JP2746156B2 - 米飯保温容器 - Google Patents

米飯保温容器

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JP2746156B2 JP6306676A JP30667694A JP2746156B2 JP 2746156 B2 JP2746156 B2 JP 2746156B2 JP 6306676 A JP6306676 A JP 6306676A JP 30667694 A JP30667694 A JP 30667694A JP 2746156 B2 JP2746156 B2 JP 2746156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、米飯を保温するため
に用いられる米飯保温容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米飯収容用の内鍋を電気ヒータで保温加
熱するに当たって、該電気ヒータへの通電を制御するこ
とにより所定の温度に保温するようにした米飯保温容器
は従来からよく知られており、このような米飯保温容器
における保温温度は、収容された米飯が腐敗しにくいよ
うにやや高めの保温温度(例えば、約73℃)となるよ
うに温度設定されている(例えば、特開平5ー7526
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に保温設定温度を腐敗しにくい高めの温度とした場合、
米飯が硬くなったり、褐色に変色したりするという不具
合が存していた。一方、保温設定温度を低くすると、米
飯が硬くなったり、変色したりすることは少なくなる
が、現在の内鍋構造では、腐敗臭の発生が早まるという
新たな不具合が生ずる場合がある。
【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、腐敗臭の発生を抑制しつつ米飯を保温し得るよう
にすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、内周面にフ
ッ素樹脂皮膜がコーティングされた米飯収容用の内鍋
と、該内鍋を保温加熱する保温用電気ヒータと、該保温
用電気ヒータへの通電を制御する制御部とを備えた米飯
保温容器において、前記フッ素樹脂皮膜中に金属系抗菌
剤を混入し且つフッ素樹脂皮膜の内層側に、前記金属系
抗菌剤を含まないコーティング層を設けるとともに、前
記制御部を、米飯保温温度を腐敗しにくい高めの保温温
度より低い温度に保つように前記保温用電気ヒータへの
通電を制御する通電制御手段を備えて構成している。
【0006】本願発明の基本構成において、前記金属系
抗菌剤として無機系材料に銀を担持させてなるものを採
用するのが金属系抗菌剤の抗菌作用を加熱により低減さ
せることがない点で好ましい。
【0007】また、前記保温用電気ヒータを、前記内鍋
を加熱する主保温ヒータと前記内鍋を覆蓋する蓋体下面
を加熱する副保温ヒータとにより構成するのが蓋体下面
への露付きを防止しつつ良好な低温保温が得られる点で
好ましい。
【0008】
【作用】本願発明の基本構成では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0009】即ち、内鍋の内周面に形成されるフッ素樹
脂皮膜中に混入された金属系抗菌剤の抗菌作用(即ち、
バクテリアやカビの繁殖を防止する作用)により内鍋に
収容された米飯の腐敗臭発生が抑制されるとともに、通
電制御手段により米飯保温温度が腐敗しにくい高めの保
温温度より低い温度設定により行われるところから、米
飯が硬くなったり、褐色に変色したりすることを抑制す
る。また、前記フッ素樹脂皮膜の内層側に、前記金属系
抗菌剤を含まないコーティング層を設けたことにより、
金属系抗菌剤と内鍋の母材とが直接接触しにくくなるた
め、イオン化傾向の差に起因して電池が形成されるおそ
れがなくなり、内鍋母材の腐食が防止できる。
【0010】本願発明の基本構成において、前記金属系
抗菌剤として無機系材料に銀を担持させてなるものを採
用した場合、加熱によっても金属系抗菌剤の抗菌作用が
低減しないところから、米飯保温時における腐敗臭発生
の抑制が効果的に達成できる。
【0011】また、前記保温用電気ヒータを、前記内鍋
を加熱する主保温ヒータと前記内鍋を覆蓋する蓋体下面
を加熱する副保温ヒータとにより構成した場合、蓋体下
面への露付きを副保温ヒータによる加熱によって防止し
つつ主保温ヒータによる加熱によって良好な低温保温が
得られる。
【0012】
【発明の効果】本願発明によれば、内鍋の内周面に形成
されるフッ素樹脂皮膜中に混入された金属系抗菌剤の抗
菌作用(即ち、バクテリアやカビの繁殖を防止する作
用)により内鍋に収容された米飯の腐敗臭発生を抑制す
るとともに、通電制御手段により米飯保温温度を腐敗し
にくい高めの保温温度より低い温度設定により行い得る
ようにしたので、腐敗臭の発生が抑制され、しかも米飯
が硬くなったり、褐色に変色したりすることを抑制でき
るという優れた効果がある。
【0013】また、前記フッ素樹脂皮膜の内層側に、前
記金属系抗菌剤を含まないコーティング層を設けている
ので、金属系抗菌剤と内鍋の母材とが直接接触しにくく
なるため、イオン化傾向の差に起因して電池が形成され
るおそれがなくなり、内鍋母材の腐食が防止できるとい
う優れた効果もある。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0015】本実施例の米飯保温容器は、炊飯後に保温
を行い得る炊飯・保温兼用のものとされており、図1に
示すように、内鍋3を収容し得るように構成された本体
容器1と、該本体容器1の上部開口を覆蓋する蓋体2と
を備えて構成されている。
【0016】前記本体容器1は、内周面を構成する板金
製の内ケース4と、外周面を構成する板金製の外ケース
5と、前記内ケース4の上端口縁と前記外ケース5の上
端口縁とを結合する合成樹脂製の肩部材6と、前記外ケ
ース5の下端開口を覆蓋する合成樹脂製の底部材7とに
よって構成されており、前記内ケース4の底面には、炊
飯ヒータ8を埋設された熱良導体(例えば、アルミ合
金)からなる熱盤9がビス10により配設固定されてい
る。そして、前記内鍋3は、前記熱盤9上に載置された
状態で本体容器1内に収容されることとなっている。
【0017】前記熱盤9の中心部には、上下に貫通する
穴11が形成されており、該穴11に感温部12a(例
えば、サーミスタ)が臨むようにしてセンタセンサー1
2が前記内ケース4の底面を貫通した状態で設けられて
いる。このセンタセンサー12は、内鍋温度を検知する
温度検知手段として作用するとともに、内鍋3のセット
状態を検知するマグネット式近接スイッチ13を具備し
ている。前記内ケース4の外周面上下中間部位には、内
鍋3を保温加熱する保温用電気ヒータの一方を構成する
主保温ヒータ14が配設されている。
【0018】前記肩部材6の後方側(即ち、図面右側)
には、前記蓋体2を回動自在に枢支するための軸受15
が設けられており、該軸受15に対して蓋体2のヒンジ
ピン16が回動自在に枢支されることとなっている。符
号17は蓋体2を開放方向に付勢するスプリング、18
はスプリング17の付勢力を減殺して蓋体2の開放方向
作動にブレーキをかけるブレーキスプリングである。
【0019】一方、前記肩部材6の前方側(即ち、図面
左側)には、後に詳述する各種スイッチおよび各種表示
灯等を具備した操作基板19が付設されている。また、
前記操作基板19の下方に位置する本体容器1内の空間
には、後に詳述するプリント基板20が前記肩部材6に
対してビス21により固定された支持枠22に固定され
た状態で設けられている。
【0020】前記蓋体2は、上面を構成する合成樹脂製
の上板23と、該上板23の外周縁に対して溶着固定さ
れる合成樹脂製の環状下板24と、該環状下板24の内
周縁に対して固定されて下面を構成する熱良導体からな
る放熱板25とからなっており、その中央部稍後方寄り
位置には、上下に貫通する蒸気排出通路26が形成され
ている。
【0021】前記蒸気排出通路26は、前記上板23に
形成された蒸気出口27の口縁から下方に垂設された筒
壁28の内部空間29と、該筒壁28の下端と前記放熱
板25に形成された通孔30の口縁とをシールする環状
のシール部材31とにより構成されており、その下端に
は、オネバ溜33を内部に有する略円筒状の調圧筒32
が取り付けられている。
【0022】前記シール部材31は、シリコンゴム等か
らなっており、前記筒壁28の下端と前記通孔30の口
縁とに挟持されるとともに前記調圧筒32を係止する支
持部となるシール本体31aと、該シール本体31aの
外周側から突設されて前記放熱板25の上面に当接され
る断面くの字状の環状襞部31bとによって構成されて
いる。
【0023】前記調圧筒32は、シリコンゴム等からな
っており、その上端には、前記シール本体31aの内面
に形成された係止部34に対して無理嵌め状態で係止さ
れるフランジ部35が一体に突設されている。また、こ
の調圧筒32の側周には、蒸気排出通路26へ蒸気を導
くための蒸気入口36,36・・が形成されている。さ
らに、この調圧筒32の底面には、オネバ溜33に溜ま
ったオネバを内鍋3側へ戻すオネバ戻し穴37が形成さ
れている。該オネバ戻し穴37の口径を適当に選定する
ことにより、オネバの戻し量を調節することとされてお
り、このことにより調圧筒32に調圧作用が付与される
こととなっている。
【0024】前記放熱板25の外周縁には断面コ字状の
環状係合部25aが形成されており、該環状係合部25
aは、前記環状下板24の内周縁に対してシールパッキ
ン38を介して無理嵌めされている。該シールパッキン
38は、蓋体2の閉止時において内鍋3の口縁に圧接さ
れて、内鍋3内の気密を保持することとなっている。
【0025】前記放熱板25の上面には、該放熱板25
を加熱する蓋ヒータ39が取付板40との間に挟持され
た状態で取り付けられている。該蓋ヒータ39は、前記
主保温ヒータ14とともに保温用電気ヒータとして作用
する副保温ヒータであり、例えばシリコンコードヒータ
により構成されている。
【0026】次に、本実施例の米飯保温容器において用
いられている内鍋3の構造について、図2を参照して具
体的に詳述する。
【0027】本実施例における内鍋3は、熱良導性金属
材料(例えば、アルミ合金を含むアルミ材料)からなっ
ており、その内周面には、ご飯の付着を防止する目的か
らフッ素樹脂皮膜41が形成されるが、本実施例におい
ては、図2(B)に拡大して示すように、該フッ素樹脂
皮膜41中には、金属系抗菌剤42が混入されている。
なお、本実施例においては、前記フッ素樹脂皮膜41の
内層側には、金属系抗菌剤42を含まないコーティング
層43が介在せしめられている。該コーティング層43
もフッ素樹脂により構成するのが外層側のフッ素樹脂皮
膜41との親和力が得られ点で望ましい。前記金属系抗
菌剤42としては、例えば銀を担持した無機系材料を採
用するのが耐熱性を確保し得る点で望ましく、例として
は、銀ーセオライト系、銀ー複合ガラス系、銀ーセラミ
ック系、銀ーリン酸ジルコニア系、銀ー錯塩系のものが
あげられる。
【0028】上記金属系抗菌剤42の混入により、内鍋
3の内周面におけるバクテリアやカビの繁殖が防止され
ることとなり、内鍋3に米飯を保温する際の腐敗防止効
果が向上する。従って、従来の保温温度に比べて低い温
度での保温を行ってもご飯の腐敗を防止できることとな
る。なお、低温での保温は、従来から問題となっている
保温中のご飯の変色を防止できる点で極めて有利とな
る。
【0029】図1において、符号40は蓋ヒータ39を
取り付けるための取付板、44は蓋体2の閉止状態を保
持するためのロック機構、45はコードリール、46は
本体容器1側の断熱材、47は蓋体2側の断熱材であ
る。
【0030】前記操作基板19には、図3に示すよう
に、炊飯時にON操作される炊飯スイッチ48、各種炊
飯メニューを選択するメニュースイッチ49、保温時に
ON操作されるとともに再度のON操作により各種操作
状態が取り消される保温/取消スイッチ50、再加熱時
にON操作される再加熱スイッチ51、通常の保温(換
言すれば、高温保温)と通常の保温より低い温度での保
温(換言すれば、低温保温)とを選択する保温選択スイ
ッチ52、予約時にON操作される予約スイッチ53、
時スイッチ54、分スイッチ55、炊飯表示灯56、保
温表示灯57、予約表示灯58および液晶表示部59が
設けられており、プリント基板20との間で信号授受が
行われるように結線されている。
【0031】前記プリント基板20は、内鍋3を炊飯加
熱する炊飯ヒータ8、内鍋3を保温加熱する主保温ヒー
タ14および蓋ヒータ39への通電を制御する制御部6
0を備えており、該制御部60は、米飯保温温度を腐敗
しにくい高めの保温温度(例えば、約73℃)より低い
温度(例えば、65℃)に保つように前記主保温ヒータ
14および蓋ヒータ39への通電を制御する通電制御手
段としての機能を備えている。
【0032】前記制御部60は、図4に示すように、マ
イクロコンピュータ61を備えており、該マイクロコン
ピュータ61には、交流電源62からの電力が降圧トラ
ンス63により降圧され、整流ダイオードブリッジ64
により直流に変換されて入力されることとなっている。
また、このマイクロコンピュータ61には、各種スイッ
チ類48〜55からの信号と、センタセンサー12にお
けるサーミスタ12aおよび近接スイッチ13からの信
号とが入力されることとなっている。また、このマイク
ロコンピュータ61からは、各種表示灯56〜58およ
び液晶表示部59へ信号が出力されることとなってい
る。さらに、前記炊飯ヒータ8、主保温ヒータ14、蓋
ヒータ39は図示のように接続されている。符号65は
温度ヒューズ、66,67はトライアックである。
【0033】次いで、保温時における前記制御部60の
作用について図5および図6に示すフローチャートを参
照して以下に詳述する。
【0034】ステップS1においてスタンバイモードと
した後、ステップS2において炊飯スイッチ47がON
操作されるとステップS3において炊飯が実行される。
ステップS2において炊飯スイッチ48がON操作され
ない場合には、ステップS4において保温/取消スイッ
チ50がON操作されたか否かを確認し、保温/取消ス
イッチ50がON操作されなかった場合にはステップS
1に戻る。
【0035】そして、ステップS3における炊飯実行後
から保温に移行した場合およびステップS4における保
温/取消スイッチ50のN操作による保温を開始した場
合には、まずステップS5において符号mを1とした
後、ステップS6において保温/取消スイッチ50がO
N操作されたか否かが判定され、ステップS7において
内鍋3がセットされているか否かの判定がなされる。ス
テップS6において肯定判定された場合およびステップ
7において否定判定された場合には、ステップS8にお
いて符号mを0とした後(即ち、mをリセットした
後)、ステップS1に戻る。一方、ステップS6において
否定判定され、ステップS7において肯定判定された場
合には、ステップS9において保温選択スイッチ52が
ON操作されたか否かを判定し、該判定が肯定判定のと
きにはステップS10においてm+1→mとし、さらに前
記判定が否定判定のときおよびステップS10の後には、
ステップS11においてm=2n(即ち、mが偶数)であ
るか否かを判定する。該判定によりm=2nと判定され
た場合には、ユーザは高温保温(即ち、腐敗しにくい高
めの保温温度T1=73℃)を選択し、前記判定により
m≠2nと判定された場合には、ユーザは低温保温(即
ち、腐敗しにくい高めの保温温度より低い保温温度T2
=65℃)を選択したこととなる。
【0036】ステップS11において高温保温が選択され
たときには、ステップS12〜ステップS17において保温
温度が73℃になるように蓋ヒータ39および主保温ヒ
ータ14への通電制御が実行される。即ち、ステップS
12においてセンタセンサー12(実際には、サーミスタ
12a)からの温度情報Tを取り込み、ステップS13
おいてT≦T1(=73℃)と判定されたときには、ス
テップS14において蓋ヒータ39に対して所定のデュー
ティ比X1での通電を行うとともに、ステップS15にお
いて主保温ヒータ14に対して所定のデューティ比Y1
での通電を行う。一方、ステップS13においてT>T1
(=73℃)と判定されたときには、ステップS16にお
いて蓋ヒータ39に対して所定のデューティ比X2での
通電を行うとともに、ステップS17において主保温ヒー
タ14に対する通電を停止する。上記保温制御における
デューティ比X1,X2の関係はX2≧X1とされる。この
ようにする理由は、主保温ヒータ14への通電停止によ
り内鍋3の温度が低下してくると、蓋体2の下面(具体
的には、放熱板25)への結露が発生し易くなるためで
あり、蓋ヒータ39の発熱量を多くすることにより上記
結露発生を防止している。
【0037】ステップS11において低温保温が選択され
たときには、ステップS18〜ステップS22において保温
温度が65℃になるように蓋ヒータ39および主保温ヒ
ータ14への通電制御が実行される。即ち、ステップS
19においてT≦T2(=65℃)と判定されたときに
は、ステップS19において蓋ヒータ39に対して所定の
デューティ比X3での通電を行うとともに、ステップS
20において主保温ヒータ14に対して所定のデューティ
比Y2での通電を行う。一方、ステップS18においてT
>T2(=65℃)と判定されたときには、ステップS
21において蓋ヒータ39に対して所定のデューティ比X
4での通電を行うとともに、ステップS22において主保
温ヒータ14に対する通電を停止する。上記保温制御に
おけるデューティ比X3,X4の関係はX4≧X3とされ
る。このようにする理由は、主保温ヒータ14への通電
停止により内鍋3の温度が低下してくると、蓋体2の下
面(具体的には、放熱板25)への結露が発生し易くな
るためであり、蓋ヒータ39の発熱量を多くすることに
より上記結露発生を防止している。なお、デューティ比
1,Y2の関係はY1≧Y2とするのが、高温保温を速や
かに達成し得る点で好ましい。
【0038】ついで、ステップS23において再加熱スイ
ッチ51のON操作の有無を確認し、再加熱スイッチ5
1がONされているときには、ステップS24において炊
飯ヒータ8に対して所定のデューティ比Zでの通電が行
われ、ステップS25においてセンタセンサー12(実際
には、サーミスタ12a)からの温度情報Tを取り込
み、ステップS26においてT>T3(=110℃)と判
定されるまで通電が継続され、T≧T3(=110℃)
と判定されると、ステップS27において炊飯ヒータ8へ
の通電を停止して、ステップS6へリターンする。な
お、ステップS23において再加熱スイッチ51がON操
作されなかった場合にもステップS6へリターンする。
【0039】上記したように、本実施例においては、ユ
ーザの希望により高温保温と低温保温とを選択できるよ
うにし、それぞれに最適な保温制御を行うようにしてい
るが、低温保温を選択した場合には、前述したように内
鍋3の内周面に形成されるフッ素樹脂皮膜41中に金属
系抗菌剤42を混入しているため、該金属系抗菌剤42
の抗菌作用(即ち、バクテリアやカビの繁殖を抑制する
作用)により保温している米飯における腐敗臭の発生が
抑制される。しかも、低温保温の場合、米飯が硬くなっ
たり、褐色に変色したりすることが抑制される。なお、
本実施例において用いられている、金属系抗菌剤42
は、無機材料に銀イオンを担持させたものであるため、
加熱によっても抗菌作用が低減することがないという利
点もある。
【0040】上記実施例では、炊飯と保温を兼用するも
のについて説明したが、本願発明は、保温専用のものに
も適用可能なことは勿論である。
【0041】本願発明は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる米飯保温容器の縦断
面図である。
【図2】(A)は本願発明の実施例にかかる米飯保温容
器に用いられている内鍋の拡大縦断面図、(B)はその
部分拡大図である。
【図3】本願発明の実施例にかかる米飯保温容器におけ
る操作基板部の拡大平面図である。
【図4】本願発明の実施例にかかる米飯保温容器におけ
る電気的要素の結線図である。
【図5】本願発明の実施例にかかる米飯保温容器におけ
る制御部の作用を説明するフローチャートの前半部であ
る。
【図6】本願発明の実施例にかかる米飯保温容器におけ
る制御部の作用を説明するフローチャートの後半部であ
る。
【符号の説明】
1は本体容器、2は蓋体、3は内鍋、12はセンタセン
サー、14は主保温ヒータ、25は放熱板、39は副保
温ヒータ(蓋ヒータ)、41はフッ素樹脂皮膜、42は
金属系抗菌剤、43はコーティング層、52は保温選択
スイッチ、60は制御部、61はマイクロコンピュー
タ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面にフッ素樹脂皮膜がコーティング
    された米飯収容用の内鍋と、該内鍋を保温加熱する保温
    用電気ヒータと、該保温用電気ヒータへの通電を制御す
    る制御部とを備えた米飯保温容器であって、前記フッ素
    樹脂皮膜中には金属系抗菌剤混入され且つ該フッ素樹
    脂皮膜の内層側には、前記金属系抗菌剤を含まないコー
    ティング層が設けられており、前記制御部は、米飯保温
    温度を腐敗しにくい高めの保温温度より低い温度に保つ
    ように前記保温用電気ヒータへの通電を制御する通電制
    御手段を備えていることを特徴とする米飯保温容器。
  2. 【請求項2】 前記金属系抗菌剤として無機系材料に
    担持させてなるものを採用したことを特徴とする前記
    請求項1記載の米飯保温容器。
  3. 【請求項3】 前記保温用電気ヒータは、前記内鍋を加
    熱する主保温ヒータと前記内鍋を覆蓋する蓋体下面を加
    熱する副保温ヒータとからなっていることを特徴とする
    前記請求項1および請求項2のいずれか一項記載の米飯
    保温容器。
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