JP2870007B2 - 織機における経糸移送方法 - Google Patents

織機における経糸移送方法

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JP2870007B2
JP2870007B2 JP1092614A JP9261489A JP2870007B2 JP 2870007 B2 JP2870007 B2 JP 2870007B2 JP 1092614 A JP1092614 A JP 1092614A JP 9261489 A JP9261489 A JP 9261489A JP 2870007 B2 JP2870007 B2 JP 2870007B2
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壮一 津田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は織機駆動モータから独立した送り出しモータ
と巻き取りモータとの駆動によって経糸を移送する方法
に関するものである。
[従来の技術] 特公昭51−36828号公報では消費されたワープビーム
(以下、空ワープビームという)に代えて装着された新
たなワープビーム(以下、フルワープビームという)の
経糸を経糸切断検出装置、綜絖を介して筬の前方まで引
き通しておき、この経糸列の先端部を織機上の織布切断
端部に接続する方法が開示されている。この経糸列の引
き通しは、経糸切断検出装置とフルワープビームとの間
で空ワープビームの経糸とフルワープビームの経糸とを
結び、ハンドル操作によって経糸を送り出して緩めた後
に巻き取り側のハンドルを回したり、あるいは巻き取り
及び送り出しの双方のハンドルを同時操作することによ
って行なわれ、結び目を筬の前方まで引き通すことによ
って完了する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のようなハンドル操作で経糸をワ
ープビーム側から巻き取り側へ移送して結び目を筬の前
方まで引き通す作業は非常に煩雑である。しかも、フル
ワープビームを織機に装着してその経糸を織成装置側ま
で通す機仕掛け作業における経通しでは、経糸を緩めて
移送するために経糸が相互に絡まり易くなり、又、新旧
経糸の結び目が経糸切断検出装置のドロッパ、綜絖の挿
通孔を通過する際に引っ掛かることによって高張力にな
るおそれがある。この経糸張力が大き過ぎると経糸切れ
が生じるが、機仕掛け作業における経糸緩みによるドロ
ッパ落下、即ち切断検出誤動作の回避の観点から前記経
糸切断検出装置は無効化されており、機仕掛け作業中の
経糸切れを検出することはできない。そのため、機仕掛
け作業中の経糸切れは織機運転をかけることによって初
めてわかり、経糸切れ処理の作業手順は極めて悪い。
本発明は、機仕掛け時の経通し作業あるいは織布の傷
戻し作業等の織機の通常運転時以外で送り出しモータと
巻き取りモータを駆動して経糸を移送する際、経糸移送
の煩雑さ及び経糸移送時の経糸切れを回避し得る織機に
おける経糸移送方法を提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、織機駆動モータから独立した
送り出しモータと巻き取りモータとを備えた織機におい
て、機仕掛け時の経通し作業あるいは織布の傷戻し作業
等の織機の通常運転時以外で前記両モータを駆動して経
糸を移送するに際して、前記移送する経糸の張力を検出
して前記両モータの回転を制御し、一定張力で前記経糸
を移送する経糸張力制御を行い、前記経糸移送時の検出
張力が設定張力を越えた場合に前記両モータを共に停止
するようにした。
[作用] 機仕掛け時の経通し作業あるいは織布の傷戻し作業等
の織機の通常運転時以外で送り出しモータと巻き取りモ
ータを駆動して経糸を移送する際、経糸は張力検出に基
づく張力制御を受け、この張力制御によって送り出し速
度と巻き取り速度とが一致する方向へ制御される。従っ
て、経糸は一定の速度で移送されるが、検出張力が設定
張力を越える異常値となった場合には両モータの駆動が
停止される。これにより経通し作業の効率を向上しつつ
過張力による経糸切れを回避することができる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
第1図は織機全体の側面を略体的に示し、Mは織機駆
動モータであり、織機駆動モータMは織機制御コンピュ
ータC0の作動制御を受ける。1は織機駆動モータMから
独立した正逆転可能な送り出しモータである。送り出し
モータ1により駆動されるワープビーム2から送り出さ
れる経糸T1はバックローラ3及びテンションローラ4を
経由して経糸切断検出装置のドロッパ22、綜絖5、筬
6、図示しない緯入れ装置等からなる織成装置7側へ案
内され、織前W1から織布Wに形成された後、エキスパン
ションバー8、サーフェスローラ9、プレスローラ10及
びしわ取りガイド部材11を経由して巻取軸12に巻取られ
る。テンションローラ4はテンションレバー13の一端部
に取り付けられており、テンションレバー13の他端部に
取り付けられた引張ばね14により所定の張力が経糸Tに
付与されるようになっている。テンションレバー13は検
出レバー15の一端に回転可能に支持されており、検出レ
バー15の他端にはロードセル16が連結されている。従っ
て、経糸張力はテンションローラ4、テンションレバー
13及び検出レバー15を介してロードセル16に伝えられ、
ロードセル16は経糸張力に応じた電気信号を送り出し制
御コンピュータC1に出力する。
送り出し制御コンピュータC1は、入力設定装置17によ
り予め入力設定された基準張力Tsと前記入力信号で把握
される検出張力との比較、入力設定装置17により予め入
力設定された初期ワープビーム径、織物組織パターン等
のインプットデータにより計算されたワープビーム径、
及び機台回転角度検出用ロータリエンコーダ18からの検
出信号に基づいて送り出しモータ1の回転速度を制御す
る。これにより通常運転時の経糸張力が制御され、織段
発生防止が行われる。又、送り出し制御コンピュータC1
は送り出しモータ1に組み込まれたロータリエンコーダ
1aからの回転速度検出信号に基づいて送り出しモータ1
の回転速度をフィードバック制御する。
サーフェスローラ9は織機駆動モータMから独立した
正逆転可能な巻き取りモータ19に作動連結されている。
巻き取りモータ19は巻き取り制御コンピュータC2の作動
制御を受け、巻き取り制御コンピュータC2は巻き取りモ
ータ19に組み込まれたロータリエンコーダ19aからの回
転速度検出信号に基づいて巻き取りモータ19の回転速度
をフィードバック制御する。
送り出し制御コンピュータC1及び巻き取り制御コンピ
ュータC2は経糸移送指令用の押しボタン20のON操作によ
る経糸移送指令信号の出力に基づいて第3図のフローチ
ャートに示す経糸移送制御を遂行する。即ち、送り出し
制御装置C1には通常の張力制御のための基準張力Tsとは
別の張力Tmax及び駆動時間tが入力設定装置17によって
予め入力設定されており、送り出し制御コンピュータC1
は検出張力と基準張力Tsとの比較に基づく張力制御、検
出張力と設定張力Tmaxとの比較及び送り出し駆動時間の
計測値と設定駆動時間との比較を行なう。又、巻き取り
制御コンピュータC2には通常の巻き取り速度よりも大き
い経糸移送速度Vが入力設定装置17によって入力設定さ
れており、巻き取りモータ19はこの経糸移送速度Vに対
応する速度で回転する。
第1図に示すようにワープビーム2の経糸T1が消費さ
れると、ワープビーム2が第2図に示すようにフルワー
プビーム21に取り替えられ、フルワープビーム21の経糸
T2はドロッパ22の手前で旧経糸T1に接続される。このと
き、複数の綜絖5はレベリング位置に揃えられており、
経糸T1は閉口状態にある。新旧経糸T2,T1との接続後、
押しボタン20をONすれば、巻き取り制御コンピュータC2
はこの経糸移送指令信号に応答して巻き取りモータ19に
対して経糸移送速度Vを指令すると共に、送り出し制御
コンピュータC1は検出張力と基準張力Tsとの比較に基づ
く送り出し駆動指令を送り出しモータ1に出力する。即
ち、検出張力が基準張力Ts以上であれば送り出しモータ
1の増速が行なわれ、基準張力Ts以下であれば送り出し
モータ1の減速が行なわれる。従って、送り出しモータ
1は直ちに巻き取りモータ19の巻き取り速度Vに追いつ
き、送り出し速度及び巻き取り速度が揃う。
巻き取り速度V、即ち経糸移送速度でフルワープビー
ム21側から巻き取り軸12側へ移送される経糸T1,T2の結
び目Kはドロッパ22、綜絖5及び筬6を引き通されてゆ
く。結び目Kは他の経糸部位に比して密度が大きく、ド
ロッパ22あるいは綜絖5の挿通孔を通過する際の抵抗が
大きい。この挿通抵抗が大き過ぎると、経糸切れが誘発
されるが、このような挿通抵抗の上昇による高張力は送
り出し制御コンピュータC1によって設定張力Tmaxとの比
較に基づいて把握される。
送り出し制御コンピュータC1は検出張力が設定張力Tm
axを越える場合には送り出しモータ1の駆動停止を指令
すると共に、巻き取り制御コンピュータC2に対して駆動
停止指令を出力し、警報装置23に警報指令を送る。これ
により送り出しモータ1及び巻き取りモータ19が同時に
停止し、経糸移送が停止する。従って、経糸切れに繋が
るような過張力が生じる前に経糸移送が停止し、経糸切
れが回避される。そして、警報に基づいて作業者が異常
張力の原因解除を行えば、経糸移送の再開が可能とな
り、送り出しモータ1及び巻き取りモータ19の利用によ
って経糸移送作業の効率を向上しつつ経糸切れを回避す
ることができる。
異常な張力上昇が生じることなく経糸移送が継続され
る場合、送り出し制御コンピュータC1は計測駆動時間が
設定時間tに達すると送り出しモータ1の駆動停止を指
令すると共に、巻き取り制御コンピュータC2に対して駆
動停止指令を出力し、両モータ1,19が同時に停止する。
これにより結び目Kは第2図に鎖線で示す位置まで移動
し、経通し作業が完了する。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば経糸移送を作業者による押しボタンのON操作
継続によって行なうようにしたり、機仕掛け作業以外の
経糸移送、例えば傷戻しを行なうために経糸を引き戻し
方向に移送するような場合にも本発明を適用することが
できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、織機駆動モータから独
立した送り出しモータと巻き取りモータとを備えた織機
において、機仕掛け時の経通し作業あるいは織布の傷戻
し作業等の織機の通常運転時以外で前記両モータを駆動
して経糸を移送する際、前記移送する経糸の張力を検出
して前記両モータの回転を制御し、一定張力で前記経糸
を移送する経糸張力制御を行い、前記経糸移送時の検出
張力が設定張力を越えた場合に前記両モータを共に停止
するようにしたので、次の効果がある。即ち、機仕掛け
時の経通し作業等の織機の通常運転時以外で、経糸張力
が過張力になる前に経糸移送を停止することができ、こ
れにより経糸移送作業の効率を向上しつつ経糸切れを確
実に回避し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図はワ
ープビーム交換前の織機全体の略体側面図、第2図はワ
ープビーム交換後の織機全体の略体側面図、第3図は経
糸移送制御プログラムを表すフローチャートである。 送り出しモータ1、張力検出手段を構成するテンション
レバー13及びロードセル16、巻き取りモータ19、送り出
し制御コンピュータC1、巻き取り制御コンピュータC2
経糸T1,T2、設定張力Tmax。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 49/04 - 49/10 D03D 51/00 - 51/32 D03J 1/02 D03J 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機駆動モータから独立した送り出しモー
    タと巻き取りモータとを備えた織機において、機仕掛け
    時の経通し作業あるいは織布の傷戻し作業等の織機の通
    常運転時以外で前記両モータを駆動して経糸を移送する
    に際して、前記移送する経糸の張力を検出して前記両モ
    ータの回転を制御し、一定張力で前記経糸を移送する経
    糸張力制御を行い、前記経糸移送時の検出張力が設定張
    力を越えた場合に前記両モータを共に停止する織機にお
    ける経糸移送方法。
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