JP5978690B2 - 防水シートの施工方法 - Google Patents
防水シートの施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5978690B2 JP5978690B2 JP2012065967A JP2012065967A JP5978690B2 JP 5978690 B2 JP5978690 B2 JP 5978690B2 JP 2012065967 A JP2012065967 A JP 2012065967A JP 2012065967 A JP2012065967 A JP 2012065967A JP 5978690 B2 JP5978690 B2 JP 5978690B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- waterproof sheet
- sheet
- asphalt
- construction method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
Description
本実施形態に係る防水シートは、アスファルトコンパウンド層(以下、場合により「A層」という。)と、開口部を複数有する多層シート層(以下、場合により「B層」という。)と、剥離シート層(以下、場合により「C層」という)とがこの順に積層されており、アスファルトコンパウンド層は、自己粘着性を有し、多層シート層は、アスファルトコンパウンド層に接する合成樹脂層(以下、場合により「B1層」という。)と、剥離シート層に接する不織布層(以下、場合により「B2層」という。)とを備え、不織布層は、目付が10〜100g/m2であり、厚みが0.10〜0.50mmであり、嵩密度(嵩比重)が100〜183kg/m3であることを特徴とする。以下、本実施形態に係る防水シートについて、適宜図面を用いて説明する。
アスファルトコンパウンド層(A層)としては、特に限定されるものではなく、一般の防水シート用として使用されている改質アスファルト組成物を適宜選択して用いることができる。改質アスファルト組成物としては、アスファルト、スチレン系合成ゴム、粘着性付与剤及び無機フィラー(無機充填剤)を含む改質アスファルト組成物を好適に用いることができる。改質アスファルト組成物は、その構成材料の配合割合を変更することによって種々の特性を有するものとなる。
開口部を複数有する多層シート層(B層)12は、アスファルトコンパウンド層(A層)11に接する合成樹脂層(B1層)14と、剥離シート層(C層)13に接する不織布層(B2層)15とを備える。
剥離シート層(C層)13は、アスファルトコンパウンド層からの剥離が容易であれば、特に限定されず、例えば、剥離紙又は剥離フィルムを使用できる。剥離紙及び剥離フィルムとしては、クレープ加工されたもので伸縮性に優れたものを好適に用いることができる。
上記防水シートを用いた施工方法について説明する。図5は、本実施形態に係る防水シートの施工方法を模式的に示す図である。
まず、コンクリート構造体30の施工面31に付着した汚れ、埃等の付着物の除去を行う。
次に、アスファルト系プライマーを施工面31全体に刷毛等を用いて均一に塗布して乾燥させ、プライマー層を形成する。アスファルト系プライマーとしては、アスファルトコンパウンド層(A層)11と強固な粘着力が得られるものであれば特に限定されず、市販のプライマーを使用することができる。
次に、図5(a)に示すように、プライマー層を形成した施工面31にアスファルトコンパウンド層11が付着するように防水シート32(防水シート1に相当)を敷設する。この際、防水シートの長辺方向の端部(短辺部)33が施工面の側壁34から好ましくは300mm以上、より好ましくは500mm以上離れた位置になるように敷設し、防水シートの短辺方向の端部(長辺部)35が施工面の側壁36から好ましくは300mm以上、より好ましくは500mm以上離れた位置になるように敷設する。アスファルトコンパウンド層11を施工面に付着させる際は、剥離シート13を剥離・除去しながら、アスファルトコンパウンド層11を施工面に付着させる。
次に、防水シート32の敷設部に10〜50m2当たりに一カ所の割合で適宜間隔をおいて脱気部40を配設する。脱気部40は、コンクリート構造体等に含まれていた水及び水蒸気を、防水シート32の不織布層(B2層)15の通気層を介して脱気部40から外部に放出して、防水シート32の膨れを防止することができる。
(実施例1)
B2層である、幅1.0m、長さ1.5m、厚み0.18mm、目付け30g/m2、嵩密度167kg/m3のポリエステル製不織布、及び、B1層である、厚み15μmのポリエチレンフィルムを備える多層シートと、C層である目付け72g/m2の剥離紙(ポリエチレンフィルムを積層した製紙。シリコン処理あり)とを、B2層が剥離紙に接するように積層し、B1層面に160℃に溶融したアスファルトコンパウンド(A層)を張合わせた防水シートを作製した。
B層として、幅1.0m、長さ1.5m、厚み0.15mm、目付け30g/m2、嵩密度200kg/m3のポリエステル製不織布を用いた多層シートを、B1層が剥離紙に接するように積層し、B2層面に160℃に溶融したアスファルトコンパウンド(A層)を張合わせた以外は、実施例1と同様にして防水シートを作製した。
B層として、幅1.0m、長さ1.5m、厚み0.15mm、目付け30g/m2、嵩密度200kg/m3のポリエステル製不織布を用いた以外は、実施例1と同様にして防水シートを作製した。
(通気抵抗試験)
昭和61年度版建築工事標準仕様書JASS−8「下地との間の通気抵抗試験」に準拠して測定を行った。測定に際しては、送気口から10mmAqの圧力空気を吹き込んだときの通気量を流量計から読み取った。
昭和61年度版建築工事標準仕様書JASS−8「下地との間の通気抵抗試験」方法に準じ、長さ1200mm、幅600mmのスレート板に0.2kg/m2のアスファルトプライマーを塗布乾燥後、長さ1100mm、幅500mmのシートを貼り付け試験体を作製した。
実施例1のA層(アスファルトコンパウンド層11)の上にアスファルトを含浸した不織布層、自己粘着性を有しないアスファルト層及び骨材層(重ね合わせ部を除く)の順で積層(一本化)した防水シート(8m×1m)を用いて、アパート屋上のコンクリート床面(施工面)の面積約50m×10mの範囲を施工した。
Claims (5)
- コンクリート構造体の施工面に、アスファルト系プライマーを塗布して、プライマー層を形成する工程と、
前記プライマー層に防水シートを敷設する工程と、を有する防水シートの施工方法であって、
前記防水シートは、アスファルトコンパウンド層と、開口部を複数有する多層シート層と、剥離シート層とがこの順に積層された防水シートであり、
前記アスファルトコンパウンド層は、自己粘着性を有し、
前記多層シート層は、前記アスファルトコンパウンド層に接する合成樹脂層と、前記剥離シート層に接する不織布層とを備え、
前記不織布層は、目付が10〜75g/m2であり、厚みが0.10〜0.50mmであり、嵩密度が100〜183kg/m3である、施工方法。 - 前記開口部が、円形及び/又は楕円形の形状を有する、請求項1に記載の施工方法。
- 前記円形の直径が35〜55mmである、請求項2に記載の施工方法。
- 前記楕円形の短径が30〜50mmであり、長径が前記短径の1.1〜1.3倍である、請求項2に記載の施工方法。
- 前記合成樹脂層が、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエチレン及びポリエチレンテレフタレートからなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012065967A JP5978690B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-22 | 防水シートの施工方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011075342 | 2011-03-30 | ||
