JP2003003617A - 通気型複合防水、防食層およびその施工方法 - Google Patents

通気型複合防水、防食層およびその施工方法

Info

Publication number
JP2003003617A
JP2003003617A JP2001191491A JP2001191491A JP2003003617A JP 2003003617 A JP2003003617 A JP 2003003617A JP 2001191491 A JP2001191491 A JP 2001191491A JP 2001191491 A JP2001191491 A JP 2001191491A JP 2003003617 A JP2003003617 A JP 2003003617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
rubber asphalt
adhesive
composite waterproof
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001191491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4701449B2 (ja
Inventor
Yuji Ochiai
雄二 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPOW CHEMICAL CO Ltd
Original Assignee
NIPPOW CHEMICAL CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPOW CHEMICAL CO Ltd filed Critical NIPPOW CHEMICAL CO Ltd
Priority to JP2001191491A priority Critical patent/JP4701449B2/ja
Publication of JP2003003617A publication Critical patent/JP2003003617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4701449B2 publication Critical patent/JP4701449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のゴムアスファルト防水層の長所であるク
ラック追従製と軟質FRP通気型複合防水、防食層の層
の長である強靱性、重歩行可能性、耐候性、耐摩耗性、
高い防水、防食性に加えて、層間に発生した水や水蒸気
を脱水または脱気することにより膨れや剥離のない、防
水防食層を提供すること。 【解決手段】ゴムアスファルト層の上面、下面への接着
部を部分接着することにより、層間に存在する水蒸気や
水を脱気筒に導き外部に放出するようにしたことにより
前記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根、屋上、ベラン
ダ、床、駐車場などに付設することができる通気型複合
防水、防食層の構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来コンクリート建造物の屋上等におけ
る防水、防食工法としては、屋上のコンクリート基部面
にゴムアスファルト防水シートを張り付ける熱工法ある
いは常温自着法や、軟質FRP防水層をライニングした
り、工場成形したFRP成形板を張り付ける工法などが
行われている。ゴムアスファルト防水層はクラック追従
性に富み、補修も比較的簡単に行うことができる。ま
た、軟質FRP防水層は、高い強度、耐荷重性を有して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴムアスファ
ルト防水シートを用いる工法では、耐候性、耐水性、耐
摩耗性、耐食性に乏しく、荷重が加えられると変形する
ので一般には重量物を載置したり、重歩行には適してい
ないなどの問題点がある。一方、FRP防水層を形成す
る工法においては、基礎部のクラックに対する追従性に
乏しいため亀裂が生じたり、基礎部に含まれる水分が層
間の接着を不良にし、膨れが生じたり、層間が剥離した
りすることがある。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者は前記ゴムアスファル
ト防水工法と、軟質FRP防水工法の長所を生かし、そ
れぞれの短所を補い合うためにゴムアスファルト層と軟
質FRP層を複合化する工法を考え、実験を重ねたとこ
ろ、その複合化によってもなお克服できない問題点のあ
ることが判明した。その問題点とは、防水層施工後、コ
ンクリート等の下地に含まれる水分が気化してゴムアス
ファルト層の下面に達して凝結し、また水蒸気や、有機
揮発分の一部はゴムアスファルト層を通過してFRP層
下面に達し、そこでも層の剥離と膨れを生じさせ、昼間
には水蒸気であった水分は、温度の降下とともに結露し
て剥離した接着面の再接着を妨げ、それが繰り返されて
剥離面積が拡大してゆく。そして層間の剥離は、通気型
複合防水、防食層全体の劣化を早め、その防水、防食機
能を急速に低下させる。
【0005】そこで本発明者は、ゴムアスファルト層上
にFRP層を重ねた構造の防水、防食層の下面または各
層の層間に発生する機構や方法について鋭意研究を重ね
た結果、ゴムアスファルト層の上面および下面の接着部
