が
あるものの、水温が10℃以下の場合には、タイマー動
作時間を23時間程度に設定しても、支障のある腐敗は
殆ど起こらず、逆にタイマー動作時間を14時間以内に
規制することによって、実際には14時間を超えた長時
間の浸しで悪影響を受けない状況にあっても、タイマー
動作時間を最長で14時間程度にしか設定することがで
きず、予約炊飯時の使い勝手が悪くなるという不満を生
じる。
【0007】そこで本発明は上記問題点に鑑み、低温保
温によりご飯の保温状態を改善しつつも、使い勝手を損
なうことなく予約炊飯を行なった場合のご飯の腐敗を防
止することのできる保温釜を提供することをその目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の保温釜
は、前記目的を達成するために、高温と低温の複数の保
温温度にご飯を選択的に保温可能とした保温制御手段
と、所定の時刻または所定の時間後に炊飯を終了して保
温を開始させる予約炊飯手段と、前記予約炊飯手段によ
る炊飯開始または炊飯終了までの時間が所定時間以上の
場合には、高温の保温にすることを特徴とするものであ
る。
【0009】この場合、使用者がタイマー動作時間を長
時間に設定して予約炊飯を行なうと、炊飯終了後の保温
温度は高温になるため、特に夏場の条件下で、タイマー
動作時間を長時間に設定して予約炊飯を行なっても、保
温温度を低温にすることによってご飯が短時間に腐敗す
る従来の不具合を一掃できる。また、タイマー動作時間
が所定時間以上であっても、保温制御手段は保温温度を
高温にしつつも保温動作を継続するため、所定時間を超
えてのタイマー動作を強制的に不可能にする従来の使い
勝手の悪さも、同時に解決できる。
【0010】また、請求項2の発明の保温釜は、前記目
的を達成するために、高温と低温の複数の保温温度にご
飯を選択的に保温可能とした保温制御手段と、予約炊飯
時における炊飯開始または終了までの待機時間が所定時
間よりも長い状態で炊飯を行なった後は、自動的に保温
温度を高温にすることを特徴とするものである。
【0011】この場合、炊飯までの待機時間を長時間に
設定して予約炊飯を行なうと、炊飯終了後の保温温度は
自動的に高温に選択されるか、あるいは低温にすること
ができなくなるため、特に夏場の条件下で、タイマー動
作時間を長時間に設定して予約炊飯を行なっても、保温
温度を低温にすることによってご飯が短時間に腐敗する
従来の不具合を一掃できる。また、タイマー動作時間が
所定時間以上であっても、保温制御手段の保温温度は高
温に自動選択されるため、所定時間を超えてのタイマー
動作を強制的に不可能にする従来の使い勝手の悪さも、
同時に解決できる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、電磁誘導加熱式炊飯器に適用
した本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。全体断面図を示す図1において、1は器本体で
あり、これは上面を開口した有底筒状の内枠2と、この
内枠2を内部に備え器本体1の外殻を形成する外枠3
と、外枠3の底側を覆う底板4とにより構成される。容
器収容部たる内枠2はガラス繊維入りPET樹脂製で、
この内枠2に着脱自在に収容される鍋5の外面形状にほ
ぼ相似した形状に形成されている。
【0013】被炊飯物である米や水、および保温時に被
保温物であるご飯が収容される鍋5の形状は、上面を開
口した有底筒状に形成されているが、この鍋5の外側面
の最上部には、水平に外方へ突出した鍋フランジ部6が
形成される。鍋フランジ部6の側部および下部には、環
状の鍋取手7が設けられており、この鍋取手7が外枠3
の上端面上に形成される鍋支持部8に載ることにより吊
設状態に支持される。また、鍋5は、熱伝導性および耐
蝕性に優れた例えばアルミニウムなどを主体にした鍋本
体9と、この鍋本体9の外底面部から側面下部にかけて
設けられた磁性金属材料からなる発熱層10とにより形成
される。
【0014】11は、内枠2の外側に備えられ、鍋5の発
熱層10を電磁誘導により発熱させる鍋加熱装置に相当す
る加熱コイルである。この加熱コイル11は、内枠2の外
側面において、鍋5の側面下部から底面にかけての曲面
部の発熱層10に対向する位置に、螺旋状に巻き付け固定
される。加熱コイル11の外側には、酸化鉄などを主体と
した高透磁率の材料をプラスチック材料に混ぜた、絶縁
性を有するコイルカバー12を備えてある。また、13は、
鍋5の発熱層10の近傍に設けられ、内部に負特性サーミ
スタを備えた鍋温度検出手段たる鍋温度センサであり、
また14は、発熱層10と加熱コイル11の近傍に位置して、
内枠2の外面に設けられた温度ヒューズである。
