JP2806291B2 - 電気貯湯容器の底センサ取付け構造 - Google Patents

電気貯湯容器の底センサ取付け構造

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JP2806291B2
JP2806291B2 JP5565695A JP5565695A JP2806291B2 JP 2806291 B2 JP2806291 B2 JP 2806291B2 JP 5565695 A JP5565695 A JP 5565695A JP 5565695 A JP5565695 A JP 5565695A JP 2806291 B2 JP2806291 B2 JP 2806291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用電気ポット等の電
気貯湯容器の底センサ取付け構造に関し、詳しくは器体
に収容した内容器内の内容液をヒータにより加熱し、内
容液の温度を検知する底センサが内容器の底部に設けら
れた電気貯湯容器の底センサ取付け構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロコンピュータを用いない
いわゆる非マイコンタイプの制御回路を用いた電気貯湯
容器で、図12に示すように器体に収容した内容器aの
ヒータbが設けられた底部の中央に当てがった1つの底
センサcによって、内容液を所定温度に保温するための
内容液温度と、空炊き防止のためのヒータbの異常昇温
とを検知し、沸騰は内容器aの上端部外面に当てがわれ
た肩センサdによって検知するようにした簡易制御方式
のものが提供されている。
【0003】底センサcは内容器aの薄い壁を隔てて内
容液と対向しているので、内容液温度は検知しやすい。
また、ヒータbの熱は内容器a内の内容液には消費され
やすく、内容器aの底部外まわりは空気であってヒータ
bの熱は消費され難い。このため、内容液がある間はヒ
ータbの熱は大方内容液に消費されるので底センサcに
は内容液の温度を上回る熱は及ばない。したがって、底
センサcは内容液の温度をヒータbからの熱影響なしに
検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒータbと
底センサcとは位置的にも離れているので、ヒータbの
熱は瞬時に底センサcに伝導されない。しかも、近時で
はステンレス鋼製の内容器aを採用し、これの内面に弗
素樹脂加工したものが提供されている。この弗素樹脂加
工したステンレス鋼製の内容器aの熱伝導性は低く、ヒ
ータbの熱は底センサcにさらに伝導されにくい。
【0005】このため、空炊き状態になってヒータbが
異常昇温していても、底センサcはこれを応答性よく検
知することができない。このため内容器aの内面にフッ
素加工したフッ素樹脂が溶損してしまうことがときとし
て生じる。
【0006】本発明はこのような問題を解消することを
課題とするものであり、底センサの内容液およびヒータ
双方への応答性をさらに簡略化した安価な取付け構造に
て向上することができる電気貯湯容器の底センサの取付
け構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気貯湯容器の
底センサの取付け構造は、器体に収容した内容器内の内
容液をヒータにより加熱し、内容液の温度を検知する底
センサが内容器の底部に設けられた電気貯湯容器の底セ
ンサ取付け構造であって、上記のような目的を達成する
ために、内容器の底部とこの底部に当てがわれたヒータ
との間に挟み込まれてヒータから底センサへの熱伝導を
図る熱伝導板を備え、この熱伝導板によって底センサを
内容器の底部に押圧させたことを主たる特徴とするもの
である。
【0008】底センサは内容器の底部と熱伝導板との間
に挟み込まれ、熱伝導板はこの底センサを内容器の底部
に押圧するとともに、この押圧によって底センサと密着
するようにすることができる。
【0009】また、底センサはこれのセンサケースが熱
伝導板に一体に設けられて熱伝導板と密着し、熱伝導板
はこれと一体となっている底センサの部分を内容器の底
部に押圧しているものとすることもできる。
【0010】
