JP2760769B2 - トンネル覆工方法 - Google Patents

トンネル覆工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル覆工方
法、さらに詳しくいえば、急速に硬化して、高強度でち
密な被覆を形成しうる新規なウレタン系樹脂組成物を用
いて一次覆工したのち、コンクリートで二次覆工するト
ンネル覆工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、トンネルのライニング方法と
しては、掘削したトンネル内の露出壁面に、吹付けコン
クリートで一次覆工を施し、次いでこの上に二次覆工を
打設する、トンネル覆工方法が最もすぐれた方法とし
て、多くの場所に施工されている。
【0003】しかしながら、この吹付けコンクリートの
施工においては、所定の初期圧縮強度を得る必要上、急
結剤を加えたり、また水分を少なくしなければならない
が、このような組成のコンクリートを用いると、岩盤へ
の吸着力が低下するのを免れず、はね返りや粉塵となる
割合が大きくなる結果、通常は必要量の3倍もしくはそ
れ以上のロスを生じる。
【0004】また、この工法では、一次覆工と二次覆工
のコンクリート面が密着しているため、周囲の岩盤圧に
より一次覆工のコンクリート部分にクラックを生じる
と、二次覆工のコンクリート部分にも同時にクラックが
入り、漏水や破損の原因になるため、一次覆工面と二次
覆工面の間に、防水及び縁切り用として防水シートを施
さなければならなかった(特開昭61−1709号公
報)。
【0005】このようなコンクリートによる一次覆工の
欠点を改善するために、最近、不飽和ポリエステル系樹
脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂のような硬質合成
樹脂による一次覆工を行う方法が提案されている(特開
平6−41720号公報、特開平7−97896号公
報)。
【0006】そして、これらの硬質合成樹脂の中で、不
飽和ポリエステル系樹脂やエポキシ系樹脂は原料費が高
く、大量に使用しなければならないトンネル覆工工事に
は経済的に不利であることから、最近では比較的に安価
に入手しうるウレタン系樹脂を用いる方法が注目されて
いる。
【0007】しかしながら、トンネルを掘削した場合に
露出する岩盤は通常、地下水などにより漏れた状態或い
は湿潤状態にあるが、ウレタン系状態組成物の1成分と
して用いられるポリイソシアネートは、水分が存在する
と、これと反応して二酸化炭素を発生し、発泡体を形成
するため、強度が低下し、一次覆工材として十分な強度
を発揮できないという欠点があり、これが実用化をはば
む1つの重大な理由となっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水分の存在
下においても発泡することなく、急速に硬化して高強度
でち密なウレタン系樹脂被覆を形成しうるように改良し
たウレタン系樹脂組成物を用いたトンネル覆工方法を提
供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、湿潤岩盤
部分においても強固な樹脂による一次覆工を行うことが
できるトンネル覆工方法を開発するために、鋭意研究を
重ねた結果、ポリイソシアネート、ポリオール、架橋剤
及びアミン系触媒から成る特定組成の硬質ウレタン樹脂
組成物に、有効量の吸水性ゼオライトを配合したウレタ
ン系樹脂組成物を用いることにより、その目的を達成し
うることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに
至った。
【0010】すなわち、本発明は、掘削したトンネル内
の湿潤岩盤部分に樹脂組成物を直接施こして非発泡性硬
化被覆を形成させたのち、この上にコンクリート覆工を
行うトンネル覆工方法において、前記樹脂組成物とし
て、(A)ポリイソシアネート、(B)ポリオール、
(C)グリセリンメタクリレート系架橋剤、(D)吸水
性ゼオライト及び(E)アミン系触媒からなり、ポリイ
ソシアネートとポリオールとの含有割合がそれらの中の
イソシアナト基と水酸基との当量比(NCO/OH)で
1.0〜1.5、グリセリンメタクリレート系架橋剤の
含有量が、ポリイソシアネートとポリオールとの合計重
量に基づき1〜10重量%、吸水ゼオライトの含有量が