【0015】15は、加熱コイル11に所定の高周波電流を
供給するためのインバータ回路部品16を備えた加熱基板
である。この加熱基板15は、器本体1の内部に設けられ
た支え17によって、モータ18を備えた冷却ファン19とと
もに、器本体1の底部と支え17との間に配設される。冷
却ファン19に対向する底板4の底部には、吸気口20が設
けられるとともに、加熱基板15の一側に対向する底板4
の側面には、排気口21が設けられる。支え17は、加熱基
板15の一側において直立状態に設けられており、この支
え17と器本体1の前面との間には、表示操作手段として
の操作パネル22を形成するLCD23,LED24および各
種のスイッチ25を備えた表示操作部品26と、インバータ
回路部品16以外の電源回路部品27が、基板28に搭載され
た状態で設けてある。この操作パネル22の構成について
は、後程図2および図3の説明のなかで詳述する。そし
て、モータ18への通電により冷却ファン19を回転させる
と、吸気口20から取り込まれた空気が、加熱基板15から
基板28を通って排気口21に送り出され、支え17と底板4
との間に囲まれた空間内の各部品を強制冷却するように
なっている。なお、29は、外枠3の下部後側に設けられ
た電源コード30を巻取るコードリールである。
【0016】31は、鍋5の上部開口部を開閉自在に覆う
蓋体である。この蓋体31は、蓋体31の上側部材に相当す
る外蓋32と、この外蓋32の下側外周に沿って設けられた
外蓋カバー33と、外蓋32の下側に空間を形成しつつ嵌合
され、鍋5の上部開口部を直接覆うアルミニウムなどの
金属材料からなる蓋下面板34とにより構成される。35は
外蓋カバー33と蓋下面板34との間に挾んで保持された蓋
パッキンであり、蓋体31の閉塞時にこの蓋パッキン35の
下端が前記鍋5の鍋フランジ部6に密着する。器本体1
の後面上部にはヒンジ軸36が軸支される一方、ヒンジ軸
36の反対側の蓋体31または器本体1の前側には、蓋体31
と器本体1とを係止するクランプボタン37が設けられ
る。そして、図示してはいないが、ヒンジ軸36の内部に
は、蓋体31を常時開く方向に付勢するねじりコイルば
ねなどの弾性部材が設けてあり、クランプボタン37を
押動操作することによって、ヒンジ軸36を回転中心とし
て蓋体31を開くことができるようになっている。
【0017】蓋体31の下面をなす蓋下面板34の上面側す
なわち裏側には、炊飯時と保温時に蓋下面板34を加熱す
るコードヒータ38が設けられている。この蓋ヒータたる
コードヒータ38は、内枠2の外側面上部に設けられた保
温加熱用のコードヒータなどの側面ヒータ39と電気的に
並列回路を構成している。さらに、蓋下面板34の裏側に
は、蓋体31の下面の温度を検出するための負特性サーミ
スタからなる蓋温度センサ41が設けられている。コード
ヒータ38および蓋温度センサ41は、いずれも両面粘着テ
ープを介在したアルミ箔42により蓋下面板34に固定して
あり、アルミ箔42の上面には、所定の空間を形成しつ
つ、外蓋カバー33と蓋下面板34とともに断熱板43が取付
け固定される。また、蓋下面板34の略中心には、蒸気侵
入孔44が設けられており、炊飯時に蒸気が蒸気侵入孔44
から蒸気口45に入り込み、蓋体31から外部に放出される
構成になっている。なお、46は、蓋温度センサ41を蓋下
面板34の上面で挾着するためのセンサー押えである。
【0018】コードヒータ38および側面ヒータ39は、ト
ライアック(図示せず)などの通断電制御素子と直列に
接続され、蓋温度センサ41の検出温度に応じて所定の温
度に蓋下面板34を温度管理するとともに、内枠2を加熱
する構成となっている。また、コードヒータ38および側
面ヒータ39を用いて、所定の通電時間制御にて炊飯時お
よび保温時に蓋下面板34および内枠2を加熱する構成で
あってもよい。前記加熱基板15に搭載されたインバータ
回路部品16から高周波電流を加熱コイル11に供給する
と、加熱コイル11に交番磁界が発生して、磁界中に位置
する鍋5の発熱層10に渦電流が発生し、この渦電流がジ
ュール熱に変換されることで、発熱層10が発熱して鍋5
内の被炊飯物または被保温物を加熱する構成になってい
る。
【0019】次に、図2に基づき操作パネル22の構成を
詳述すると、操作パネル22は正面からみて上部に表示手
段たるLCD23およびLED24を備えるとともに、下部
にスイッチ25を備えている。LCD23は、現在時刻を表
示する現在時刻表示部23Aと、炊飯または低温保温の予
約時刻を表示する予約時刻表示部23Bを備えて構成され
る。また、LED24は、炊飯行程時に点灯する炊飯LE
D24Aと、普通保温時に点灯する普通保温LED24B
と、低温保温時に点灯する低温保温LED24Cと、予約
