JP3035918B2 - 織機の経糸張力制御装置 - Google Patents

織機の経糸張力制御装置

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JP3035918B2
JP3035918B2 JP1072968A JP7296889A JP3035918B2 JP 3035918 B2 JP3035918 B2 JP 3035918B2 JP 1072968 A JP1072968 A JP 1072968A JP 7296889 A JP7296889 A JP 7296889A JP 3035918 B2 JP3035918 B2 JP 3035918B2
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warp
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warp tension
weaving
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秀一郎 今村
真二 高屋
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株式会社豊田自動織機製作所
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は織機の経糸張力制御装置に関する。
従来の技術 織機においては、経糸送り出し装置により実経糸張力
と設定経糸張力との張力差に応じて経糸の送り出し速度
を制御する一方、織布巻き取り装置により織り密度に応
じて織布の巻き取り速度を制御するようになっている
(例えば特開昭61−296146号公報参照)。
発明が解決しようとする課題 経糸送り出し装置による経糸の送り出し速度と織布巻
き取り装置による織布の巻き取り速度とは別々に駆動制
御している。しかも経糸送り出し装置は経糸張力を1つ
の設定経糸張力に保持するようになっている。このため
平織り,綾織り,しゅす織り等を連続的に織る場合のよ
うに、製織運転中に織布の組織つまり織成パターンが変
わって織り密度が変わると、織布の巻き取り速度は変化
するものの、設定経糸張力が変化しない。このようなこ
とから、例えば織り密度が高くなると経糸と緯糸とが屈
曲し易くなり、織布の幅が縮むというよに、織り密度の
変化に応じて織布の幅が変化して、織布の地合い,風合
いが変わってしまう。
課題を解決するための手段 本発明は、織り密度に応じて織布の巻き取り速度を制
御する織布巻き取り装置と、実経糸張力と設定経糸張力
との張力差に応じて経糸の送り出し速度を制御する経糸
送り出し装置とを備え、織機運転中に織り密度を変更可
能とした織機において、変更される織り密度に関連して
設定経糸張力を変更し出力する経糸張力設定器を備えた
ことを特徴としている。
作用 製織運転中に織り密度を変更すると、経糸張力設定器
が織り密度に関連させて設定経糸張力を変更して出力す
ることから、織り密度に応じて経糸張力を常に最適な状
態に保持できる。
実施例 第1図に示すように、この一実施例では大まかには、
パターン発生装置1と、経糸張力センサ2と、経糸送り
出し装置3と、ヤーンビームの経糸巻き径演算装置4と
織布巻き取り装置5と開口装置6とを備えている。
パターン発生装置1は製織しようとする織布Cに必要
な織成パターンを予めプログラミングしてあり、このプ
ログラムによる織成パターンPを経糸送り出し装置3と
経糸巻き径演算装置4と織布巻き取り装置5と開口装置
6とに出力する。織成パターンPは例えば平織りパター
ンP1,綾織りパターンP2,しゅす織りパターンP3等で構成
されている。
経糸張力センサ2はヤーンビーム8からバックローラ
9,ヘルド10を経てリード11側に繰り出される経糸Yの実
際の張力である実経糸張力Taに応じた電気量を経糸送り
出し装置3に出力する。
経糸送り出し装置3はパターン発生装置1からの織成
パターンPで決定される設定経糸張力Toと経糸張力セン
サ2で検出した実経糸張力Taとの張力差ΔTに応じて経
糸Yの送り出し速度を制御するものであって、この一実
施例ではヤーンビームモータ30と経糸張力設定器31とヤ
ーンビームモータ回転速度設定器32とヤーンビームモー
タドライブ回路33とを備え、経糸張力センサ2で検出し
た実経糸張力Taをフィードバックし、この実経糸張力Ta
と経糸張力設定器31からの設定経糸張力Toとの張力差Δ
Tに応じた電力をヤーンビームモータ30に出力し、ヤー
ンビーム8の回転速度つまり経糸Yの送り出し速度を制
御する。
ヤーンビームモータ30は織機のサイドフレーム7に取
り付けられている。ヤーンビームモータ30の出力軸には
ドライブギヤとしてのウオームギヤ34が装着されてい
る。ウオームギヤ34はヤーンビーム8に装着したドリブ
ンギヤとしてのウオームホイールギヤ35に噛合されてい
る。
経糸張力設定器31はパターン発生装置1からの織成パ
ターンPで決定される設定経糸張力Toを出力する。この
一実施例では経糸張力設定器31には設定経糸張力Toとし
ての第1設定経糸張力To-1,第2設定張力To-2,第3設定