JP2011075342 | 2011-03-30 | ||
JP2012065967A JP5978690B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-22 | 防水シートの施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012215060A JP2012215060A (ja) | 2012-11-08 |
JP5978690B2 true JP5978690B2 (ja) | 2016-08-24 |
Family
ID=47268038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012065967A Expired - Fee Related JP5978690B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-22 | 防水シートの施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5978690B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6545059B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2019-07-17 | 昭和シェル石油株式会社 | ポリマー改質アスファルト組成物 |
JP7041464B2 (ja) * | 2017-01-20 | 2022-03-24 | 田島ルーフィング株式会社 | 防水層のピンホール検査が可能な防水構造 |
CN114193867B (zh) * | 2021-12-14 | 2024-05-17 | 唐山凯伦新材料科技有限公司 | 一种沥青基预铺防水卷材的制备方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS599035Y2 (ja) * | 1979-07-31 | 1984-03-21 | 宇部興産株式会社 | 複合シ−ト |
JPH031461Y2 (ja) * | 1986-12-23 | 1991-01-17 | ||
JPH0637423U (ja) * | 1992-05-18 | 1994-05-20 | 東亜道路工業株式会社 | 通気層のある防水シート |
JPH1181574A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-26 | Mitsuboshi Belting Ltd | 脱気防水構造および脱気防水工法 |
JP2001132179A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-05-15 | Tajima Roofing Co Ltd | 改質アスファルト防水材料およびそれを用いた積層防水施工法 |
JP2002013253A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Tajima Roofing Co Ltd | アスファルト防水工法およびそれに用いるアスファルト防水材用補強材 |
JP4701449B2 (ja) * | 2001-06-25 | 2011-06-15 | 日豊化学産業株式会社 | 通気型複合防水、防食層およびその施工方法 |
JP5443665B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2014-03-19 | 中本パックス株式会社 | ウレタン塗膜防水用下張りシート用表面材 |
JP5076584B2 (ja) * | 2007-03-26 | 2012-11-21 | 宇部興産株式会社 | 通気性複合防水工法 |
JP2010275842A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 屋根用下地材とこれに使用される透湿性野地板 |
-
2012
- 2012-03-22 JP JP2012065967A patent/JP5978690B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012215060A (ja) | 2012-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9447581B2 (en) | Roofing material with locally applied fire resistant material | |
US20090011675A1 (en) | Roofing underlayment and method of producing same | |
US9821537B2 (en) | Moisture barrier membrane for concrete floors | |
US7823355B1 (en) | Nonmetallic masonry flashing | |
ITTV20100017U1 (it) | Struttura di pannello coibente, particolarmente per l'isolamento termico degli edifici. | |
US11643817B2 (en) | Building panels, assemblies, and associated methods | |
CA2982177C (en) | Building multilayer underlayments, related building assemblies and methods | |
JP5978690B2 (ja) | 防水シートの施工方法 | |
JP5326496B2 (ja) | 遮熱性防水シート | |
KR100593460B1 (ko) | 수계도료 및 섬유시트를 이용한 복합 방수 및 방식 공법 | |
JP2010070983A (ja) | 防水シート材 | |
JP5549310B2 (ja) | 防水シート | |
EP2743074B1 (en) | Under tile sheet for waterproofing roofs of buildings having anti-slip properties | |
JP2006057444A (ja) | コンクリート防水処理用透湿性複合シート | |
JP5978691B2 (ja) | 防水シート | |
US7882673B1 (en) | Single-ply masonry flashing | |
JP2010275842A (ja) | 屋根用下地材とこれに使用される透湿性野地板 | |
KR101482747B1 (ko) | 형태 안정성이 우수한 루핑시트 | |
JP2007223046A (ja) | 建材用透湿防水シート | |
KR101004752B1 (ko) | 신축대응과 분리거동을 위한 방수시트의 이음구조 | |
JP6789816B2 (ja) | 粘着層付屋根下葺材 | |
EP2404749B1 (en) | Panel structure that is impermeable to gases, particularly for the insulation of buildings | |
KR101697819B1 (ko) | 교면용 자착식 복합방수시트 및 이를 이용한 방수공법 | |
RU2817606C1 (ru) | Дробеструйная битумная черепица с высокими эксплуатационными характеристиками и способ ее производства | |
JPH0310037Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5978690 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |