JP2764638B2 - サテンストライプ織物などの製織方法 - Google Patents

サテンストライプ織物などの製織方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サテンストライプ織物、小紋織物、小さな
柄が点在している織物など、織物の幅方向について一部
のみ織物組成が異なり、この部分においてよこ糸に対す
るたて糸の交錯数が他の部分に比べて少ない織物の製織
方法に関する。
〔従来の技術〕
例えば、ハンカチのように、平織組織の中に一部サテ
ン組織のストライプが含まれるサテンストライプ織物の
製織にあたって、たて糸準備工程の簡素化のため、サテ
ン部分のたて糸およびその他のたて糸は、1つのたて糸
ビームから送り出されるようになっている。そして、一
般的なサテンストライプ織物の製織過程では、サテン部
以外のたて糸と、サテン部のたて糸がそれぞれ専用のテ
ンションロールを介して張力制御の下におかれる。この
場合、サテン部とサテン部以外とにおいて、1つのビー
ムからのたて糸の繰り出し量が同じにもかかわらず、織
物になったときに、サテン部のたて糸の消費量がサテン
部以外のたて糸の消費量よりも少ないため、サテン部の
たて糸が緩んでしまい、開口不良となって、よこ入れ中
によこ糸がたて糸にかかり、よこ止まりが発生しやす
い。
このように、サテンストライプ織物の他、小紋織物、
小さな柄が点在している織物などのように、織物の幅方
向において一部のみ織物組織が異なり、この部分におい
てよこ糸に対するたて糸の交錯数が他の部分に比べて少
ない織物では、交錯数の少ない部分でたて糸がワープラ
イン上で緩み加減となるため、上記のような問題点が発
生する。
なお、特開平2−41439号公報の発明は、サッカー織
物の製織に際し、サッカーたて糸と地たて糸とを別々の
ビームから送り出し、サッカーたて糸を少なくともたて
糸の閉口動作時から筬打ち動作時までの期間で積極的に
緩めることを開示している。このサッカー製織の過程で
も、サッカーたて糸と地たて糸との張力が別々に制御さ
れる。しかし、サテンストライプ織物と、サッカー織物
とは、基本的に製織対象の織物の種類が相違する。すな
わち、サッカー織物は、サッカーたて糸と地たて糸との
織り込み率を異ならせるため、それぞれ別のビームから
たて糸を送り出し、各たて糸ビームの送り出し量を積極
的に異ならせ、サッカーたて糸を所定の時期に積極的に
緩めることにより、波状のサッカー模様を織り出してい
る。このように、織り込み率を異ならせるためには、サ
ッカーたて糸と地たて糸とをそれぞれ別のビームから繰
り出すことが必要である。これに対し、本発明の対象と
するサテンストライプ織物などの場合、サテン部とサテ
ン部以外とで、繰り込み率は同一であり、またサテン部
は全たて糸に対し、一部のみであり、このようなたて糸
に対し、サッカー織機のように、専用のビームから繰り
出すようにすることは、装置が大掛かりになるばかり
か、たて糸準備の段階で、作業工程が煩雑となる。
したがって、サテンストライプ織物などの製織と、サ
ッカー織物の製織とは、製織対象のみならず、織機の送
り運動の点でも相違する。
〔発明の目的〕
したがって、本発明の目的は、1つのたて糸ビームか
らたて糸を繰り出す過程で、よこ糸に対する交錯数の少
ない一部のたて糸と交錯数の多い残りのたて糸との張力
を独立に制御できるようにし、サテン部などのたて糸の
緩みをなくし、開口不良などを未然に防止することであ
る。
〔発明の解決手段および作用〕
上記目的の下に、本発明は、1つのたて糸ビームから
たて糸を繰り出すことを前提とし、その過程で、交錯数
の少ない一部のたて糸と交錯数の多い残りのたて糸とを
専用のテンションロールに分けて巻掛け、上記交錯数の
少ない一部のたて糸を少なくともたて糸の閉口動作時か
ら筬打ち動作時までの期間で、積極的に緩め、その張力
を上記期間以外の張力よりも低く設定するようにしてい
る。これによって、緩み傾向にある交錯数の少ないたて
糸は、よこ糸と接触しながら織り前まで打ち込まれるた
め、たて糸緩みは確実に織り前へ伝達され、開口不良を
