JP2803599B2 - 電磁誘導炊飯器 - Google Patents

電磁誘導炊飯器

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JP2803599B2 JP19506395A JP19506395A JP2803599B2 JP 2803599 B2 JP2803599 B2 JP 2803599B2 JP 19506395 A JP19506395 A JP 19506395A JP 19506395 A JP19506395 A JP 19506395A JP 2803599 B2 JP2803599 B2 JP 2803599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁誘導炊飯器に関し、
詳しくは、沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態に達する
までは高容量で電磁誘導加熱する高容量加熱操作と、沸
騰または沸騰前の沸騰近傍の状態に達した後は所定時間
の間低容量で電磁誘導加熱して沸騰または沸騰前の沸騰
近傍の状態を保持する低容量加熱操作とでお粥を炊き上
げるお粥炊き上げモードを有し、電磁誘導加熱において
発熱する電子部品を冷却する冷却ファンを備えた電磁誘
導炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−284958号公報は電気
粥調理器を開示しているし、特開平6−46952号公
報はお粥炊き上げ付き電気炊飯器を開示している。
【0003】いずれに開示のものも、初期加熱での吸水
工程、吸水工程から沸騰状態になるまでの炊き上げ工
程、およびその後の沸騰維持工程の組み合わせによって
お粥炊き上げを行っている。
【0004】また、の公報に開示のものは炊き上げ工
程と、沸騰維持工程での加熱における電力、温度、時間
を、やわらかめ、かための要望の別に応じて設定するよ
うにしているが、一般には、炊き上げ工程は高容量加熱
操作で短時間に沸騰状態にし、また沸騰維持工程は低容
量加熱操作で吹きこぼれがないようにしながら所定時間
掛けておいしい粥に仕上げるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁誘導炊
飯器においてもお粥炊き上げを行うことが要望されてい
る。これに応えるため本発明者等は、電磁誘導炊飯器
に、沸騰状態に達するまでは高容量で電磁誘導加熱する
高容量加熱操作と、沸騰状態に達した後は所定時間の間
低容量で電磁誘導加熱して沸騰状態を保持する低容量加
熱操作とでお粥を炊き上げるお粥炊き上げモードを設け
る開発を行った。
【0006】しかし、電磁誘導炊飯器にて前記のような
高容量加熱操作と低容量加熱操作とによるお粥炊き上げ
モードを実行すると、低容量加熱操作での温度管理が不
安定になり、炊飯温度が図7に示すように大幅かつ頻繁
に変化して吹きこぼれが生じるし、おいしい粥に仕上が
らない。
【0007】これにつき種々検討したところ、電磁誘導
炊飯器ではワークコイルを駆動する駆動回路にIGBT
と云った発熱素子を使用していて、これらを空冷するた
めの冷却ファンを有している。そして、炊飯温度を検出
する温度センサが前記冷却ファンからの送風の影響を受
けて検出温度にばらつきが生じ、前記のように沸騰温度
を維持すると言う微妙な温度管理を不安定にする原因に
なっていることが判明した。
【0008】本発明は従来のような問題を解消すること
を課題とし、低容量加熱操作の温度管理が冷却ファンの
影響なくできて、吹きこぼれず、おいしい粥に仕上げら
れる電磁誘導炊飯器を提供することを主たる目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1に記載の発明は、沸騰または沸騰
前の沸騰近傍の状態に達するまでは高容量で電磁誘導加
熱する高容量加熱操作と、沸騰または沸騰前の沸騰近傍
の状態に達した後は所定時間の間低容量で電磁誘導加熱
して沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態を保持する低容
量加熱操作とでお粥を炊き上げるお粥炊き上げモードを
有し、電磁誘導加熱において発熱する電子部品を冷却す
る冷却ファンを備えた電磁誘導炊飯器において、高容量
加熱操作に際して冷却ファンを駆動状態に維持し、低容
量加熱操作に際して冷却ファンを停止状態に維持するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加え、飯の炊き上げもできることを目的
として、内鍋底部の温度を検出する温度センサからの温
度情報に基づいた電磁誘導加熱によって、吸水工程と、
沸騰までの炊き上げ工程と、これに蒸らし工程とを行い
ご飯を炊き上げるご飯炊き上げモードをも備えたことを
特徴とするものである。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1、2のいずれかにおいて、安定した温度管理による低
容量加熱操作を行う前に、お粥を十分に炊き上げている
ようにすることを目的として、沸騰または沸騰前の沸騰
近傍の状態に達した後、所定時間が経過してから冷却フ
ァンを停止することを特徴とするものである。
【0012】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下に述べる本発明の説明および図面の記載によって明ら
かにされる。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明の上記構成では、お粥炊
き上げモードの電磁誘導加熱で、高容量加熱操作により
短時間で沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態にした後、
低容量加熱操作で沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態を
保ってお粥炊き上げを行うことができ、高容量加熱操作
の間は冷却ファンを駆動状態にして電磁誘導加熱におい
て発熱する電子部品を冷却し、高容量加熱操作の安全を
図ることができる。特に、低容量加熱操作に際しては冷
却ファンを停止状態にして、このときの温度センサの温
度検出に冷却ファンからの送風が影響するのを回避する
ので、安定した温度管理によって吹きこぼれがなく所定
時間沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態に保った加熱に
よっておいしい粥に仕上げることができる。
【0014】請求項2に記載の発明の上記構成では、請
求項1に記載の発明に加え、電磁誘導加熱によるご飯炊
き上げモードにて、温度センサによる内鍋底部の検出温
度に基づいた吸水工程と、沸騰までの炊き上げ工程と、
蒸らし工程とを順次行って、ご飯を炊き上げることもで
き、温度センサが内鍋の底部に接する位置にあって冷却
ファンの影響を受けやすくても、前記お粥炊き上げモー
ドでの低容量加熱操作ではファンの空冷による影響がな
いので問題はない。
【0015】請求項3に記載の発明の上記構成では、請
求項1、2のいずれかに記載の発明に加え、お粥炊き上
げモードにおいて高容量加熱操作にて沸騰または沸騰前
の沸騰近傍の状態に達してから安定した温度管理による
低容量加熱操作に移行するのに、この移行から所定時間
経過してから冷却ファンを停止させることにより、沸騰
または沸騰前の沸騰近傍の状態に達してから所定時間の
間は冷却ファンを駆動状態において低容量加熱操作での
温度管理を不安定にして沸騰状態や沸騰近傍の状態を一
定時間積極的に得るので、高容量加熱操作を沸騰まで行
う場合は勿論、沸騰前の沸騰近傍の状態までしか行わな
い場合でも、高容量加熱操作での粥の炊き上げを十分に
達成しておいて、低容量加熱操作での炊き上げに移行で
きるので、おいしいお粥を失敗なく炊飯することができ
る。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について、図1〜図4を参
照しながら以下に説明する。
【0017】図1、図2は本実施例の電磁誘導炊飯ジャ
ーを示している。図示のものは、器体1内に内鍋2を収
容し、この内鍋2を器体1の底部に有するワークコイル
3による電磁誘導にて炊飯および保温を行う。保温時は
炊飯時に比し低容量状態の通電とする。
【0018】器体1は、外装ケースとなる外容器4と内
鍋収容空間20を形成する内容器5とが樹脂製の肩部材
6により一体に結合して形成され、これら内外容器4、
5間に、前記ワークコイル3、電源制御基板7、これの
発熱素子等を冷却するファン8、表示部9と、全体の動
作制御を行うマイクロコンピュータ57を搭載したマイ
コン制御基板10等を収容している。
【0019】器体1の開口には樹脂製の蓋体12が設け
られ、器体1の口縁の後部軸受部17に軸13によって
開閉自在に枢支されている。蓋体12は樹脂製の外板2
3と内板24との2重構造であり、内板24の中央開口
24aに金属製の内蓋14の中央開口14aの口縁がか
しめ付けられている。内蓋14の外周部は肩部材6の上
に接し、この接する部分の少し内側に内鍋2の口縁と内
蓋14の外周との間をシールするシールパッキング82
が設けられ、内蓋14によって内鍋2の口部を閉じるよ
うにしてある。
【0020】内蓋14には内鍋2内で発生する蒸気を外
部へ逃がす蒸気パイプ15を有したスチームカバー11
5が蒸気パイプ15によって中央開口14aに下方から
着脱できるように嵌め付けてあり、この蒸気パイプ15
が外板23が形成する開口16に下方から臨みこの開口
16を通じて蒸気を蓋体12の外部に排出する。
【0021】蓋体12は枢支部まわりに働かせたばね1
8の付勢によって開き方向に付勢されているが、閉じ状
態では器体1の口縁の前部に軸25により枢支されたロ
ックレバー19に自由端部12a部が係合することによ
って閉じ状態に係止され安定する。ロックレバー19が
自身に働くばね19aに抗して押圧操作され自由端部1
2aとの係合が外れることにより蓋体12はばね18に
よって自動的に開かれる。しかしこの開き動作には蓋体
12の後部内に設けた板ばね22が前記軸受部17の一
部に摺接することにより制動を受け、蓋体12が緩やか
な速度で開かれるようになっている。
【0022】内容器5の胴部5aの外まわりには胴部ヒ
ータ21を巻付けるとともに、肩部材6の上面には肩ヒ
ータ35が設けられ、この肩ヒータ35の上に内板24
の外周部が着座して熱伝導を受けるようにし、これら胴
部ヒータ21および肩ヒータ35によってワークコイル
3の低容量通電による保温時の加熱を補うだけで、まわ
りから温度差なしに加熱できて、結露が生じるようなこ
となく、内鍋2内のご飯を長時間おいしく保温すること
ができる。
【0023】内容器5の外まわりにはまた、ポリアミド
等の樹脂製の囲い壁31、32が設けられ、内容器5と
の間に断熱空間34を形成し、前記内容器5の底部5b
とこれに対向している囲い壁32との間の部分に前記ワ
ークコイル3を設置している。これにより、内鍋収容空
間20に収容する内鍋2の外まわりを、内容器5および
囲い壁31、32がなす2重壁とこれらの間の断熱空間
34とで囲って3重に断熱することになるので、内鍋2
のまわりでの外部への放熱を防止し易い。
【0024】囲い壁32の外側にはフェライトコア14
2を設けてワークコイル3による電磁誘導のための磁界
形成が安定するようにしてある。
【0025】外容器4は、樹脂製の容器型一体成形物で
あり、肩部材6の外周との無理嵌めにて連結されてい
る。外容器4の底壁37との間に、電源制御基板7を収
容する収容室39を形成し、ファン8は電源制御基板7
のない部分の、囲い壁32と底壁37との間に設けられ
ている。底壁37の一部にはファン8の吸気口43が設
けられている。
【0026】器体1の前部の外容器4と内容器5との間
には、他の部分よりも広い拡張空間51が形成され、こ
の拡張空間51に前記表示部9とマイコン制御基板10
が設けられている。
【0027】表示部9は肩部材6の前部上面にシールシ
ート101を貼り付けて形成された操作パネル52の直
ぐ裏に位置し、肩部材6の裏側にビス53により取付け
られ、操作パネル52からのキー操作を受けるととも
に、この操作パネル52に対し操作や動作の状態、炊飯
のスタート等各種の点灯表示を行うようになっている。
【0028】マイコン制御基板10は、表示部9の樹脂
製の基体60と一体形成され前記拡張空間51内に垂下
するようにした保護壁54の外面にビス等により取付け
られている。
【0029】図3は本実施例の炊飯ジャーの電源制御基
板7、表示部9、およびマイコン制御基板10にて構成
される全体の制御回路を示し、交流電源55に胴部ヒー
タ21および肩ヒータ35がトライアック56a、56
bを介し接続され、これらトライアック56a、56b
をマイクロコンピュータ57によって動作制御して、胴
部ヒータ21および肩ヒータ35を設定通りに通電制御
できるようにしている。また、リレー102を介して冷
却ファン8の駆動モータ8aをも駆動、停止制御するよ
うにしてある。
【0030】なお、マイクロコンピュータ57には内鍋
2の底部と当接し合って炊飯温度や保温温度を検出する
内鍋温度センサ(以下本実施例ではセンターセンサと言
う)50が接続され、センターセンサ50からの温度情
報をもとに前記炊飯や保温のための通電制御を行うよう
にしてある。
【0031】センターセンサ50は図1、図2に示して
あるように、センサホルダ62により保持し、内容器5
の底部に対向する囲い壁32の中央に一体形成した筒7
1内にばね63により上方への突出習性を与えて設けら
れ、内鍋2が器体1内に嵌め込まれたときセンサホルダ
62が所定量下動されることにより、センターセンサ5
0が内鍋2の底部下面に密着するようになっている。ま
たセンサホルダ62が上方への突出状態にあるか、内鍋
2によって下動された状態にあるかを、センサホルダ6
2と筒体71とにあるマグネット65およびリードスイ
ッチ64の内鍋2の有無に対応する相対位置変化によっ
て検出するようになっている。この検出信号はマイクロ
コンピュータ57に入力され、この信号の有無によって
内鍋2の装着、未装着が判別される。未装着の判別時に
はワークコイル3、胴部ヒータ21および肩ヒータ35
への通電を阻止し、内鍋2を装着すべき表示等の警告を
行うようにする。
【0032】また、前記交流電源55は、整流回路58
を介してワークコイル3およびこれの共振回路59が接
続され、共振回路59の動作周波数をマイクロコンピュ
ータ57からの指令信号通りに変更する周波数変更回路
61が接続されている。
【0033】これによって、炊飯時はワークコイル3の
みを高容量で通電することにより、炊飯に十分な発熱を
得て首尾よく炊きあげることができる。
【0034】保温はワークコイル3の低容量通電と、胴
部ヒータ21および肩ヒータ35への通電との組み合わ
せによって、前記温度差なく首尾よく保温できるように
する。
【0035】ところで本実施例の電磁誘導炊飯ジャー
は、器体1内の内鍋2を種々に発熱させてご飯を炊くご
飯炊き上げモードに加え、お粥を炊くお粥炊き上げモー
ドとを有している。特に、お粥炊き上げモードでは、初
期加熱時の吸水工程の後、沸騰近傍の状態に達するまで
は高容量で電磁誘導加熱する高容量加熱操作と、沸騰近
傍の状態に達した後は所定時間の間低容量で電磁誘導加
熱して沸騰近傍の状態を保持する低容量加熱操作とでお
粥を炊き上げる。なお、本実施例ではこれらの加熱操作
に胴部ヒータ21および肩ヒータ35をも使用して、ま
わりから、よりむらなく加熱して首尾よく炊き上げられ
るようにする。
【0036】しかし、電磁誘導炊飯器にてこのような高
容量加熱操作と低容量加熱操作とによるお粥炊き上げモ
ードを実行すると、前記したように冷却ファン8の送風
の影響によって低容量加熱操作での温度管理が不安定に
なり、大幅かつ頻繁に温度が変化して吹きこぼれが生じ
るし、おいしい粥に仕上がらない。
【0037】そこで、これを解消するのに、高容量加熱
操作に際して冷却ファン8を駆動状態に維持し、低容量
加熱操作に際して冷却ファン8を停止状態に維持するよ
うにするが、本実施例ではマイクロコンピュータ57が
お粥炊き上げモードを実行するのに併せ冷却ファン8の
駆動モータ8aを動作制御することで行うようにしてい
る。
【0038】これにより、お粥炊き上げモードの電磁誘
導加熱で、高容量加熱操作により短時間で沸騰または沸
騰近傍の状態にした後、低容量加熱操作で沸騰または沸
騰近傍の状態を保ってお粥炊き上げを行うことができ、
高容量加熱操作の間は冷却ファンを駆動状態にして電磁
誘導加熱において発熱する電子部品を冷却し、高容量加
熱操作の安全を図ることができる。特に、低容量加熱操
作に際しては冷却ファンを停止状態にして、このときの
温度センサの温度検出に冷却ファンからの送風が影響す
るのを回避するので、安定した温度管理によって吹きこ
ぼれがなく所定時間沸騰または沸騰近傍の状態に保った
加熱によっておいしい粥に仕上げることができる。
【0039】具体的な制御例を示せば図4に示すフロー
チャートの通りである。これについて説明すると、図4
の(a)ブロックは吸水工程後の高容量加熱操作を示し
ている。従ってこの時点では冷却ファン8は既に駆動さ
れている。ステップ♯101でワークコイル3を16/
16のフル通電状態に駆動するのに併せて、ステップ♯
102で胴部ヒータ21を4/16の1/4通電で駆動
し、ステップ♯103で肩ヒータ35を4/16の1/
4通電で駆動する。
【0040】次いで高容量加熱操作に続いて所定時間の
間低容量加熱操作を行う時間を考慮した炊飯に要する所
定時間Z秒を設定するZ秒タイマをステップ♯14でス
タートさせる。この状態でステップ♯105の炊飯温度
が100℃近傍、つまり沸騰近傍の状態になったのが確
認されるまで、ステップ♯106の停電確認サブルーチ
ンを含めたステップ♯101〜♯106を繰り返し行