炊飯設定時に点灯する予約LED24Dとにより構成され
る。さらに、スイッチ25は、図4にも示すように、炊飯
動作の開始を指示する炊飯スイッチ25Aと、保温動作の
開始を指示する保温スイッチ25Bと、全ての動作を中止
し切状態にする切スイッチ25Cと、保温時の再加熱を指
示する保温再加熱スイッチ25Dと、予約動作の開始を指
示する予約スイッチ25Eと、LCD23に表示される現在
時刻およびタイマー時刻の調整開始を指示する時計スイ
ッチ25Fと、この現在時刻およびタイマー時刻の時,分
を調整する時調整スイッチ25Gおよび分調整スイッチ25
Hとを備えている。
【0020】ここで、図3に基づきタクトスイッチであ
るスイッチ25の各構成を詳述すると、51はスイッチ25の
外周部を形成する材厚が1〜3mmの透明パイプであ
る。この透明パイプ51の材料は、透明アクリルであり、
好ましくは緑色または橙色の有色透光材料により透明パ
イプ51を形成すると、操作パネル22のデザイン性が一層
向上する。操作パネル22の前面に位置する透明パイプ51
の表面は、鏡面若しくはそれに準ずる処理が施されてお
り、これにより、透明パイプ51の表面をより明るく照明
できる。また、52は透明パイプ51に囲まれた基板28上に
実装されたスイッチ25のスイッチ本体である。このスイ
ッチ本体52の上部には、弾性部材(図示せず)を介して
押圧部材53が上下動可能に設けられており、押圧部材53
を押すことによって、スイッチ本体52内の接点が切替わ
るようになっている。この押圧部材53は、透明パイプ51
内に位置し、透明パイプ51の内側面に沿って著しくガタ
つかないように、また、押圧力が円滑に下方に伝わるよ
うに設けられている。各スイッチ25の例えば「炊飯」や
「保温」なる形態の表示は、押圧部材53の上面に各々形
成される。押圧部材53と基板28間の透明パイプ51で囲ま
れた空間54内には、前記スイッチ本体52とともに、例え
ばLEDなどの好ましくは高輝度の照明手段たる光源55
が設けられる。
【0021】そして、任意のスイッチ25を押動操作する
と、該当するスイッチ本体52の接点が切替わり、この押
動操作したスイッチ25に伴う動作が開始するとともに、
押したスイッチ25と同一箇所にある光源55が点灯する。
光源55からの照明光は、透明パイプ51の内側面からこの
透明パイプ51の内部を通過して、鏡面処理された透明パ
イプ51の表面に導かれる。したがって、操作パネル22の
上面からみて、押したスイッチ25の周面が特にリング状
に強調して光るようになり、透明パイプ51の内部にある
押圧部材53の表示部分を照明して、その動作状態が明確
に理解できるようになる。
【0022】図4は、電気的構成を示すブロック図であ
る。同図において、61はマイクロコンピュータ(以下、
単にマイコンと称する。)であり、これはいずれも図示
しないが、周知のマイクロプロセッサを構成する制御装
置および演算装置の他に、計時装置,ROMやRAMな
どからなる記憶装置,および入出力装置を備えて構成さ
れる。マイコン61の入力側には、前記操作パネル22のス
イッチ25とともに、鍋温度センサ13と、蓋温度センサ41
と、鍋5の有無を検知する負荷検知回路62と、マイコン
61へのリセット信号を出力するリセット回路63が各々接
続される。また、64は電源の停電発生を検知する停電検
知回路であり、この停電検知回路64が停電を検知する
と、停電バックアップ回路65がマイコン61の記憶装置に
記憶された内容を保持するように構成している。
【0023】一方、マイコン61の出力側には、前記加熱
コイル11に所定の高周波電流を供給する加熱手段たるI
H加熱装置66と、蓋ヒータに相当するコードヒータ38お
よび胴ヒータに相当する側面ヒータ39を通断電制御する
トライアックなどを含む胴蓋加熱装置67と、圧電ブザー
を備えたブザー報知手段68と、前述のLCD23およびL
ED24が各々接続される。そして、スイッチ25の各入力
信号と、鍋温度センサ13および蓋温度センサ41からの各
温度データ信号と、鍋5の発熱負荷入力データによる負
荷検知回路62からの負荷検知信号と、リセット回路63か
らのリセット信号と、停電検知回路64からの停電信号と
をマイコン61に入力し、予めこのマイコン61の記憶装置
にプログラムされた制御シーケンスに従い、マイコン61
から出力される制御信号に基づき、IH加熱装置66,胴
蓋加熱装置67,ブザー報知手段68,LCD23およびLE
D24を制御しつつ、炊飯から保温に至る一連の動作と、
予約炊飯などを行なう構成となっている。
【0024】次に、図5に基づきマイコン61の機能構成
を詳述する。71は、主に加熱コイル11により鍋5を電磁
誘導加熱しながら、ひたし炊きからむらしに至る炊飯動