に工夫を凝らして気体の排出路を確保すると共に、脱気
部を配設することによりその課題を解決した。すなわち
本発明は 1.下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)、ゴム
アスファルト層(3)、中塗プライマー層(4)、軟質
FRP層(5)、必要により中塗層(6)、および上塗
層(7)の順に積層、接着して形成され、ゴムアスファ
ルト層(3)とその上層及び下層との接着が、ゴムアス
ファルト層(3)の上面及び下面のそれぞれに、連続し
た非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数
の独立接着部(31)、(32)により接着されてお
り、且つそれらの層間に存在又は発生する気体を該非接
着部により誘導して外部に放出する脱気部(8)を適宜
数配設した通気型複合防水、防食層、 2.ゴムアスファルト層(3)下面の独立接着部(3
2)の表面が網目状の凹凸を有するものである1.記載
の通気型複合防水、防食層、 3.ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接着部(3
1)がドット状または小円状である1.記載の通気型複
合防水、防食層、
【0006】4.ドット状または小円状の接着部が、ゴ
ムアスファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その
上に多数のドット状または小円状の穴開き非接着性フィ
ルム(37)を張り付けて接着部をドット状または小円
状に露出させることにより形成させたものである3.記
載の通気型複合防水、防食層、 5.ゴムアスファルト防水層(3)が、不織布で補強さ
れたものである1.記載の通気型複合防水、防食層、 6.下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)を形成
させ、その上に、上面及び下面のそれそれに、連続した
非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数の
独立接着部(31)、(32)を有するゴムアスファル
ト層(3)を形成させ、その上に中塗プライマー層
(4)を形成させ、その上に軟質FRP層(5)をライ
ニングし、その上に必要により中塗層(6)を設け、つ
いで上塗層を塗布して複合防水、防食層を形成し、且つ
層間に存在又は発生する気体を該非接着部により誘導し
て外部に放出する脱気部(8)を適宜数配置する通気型
複合防水、防食層の施工方法、 7.ゴムアスファルト層(3)の下面の独立接着部(3
2)表面が網目状の凹凸を有するものである6.記載の
通気型複合防水、防食層の施工方法、
【0007】8.ゴムアスファルト層(3)の上面の独
立接着部(31)が多数のドット状または小円状である
6.記載の通気型複合防水、防食層の施工方法、 9.ドット状または小円状の接着部が、ゴムアスファル
ト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に多数のド
ット状または小円状の穴開き非接着性フィルム(37)
を張り付けて接着部をドット状または小円状に露出させ
ることにより形成させたものである8.記載の通気型複
合防水、防食層の施工方法、および 10.ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補強され
たものである6.記載の通気型複合防水、防食層の施工
方法、 である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、〔図1〕
に示す通気型複合防水、防食層の断面図を基に説明す
る。下地(1)は本発明の通気型複合防水、防食層を施
工する基礎材であり、たとえばコンクリート、モルタ
ル、発泡コンクリートなどセメント系下地、例えば木
板、コンパネ、ベニヤ板などの木質系材料またはこれら
に更に不燃板などを固定したものなどが挙げられる。下
地(1)の上に下塗プライマー層(2)を形成させるこ
とにより、その上に形成するゴムアスファルト層(3)
と下地(1)との接着性を高めることができる。この下
塗プライマーとしては、アスファルト系プライマー、ゴ
ム系プライマー、熱可塑性合成樹脂系プライマー又は熱
硬化型合成樹脂系プライマーなどを使用することができ
る。アスファルト系プライマーとしてはアスファルトま
たはゴム混入アスファルトが、ゴム系プライマーとして
はクロロプレンゴム、ブチルゴムのようなゴムが、熱可
塑性合成樹脂プライマーとしてはアクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂のような熱可塑性樹脂が、各々、有機溶剤に溶
かしたもの、エマルジョン化したものとして用いられ
る。熱硬化型合成樹脂系プライマーとしては不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリルウレタン樹脂などが使用できる。これらの中では
アスファルト系プライマーが好ましい。
【0009】下塗プライマー層の上に、ゴムアスファル
ト層(3)を積層、接着させる。ゴムアスファルト層
(3)は、不織布(35)を溶融ゴムアスファルト組成
物に浸潰したり、得られた含浸シートの上面および/ま
たは下面にゴムアスファルト組成物の層を積層、一体化
して形成した強靱なゴムアスファルト層である。不織布
としては、たとえば、ガラス繊維、ポリオレフィン系、