い、高容量加熱操作を冷却ファ8が駆動された状態で実
行する。
【0041】したがって、高容量加熱操作でIGBT等
の電子部品からの発熱も旺盛であるが、冷却ファン8に
より空冷されるので、問題はない。
【0042】ステップ♯105で炊飯温度が100℃近
傍に達すると、図4の(b)ブロックに示す低容量加熱
操作に移行する。ステップ♯107ではファンモータ8
aを停止して、冷却ファン8の空冷による影響がないよ
うにし、ステップ♯108でワークコイル3を4/16
の1/4通電で駆動し低容量加熱状態とする。併せて、
ステップ♯109、♯110で胴部ヒータ21および肩
ヒータ35も4/16の1/4通電で駆動し、低容量加
熱操作もまわりから均等に加熱できるようにする。
【0043】この低容量加熱操作はZ秒タイマが終了す
るまで所定時間継続されて粥に仕上げるが、前記冷却フ
ァン8の送風による影響がないことにより、図5の実線
で示すような安定した温度管理が達成できるので、吹き
こぼれなくおいしい粥に仕上げることができる。この際
冷却ファン8が停止状態に維持されるが、ワークコイル
3の駆動が1/4の低容量加熱操作であることによって
IGBT等の電子部品の発熱も抑制されるので特に問題
とはならない。
【0044】図4の(b)ブロックに示す低少量加熱操
作に際して、炊飯温度が100℃近傍以下になったよう
な場合は、ステップ♯112でこれを判定した後、ステ
ップ♯113で冷却ファン8を駆動してからステップ♯
101以下の高容量加熱操作に一旦戻って、100℃近
傍の状態に早期に復帰させられるようにする。
【0045】復帰した後は図4の(b)ブロックに移行
して冷却ファン8を再度停止状態にして低容量加熱操作
を繰り返すようにする。
【0046】低容量加熱操作が終了して粥が炊きあがる
と、蒸らし工程、および保温工程に移行する。
【0047】図7は本発明の今1つの実施例を示し、図
の(a)ブロックではステップ♯105a〜♯105c
の操作が、(b)ブロックではステップ♯106aの操
作が前記の実施の場合とことなっている。
【0048】(a)ブロックではステップ♯105aに
示すように炊飯温度が沸騰前の所定温度、例えば90℃
に達した時点で、そのときの昇温特性による合数判定か
ら、後何分で沸騰または所定の沸騰近傍の状態に至るか
の沸騰までの所要時間Tを算出し、この所要時間Tが経
過してから、(b)ブロックの低容量加熱操作に移行す
る。
【0049】普通、沸騰の検出は困難でときとして沸騰
の検出を逸して吹きこぼれを起こしてしまい勝ちであ
る。しかし、前記沸騰前の所定温度で合数判定を行い、
これに基づいた沸騰までの所要時間Tを算出し、この所
要時間Tが経過するまで高容量加熱操作を持続すること
により、沸騰または沸騰前の所定の沸騰近傍の状態を確
実に得てから低容量加熱操作に移行することができ、過
剰な沸騰状態の持続による吹きこぼれを起こすようなこ
となく、確実に沸騰状態を得て低容量加熱操作に移行す
ることができる。したがって、一旦沸騰状態を得てから
低容量加熱操作に移行する場合に特に有効である。
【0050】しかも、(b)ブロックではステップ♯1
06aにて所定時間S秒が経過してから低容量加熱操作
を開始することによって、沸騰または沸騰前の沸騰近傍
の状態に達してから所定時間の間は冷却ファンを駆動状
態において低容量加熱操作での温度管理を不安定にして
沸騰状態や沸騰近傍の状態を図5に仮想線で示すように
一定時間積極的に得るので、高容量加熱操作を沸騰まで
行う場合は勿論、沸騰前の沸騰近傍の状態までしか行わ
ない場合でも、高容量加熱操作での粥の炊き上げを十分
に達成しておいて、低容量加熱操作での炊き上げに移行
できるので、おいしいお粥を失敗なく炊飯することがで
きる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、お粥炊き上げ
モードの電磁誘導加熱で、高容量加熱操作により短時間
で沸騰または沸騰近傍の状態にした後、低容量加熱操作
で沸騰または沸騰近傍の状態を保ってお粥炊き上げを行
うことができ、高容量加熱操作の間は冷却ファンを駆動
状態にして電磁誘導加熱において発熱する電子部品を冷
却し、高容量加熱操作の安全を図ることができる。特
に、低容量加熱操作に際しては冷却ファンを停止状態に
して、このときの温度センサの温度検出に冷却ファンか
らの送風が影響するのを回避するので、安定した温度管
理によって吹きこぼれがなく所定時間沸騰または沸騰近