作を制御する炊飯制御手段である。この炊飯制御手段71
は、鍋5内の米の吸水が進行し、鍋5の温度が沸騰温度
を超えた所定の炊き上げ温度になったら、むらし加熱を
行ない、このむらしが13分程度経過したら、炊飯を終
了して、次の保温制御手段72による保温を行なうもので
ある。保温制御手段72は、加熱コイル11により鍋5を電
磁誘導加熱しながら、鍋5内のご飯を所定の保温温度に
制御する機能を有しているが、本実施例の保温制御手段
72は、鍋温度センサ13からの検出温度に基づいて、ご飯
を通常の70℃〜76℃の高温に保温する普通保温制御
手段73と、ご飯を60℃〜66℃の低温に保温する低温
保温制御手段74とを備えており、そのいずれか一方によ
り保温動作が選択的に行なわれるようになっている。な
お、炊飯中やむらし中および保温中には、コードヒータ
38により蓋下面板34を加熱し、この蓋下面板34への結露
を防止する構成となっている。
【0025】前記保温制御手段72は、マイコン61内の計
時装置を利用して、炊飯制御手段71による炊飯が終了す
ると、普通保温制御手段73による普通保温を行ない、そ
の後所定時間(例えば6時間)が経過すると、自動的に
低温保温制御手段74による低温保温に切替え、この低温
保温が別の所定時間(例えば5時間)を経過すると、再
び普通保温制御手段73による普通保温に戻す保温制御切
替手段75を備えている。また、この保温制御切替手段75
は、炊飯が終了してから所定時間(例えば12時間)以
内に保温スイッチ25Bを操作すると、保温制御手段71に
よる保温制御を、普通保温から低温保温、あるいは、低
温保温から普通保温に切替える機能を有している。そし
て、保温スイッチ25Bにより保温温度を普通保温から低
温保温に切替える操作を行なうと、保温制御切替手段75
は、低温保温制御手段74により保温温度を低温にすると
ともに、前記LCD23の予約時刻表示部23Bにより、低
温保温から普通保温に戻す時刻(制御を普通保温制御手
段73に戻す時刻ではなく、鍋5内のご飯が普通保温の温
度に戻る時刻を示す。)を表示させ、この表示時刻にご
飯が高温になるように、保温制御手段72を予約動作させ
る。この際、保温制御切替手段75は、低温保温から普通
保温のご飯温度に戻すまでの時間を考慮して、例えば1
時間程度前に普通保温にするように保温制御手段72を制
御する。本実施例の場合、予約時刻表示部23Bには、保
温スイッチ25Bにより低温保温に切替えたときの現在時
刻に6時間を加算した時刻を表示させるようになってい
る。
【0026】ここで、予約時刻表示部23Bに表示される
予約時刻でそのまま低温保温を行なっても構わない場合
は、何も操作を行なわなくてもよいが、予約時刻を任意
に変えたい場合には、時調整スイッチ25Gおよび分調整
スイッチ25Hを操作すれば、その後、この変更した予約
時刻により低温保温が行なわれる。すなわち、本実施例
の保温制御切替手段75は、低温保温制御手段74による低
温保温時間を可変して、所定の時刻に保温制御手段72の
保温温度を低温から高温にする低温保温予約手段76を備
えている。なお、炊飯を行なわずに保温スイッチ25Bに
より保温動作を開始した場合は、鍋5内に冷や飯を収容
した場合が考えられるので、先ず、普通保温制御手段73
による普通保温を行ない、その後、保温スイッチ25Bを
押しても、ご飯の腐敗防止のため、ブザー報知手段68に
より操作無効を報知するとともに、低温保温制御手段74
による低温保温を行なわないように構成している。
【0027】77は、切状態で予約時刻表示部23Bに表示
される所定の時刻に、炊飯を終了して保温を開始させる
予約炊飯手段である。ここでいう所定の時刻は、時調整
スイッチ25Gおよび分調整スイッチ25Hを操作すること
により任意に設定できる。また、予約炊飯手段77は、切
状態で予約スイッチ25Eを押したときに動作するように
なっている。78は、予約炊飯手段73による予約炊飯を開
始してから、炊飯終了の予約時刻までのタイマー動作時
間が、所定時間(例えば14時間)以上の場合に、炊飯
終了後の保温制御手段72による保温温度を高温に自動選
択して、低温の保温を禁止する禁止手段たる低温保温禁
止手段である。
【0028】次に、上記構成につき、その作用を図6〜
図9のフローチャートを参照して説明する。先ず、普通
保温と低温保温の切替え手順を図6に基づき説明する
と、炊飯制御手段71による炊飯動作が終了すると(ステ
ップS1)、ステップS2に移行し、保温制御手段72は
先ず普通保温制御手段73による普通保温を開始する。同
時に、操作パネル22の普通保温LED24Bが点灯すると
ともに、普通保温制御手段73は鍋5内の保温温度を73
℃に設定する。そして、次のステップS3では、保温制