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリビニルアルコール
系などの合成繊維からなる不織布が好適に用いられ、ポ
リエステル系合成繊維が特に好ましく用いられる。不織
布に含浸、被覆、積層させるゴムアスファルト組成物
は、アスファルトとゴム物質の混合物に、必要より熱可
塑性樹脂、充填剤およびイオウを添加混合し、100〜
200℃に加熱して得ることができるものである。ゴム
アスファルト組成物における各成分の混合割合は、特に
制限されないが、好ましくは、アスファルト100重量
部に対し、ゴム物質5〜50重量部、熱可塑性樹脂1〜
20重量部、充填剤10〜100重量部、イオウ0.0
1〜0.5重量部程度である。ゴムアスファルト組成物
におけるアスファルトとしては、たとえば天然アスファ
ルト、アスファルタイトのような天然産のものや、石油
アスファルトなどが使用できる。
【0010】ゴム物質としては、天然ゴム、合成ゴム、
例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴム、SBS型の熱可塑性弾性体といわ
れるスチレン−ブタジエンブロック共重合体、クロロプ
レンゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴム、エチ
レン−プロピレン共重合ゴムなどが使用されている。熱
可塑性樹脂としては、エチレン重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル
・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン共重合体、ABA型のスチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体、ポリアクリロニトリルなどを使用する
ことができ、特にポリエチレン、ポリプロピレンが好適
に使用できる。充填剤としては、炭酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、クレー、カーボンブラックなどの粒子
状無機充填剤を使用することができる。イオウとして
は、一般にゴム加硫において使用されるものであればど
のようなイオウでも使用することができる。ゴムアスフ
ァルト組成物にはその他一般にゴム配合で使われる有機
配合剤、例えばプロセスオイル、ワセリン、石油樹脂、
低分子ポリエチレンなどの石油系軟化剤などを適宜添加
混合することもできる。本発明において用いられるゴム
アスファルト防水層を構成するシートは、不織布とゴム
アスファルト組成物とを自体公知の方法で、例えば張り
合せロールを用いて、100〜200℃で重ね合わせる
ことによって得ることができる。なお、シート上面は、
シートを巻いたときに強固な接着を防止するため、微粉
粒鉱物石を薄く散布しておいてもよい。
【0011】本発明に使用されるゴムアスファルト防水
シートの特徴は、その上面および下面における他層との
接着が全面接着ではなく、連続した非接着部(33)、
(34)を残して設けられた独立接着部(31)、(3
2)により行われていることである。すなわち、上面お
よび下面は、それぞれ、例えば〔図2〕に示されるよう
な独立接着部(31)、(32)と独立接着部を取り囲
んで連続した非接着部(33)、(34)から成りたっ
ている。独立接着部の形状としては、例えば円、長円や
多角形の島状、帯状、縞状などが挙げられる。また、ゴ
ムアスファルト層の下面の独立接着部(32)の表面
が、網目模様の凸凹を有していると、接着時、その凸部
が、押し広げられて、接着を円滑、かつ強固に行うこと
ができる。このように連続した非接着部を設けることに
より、層間に存在または発生した気体、例えば水蒸気
は、どの方向にも自由に移動でき、後述する随所に設け
られた脱気部(8)から外部に排出される。ゴムアスフ
ァルトシートに個々に独立した部分接着部を設けるに
は、ゴムアスファルトシートの上面及び下面に例えば、
ドット状、畝状、小円状、多角状の独立した接着部を形
成するよう粘着剤等を塗布してもよいが、好ましい部分
接着部形成法は全面に粘着剤を塗布しておき、その上に
例えばドット状や小円状に穴を開けたポリエチレン等の
非粘着性熱可塑性フィルム(37)を張り付ける方法で
ある。ゴムアスファルト層の厚みは、1〜5mm程度が
好ましい。
【0012】ここで、適宜の間隔をおいて、例えば、1
0〜50m当たりに一カ所の割合で、脱気部(8)を
配設する。脱気部は、ゴムアスファルト層(3)から下
塗プライマー層(2)までを筒形に切り取り、その欠損
部に覆い被せて蓋付きの脱気筒(81)を設置する。次
に、ゴムアスファルト層(3)の上に中塗プライマー層
(4)を形成させる。中塗プライマー層の形成は前述の
下塗プライマー層の形成と同様にして実施すればよい。
ゴムアスファルト層(3)の上面が多数の穴開きフィル
ムの貼り付けによって形成されている場合は、その上面
全面に中塗プライマーを塗布するだけで、その中塗プラ
イマー層を介して上にくる軟質FRP層(5)との部分
接着部を形成させることができる。中塗プライマー層を
設けた後、軟質FRP層の形成は、中塗プライマー層の
上に直接ガラス繊維マットと不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、樹脂等の未硬化樹脂によるライニ
ングを施して、軟質FRP層(5)を形成させる。ガラ
ス繊維マットとしては、ガラス単位重量が300〜60
0g/mのガラスチョップドストランドマットが用い
られる。このマットに不飽和ポリエステル樹脂等の未硬
