JP3391663B2 - ガス配管の防音防食防露構造 - Google Patents
ガス配管の防音防食防露構造Info
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Description
式、装着方式や塗布方式等の簡便な操作で施工できて、
ガス整圧所内等におけるガス配管の防音と防食と防露を
兼ねた処理ができる構造に関する。
鉄管等からなる配管途中に供給ガスの送出流量を調節す
るためのガス整圧所(ガバナーステーション)を設けた
配管システムを介して行われているが、そのガス整圧所
ではガスが地上建築物内に設置したガバナーを通過する
際に発生する噴射音が騒音源となり、近隣の居住環境や
作業環境等において問題となっている。
トの巻付け構造などが知られているが(特開昭63−2
34298号公報、特開平4−11130号公報)、ガ
ス配管では前記のガス噴射の際にガスが断熱膨張するた
め、その冷却効果で配管の周囲に結露が生じやすく、当
該遮音シートの巻付け処理では結露した水滴が内部に浸
入して配管が錆やすく、また吸音材の吸水で吸音性能が
低下する問題点があった。
防音処理には、防食塗装を施したガス配管をロックウー
ルや亜鉛鉄板で被覆する処理が採られている。しかしな
がら、防音効果や防食効果に乏しくて期待値ほどの効果
が得られていない現状であり、また防音や防食の処理作
業に多時間、多労力を要して施工性にも乏しい問題点が
あった。
結露防止(防露)処理と防食処理を効率よく行えると共
に、配管のエルボ部やバルブ部やフランジ部等の異型部
に対しても容易に施工できて施工性に優れ、しかも前記
の防音、防露、防食の各処理効果を長期に持続する構造
の開発を課題とする。
なくとも一方を含有してガス管に密着する粘着遮水シー
ト層と、その外側に配置されてガス管を被覆する吸音発
泡成形体層を少なくとも有し、その吸音発泡成形体層の
外側に必要に応じて防水保護テープ層を有してなり、そ
の吸音発泡成形体層がガス配管の被覆形態に予め形成さ
れた発泡体チップの集成成形体をガス管に装着したもの
であることを特徴とするガス配管の防音防食防露構造を
提供するものである。
遮水シート層で密着被覆して優れた防食効果を達成で
き、またシートの巻付け方式や貼付け方式等の簡便な作
業でガス配管のエルボ部やバルブ部やフランジ部等の異
形部や異径部からなる異型部にも容易に密着施工できて
作業性ないし施工性に優れると共に、粘着遮水シート層
がガス管の温度変化による伸縮にも良好に密着追従して
剥離や破断なく防食効果を長期に持続し、防音効果も発
揮する場合がある。
る吸音発泡成形体層は、発泡構造による吸音効果と断熱
効果で安定した防音効果と防露効果を発揮し、かつそれ
らの効果を長期に持続する。従って防露効果が防食機能
に寄与してより安定した防食効果が長期に持続される。
また吸音発泡成形体層も、予め被覆形態に形成した成形
体として装着方式による簡便な作業でガス配管の異型部
にも容易に施工できて作業性ないし施工性に優れてい
る。
方式等の施工性に優れる簡便な作業で、異型部を含むガ
ス配管の防音処理と防露処理と防食処理を効率よく行う
ことができ、その防音、防露、防食の各処理効果が長期
に持続する。
ス配管に適用するためのものであり、防錆剤及び遮音材
の少なくとも一方を含有してガス管に密着する粘着遮水
シート層と、その外側に配置されてガス管を被覆する吸
音発泡成形体層を少なくとも有してなり、その吸音発泡
成形体層がガス配管の被覆形態に予め形成された発泡体
チップの集成成形体をガス管に装着したものである構造
からなる。その例を図1に示した。1がガス管、2が粘
着遮水シート層、3が吸音発泡成形体層であり、21は
非粘着表皮層、31は保護皮膜層、4は防水保護テープ
層、5はトップコート層である。
剤及び遮音材の少なくとも一方を含有し、巻付け方式や
貼付け方式等でガス管に密着施工できる粘着遮水シート
で形成され、その粘着遮水シートは防錆剤や遮音材等か
らなる配合成分の調整で、防食型又は防音型、あるいは