御切替手段75により、炊飯が終了してから6時間経過し
たか否かを判断し、6時間経過していなければ、さらに
ステップS4において、保温スイッチ25Bが操作された
か否かを判断する。保温スイッチ25Bを操作しないま
ま、炊飯終了後6時間が経過した場合、または、炊飯終
了後6時間が経過する前に、保温スイッチ25Bを操作し
た場合は、次のステップS5に移行して、低温保温制御
手段74による低温保温を開始する。
【0029】このステップS5では、普通保温LED24
Bおよび低温保温LED24Cが点灯するとともに、低温
保温制御手段74は鍋5内の保温温度を63℃に設定す
る。そして、次のステップS6において、保温制御切替
手段75により、低温保温が5時間経過したか否かを判断
し、5時間経過していなければ、さらにステップS7に
おいて、保温スイッチ25Bが操作されたか否かを判断す
る。保温スイッチ25Bを操作しないまま、低温保温が5
時間経過した場合、または、低温保温が5時間経過する
前に、保温スイッチ25Bを操作した場合は、次のステッ
プS8に移行して、前記ステップS2と同様の普通保温
制御手段73による普通保温を再び開始する。
【0030】その後、ステップS9に移行し、保温制御
切替手段75は保温スイッチ25Bが操作されたか否かを判
断する。そして、保温スイッチ25Bが操作されたなら
ば、保温制御切替手段75は炊飯終了から12時間が経過
したか否かを判断する(ステップS10)。このとき、炊
飯終了から12時間を経過していなければ、ステップS
5の手順に戻って、低温保温制御手段74による低温保温
を行なう。一方、炊飯終了から12時間を経過していれ
ば、次のステップS11に移行して、ブザーを報知し、こ
の保温スイッチ25Bの操作を無効化して、ステップS9
の手順に戻る。つまり、炊飯終了から12時間経過後
は、低温保温制御手段74による低温保温は行なわれな
い。
【0031】次に、低温保温の予約時刻に関する変更手
順を、図7に基づき説明する。前記図6のフローチャー
トからも明らかなように、普通保温制御手段73による普
通保温時に、保温スイッチ25Bを操作した場合、炊飯終
了から12時間を経過しない範囲であれば、保温スイッ
チ25Bの操作は無効にならず、低温保温制御手段74によ
る低温保温が開始する(ステップS21〜ステップS2
4)。すると、ステップS25に移行して、LCD23の予
約時刻表示部23Bは、普通保温に切替わる予約時刻表示
として、例えば6時間後の時刻を表示する。
【0032】その後、低温保温予約手段76は、ステップ
S24の低温保温を開始してから5分以内に、時調整スイ
ッチ25Gおよび分調整スイッチ25Hによる予約時刻の変
更が行なわれたか否かを判断する(ステップS26)。そ
して、低温保温を開始してから5分以内であれば、予約
手段76は時調整スイッチ25Gおよび分調整スイッチ25H
からのスイッチ信号に基づき予約時刻を変更し、これを
メモリなどの予約時刻記憶手段に記憶する(ステップS
27)。これに対して、低温保温を開始してから5分を超
えたならば、予約時刻の変更を受付けずに、それまで記
憶されている予約時刻にて低温保温を続行する。
【0033】低温保温制御手段74による低温保温の制御
は、低温保温予約手段76に記憶される予約時刻の1時間
前まで行なわれる(ステップS28)。これを過ぎると、
保温制御手段72は普通保温制御手段73による普通保温の
制御に切替わり(ステップS29)、次のステップS30に
おいて、低温保温を開始してから6時間後の予約時刻に
達すると、予約時刻表示部23Bに表示される予約時刻は
消灯するとともに、保温制御切替手段75による予約動作
は終了する(ステップS31)。
【0034】図8は、予約炊飯機能の処理手順を示すも
のである。同図において、時調整スイッチ25Gおよび分
調整スイッチ25Hにより炊き上がり時刻である炊飯予約
時刻を予め設定し、予約スイッチ25Eを押して予約炊飯
手段77による予約炊飯を開始すると(ステップS41)、
炊飯予約時刻の55分前に炊飯制御手段71による炊飯が
開始し、炊飯予約時刻にはご飯が炊き上がって、保温制
御手段72による保温に切替わるようになっている。ま
た、ステップS41にて予約炊飯を開始すると、低温保温
禁止手段78は炊飯予約時刻から現在時刻を減算したタイ
マー動作時間を演算し(ステップS42)、このタイマー
動作時間が14時間未満の場合には、前記低温保温制御手
段74による低温保温を許可する一方(ステップS43,S
44)、タイマー動作時間が14時間以上の場合には、保温
制御切替手段75によって行なわれる普通保温制御手段73
から低温保温制御手段74への時間管理に基づく自動切替
えと、保温スイッチ25Bによる低温保温制御手段74への