化樹脂を脱泡しながら含浸させてライニングを行い、軟
質FRP層(5)を形成させ、硬化させる。この場合、
不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂の使用量は1〜5kg
/m、好ましくは2〜4kg/mである。
【0013】軟質FRP層(5)が硬化した後、必要に
より中塗用樹脂による中塗層(6)を形成させ、ついで
上塗用樹脂により上塗層(8)を形成させる。中塗用、
または上塗用樹脂としては、ビニルエステル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂などの中塗
材、上塗材が用いられる。上塗材には更に適宜の骨材を
添加することによりスリップ防止上塗層が形成される。
中塗材、上塗材の塗布量は、それぞれ0.3〜1kg/
程度であり、刷毛、ローラー、スプレーガンなどで
均一に塗布し、硬化させることにより施工は完成する。
下地(1)に含まれていた水分はゴムアスファルト層の
下部に達するが、非接着部が脱気部(8)まで通じてい
るので、水蒸気などの気体はその非接着部を通って脱気
部(8)まで達し、その脱気部から大気中に放出され
る。また、ゴムアスファルト層(3)とその上部層との
接着も部分接着又は点接着であるので、温度変化による
層全体の反りや変形に追従することができる。またゴム
アスファルト層(3)の下部層との接着も部分接着であ
るので、ゴムアスファルト層の下に存在又は発生する気
体は、非接着部を通って脱気筒に誘導され、外部に放出
される。したがって、通気型複合防水、防食層の膨れ
や、層間剥離が発生せず、長期の亘ってその機能が維持
される。更にまた、部分接着や、点接着は下地の振動に
対して高い追従性を有しており、全面接着よりも遙かに
亀裂が生じにくい
【0014】
【実施例】以下に実施例及び試験例をあげて本発明をさ
らに具体的に説明する。 実施例1 (i)陸屋根ビルの改修工事で、下地モルタル上にアス
ファルト系プライマー(商品名:NP−ASプライマ
ー、日豊化学産業株式会社製品)を塗布量0.3kg/
でローラにより均一に塗布した。 (ii)プライマーが乾燥した後、その上に合成ポリエス
テル不織布で補強されたSBS改質ゴムアスファルト部
分接着型通気用シート(アデパーJS−20、シプラス
ト社製)を張り、継ぎ目にはガラスクロステープ(NP
テープ、50mm巾)を張り付けて固定する。このSB
S系改質アスファルトシートは、シート下面に下地層と
接着できる箇所を帯状にかつ、不連続に設けてある。ま
た、シート上面に微粉粒鉱物石を設け、さらに上面に多
数の貫通孔を設けたポリエチレンフィルムを一体に設け
てある。そしてシート内部には強度を増すためにポリエ
ステル製の不織布が埋設してある。 (iii)これまでに形成させた層に円型の穴を開け、そ
の穴を覆うように脱気筒を載置してガラスクロステープ
で固定する。 (iv)ゴムアスファルト部分接着型通気用シートの上面
に中塗プライマーとして一液性ウレタンプライマー(N
P−K,日豊化学産業株式会社製品)を0.2kg/m
で塗布する。 (v)ランニング用軟質ポリエステル樹脂(NP−20
0、日豊化学産業株式会社製品)とガラスマット(ニッ
ポーガラスマット#450、日豊化学産業株式会社製
品)を用いてライニングを施し、軟質FRP層を形成さ
せる。この時の不飽和ポリエステル樹脂の使用量は2k
g/mであった。 (vi)軟質FRP層が硬化した後ビニルエステル樹脂
(NP−820、日豊化学産業株式会社製品)により塗
布量0.5kg/m中塗りをする。 (vii)最後に骨材入りポリエステル系樹脂(NP−ポリ
トップカラー、日豊化学産業株式会社製品)を用いて塗
布量0.3kg/mで上塗りをし施工完了とする。
【0015】
【発明の効果】本発明により形成された通気型複合防
水、防食層は、従来のゴムアスファルト防水層のクラッ
ク追従性と軟質FRP通気型複合防水、防食層の強靱
性、耐候性、重歩行性、高い防水、防食性を兼ね備え、
さらに、ゴムアスファルト層の上層および下層への接着
を点接着又は部分接着することによりそれらの層間に存
在する水、水蒸気等を任意随所に設けられた脱気部の方
向に移動させて外部に放出するという機能を有してい
る。従って、下地に含まれていた水分が通気型複合防
水、防食層の層間に移行しても、層間に膨れや剥離が起
こらず長期に亘ってその防水、防食機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である通気型複合防水、防食
層と、脱気部の断面図である。
【図2】本発明に使用されるゴムアスファルト防水シー
トの斜視図である。
【図3】本発明の通気型複合防水、防食層における水分
の移動方向を示す模式図である。
【符号の説明】
1.下地 2.下塗りプライマー層 3.ゴムアスファルト層 31.ゴムアスファルト層上部の独立接着部 32.ゴムアスファルト層下部の独立接着部 33.ゴムアスファルト層上部の非接着部 34.ゴムアスファルト層下部の非接着部 35.不織布 36.剥離シート 37.小円状の穴開き非粘着性フィルム 4.中塗りプライマー層 5.軟質FRP層 6.中塗り層 7.上塗り層 8.脱気部 81.脱気筒 82.脱気筒の蓋 9.押さえ金具 矢印は、水分の移動方向を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04D 13/16 E04D 13/16 Y

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地(1)の上に、下塗プライマー層
