JP4701449B2 - 通気型複合防水、防食層およびその施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は屋根、屋上、ベランダ、床、駐車場などに付設することができる通気型複合防水、防食層の構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来コンクリート建造物の屋上等における防水、防食工法としては、屋上のコンクリート基部面にゴムアスファルト防水シートを張り付ける熱工法あるいは常温自着法や、軟質FRP防水層をライニングしたり、工場成形したFRP成形板を張り付ける工法などが行われている。ゴムアスファルト防水層はクラック追従性に富み、補修も比較的簡単に行うことができる。また、軟質FRP防水層は、高い強度、耐荷重性を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ゴムアスファルト防水シートを用いる工法では、耐候性、耐水性、耐摩耗性、耐食性に乏しく、荷重が加えられると変形するので一般には重量物を載置したり、重歩行には適していないなどの問題点がある。
一方、FRP防水層を形成する工法においては、基礎部のクラックに対する追従性に乏しいため亀裂が生じたり、基礎部に含まれる水分が層間の接着を不良にし、膨れが生じたり、層間が剥離したりすることがある。
【0004】
【課題を解決する手段】
本発明者は前記ゴムアスファルト防水工法と、軟質FRP防水工法の長所を生かし、それぞれの短所を補い合うためにゴムアスファルト層と軟質FRP層を複合化する工法を考え、実験を重ねたところ、その複合化によってもなお克服できない問題点のあることが判明した。
その問題点とは、防水層施工後、コンクリート等の下地に含まれる水分が気化してゴムアスファルト層の下面に達して凝結し、また水蒸気や、有機揮発分の一部はゴムアスファルト層を通過してFRP層下面に達し、そこでも層の剥離と膨れを生じさせ、昼間には水蒸気であった水分は、温度の降下とともに結露して剥離した接着面の再接着を妨げ、それが繰り返されて剥離面積が拡大してゆく。そして層間の剥離は、通気型複合防水、防食層全体の劣化を早め、その防水、防食機能を急速に低下させる。
【0005】
そこで本発明者は、ゴムアスファルト層上にFRP層を重ねた構造の防水、防食層の下面または各層の層間に気体が発生する機構やその排出方法について鋭意研究を重ねた結果、ゴムアスファルト層の上面および下面の接着部に工夫を凝らして気体の排出路を確保すると共に、脱気部を配設することによりその課題を解決した。すなわち本発明は
1.下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)、ゴムアスファルト層(3)、中塗プライマー層(4)、軟質FRP層(5)、必要により中塗層(6)、および上塗層(7)の順に積層、接着して形成され、ゴムアスファルト層(3)とその上層及び下層との接着が、ゴムアスファルト層(3)の上面及び下面のそれぞれに、連続した非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数の独立接着部(31)、(32)により接着されており、且つそれらの層間に存在又は発生する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱気部(8)を適宜数配設した通気型複合防水、防食層、
2.ゴムアスファルト層(3)下面の独立接着部(32)の表面が網目状の凹凸を有するものである1.記載の通気型複合防水、防食層、
3.ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接着部(31)がドット状または小円状である1.記載の通気型複合防水、防食層、
【0006】
4.ドット状または小円状の接着部が、ゴムアスファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に多数のドット状または小円状の穴開き非粘着性フィルム(37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に露出させることにより形成させたものである3.記載の通気型複合防水、防食層、
5.ゴムアスファルト防水層(3)が、不織布で補強されたものである1.記載の通気型複合防水、防食層、
6.下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)を形成させ、その上に、上面及び下面のそれぞれに、連続した非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数の独立接着部(31)、(32)を有するゴムアスファルト層(3)を形成させ、その上に中塗プライマー層(4)を形成させ、その上に軟質FRP層(5)をライニングし、その上に必要により中塗層(6)を設け、ついで上塗層を塗布して複合防水、防食層を形成し、且つ層間に存在又は発生する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱気部(8)を適宜数配置する通気型複合防水、防食層の施工方法、
7.ゴムアスファルト層(3)の下面の独立接着部(32)表面が網目状の凹凸を有するものである6.記載の通気型複合防水、防食層の施工方法、
【0007】
8.ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接着部(31)が多数のドット状または小円状である6.記載の通気型複合防水、防食層の施工方法、
