JPH0643800B2 - トンネルの防水方法 - Google Patents

トンネルの防水方法

Info

Publication number
JPH0643800B2
JPH0643800B2 JP61200117A JP20011786A JPH0643800B2 JP H0643800 B2 JPH0643800 B2 JP H0643800B2 JP 61200117 A JP61200117 A JP 61200117A JP 20011786 A JP20011786 A JP 20011786A JP H0643800 B2 JPH0643800 B2 JP H0643800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lining
resin
primary
curing agent
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61200117A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6360398A (ja
Inventor
昌利 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP61200117A priority Critical patent/JPH0643800B2/ja
Publication of JPS6360398A publication Critical patent/JPS6360398A/ja
Publication of JPH0643800B2 publication Critical patent/JPH0643800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、二重覆工によるトンネルのライニングを行
う、いわゆるNATM工法において、簡単に防水工事を施す
方法に関するものである。
従来の技術 これまで、トンネルのライニング方法としては、堀削し
たトンネル内の露出壁面に、吹付コンクリートで一次覆
工を施し、次いでこの上に二次覆工を打設する、いわゆ
るNATM工法が最も合理的なものとして知られ、多くの場
所で施工されている。
しかしながら、この工法では、一次覆工と二次覆工のコ
ンクリート面が密着しているため、周囲の土圧により一
次覆工のコンクリート部分にクラックを生じると、二次
覆工のコンクリート部分にも同時にクラックが入り、漏
水や破損の原因になるという欠点がある。
このような欠点を除くために、一次覆工面と二次覆工面
の間に、防水用及び縁切り用として防水シートを施す方
法が提案された。
この方法は、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体から
成る長尺シートを一次覆工のコンクリート表面全体にわ
たって、鋲により打ち付けながら張装したのち、その上
に二次覆工のコンクリートを打設することによって行わ
れるが、1枚のシート(幅2.2m、長さ20m)を張装する
のに約150〜200本の打鋲を必要とする上に、二次覆工の
コンクリート打設の際の端部の巻込を防ぐために各シー
トを熱風溶接して連結しなければならないので、作業が
非常に煩雑になるのを免れない、しかも打鋲の際のシー
トの破損、ロックボルトの頭部の接触による損傷などに
基づきシートに破れを生じ完全防水が困難になるし、さ
らにシートの取り付け時に鋲と鋲との間にふくらみを生
じ、これが二次覆工の際のコンクリート打設において空
洞を生じる原因になるという欠点がある。
また、一次覆工面に直接ゴムアスファルト乳剤のような
接着性や伸び性のよい被膜を形成する被覆組成物を吹き
付ける方法も提案されているが、この方法は、主材であ
るゴムアスファルト乳剤と分解剤とを別々のノズルから
吹き付け、所定の位置で混合して被膜を形成しなければ
ならないので、非常に作業がしにくく、しかも塗膜量の
制御が困難で、均一な膜厚を得ることができないという
欠点がある。
発明が解決しようとする問題点 このように従来の防水シートを用いたNATM防水工法には
前記したような多くの欠点があるため、これに代わるも
ので、簡単に施工でき、完全に絶縁及び防水を行うこと
ができるトンネルのライニング方法の出現が要望されて
いた。
本発明の目的は、このような要望にこたえ、一次覆工と
二次覆工との間に絶縁及び防水を施すに当り、完全な絶
縁と防水を与えることができ、しかも簡単に施工しうる
ライニング方法を提供することである。
問題点を解決するための手段 本発明者は、一次覆工と二次覆工との間に簡単に施工す
ることができ、かつ絶縁及び防水を完全に行いうるライ
ニング方法を開発するために鋭意研究を重ねた結果、従
来の防水シートの張装の代わりに用いることができ、し
かもそれから形成される被膜が十分な強度と十分な伸び
を有する樹脂組成物を単一のノズルから吹き付けること
により、その目的を達成しうることを見出し、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、二重覆工によりトンネルのライニ
ングを行うに当り、吹付コンクリートによる一次覆工を
施したのち、二次覆工を打設するに先立って、一次覆工
で施されたコンクリート面に直接、変性ポリオール樹脂
及び過剰量の変性ポリイソシアナート硬化剤を含むライ
ニング用液状組成物を吹き付け塗装し硬化させることを
特徴とするトンネルの防水方法を提供するものである。
本発明方法においては、ライニング用液状組成物とし
て、変性ポリオール樹脂を主材とし、これに硬化剤とし
て、その量よりも過剰例えば2倍重量以上の変性ポリイ
ソシアナートを配合したものを用いることが必要であ
る。このような主材と硬化剤との組み合わせを選ぶこと
により、両者をあらかじめ混合した状態で、単のノズル
から吹き付け塗装を行うことができ、しかも非常に高い
伸び率と適度の強度を示す被膜を形成させることができ
る。
本発明で用いるライニング用組成物には、所望に応じ、
その他の樹脂例えばアクリル樹脂、シリコーン樹脂、尿
素樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹
脂、ABS樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを、
硬化性樹脂の硬化特性がそこなわれない範囲の割合で配
合することができる。また、充てん剤例えば金属酸化