    (2)、ゴムアスファルト層(3)、中塗プライマー層
    (4)、軟質FRP層(5)、必要により中塗層
    (6)、および上塗層(7)の順に積層、接着して形成
    され、ゴムアスファルト層(3)とその上層及び下層と
    の接着が、ゴムアスファルト層(3)の上面及び下面の
    それぞれに、連続した非接着部(33)、(34)を残
    して設けられた多数の独立接着部(31)、(32)に
    より接着されており、且つそれらの層間に存在又は発生
    する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱
    気部(8)を適宜数配設した通気型複合防水、防食層。
  2. 【請求項2】ゴムアスファルト層(3)下面の独立接着
    部(32)の表面が網目状の凹凸を有するものである請
    求項1記載の通気型複合防水、防食層。
  3. 【請求項3】ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接
    着部(31)がドット状または小円状である請求項1記
    載の通気型複合防水、防食層。
  4. 【請求項4】ドット状または小円状の接着部が、ゴムア
    スファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に
    多数のドット状または小円状の穴開き非接着性フィルム
    (37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に
    露出させることにより形成させたものである請求項3記
    載の通気型複合防水、防食層。
  5. 【請求項5】ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補
    強されたものである請求項1記載の通気型複合防水、防
    食層。
  6. 【請求項6】下地(1)の上に、下塗プライマー層
    (2)を形成させ、その上に、上面及び下面のそれぞれ
    に、連続した非接着部(33)、(34)を残して設け
    られた多数の独立接着部(31)、(32)を有するゴ
    ムアスファルト層(3)を形成させ、その上に中塗プラ
    イマー層(4)を形成させ、その上に軟質FRP層
    (5)をライニングし、その上に必要により中塗層
    (6)を設け、ついで上塗層(7)を塗布して複合防
    水、防食層を形成し、且つそれらの層間に存在又は発生
    する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱
    気部(8)を適宜数配設する通気型複合防水、防食層の
    施工方法。
  7. 【請求項7】ゴムアスファルト層(3)の下面の独立接
    着部(32)表面が網目状の凹凸を有するものである請
    求項6記載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
  8. 【請求項8】ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接
    着部(31)がドット状または小円状である請求項6記
    載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
  9. 【請求項9】ドット状または小円状の接着部が、ゴムア
    スファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に
    多数のドット状または小円状の穴開き接着性フィルム
    (37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に
    露出させることにより形成させたものである請求項8記
    載の通気型複合防水、防食層の施工方法。
  10. 【請求項10】ゴムアスファルト層(3)が、不織布で
    補強されたものである請求項6記載の通気型複合防水、
    防食層の施工方法。
JP2001191491A 2001-06-25 2001-06-25 通気型複合防水、防食層およびその施工方法 Expired - Fee Related JP4701449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001191491A JP4701449B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 通気型複合防水、防食層およびその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001191491A JP4701449B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 通気型複合防水、防食層およびその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003003617A true JP2003003617A (ja) 2003-01-08