【作用】本発明の主たる特徴の上記構成では、非マイコ
ンタイプの制御回路を採用して内容液をヒータで加熱し
温度制御する電気貯湯容器であっても、器体の内容器の
底部にヒータおよび底センサがあてがわれたままの構造
で、底センサの内容器底部を介した内容液温度の検知に
よって、内容液の湯沸しのスタートや保温の制御が行え
るし、内容器の底部に当てがったヒータの前記底部を介
した温度検知によって空炊き防止を図ることができる。
【0011】この際、内容器の底部とこの底部に当てが
われたヒータとの間に挟み込まれた熱伝導板によってヒ
ータから底センサへの熱伝導を図るが、内容器内に内容
液がある間、つまり空炊き状態でない間は、ヒータの熱
は内容器の底部外まわりの空気によってはほとんど消費
されず、内容器内の内容液に大半が消費されるので、ヒ
ータからは内容液の温度を上回る熱が底センサに伝導さ
れることはなく、底センサは前記熱伝導板の存在に拘ら
ず内容液温度をヒータからの熱の影響なしに検知するこ
とができ、空炊き状態ではヒータは急に昇温するが熱伝
導板は底センサを弾性によって押圧するものであること
によって熱伝導に好適な厚みのある板部材となるのと、
内容液はなく熱がまわりに消費されにくい状態であるこ
ととによって、前記ヒータの熱を途中のまわりへの放熱
を抑止しながら底センサによく伝導させるので、空炊き
によってヒータが異常昇温するのを底センサによって検
知しやすくなる。
【0012】しかも、熱伝導板は底センサを内容器に押
圧していることにより、熱伝導板は底センサと密着し、
底センサは内容器に密着するので、熱伝導板から底セン
サへ熱伝導しやすくなるし、底センサが内容器の底部に
押圧されることによって内容器の底部を介し内容液から
底センサへも熱伝導しやすくなるので、熱伝導板が底セ
ンサの取付け部材に共用される部品点数および組み立て
工数の少ない簡単かつ安価な構造のものによって、内容
液の温度およびヒータの空炊きによる異常昇温を応答性
よく正確に検知することができる。
【0013】底センサは内容器の底部と熱伝導板との間
に挟み込まれ、熱伝導板はこの底センサを内容器の底部
に押圧するとともに、この押圧によって底センサと密着
するようにした構成では、底センサは熱伝導板と内容器
の底部との間に挟み込むだけで、双方に密着するように
取付けられるので、構造および取付け作業がさらに簡略
化する。
【0014】また、底センサはこれのセンサケースが熱
伝導板に一体に設けられて熱伝導板と密着し、熱伝導板
はこれと一体となっている底センサの部分を内容器の底
部に押圧した構成では、センサケースが熱伝導板に一体
に設けられていることによって双方の密着状態が設計通
りに得られるうえ、電気貯湯容器の組み立て時点での取
扱い部品点数および組み立て工数をさらに削減すること
ができる。
【0015】
【実施例】図1〜図5は本発明が適用された第1の実施
例としての電気ポットを示している。
【0016】本実施例の電気ポットは電動ポンプ151
により内容液を注出するタイプのもので、図1に示すよ
うに、ステンレス鋼製の内容器2を鋼板製で筒状の外装
ケース3内に収容して器体1を構成している。内容器2
の内面にはフッ素樹脂加工がほどこしてある。
【0017】内容器2は外装ケース3の上端に上方から
嵌め合わせた合成樹脂製の肩部材4によって上端フラン
ジ2aが受けられている。
【0018】外装ケース3の下端には、合成樹脂製の底
環7が当てがわれ、この底環7と内容器2の底部とを連
結金具5によって連結し、外装ケース3、内容器2およ
び底環7の相互を一体化している。
【0019】底環7の開口には、合成樹脂製の底蓋10
が自身に設けられている複数の爪の嵌め合わせと一箇所
のビス止めにて取り付けられている。
【0020】この底蓋10の下面外周部には、自身に設
けられた複数の爪によって回転座体9が回転可能に嵌め
付けられ、器体1を定置したとき回転座体9上で器体1
を軽く回転させられるようになっている。
【0021】内容器2の底部下面には、ヒータ8が図1
〜図3に示すように当てがわれている。このヒータ8は
湯沸かしヒータと保温ヒータとであり、例えば環状のマ
イカ板に2種類の線状のヒータのそれぞれを交互に巻付
けてマイカ板間に挟み付け、ケースに収容したものであ