切替を同時に禁止する(ステップS43,S45)。また、
ステップS45に至った場合には、保温スイッチ25Bを操
作すると、ブザーにより保温スイッチ25Bの操作無効を
報知するようになっている。
【0035】一方、保温時におけるコードヒータ38すな
わち蓋ヒータの制御手順を、図9に基づき説明する。ス
テップS51にて炊飯制御手段71による炊飯が終了し、次
のステップS52の保温動作が開始すると、保温制御手段
72は、鍋5内のご飯が所定の保温制御温度に達している
か否かを判断する(ステップS53)。そして、鍋5内の
ご飯が所定の保温制御温度に達していなければ、200
秒断電→30秒通電→150秒断電→30秒通電の後、
30秒通電/100秒断電の通断電サイクルを繰り返し
て、コードヒータ38を通断電制御する(ステップS5
4)。この間、保温制御手段72は、ステップS53の手順
に基づき、引き続き上記保温制御温度を監視する。一
方、ステップS53において、鍋5内のご飯が所定の保温
制御温度に達すると、今度はステップS55に移行して、
蓋センサ41の検出温度が鍋温度センサ13の検出温度すな
わち鍋5の保温温度よりも3℃高くなるように、コード
ヒータ38を温度制御しながら蓋下面板34を加熱する。そ
して、ステップS56において、保温を開始してから6時
間が経過したら、ステップS57に移行して、蓋センサ41
の検出温度が鍋5の保温温度よりも1℃高くなるよう
に、コードヒータ38を温度制御しながら蓋下面板34を加
熱する。
【0036】以上のように上記実施例によれば、高温と
低温の複数の保温温度にご飯を選択的に保温可能とした
保温制御手段72と、所定の時刻に炊飯を終了して保温を
開始させる予約炊飯手段77とを備えた保温釜にあって、
予約炊飯を開始してから炊飯終了までの時間が、所定時
間(実施例では14時間)以上の場合には、低温保温禁
止手段78により炊飯終了後の保温制御手段72による低温
の保温を禁止するように構成している。この場合、使用
者がタイマー動作時間を長時間に設定して予約炊飯を行
なうと、炊飯終了後の保温温度を低温にすることができ
なくなるため、特に夏場の条件下で、タイマー動作時間
を長時間に設定して予約炊飯を行なっても、保温温度を
低温にすることによってご飯が短時間に腐敗する従来の
不具合を一掃することができる。また、予約炊飯を開始
してから炊飯終了までの時間が、所定時間以上であって
も、保温制御手段72は保温温度を高温にしつつも保温動
作を継続するため、所定時間を超えてのタイマー動作を
強制的に不可能にする従来の使い勝手の悪さも、同時に
解決することができる。
【0037】なお、予約炊飯手段77は、本実施例のよう
に所定の炊飯予約時刻を設定するものではなく、炊飯が
終了するまでの残時間を設定する減算式のタイマーを備
えたものでもよい。つまり、予約炊飯手段77は、所定の
時間後に炊飯を終了して保温を開始させる構成であって
もよい。また、低温保温禁止手段78は、予約炊飯を設定
してから炊飯を開始するまでの時間を、所定の14時間
と比較する構成にしてもよい。これらの変形例は、いず
れもマイコン61内の制御シーケンスを変更することによ
り簡単に達成できる。
【0038】また、上記実施例は、高温と低温の複数の
保温温度にご飯を選択的に保温可能とした保温釜にあっ
て、予約炊飯時における炊飯までの待機時間が所定時間
よりも長い状態で炊飯を行なった後は、炊飯終了後の保
温制御手段72による保温温度を高温に自動選択し、か
つ、低温の保温を禁止する低温保温禁止手段78を備えて
いる。この場合も、炊飯までの待機時間を長時間に設定
して予約炊飯を行なうと、炊飯終了後の保温温度を低温
にすることができなくなるため、特に夏場の条件下で、
炊飯までの待機時間を長時間に設定して予約炊飯を行な
っても、保温温度を低温にすることによってご飯が短時
間に腐敗する従来の不具合を一掃することができる。ま
た、炊飯までの待機時間が所定時間以上であっても、保
温制御手段72の保温温度は高温に自動選択されるため、
所定時間を超えてのタイマー動作を強制的に不可能にす
る従来の使い勝手の悪さも、同時に解決することができ
る。
【0039】本実施例には示していないが、米が水に長
時間浸された場合は、水温が高いほど悪影響が強くなる
ことから、鍋温度センサ13で検出した鍋5内の水温が、
炊飯を開始する時点で15℃以下程度の場合には、タイ
マー動作時間が14時間以上であっても、低温保温によ
るご飯の腐敗の可能性が少ないものと判断して、低温保
温禁止手段78を動作させないように構成してもよい。こ
れにより、特定の条件下では、保温制御切替手段75によ
る低温保温の自動切替や、低温保温予約手段76による低
温保温の手動切替が可能になり、予約炊飯時における使