張力To-3……を記憶してあって、パターン発生装置1か
らの織成パターンPを受け取ると、これら第1,第2,第3
設定経糸張力To-1,To-2,To-3……のうちの1つを選択し
て出力する。例えば第1設定経糸張力To-1は平織りの目
標値として必要なものであって、平織りパターンP1によ
り出力される。第2設定経糸張力To-2は綾織りの目標値
として必要なものであって、綾織りパターンP2により出
力される。第3設定経糸張力To-3はしゅす織りの目標値
として必要なものであって、しゅす織りパターンP3によ
り出力される。
ヤーンビームモータ回転速度設定器32は張力差ΔTに
相当する回転速度としての制御指令を出力する。
ヤーンビームモータドライブ回路33は、ヤーンビーム
モータ回転速度設定器32から出力される張力差ΔTに相
当する回転速度を、ヤーンビーム経糸巻き径演算装置4
から出力される経糸巻き径Lで補正演算して、実経糸張
力Taが設定経糸張力Toとなるようにヤーンビーム8を回
転するに必要な電力を、ヤーンビームモータ30に供給す
る。
経糸巻き径演算装置4はヤーンビーム8からこれに巻
き付けられている経糸Y外周までの半径Lをヤーンビー
ム経糸巻き径として演算し、この演算結果を補正指令と
して出力するものであって、この一実施例ではヤーンビ
ームモータ回転数積算器40と緯糸密度設定器41と織機主
軸回転速度設定器42と経糸巻き径逆算器43と経糸移動量
設定器44とヤーンビームモータ動作量算出器45とヤーン
ビームモータ位置決め指令器46と織機レディスイッチ47
とを備えている。
ヤーンビームモータ回転数積算器40はヤーンビームモ
ータ回転速度設定器32からの張力差ΔTに相当する回転
速度を受け取って、ヤーンビームモータ30の時速を演
算,出力する。
緯糸密度設定器41はパターン発生器1からの織成パタ
ーンPを受け取って、その織成パターンPにおける緯糸
密度ρ(ρw-1w-2w-3)を演算,出力する。
織機主軸回転速度設定器42は図外の織機主軸に設けら
れたエンコーダからの出力信号を受け取って、織機主軸
の回転数を演算,出力する。
巻き径逆算器43は上記ヤーンビームモータ30の時速と
緯糸密度ρと織機主軸の回転数とから経糸巻き径Lを
演算,出力する。
経糸移動量設定器44はパターン発生器1からの織成パ
ターンPを受け取って、その織成パターンPにおける経
糸移動量Vy(Vy-1,Vy-2,Vy-3)を演算,出力する。
ヤーンビームモータ作動量算出器45は上記経糸巻き径
Lと経糸移動量Vyとから経糸巻き径Lの変化に応じた補
正量を演算,出力する。
ヤーンビームモータ位置決め指令器46は織機レディス
イッチ47のオン動作により、上記補正量に応じた補正指
令をヤーンビームモータドライブ回路33に出力する。
織布巻き取り装置5はパターン発生装置1からの織成
パターンPで決定される織り密度に応じて織布Cの巻き
取り速度を制御するものであって、この一実施例ではサ
ーフェスローラモータ50と織り密度設定器51とサーフェ
スローラモータドライブ回路52とを備え、サーフェスロ
ーラモータドライブ回路52が織り密度設定器51から出力
される織り密度ρに応じた電力をサーフェスローラモ
ータ50に出力し、サーフェスローラモータ50の回転速度
つまり織り前からブレストビーム12,プレスローラ13,サ
ーフェスローラ14,ガイドローラ15を経てクロスビーム1
6に巻き取られる織布Cの巻き取り速度を制御する。
サーフェスローラモータ50は織機のサイドフレーム7
に取り付けられている。サーフェスローラモータ50の出
力軸にはドライブギヤとしてのウオームギヤ53が装着さ
れている。ウオームギヤ53はサーフェスローラ14に装着
したドリブンギヤとしてのウオームホイールギヤ54に噛
合されている。
織り密度設定器51はパターン発生装置1からの織成パ
ターンPで決定される織り密度ρを出力する。この一
実施例では織り密度設定器51には織り密度ρとしての
第1織り密度ρc-1,第2織り密度ρc-2,第3織り密度ρ
c-3……を記憶してあって、パターン発生装置1からの
織成パターンPを受け取ると、これら第1,第2,第3織り
密度ρc-1c-2c-3……のうちの1つを選択して出
力する。例えば平織りパターンP1により第1織り密度ρ
c-1を、綾織りパターンP2により第2織り密度ρc-2を、
しゅす織りパターンP3により第3織り密度ρc-3を出力
する。
開口装置6は、ヘルド10がパターン発生装置1からの
織成パターンPで決定される開口運動Uをするように、
ヘルド10を駆動制御する。この一実施例では開口装置6
には開口運動Uとしての第1開口運動U1,第2開口運動U
2,第3開口運動U3……を記憶してあって、パターン発生
装置1からの織成パターンPを受け取ると、これら第1,
第2,第3開口運動U1,U2,U3……のうちの1つを選択して
ヘルド10を開口駆動する。例えばヘルド10が平織りパタ
ーンP1により第1開口運動U1を、綾織りパターンP2によ
り第2開口運動U2を、しゅす織りパターンP3により第3
開口運動U3を行う。
以上の実施例構造によれば、パターン発生部1がその
プログラムにより平織りパターンP1,綾織りパターンP2,
しゅす織りパターンP3のうちの1つを出力し、経糸送り
出し装置3,織布巻き取り装置5,開口装置6,ヘルド10,リ
ード11等の製織機能部品の駆動により、ヤーンビーム8
から送り出された経糸Yと図外の緯糸との交錯が完成し
て織布Cが製織され、この織布Cがクロスローラ16に巻
き取られる。この製織運転中においては、経糸送り出し
装置3と織布巻き取り装置5と開口装置6とが同一の織
成パターンPを基準として駆動制御される。具体的に
は、経糸送り出し装置3では経糸張力設定器31がパター
ン発生装置1からの織成パターンPで決定される設定経
糸張力Toを出力し、この設定経糸張力Toと経糸張力セン
サ2で検出した実経糸張力Taとの張力差ΔT(To-1
Ta,T-2−Ta,To-3−Ta)が、経糸巻き径演算装置4から
の補正指令としての経糸巻き径Lで補正を受け、もって
ヤーンビームモータ30がヤーンビーム8を実経糸張力Ta
が設定経糸張力Toと同一となるように回転駆動し、経糸
Yの送り出し速度が上記織成パターンPで決定された設
定経糸張力Toを基準として制御される。織布巻き取り装
置5では織り密度設定器51がパターン発生装置1からの
織成パターンPで決定される織り密度ρを出力し、こ
の織り密度ρに応じてサーフェスローラモータ50がサ
ーフェスローラ14を回転駆動し、織布Cの巻き取り速度
が上記織成パターンPで決定された織り密度ρを基準
として制御される。
なお本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
図示は省略するが、例えばパターン発生装置1として電
子ドビー装置を利用することもできる。
また経糸張力設定器31と織り密度設定器51それぞれに
第1,第2,第3設定経糸張力To-1,To-2,To-3……や第1織
り密度ρc-1c-2c-3……に代えてその演算式を予
め設定しておき、パターン発生装置1からの織成パター
ンPを受け取ることにより、第1,第2,第3設定経糸張力
To-1,To-2,To-3……と第1,第2,第3織り密度ρc-1
c-2c-3のうちの1つを演算して出力させるように構
成してもよい。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、織機運転中に織
り密度を変更した際、織り密度に関連させて設定経糸張
力を変更し出力する経糸張力設定器を設けたので、織り
密度に応じて経糸張力を常に最適な状態に保持できる。
この結果、織り密度が高いときには張力が小さくなるよ
うに経糸を送り出し、織り密度が低いときには張力が大
きくなるように経糸を送り出すことができ、織機運転中
に織り密度が変化しても、織布の幅を常に均一にでき
て、織布の地合い,風合いを向上することができ、ま
た、織布の幅が変化することにより、織機上に固定配置
される緯糸カッタによる織布切断等のおそれも生じな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す構成図である。 1……パターン発生装置、2……経糸張力センサ、3…
…経糸送り出し装置、5……織布巻き取り装置、31……
経糸張力設定器、P……織成パターン、P1……平織りパ
ターン、P2……綾織りパターン、P3……しゅす織りパタ
ーン、Ta……実経糸張力、To……設定経糸張力、To-1
…第1設定経糸張力、To-2……第2設定経糸張力、To-3
……第3設定経糸張力、ρ……織り密度、ρc-1……
第1織り密度、ρc-2……第2織り密度、ρc-3……第3
織り密度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 29/00 - 51/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織り密度に応じて織布の巻き取り速度を制
    御する織布巻き取り装置と、実経糸張力と設定経糸張力
    との張力差に応じて経糸の送り出し速度を制御する経糸
    送り出し装置とを備え、織機運転中に織り密度を変更可
    能とした織機において、 変更される織り密度に関連して設定経糸張力を変更し出
    力する経糸張力設定器を備えたことを特徴とする織機の
    経糸張力制御装置。
JP1072968A 1989-03-25 1989-03-25 織機の経糸張力制御装置 Expired - Lifetime JP3035918B2 (ja)

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DE59409981D1 (de) * 1994-05-10 2002-01-10 Sulzer Textil Ag Rueti Verfahren zur Regelung des Bewegungsablaufes des Florkettablasses und Frottierwebmaschine zur Durchführung des Verfahrens
ATE455198T1 (de) * 2006-05-04 2010-01-15 Textilma Ag Bandwebmaschine

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