JP5209853B2 - 長尺床シートと下地との接着による床構造体 - Google Patents

長尺床シートと下地との接着による床構造体 Download PDF

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本発明は、下地の歪を吸収することのできる長尺床シートと下地との接着による床構造体に関する。
従来、ルーフバルコニーや屋上あるいは室内に長尺の床シートを施工する場合、開放廊下と同じように床シートを下地全面に接着剤を塗布することにより貼り付けている。しかしながら、ルーフバルコニーや屋上は、防水層の上にモルタルが打設されており、そこに接着剤を全面に塗布して床シートを施工すると、下地水が上昇した場合に上昇した下地水の逃げ場がなく、床シートがふくれあがる。また、モルタルは打設後も動くため、その対策として目地を切り、そこに弾性目地材等を埋設している。このため床シートを施工後、モルタルが動いた場合には、モルタルと床シートが全面に接着剤で固定されていると床シートが破断したり浮いたりする。このような問題は、コンクリートやモルタルを下地とする室内における長尺床材施工の場合にも発生する。
本出願人は、先に床暖房に基因する床暖房下地の歪やクラックを吸収して床仕上材に悪影響を及ばさないように、床暖房下地と床仕上材との間に部分的に空間部を設けることをことを特許文献1により提案している。
しかしながら、この技術はあくまでも床暖房下地と床仕上材との関係に関する技術であり、ルーフバルコニーなどにおいて、雨水などが端部などから下地に廻り込んだり、元々、下地に多く残存していた下地水が上昇して下地上の床仕上材がふくれたり、破断したりするのを防止することは全く念頭にない技術である。
特開平10−131470号公報
本発明の目的は、ルーフバルコニー、プールサイド、屋上あるいは室内などにおいて、雨水や漏水などが端部などから下地に廻り込んだり、元々、下地に多く残存していた下地水が上昇して下地上の床仕上材がふくれたり、破断したりするのを防止することのできる新規な「長尺床シートと下地との接着による床構造体」を提供する点にある。
本発明の第1は、長尺床シートと下地が、接着部分(a)、及び連通する非接着部分(b)からなる床構造体であって、床構造体の三方の端部がシーリング剤によりシールされており、一方の端部のみがシールされておらず、かつシールされていない端部は下地の勾配が低い側にあることを特徴とする床構造体に関する。
本発明の第2は、尺床シートの裏面に凹凸が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床構造体に関する。
本発明の第3は、下地が目地を有する場合には、接着部分(a)が目地を跨がない構造としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の床構造体に関する。
前記長尺床シートの裏面に凹凸を設ける態様は、長尺床シートそれ自体の裏面に凹凸が設けられていてもよいが、長尺床シートとして、長尺の表面床シートの裏面に、「裏面に凹凸をもつ下地シート」を積層したものであってもよいし、下地に、「裏面に凹凸のあるシート」を本発明の要領で接着した後、その上に長尺の表面床シートを接着してもよい。
下地と長尺床シートを固定するために塗布する接着剤を部分的にして、一部固定にする場合、特に動きやすい目地部付近には接着剤を塗布せず床シートを固定しないことが好ましい。これにより、下地が動いても長尺床シートが固定されていない部分で下地の動きを吸収し、長尺床シートの破断を防ぐ。
下地水が上昇してきたとき、長尺床シート裏面に凹凸を設けておけば、下地に接着剤を塗布し、貼りつけても裏面の凹凸の溝が埋まらないため、下地水が上昇しても凹凸の溝を伝って、下地と長尺床シートの間に逃げられる。そして、最終的に下地と長尺床シートとの間にある水は、下地の勾配がついている勾配下の長尺床シート端部をシーリングしない工法を採用し、その辺から外へ脱気できる。また、脱気は適当な場所に脱気筒などを設置して脱気することもできる。
本発明に用いる接着剤は、とくに制限はないが、耐水性のもの、とくにエポキシ系やウレタン系の接着剤が好ましい。
本発明の床構造体は、屋内に用いてもよいが、とくに下地水の上昇や下地の挙動が懸念される場所、たとえば、ルーフバルコニーや屋上などの床構造体として使用することが好ましい。
本発明に用いる長尺床シートとは、タイルのような形で供給される床材ではなく、反物のように巻いた形で供給される床シートであり、典型的なものとしては、幅1350〜1840mmで、長さが10m、厚さ2〜3mmのものがある。