物、金属水酸化物、金属塩、カーボン、金属粉、沈降性
炭酸カルシウム、ベントナイト、重質炭酸ナトリウム、
含水ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、タル
ク、カオリン、酸化マグネシウムなどを適宜配合するこ
ともできる。
一般に硬化樹脂においては伸び率を大きくすると機械的
強度が低下するのを免れないが、本発明方法において用
いるライニング用組成物においては、それから形成され
る硬化物の伸び率が500%以上、引張強さ30kg/cm2以上
になるように各成分の種類及び含有割合を選択するのが
好ましい。
本発明方法を施工するには、堀削したトンネルの壁面
に、先ずモルタルを20〜30cmの厚さに一次覆工し、これ
を乾燥させたのち、前記のライニング用組成物を0.3〜2
mmの均一な厚さに吹付塗装する。この吹き付け塗装は、
例えばエアレススプレー機を用いて行うのが便利であ
る。
このようにして、一次覆工面全体にわたって、ライニン
グ用組成物の塗布層を形成させたのち、この層を十分に
硬化させる。この硬化に要する時間は、使用する硬化性
樹脂及びその硬化剤の種類により異なるが、通常1〜15
日間の範囲内である。
このようにして、塗布層を硬化させたのち、その上に、
さらに厚さ20〜30cmのコンクリートを打設して二次覆工
し、工事を完了する。
発明の効果 本発明方法によると、エアレススプレー機のような慣性
の吹付装置を用いて、単一のノズルから凹凸のある一次
覆工面に直接に、任意の厚さでライニングするだけで、
なんら鋲のような止め具を用いることなく、しかもジョ
イントのない一枚シートの絶縁防止ライニングを施工す
ることができるので、作業能率を著しく高めることがで
きる上に、従来の防水シートの場合のような、打鋲やロ
ックボルトの頭部による破損を生じることもないという
多くの利点がある。
実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
なお、各実施例中で用いた硬化性樹脂及び硬化剤は以下
のものを意味する。
硬化性樹脂A:旭電化(株)製、変性ポリオール樹脂CA
−128 硬化性樹脂B:大日本インキ(株)製、不飽和ポリエステ
ル樹脂(特殊ビスフェノール系)FR−400 硬化性樹脂C:大日本インキ(株)製、不飽和ポリエステ
ル樹脂(特殊オルソ系)FR−905 硬化性樹脂D:大日本インキ(株)製、エポキシウレタン
樹脂E−195 硬化性樹脂E:旭電化(株)製、エポキシ樹脂(たわみ性
側鎖型ビスフェノール系)EP−4000 硬化性樹脂F:シェル化学(株)製、エポキシ樹脂(ビス
フェノールA系)エピコート−828 硬化剤a:旭電化(株)製、変性ポリイソシアナート化合
物UP−302 硬化剤b:日本油脂(株)製、メチルエチルケトンパーオ
キシド「パーメックN」 硬化剤c:三井石油化学(株)製、ダイマー酸ポリアミド
ポリアミンQ−652 実施例 硬化性樹脂A 40gに硬化剤a 100gを均一になるよう
に配合し、かきまぜ絶縁防水ライニング樹脂を調整し
た。このライニング樹脂を一次覆工面にエアレススプレ
ー機を用いて単一ノズルから均一にスプレーし、25℃で
7日間放置して硬化させたところ、一次覆工面に完全に
接着し、伸びのある防水層を形成した。この硬化後の物
性を表に示す。
比較例1 硬化性樹脂B 100gに硬化剤b 1gを均一になるように
配合し、かきまぜて絶縁防水ライニング樹脂を調製し
た。このライニング樹脂を一次覆工面にエアレススプレ
ー機を用いて均一にスプレーし、実施例1と同様にして
硬化させた。硬化物の物性を表に示す。
比較例2 硬化性樹脂Bの代わりに硬化性樹脂Cを用い、他は比較
例1と同様にして硬化物を得た。このものの物性を表に
示す。
比較例3 硬化性樹脂D 80g及び硬化性樹脂F 20gを120℃で加
熱混合し、さらにこの温度で30分かきまぜたのち冷却し
た。これに硬化剤c 25gを均一になるように配合し、
かきまぜて絶縁防水ライニング樹脂を調製した。このラ
イニング樹脂を一次覆工面にエアレススプレー機を用い
て均一にスプレーし、比較例1と同様にして硬化させ
た。硬化物の物性を表に示す。
比較例4 硬化性樹脂D 100gに硬化剤c 34gを均一になるよう
に配合し、かきまぜて絶縁防水ライニング樹脂を調製し
た。このライニング樹脂を一次覆工面にエアレススプレ
ー機を用いて均一にスプレーし、比較例1と同様にして
硬化させた。硬化物の物性を表に示す。
比較例5 硬化性樹脂E 100gに硬化剤c 25gを均一になるよう
に配合し、かきまぜて絶縁防水ライニング樹脂を調製し
た、一次覆工面にエアレススプレー機を用いて均一にス
プレーし、実施例1と同様にして硬化させた。硬化物の
物性を表に示す。
この表から分るように、本発明方法で用いるライニング
用組成物は、他の硬化性樹脂及び硬化剤との組み合わせ
に比べ、著しく高い伸び率を示し、一次覆工面への塗装
用として好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二重覆工によりトンネルのライニングを行
    うに当り、吹付コンクリートによる一次覆工を施したの
    ち、二次覆工を打設するに先立って、一次覆工で施され
    たコンクリート面に直接、変性ポリオール樹脂及び過剰
    量の変性ポリイソシアナート硬化剤を含むライニング用
    液状組成物を吹き付け塗装し硬化させることを特徴とす
    るトンネルの防水方法。
JP61200117A 1986-08-28 1986-08-28 トンネルの防水方法 Expired - Lifetime JPH0643800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61200117A JPH0643800B2 (ja) 1986-08-28 1986-08-28 トンネルの防水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61200117A JPH0643800B2 (ja) 1986-08-28 1986-08-28 トンネルの防水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6360398A JPS6360398A (ja) 1988-03-16
JPH0643800B2 true JPH0643800B2 (ja) 1994-06-08

Family

ID=16419107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61200117A Expired - Lifetime JPH0643800B2 (ja) 1986-08-28 1986-08-28 トンネルの防水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0643800B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0823271B2 (ja) * 1992-10-06 1996-03-06 三井不動産建設株式会社 シールドトンネルの構築工法
JPH07259493A (ja) * 1994-02-07 1995-10-09 Yoshizawa Sogo Bosui:Kk トンネルの建設工法および防水工法
JP2760769B2 (ja) * 1995-12-01 1998-06-04 株式会社鴻池組 トンネル覆工方法
JP7061931B2 (ja) * 2018-06-07 2022-05-02 大成建設株式会社 トンネル接続部の止水構造とその施工方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5717425A (en) * 1980-06-30 1982-01-29 Sumitomo Alum Smelt Co Ltd Manufacture of readily acid-soluble aluminum hydroxide and basic aluminum salt solution
JPS611709A (ja) * 1984-06-12 1986-01-07 Idemitsu Petrochem Co Ltd 遮水工法
JPS615793A (ja) * 1984-06-20 1986-01-11 Toray Ind Inc D−アスパラギン酸の製法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6360398A (ja) 1988-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001212838A (ja) 未加硫状態の粘着性防水シートの製造方法とそのシートを使った施工方法
JPH0643800B2 (ja) トンネルの防水方法
JP2016053254A (ja) デッキプレートの防水工法
US6110536A (en) Method of modifying epoxy-coated ship's hull surfaces, and surfaces obtained thereby
JP2010101128A (ja) スレート屋根の補強構造および補強方法
JP2575014B2 (ja) 表装材
JP3391663B2 (ja) ガス配管の防音防食防露構造
JPH1044320A (ja) 防食構造
JP2002079606A (ja) 耐火性能を有する鋼材
JPH0569959B2 (ja)
JPS5825324A (ja) ポリブタジエン変性エポキシ樹脂組成物
JPS5857492A (ja) トンネル覆工方法
JP3005406B2 (ja) 外壁の仕上げ方法
JP3763876B2 (ja) 貫通壁のひび割れ補修方法
JPS6149030A (ja) 鋼矢板の嵌込接合部の防食方法
JPH07109132B2 (ja) タイル張り工法
JPS5925863A (ja) シ−ト防水工法
JP2000248229A (ja) シーリング材表面処理剤およびそれを用いた目地処理塗装方法
JPS6221939B2 (ja)
JP3371148B2 (ja) コンクリート等の表面処理方法
JPS6218460Y2 (ja)
JPS60930A (ja) 表面保護工法
JPH0223588B2 (ja)
JPH0416586B2 (ja)
JPH0337630B2 (ja)