組成物全重量に基づき5〜30重量%の範囲にあるウレ
タン系樹脂組成物を用いることを特徴とする方法を提供
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明方法においては、ポリイソ
シアネート、ポリオール及びアミン系触媒を含むウレタ
ン系樹脂組成物を用いるが、これらの各成分はいずれ
も、これまでトンネル一次覆工用ウレタン系樹脂材料と
して用いられていたものの中から任意に選んで用いるこ
とができる。
【0012】このようなポリイソシアネートとしては、
例えばp‐フェニレンジイソシアネート、2,4‐トル
エンジイソシアネート、2,6‐トルエンジイソシアネ
ート、1,5‐ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、4,4′‐ジフェニルジイソ
シアネート、4,4′‐ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、3,3′‐ジメチル‐4,4′‐ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、3,3′‐ジメトキシ‐4,4′
‐ビフェニレンジイソシアネート、3,3′‐ジクロロ
‐4,4′‐ビフェニレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネート、ポリメリックイソシアネートなどや、グ
リセリン、トリメチロールプロパンのようなポリヒドロ
キシ化合物とこれらのジイソシアネートとの付加物など
を挙げることができる。これらの中で特に好ましいのは
トルエンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、4,4′‐ジフェニルメタンジイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニルポリイソシアネートのような芳
香族ポリイソシアネートである。これらのポリイソシア
ネートは単独で用いてもよいし、また2種以上混合して
用いてもよい。
【0013】また、ポリオールとしては、ポリオキシプ
ロピレングリコール、ポリオキシプロピレンポリオキシ
エチレングリコール、ポリオキシブチレングリコール、
ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレントリオール、ポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレントリオール、ポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレントリオールのような末端に
水酸基をもつポリエーテルや、フタル酸、アジピン酸、
マレイン酸のようなポリカルボン酸とエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトールのような多価アルコ
ールとから誘導される末端に水酸基をもつポリエステル
などを挙げることができる。これらのポリオールは単独
で用いてもよいし2種以上混合して用いてもよい。
【0014】次に、本発明方法で用いるウレタン系樹脂
組成物においては、架橋剤を含有させることが必要であ
る。この架橋剤は、硬化後に三次元網状構造を形成させ
るために必要な成分であり、グリセリンとメタクリル酸
とのエステルが用いられる。これらの架橋剤は単独で用
いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。特に好
ましい架橋剤は、グリセリントリメタクリレート、グリ
セリンジメタクリレート及び日本油脂株式会社からブレ
ンマーGPとして市販されているグリセリントリメタク
リレートとグリセリンジメタクリレートと2‐ヒドロキ
シ‐3‐クロロプロピルメタクリレートと2,3‐エポ
キシプロピルメタクリレートとの混合物である。
【0015】本発明方法で用いるウレタン系樹脂組成物
においては、ポリイソシアネートをポリオールよりもや
や過剰に、すなわちポリイソシアネート中のイソシアネ
ート基とポリオール中の水酸基との当量比(NCO/O
H)が1.0〜1.5の範囲になる割合で用いるのが好
ましい。これよりもポリイソシアネートの量が少ないと
十分な強度の被覆が得られないし、またこれよりもポリ
イソシアネートの量が多くなると副反応によるガスの発
生量が多くなってち密性が低下する。
