JP2004329654A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】飯器の側面部における加熱バランスの調整を容易ならしめるとともに、材質の異なる飯器を使用した場合であっても、部品交換を行うことなく対応できるようにする。
【解決手段】電気炊飯器において、飯器3の側面部外方に、上下方向に並ぶ複数のサブIHコイル14A,14Bを配置するとともに、該複数のサブIHコイル14A,14BCのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめて、炊飯時・保温時において複数のサブIHコイル14A,14Bへの同時通電あるいは特定のサブIHコイル14Aあるいは14Bへの選択通電を行うことにより、飯器3側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得るとともに、加熱面積を大きくすることもできるようにしている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電気炊飯器に関し、さらに詳しくは飯器の底部下方に配設した主電磁誘導コイルによる誘導加熱により加熱するように構成した誘導加熱式の電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飯器の底部下方に配設した主加熱手段である電磁誘導コイル(以下、メインIHコイルという)による誘導加熱により加熱するように構成した誘導加熱式の電気炊飯器は従来からよく知られている。このような構成の電気炊飯器の場合、前記メインIHコイルの他に、飯器の側面部を加熱するための補助加熱手段として作用する保温ヒータを付設することとなっている。この保温ヒータは、主として保温時に通電されることとなっている。
【0003】
ところで、近年、飯器の底部のみならず側面部を複数の補助加熱手段である電磁誘導コイル(以下、サブIHコイルという)による誘導加熱により加熱することによりカマド炊きに近い炊飯状態が得られるようにする試みがなされることとなっている(特許文献1参照)。この特許文献1に開示されている電気炊飯器の場合、飯器の側面部外方には、上下方向に並ぶ複数(2個)のサブIHコイルを配置することとなっているが、これらのサブIHコイルの内径は同じとされている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−209726号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に開示されている電気炊飯器の場合、飯器の側面部外方に配置される複数(2個)のサブIHコイルの内径が同じ(換言すれば、複数のサブIHコイルと飯器側面部との距離が同じ)とされているところから、炊飯時・保温時における飯器側面部の加熱バランスの調整が難しくなるおそれがある。
【0006】
また、近年、飯器自体の加熱性能等の改善が進み、材質の異なる飯器(例えば、多重層の飯器)が使用される場合があるが、この場合、サブIHコイルと飯器との距離には、材質に応じておのずと最適値が存することとなる。
【0007】
ところが、上記特許文献1に開示されている電気炊飯器のように、飯器の側面部外方に配置される複数(2個)のサブIHコイルの内径が同じとすると、飯器として異なる材質のものを使用しようとした場合、サブIHコイルと飯器との距離を最適値とするためには、サブIHコイル全体を取り換える必要が生ずることとなり、部品の共通化ができなくなるという不具合が生じる。
【0008】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、飯器の側面部における加熱バランスの調整を容易ならしめるとともに、材質の異なる飯器を使用した場合であっても、部品交換を行うことなく対応できるようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、飯器の底部下方に配設したメインIHコイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器において、前記飯器の側面部外方に、上下方向に並ぶ複数のサブIHコイルを配置するとともに、該複数のサブIHコイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめている。
【0010】
上記のように構成したことにより、炊飯時・保温時において複数のサブIHコイルへの同時通電あるいは特定のサブIHコイルへの選択通電を行うことにより、飯器側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得るとともに、加熱面積を大きくすることもできる。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器を使用する場合に、複数のサブIHコイルを選択通電させることにより、材質の相異による飯器とサブIHコイルとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【0011】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた電気炊飯器において、前記複数のサブIHコイルのうち巻数の少ないものの内径を、巻数の多いものの内径より小さく設定することもでき、そのようにした場合、巻数の少ないサブIHコイルによる飯器への電磁誘導と、巻数の多いサブIHコイルによる飯器への電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【0012】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた電気炊飯器において、前記複数のサブIHコイルのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定することもでき、そのようにした場合、飯器の底部下方に配設されているメインIHコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において下部側に配置されたサブIHコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において上部側に配置されたサブIHコイルによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態にかかる電気炊飯器である電気炊飯器について詳述する。
【0014】
第1の実施の形態
図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯器が示されている。
【0015】
この電気炊飯器は、図1に示すように、内部に炊飯用の飯器3を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する二重構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。
【0016】
前記炊飯器本体1は、外側壁を構成する板金製の外ケース5と、底壁を構成する合成樹脂製の底ケース6と、肩部を構成する合成樹脂製の肩部材7と、内周壁を構成する合成樹脂製の有底筒状の保護枠8とからなっており、前記外ケース5、底ケース6、肩部材7および保護枠8に囲まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保護枠6内には、前記飯器3が取り出し可能に収納されることとなっている。
【0017】
前記保護枠8の底面中央部には、飯器温度を検出するための温度検出手段として作用するセンタセンサー9を臨ませるためのセンサー穴10が形成されている。
【0018】
前記センサー穴10を包囲するように炊飯時における主加熱手段として作用する環状のメインIHコイル11が前記保護枠8の底面および該底面から側周面に至る間の湾曲部に対応して配設されている。該メインIHコイル11は、交番磁界(換言すれば、電磁波)を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導により前記飯器3に誘導渦電流を発生させ、該誘導渦電流の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。なお、飯器3は、メインIHコイル11により誘導渦電流を発生させることのできる材質(例えば、磁性体材料)により構成される。
【0019】
前記メインIHコイル11は、前記保護枠8の底面に対して固定されたコイルダイ12と前記保護枠8の底面との間に挟持されている。符号13はフェライトコアであり、メインIHコイル11による磁気が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないように遮閉する作用をなす。
【0020】
前記センサー穴10内には、前記飯器3の底部に対して接触するようにしてセンタセンサー9が設けられている。また、前記飯器3の側面部外方には、後に詳述するように、炊飯時・保温時における補助加熱手段として作用するサブIHコイル14A,14Bが設けられている。
【0021】
前記炊飯器本体1の底部(即ち、底ケース6の内底部)には、前記メインIHコイル11の通電制御を行うためのパワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)等の電子部品を冷却するヒートシンク15へ冷却風を圧送する電子部品冷却ファン16が配設されている。また、前記炊飯器本体1の底壁(具体的には、底ケース6)には、前記電子部品冷却ファン16に対向して空気入口17,17・・が形成されている。符号18は前記電子部品が配設されている電源基板である。
【0022】
一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成樹脂製の上板19と、内面を構成する真空二重構造の下板20とによって構成されている。該下板20は、上下2枚のドーナツ形状の金属板(例えば、ステンレス板)20a,20bの間の空間を真空空間21とした構成とされている。この蓋体2は、前記肩部材7の一側に形成されたヒンジユニット22を介して炊飯器本体1に対して弧回動自在且つ着脱自在に取り付けられている。
【0023】
そして、前記蓋体2の中央部には、前記上板19から垂設された筒部23が形成されており、該筒部23内には、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出するための蒸気排出通路24を有するスチームキャップ25が着脱自在に取り付けられている。
【0024】
前記蓋体2の下面には、該蓋体2の閉止時に前記飯器3の開口部を密閉するための熱良導体(例えば、アルミ合金)からなる放熱板26が取り付けられている。符号27は放熱板26の周縁と飯器3の開口部との間をシールするシールパッキン、28は放熱板26と蓋体下板20との間をシールするシールパッキンである。
【0025】
前記肩部材7には、肩ヒータ29が設けられており、該肩ヒータ29に対しては、前記蓋体2の閉止時に放熱板26の外周縁が圧接され、放熱板26は肩ヒータ29からの熱伝導により加熱されることとなっている。この肩ヒータ29は、断面逆U字状のヒータリング30と、該ヒータリング30内に配設された発熱体31とからなっている。符号31aは肩ヒータ29を保持するために前記肩部材7に取り付けられた肩ヒータ保持具である。
【0026】
符号32は蓋体2の閉止状態を保持するためのロック機構、33は各種操作キー、液晶表示装置等が設けられている操作パネル部である。
【0027】
ついで、図2を参照して、前述のサブIHコイル14A,14Bの取付構造について説明する。
【0028】
前記サブIHコイル14A,14Bは、前記飯器3の側面部(即ち、鉛直面を構成する側面部)に対向するように、前記肩部材7の内端部と前記保護枠8の上端部との間に挟持固定されたコイルリング34における上下に位置するコイル収納部34a,34bに縦巻状態で巻き付けられている。つまり、前記飯器3の側面部外方には、上下方向に並ぶ2個のサブIHコイル14A,14Bが配置されることとなっているのである。
【0029】
これらのサブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aの内径Rは、下部側のサブIHコイル14Bの内径Rより小さくされている。つまり、上部サブIHコイル14Aと飯器3の側面部との距離は、下部サブIHコイル14Bと飯器3の側面部との距離より小さくされているのである。また、サブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aの巻数は、下部側のサブIHコイル14Bの巻数より少なくされている。このようにすると、巻数の少ない上部側のサブIHコイル14Aによる飯器3への電磁誘導と、巻数の多い下部側のサブIHコイル14Bによる飯器3への電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器3側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。なお、サブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aの最大出力を、下部側のサブIHコイル14Bの最大出力より小さく設定するのが望ましい。また、サブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aは、最大炊飯量(ご飯の状態)よりも上方に位置させるのが望ましい。また、サブIHコイル14A,14Bの間隔は、下部側のサブIHコイル14BとメインIHコイル11との間隔よりも狭く設定するのが望ましい。
【0030】
前記コイルリング34の上端部(換言すれば、上部コイル収納部34aの上部)には、断面逆L字状の水受け部35が一体に形成されており、該水受け部35の内周側は、開放されていて、前記肩部材7の内端部(即ち、肩ヒータ保持具31aが取り付けられている部位)が係止されている。このようにすると、肩部材7における肩ヒータ保持具31が取り付けられている部位から水が侵入したとしても、水は、水受け部35に誘導されて保護枠8と飯器3との隙間に流れ込むこととなり、炊飯器本体1の内部空間には侵入することがなくなる。従って、炊飯器本体1の内部空間に配設されているメインIHコイル11やサブIHコイル14A,14B等への水侵入が確実に防止できる。
【0031】
さらに、前記コイルリング34におけるコイル収納部34a,34bの外方は、両方に共通な磁気遮蔽板36で覆われており、該磁気遮蔽板36によりサブIHコイル14A,14Bから外方への磁気漏れを防止できるようになっている。
【0032】
さらにまた、前記サブIHコイル14A,14Bは、並列接続されており、同時通電あるいは選択通電が可能となっている。
【0033】
上記のように構成された電気炊飯器においては、次のような作用効果が得られる。
【0034】
炊飯時・保温時においてサブIHコイル14A,14Bへの同時通電あるいは特定のサブIHコイル14Aあるいは14Bへの選択通電を行うことにより、飯器3側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得るとともに、加熱面積を大きくすることもできる。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器3を使用する場合に、サブIHコイル14A,14Bを選択通電させることにより、材質の相異による飯器3とサブIHコイル14A,14Bとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【0035】
また、サブIHコイル14A,14Bのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定するようにしているので、飯器3の底部下方に配設されているメインIHコイル11による電磁誘導と、飯器3の側面部外方において下部側に配置されたサブIHコイル14Bによる電磁誘導と、飯器3の側面部外方において上部側に配置されたサブIHコイル14Aによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【0036】
さらに、サブIHコイル14A,14Bを1個のコイルリング34のコイル収納部34a,34bに巻き付けるようにしているので、部品点数が少なくなり、生産性が向上する。
【0037】
第2の実施の形態
図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部が示されている。
【0038】
この場合、コイルリング34には、上下方向に並ぶ3個のコイル収納部34a,34b,34cが設けられており、これらのコイル収納部34a,34b,34cには、サブIHコイル14A,14B,14Cがそれぞれ略同じ巻数で縦巻状態で巻き付けられている。前記コイル収納部34a,34b,34cには、上段から下段に向かうに従って高さが高くなるリブ37A,37B,37Cがそれぞれ形成されており、これらのリブ37A,37B,37Cに対して前記サブIHコイル14A,14B,14Cがそれぞれ巻き付けられている。つまり、サブIHコイル14A,14B,14Cの内径R,R,Rは、R<R<Rとされているのである(換言すれば、サブIHコイル14Aと飯器3の側面部との距離<サブIHコイル14Bと飯器3の側面部との距離<サブIHコイル14Cと飯器3の側面部との距離とされているのである)。なお、本実施の形態においては、3個のサブIHコイル14A,14B,14Cが異なる内径を有することとされているが、3個のサブIHコイル14A,14B,14Cうち少なくとも一つの内径が他のものと異なるようにすることもできる。
【0039】
上記のように構成したことにより、炊飯時・保温時においてサブIHコイル14A,14B,14Cへの同時通電あるいは特定のサブIHコイル14A、14Bあるいは14Cへの選択通電を行うことにより、飯器3側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得るとともに、加熱面積を大きくすることもできる。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器3を使用する場合に、サブIHコイル14A,14B,14Cを選択通電させることにより、材質の相異による飯器3とサブIHコイル14A,14B,14Cとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【0040】
また、サブIHコイル14A,14B,14Cのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定するようにしているので、飯器3の底部下方に配設されているメインIHコイル11による電磁誘導と、飯器3の側面部外方において下部側に配置されたサブIHコイル14Cによる電磁誘導と、飯器3の側面部外方において上部側に配置されたサブIHコイル14A,14Bによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【0041】
さらに、サブIHコイル14A,14B,14Cを1個のコイルリング34のコイル収納部34a,34b,34cに巻き付けるようにしているので、部品点数が少なくなり、生産性が向上する。
【0042】
ところで、本実施の形態においては、サブIHコイル14A,14B,14Cの巻数を略同じとしているが、上部側に位置するものより下部側に位置するものを多くすることもできる。なお、サブIHコイル14A,14B,14Cのうちの上部側のサブIHコイル14A,14Bの最大出力を、下部側のサブIHコイル14Cの最大出力より小さく設定するのが望ましい。また、サブIHコイル14A,14B,14Cのうちの上部側のサブIHコイル14Aは、最大炊飯量(ご飯の状態)よりも上方に位置させるのが望ましい。また、サブIHコイル14A,14B,14Cの間隔は、下部側のサブIHコイル14CとメインIHコイル11との間隔よりも狭く設定するのが望ましい。
【0043】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0044】
第3の実施の形態
図4には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部が示されている。
【0045】
この場合、二つのサブIHコイル14A,14Bが、それぞれのコイルリング34A,34Bに巻き付けられて設けられており、上部側のコイルリング34Aは、保護枠8の上端と肩部材7との間に挟持固定される一方、下部側のコイルリング34Bは、保護枠8の外周側に固定されている。これらのサブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aの内径Rは、下部側のサブIHコイル14Bの内径Rより小さくされている。つまり、上部サブIHコイル14Aと飯器3の側面部との距離は、下部サブIHコイル14Bと飯器3の側面部との距離より小さくされているのである。このようにしたことにより、炊飯時・保温時においてサブIHコイル14A,14Bへの同時通電あるいは特定のサブIHコイル14Aあるいは14Bへの選択通電を行うことにより、飯器3側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得るとともに、加熱面積を大きくすることもできる。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器3を使用する場合に、サブIHコイル14A,14Bを選択通電させることにより、材質の相異による飯器3とサブIHコイル14A,14Bとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【0046】
また、サブIHコイル14A,14Bのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定するようにしているので、飯器3の底部下方に配設されているメインIHコイル11による電磁誘導と、飯器3の側面部外方において下部側に配置されたサブIHコイル14Bによる電磁誘導と、飯器3の側面部外方において上部側に配置されたサブIHコイル14Aによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【0047】
この場合、サブIHコイル14A,14Bの巻数は略同じとされているが、上部側に位置するものより下部側に位置するものを多くすることもできる。なお、サブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aの最大出力を、下部側のサブIHコイル14Bの最大出力より小さく設定するのが望ましい。また、サブIHコイル14A,14Bのうちの上部側のサブIHコイル14Aは、最大炊飯量(ご飯の状態)よりも上方に位置させるのが望ましい。また、サブIHコイル14A,14Bの間隔は、下部側のサブIHコイル14BとメインIHコイル11との間隔よりも狭く設定するのが望ましい。
【0048】
そして、上部側のコイルリング34Aの内周側には、磁気遮蔽するとともに自体発熱する環状の発熱体38が配設されており、上部側のサブIHコイル14Aにより発熱体38を誘導加熱することにより、飯器3の側面部を間接的に緩やかに加熱できるようになっている。また、前記コイルリング34Aと保護枠8の上端との間には温度ヒューズ39が挟持されている。このようにすると、温度ヒューズ39の取付が簡単となる。この場合、上部側のコイルリング34Aの外方にのみ磁気遮蔽板36が配設されている。
【0049】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】
本願発明の第1の手段によれば、飯器の底部下方に配設したメインIHコイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器において、前記飯器の側面部外方に、上下方向に並ぶ複数のサブIHコイルを配置するとともに、該複数のサブIHコイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめて、炊飯時・保温時において複数のサブIHコイルへの同時通電あるいは特定のサブIHコイルへの選択通電を行うことにより、飯器側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得るとともに、加熱面積を大きくすることもできるようにしているので、炊飯性能および保温性能を向上させることができるという効果がある。また、材質の異なる飯器を使用する場合に、複数のサブIHコイルを選択通電させることにより、材質の相異による飯器とサブIHコイルとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできるという効果もある。
【0051】
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた電気炊飯器において、前記複数のサブIHコイルのうち巻数の少ないものの内径を、巻数の多いものの内径より小さく設定することもでき、そのようにした場合、巻数の少ないサブIHコイルによる飯器への電磁誘導と、巻数の多いサブIHコイルによる飯器への電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【0052】
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた電気炊飯器において、前記複数のサブIHコイルのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定することもでき、そのようにした場合、飯器の底部下方に配設されているメインIHコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において下部側に配置されたサブIHコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において上部側に配置されたサブIHコイルによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部拡大断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部拡大断面図である。
【図4】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
3は飯器、11は主加熱手段(メインIHコイル)、14A,14B,14Cは補助加熱手段(サブIHコイル)、34はコイルリング、36は磁気遮蔽板、R,R,Rは内径。

Claims (3)

  1. 飯器の底部下方に配設した主電磁誘導コイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器であって、前記飯器の側面部外方には、上下方向に並ぶ複数の補助電磁誘導コイルを配置するとともに、該複数の補助電磁誘導コイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記複数の補助電磁誘導コイルのうち巻数の少ないものの内径を、巻数の多いものの内径より小さく設定したことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 前記複数の補助電磁誘導コイルのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定したことを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の電気炊飯器。
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