9.ドット状または小円状の接着部が、ゴムアスファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に多数のドット状または小円状の穴開き非粘着性フィルム(37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に露出させることにより形成させたものである8.記載の通気型複合防水、防食層の施工方法、および
10.ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補強されたものである6.記載の通気型複合防水、防食層の施工方法、
である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、〔図1〕に示す通気型複合防水、防食層の断面図を基に説明する。
下地(1)は本発明の通気型複合防水、防食層を施工する基礎材であり、たとえばコンクリート、モルタル、発泡コンクリートなどセメント系下地、例えば木板、コンパネ、ベニヤ板などの木質系材料またはこれらに更に不燃板などを固定したものなどが挙げられる。
下地(1)の上に下塗プライマー層(2)を形成させることにより、その上に形成するゴムアスファルト層(3)と下地(1)との接着性を高めることができる。
この下塗プライマーとしては、アスファルト系プライマー、ゴム系プライマー、熱可塑性合成樹脂系プライマー又は熱硬化型合成樹脂系プライマーなどを使用することができる。アスファルト系プライマーとしてはアスファルトまたはゴム混入アスファルトが、ゴム系プライマーとしてはクロロプレンゴム、ブチルゴムのようなゴムが、熱可塑性合成樹脂プライマーとしてはアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂のような熱可塑性樹脂が、各々、有機溶剤に溶かしたもの、エマルジョン化したものとして用いられる。熱硬化型合成樹脂系プライマーとしては不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリルウレタン樹脂などが使用できる。これらの中ではアスファルト系プライマーが好ましい。
【0009】
下塗プライマー層の上に、ゴムアスファルト層(3)を積層、接着させる。
ゴムアスファルト層(3)は、不織布(35)を溶融ゴムアスファルト組成物に浸潰したり、得られた含浸シートの上面および/または下面にゴムアスファルト組成物の層を積層、一体化して形成した強靱なゴムアスファルト層である。
不織布としては、たとえば、ガラス繊維、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系などの合成繊維からなる不織布が好適に用いられ、ポリエステル系合成繊維が特に好ましく用いられる。
不織布に含浸、被覆、積層させるゴムアスファルト組成物は、アスファルトとゴム物質の混合物に、必要より熱可塑性樹脂、充填剤およびイオウを添加混合し、100〜200℃に加熱して得ることができるものである。
ゴムアスファルト組成物における各成分の混合割合は、特に制限されないが、好ましくは、アスファルト100重量部に対し、ゴム物質5〜50重量部、熱可塑性樹脂1〜20重量部、充填剤10〜100重量部、イオウ0.01〜0.5重量部程度である。
ゴムアスファルト組成物におけるアスファルトとしては、たとえば天然アスファルト、アスファルタイトのような天然産のものや、石油アスファルトなどが使用できる。
【0010】
ゴム物質としては、天然ゴム、合成ゴム、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、SBS型の熱可塑性弾性体といわれるスチレン−ブタジエンブロック共重合体、クロロプレンゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴムなどが使用されている。
熱可塑性樹脂としては、エチレン重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ABA型のスチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアクリロニトリルなどを使用することができ、特にポリエチレン、ポリプロピレンが好適に使用できる。
充填剤としては、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー、カーボンブラックなどの粒子状無機充填剤を使用することができる。
イオウとしては、一般にゴム加硫において使用されるものであればどのようなイオウでも使用することができる。
ゴムアスファルト組成物にはその他一般にゴム配合で使われる有機配合剤、例えばプロセスオイル、ワセリン、石油樹脂、低分子ポリエチレンなどの石油系軟化剤などを適宜添加混合することもできる。
本発明において用いられるゴムアスファルト防水層を構成するシートは、不織布とゴムアスファルト組成物とを自体公知の方法で、例えば張り合せロールを用いて、100〜200℃で重ね合わせることによって得ることができる。なお、シート上面は、シートを巻いたときに強固な接着を防止するため、微粉粒鉱物石を薄く散布しておいてもよい。
【0011】
本発明に使用されるゴムアスファルト防水シートの特徴は、その上面および下面における他層との接着が全面接着ではなく、連続した非接着部(33)、(34)を残して設けられた独立接着部(31)、(32)により行われていることである。すなわち、上面および下面は、それぞれ、例えば〔図2〕に示されるような独立接着部(31)、(32)と独立接着部を取り囲んで連続した非接着部(33)、(34)から成りたっている。独立接着部の形状としては、例えば円、長円や多角形の島状、帯状、縞状などが挙げられる。また、ゴムアスファルト層の下面の独立接着部(32)の表面が、網目模様の凸凹を有していると、接着時、その凸部が、押し広げられて、接着を円滑、かつ強固に行うことができる。
