JPH08131325A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH08131325A
JPH08131325A JP27662394A JP27662394A JPH08131325A JP H08131325 A JPH08131325 A JP H08131325A JP 27662394 A JP27662394 A JP 27662394A JP 27662394 A JP27662394 A JP 27662394A JP H08131325 A JPH08131325 A JP H08131325A
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JP
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heating
pan
pot
heat
control board
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JP27662394A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風手段のない構成で、発熱部品への冷却効
果を高める。 【構成】 加熱制御基板42の上方に排気口46を設ける。
また、器本体1の下側に設けた吸気口47側に、スイッチ
ング素子43を配置する。スイッチング素子43に設けた放
熱器44を、連通空間48が遮られないように、内枠2と外
枠3との間の空間41に配置する。 【効果】 スイッチング素子43からの局部的な発熱を、
放熱器44全体で拡散する。これにより、スイッチング素
子43の熱交換が盛んになる。また、放熱器44からの熱
は、連通空間48を流れる空気により効率よく移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水などの異物が器本体
に侵入した場合の安全性を高め、かつ、加熱制御基板が
延焼した場合における器本体の外郭への延焼を防止する
電磁誘導加熱式の調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁誘導加熱(以下、IHと称
する。)により鍋を加熱するこの種の調理器は、特開平
4−170917号公報に開示されているように、鍋加
熱手段の通断電駆動手段などを構成する発熱部品を、鍋
加熱手段の駆動時に冷却する送風ファンを備えており、
調理時にはこの送風ファンにより発熱部品を冷却するよ
うにしている。しかし、このような構成では、送風手段
である送風ファンやモータの回転音により騒音が発生す
るばかりでなく、これら送風手段を器本体の内部に収容
するために、器本体が大形化して、その重量も重くなる
という欠点があった。
【0003】一方、特開平5−317164号公報に
は、器本体の上部と下部に排気口と吸気口とを設けると
ともに、鍋加熱手段の通断電駆動手段である加熱制御基
板たる高周波回路を上部の排気口と下部の吸気口との間
に配設し、冷却ファンを設けることなく自然対流を誘起
させて効率良く高周波回路を冷却するIH方式の炊飯器
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、器
本体の外枠と内枠との間に形成された高周波回路を収容
する空間に自然対流を起こさせて、高周波回路の発熱部
品を冷却する構造となっているが、発熱部品からは局部
的に熱が発生するため、発熱部品からの熱交換が不十分
なものとなり、発熱部品の冷却効果を高めることができ
ない。
【0005】また、排気口あるいは吸気口から水などの
異物が器本体の内部に侵入すると、これが直接高周波回
路に到達して回路が短絡する虞れがあり、異常加熱の危
険性がある。さらに、高周波回路が異常加熱を起こして
基板が燃焼すると、プラスチック製の外枠に延焼し、火
災の原因になる場合もある。
【0006】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、発熱部品への冷却効
果を高めることのできる調理器を提供することにある。
【0007】また、本発明の目的は、水などの異物が器
本体に侵入した場合の安全性を高め、かつ、加熱制御基
板が延焼した場合における器本体の外郭への延焼を防止
することの可能な調理器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の調理器
は、鍋と、この鍋を収容する内枠と、この内枠を内部に
備え器本体の外郭をなす外枠と、電磁誘導加熱により前
記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記内枠と前記外枠とに
より形成された空間内に配置され前記鍋加熱手段による
鍋加熱量を調節する加熱制御基板と、この加熱制御基板
の下方に位置する前記外枠に設けられた吸気口と、前記
加熱制御基板の上方に位置する前記外枠の背面に設けら
れた排気口と、前記加熱制御基板に備えた前記鍋加熱手
段の駆動時に発熱する発熱部品に設けられ、前記吸気口