防食兼防音型のものとして形成することができる。
着付与剤等からなる粘着剤型ベース、あるいはグリース
型ベースに、防錆剤又は/及び遮音材と、必要に応じて
の可塑剤や老化防止剤、防カビ剤や酸化防止剤、顔料や
充填剤、チキソロープ剤等の増粘剤などからなる適宜な
添加剤を配合したコンパウンドをシート形態に成形した
ものとして得ることができる。従ってコンパウンドにお
ける防錆剤又は遮音材の配合組成の制御で、防食型又は
防音型、あるいは防食兼防音型の粘着遮水シートを形成
することができる。
ゴム系やアクリル系、ビニルアルキルエーテル系やシリ
コーン系などの粘着剤で公知の適宜なポリマーや粘着付
与剤などからなるものを用いてよく、特に限定はない。
一般には、ゴム系ポリマーからなるものが用いられる。
そのゴム系ポリマーの具体例としては、天然ゴムやブチ
ルゴム、ゴムアスやポリイソプレンゴム、ポリイソブチ
レンゴムやNBR、再生ゴムやスチレン・ブタジエンゴ
ム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体
ゴムやスチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合
体ゴムなどがあげられる。ポリマー成分の種類で耐水性
などの基本的性能を調節することができる。
ネンやβ−ピネン重合体、ジテルペン重合体やα−ピネ
ン・フェノール共重合体の如きテルペン系樹脂、脂肪族
系石油樹脂や芳香族系石油樹脂、脂肪族・芳香族共重合
体系石油樹脂の如き石油系樹脂、その他、ロジン系樹脂
やクマロンインデン系樹脂、フェノール系樹脂やキシレ
ン系樹脂、アルキド系樹脂などがあげられる。粘着付与
剤の配合量でガス管に対する密着力などを調節でき、そ
の配合量はポリマー100重量部あたり5〜1000重
量部、就中10〜500重量部が一般的であるが、これ
に限定するものではない。
乾性油や高粘度潤滑油、鉱物油や不乾性油などの油分を
混合してなるグリースなどとして公知の適宜な粘稠組成
物を用いてよく、特に限定はない。就中、サフラワー油
やトウモロコシ油、ひまわり油や大豆油、アマニ油やエ
ノ油、キリ油や麻実油、イワシ油やニシン油、オイチシ
カ油などの乾性油と、動植物油や石油系潤滑油の如き天
然系潤滑油、ポリブテンの如きポリオレフィン類やケイ
酸エステル、グリースの如き合成系潤滑油などの高粘度
潤滑油を主成分とする粘稠組成物が耐水性などの点より
好ましく用いられる。
を配合して、防食型又は防音型、あるいは防食兼防音型
の特性を示すものとされる。すなわち粘着遮水シート
は、そのガス管に対する粘着密着性に基づいて防錆剤を
含有しない場合にも防食効果を示すものであるが、その
コンパウンドに防錆剤を含有させることで防食効果を高
めることができる。一方、防音効果は遮音材を含有させ
ることで発生し、その場合に防音効果を主目的とした粘
着遮水シートとする場合には、コンパウンドへの遮音材
の配合割合が高められる。さらに防音効果と高い防食効
果との両方を主目的とした粘着遮水シートとする場合に
は、コンパウンドにおける防錆剤と遮音材の両方の配合
割合が高められる。
なものを用いてよい。ちなみに防錆剤の例としては、ペ
トロラタム、高級脂肪酸やナフテン酸やアルケニルコハ
ク酸の如きカルボン酸類、カルボン酸等のナトリウム塩
やカルシウム塩、バリウム塩やアルミニウム塩、マグネ
シウム塩の如き有機酸塩類、ソルビタンモノオレエート
やジラウリルホスフェートの如きエステル類、シクロヘ
キシルアミンの如きアミン類、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩の如き陰イオン系や陽イオン系、非イオン系や
多価アルコールエステル・脂肪酸ショ糖エステルの如き
両性系等の界面活性剤などがあげられる。
ラグの如き金属やセラミック等の無機粉末などがあげら
れ、高比重物が好ましく用いられる。
ベース成分と防錆剤又は/及び遮音材のほかに、必要に
応じて例えばタルクや炭酸カルシウム、ベントナイトや