このように連続した非接着部を設けることにより、層間に存在または発生した気体、例えば水蒸気は、どの方向にも自由に移動でき、後述する随所に設けられた脱気部(8)から外部に排出される。ゴムアスファルトシートに個々に独立した部分接着部を設けるには、ゴムアスファルトシートの上面及び下面に例えば、ドット状、畝状、小円状、多角状の独立した接着部を形成するよう粘着剤等を塗布してもよいが、好ましい部分接着部形成法は全面に粘着剤を塗布しておき、その上に例えばドット状や小円状に穴を開けたポリエチレン等の非粘着性熱可塑性フィルム(37)を張り付ける方法である。ゴムアスファルト層の厚みは、1〜5mm程度が好ましい。
【0012】
ここで、適宜の間隔をおいて、例えば、10〜50m2当たりに一カ所の割合で、脱気部(8)を配設する。脱気部は、ゴムアスファルト層(3)から下塗プライマー層(2)までを筒形に切り取り、その欠損部に覆い被せて蓋付きの脱気筒(81)を設置する。
次に、ゴムアスファルト層(3)の上に中塗プライマー層(4)を形成させる。中塗プライマー層の形成は前述の下塗プライマー層の形成と同様にして実施すればよい。ゴムアスファルト層(3)の上面が多数の穴開きフィルムの貼り付けによって形成されている場合は、その上面全面に中塗プライマーを塗布するだけで、その中塗プライマー層を介して上にくる軟質FRP層(5)との部分接着部を形成させることができる。
中塗プライマー層を設けた後、軟質FRP層の形成は、中塗プライマー層の上に直接ガラス繊維マットと不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、樹脂等の未硬化樹脂によるライニングを施して、軟質FRP層(5)を形成させる。
ガラス繊維マットとしては、ガラス単位重量が300〜600g/m2のガラスチョップドストランドマットが用いられる。このマットに不飽和ポリエステル樹脂等の未硬化樹脂を脱泡しながら含浸させてライニングを行い、軟質FRP層(5)を形成させ、硬化させる。この場合、不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂の使用量は1〜5kg/m2、好ましくは2〜4kg/m2である。
【0013】
軟質FRP層(5)が硬化した後、必要により中塗用樹脂による中塗層(6)を形成させ、ついで上塗用樹脂により上塗層(8)を形成させる。
中塗用、または上塗用樹脂としては、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂などの中塗材、上塗材が用いられる。上塗材には更に適宜の骨材を添加することによりスリップ防止上塗層が形成される。
中塗材、上塗材の塗布量は、それぞれ0.3〜1kg/m2程度であり、刷毛、ローラー、スプレーガンなどで均一に塗布し、硬化させることにより施工は完成する。
下地(1)に含まれていた水分はゴムアスファルト層の下部に達するが、非接着部が脱気部(8)まで通じているので、水蒸気などの気体はその非接着部を通って脱気部(8)まで達し、その脱気部から大気中に放出される。
また、ゴムアスファルト層(3)とその上部層との接着も部分接着又は点接着であるので、温度変化による層全体の反りや変形に追従することができる。またゴムアスファルト層(3)の下部層との接着も部分接着であるので、ゴムアスファルト層の下に存在又は発生する気体は、非接着部を通って脱気筒に誘導され、外部に放出される。したがって、通気型複合防水、防食層の膨れや、層間剥離が発生せず、長期の亘ってその機能が維持される。
更にまた、部分接着や、点接着は下地の振動に対して高い追従性を有しており、全面接着よりも遙かに亀裂が生じにくい
【0014】
【実施例】
以下に実施例及び試験例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
(i)陸屋根ビルの改修工事で、下地モルタル上にアスファルト系プライマー(商品名:NP−ASプライマー、日豊化学産業株式会社製品)を塗布量0.3kg/m2でローラにより均一に塗布した。
(ii)プライマーが乾燥した後、その上に合成ポリエステル不織布で補強されたSBS改質ゴムアスファルト部分接着型通気用シート(アデパーJS−20、シプラスト社製)を張り、継ぎ目にはガラスクロステープ(NPテープ、50mm巾)を張り付けて固定する。
このSBS系改質アスファルトシートは、シート下面に下地層と接着できる箇所を帯状にかつ、不連続に設けてある。また、シート上面に微粉粒鉱物石を設け、さらに上面に多数の貫通孔を設けたポリエチレンフィルムを一体に設けてある。そしてシート内部には強度を増すためにポリエステル製の不織布が埋設してある。
(iii)これまでに形成させた層に円型の穴を開け、その穴を覆うように脱気筒を載置してガラスクロステープで固定する。
(iv)ゴムアスファルト部分接着型通気用シートの上面に中塗プライマーとして一液性ウレタンプライマー(NP−K,日豊化学産業株式会社製品)を0.2kg/m2で塗布する。
(v)ランニング用軟質ポリエステル樹脂(NP−200、日豊化学産業株式会社製品)とガラスマット(ニッポーガラスマット#450、日豊化学産業株式会社製品)を用いてライニングを施し、軟質FRP層を形成させる。この時の不飽和ポリエステル樹脂の使用量は2kg/m2であった。
(vi)軟質FRP層が硬化した後ビニルエステル樹脂(NP−820、日豊化学産業株式会社製品)により塗布量0.5kg/m2中塗りをする。
(vii)最後に骨材入りポリエステル系樹脂(NP−ポリトップカラー、日豊化学産業株式会社製品)を用いて塗布量0.3kg/m2で上塗りをし施工完了とする。
【0015】
【発明の効果】
本発明により形成された通気型複合防水、防食層は、従来のゴムアスファルト防水層のクラック追従性と軟質FRP通気型複合防水、防食層の強靱性、耐候性、重歩行性、高い防水、防食性を兼ね備え、さらに、ゴムアスファルト層の上層および下層への接着を点接着又は部分接着することによりそれらの層間に存在する水、水蒸気等を任意随所に設けられた脱気部の方向に移動させて外部に放出するという機能を有している。従って、下地に含まれていた水分が通気型複合防水、防食層の層間に移行しても、層間に膨れや剥離が起こらず長期に亘ってその防水、防食機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である通気型複合防水、防食層と、脱気部の断面図である。
【図2】本発明に使用されるゴムアスファルト防水シートの斜視図である。
【図3】本発明の通気型複合防水、防食層における水分の移動方向を示す模式図である。
【符号の説明】
1.下地
2.下塗りプライマー層
3.ゴムアスファルト層
31.ゴムアスファルト層上部の独立接着部
32.ゴムアスファルト層下部の独立接着部
33.ゴムアスファルト層上部の非接着部
34.ゴムアスファルト層下部の非接着部
35.不織布
36.剥離シート
37.小円状の穴開き非粘着性フィルム
4.中塗りプライマー層
5.軟質FRP層
6.中塗り層
7.上塗り層
8.脱気部
81.脱気筒
82.脱気筒の蓋
9.押さえ金具
矢印は、水分の移動方向を示す。
Claims (10)
- 下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)、ゴムアスファルト層(3)、中塗プライマー層(4)、軟質FRP層(5)、必要により中塗層(6)、および上塗層(7)の順に積層、接着して形成され、ゴムアスファルト層(3)とその上層及び下層との接着が、ゴムアスファルト層(3)の上面及び下面のそれぞれに、連続した非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数の独立接着部(31)、(32)により接着されており、且つそれらの層間に存在又は発生する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱気部(8)を適宜数配設した通気型複合防水、防食層。
- ゴムアスファルト層(3)下面の独立接着部(32)の表面が網目状の凹凸を有するものである請求項1記載の通気型複合防水、防食層。
- ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接着部(31)がドット状または小円状である請求項1記載の通気型複合防水、防食層。
- ドット状または小円状の接着部が、ゴムアスファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に多数のドット状または小円状の穴開き非粘着性フィルム(37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に露出させることにより形成させたものである請求項3記載の通気型複合防水、防食層。
- ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補強されたものである請求項1記載の通気型複合防水、防食層。
- 下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)を形成させ、その上に、上面及び下面のそれぞれに、連続した非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数の独立接着部(31)、(32)を有するゴムアスファルト層(3)を形成させ、その上に中塗プライマー層(4)を形成させ、その上に軟質FRP層(5)をライニングし、その上に必要により中塗層(6)を設け、ついで上塗層(7)を塗布して複合防水、防食層を形成し、且つそれらの層間に存在又は発生する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱気部(8)を適宜数配設する通気型複合防水、防食層の施工方法。
- ゴムアスファルト層(3)の下面の独立接着部(32)表面が網目状の凹凸を有するものである請求項6記載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
- ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接着部(31)がドット状または小円状である請求項6記載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
- ドット状または小円状の接着部が、ゴムアスファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に多数のドット状または小円状の穴開き非粘着性フィルム(37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に露出させることにより形成させたものである請求項8記載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
- ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補強されたものである請求項6記載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
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