と前記排気口との連通空間を遮ることなく前記内枠と前
記外枠とにより形成された空間内に配置された金属製の
放熱器とを具備したものである。
【0009】また、請求項2に記載の調理器は、前記排
気口を前記外枠の背面上部に設けるとともに、前記加熱
制御基板の発熱部品を前記吸気口側に設けたものであ
る。
【0010】また、請求項3に記載の調理器は、前記放
熱器を前記加熱制御基板と前記外枠の背面との間に配置
したものである。
【0011】さらに、請求項4に記載の調理器は、前記
加熱制御基板の発熱部品に温度検出手段を設け、この温
度検出手段により前記発熱部品の温度が所定温度に達し
たら前記鍋加熱手段による加熱量を低減または一時的に
前記鍋加熱手段の駆動を停止するように構成したもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1の構成により、発熱部品に設けた放熱
器を器本体の内部の空間に配置し、発熱部品からの局部
的な発熱を放熱器全体で拡散するようにしているため、
単に発熱部品からの熱を直接利用するものに比べて熱交
換が盛んになる。また、放熱器は吸気口から排気口に至
る連通空間を遮ることなく空間内に設けられているた
め、放熱器からの熱は連通空間を流れる空気により効率
よく移動する。
【0013】また、請求項2の構成により、排気口を外
枠の背面上部に設け、吸気口側に発熱部品を設けると、
煙突効果によって熱の移動が効果的になされるととも
に、本体の周囲に物があっても排気口が塞がりにくくな
る。
【0014】また、請求項3の構成により、排気口から
水などの異物が侵入しても、異物は加熱制御基板に到達
することなく、放熱器に案内されつつ吸気口から排出さ
れる。また、万一加熱制御基板に故障が生じて燃えた場
合でも、放熱器がバリヤーとなって外枠への延焼を阻止
できる。
【0015】さらに、請求項4の構成により、鍋の加熱
中に発熱部品が所定の温度以上に達すると、鍋加熱手段
の加熱量を減らしたり、あるいは一時的に鍋加熱手段の
駆動を停止するため、発熱部品の温度が異常に高くなっ
ても、発熱部品が発火するなどの事故を未然に防ぐこと
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4を参
照して説明する。先ず、本実施例で適用されるIH方式
の炊飯器の全体断面図を示す図1において、1は上面を
開口した器本体であり、これは鍋収容部たる内枠2と、
この内枠2を内部に備え器本体1の外郭を形成するプラ
スチック製の外枠3とにより構成される。4は、炊飯動
作時には米と水との被炊飯物を収容するアルミニウム材
料を主体にした容器たる鍋である。この鍋4は、内枠2
の収容時において、内枠2の上端に吊設状態で支持され
る。鍋4の外面底部と側面下部には、鍋4を加熱するた
めの磁性金属材料からなる発熱層5が設けられる。
【0017】6,7は、鍋4を加熱する鍋加熱手段とし
て、発熱層5に対し所定の間隔を隔てて内枠2の外側面
に各々設けられた発熱層5の誘導加熱用の誘導コイルで
ある。この誘導コイル6,7の外側には、コイルカバー
8が取付け固定されるとともに、フェライトコア9が誘
導コイル6,7の巻き方向に直交して複数設けられる。
このフェライトコア9は、酸化鉄を主原料とし、かつ、
高透過率の材料を焼結させたものである。さらに、フエ
ライトコア9の外側には、アルミニウム材料からなる磁
束の漏れを防止するための防磁板10が、誘導コイル6,
7の外側に対向して設けられる。
【0018】11は、鍋4の底面に接触状態に設けられた
鍋センサである。鍋センサ11は鍋4の外面温度を検出す
るためのものであり、負特性サーミスタからなる感熱部
11aと弾性部材たるスプリング11bとを組合わせて構成
される。また、鍋センサ11の内部には、鍋4の有無を検
出する鍋検出センサ12が設けられる。鍋検出センサ12
は、鍋4が内枠2から取り外されたときに感熱部11aが
上方に持ち上がると、サーミスタ回路(図示せず)が短
絡してその抵抗値が極端に小さくなることを利用して、
鍋4の有無を検出している。また、内枠2の下部には、
温度ヒューズ13が設けられる。14は器本体1の下部に設
けられた制御基板であり、例えば、誘導コイル6,7に
所定の高周波電流を供給するインバータ回路(図示せ
ず)などが内蔵される。
【0019】21は、前記鍋4の上部開口部を開閉自在に
覆う蓋体である。蓋体は21、例えばポリプロピレン樹脂
などからなる外蓋22と、この外蓋22の下側外周に沿って
設けられる外蓋カバー23と、外蓋22の下側に空間を形成
しつつ取り付けられたアルミニウム部材からなる放熱板
24とにより構成され、さらに放熱板24の下部には、内蓋
押え25を介して鍋4の上面開口部を塞ぐ内蓋26が着脱自
在に設けられる。また、27は外蓋カバー23と放熱板24と
の間に円環状の蓋パッキンであり、蓋体21の閉塞時に、
蓋パッキン27の下端が鍋4の上端フランジ部に密着す
る。蓋体21の一側にはクランプボタン28が設けられ、こ
のクランプボタン28を押動操作することによって、蓋体
21の他側に設けられたヒンジ30を回転中心として蓋体21
を開くことができる。一方、蓋体下面を形成する放熱板
24の上面には、炊飯及び保温中に放熱板24を加熱する蓋
加熱手段として、コードヒータなどからなる蓋ヒータ31
が設けられる。また、この放熱板24の上面には、放熱板
24の温度を検出する蓋温度検出手段として、負特性サー
ミスタからなる蓋センサ32が設けられる。蓋ヒータ31
は、主に保温用としてこの内枠2の外側面上部に設けら
れたコードヒータなどからなる胴ヒータ33と並列回路を
構成している。なお、34は鍋4からの上記を外部に排出
する蒸気口、35は外蓋22の上部及び外枠3の前面に設け
られる操作パネルである。
【0020】操作パネル35の反対側に位置する器本体1
の背面には、内枠2と外枠3の背面との間に空間41が形
成され、この空間41内に加熱制御基板42が配置される。
加熱制御基板42は、誘導コイル6,7による鍋4への鍋
加熱量を調節し、かつ、前述のインバータ回路やIGB
T素子などのスイッチング素子43を制御する制御回路が
設けられている。また、スイッチング素子43は、誘導コ
イル6,7の高周波電流の通断電を駆動する通断電駆動
手段を構成するものであり、誘導コイル6,7の駆動時
に発熱する発熱部品として、加熱制御基板42の下方に設
けらる。
【0021】スイッチング素子43の上面には、熱伝導性
に優れ、かつ、不燃性の部材からなる例えばアルミニウ
ムなどの金属製の放熱器44が、高熱伝導を有するシリコ
ーンシートなどにより絶縁されて接触状態で設けられて
おり、これにより、スイッチング素子43と放熱器44が熱
的に結合して、互いに熱伝導する構成となっている。加
熱制御基板42は、スイッチング素子43を備えた一側面45
が、空間41を隔てて放熱器44と対向した状態で設けられ
ている。さらに、外枠3の背面上部には、加熱制御基板
42の上方に位置して排気口46が設けられるとともに、外
枠3の背面下部および底部には、加熱制御基板42の下方
に位置して吸気口47が設けられる。なお、この吸気口47
は、外枠3の背面下部あるいは底部にのみ設けてもよ
い。放熱器44は、器本体1の内部において吸気口47と排
気口46との間の自然対流が起こる連通空間48が、途中で
加熱制御基板42に設けられたスイッチング素子43などの
実装部品により遮げられることのないように、内枠2と
外枠3とにより形成される空間41内の、加熱制御基板42
と外枠3の背面との間に配置される。加熱制御基板42と
内枠2との間には、連通空間48を仕切る縦壁49が設けら
れる。また、加熱制御基板42のスイッチング素子43に
は、このスイッチング素子43の温度を検出する温度検出
手段として、負特性サーミスタからなる温度センサが内
蔵または近傍に設けられる。この温度センサ50は、スイ
ッチング素子43の温度が所定温度に達すると、加熱制御
基板42の制御回路を介して、誘導コイル6,7による加
熱量を低減させるか、あるいは一時的に誘導コイル6,
7の駆動を停止させるように構成している。
【0022】次に、図2に基づき、鍋4および誘導コイ
ル6,7周辺の構成を詳述すると、鍋4は有底筒状をな
し、底部4Aの最下部4Bを形成する外形寸法L1を、
外側面たる側部4Cの最外部4Dを形成する外形寸法L
2の半分以下に形成している。また、最下部4Bから側
部4Cにかけての鍋4の底部4Aの外周すなわち外側面
には、円錐状に傾斜した傾斜部たる円錐状部4Eが形成
される。この円錐状部4Eを曲面形状に形成することに
より、鍋4の内容積を多くするとともに外観を向上さ
せ、しかも、ご飯を掻き混ぜるしゃもじ(図示せず)を
鍋4の内面に沿わせやすくして、使い勝手を良くしてい
る。鍋4の底部4Aは、外側面に相当する円錐状部4E
と、内側面に相当する最下部4Bおよび中心部4Fとか
らなり、鍋センサ12は底部4Aの中心部4Fに接触状態
で設けられる。
【0023】一方、内枠2の内側に取付けた誘導コイル
6は、鍋4の底部4Aの最下部4Bのみならず、最下部
4Bの内側に対向した中心部4Fの近傍にも設けられて
いる。また、内枠2の外側に取付けた誘導コイル7は、
鍋4の底部4Aの円錐状部4Eに対応した位置に設けら
れている。これらの誘導コイル6,7は、いずれも内枠
2の外面に螺旋状に巻回されるが、鍋4の底部4Aの外
側面に対向する誘導コイル7は、鍋4の底部4Aの最下
部4Bを含む内側面に対向する誘導コイル6よりも巻数
が多く、例えば、誘導コイル6の巻数を4巻、誘導コイ
ル7の巻数を8巻に巻回している。また、誘導コイル7
の外形寸法L3を、鍋4の側部4Cの最外部4Dを形成
する外形寸法L2よりも小さく、かつ、誘導コイル7の
内形寸法L4を、鍋4の底部4Aの最下部4Bを形成す
る外形寸法L1よりも大きく形成している。
【0024】内枠2に取付けた各誘導コイル6,7と、
鍋4の外面との隔離距離は、3〜9mm、好ましくは、
4〜8mmとなっている。これは、誘導コイル6,7と
鍋4との隔離距離が近くなると、加熱が強くなりご飯の
焦げが生じやすくなり、逆にこの隔離距離が遠くなる
と、加熱効率が悪化して加熱量が低下することを考慮し
たものであり、実験の結果から最適な寸法に設定してい
る。また、誘導コイル6,7と鍋4との隔離距離が部分
的に異なると、隔離距離の短い部分で局部的なご飯の焦
げを生じる。したがって、内側の誘導コイル6と鍋4の
外面、および、外側の誘導コイル7と鍋4の外面は、ど
ちらも略同じ距離に離れており、全体が3〜9mmの略
同じ範囲内になるように配置される。
【0025】次に、炊飯器の回路構成を図3に基づいて
説明する。同図において、51は制御基板14に搭載された
マイクロコンピュータであり、これは周知のように、マ
イクロプロセッサを構成する制御装置52および演算装置
53の他に、計時装置54と、ROMおよびRAMなどから
なる記憶装置55を備えている。マイクロコンピュータ51
の入力側には、A/D変換器からなる入力装置56が接続
され、この入力装置56を介して、前述の鍋センサ11,蓋
センサ32,鍋検出センサ12および温度センサ50ととも
に、操作パネル35に設けられる操作手段たる操作スイッ
チ57が接続される。これに対して、マイクロコンピュー
タ51の出力側には出力装置58が接続され、この出力装置
58を介して、鍋4を電磁誘導加熱する誘導加熱手段59
と、胴ヒータ33および蓋ヒータ31を同時に通断電制御す
るトライアックなどのスイッチ手段を有するヒータ駆動
手段60などが接続される。出力装置58には、これらの他
に、時刻などを表示する液晶表示器たるLCDと、炊飯
や保温などの動作状態を表示するLEDとを備えたLC
D/LED表示部51の表示を制御する表示駆動手段62が
接続されるとともに、炊飯の終了を告知するブザー63の
鳴動を制御するブザー駆動手段64が接続される。マイク
ロコンピュータ51は、炊飯や保温などの開始を行なう操
作スイッチ57の操作信号と、鍋センサ11,蓋センサ32お
よび温度センサ50からの温度データと、鍋検出センサ12
からの鍋検出信号と、マイクロコンピュータ51に内蔵し
た計時装置54からの時間情報などにより、あらかじめ記
憶装置55に設定した制御シーケンスにしたがって、誘導
加熱手段59,蓋ヒータ31および胴ヒータ33,LCD/L
ED表示手段61,ブザー63を制御する。65は出力装置58
に接続される停電バックアップ手段であり、これは、停
電時にマイクロコンピュータ51の記憶装置55に記憶され
た内容を、マイコン駆動手段66により保持するものであ
る。。
【0026】前記誘導加熱手段59には、マイクロコンピ
ュータ51からの出力信号に基づき所定の高周波電流を供
給するとともに、この高周波電流値を可変しつつ誘導コ
イル6,7に対する通断電を制御する高周波電流調節手
段67が設けられる。そして、誘導コイル6,7に交番磁
界が発生して、誘導コイル6,7に対向した発熱層5に
各々渦電流が発生し、この渦電流がジュール熱に変換さ
れることで、発熱層5が発熱して鍋4を加熱する構成に
なっている。
【0027】次に、上記構成について、その作用を説明
する。操作スイッチ57を操作して炊飯を開始すると、記
憶装置55に記憶された制御シーケンスに基づき、所定の
加熱パターンにて被炊飯物に対する加熱を開始する。す
なわち、鍋センサ11および蓋センサ32による温度情報に
基づき、鍋4内の水温を50℃に保持するひたし炊き行
程と、強加熱により鍋4内の水を沸騰させて米を糊化さ
せる炊飯行程と、この炊飯行程中に鍋4の底部の温度が
115℃に達したら、これを炊き上げ終了と判断してむ
らしにする炊き上げ行程と、鍋4内を98℃以上の高温
に保持して、粘化を完全に促進させるむらし行程とを順
次行ない、ご飯を炊く。
【0028】この場合、図4のフローチャートに示すよ
うに、炊飯中に所定の加熱量で炊飯などの調理を行なう
と(ステップS1)、ステップS2において、マイクロ
コンピュータ51は、温度センサ50からの温度データが所
定温度、すなわち80℃以上に達したか否かを判断す
る。そして、このステップS2において、温度センサ50
からの温度データが80℃以上に達すると、ステップS
3に移行して、マイクロコンピュータ51は誘導コイル
6,7の加熱出力を例えば1200Wから600Wに切
り替えるか、10秒通電/10秒断電の通断電サイクル
を10秒通電/20秒断電に切り替るか、あるいは、一
旦鍋4に対する加熱を停止させ60秒後に再度加熱を開
始するなどして、誘導コイル6,7による鍋4への加熱
量を低減する。マイクロコンピュータ51はステップS3
により鍋4への加熱量を減らした状態で、スイッチング
素子43などの発熱部品がなおも昇温しているか否かを検
知する。すなわち、次のステップS4において、温度セ
ンサ50の温度データが90℃以上であるならば、マイク
ロコンピュータ51は安全のために鍋4の加熱を完全に停
止させて切状態にするとともに(ステップS5)、次の
ステップS6において、LCD/LED表示部51のLC
Dを介して異常表示を行なう。これに対して、ステップ
S4において、温度センサ50の温度データが90℃未満
の場合には、ステップS7に移行して、この温度センサ
50の温度データが70℃未満であるか否かの判断を行な
い、70℃未満に降温していれば、ステップS1による
所定の加熱量による炊飯を行なう。また、ステップS7
において、温度センサ50の温度データが70℃以上であ
れば、引き続きステップS3により、鍋4への加熱量を
低下させた状態で炊飯を行なう。
【0029】この一連の加熱行程では、内枠2の内側に
設けた誘導コイル6が、鍋4の底部4Aの最下部4Bに
対応して、鍋センサ11の近傍にまでその内周が位置して
いるため、誘導コイル6により鍋センサ11が接触してい
る鍋4の底部4Aの近傍が加熱される。このため、炊き
上げ時に鍋4内の水が無くなると、鍋センサ11は速やか
にドライアップを検出するため、炊き上げのタイミング
を精度よく管理でき、かつ、焦げの発生を防止できる。
【0030】また、鍋4の加熱中には、誘導コイル6,
7の駆動手段である加熱制御基板42のスイッチング素子
43が発熱する。この発熱するスイッチング素子43は、器
本体1の下側の吸気口47側に設けられているため、スイ
ッチング素子43からの熱は上方に移動するが、加熱制御
基板42の上方には排気口46を備えているので、吸気口47
から排気口46に至る連通空間48内で自然対流が誘起さ
れ、冷却ファンなどの送風手段がなくても、スイッチン
グ素子43などの発熱部品が、吸気口47から排気口46への
空気の流れにより冷却される。また、スイッチング素子
43からの熱は、空間41内に配置された放熱器44に伝導す
るため、スイッチング素子43周辺の局部的な発熱が放熱
器44の表面全体から拡散される。このとき、吸気口47か
ら排気口46への空気の流れによって、放熱面積の大きい
放熱器44の表面全体からの熱交換が盛んになり、スイッ
チング素子43への冷却効果を一層高めることができる。
【0031】さらに、排気口46は外枠3の背面上部に設
けられているので、煙突効果によって熱の移動が効果的
になされ、スイッチング素子43への冷却効果を一層高め
ることができる他に、器本体1の周囲に物があっても排
気口46が塞がりにくくなり、器本体1の設置状態によっ
て冷却効果が悪化する虞れはない。また、器本体1の内
部において、吸気口47と排気口46との連通空間48には、
放熱器44の周囲の空気の移動を妨げるものがないので、
放熱器44からの熱は効率よく空気の流れに沿って移動
し、冷却効果をさらに高めることができる。
【0032】このように本実施例では、スイッチング素
子43に設けた放熱器44を器本体1の内部の空間41に配置
し、スイッチング素子43からの局部的な発熱を放熱器44
全体で拡散するようにしているため、従来のように単に
発熱部品からの熱を直接利用するものに比べて熱交換が
盛んになる。また、放熱器44は吸気口47から排気口46に
至る連通空間48を遮ることなく、この連通空間48に沿っ
て空間41内に設けられているため、放熱器44からの熱は
連通空間48を流れる空気により効率よく移動する。
【0033】すなわち、鍋4と、この鍋4を収容する内
枠2と、この内枠2を内部に備え器本体1の外郭をなす
外枠3と、電磁誘導加熱により鍋4を加熱する誘導コイ
ル6,7と、内枠2と外枠3とにより形成された空間41
内に配置され、誘導コイル6,7による鍋加熱量を調節
する加熱制御基板42と、この加熱制御基板42の下方に位
置する外枠3に設けられた吸気口47と、加熱制御基板42
の上方に位置する外枠3の背面に設けられた排気口46
と、加熱制御基板42に備えた誘導コイル6,7の駆動時
に発熱するスイッチング素子43に設けられ、吸気口47と
排気口46との連通空間を遮ることなく内枠2と外枠3と
により形成された空間41内に配置された放熱器44とを具
備することにより、冷却ファンなどの送風手段がなくて
も、スイッチング素子43からの熱を効率よく交換して、
スイッチング素子43への冷却効果を高めることが可能と
なる。
【0034】また、排気口46を器本体1の外枠3の背面
上部に設け、吸気口47側にスイッチング素子43を設ける
と、煙突効果によって熱の移動が効果的になされるとと
もに、本体の周囲に物があっても排気口46が塞がりにく
くなり、器本体1の設置場所に左右されることなく、ス
イッチング素子43への冷却効果を保つことができる。
【0035】つまり、本実施例の調理器は、請求項1の
構成において、排気口46を外枠3の背面上部に設けると
ともに、加熱制御基板42のスイッチング素子43を吸気口
47側に設けたものであるから、煙突効果による熱の効果
的な移動により、スイッチング素子43への冷却効果を一
層高めると同時に、設置場所に制約を受けることなく、
所望の冷却効果を保つことができる。
【0036】ところで、本実施例では、排気口46から水
などの異物が侵入しても、放熱器44が外枠3側に配置さ
れ、加熱制御基板42を覆うように設けられているため、
異物は加熱制御基板42に到達することなく、放熱器44に
案内されつつ吸気口47から排出される。また、万一加熱
制御基板42に故障が生じて燃えた場合でも、不燃材であ
るアルミニウム製の放熱器44がバリヤーとなって、プラ
スチック製の外枠3への延焼を阻止できる。このため、
器本体1の外郭から外部への火事を防ぐことが可能とな
る。なお、この難燃構造に関しては、放熱器44を器本体
1の背面側のみならず、側面側に設けても同様の効果が
得られる。
【0037】すなわち、請求項1の構成において、放熱
器44を加熱制御基板42と外枠3の背面との間に配置する
ことによって、スイッチング素子43への冷却効果を高め
ると同時に、水などの異物が器本体1に侵入した場合の
安全性を高め、かつ、加熱制御基板42が延焼した場合に
おける器本体1の外郭への延焼を防止することができ
る。
【0038】さらに、従来は何等かの原因で発熱部品の
温度が異常に高くなると、発熱部品から発火して、周辺
の加熱制御基板42が延焼するなどの危険性があったが、
本実施例では、鍋4の加熱中にスイッチング素子43が所
定の温度以上に達すると、誘導コイル6,7による鍋4
への加熱量を減したり、あるいは一時的に誘導コイル
6,7の駆動を停止するようにしているため、スイッチ
ング素子43の温度が異常に高くなっても、スイッチング
素子43が発火するなどの事故を未然に防ぐことができ
る。
【0039】つまり、請求項1の構成において、加熱制
御基板42の発熱するスイッチング素子43に温度センサ50
を設け、この温度検出手段により前記発熱部品の温度が
所定温度に達したら前記鍋加熱手段による加熱量を低減
または一時的に前記鍋加熱手段の駆動を停止するように
構成することで、スイッチング素子43への冷却効果を高
めると同時に、スイッチング素子43の異常昇温時におけ
る安全性を高めることができる。
【0040】次に、本実施例で得られるその他の作用,
効果を列記する。従来、IH方式のよるこの種の炊飯器
として、特開平1−315979号公報には、加熱むら
による鍋内のご飯の炊きむらを防止する目的として、鍋
の外側面下部と底部下面に各々対向して、保護枠すなわ
ち器本体の外枠に、鍋加熱手段である誘導コイルを螺旋
状に巻回したものが開示されている。しかし、このよう
な構成では、次に掲げる〜の欠点がある。
【0041】鍋の底部の最も沈んだ部分である最下部
が、鍋の外周に近い位置にあるため、この鍋の底部の外
周部から鍋内の中心部に至る距離は、他の鍋の外面部か
ら鍋内の中心部に至る距離よりも長くなっている。この
ため、鍋の外側面下部に備えた誘導コイルによる鍋の発
熱は、他の部位よりも鍋内の中心部に到達し難い状態と
なり、鍋内の中心部の加熱が不足して、この部分が固め
の炊き上がりになる欠点がある。
【0042】上記の問題点を解決するには、鍋の外
側面下部に備えた誘導コイルの巻数を多くし、この部分
の鍋の加熱を強くすることが望ましいが、前述のように
鍋の底部の最下部が鍋の外周に近い位置にあり、鍋の底
部下面の面積が大きいため、この鍋の底部下面の加熱も
ある程度強くしないと、加熱むらを生じることから、結
局、鍋の外側面下部と底部下面に備えた各誘導コイル
を、略同一の巻数に形成せざるを得ない。したがって、
鍋の底部に比べて側部の加熱が弱くなり、この鍋の側部
からの熱伝導により加熱される鍋内上部への加熱量が少
なくなるため、前記問題点における鍋内の中心部の加
熱不足と相俟って、炊き上がったご飯の上面中心部が凹
んで、見た目が悪く、炊きむらができる欠点を生じる。
【0043】さらに、鍋の底部の最下部が鍋の外周に
近い位置にあると、この鍋から所定の距離を隔てて鍋の
外側面下部に備えた誘導コイルの外形が、鍋の外形より
も大きくなり、誘導コイルの取扱いが大変で、その重量
も重くなり、器本体内部における構造が複雑化する欠点
がある。
【0044】鍋の底部の内側である中心に鍋の温度を
検出する鍋センサを設けた炊飯器の場合、鍋の底部の最
下部が鍋の外周に近い位置にあると、炊飯時に米に吸水
されない水が鍋の底部の最下部に残っているにも拘ら
ず、鍋センサによるドライアップ(炊き上げ)の検出が
行なわれることになり、早切れによる生煮えを生じる。
また、鍋の底部の最下部に水が残らないように、ドライ
アップの検出を意図的に遅らせると、今度は、鍋の底部
中心付近で焦げが生じる。
【0045】一方、図5に示すように、このような外
形形状をなす鍋(図示せず)に沿って内枠2を形成する
と、内枠2の側部の立上がり角度が急になるため、鍋の
底部外側から外側面下部に跨がって内枠2の外側に取付
けた誘導コイル7の取付け角度β、すなわち曲面率も大
きくなる。したがって、所望の形状に誘導コイル7を製
造することが難しく、寸法精度が安定しなくなるため、
鍋と誘導コイル7との隔離距離にばらつきを生じ、加熱
むらの危険が一層大きくなる。
【0046】これらの点に対し、本実施例で開示される
鍋4の形状は、底部4Aの最下部4Bを形成する外形寸
法L1を、側部4Cの最外部4Dを形成する外形寸法L
2の半分以下に形成している。したがって、底部4Aの
外周部に形成される円錐状部4Eから被炊飯物が収容さ
れる鍋4内の中心部に至る距離は、他の底部4Aの内側
部および側部4Cから鍋4内の中心部に至る距離と略同
等となり、問題点における鍋4内の中心部の加熱不足
を抑制できる。
【0047】また、鍋4の外形形状に沿って内枠2を形
成しても、内枠2の側部の立上がりは、鍋4の底部4A
の外周部をなす傾斜状の円錐状部4Eにより緩やかに形
成されるため、鍋4の円錐状部4Eに対向する外側の誘
導コイル7も、その取付け角度αすなわち曲面率が、問
題点で提起した誘導コイル7の取付け角度βよりも小
さくなる。したがって、従来よりも誘導コイル7の製造
が簡単になり、寸法精度も安定するため、鍋4と誘導コ
イル7との隔離距離のばらつきは少なくなり、加熱むら
の危険も回避される。
【0048】本実施例では、問題点で指摘した欠点を
一掃するために、鍋4の円錐状部4Eに対向して内枠2
の外側に取付けた誘導コイル7の外形寸法L3を、鍋4
の側部4Cの最外部4Dを形成する外形寸法L2よりも
小さく形成している。すなわち、内枠2ひいては鍋4の
外周から外方にとびだすことなく、器本体1内に誘導コ
イル6,7を備えることで、誘導コイル6,7の小形化
によりその取扱いを簡単にできるとともに、誘導コイル
6,7の全重量も軽くなる。また、器本体1内部のスペ
ースも有効に活用でき、この空きスペースに例えば加熱
制御基板42を収容できるなど、器本体1の構造の簡素化
を図ることができる。
【0049】また、内側の誘導コイル6を、鍋4の底部
4Aの最下部4Bに対応して、底部4Aの中心部4Fに
設けた鍋センサ11の近傍に至るまで配置しているので、
炊飯時に底部4Aの最下部4Bに残った水は、内側の誘
導コイル6による底部4Aの最下部4Bの加熱により完
全に米に吸水され、しかも、底部4Aの最下部4Bがな
くなると略同時に、近傍の鍋センサ11にてドライアップ
による炊き上げを検知できる。したがって、問題点で
提起した鍋4の底部4Aの最下部4B付近で発生する早
切れによる生煮えと、底部4Aの中心部4F付近で発生
する焦げとを同時に解決して、満足する炊き上げ状態を
得ることができる。これは、前述のように、鍋4の底部
4Aの最下部4Bを形成する外形寸法L1を、側部4C
の最外部4Dを形成する外形寸法L2の半分以下に形成
することによって、従来よりも鍋4の底部4Aの最下部
4Bの位置が、鍋センサ11を配置した底部4Aの中心に
近付くことに起因する効果でもある。
【0050】このように、被炊飯物を収容する鍋4と、
この鍋4の底部4Aの内側面と外側面とに各々対向して
備えた誘導コイル6,7と、鍋4の底部4Aの中心部4
Fに接触状態で設けられた鍋温度検出手段たる鍋センサ
11と、この鍋センサ11の検出温度に基づき誘導コイル
6,7に所定の高周波電流を供給して鍋4を電磁誘導加
熱する誘導加熱手段59とを備え、鍋4の底部4Aの最下
部4Bを形成する外形寸法L1を、鍋4の側部4Cの最
外部4Dを形成する外形寸法L2の半分以下に形成する
とともに、鍋4の底部4Aの外側面に対向させた誘導コ
イル7の外形寸法L3を、鍋4の側部4Cの最外部4D
を形成する外形寸法L2よりも小さく形成し、鍋4の底
部4Aの内側面に対向させた誘導コイル6を、底部4A
の中心部4Fに設けた鍋センサ11の近傍に至るまで配置
することによって、上記,,,の各問題点を解
決して、鍋4の中心部の加熱不足や加熱むらを防止し、
誘導コイル6,7周辺の構造の簡素化を図るとともに、
生煮えや焦げのない満足する炊き上げ状態を得ることが
できる。
【0051】また、このような鍋4の構成において、本
実施例では、外側の誘導コイル7の巻数を、内側の誘導
コイル6の巻数よりも多くしているので、鍋4の底部4
Aの外側からの加熱量が内側に比べて多くなり、従来の
問題点のように、鍋4の外側面下部に対向して誘導コ
イル7を配置しなくても、この鍋4の外側面下部の加熱
を充分確保することができる。このため、鍋4の側部4
Cからの熱伝導により、鍋4内の上部に対し充分な加熱
が行なわれるため、炊き上がったご飯の上面中心部が凹
むことなく、炊きむらのないご飯が得られる。
【0052】つまり、誘導コイル6,7を螺旋状に巻い
て形成し、鍋4の底部4Aの外側面に対向させた誘導コ
イル7の巻数を、鍋4の底部4Aの内側面に対向させた
誘導コイル6の巻数よりも多くすることによって、前記
〜の各問題点を解決して、鍋4の中心部の加熱不足
や加熱むらを防止し、誘導コイル6,7周辺の構造の簡
素化を図るとともに、生煮え,焦げおよび炊きむらのな
い満足する炊き上げ状態を得ることができる。
【0053】また、本実施例では、鍋4と外側の誘導コ
イル7の隔離距離のみならず、鍋4と内側の誘導コイル
6の隔離距離も略同一に離れているため、鍋4内を均一
に加熱して、ご飯の局部的な焦げつきを防止することが
できる。すなわち、鍋4の外面と誘導コイル6,7との
隔離距離を略同一にすることによって、さらにご飯の局
部的な焦げつきを防止するという効果が得られる。
【0054】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の調理器は、鍋と、この
鍋を収容する内枠と、この内枠を内部に備え器本体の外
郭をなす外枠と、電磁誘導加熱により前記鍋を加熱する
鍋加熱手段と、前記内枠と前記外枠とにより形成された
空間内に配置され前記鍋加熱手段による鍋加熱量を調節
する加熱制御基板と、この加熱制御基板の下方に位置す
る前記外枠に設けられた吸気口と、前記加熱制御基板の
上方に位置する前記外枠の背面に設けられた排気口と、
前記加熱制御基板に備えた前記鍋加熱手段の駆動時に発
熱する発熱部品に設けられ、前記吸気口と前記排気口と
の連通空間を遮ることなく前記内枠と前記外枠とにより
形成された空間内に配置された金属製の放熱器とを具備
したものであり、冷却ファンなどの送風手段がなくて
も、発熱部品からの熱を効率よく交換して、発熱部品へ
の冷却効果を高めることが可能となる。
【0056】また、請求項2に記載の調理器は、前記排
気口を前記外枠の背面上部に設けるとともに、前記加熱
制御基板の発熱部品を前記吸気口側に設けたものであ
り、煙突効果による熱の効果的な移動により、発熱部品
への冷却効果を一層高めると同時に、設置場所に制約を
受けることなく、所望の冷却効果を保つことができる。
【0057】また、請求項3に記載の調理器は、前記放
熱器を前記加熱制御基板と前記外枠の背面との間に配置
したものであり、発熱部品への冷却効果を高めると同時
に、水などの異物が器本体に侵入した場合の安全性を高
め、かつ、加熱制御基板が延焼した場合における器本体
の外郭への延焼を防止することができる。
【0058】さらに、請求項4に記載の調理器は、前記
加熱制御基板の発熱部品に温度検出手段を設け、この温
度検出手段により前記発熱部品の温度が所定温度に達し
たら前記鍋加熱手段による加熱量を低減または一時的に
前記鍋加熱手段の駆動を停止するように構成したもので
あり、発熱部品への冷却効果を高めると同時に、発熱部
品の異常昇温時における安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す調理器の断面図であ
る。
【図2】同上鍋および誘導コイル周辺の構成を示す要部
の断面図である。
【図3】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図4】同上炊飯中の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】従来の問題点を指摘する要部の断面図である。
【符号の説明】
1 器本体 2 内枠 3 外枠 4 鍋 6,7 誘導コイル(鍋加熱手段) 41 空間 42 加熱制御基板 43 スイッチング素子(発熱部品) 44 放熱器 46 排気口 47 吸気口 48 連通空間 50 温度センサ(温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 5/02 7301−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋を収容する内枠と、この内
    枠を内部に備え器本体の外郭をなす外枠と、電磁誘導加
    熱により前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記内枠と前
    記外枠とにより形成された空間内に配置され前記鍋加熱
    手段による鍋加熱量を調節する加熱制御基板と、この加
    熱制御基板の下方に位置する前記外枠に設けられた吸気
    口と、前記加熱制御基板の上方に位置する前記外枠の背
    面に設けられた排気口と、前記加熱制御基板に備えた前
    記鍋加熱手段の駆動時に発熱する発熱部品に設けられ、
    前記吸気口と前記排気口との連通空間を遮ることなく前
    記内枠と前記外枠とにより形成された空間内に配置され
    た金属製の放熱器とを具備したことを特徴とする調理
    器。
  2. 【請求項2】 前記排気口を前記外枠の背面上部に設け
    るとともに、前記加熱制御基板の発熱部品を前記吸気口
    側に設けたことを特徴とする請求項1記載の調理器。
  3. 【請求項3】 前記放熱器を前記加熱制御基板と前記外
    枠の背面との間に配置したことを特徴とする請求項1記
    載の調理器。
  4. 【請求項4】 前記加熱制御基板の発熱部品に温度検出
    手段を設け、この温度検出手段により前記発熱部品の温
    度が所定温度に達したら前記鍋加熱手段による加熱量を
    低減または一時的に前記鍋加熱手段の駆動を停止するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の調理器。
JP27662394A 1994-11-10 1994-11-10 調理器 Pending JPH08131325A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003070626A (ja) * 2001-09-03 2003-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2004329654A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
JP2008035684A (ja) * 2006-06-29 2008-02-14 Denso Corp 負荷駆動制御装置および負荷駆動制御システム
KR101155758B1 (ko) * 2012-03-16 2012-06-12 화신주방산업(주) 조리용 솥

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