下地シートとしては、厚さが1.5〜2.5mm、幅が920〜1840mm、長さが10m程度のものが一般的である。その裏面に形成される凹凸は、ストライプ状の凹凸(凹部の幅が2〜5mm、凸部の幅が5〜15mm)でもよいが、この場合凹部が前後で接着剤でふさがれた場合にその間の水分や空気の横方向への逃げがなくなるので膨れ防止効果が低減する。したがって凹部と凸部の差(エンボス深さ)が0.5〜1.5mm、凹部の幅が2〜5mm、凸部は平面視が正方形で、その一辺の長さは5〜15mmのものが点在するように設けられた下地シートを使用するのが好ましい。尚このような下地シートとして出願人の所有にかかる特許第2742993号に記載の床材を使用するのが好ましい。この床材は裏面に点在する突出部を有し、該突出部の形成されていない部分が連通する凹部を形成し、前記突出部は、その周縁部に対して中央部が窪み、この窪み部が接着剤の受容スペースを形成することを特徴とする床材である。前記床材よりなる下地シートは裏面に形成した点在する凸部を有し、この凸部は周縁部(幅0.5〜1.5mm)に対して中央部が窪み、この窪みが接着剤収容スペースを形成している。この窪みは周縁部に対して0.5〜1.0mmである。このようにすることで膨れの発生をより効果的に防止できる。
本発明における接着部分(a)は、非接着部分(b)が連通しているのに対して、不連続的に設けられるものであり、その形状にとくに、制限はないが接着剤を塗布しやすい形状である四角形が一般的である。
接着部分(a)と非接着部分(b)の面積割合は、(a)が70〜95%、好ましくは75〜90%である。(a)の割合が70%を下廻ると長尺床シートの接着強度が低くなりすぎ、剥離やズレが発生するおそれがあり、また95%を上回ると下地の変形を吸収しきれなくなってしまう。また、下地に弾性目地のような目地が設けられている場合には、(a)の部分が目地部分をまたいで存在することがないようにすることが好ましい。通常、目地の幅に対して100〜500%、好ましくは200〜400%の部分は非接着部分(b)とすることが望ましい。例えば目地の幅が20mmの場合には目地から40mmの距離までを(b)の部分とすると、この場合は目地の中の200%の距離の部分を(b)の部分としたことになる。なお、目地の幅は通常20〜25mm、目地と目地の間隔は通常2〜5mである。
本発明により、施工後に下地水の上昇があっても長尺床シートにふくれが発生することがなく、また、下地が動いても長尺床シートに亀裂が発生することがない新規な床構造体を提供することができた。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
実施例1
図1に示すような状態に、弾性目地部分に接着剤塗布部分がかからないように、ルーフバルコニー下地面(コンクリート)にエポキシ系接着剤(株式会社タジマ 商品名:EP30)を塗布した。
尚、弾性目地は幅が20mm、目地と目地の間隔は2mであり、接着剤は目地から50mm以上はなれた部分に塗布し、50mm未満は非塗布部とした。
下地シート(厚さ1.8mm、幅1400mm、長さ10m)は図2に凸部を通過する部分での断面を示すように凹部と凸部の差(エンボス深さ)が0.7mm、凹部の幅が3mm、凸部は平面視が正方形で、その一辺の長さは7mmのものが点在するように設けられ、かつ凸部の表面には周縁部を残して深さが0.5mm、一辺が5mmの正方形状の窪みを設けた下地シート(特許第2742993号明細書図1に示されているような裏面構造のもの)を使用した。
ついで、下地シートの表面前面にエポキシ系接着剤(株式会社タジマ 商品名:EP20)を塗布し、長尺のポリ塩化ビニル系表面床シートを貼着した。
ルーフバルコニーには傾斜があるので、最も低い側の端部のみはシーリングをせず、他の三つの端部には、図2に示すようにシーリング剤(株式会社タジマ 商品名:エッジシール)を施した。
これとは別に目地部も含めて全面に接着剤を塗布し(非塗布部を設けない)、それ以外は実施例と同様に長尺のポリ塩化ビニル系表面床シートを貼着してこれを比較例とした。
約6ヶ月後にそれぞれの表面状態を目視にて観察した結果、比較例の方は下地が動いたことに起因する目地部周辺における床シートの浮き上がりが一部観察されたが、実施例の床シートは浮き上がりがまったく観察されなかった。
実施例1において、弾性目地で仕切られたコンクリート下地に接着剤塗布部と接着剤非塗布部を設けた状態を示す。 実施例1における床構造体の部分断面図を示す。

Claims (3)

  1. 長尺床シートと下地が、接着部分(a)、及び連通する非接着部分(b)からなる床構造体であって、床構造体の三方の端部がシーリング剤によりシールされており、一方の端部のみがシールされておらず、かつシールされていない端部は下地の勾配が低い側にあることを特徴とする床構造体。
  2. 尺床シートの裏面に凹凸が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床構造体。
  3. 下地が目地を有する場合には、接着部分(a)が目地を跨がない構造としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の床構造体。
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