る。
【0022】内容器2の底部下には遮熱板12が固設金
具11を介し当てがわれねじ13によって固定されてい
る。
【0023】ヒータ8は前記遮熱板12との間に設けら
れたばね板14によって内容器2の底部下面に押しつけ
て保持されている。
【0024】ヒータ8の中央に設けた貫通孔内には、底
センサ18がヒータ8と環状の遮熱壁17により隔絶し
て配され、内容器2底部のヒータ8を押し当てる押し当
て部2bよりも少し高くした中央部2cの下面に押し当
てられている。遮熱壁17は遮熱板12の中央開口部に
一体にあるいは継ぎ合わせ状態にて筒状に設けられてい
る。
【0025】内容器2の底部とこれに当てがわれたヒー
タ8との間には、ヒータ8から底センサ18への熱伝導
を図る熱伝導板201が挟み込まれて、内容器2の底部
に圧着されている。この熱伝導板201はアルミニウム
やその他の必要な熱伝導性を有するものを採用し、ヒー
タ8から底センサ18への所定の熱伝導を達成するよう
にする。
【0026】熱伝導板201はこれが板部材であること
によって適度な弾性を発揮し、前記内容器2の底部への
圧着状態にて、底センサ18を前記弾性によって内容器
2の底部に押圧し相互に密着させるとともに、熱伝導板
201自体も底センサ18に密着するようにしてある。
【0027】底センサ18は図2〜図4に示すように、
金属製のセンサケース18a内に感熱素子18bである
例えばサーミスタを封入してこれのリード線18cの弾
性等を利用してセンサケース18aの天井壁18dの下
面に密着するようにしてあり、天井壁18dの外周にセ
ンサケース18aの外まわりに張り出す比較的大きな取
付けフランジ18eを設け、この取付けフランジ18e
を熱伝導板201が内容器2の底部との間に挟み付けて
底センサ18を内容器2の底部に押圧する状態に保持し
ている。
【0028】本実施例ではさらに、センサケース18a
の感熱素子18bを封入するためのモールド部18fと
なる開口部に外向きの極く小さな係止フランジ18gを
設け、この係止フランジ18gを熱伝導板201の中央
に設けた底センサ取付け筒201aに上方から無理嵌め
して底センサ取付け筒201aに係合させることによ
り、図3に示すように底センサ18を熱伝導板201に
一体に取り扱えるように嵌め付けてある。もっともこの
ような一体化は必須ではないし、一体化するにも種々の
方法を採ることができる。
【0029】内容器2の外面前部に、内容器2の底部に
基部が接続されて立ち上がり、内容液を器体1の外部に
案内し注出する注出路33が設けられている。注出路3
3の内容器2よりも低い部分に電動ポンプ151を設
け、これを駆動することにより注出路33を通じた内容
液の注出を電動で自動的に行えるようにしてある。
【0030】この注出路33の先端注出口22は肩部材
4の前部に嘴状に突出した嘴状突出部4a内で下向きに
開口され、嘴状突出部4aの底部壁に設けられた注液ガ
イド32内に、大気への開放隙間を持って臨み、注出す
る内容液を一旦大気へ開放した後に注液ガイド32に流
入させ、スプラッシュなく静かに注液されるようにして
ある。
【0031】注出路33の注出口22の直ぐ手前の位置
には、転倒時止水弁30を設け、これが器体1の転倒時
に、自重や内容液の押動を受けて閉じることにより、内
容液が注出路33を通じて外部に流出するのを防止す
る。
【0032】注出路33の途中部分は透明管115によ
って形成し、これに流入している内容液の液位が外装ケ
ース3の前面に設けた液量表示窓37を通じ外部から見
えるようにしてある。
【0033】器体1の上端には、肩部材4がなす器体1
の口部61を施蓋する器体蓋6が設けられている。この
器体蓋6は、後部で肩部材4にヒンジピン68によって
開閉自在に枢着されている。この器体蓋6の枢着は肩部
材4に一体形成された一部開放型の軸受69に対して行
い、器体蓋6の開き状態にてヒンジピン68を軸受69
から着脱できるようにしている。
【0034】このヒンジピン68の着脱によって器体蓋
6を器体1に対して着脱でき、自身の洗浄や、器体1に
おける内容液の給排等が容易となる。
【0035】器体蓋6の自由端には、器体蓋6が閉じら
れたときばね72の付勢によって肩部材4の一部に形成