い勝手がさらに向上する。
【0040】ところで、従来の保温釜を含む各種調理器
は、操作パネルに設けられる各種のスイッチを操作する
と、操作したスイッチ全体を背面から光らせることによ
って、スイッチの上面に形成された例えば「炊飯」,
「保温」,または「予約」なる形態の文字を照明するよ
うにしていた。しかし、このような方法では、使い易さ
を考慮してスイッチを大型化すると、スイッチ背面から
文字部への照度が不足し、スイッチ上面の文字全体が見
にくくなるという問題があった。
【0041】そこで、本実施例では、スイッチを大型化
しても、操作状況がわかり易い各種調理器のスイッチ装
置を提供することを別の目的としている。
【0042】これは、スイッチ本体52と、このスイッチ
本体52の接点位置を変える操作可能な操作部材に相当す
る押圧部材53と、この押圧部材53の外周部に設けられる
導光体に相当する透明パイプ51と、押圧部材53を操作す
ると点灯して透明パイプ51に光を供給する光源55とを備
えることにより達成される。ここでいう操作部材とは、
例えばシーソースイッチなどの摺動部材も含む。また、
光源55からの光を操作部材の外周部に導くあらゆるもの
が、ここでいう導光体に含まれる。
【0043】本実施例では、光源53からの光を透明パイ
プ51によって押圧部材53の周囲に導くことにより、スイ
ッチ25の周囲を強調して光らせることが可能になるの
で、スイッチ25を大型化しても、押圧部材53の上面に形
成された表示部は見易くなる。また、スイッチ25をリン
グ状に照明することにより、使用者にソフトな印象を与
え、操作パネル22の複雑感を解消することができる。
【0044】つぎに、図10のブロック構成図を参照し
て、本発明の第2実施例を説明する。なお、前記第1実
施例と同一部分には同一符号を付し、その共通する詳細
な説明は重複するため省略する。
【0045】本実施例では、第1実施例における普通保
温制御手段73および低温保温制御手段74に代わり、高め
保温コース制御手段81と新鮮保温コース制御手段82とを
保温制御手段72に備えており、保温コースを例えば高め
保温コースと新鮮保温コースの2種類の保温コースに選
択できるようになっている。また、選択された高めまた
は新鮮保温コースは、LED23に表示が行なわれるよう
になっている。
【0046】83は保温コースを選択する保温選択スイッ
チであって、この保温選択スイッチ83のスイッチ操作に
より、保温制御手段72は高め保温コースまたは新鮮保温
コースのどちらかに切替わる構成となっている。また、
各保温コースは、炊飯,保温及び予約をしていない切状
態中と、保温中に任意に切替えできるようになってい
る。保温選択スイッチ83により選択された高めまたは新
鮮保温コースは、マイコン61のRAMに記憶され、切に
したときには記憶されている保温コースが優先的に設定
され、LCD23に表示される。なお、マイコン61のRA
Mに保温コースを記憶しないようにした構成では、切に
したときに新鮮保温コースが優先して設定,表示される
構成にする。また、いずれの場合にも、マイコン61の動
作バックアップ用の電池が切れたときや、リセットがか
かりマイコン61のROMが初期状態になったときには、
新鮮保温コースが優先して設定,表示されるようになっ
ている。このような構成にすると、保温状態の良好にな
る新鮮保温コースが優先して設定表示され、使い勝手が
向上する。
【0047】そして、高め保温コース制御手段81による
高め保温コースが設定されると、この高め保温コース制
御手段81は、炊飯後または予約炊飯手段77による予約炊
飯後の保温、または切状態から保温スイッチ25Bによる
保温を開始した後、あるいは、保温再加熱スイッチ25D
による保温再加熱の使用後も、高め保温である旨の表示
をLCD23にて行ない、同時にご飯を高温の73℃の保
持しつつ、コードヒータ38による蓋加熱を、保温温度よ
りも3℃高く制御する。
【0048】これに対して、新鮮保温コース制御手段82
による新鮮保温コースが設定されると、この新鮮保温コ
ース制御手段82は、炊飯後あるいは予約炊飯後の保温時
に、新鮮保温コースである旨の表示をそのままLCD23
にて行ないつつも、ご飯を高温の73℃に維持して制御
を行なう。その後、保温が6時間経過したら、ご飯を低
温の63℃に切替えるとともに、コードヒータ38による
蓋加熱を、それまでの保温温度よりも3℃高くする制御
から、保温温度よりも1℃高くする制御に切替える。そ
の後、この低温状態が5時間経過したら再びご飯を高温
の73℃に維持する制御に切替え、かつ、蓋加熱は低温
状態の保温温度よりも1℃高くする制御を継続する。
【0049】また、予約炊飯の待機時間が14時間以上
の状態では新鮮保温コースが自動的に選択され、予約炊
飯を開始し炊飯終了後保温になったときには、LCD23
は予約のタイマー動作中から継続して新鮮保温コースで
ある旨の表示を行なう(保温選択スイッチ83を操作する
まで表示を変えない)ように構成する。この場合は、新
鮮保温コース制御手段82による保温制御が行なわれる
が、前述のご飯を低温の63℃に切替える保温動作を省
略し、保温温度を低温にしない構成にする。なお、この
図10には示していないが、炊飯制御手段71や予約炊飯
手段77などの各構成は、前記第1実施例と同一のものと
する。
【0050】すなわち、この第2実施例では、第1実施
例の作用,効果に加え、低温保温である新鮮保温コース
を選択した場合、保温になってから6時間後に、蓋下面
板34の温度を保温温度よりも+3℃から+1℃に低くす
るように構成しているので、保温時におけるご飯の乾燥
を防止することが可能となる。これにより、使用者は、
長時間のタイマー動作時間を設定した場合でも、従来に
比べご飯の乾燥を抑制した保温状態の良いご飯を食する
ことができる。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、実施例では保温機能を備えた
電磁誘導加熱式の炊飯器にて説明したが、シーズヒータ
などで鍋を加熱する電熱式の保温釜でもよく、保温はコ
ードヒータにより行なうものでもよい。また、実施例に
おける各種の時間や温度の管理、および各スイッチ25か
らの操作方法などは、本発明の趣旨に基づき各種変形可
能である。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明の保温釜は、高温と低温
の複数の保温温度にご飯を選択的に保温可能とした保温
制御手段と、所定の時刻または所定の時間後に炊飯を終
了して保温を開始させる予約炊飯手段と、前記予約炊飯
手段による炊飯開始または炊飯終了までの時間が所定時
間以上の場合には、高温の保温にすることを特徴とする
ものであり、低温保温によりご飯の保温状態を改善しつ
つも、使い勝手を損なうことなく予約炊飯を行なった場
合のご飯の腐敗を防止することができる。
【0053】また、請求項2の発明の保温釜は、高温と
低温の複数の保温温度にご飯を選択的に保温可能とした
保温制御手段と、予約炊飯時における炊飯開始または終
了までの待機時間が所定時間よりも長い状態で炊飯を行
なった後は、自動的に保温温度を高温にすることを特徴
とするものであり、低温保温によりご飯の保温状態を改
善しつつも、使い勝手を損なうことなく予約炊飯を行な
った場合のご飯の腐敗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す保温釜の全体断面図で
ある。
【図2】同上操作パネルの正面図である。
【図3】同上操作パネルのスイッチ周辺の部分断面図で
ある。
【図4】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図5】同上マイコンの機能構成を示すブロック図であ
る。
【図6】同上普通保温と低温保温の切替え手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】同上低温保温の予約時刻に関する変更手順を示
すフローチャートである。
【図8】同上予約炊飯機能の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】同上コードヒータの制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の第2実施例を示すマイコンの機能構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
72 保温制御手段 77 予約炊飯手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温と低温の複数の保温温度にご飯を選
    択的に保温可能とした保温制御手段と、所定の時刻また
    は所定の時間後に炊飯を終了して保温を開始させる予約
    炊飯手段と、前記予約炊飯手段による炊飯開始または炊
    飯終了までの時間が所定時間以上の場合には、高温の保
    温にすることを特徴とする保温釜。
  2. 【請求項2】 高温と低温の複数の保温温度にご飯を選
    択的に保温可能とした保温制御手段と、予約炊飯時にお
    ける炊飯開始または終了までの待機時間が所定時間より
    も長い状態で炊飯を行なった後は、自動的に保温温度を
    高温にすることを特徴とする保温釜。
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