未然に防止できる。特に、緩み伝達の時期をたて糸の各
メールがワープラインに揃う開口時に設定することによ
り、たて糸の緩みの伝達は、開口運動の影響を受けず、
確実となる。ここで、たて糸緩みは織り前へ伝達され、
織布に吸収されることになるが、この緩みは、織物品質
を低下させるほどの緩みとして現れるものではない。そ
して、たて糸の緩みを戻す時期は、次回のよこ入れに際
し、開口不良が発生しないような必要な時期であればよ
い。
ここで、よこ糸に対する交錯数の少ないたて糸の張力
は、テンションロールの揺動トルクを変更することによ
って、またテンションロールを張力緩和方向へ移動させ
ることによって、低い張力に設定される。そして、この
緩め動作は、各サイクル毎に行うか、または所定の繰り
返しサイクル毎に行われる。
なお、たて糸がよこ糸と交錯した状態のときに、たて
糸の緩みが有効に織り前に伝わるため、所定の繰り返し
サイクル毎にたて糸張力を緩めるようにすると、たまた
ま緩めたときにたて糸がよこ糸と交錯しないサイクルで
あることも予測される。このとき、たて糸の緩み状態が
織り前に充分に伝達されない。したがって、緩めるサイ
クルは、1サイクル毎に行うのが好ましい。
〔実施例〕
第1図は、本発明による織機1の概略的な構成を示し
ている。
よこ糸3に対する交錯数の多いたて糸2a、およびサテ
ンストライプ部分すなわちよこ糸3に対する交錯数の少
ないたて糸2bは、共に1つのたて糸ビーム4に巻き付け
られており、そこから繰り出されるようになっている。
一方のたて糸2aは、第1のテンションロール5を経てワ
ープラインに沿い、また他方のたて糸2bは、第2のテン
ションロール6、緩めロール7を経て、ワープラインに
達し、共に、ドロッパ8、ヘルド9に引き通され、ヘル
ド9の上下運動によって、開口位置でよこ糸3と交錯
し、筬12によって織り前10に織り込まれてサテンストラ
イプ状の織物11となる。そして、この織物11は巻取りロ
ール13によって巻き取られ、巻取りビーム14に巻き付け
られていく。
ここで、たて糸ビーム4は送り出しモータ15およびそ
の送り出し制御器16によって張力制御の下に送り出し方
向に回転するよう駆動される。すなわち、送り出し制御
器16は、第1のテンションロール5の位置で、張力検出
器17によりたて糸2aの張力を検出し、その検出張力の電
気的な信号を送り出し制御器16の一方の入力端に送り込
んでいる。送り出し制御器16は、他方の入力端から張力
設定器18によって設定された目標張力の信号を入力と
し、目標張力と実際の検出張力との偏差に応じて、巻径
補正を考慮しながら送り出しモータ15を送り出し方向に
回転させることにより、たて糸2aの張力を目標の張力と
なるような張力の下に送り出していく。
このたて糸2aの送り出しによって、たて糸2bも同じ量
だけ送り出されるが、その張力は、別系統の緩め制御器
20によって実行される。この緩め制御器20は、主軸19の
回転角度を角度検出器21によって検出し、筬打ち動作時
から閉口動作時までの送り張力制御期間、クランク角に
して20゜から270゜までの期間で、第2のテンションロ
ール6の位置で張力検出器22によりたて糸2bの実際の張
力を検出し、この検出張力と張力設定器18で設定された
目標張力とを比較し、その偏差に応じて、駆動モータ23
のトルクを制御することにより、駆動モータ23の出力軸
に取り付けられたアーム24のトルクを制御して、たて糸
2bの張力を目標張力に一致するよう制御していく。ま
た、緩め制御器20は、閉口動作時から筬打ち動作時まで
の緩め制御期間、クランク角にして270゜から360゜(0
゜)を経て20゜までの期間で、トルク制御に代えて、緩
めロール7の位置制御すなわち駆動モータ23の回転量制
御を実行することによって、緩めロール7をたて糸2bの
緩め方向すなわち織り前10の方向に移動させ、当該緩め
制御期間の終わりで再び元の位置へ戻し、通常のトルク
制御へ復帰させる。このときの、アーム24の回転量は、
パルスジェネレータ25によって検出され、緩め制御器20
のフィードバック量となる。
第2図は、クランク角に対応する各制御期間につい
て、たて糸2bの張力変化と緩めロール7の位置との関係
を示している。
すでに述べたように、サテンストライプ織物などの製
織過程で、サテン部のたて糸2bは、他のサテン部以外の
たて糸2aよりも、よこ糸3に対し少ない交錯数で織り込
まれ、数本のよこ糸に対して浮き状態となっている。し
たがって、製織の進行とともに、たて糸2bは、他のたて
糸2aよりも次第に緩み加減となって、ヘルド9の動きに
不追従となり、開口不良となりやすい。しかし、本発明
の制御によると、サテン部すなわちたて糸2bの張力が緩
め制御器20による、駆動モータ23のトルク制御および位
置制御によって、制御されるため、緩め制御期間中に、
たて糸2bの緩みは、筬打ちとともに織り前へ伝達され、
たて糸2bの消費量が他のたて糸2aの消費量とほぼ等しく
なり、しかも送り張力制御期間中に、たて糸2bが緩みの
ない状態で独立に張力制御されるから、開口不良がなく
なり、よこ止まり事故が少なくなって、稼動率が向上す
る。このように、緩めロール7の制御によって、たて糸
2bの緩み量が織布に吸収されていくため、長時間の製織
過程でも、たて糸2bに緩みが発生せず、たて糸2bについ
て他のたて糸2aと同様な張力が確保できるため、開口不
良がなくなり、たて止まり率が減少する。
〔緩め制御器20の具体例〕 第3図の緩め制御器20は、トルク制御と位置制御とを
組み合わせる場合の回路例である。
主軸19の回転角度(クランク角)は、角度検出器21に
よって検出される。角度検出器21は、ロジックデコーダ
53にも接続されているため、ロジックデコーダ53は、送
り張力制御期間で接点56をオンの状態とし、かつ接点59
をオフの状態とし、また緩め制御期間で、接点56をオフ
の状態とし、接点59をオンの状態とし、さらに接点54、
55、58、57をオンの状態に設定する。
緩め制御のために、筬打ち前の閉口動作時の初期の所
定の角度で、すなわちクランク角にして例えば270゜で
ロジックデコーダにより接点54、57、59がオンの状態に
切り換えられた時点で、角度検出器21は、パルス発振器
60を動作させる。すなわち、パルス発振器60は、角度検
出器21からの角度信号を入力し、接点54、57、59がオン
の状態に切り換えられる270゜の角度でたて糸2bを緩め
る方向に駆動モータ23を回転させるために、移動量に対
応する設定器62によって設定されたパルス数のパルスを
主軸19の回転スピードに比例して発生し、カウンタ64に
出力し、それをセット状態とする。このため、カウンタ
64の出力は、応答性改善用のゲイン設定器66、加え合わ
せ点75、増幅器68、加え合わせ点69および駆動増幅器70
を介しサーボモータなどの駆動モータ23に与えられる。
これによって、駆動モータ23は、筬打ち前の閉口動作時
の初期に、正転方向に回転することにより、アーム24を
第1図に反時計方向に回転させ、緩めロール7を織り前
10の方向に移動させ、たて糸2bの張力を低い方向に設定
する。この動作中に、駆動増幅器70の出力は電流検出器
72によって検出され、加え合わせ点69にフィードバック
信号として帰還される。また、駆動モータ23の回転速度
は、タコジェネレータ73によって検出され、電気的なフ
ィードバック信号として加え合わせ点75に帰還される。
また駆動モータ23の回転量は、パルスジェネレータ25に
よって検出され、接点57を経てカウンタ64のダウン入力
端に送られ、設定値から減算される。したがって、この
カウンタ64の計数値が「0」になった時点で、駆動モー
タ23は、与えられた移動量だけ回転して、自動的に停止
する。
以上の緩め制御期間中に、筬打ち運動が完了するが、
この間、たて糸2bは、送り張力制御期間の張力よりも弱
い張力に設定される。このように、たて糸2bは、閉口動
作時から筬打ち動作時までの短時間で緩み状態に設定さ
れ、しかもよこ糸3が開口状態のたて糸2bと接触しなが
ら織り前までしごかれながら打ち込まれるため、たて糸
の緩みは確実に織り前まで伝達される。筬打ちが完了し
た時点で、すなわちクランク角にして5゜の角度でロジ
ックデコーダ53は、接点59をオンの状態にしたまま、接
点54、57に代えて、接点55、58をオンの状態に設定す
る。パルス発振器61は、角度検出器21からの角度信号を
入力し、接点55、58がオンの状態に切り換えられる5゜
の角度で、設定器63によって、予め設定された後退方向
の移動量に対応するパルスを主軸19の回転スピードに比
例して発生し、これがカウンタ65に与えられるため、カ
ウンタ65の出力は、ゲイン設定器67、接点55などを経
て、前記と同様に、駆動増幅器70に与えられる。このよ
うにして、駆動モータ23は、筬打ち完了時点から、所定
の量だけ逆転し、カウンタ64の計数値が「0」になった
時点で、自動的に停止する。これによって、たて糸2bに
再び所定の張力を与えるために備える。
このあと、送り張力制御期間が開始され、クランク角
として20゜の角度で、ロジックデコーダ53により、接点
56のみがオンの状態に設定されるため、駆動増幅器70
は、張力設定器18によって設定された目標張力と張力検
出器22からの検出張力との偏差を加え合わせ点74、増幅
器71および接点56の経路から入力して、駆動モータ23を
駆動し、アーム24に所定のトルクを作用させることによ
り、たて糸2bに開口運動の糸さばきに必要な張力を与え
ていく。ここで、送り張力制御期間の開始時点は、次回
のよこ入れに際し、開口不良が発生しないような必要な
時期であればよく、この実施例の20゜の角度よりも遅く
てもよい。
このように、送り張力制御期間のトルク制御と緩め制
御期間の回転量制御とは、1サイクル中に切り換えら
れ、緩みを織り前へ伝達するために筬打ちの前後でたて
糸2bを緩め、また開口運動のためにたて糸2bに適当な張
力を与えていく。
この具体例では、張力検出器22を用いて、張力のフィ
ードバックを掛けているが、張力検出器22および増幅器
71を省略し、オープンループ形式の制御とすることもで
きる。
第4図の具体例は、全期間でトルク制御するものと
し、緩め時に目標張力よりも低く変更する例である。
接点56、59は、上記第3図の具体例と同様にオンオフ
状態に設定される。そして、緩め制御期間に、目標の緩
和張力は、張力設定器18によって設定された目標張力か
ら減算器76によって求められる。なお、この減算のため
の定数は、定数設定器77によって設定される。この具体
例でも、張力検出器22を省略し、オープンループ制御と
することもできる。
第5図の具体例は、たて糸2bの制御をオープンループ
のトルク制御とし、この制御に加え、第2のテンション
ロール6の位置制御を採用した例である。
緩めロール7の駆動モータ23は、送り張力制御期間
で、目標張力の張力設定器18によって設定された目標張
力に基づいてオープンループのトルク制御の下に駆動さ
れ、緩め制御期間中で、筬打ち近くの所定の時期に、目
標の緩和張力の張力設定器78に切り換えられ、低い張力
に基づいてトルク制御の下に制御される。
一方、第2のテンションロール6は、位置変更用のモ
ータ79を回転制御することにより、例えばアーム80を介
して上下方向に位置変更自在に構成されている。緩めロ
ール7の駆動モータ23に連結されたパルスジェネレータ
81のパルス出力は、回転パルス分配器82を介してアップ
ダウンカウンタ83のアップまたはダウン入力端子へ分配
される。回転パルス分配器82は、パルスジェネレータ81
からの回転パルス信号と回転方向信号とを入力し、回転
パルス信号を回転方向に応じて、アップダウンカウンタ
83のアップまたはダウン入力端子へ分配するものであ
る。そして、アップダウンカウンタ83のカウント値は、
D−A変換器84によりアナログ信号に変換され、接点56
を経て駆動モータ79の駆動増幅器85の入力となる。駆動
増幅器85は、入力信号が「0」となるように、モータ79
を駆動するために設けられている。したがって、第2の
テンションロール6の位置変更用のモータ79は、アップ
ダウンカウンタ83のカウント値が0となるように回転制
御される。製織初期の段階において、たて糸2a、2bの張
力状態が適当に調整されているときに、リセットスイッ
チ86をオンとすると、アップダウンカウンタ83は、
「0」にリセットされる。以後、このときの緩めロール
7の位置が維持されるように、第2のテンションロール
6の位置制御用のモータ79が回転制御される。
この実施例の場合に、緩めロール7の動きが打ち消さ
れるため、緩めロール7自体の慣性による悪影響がなく
なり、織り前10の前後動もなくなり、制御が安定化す
る。
なお、以上の実施例において、たて糸2bの張力制御
は、緩めロール7のみによって行うことができるので、
第2のテンションロール6は、必要に応じ省略してもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明では、サテンストライプ織物などの製織過程
で、1つのたて糸ビームからたて糸を繰り出し、交錯数
の少ない一部のたて糸と交錯数の多い残りのたて糸とを
別々のテンションロールに巻きかけ、交錯数の少ない一
部のたて糸を少なくともたて糸の閉口動作時から筬打ち
動作時までの緩め期間で積極的に緩め、その張力を上記
期間以外の期間の張力よりも低く設定しているため、製
織の進行とともに、すべてのたて糸の消費量がほぼ等し
くなり、サテン部など交錯数の少ないたて糸の緩みが防
止でき、開口不良がなくなり、織機の稼動率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法による織機の概略的な側面図、第
2図は各期間での動作説明図、第3図ないし第5図は緩
め制御器の具体的なブロック線図である。 1……織機、2a、2b……たて糸、3……よこ糸、4……
たて糸ビーム、5……第1のテンションロール、6……
第2のテンションロール、7……緩めロール、12……
筬、16……送り出し制御器、17……張力検出器、18……
張力設定器、19……主軸、20……緩め制御器、21……角
度検出器、22……張力検出器、23……駆動モータ、24…
…アーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 41/00 D03D 49/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織物の幅方向において一部のみ織物組織が
    異なり、この部分においてよこ糸に対するたて糸の交錯
    数が他の部分に比べて少ないサテンストライプ織物など
    の製織に際し、1つのたて糸ビームからたて糸を繰り出
    し、交錯数の少ない一部のたて糸と交錯数の多い残りの
    たて糸とを別々のテンションロールに分けて巻きかけ、
    上記交錯数の少ない一部のたて糸を少なくともたて糸の
    閉口動作時から筬打ち動作時までの緩め制御期間で積極
    的に緩め、その張力を上記緩め制御期間以外の送り張力
    制御期間の張力よりも低く設定することを特徴とするサ
    テンストライプ織物などの製織方法。
  2. 【請求項2】緩め制御期間に、上記交錯数の少ない一部
    のたて糸の張力を緩めロールの織り前方向への変位によ
    り低く設定することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のサテンストライプ織物などの製織方法。
  3. 【請求項3】緩め制御期間に、上記交錯数の少ない一部
    のたて糸の張力を送り張力制御期間の目標張力よりも低
    い目標の緩和張力として設定することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のサテンストライプ織物などの製
    織方法。
  4. 【請求項4】緩めロールの変位を打消す方向に第2のテ
    ンションロールを変位させて、上記緩めロールの動きを
    減少させることを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第3項記載のサテンストライプ織物などの製織方法。
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