クレーの如き一般的な無機系充填剤、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体やポリ塩化ビニル、エチレン・酢酸ビニル
・塩化ビニル共重合体や液状ゴムの如きポリマー類ない
しカーボン等の有機系充填剤、可塑剤や軟化剤、老化防
止剤や着色剤、防カビ剤や酸化防止剤、顔料やチキソロ
ープ剤等の増粘剤などの適宜な添加剤を配合することが
できる。
は、粘着力や粘度ないし稠度などに応じて適宜に決定し
うるが、一般には上記した粘着遮水シート形成用のベー
ス100重量部あたり、防錆剤5〜1000重量部、就
中10〜500重量部、特に20〜300重量部、遮音
材100〜5000重量部、就中200〜3000重量
部、特に300〜2000重量部、その他の添加剤10
00重量部以下、就中5〜500重量部、特に10〜2
00重量部の使用割合が好ましい。
プラネタリーミキサやニーダ等による適宜な方式で混合
することにより行うことができる。またコンパウンドの
シート化も、例えばコンパウンドに繊維を配合するなど
して形状維持性を付与し、それをシートに成形する方
式、コンパウンドを多孔質基材に含浸させる方式、コン
パウンドを支持基材上に付設する方式などの適宜な方式
で行うことができる。
〜400、就中70〜300、特に100〜200に調
節したものが、多孔質基材への充填作業性や得られた粘
着遮水シートの施工性などの点より好ましい。用いる多
孔質基材については特に限定はなく、例えばポリエステ
ル繊維やポリプレン繊維、ポリアミド繊維などの適宜な
繊維からなる例えば織布や不織布やフェルトなどの適宜
なものを用いうる。コンパウンドを含浸した状態で柔軟
性に優れる粘着遮水シートを形成する多孔質基材が好ま
しい。なお多孔性基材は、コンパウンドの保持材や施与
作業時の補強材、層厚の調節材や均一化材、衝撃緩和材
や損傷防止材等の保護材などとして機能する。
は、紙や金属等の適宜な材質からなる薄葉体を用いうる
が一般には、プラスチックからなるフィルムや発泡体な
どが用いられる。そのプラスチックについては、例えば
ポリエチレンやポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニルな
どの適宜なものを用いてよく、特に限定はない。また支
持基材の厚さは、適宜に決定しうるが、一般には柔軟性
などの点より10〜500μm、就中20〜300μm、
特に30〜100μmが好ましい。
定しうるが、一般には取扱性や巻付け方式等による施工
性、特にガス配管のエルボ部やバルブ部やフランジ部等
の異形部や異径部等からなる異型部などへの柔軟性に基
づく追従密着性などの点より、0.1〜10mm、就中
0.3〜8mm、特に0.5〜6mmが好ましい。
外周に設ける吸音発泡成形体層等の施工性などの点より
は、片面に粘着を阻止する非粘着表皮層を有することが
好ましい。その非粘着表皮層の形成は、例えば上記した
支持基材を密着させる方式などにより行うことができ
る。従って上記のコンパウンドの付設方式ではそれに用
いた支持基材をそのまま非粘着表皮層として用いること
ができる。
する場合、その面密度が1.0以上、就中2以上、特に
3以上となるように形成することが好ましい。一方、面
密度が増加するほど単位面積あたりの重量が増加して施
工しにくくなるので20以下、就中10以下の面密度と
することが施工性等の点より好ましい。なお粘着遮水シ
ートの粘着面は、実用に供するまでの間、セパレータ等
を仮着して汚染等の防止を図ることが好ましい。
工等に有利なテープや小面積シート等の適宜な形態に調
節でき、エルボ部やバルブ部やフランジ部等の異形部や
異径部等からなる異型部などに適合した被覆形態の展開
形状に予め成形したものなどとして形成することもでき
る。また粘着遮水シートは、防食効果に優れる層と防音
効果に優れる層を重畳状態で有するものなどとして形成
することもできる。さらに防食型と防音型の各粘着遮水
シートでガス配管を重畳被覆した構造とすることもでき
る。
ス管を被覆する吸音発泡成形体層は、発泡構造による吸
音効果に基づく防音効果と、断熱効果に基づく防露効果
を発揮するものである。その吸音発泡成形体層は、ガス
配管の被覆形態に予め形成してガス管に装着できるよう
にした発泡体チップの集成成形体として形成することが
できる。
どして作製した発泡体チップを、その表面に接着剤を塗
布するなどして筒体、あるいはガス配管の異型部などに
適合した被覆形態を形成するようにした所定の金型に充
填して圧縮成形したものなどが好ましく用いうる。筒体
や異型部用等のガス配管に装着適用する被覆形態は、カ
ット線を入れたり半割形とするなどの方式が施工性等の
点より好ましい。なお発泡体チップの圧縮接着用の接着
剤には適宜なものを用いうるが、酢酸ビニル系の如きホ
ットメルト型接着剤が好ましく用いられ、塗布性の点よ
りはエマルジョンタイプなどが好ましく用いうる。
適宜なものを用いうる。ちなみにその例としては、ウレ
タン系発泡体、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレ
フィン系発泡体、アクリル系発泡体、塩化ビニル系発泡
体、エチレン・プロピレン系発泡体、SBR系発泡体、
NR系発泡体、NBR系発泡体、それらのブレンド系発
泡体などのプラスチックやゴムなどからなるものがあげ
られる。
ましく、断熱効果の点では独立気泡が好ましい。従って
目的に応じて適宜な発泡構造の発泡体を用いることがで
き、吸音発泡成形体は、2種以上の発泡体を用いて形成
することもできる。厚さは、防音効果や防露効果等の点
より、1〜100mm、就中3〜70mm、特に5〜40mm
が好ましい。なお吸音発泡成形体層は、均一厚である必
要はなく、特に異型部などでは部分的に厚さが異なって
いてもよい。
や施工時等における発泡構造の破壊を防止する点などよ
りその片面、特に外表面に保護皮膜層を設けることが好
ましい。保護皮膜層の形成には、プラスチックの薄葉体
からなる粘着遮水シートで例示した支持基材を用いう
る。就中、軽量化等を目的にポリエチレンやポリプロピ
レンの如きポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニルなどか
らなるフィルムやシートなどが好ましく用いられる。
0.1〜5mm、就中0.5〜3mm、特に1〜2mmが好ま
しい。保護皮膜層と吸音発泡成形体との密着処理は、例
えば接着剤による接着方式や熱融着方式などの適宜な方
式で行ってよい。
ととなる粘着遮水シート層や吸音発泡成形体層を保護し
遮水する目的の防水保護テープ層を必要に応じて設ける
ことができる。防水保護テープ層としては、吸音発泡成
形体層の外周に巻付け方式や貼付け方式等で容易に付設
できる柔軟性を有し、施工後は固体物として内部の保護
力に優れる状態となるものが好ましい。その目的は、例
えば硬化型の防水保護テープなどにより達成できるが、
その防水保護テープは例えば無機系充填剤を配合したポ
リマー水分散液からなるコンパウンドを多孔質基材に含
浸させてなるテープなどとして形成することができる。
透湿度に優れることがより好ましく、また硬化(固化)
が自然乾燥で進行することが好ましい。すなわちポリマ
ー水分散液を乾燥固化前の未硬化の状態で含有して良好
な柔軟性による良好な施工性を示し、施工後は自然乾燥
方式等にても短時間で乾燥固化(硬化)して多孔質基材
とポリマーコンパウンドの硬化物からなる強度や耐衝撃
性等に優れる複合体を形成するものであることが好まし
い。
アクリル系樹脂やポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合体や塩化ゴム、塩素化ポリオレフィンやポリ
エチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体やエチレン・
プロピレン共重合体、エチレン・エチルアクリレート共
重合体やポリビニルブチラール、ポリブタジエンやエポ
キシ系樹脂、アミノ系樹脂やウレタン系樹脂、シリコー
ン系樹脂やアルキド系樹脂、フェノール系樹脂などの適
宜なポリマーのエマルジョンなどからなるポリマー水分
散液と、上記した粘着遮水シートで例示の無機系充填剤
や多孔質基材などを用いて行うことができる。
溶剤の使用を回避でき、吸音発泡成形体層の有機溶剤に
よる溶解を防止できて、吸音発泡成形体層の上面に直接
被覆施工することも可能となり、また施工後の乾燥固化
による皮膜化も達成することができる。なお吸音発泡成
形体層が保護皮膜層を有するなどして溶剤に耐える場合
には、溶剤型のポリマー溶液なども用いうる。
用割合は、形成される皮膜強度などに応じて適宜に決定
でき、一般にはポリマー(固形分)100重量部あた
り、300重量部以下、就中1〜200重量部、特に5
〜100重量部が用いられる。多孔性基材への含浸液
は、ポリマー水分散液と無機系充填剤を混合することに
より調製でき、その調製に際しては例えば可塑剤や老化
防止剤、防カビ剤や酸化防止剤、顔料ないし着色剤など
の適宜な添加剤を必要に応じて配合することができる。
より0.1〜2mm、就中0.2〜1.5mm、特に0.4
〜0.8mm厚の多孔性基材を用いて、0.3〜3mm、就
中0.4〜2mm、特に0.5〜1mmとしたものが好まし
い。また乾燥固化により鉛筆硬度に基づいてB〜3H、
HB〜Hの硬さの皮膜を形成するものが好ましい。
に固有のカラー化などを目的にガス管被覆構造の最表面
に必要に応じて設けられるものである。トップコート層
は、塗料の塗布方式などで形成でき、その塗料には例え
ばエポキシ樹脂系塗料やアミノ樹脂系塗料、ウレタン樹
脂系塗料やシリコーン樹脂系塗料、アルキド樹脂系塗料
やフェノール樹脂系塗料、ビニル樹脂系塗料やラテック
スないしゴム系塗料などの適宜なものを用いうる。
性等に優れて防水性や耐久性に優れ、防水保護テープ層
の直上に設ける場合には乾燥固化した防水保護テープと
の密着性に優れるものである。かかる点よりは一般に、
ウレタン樹脂系塗料が好ましいがこれに限定するもので
はない。なお塗料は、エマルジョン型や溶液型等のいず
れのタイプであってもよく、架橋硬化型などであっもよ
い。また塗料には、例えば充填剤や老化防止剤、防カビ
剤や酸化防止剤、紫外線吸収剤やオゾン劣化防止剤、顔
料ないし着色剤などの適宜な添加剤を必要に応じて配合
することができる。
や貼付け方式等により容易に施工でき、またトップコー
ト層も樹脂塗料の塗布方式等で作業性ないし施工性よく
形成することかできる。なおトップコート層には、拭取
りが困難なゴミや埃等の付着による汚染を長期に防止し
て優れた美観を長期に維持する利点などもある。
えば次の方法により形成することができる。すなわち適
用対象のガス管に粘着遮水シートを直巻方式や接着方
式、横巻方式や縦添方式等の適宜な方式で施与して粘着
遮水シート層を形成した後、その上に吸音発泡成形体を
装着被覆方式で施与して粘着遮水シート層を被覆する状
態に吸音発泡成形体層を形成する。
に防水保護テープを直巻方式や接着方式、横巻方式や縦
添方式等の適宜な方式で施与して、それを自然乾燥方式
やドライヤー等による強制乾燥方式等の適宜な方式で乾
燥固化させた後、その防水保護テープ層の上に塗布方式
や吹付け方式等の適宜な方式で塗料を施与し、それを乾
燥硬化させて塗料皮膜からなるトップコート層を形成す
る方法などにより行うことができる。前記において、粘
着遮水シート層や吸音発泡成形体層や防水保護テープ等
の各間には、必要に応じてポリエチレンやポリプロピレ
ン等のフィルムなどからなる適宜な遮断層を介在させる
こともできる。なおトップコート層の形成に際しては、
防水保護テープ層が実質的に接着力を示さない程度に固
化していることが望ましいが、未固化状態にても塗料の
施与は可能である。
属、特に鉄系金属からなるガス管に好ましく適用でき、
ガス供給者によるガス配管や石油化学プラント等におけ
るガス配管などの種々の目的のガス配管に適用すること
ができる。特にガスの断熱噴射による冷却効果などによ
り、音と結露が伴うガス配管などに有利に適用すること
ができる。
0部、軟化剤10部及び粘着付与剤10部を混練してそ
れをシートに成形してなる厚さ6mmの粘着遮水シート
(面密度1.7)を、稼動中のガス整圧所のカバナーに
おける出口側エルボ部(エルボを含むその片端部のフラ
ンジ連結部と、他端の床部まで)と、エルボに床下で連
結された盲フランジ付き立上り管の外周に貼付け方式で
単層被覆して粘着遮水シート層を設けた。
化ビニルからなる厚さ1mmの保護皮膜フィルム上に、E
PDM発泡体チップ50部とウレタン発泡体チップ50
部の混合物からなる厚さ30mmの発泡体層を密着形成し
てなる、総厚31mmで半割状の被覆形態からなる吸音発
泡成形体を前記の粘着遮水シート層の外周に単層装着し
て吸音発泡成形体層を設け、防音防食防露構造を形成し
た。
ウム(難燃剤)35部、粘着付与剤13部及びドライヤ
2部を混練してそれをシートに成形してなる厚さ1.1
mm、幅100mmのテープ状の粘着遮水シート(面密度
1.3)を用いて55%ラップ巻方式で粘着遮水シート
層を形成したほかは実施例1に準じて防音防食防露構造
を得た。
部、増粘剤2.5部及び顔料2.5部の混合物を不織布
に含浸させてなる厚さ0.6mm、幅100mmの防水保護
テープを55%ラップ巻方式で吸音発泡成形体層の上に
巻回して自然乾燥させることにより防水保護テープ層を
付加したほかは実施例1に準じて防音防食防露構造を得
た。
プ層を付加したほかは実施例2に準じて防音防食防露構
造を得た。
成形体層を設けたほかは実施例1に準じて防音防露構造
を得た。
る防食塗装を施した後、その外周に厚さ50mmのロック
ウール層を設け、それを亜鉛鉄板からなる半割筒で固定
して防音防露構造を得た。
そのエルボ部の中央部位置上方100mm離れた位置にお
いて測音した。また6ヵ月放置した後、被覆層を剥がし
てガス管における錆の発生の有無を調べた。さらに被覆
層の表面に結露が発生するか否かを調べた。なお、防音
(防食)防露構造が無い場合の音レベルは100dBで
あった。
Claims (4)
- 【請求項1】 防錆剤及び遮音材の少なくとも一方を含
有してガス管に密着する粘着遮水シート層と、その外側
に配置されてガス管を被覆する吸音発泡成形体層を少な
くとも有してなり、その吸音発泡成形体層がガス配管の
被覆形態に予め形成された発泡体チップの集成成形体を
ガス管に装着したものであることを特徴とするガス配管
の防音防食防露構造。 - 【請求項2】 請求項1において、粘着遮水シート層が
その外表面に非粘着表皮層を有してそれに吸音発泡成形
体層が隣接し、その外側にガス管を被覆する防水保護テ
ープ層を有する防音防食防露構造。 - 【請求項3】 請求項2において、防水保護テープ層の
外表面に着色樹脂皮膜からなるトップコート層を有する
防音防食防露構造。 - 【請求項4】 ガス管に装着できるようにガス配管の被
覆形態に予め形成された発泡体チップの集成成形体から
なる吸音発泡成形体層の片面に、プラスチックの薄葉体
からなる保護皮膜層を有することを特徴とする吸音発泡
成形体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16799397A JP3391663B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | ガス配管の防音防食防露構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP16799397A JP3391663B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | ガス配管の防音防食防露構造 |
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JPH112385A JPH112385A (ja) | 1999-01-06 |
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