傍の状態に保った加熱によっておいしい粥に仕上げるこ
とができる。
【0052】請求項2に記載の発明の上記構成では、請
求項1に記載の発明に加え、電磁誘導加熱によるご飯炊
き上げモードにて、温度センサによる内鍋底部の検出温
度に基づいた吸水工程と、沸騰までの炊き上げ工程と、
蒸らし工程とを順次行って、ご飯を炊き上げることもで
き、温度センサが内鍋の底部に接する位置にあって冷却
ファンの影響を受けやすくても、前記お粥炊き上げモー
ドでの低容量加熱操作ではファンの空冷による影響がな
いので問題はない。
【0053】請求項3に記載の発明の上記構成では、請
求項1、2のいずれかに記載の発明に加え、お粥炊き上
げモードにおいて高容量加熱操作にて沸騰または沸騰前
の沸騰近傍の状態に達してから安定した温度管理による
低容量加熱操作に移行するのに、この移行から所定時間
経過してから冷却ファンを停止させることにより、沸騰
または沸騰前の沸騰近傍の状態に達してから所定時間の
間は冷却ファンを駆動状態において低容量加熱操作での
温度管理を不安定にして沸騰状態や沸騰近傍の状態を一
定時間積極的に得るので、高容量加熱操作を沸騰まで行
う場合は勿論、沸騰前の沸騰近傍の状態までしか行わな
い場合でも、高容量加熱操作での粥の炊き上げを十分に
達成しておいて、低容量加熱操作での炊き上げに移行で
きるので、おいしいお粥を失敗なく炊飯することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電磁誘導炊飯ジャーの
断面図である。
【図2】図1の炊飯器の角度を変えて見た一部の断面図
である。
【図3】図1の炊飯器の制御回路図である。
【図4】図3の制御回路によるお粥炊き上げモードの一
部の動作制御を示すフローチャートである。
【図5】図4、図6の制御による炊飯温度の変化状態を
示すグラフである。
【図6】本発明の今1つの実施例を示すお粥炊き上げモ
ードの一部の動作制御を示すフローチャートである。
【図7】従来の電磁誘導炊飯器によるお粥炊き上げモー
ドでの炊飯温度の変化状態を示すグラフである。
【符号の説明】
IGBT 電子部品 1 器体 2 内鍋 3 ワークコイル 8 冷却ファン 8a 駆動モータ 21 胴部ヒータ 35 肩ヒータ 50 温度センサ 57 マイクロコンピュータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態に達
    するまでは高容量で電磁誘導加熱する高容量加熱操作
    と、沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態に達した後は所
    定時間の間低容量で電磁誘導加熱して沸騰または沸騰前
    の沸騰近傍の状態を保持する低容量加熱操作とでお粥を
    炊き上げるお粥炊き上げモードを有し、電磁誘導加熱に
    おいて発熱する電子部品を冷却する冷却ファンを備えた
    電磁誘導炊飯器において、 高容量加熱操作に際して冷却ファンを駆動状態に維持
    し、低容量加熱操作に際して冷却ファンを停止状態に維
    持するようにしたことを特徴とする電磁誘導炊飯器。
  2. 【請求項2】 内鍋底部の温度を検出する温度センサか
    らの温度情報に基づいた電磁誘導加熱によって、吸水工
    程と、沸騰までの炊き上げ工程と、これに蒸らし工程と
    を行いご飯を炊き上げるご飯炊き上げモードと、沸騰ま
    たは沸騰前の沸騰近傍の状態に達するまでは高容量で電
    磁誘導加熱する高容量加熱操作と、沸騰または沸騰前の
    沸騰近傍の状態に達した後は所定時間の間低容量で電磁
    誘導加熱して沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態を保持
    する低容量加熱操作とでお粥を炊き上げるお粥炊き上げ
    モードとを有し、電磁誘導加熱において発熱する電子部
    品を冷却する冷却ファンを備えた電磁誘導炊飯器におい
    て、 高容量加熱操作に際して冷却ファンを駆動状態に維持
    し、低容量加熱操作に際して冷却ファンを停止状態に維
    持するようにしたことを特徴とする電磁誘導炊飯器。
  3. 【請求項3】 沸騰または沸騰前の沸騰近傍の状態に達
    した後、所定時間が経過してから冷却ファンを停止する
    請求項1、2のいずれかに記載の電磁誘導炊飯器。
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