JP4701449B2 JP4701449B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=19030104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001191491A Expired - Fee Related JP4701449B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 通気型複合防水、防食層およびその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4701449B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100552452B1 (ko) * 2003-12-10 2006-02-16 중앙방수기업주식회사 옥상 노출형 절연 통기완충 시트와 에어벤트를 사용한옥상 방수구조 및 이를 이용한 옥상 방수공법
KR100696065B1 (ko) 2006-04-20 2007-03-16 최낙영 옥상 슬라브의 방수구조 및 방수패널
KR100701866B1 (ko) 2005-04-29 2007-03-30 최낙영 단열방수패널과 이것을 이용한 방수장치 및 그 시공방법
KR100706190B1 (ko) 2006-06-23 2007-04-13 김광식 에어라인을 이용한 우레탄 방수구조
JP2007297866A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Tajima Inc 長尺床シートと下地との接着による床構造体
JP2008512592A (ja) * 2004-09-10 2008-04-24 ジョンズ マンヴィル 床構造物に防水を提供する方法およびそれによって形成される床構造物
JP2008240255A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ube Ind Ltd 通気性複合防水工法
KR100939540B1 (ko) * 2009-07-02 2010-02-03 아하아이엔디 주식회사 일방 투과성 방수시트 및 이를 이용한 방수공법
JP2011149243A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Takenaka Komuten Co Ltd 防水層の膨れ防止工法及び膨れ防止構造
JP2012215060A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Ube Ind Ltd 防水シートの施工方法
CN103147540A (zh) * 2013-03-01 2013-06-12 中天建设集团有限公司 楼顶屋面与墙体连接部位的防水处理结构

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01146050A (ja) * 1987-12-02 1989-06-08 Tajima Roofing Co Ltd 下地防水シート
JPH02200949A (ja) * 1989-01-30 1990-08-09 Akira Kajikawa ポリオレフイン系合成樹脂よりなる割繊維織布又は孔あきシート若しくはフイルムを芯地とし、上下両面を不織布で被覆した強化防水シートを用いる塗膜脱気及び通水防水工法
JPH0699537A (ja) * 1992-09-18 1994-04-12 Towa Kogyo Kk ゴムアスファルトシートとfrp塗膜層との複合防水層
JPH0978775A (ja) * 1995-09-12 1997-03-25 Tajima Roofing Co Ltd 建築物の塗膜防水施工用下地被覆材および該下地被覆材を使用した建築物の複合防水施工法
JP2001090290A (ja) * 1999-09-17 2001-04-03 Toyobo Co Ltd 塗膜防水工事用下張り緩衝材及びそれを用いる防水工法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01146050A (ja) * 1987-12-02 1989-06-08 Tajima Roofing Co Ltd 下地防水シート
JPH02200949A (ja) * 1989-01-30 1990-08-09 Akira Kajikawa ポリオレフイン系合成樹脂よりなる割繊維織布又は孔あきシート若しくはフイルムを芯地とし、上下両面を不織布で被覆した強化防水シートを用いる塗膜脱気及び通水防水工法
JPH0699537A (ja) * 1992-09-18 1994-04-12 Towa Kogyo Kk ゴムアスファルトシートとfrp塗膜層との複合防水層
JPH0978775A (ja) * 1995-09-12 1997-03-25 Tajima Roofing Co Ltd 建築物の塗膜防水施工用下地被覆材および該下地被覆材を使用した建築物の複合防水施工法
JP2001090290A (ja) * 1999-09-17 2001-04-03 Toyobo Co Ltd 塗膜防水工事用下張り緩衝材及びそれを用いる防水工法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100552452B1 (ko) * 2003-12-10 2006-02-16 중앙방수기업주식회사 옥상 노출형 절연 통기완충 시트와 에어벤트를 사용한옥상 방수구조 및 이를 이용한 옥상 방수공법
JP2008512592A (ja) * 2004-09-10 2008-04-24 ジョンズ マンヴィル 床構造物に防水を提供する方法およびそれによって形成される床構造物