【0016】また、架橋剤の使用量としては、ポリイソ
シアネートとポリオールとの合計重量に基づき1〜10
重量%の範囲内で選ばれる。これよりも架橋剤の量が少
ないと被覆の架橋度が不十分になり、十分な機械的強度
特に圧縮強度が得られないし、またこれよりも量を多く
しても、架橋度は向上しないので不経済である。
【0017】本発明方法で用いるウレタン系樹脂組成物
においては、前記のウレタン系樹脂を形成させるための
成分とともに、吸水性ゼオライトを含有させることが必
要である。ゼオライトは一般式 x(M2,M′)O・Al23・ySiO2・zH2O (式中のMは一価の金属イオン又はアンモニウムイオ
ン、M′は二価の金属イオン、0<x≦4、2≦y≦1
2、zはx、yに比べて大きい数)で表わされる結晶性
含水アルミノケイ酸塩であり、種々の組成や結晶構造を
もつものが合成されている。
【0018】本発明方法で用いるウレタン系樹脂組成物
においては、例えばゼオライトA、ゼオライトXの中
で、細孔径3〜10Åをもつもの、すなわち3A、4
A、5A、10X、13Xが用いられる。これらは粉末
状で23〜34kg/100kgMSの水平衡吸着容量
を示す。特に好適なのは、東ソー株式会社からゼオラム
(登録商標)として市販されている合成ゼオライトであ
る。このものは、モレキュラーシーブの1種であって、
その結晶は、内部に数億個の空孔があり、それらは一定
の大きさの通路で連結しており、その中のゼオラムF−
9型を例に取ると比表面積は約1000m2/gであ
り、またゼオラムA−4型は約22%の水吸着率を示
す。これらの吸水性ゼオライトは単独で用いてもよい
し、2種以上混合して用いてもよい。さらにその他の吸
水剤例えばシリカゲル、活性アルミナ、活性炭などと組
み合わせて用いることもできる。
【0019】これらの吸水性ゼオライトを組成物全重量
に基づき5〜30重量%の割合で配合することが必要で
ある。これよりも少ない量では、十分な水分吸着能力が
得られず、発泡を完全に抑制することができないし、ま
たこれよりも量が多くなると、形成された被覆の機械的
強度が低下する。
【0020】また、本発明方法で用いるウレタン系樹脂
組成物には、ポリイソシアネートとポリオールとの反応
を促進するためにアミン系触媒を含有させる。この際用
いられるアミン系触媒の代表的なものはN‐メチルモル
ホリン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルシクロヘ
キシルアミン、トリエチルアミン、N,N‐ジメチルベ
ンジルアミン、N,N‐ジメチルラウリルアミン、トリ
エチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミンなどであ
る。これらの触媒は単独で用いてもよいし、また2種以
上混合して用いてもよい。
【0021】これらは、組成物中の樹脂成分、すなわち
ポリイソシアネートとポリオールと架橋剤との合計重量
に基づき0.1〜2.0重量%の割合で添加される。
【0022】このウレタン系樹脂組成物には、前記した
各成分に加え、さらに所望に応じその他の樹脂例えばア
クリル樹脂、シリコーン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹
脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ABS樹脂、エチレ
ン‐酢酸ビニル共重合体などを、硬化性樹脂の硬化特性
がそこなわれない範囲の割合で配合することができる。
また、充てん剤例えば金属酸化物、金属水酸化物、金属
塩、カーボン、金属粉、沈降性炭酸カルシウム、ベント
ナイト、重質炭酸ナトリウム、含水ケイ酸、無水ケイ
酸、ケイ酸アルミニウム、タルク、カオリン、酸化マグ
ネシウムなどを適宜配合することもできる。そのほか慣
用されている添加剤、例えば硬化促進剤、安定化剤など
を添加することもできる。
【0023】本発明組成物は、通常、ポリイソシアネー
トと、それ以外の成分すなわちポリオール、架橋剤、吸
水性ゼオライト及び他の所望成分の混合物との2液に分
けて保存され、使用に際して両者を混合し、所要の個所
に注入又は吹き付けて施される。
【0024】このようにすると、注入の場合30〜60
秒程度、吹き付けの場合2〜5秒程度で固化し、無発泡
状の硬質ウレタン樹脂が形成される。この反応は湿潤状
態や水中においても迅速に進行し、樹脂中に起泡を生じ
ることなく固化する。このようにして、約1時間経過後
において200kgf/cm2以上、2時間経過後にお
いて500kgf/cm2以上の圧縮強度を示す、機械
的強度の優れた硬質樹脂を与える。
【0025】このウレタン系樹脂組成物は漏水防止材と
して、また岩盤補強材としての役割を果す。
【0026】次に、本発明方法によればトンネルの覆工
を簡単に行うことができる。すなわち、図1に示すよう
に、トンネル内の岩盤露出壁面1に沿って円形状型枠2
を仮設し、岩盤露出壁面1と円形状型枠外面3との間に
形成された空間内4に、所要の硬質ウレタン樹脂を形成
するためのウレタン系樹脂組成物を注入し、硬化させた
のち、円形状型枠2を取り除くことによって行うのが有
利である。この場合の円形状型枠の形状は、必ずしも図
1に示すような断面が全円状のものでなくてもよく、下
部が一部切欠し、図2に示すような馬蹄形断面となった
ものでもよい。また、このような円形状型枠の仮設が困
難な場合は、上記のウレタン系樹脂組成物を岩盤壁面に
直接吹き付けることによって一次覆工を行うこともでき
る。
【0027】次に、このようにして施した硬質ウレタン
樹脂による一次覆工の上に直接コンクリートを打設して
二次覆工を行う。この二次覆工は、従来のトンネル覆工
方法における場合と全く同じようにして行うことがで
き、この二次覆工のコンクリート厚は通常20〜50c
m程度である。
【0028】図2はこのように二次覆工までを施工した
後の構造を示す断面図であって、硬質プラスチック層5
の内面にコンクリート層6が施されている。
【0029】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0030】なお、各例で用いた成分は、以下のもので
ある。 (1)ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート;
ビーエーエフエスジャパン株式会社製,登録商標名「ル
プラネート」M−20 (2)ポリエステルポリオールI;東邦理化工業株式会
社製,商品名「ファントール」FS−2 (3)ポリエステルポリオールII;同上,商品名「フ
ァントール」FS−4 (4)ポリエステルポリオールIII;同上,商品名
「ファントール」FS−6 (5)グリセリンメタクリレート系架橋剤;日本油脂株
式会社製,商品名「ブレンマー」GP (6)吸水性ゼオライトA−3;東ソー株式会社製,登
録商標名「ゼオラム」A−3 (7)吸水性ゼオライトA−4;同上,登録商標名「ゼ
オラム」A−4 (8)アミン系触媒;花王株式会社製,商品名「カオー
ライザーNo.1」
【0031】参考例 ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート100重
量部に、ポリエステルポリオールI 40重量部とポリ
エステルポリオールIII 30重量部と、グリセリン
メタクリレート系架橋剤10重量部と吸水性ゼオライト
A−4 20重量部とアミン系触媒0.4重量部との混
合物を加えて、手早くかきまぜ、水を満たした平板状型
枠に流し込んだところ約20秒で完全に硬化した。この
ようにして形成された硬質ウレタン樹脂は目視により完
全に無発泡であることが認められ、その密度は1.20
g/cm3であった。また、この硬質ウレタン樹脂につ
いて、経時的に圧縮強さ及び曲げ強さを測定した結果を
表1に示す。
【0032】比較参考例吸水性ゼオライトA−4を用い
ないこと以外は全く実施例1と同様にして硬質ウレタン
樹脂を形成したところ約10分間にわたって発泡しなが
ら硬化した。得られた樹脂は、目視により明らかに発泡
状態にあることが認められ、その密度は0.46g/c
3であった。このものについて経時的に測定した圧縮
強さ及び曲げ強さを表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例1 掘削中のトンネルの湿潤岩盤壁面に沿って円形状型枠を
仮設し、岩盤壁面と型枠との間に生じた空隙(平均厚さ
約5cm)に骨材砕石を詰め、型枠にバイブレーション
を取り付けた。このバイブレーションを作動させなが
ら、エアレスポンプを用いて、参考例で用いたものと同
じ組成物を空隙に注入した。30分後に型枠を取り除い
たところ、砕石の間隙に無発泡の硬質ウレタン樹脂が充
てんした、つやのある壁面が得られた。
【0035】実施例2 ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート100重
量部と、あらかじめ調製したポリエステルポリオールI
30重量部、ポリエステルポリオールII 20重量
部、ポリエステルポリオールIII 20重量部、グリ
セリンメタクリレート系架橋剤10重量部、吸水性ゼオ
ライトA−3 20重量部及びアミン系触媒0.4重量
部の混合物とを二重ノズルスプレーガンで吹き付けなが
ら混合し、掘削中のトンネル内の壁面上の水が漏出して
いる部分に、無発泡硬質ウレタン樹脂層を形成させた。
吹付け後約3秒で漏水は完全に停止した。さらに同じよ
うにして壁面全体に被覆を施すことにより、一次覆工を
行うことができた。
【0036】実施例3 ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート100重
量部と、ポリエステルポリオールI 30重量部、ポリ
エステルポリオールII 20重量部、ポリエステルポ
リオールIII 20重量部、グリセリンメタクリレー
ト系架橋剤10重量部、吸水性ゼオライトA−3 20
重量部及びアミン系触媒0.3重量部の混合物を用い、
実施例2と同様にして、掘削中のトンネルの湿潤壁面に
一次覆工を施した。30分後型枠を取り除き、形成され
た無発泡硬質ウレタン樹脂層の上に直接コンクリートを
約20cmの厚さに打設し、30日間養生させた。この
間漏水及びコンクリートのひび割れは全く認められなか
った。
【0037】
【発明の効果】本発明方法によれば、湿潤岩盤部分にお
いても発泡することなく樹脂組成物を迅速に硬化させ、
高強度でち密な一次覆工を行いうるので、トンネル覆工
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円形状型枠を用いてトンネルの一次覆工する
場合を説明するための断面図。
【図2】 トンネル内に一次覆工及び二次覆工を施した
状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 岩盤露出壁面 2 円形状型枠 5 非発泡性硬化被覆層 6 コンクリート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 淳二 兵庫県尼崎市武庫之荘6丁目7番28号 (72)発明者 藤田 明 愛知県名古屋市天白区一ツ山2丁目30番 (56)参考文献 特開 昭62−280277(JP,A) 特開 昭60−223867(JP,A) 特開 昭62−95314(JP,A) 特開 平5−345876(JP,A) 特開 昭61−268769(JP,A) 特開 昭61−85479(JP,A) 特開 平7−97896(JP,A) 特開 昭63−60398(JP,A) 特開 平8−325343(JP,A) 特開 平2−308093(JP,A) 特開 昭63−270726(JP,A) 特開 平3−203605(JP,A) 特開 昭63−95216(JP,A) 特開 昭64−16863(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/10 C08K 3/34 C08L 75/00 C09D 175/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削したトンネル内の湿潤岩盤部分に樹
    脂組成物を直接施こして非発泡性硬化被覆を形成させた
    のち、この上にコンクリート覆工を行うトンネル覆工方
    法において、前記樹脂組成物として、(A)ポリイソシ
    アネート、(B)ポリオール、(C)グリセリンメタク
    リレート系架橋剤、(D)吸水性ゼオライト及び(E)
    アミン系触媒からなり、ポリイソシアネートとポリオー
    ルとの含有割合がそれらの中のイソシアナト基と水酸基
    との当量比(NCO/OH)で1.0〜1.5、グリセ
    リンメタクリレート系架橋剤の含有量が、ポリイソシア
    ネートとポリオールとの合計重量に基づき1〜10重量
    %、吸水ゼオライトの含有量が組成物全重量に基づき5
    〜30重量%の範囲にあるウレタン系樹脂組成物を用い
    ることを特徴とする方法。
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