した係止部45に係合して器体蓋6を閉じ状態にロック
するロック部材71が設けられている。
【0036】このロック部材71は器体蓋6の上面に設
けて軸73で枢支したロック解除レバー79によってカ
ム操作されることによって前記ロックを解くようになっ
ている。ロック解除レバー79は操作部79aを持ち上
げると前記ロック解除ができ、ロック解除状態でさらに
操作部79aを持ち上げる器体蓋6を全開方向に操作す
ることができる。
【0037】内容器2の外側にはこれを覆う容器型の合
成樹脂製の断熱壁203が設けられ、これの底部に回路
収容ボックス40が下向きに開口して一体成形して設け
られている。回路収容ボックス40はこれに収容する回
路基板41を、上方からの漏水に対して防水する。また
回路収容ボックス40には下方から底蓋44が被せ付け
られ、器体1が溜め水にジャブ漬けされた場合等の下方
からの浸水にも対応できるようにしている。断熱壁20
3底部には電動ポンプ151や注出路33等の他と干渉
する部分には、この干渉を避けるための逃げ窓203a
が適宜設けられている。また断熱壁203の胴部には注
出路33等の他のものとの干渉を避けるための凹条20
3bが設けられている。場合によっては胴部にも底部の
ような逃げ窓を設けることができるし、底部には凹部を
設けて他との干渉を避けるようにすることもできる。
【0038】前記回路基板41には非マイコンタイプの
制御回路42が搭載されている。この制御回路42に
は、肩部材4の前方に突出し下部への注液ガイド32を
持った嘴状突出部4aの上面に設けられた操作パネル1
9からの出力信号、前記底センサ18や内容器2の上部
外面に接触するように肩部材4に取付けられた沸騰検知
用の肩センサ205等の各種検出信号を受けて、湯沸し
モード、保温モード、再沸騰モード、カルキ除去モード
等の動作制御を行うとともに、その動作表示やタイマ設
定による表示制御等を行うようになっている。
【0039】本実施例の電気ポットは以上のように非マ
イコンタイプの制御回路42を採用しているが、底セン
サ18の内容器2の底部を介した内容液温度の検知によ
って、内容液の湯沸しのスタートや保温の制御が行える
し、内容器の底部に当てがったヒータの前記底部を介し
た温度検知によって空炊き防止を図ることができる。
【0040】湯沸しモードや再沸騰モードでの沸騰の検
知は肩センサ205によって行える。
【0041】この際、内容器2の底部とこの底部に当て
がわれたヒータ8との間に設けられた熱伝導板201に
よってヒータ8から底センサ18への熱伝導を図るが、
内容器2内に内容液がある間、つまり空炊き状態でない
間は、ヒータ8の熱は内容器2の底部外まわりの空気に
よってはほとんど消費されず、内容器2内の内容液に大
半が消費されるので、ヒータ8からは内容液の温度を上
回る熱が底センサ18に伝導されることはなく、底セン
サ18は前記熱伝導板201の存在に拘らず内容液温度
をヒータ8からの熱の影響なしに検知することができ、
空炊き状態ではヒータ8は急に昇温するが熱伝導板20
1は底センサ18を弾性によって押圧するものであるこ
とによって熱伝導に好適な厚みのある板部材となるの
と、内容液はなく熱がまわりに消費されにくい状態であ
ることとによって、前記ヒータ8の熱を途中のまわりへ
の放熱を抑止しながら底センサ18によく伝導させるの
で、空炊きによってヒータ8が異常昇温するのを底セン
サ18によって検知しやすくなる。
【0042】しかも、熱伝導板201は底センサ18と
密着した状態にてこれを熱伝導板201の前記弾性によ
って内容器2に押圧するので、熱伝導板201から底セ
ンサ18へ熱伝導しやすくなるし、底センサ18が内容
器2の底部に押圧されることによって内容器2の底部を
介し内容液から底センサ18へも熱伝導しやすくなるの
で、熱伝導板201が底センサ18の取付け部材に共用
される部品点数および組み立て工数の少ない簡単かつ安
価な構造のものによって、内容液の温度およびヒータの
空炊きによる異常昇温を応答性よく正確に検知すること
ができる。
【0043】特に底センサ18は熱伝導板201と内容
器2の底部との間に挟み込むだけで、双方に密着するよ
うに取付けられるので、構造および取付け作業がさらに
簡略化する。
【0044】図5〜図9は本発明の第2の実施例であ
り、手動ポンプによって内容液を注出するタイプの電気
ポットの場合を示している。本実施例では図6、図7に
示すように底センサ18はこれのセンサケース18aが
熱伝導板201に一体に設けられて熱伝導板201と密
着し、熱伝導板201はこれと一体となっている底セン
サ18の部分を内容器2の底部に押圧している。センサ
ケース18aを熱伝導板201に一体に設ける構造はど
のような手法によってもよいが、本実施例のように筒状
のセンサケース18aを熱伝導板201の下面に当てが
ってスポット溶接等によって接合し一体化するのが作業
しやすい。
【0045】このようにセンサケース18aが熱伝導板
201に一体に設けられていると双方の密着状態が設計
通りに得られるうえ、電気ポットの組み立て時点での取
扱い部品点数および組み立て工数をさらに削減すること
ができる。
【0046】なお、本実施例の電気ポットは器体蓋6の
内部には内容液を加圧注出するためのベローズポンプ1
11が設けられている。これを電動とすることもでき
る。ベローズポンプ111は、前記下板112が器体蓋
6の裏板をなすように設けられ、器体蓋6の上面に露出
した押圧板23によって押圧操作されて、加圧空気を吐
出口113から吐出し吸気通路114を通じて内容器2
内に送り込めるようになっている。
【0047】前記下板112の下面には、内容器2の口
部2dを閉じる金属製の内蓋85が下方から被せ付けら
れ、ビス83にて止められている。内蓋85の外周とベ
ローズ下板112との間には、内容器2の口部2dに対
向するシールパッキング84が挟持されており、器体蓋
6が閉じられると内蓋85はこのシールパッキング84
で内容器2の口部2dに接し、内容器2を閉じる。
【0048】下板112と内蓋85との間には、図1、
図2に示すように、内容器2内で発生する蒸気を外部に
逃がす蒸気抜き通路87が給気通路114の一部を共用
するように補助板115Aを利用して形成されている。
【0049】この蒸気抜き通路87は内蓋85に内容器
2側への開口86を持ち、器体蓋6の後部側の上面に外
部への開口52を有している。
【0050】一方押圧板23の内側に位置するベローズ
ポンプ上板116の裏面中央には長さ方向のスリット1
17aを持った保持杆117が設けられ、この保持杆1
17の内周に中空の弁杆118を上下摺動可能に嵌め合
わせて前記スリット117aに上端のフック118aを
係合させ、弁杆118とベローズポンプ上板116との
間に働かせたばね119によって弁杆118を下方に付
勢するとともに、弁杆118は前記スリット117aと
フック118aとの係合によって図1に示すように保持
杆117からの最大下動位置が規制されている。
【0051】弁杆118はまた下板112の中央に設け
られた開口119Aに上下摺動自在に嵌め合わされて、
下板102をベローズポンプ101内から下方に貫通し
て下板112と内蓋85との間に下端部が臨んでいる。
【0052】ベローズポンプ111の吐出口113は、
下板112の中央の開口119Aのまわりに位置し、下
板112の吐出口113が位置しているさらに外まわり
の円周位置にて下板112と補助板115Aとの間で環
状に挟持され、かつ内周部が弁杆118の下端部の外周
に嵌め合わされて吐出口113と、開口86との連通を
遮断し、またこの遮断を解除するように位置する弁部1
21bを有した弁膜121が設けられている。
【0053】弁杆118は下端部118bの弁部121
bが嵌め合わされている部分の直ぐ上の位置に内外に貫
通した孔118dが設けられ、前記ベローズポンプ11
1が押圧板23の押圧を受けず、ベローズポンプ上板1
16が図1に示すように最上動位置にあるとき、弁杆1
18は弁部121bのリップ部を開口119Aの口縁に
下方より圧着するようにしている。
【0054】これにより、ベローズポンプ111の吐出
口113から、孔118d、開口86を介して内容器2
内に通じる給気通路114が途中で閉じられ、蒸気抜き
通路87は給気通路114を介しベローズポンプ111
の側に通じることなく、器体蓋6の外部に通じ、内容器
2内で発生する蒸気を器体蓋6外に問題なく放出するこ
とができる。
【0055】したがって内容器2内の内容液が沸騰され
て多量の蒸気が発生しても、これが内容器2内に籠もっ
て自然昇圧し、内容液が押し出されてしまうような不都
合を解消することができる。
【0056】前記給気通路114および蒸気抜き通路8
7の双方は、弁杆118の下端部内の通路118cを通
じるように形成され、補助板115Aには前記通路11
8cと対向して内蓋85との間に弁室132を形成する
突出部を有し、この弁室132の天井部が前記通路11
8cと対向するように形成している弁口133を開閉す
る転倒時止水弁134が、前記弁室132内に設けられ
ている。
【0057】転倒時止水弁134は、器体1が転倒した
とき自重、あるいは蒸気抜き通路87を通じて外部に流
出しようとする内容液の押動によって、前記弁口133
を閉じるように働く。弁口133の閉止は蒸気抜き通路
87の閉止となって、内容液が蒸気抜き通路87を通じ
て外部に流出するのを阻止することができる。
【0058】器体蓋6の押圧板23が設けられている部
分のまわりに、回動位置によって押圧板23の押し下げ
を阻止し、またこの阻止を解除する注出ロック部材13
5が設けられ、器体蓋6の上面に突出した操作突起13
5aにより操作されるようにしてある。
【0059】一方、内容器2の注出路33への内容液の
排出口211は、図5に示すように内容器2の胴部の下
部に開口している。これによって、注出路33が内容器
2の底部に接続されることによるヒータ8の当接面の減
少を防止し、ヒータ8の所定容量分の熱量を広い面積に
分布して加熱することができるので、単位面積当たりの
熱量が過剰になるのを防止することができ、高容量ヒー
タを用いやすい利点がある。
【0060】この排出口211には従来、図11に示す
ような合成樹脂製の口部材jを介し金属製の接続パイプ
kを嵌め付け、この接続パイプkに注出路33を接続し
ている。このような口部材jおよび接続パイプkは、注
出路33を排出口211に接続することだけを考慮した
ものである。
【0061】この従来の接続構造では、図に示すように
内容器2の底部で発生する気泡が注出路33内に進入
し、これが液量表示窓37から外観されるので不具合で
ある。
【0062】また、気泡は狭い注出路33内であると上
方へ抜け切れにくく残りやすいので、内容液の注出時に
これがスプラッシュやキャビテーション現象による注出
不良等の原因になる。
【0063】本実施例はこれを解消するのに、図5、図
9に示すように排出口211にメッシュ等のストレーナ
部材よりなるカバー212を内側から嵌め合わせ、異物
を捕捉してこれが流出しないようにするとともに、カバ
ー212の通路抵抗および排出口211の実質的な内側
開口縁211aが内容器2の胴部内面から内方に所定量
Xだけ突出していることによって、内容器2の底部から
立ち上がる気泡が排気口211から注出路33に進入す
るのを避けて上方へ向かうようにしている。
【0064】他の構造は第1の実施例と大差ないので、
同一部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0065】図10は本発明の第3の実施例を示し、第
2の実施例に代わるものであり、注出路33を排出口2
11に接続する接続パイプ213を内容器2に取付ける
ための口部材214が内方に突出されて、排出口211
の内側開口縁211aが内容器2の胴部内面に所定量X
だけ突出したものとしている。このような突出だけでも
気泡が注出路33に進入するのを防止することができ
る。
【0066】
【発明の効果】本発明の主たる特徴によれば、器体の内
容器の底部にヒータおよび底センサがあてがわれたまま
の構造で、内容器の底部とこの底部に当てがわれたヒー
タとの間に設けられた熱伝導板によってヒータから底セ
ンサへの熱伝導を図るが、内容器内に内容液がある間、
つまり空炊き状態でない間は、ヒータの熱は内容器の底
部外まわりの空気によってはほとんど消費されず、内容
器内の内容液に大半が消費されるので、ヒータから内容
液の温度を上回る熱が底センサに伝導されることはな
く、底センサは前記熱伝導板の存在に拘らず内容液温度
をヒータからの熱の影響なしに検知することができ、空
炊き状態ではヒータは急に昇温するが熱伝導板は底セン
サを弾性によって押圧するものであることによって熱伝
導に好適な厚みのある板部材となるのと、内容液はなく
熱がまわりに消費されにくい状態であることとによっ
て、前記ヒータの熱を途中のまわりへの放熱を抑止しな
がら底センサによく伝導させるので、空炊きによってヒ
ータが異常昇温するのを底センサによって検知しやすく
なる。
【0067】しかも、熱伝導板は底センサを内容器に押
圧していることにより、熱伝導板は底センサと密着し、
底センサは内容器に密着するので、熱伝導板から底セン
サへ熱伝導しやすくなるし、底センサが内容器の底部に
押圧されることによって内容器の底部を介し内容液から
底センサへも熱伝導しやすくなるので、熱伝導板が底セ
ンサの取付け部材に共用される部品点数および組み立て
工数の少ない簡単かつ安価な構造のものによって、内容
液の温度およびヒータの空炊きによる異常昇温を応答性
よく正確に検知することができる。
【0068】底センサは内容器の底部と熱伝導板との間
に挟み込まれ、熱伝導板はこの底センサを内容器の底部
に押圧するとともに、この押圧によって底センサと密着
するようにした構成のものによれば、底センサは熱伝導
板と内容器の底部との間に挟み込むだけで、双方に密着
するように取付けられるので、構造および取付け作業が
さらに簡略化する。
【0069】また、底センサはこれのセンサケースが熱
伝導板に一体に設けられて熱伝導板と密着し、熱伝導板
はこれと一体となっている底センサの部分を内容器の底
部に押圧した構成のものによれば、センサケースが熱伝
導板に一体に設けられていることによって双方の密着状
態が設計通りに得られるうえ、電気貯湯容器の組み立て
時点での取扱い部品点数および組み立て工数をさらに削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例としての電気
ポットの断面図である。
【図2】図1の電気ポットの底部の半部を示す断面図で
ある。
【図3】図2の底センサ取付け部まわりの半部を示す断
面図である。
【図4】図1の底センサの斜視図である。
【図5】本発明が適用された第2の実施例としての電気
ポットの断面図である。
【図6】図1の電気ポットの底部の半部を示す断面図で
ある。
【図7】図6の底センサ取付け部まわりの半部を示す断
面図である。
【図8】図1の底センサの斜視図である。
【図9】図5の電気ポットの排出口部まわりを示す断面
図である。
【図10】本発明が適用された第3の実施例としての電
気ポットの排出口部まわりを示す断面図である。
【図11】従来の電気ポットの排出口部まわりの断面図
である。
【図12】従来の電気ポットの内容器の底部まわりを示
す断面図である。
【符号の説明】
1 器体 2 内容器 8 ヒータ 18 底センサ 18a センサケース 18e 取付けフランジ 18g 係止フランジ 201 熱伝導板 201a 底センサ取付け筒

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体に収容した内容器内の内容液をヒー
    タにより加熱し、内容液の温度を検知する底センサが内
    容器の底部に設けられた電気貯湯容器の底センサ取付け
    構造であって、 内容器の底部とこの底部に当てがわれたヒータとの間に
    挟み込まれヒータから底センサへの熱伝導を図る熱伝導
    板を備え、この熱伝導板によって底センサを内容器の底
    部に押圧させたことを特徴とする電気貯湯容器の底セン
    サ取付け構造。
  2. 【請求項2】 底センサは内容器の底部と熱伝導板との
    間に挟み込まれ、熱伝導板はこの底センサを内容器の底
    部に押圧するとともに、この押圧によって底センサと密
    着するようにした請求項1に記載の電気貯湯容器の底セ
    ンサの取付け構造。
  3. 【請求項3】 底センサはこれのセンサケースが熱伝導
    板に一体に設けられて熱伝導板と密着し、熱伝導板はこ
    れと一体となっている底センサの部分を内容器の底部に
    押圧している請求項1に記載の電気貯湯容器の底センサ
    取付け構造。
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