KR100701866B1 (ko) 2005-04-29 2007-03-30 최낙영 단열방수패널과 이것을 이용한 방수장치 및 그 시공방법
KR100696065B1 (ko) 2006-04-20 2007-03-16 최낙영 옥상 슬라브의 방수구조 및 방수패널
JP2007297866A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Tajima Inc 長尺床シートと下地との接着による床構造体
KR100706190B1 (ko) 2006-06-23 2007-04-13 김광식 에어라인을 이용한 우레탄 방수구조
JP2008240255A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ube Ind Ltd 通気性複合防水工法
KR100939540B1 (ko) * 2009-07-02 2010-02-03 아하아이엔디 주식회사 일방 투과성 방수시트 및 이를 이용한 방수공법
JP2011149243A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Takenaka Komuten Co Ltd 防水層の膨れ防止工法及び膨れ防止構造
JP2012215060A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Ube Ind Ltd 防水シートの施工方法
CN103147540A (zh) * 2013-03-01 2013-06-12 中天建设集团有限公司 楼顶屋面与墙体连接部位的防水处理结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4701449B2 (ja) 2011-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2446047C (en) Non-cellular adhesive for composite roof structure
US5979133A (en) Reinforced waterproofing system for porous decks
US6224700B1 (en) Methods for waterproofing architectural surfaces
US10988933B2 (en) Flashing assemblies prepared with liquid flashing compositions
WO2004051019A1 (en) Self-adhering vapor permeable air and moisture barrier membrane
JP2003003617A (ja) 通気型複合防水、防食層およびその施工方法
CA2982177C (en) Building multilayer underlayments, related building assemblies and methods
US8604160B2 (en) Composite roofing overlay containing recycled paint waste and recycled crushed glass
KR100307299B1 (ko) 다층복합형frp방수시트및그제조방법
US6869661B1 (en) Flexible radiant barrier
JP5076584B2 (ja) 通気性複合防水工法
US8448408B2 (en) Method of adhering EPDM membranes to non-porous substrates
EP0953090A1 (en) Composite roof system
US6922963B2 (en) Moisture and condensation barrier for building structures
US20070049144A1 (en) Coal tar enamel coated base sheets
US8663792B2 (en) Composite roofing overlay containing paint waste
JPS5930545B2 (ja) 複合シ−ト
JP3467134B2 (ja) 建築物の塗膜防水施工用下地被覆材および該下地被覆材を使用した建築物の複合防水施工法
JP4357968B2 (ja) 防水塗膜構造とこれに用いる水系塗膜防水材用下地緩衝シート。
JP2002021264A (ja) 外断熱複合防水工法およびそれによって得られる構造体
JPS599035Y2 (ja) 複合シ−ト
US20050252133A1 (en) Moisture and condensation barriers for building structures
JP2001193230A (ja) 複合防水工法およびそれによって得られる複合防水構造体
US20240109276A1 (en) Water-resistant roof coverboard panels
JP4076070B2 (ja) 防水仕上げ構造と防水仕上げ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110218

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees