JPH07259493A - トンネルの建設工法および防水工法 - Google Patents

トンネルの建設工法および防水工法

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JPH07259493A
JPH07259493A JP6055481A JP5548194A JPH07259493A JP H07259493 A JPH07259493 A JP H07259493A JP 6055481 A JP6055481 A JP 6055481A JP 5548194 A JP5548194 A JP 5548194A JP H07259493 A JPH07259493 A JP H07259493A
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JP
Japan
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tunnel
concrete
sprayed
resin
polyurea
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JP6055481A
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Kyogo Yoshizawa
恭吾 吉澤
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YOSHIZAWA SOGO BOSUI KK
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YOSHIZAWA SOGO BOSUI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル内部への漏水を遮断し、二次覆工コ
ンクリートの打設時にも破損しにくい防水膜を、容易に
形成することが可能なトンネルの建設方法を提供するこ
と。 【構成】 掘削した直後のトンネル内面11にコンクリ
ートを吹き付けて形成した吹付コンクリート10の表面
を覆って二次覆工コンクリート12を打設するトンネル
の建設工法において、二次覆工コンクリート12を打設
する前に、吹付コンクリート10の表面に液状の樹脂を
吹き付け、硬化させて漏水を遮断するポリウレア樹脂膜
14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルの建設工法お
よび防水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルを建設する工法には、掘削した
直後のトンネル内面にコンクリートを吹き付けて吹付コ
ンクリートの層を形成しつつ堀り進むナトム工法があ
る。従来、このナトム工法によってトンネルを建設する
際には、吹付コンクリートの表面を防水シートで覆って
漏水を遮断し、その後で吹付コンクリートの表面を覆う
二次覆工コンクリートを打設している。この防水シート
としては、例えば、厚さ0.2〜0.8mm程度のポリ
塩化ビニール(PVC)或いはエチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)からなるシートが利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ナトム工法では、トンネル内全面(吹付コンクリートの
表面)に防水シートを張り付け、地下水がトンネル内へ
の漏水することを遮断している。しかしながら、防水シ
ートをトンネル内面に張る際には、足場を作ったり、防
水シート(通常は幅2m程度)同士を、溶着等によって
継ぎ合わせる必要がある。また、防水シートを吹付コン
クリートの表面に付着しなければならない。従って、防
水シートを張り付けるためには多大なる労力を要し、防
水シート自体にかかるコストと合わせて建設コストが高
くなるという課題があった。
【0004】また、防水シートとしては柔軟性のあるも
のが利用されるが、吹付コンクリートの凹凸面に追随で
きずに破損してしまうことがある。すなわち、防水シー
トは、二次覆工コンクリートの打設時に、そのコンクリ
ートの重みで吹付コンクリートの表面へ押しつけられる
が、吹付コンクリートの凹凸のギャップが大きい場合
は、その凹凸面に追随できずに引き伸ばされて破損し、
水が漏れてしまうという課題があった。なお、従来、上
記のような防水シートを利用しない工法では、さらに工
法が複雑になってしまう。
【0005】また、例えば地圧の小さい岩盤を掘削して
トンネルを建設する際にはナトム工法のように吹付コン
クリート層を形成する必要がない場合があり、この場合
にはトンネルを掘削した切り羽からの落石または漏水が
問題となる。特に落石を防止することについては作業者
の安全性を確保することのため重要な課題となってい
る。
【0006】さらに、切り土をした場合、法面を施工中
に雨水が浸透して土砂が流されたり、崩壊することがあ
る。これを防ぐため、従来は、法面に雨水がかからない
ように防水シートを張っている。なお、この防水シート
は、風で飛散することがないよう、法面に厳重に付着し
ておくことを要する。このように大きな築造物に防水シ
ートを張るには、上記トンネル内に防水シートを張り付
ける際のように多大な労力を必要とし、時間とコストが
かかるという課題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、トンネル内部へ
の漏水を遮断して二次覆工コンクリートの打設時にも破
損しにくい防水膜を容易に形成すること、或いは、トン
ネルを掘削した内面からの落石を容易に防止することが
可能なトンネルの建設工法、および築造物への雨水の浸
透を防止する防水膜を容易に形成することが可能な防水
工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。本発明にかかるトンネ
ルの建設工法は、掘削した直後のトンネル内面にコンク
リートを吹き付けて形成した吹付コンクリートの表面を
覆って二次覆工コンクリートを打設するトンネルの建設
工法において、前記二次覆工コンクリートを打設する前
に、該吹付コンクリートの表面に液状の樹脂を吹き付
け、硬化させて漏水を遮断する樹脂膜を形成することを
特徴とする。
【0009】また、本発明にかかるトンネルの建設工法
は、掘削した直後のトンネル内面に液状の樹脂を吹き付
け、硬化させて落石および漏水を防止する樹脂膜を形成
することを特徴とする。
【0010】また、上記のトンネルの建設工法におい
て、前記吹付コンクリートの表面或いはトンネル内面に
吹き付ける樹脂が、ポリイソシアネート液とアミン変性
ポリオール液が混合されてポリウレア結合することによ
って硬化する即硬性のポリウレア樹脂であることによっ
て、漏水箇所のような条件の悪い場所においても、防水
膜を確実且つ容易に形成することができる。
【0011】また、本発明は、ポリイソシアネート液と
アミン変性ポリオール液が混合されてポリウレア結合す
ることによって硬化する即硬性のポリウレア樹脂を切り
土等の表面に吹き付けて、該切り土等の表面に雨水等の
浸透を阻止するポリウレア樹脂膜を形成することを特徴
とする防水工法にもある。
【0012】
【作用】すなわち、本発明にかかるトンネルの建設工法
によれば、トンネルの建設のいわゆるナトム工法におい
て、二次覆工コンクリートを打設する前に、吹付コンク
リートの表面に液状の樹脂を吹き付け、硬化させて漏水
を遮断する樹脂膜を形成する。このように、液状の樹脂
を吹き付けるのみで施工できるため、容易に防水膜を成
形することができる。また、樹脂膜は、吹付によって吹
付コンクリート10の凹凸形状に沿って密着して付着さ
れるため、二次覆工のコンクリートの打設の際に、その
コンクリートの圧力によって引き伸ばされて破損するこ
とはない。さらに、防水シートを張り付けた際に吹付コ
ンクリートと防水シートとの間に生ずるような空隙部が
形成されないから、トンネルを空隙部のない一体構造に
することができ、精度がよく漏水のないトンネルを建設
することができる。
【0013】また、掘削した直後のトンネル内面に液状
の樹脂を吹き付け、硬化させて落石および漏水を防止す
る樹脂膜を形成することで作業者の安全性を確保するこ
とができる。
【0014】また、本発明の防水工法によれば、ポリイ
ソシアネート液とアミン変性ポリオール液とを混合して
切り土等の表面に吹き付けて、その切り土等の表面に雨
水等の浸透を阻止するポリウレア樹脂膜を形成する。吹
付られたポリウレア樹脂はその即硬性によって短時間の
うちに硬化し、雨水等の浸透を阻止する防水膜を形成す
る。このように防水膜を容易に形成できるため、作業者
の労力を削減し、コストを低減できる。また、この防水
膜は、切り土等の表面へ密着した状態で付着されるた
め、風によって飛散することを防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかるトンネル
の一実施例を示す断面図である。10は吹付コンクリー
トであり、掘削した直後のトンネル内面11にコンクリ
ートを吹き付けて形成される。いわゆるナトム工法で
は、この吹付コンクリート10の層を形成することで地
圧によって土砂が流失することを防止して内壁面の崩壊
を阻止する。
【0016】12は二次覆工コンクリートであり、打設
されたコンリートによってトンネルの内壁面を形成して
いる。すなわち、この二次覆工コンクリート12は、ト
ンネル内に設けられた型枠(図示せず)内にコンクリー
トが充填され、乾燥硬化されて設けられ、凹凸のある吹
付コンクリート10を覆って滑らかなトンネル内壁面を
形成する。
【0017】14はポリウレア樹脂膜であり、二次覆工
コンクリート12を打設する前に、吹付コンクリート1
0の表面にポリイソシアネート液とアミン変性ポリオー
ル液が混合されて吹き付けられ、ポリウレア結合するこ
とによって硬化して形成される。このポリウレア結合は
即硬性を有しており、漏水を遮断する防水膜として素早
く形成される。すなわち、ポリウレア結合は反応が早
く、一例では2〜30秒で硬化できるため、漏水箇所の
ような条件の悪い場所においても、防水膜を確実且つ容
易に形成することができる。
【0018】ポリイソシアネート(液)としては、ポリ
ウレタンウレアエラストマーに通常使用されるものを特
に制限なく使用することができる。これらのポリイソシ
アネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、フェニレンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ナフ
タレンジイソシアネート等、及びこれらの異性体および
変性体等が挙げられる。吹付(スプレー)工法による場
合は、ポリイソシアネートは通常イソシアネート末端の
プレポリマーが使用される。プレポリマーはポリエーテ
ル系、ポリエステル系いずれも使用でき、粘度の低いポ
リエーテル系が好ましいが、高粘度であっても加温して
低粘度化すれば同様に使用し得る。
【0019】アミン変性ポリオール(液)は、ポリエー
テルポリオールの末端にアミノ基を導入して変性したも
のであり、硬化速度が大きいという特徴を有する。ポリ
エーテルポリオールとしては、エラストマー用として通
常使用される、水、プロピレングリコール、エチレング
リコール等のジオール及びグリセリン、ヘキサントリオ
ール、トリエタノールアミン等のトリオールなどの比較
的低官能基数のポリオールとプロピレンオキサイド、エ
チレンオキサイドなどのアルキレンオキサイド或いはこ
れらの混合物との反応によって得られるものを使用でき
る。
【0020】ポリウレタンウレアエラストマー用組成物
には、主成分であるポリイソシアネートとアミン変性ポ
リオールの他に、必要に応じて鎖延長剤、架橋剤及び充
填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤その他の成分を配合す
ることができる。なお、アミン変性ポリオールはそれの
みで非常に高い反応を有するため触媒を使用する必要は
ない。また、本発明では溶剤も使用する必要がないため
触媒及び溶剤による環境面での問題もない。鎖延長剤と
しては二官能性ジアミン類およびジオール類が使用さ
れ、エチレングリコール、ハイドロキノンジエチロール
エーテルなどの他エラストマー用として1,4−又は
2,3−ブチレングリコールが有効である。架橋剤とし
てはグリセリン、ソルビトール等が使用される。また、
1級、2級のジ又はポリアミン類は鎖延長剤および架橋
剤の両機能を有し、このようなものとして従来より広く
使用されている3,3’ジクロロ−4,4’ジアミノジ
フェニルメタンを使用し得る。
【0021】上記のポリウレア樹脂に対し、従来の樹
脂、例えばウレタン、シリコーン、アクリル樹脂、ポリ
エステル等では、その硬化時間が長く、硬化する前に水
圧等によって防水膜が破られてしまう。すなわち、従来
品は硬化時間が時間単位であり、本発明のポリウレア樹
脂によれば硬化時間が秒単位である。従って、従来の樹
脂では、漏水している部分等を素早く好適に覆うことは
困難である。但し、従来の樹脂においても、添加剤を加
えることによって即硬性を向上することが可能であり、
その場合には、上記ポリウレア樹脂の如く防水膜として
有効に利用できる。また、使用条件によっては、ポリウ
レア樹脂の即硬性まで到達しないものでも有効に利用で
きる。また、本発明のポリウレア樹脂は、溶剤を含まな
いため、ポリウレア結合では反応ガスが発生することは
なく、難燃性も高く安全である。さらに、ポリウレア樹
脂は耐水性等の材質特性において、トンネルに用いられ
る防水シートの材質である軟質塩化ビニール、ポリエチ
レンと同等の性質を有する。
【0022】また、ポリウレア樹脂は、吹き付けによっ
てトンネルの内面(吹付コンクリート10の表面)に付
着される。このため、吹付コンクリート10の凹凸形状
に沿ってポリウレア樹脂の薄膜が容易且つ確実に形成さ
れる。ポリウレア樹脂は、吹き付けられた瞬間において
は流動性を有しており、吹付コンクリート10の表面に
密着でき、或いは突起部を内包するように硬化できる。
このため、吹付コンクリート10の表面に好適に付着で
き、従来の防水シートを付着する際のような張り付け作
業を要しない。すなわち、吹き付けるだけでの簡単な施
工方法で、防水シートを張った状態と同等以上の状態に
なる。
【0023】また、このポリウレア樹脂膜14は、吹付
コンクリート10の凹凸形状に沿って形成されるため、
二次覆工のコンクリート12の打設の際に、そのコンク
リートの圧力によって引き伸ばされて破損することがな
い。さらに、防水シートを張り付けた際に吹付コンクリ
ート10と防水シートとの間に生ずるような空隙部が形
成されないから、トンネルを空隙部のない一体構造にす
ることができ、精度がよく漏水のないトンネルを建設す
ることができる。
【0024】吹付機(図示せず)は、ポリイソシアネー
ト液とアミン変性ポリオール液とを別々に貯留するタン
クと、その二液を混合するミックスチャー部と、それに
連続するノズルを有しており、ポリイソシアネート液と
アミン変性ポリオール液とを混合した直後にその混合液
を噴霧して吹き付けることができる。また、吹き付け作
業は、従来の人手に頼って防水シートを張る作業と違
い、吹付機を制御するのみでよく、ロボットを容易に利
用できる利点がある。なお、16はロックボルトであ
り、吹付コンクリート10の層が形成されたところで穿
設された長孔の中に挿入されて固定されている。これに
より、トンネル壁面が崩落しないように補強している。
このロックボルト16のトンネル壁面に突起している部
分にも、ポリウレア樹脂膜14は吹付によって追随して
付着できる。
【0025】また、例えば地圧の小さい岩盤を掘削して
トンネルを建設する際にはナトム工法のように吹付コン
クリート層を形成する必要がない場合があり、この場合
には、上記のポリウレア樹脂を、図2に示すように掘削
した直後のトンネル内面11(特に切り羽上部18)に
吹き付け、硬化させることで、落石を防止する樹脂膜2
0を形成することもできる。ポリウレア樹脂は上述した
ように即硬性を有するため確実に且つ容易に好適な膜を
形成できる。落石の発生し易い窪み部22には樹脂膜2
0を厚く形成することが効果的であるが、吹付であるか
ら自由自在に形成できる。
【0026】また、トンネル内面11の全面を樹脂膜2
0で覆えば、樹脂膜20は、漏水がトンネル内面の上部
から落下することを防止して側方に排出する防水膜とし
ても作用する。従って、樹脂膜20によれば、トンネル
を掘削したトンネル内面11からの落石または漏水を防
止し、作業者の安全性を確保することができる。なお、
このように樹脂膜20を形成しつつトンネルを掘削した
後は、安全性を確保しつつトンネルの最終的な内壁を形
成すべくコンクリートの打設作業等を行うことができ
る。
【0027】さらに、上記のように樹脂膜20は漏水を
防止する膜としても作用するから、ナトム工法において
吹付コンクリート10に代えて利用することもできる。
コンクリートに比べ、樹脂膜20を形成するポリウレア
樹脂等は即硬性があるので、漏水或いは土砂の崩落を素
早く確実に阻止できる。また、樹脂膜20はコンクリー
トに比べて透水性がないから、従来のように防水シート
を張る作業を省くこともでき、建設コストを低減でき
る。なお、このように樹脂膜20を利用する場合は、図
1の実施例のように防水シートに代えて樹脂膜を利用す
る場合と比較して、樹脂膜20の層を吹き付けによって
厚く形成してもよいのは勿論である。
【0028】次に本発明にかかる防水工法について以下
に説明する。ポリイソシアネート液とアミン変性ポリオ
ール液とを混合して土木現場等の防水を必要とする面に
吹き付ける。イソシアネートとポリアミンとは素早く反
応してポリウレア結合し、ポリウレア樹脂となって硬化
する。これによって、防水を必要とする面に雨水等の浸
透を阻止するポリウレア樹脂膜を素早く形成できる。例
えば、切り土をした場合、施工中に法面の表面に吹き付
けてポリウレア樹脂膜を形成しておくと雨水が浸透しな
い。このため、雨水による土砂の流出を防止し、切り土
の法面の崩落を防止でき、防災上において安全を保つこ
とができる。また、防水シートのような張り付け作業を
要しないから容易に施工できる。
【0029】なお、本発明にかかる防水工法によれば、
上記の切り土の法面等の保護、流下を防止する用途に限
られることなく、他の土木現場の表土、築造物の表面等
についても利用できる。以上、本発明の好適な実施例に
ついて種々述べてきたが、本発明はこの実施例に限定さ
れるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内でさ
らに多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0030】
【発明の効果】本発明にかかるトンネルの建設工法によ
れば、いわゆるナトム工法において、二次覆工コンクリ
ートを打設する前に、吹付コンクリートの表面に液状の
樹脂を吹き付け、硬化させて漏水を遮断する樹脂膜を形
成することで、トンネル内部への漏水を遮断し、二次覆
工コンクリートの打設時にも破損しにくい防水膜を、容
易に設けることができるという著効を奏する。また、本
発明にかかる他のトンネルの建設工法によれば、掘削し
た直後のトンネル内面に液状の樹脂を吹き付け、硬化さ
せて落石および漏水を防止する樹脂膜を形成することで
作業者の安全を確保することができるという著効を奏す
る。また、本発明の防水工法によれば、切り土等の表面
にポリウレア樹脂膜を容易に形成することをができ、雨
水等の浸透を阻止して、切り土等の表土の流失或いは崩
壊を阻止できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネルの建設工法で施工されたトン
ネルの一例を示す断面図。
【図2】本発明のトンネルの建設工法で施工されたトン
ネルの他の例を示す断面図。
【符号の説明】
10 吹付コンクリート 11 トンネル内面 12 二次覆工コンクリート 14 ポリウレア樹脂膜 16 ロックボルト 18 切り羽上部 20 樹脂膜 22 窪み部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削した直後のトンネル内面にコンクリ
    ートを吹き付けて形成した吹付コンクリートの表面を覆
    って二次覆工コンクリートを打設するトンネルの建設工
    法において、 前記二次覆工コンクリートを打設する前に、該吹付コン
    クリートの表面に液状の樹脂を吹き付け、硬化させて漏
    水を遮断する樹脂膜を形成することを特徴とするトンネ
    ルの建設工法。
  2. 【請求項2】 掘削した直後のトンネル内面に液状の樹
    脂を吹き付け、硬化させて落石および漏水を防止する樹
    脂膜を形成することを特徴とするトンネルの建設工法。
  3. 【請求項3】 前記吹付コンクリートの表面或いはトン
    ネル内面に吹き付ける樹脂が、ポリイソシアネート液と
    アミン変性ポリオール液が混合されてポリウレア結合す
    ることによって硬化する即硬性のポリウレア樹脂である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のトンネルの建
    設工法。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネート液とアミン変性ポリ
    オール液が混合されてポリウレア結合することによって
    硬化する即硬性のポリウレア樹脂を切り土等の表面に吹
    き付けて、該切り土等の表面に雨水等の浸透を阻止する
    ポリウレア樹脂膜を形成することを特徴とする防水工
    法。
JP6055481A 1994-02-07 1994-03-25 トンネルの建設工法および防水工法 Pending JPH07259493A (ja)

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