JP2003003617A - 通気型複合防水、防食層およびその施工方法 - Google Patents
通気型複合防水、防食層およびその施工方法Info
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Abstract
ラック追従製と軟質FRP通気型複合防水、防食層の層
の長である強靱性、重歩行可能性、耐候性、耐摩耗性、
高い防水、防食性に加えて、層間に発生した水や水蒸気
を脱水または脱気することにより膨れや剥離のない、防
水防食層を提供すること。 【解決手段】ゴムアスファルト層の上面、下面への接着
部を部分接着することにより、層間に存在する水蒸気や
水を脱気筒に導き外部に放出するようにしたことにより
前記課題を解決した。
Description
ダ、床、駐車場などに付設することができる通気型複合
防水、防食層の構造及びその施工方法に関する。
る防水、防食工法としては、屋上のコンクリート基部面
にゴムアスファルト防水シートを張り付ける熱工法ある
いは常温自着法や、軟質FRP防水層をライニングした
り、工場成形したFRP成形板を張り付ける工法などが
行われている。ゴムアスファルト防水層はクラック追従
性に富み、補修も比較的簡単に行うことができる。ま
た、軟質FRP防水層は、高い強度、耐荷重性を有して
いる。
ルト防水シートを用いる工法では、耐候性、耐水性、耐
摩耗性、耐食性に乏しく、荷重が加えられると変形する
ので一般には重量物を載置したり、重歩行には適してい
ないなどの問題点がある。一方、FRP防水層を形成す
る工法においては、基礎部のクラックに対する追従性に
乏しいため亀裂が生じたり、基礎部に含まれる水分が層
間の接着を不良にし、膨れが生じたり、層間が剥離した
りすることがある。
ト防水工法と、軟質FRP防水工法の長所を生かし、そ
れぞれの短所を補い合うためにゴムアスファルト層と軟
質FRP層を複合化する工法を考え、実験を重ねたとこ
ろ、その複合化によってもなお克服できない問題点のあ
ることが判明した。その問題点とは、防水層施工後、コ
ンクリート等の下地に含まれる水分が気化してゴムアス
ファルト層の下面に達して凝結し、また水蒸気や、有機
揮発分の一部はゴムアスファルト層を通過してFRP層
下面に達し、そこでも層の剥離と膨れを生じさせ、昼間
には水蒸気であった水分は、温度の降下とともに結露し
て剥離した接着面の再接着を妨げ、それが繰り返されて
剥離面積が拡大してゆく。そして層間の剥離は、通気型
複合防水、防食層全体の劣化を早め、その防水、防食機
能を急速に低下させる。
にFRP層を重ねた構造の防水、防食層の下面または各
層の層間に発生する機構や方法について鋭意研究を重ね
た結果、ゴムアスファルト層の上面および下面の接着部
に工夫を凝らして気体の排出路を確保すると共に、脱気
部を配設することによりその課題を解決した。すなわち
本発明は 1.下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)、ゴム
アスファルト層(3)、中塗プライマー層(4)、軟質
FRP層(5)、必要により中塗層(6)、および上塗
層(7)の順に積層、接着して形成され、ゴムアスファ
ルト層(3)とその上層及び下層との接着が、ゴムアス
ファルト層(3)の上面及び下面のそれぞれに、連続し
た非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数
の独立接着部(31)、(32)により接着されてお
り、且つそれらの層間に存在又は発生する気体を該非接
着部により誘導して外部に放出する脱気部(8)を適宜
数配設した通気型複合防水、防食層、 2.ゴムアスファルト層(3)下面の独立接着部(3
2)の表面が網目状の凹凸を有するものである1.記載
の通気型複合防水、防食層、 3.ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接着部(3
1)がドット状または小円状である1.記載の通気型複
合防水、防食層、
ムアスファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その
上に多数のドット状または小円状の穴開き非接着性フィ
ルム(37)を張り付けて接着部をドット状または小円
状に露出させることにより形成させたものである3.記
載の通気型複合防水、防食層、 5.ゴムアスファルト防水層(3)が、不織布で補強さ
れたものである1.記載の通気型複合防水、防食層、 6.下地(1)の上に、下塗プライマー層(2)を形成
させ、その上に、上面及び下面のそれそれに、連続した
非接着部(33)、(34)を残して設けられた多数の
独立接着部(31)、(32)を有するゴムアスファル
ト層(3)を形成させ、その上に中塗プライマー層
(4)を形成させ、その上に軟質FRP層(5)をライ
ニングし、その上に必要により中塗層(6)を設け、つ
いで上塗層を塗布して複合防水、防食層を形成し、且つ
層間に存在又は発生する気体を該非接着部により誘導し
て外部に放出する脱気部(8)を適宜数配置する通気型
複合防水、防食層の施工方法、 7.ゴムアスファルト層(3)の下面の独立接着部(3
2)表面が網目状の凹凸を有するものである6.記載の
通気型複合防水、防食層の施工方法、
立接着部(31)が多数のドット状または小円状である
6.記載の通気型複合防水、防食層の施工方法、 9.ドット状または小円状の接着部が、ゴムアスファル
ト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に多数のド
ット状または小円状の穴開き非接着性フィルム(37)
を張り付けて接着部をドット状または小円状に露出させ
ることにより形成させたものである8.記載の通気型複
合防水、防食層の施工方法、および 10.ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補強され
たものである6.記載の通気型複合防水、防食層の施工
方法、 である。
に示す通気型複合防水、防食層の断面図を基に説明す
る。下地(1)は本発明の通気型複合防水、防食層を施
工する基礎材であり、たとえばコンクリート、モルタ
ル、発泡コンクリートなどセメント系下地、例えば木
板、コンパネ、ベニヤ板などの木質系材料またはこれら
に更に不燃板などを固定したものなどが挙げられる。下
地(1)の上に下塗プライマー層(2)を形成させるこ
とにより、その上に形成するゴムアスファルト層(3)
と下地(1)との接着性を高めることができる。この下
塗プライマーとしては、アスファルト系プライマー、ゴ
ム系プライマー、熱可塑性合成樹脂系プライマー又は熱
硬化型合成樹脂系プライマーなどを使用することができ
る。アスファルト系プライマーとしてはアスファルトま
たはゴム混入アスファルトが、ゴム系プライマーとして
はクロロプレンゴム、ブチルゴムのようなゴムが、熱可
塑性合成樹脂プライマーとしてはアクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂のような熱可塑性樹脂が、各々、有機溶剤に溶
かしたもの、エマルジョン化したものとして用いられ
る。熱硬化型合成樹脂系プライマーとしては不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリルウレタン樹脂などが使用できる。これらの中では
アスファルト系プライマーが好ましい。
ト層(3)を積層、接着させる。ゴムアスファルト層
(3)は、不織布(35)を溶融ゴムアスファルト組成
物に浸潰したり、得られた含浸シートの上面および/ま
たは下面にゴムアスファルト組成物の層を積層、一体化
して形成した強靱なゴムアスファルト層である。不織布
としては、たとえば、ガラス繊維、ポリオレフィン系、
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリビニルアルコール
系などの合成繊維からなる不織布が好適に用いられ、ポ
リエステル系合成繊維が特に好ましく用いられる。不織
布に含浸、被覆、積層させるゴムアスファルト組成物
は、アスファルトとゴム物質の混合物に、必要より熱可
塑性樹脂、充填剤およびイオウを添加混合し、100〜
200℃に加熱して得ることができるものである。ゴム
アスファルト組成物における各成分の混合割合は、特に
制限されないが、好ましくは、アスファルト100重量
部に対し、ゴム物質5〜50重量部、熱可塑性樹脂1〜
20重量部、充填剤10〜100重量部、イオウ0.0
1〜0.5重量部程度である。ゴムアスファルト組成物
におけるアスファルトとしては、たとえば天然アスファ
ルト、アスファルタイトのような天然産のものや、石油
アスファルトなどが使用できる。
例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴム、SBS型の熱可塑性弾性体といわ
れるスチレン−ブタジエンブロック共重合体、クロロプ
レンゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴム、エチ
レン−プロピレン共重合ゴムなどが使用されている。熱
可塑性樹脂としては、エチレン重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル
・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン共重合体、ABA型のスチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体、ポリアクリロニトリルなどを使用する
ことができ、特にポリエチレン、ポリプロピレンが好適
に使用できる。充填剤としては、炭酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、クレー、カーボンブラックなどの粒子
状無機充填剤を使用することができる。イオウとして
は、一般にゴム加硫において使用されるものであればど
のようなイオウでも使用することができる。ゴムアスフ
ァルト組成物にはその他一般にゴム配合で使われる有機
配合剤、例えばプロセスオイル、ワセリン、石油樹脂、
低分子ポリエチレンなどの石油系軟化剤などを適宜添加
混合することもできる。本発明において用いられるゴム
アスファルト防水層を構成するシートは、不織布とゴム
アスファルト組成物とを自体公知の方法で、例えば張り
合せロールを用いて、100〜200℃で重ね合わせる
ことによって得ることができる。なお、シート上面は、
シートを巻いたときに強固な接着を防止するため、微粉
粒鉱物石を薄く散布しておいてもよい。
シートの特徴は、その上面および下面における他層との
接着が全面接着ではなく、連続した非接着部(33)、
(34)を残して設けられた独立接着部(31)、(3
2)により行われていることである。すなわち、上面お
よび下面は、それぞれ、例えば〔図2〕に示されるよう
な独立接着部(31)、(32)と独立接着部を取り囲
んで連続した非接着部(33)、(34)から成りたっ
ている。独立接着部の形状としては、例えば円、長円や
多角形の島状、帯状、縞状などが挙げられる。また、ゴ
ムアスファルト層の下面の独立接着部(32)の表面
が、網目模様の凸凹を有していると、接着時、その凸部
が、押し広げられて、接着を円滑、かつ強固に行うこと
ができる。このように連続した非接着部を設けることに
より、層間に存在または発生した気体、例えば水蒸気
は、どの方向にも自由に移動でき、後述する随所に設け
られた脱気部(8)から外部に排出される。ゴムアスフ
ァルトシートに個々に独立した部分接着部を設けるに
は、ゴムアスファルトシートの上面及び下面に例えば、
ドット状、畝状、小円状、多角状の独立した接着部を形
成するよう粘着剤等を塗布してもよいが、好ましい部分
接着部形成法は全面に粘着剤を塗布しておき、その上に
例えばドット状や小円状に穴を開けたポリエチレン等の
非粘着性熱可塑性フィルム(37)を張り付ける方法で
ある。ゴムアスファルト層の厚みは、1〜5mm程度が
好ましい。
0〜50m2当たりに一カ所の割合で、脱気部(8)を
配設する。脱気部は、ゴムアスファルト層(3)から下
塗プライマー層(2)までを筒形に切り取り、その欠損
部に覆い被せて蓋付きの脱気筒(81)を設置する。次
に、ゴムアスファルト層(3)の上に中塗プライマー層
(4)を形成させる。中塗プライマー層の形成は前述の
下塗プライマー層の形成と同様にして実施すればよい。
ゴムアスファルト層(3)の上面が多数の穴開きフィル
ムの貼り付けによって形成されている場合は、その上面
全面に中塗プライマーを塗布するだけで、その中塗プラ
イマー層を介して上にくる軟質FRP層(5)との部分
接着部を形成させることができる。中塗プライマー層を
設けた後、軟質FRP層の形成は、中塗プライマー層の
上に直接ガラス繊維マットと不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、樹脂等の未硬化樹脂によるライニ
ングを施して、軟質FRP層(5)を形成させる。ガラ
ス繊維マットとしては、ガラス単位重量が300〜60
0g/m2のガラスチョップドストランドマットが用い
られる。このマットに不飽和ポリエステル樹脂等の未硬
化樹脂を脱泡しながら含浸させてライニングを行い、軟
質FRP層(5)を形成させ、硬化させる。この場合、
不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂の使用量は1〜5kg
/m2、好ましくは2〜4kg/m2である。
より中塗用樹脂による中塗層(6)を形成させ、ついで
上塗用樹脂により上塗層(8)を形成させる。中塗用、
または上塗用樹脂としては、ビニルエステル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂などの中塗
材、上塗材が用いられる。上塗材には更に適宜の骨材を
添加することによりスリップ防止上塗層が形成される。
中塗材、上塗材の塗布量は、それぞれ0.3〜1kg/
m2程度であり、刷毛、ローラー、スプレーガンなどで
均一に塗布し、硬化させることにより施工は完成する。
下地(1)に含まれていた水分はゴムアスファルト層の
下部に達するが、非接着部が脱気部(8)まで通じてい
るので、水蒸気などの気体はその非接着部を通って脱気
部(8)まで達し、その脱気部から大気中に放出され
る。また、ゴムアスファルト層(3)とその上部層との
接着も部分接着又は点接着であるので、温度変化による
層全体の反りや変形に追従することができる。またゴム
アスファルト層(3)の下部層との接着も部分接着であ
るので、ゴムアスファルト層の下に存在又は発生する気
体は、非接着部を通って脱気筒に誘導され、外部に放出
される。したがって、通気型複合防水、防食層の膨れ
や、層間剥離が発生せず、長期の亘ってその機能が維持
される。更にまた、部分接着や、点接着は下地の振動に
対して高い追従性を有しており、全面接着よりも遙かに
亀裂が生じにくい
らに具体的に説明する。 実施例1 (i)陸屋根ビルの改修工事で、下地モルタル上にアス
ファルト系プライマー(商品名:NP−ASプライマ
ー、日豊化学産業株式会社製品)を塗布量0.3kg/
m2でローラにより均一に塗布した。 (ii)プライマーが乾燥した後、その上に合成ポリエス
テル不織布で補強されたSBS改質ゴムアスファルト部
分接着型通気用シート(アデパーJS−20、シプラス
ト社製)を張り、継ぎ目にはガラスクロステープ(NP
テープ、50mm巾)を張り付けて固定する。このSB
S系改質アスファルトシートは、シート下面に下地層と
接着できる箇所を帯状にかつ、不連続に設けてある。ま
た、シート上面に微粉粒鉱物石を設け、さらに上面に多
数の貫通孔を設けたポリエチレンフィルムを一体に設け
てある。そしてシート内部には強度を増すためにポリエ
ステル製の不織布が埋設してある。 (iii)これまでに形成させた層に円型の穴を開け、そ
の穴を覆うように脱気筒を載置してガラスクロステープ
で固定する。 (iv)ゴムアスファルト部分接着型通気用シートの上面
に中塗プライマーとして一液性ウレタンプライマー(N
P−K,日豊化学産業株式会社製品)を0.2kg/m
2で塗布する。 (v)ランニング用軟質ポリエステル樹脂(NP−20
0、日豊化学産業株式会社製品)とガラスマット(ニッ
ポーガラスマット#450、日豊化学産業株式会社製
品)を用いてライニングを施し、軟質FRP層を形成さ
せる。この時の不飽和ポリエステル樹脂の使用量は2k
g/m2であった。 (vi)軟質FRP層が硬化した後ビニルエステル樹脂
(NP−820、日豊化学産業株式会社製品)により塗
布量0.5kg/m2中塗りをする。 (vii)最後に骨材入りポリエステル系樹脂(NP−ポリ
トップカラー、日豊化学産業株式会社製品)を用いて塗
布量0.3kg/m2で上塗りをし施工完了とする。
水、防食層は、従来のゴムアスファルト防水層のクラッ
ク追従性と軟質FRP通気型複合防水、防食層の強靱
性、耐候性、重歩行性、高い防水、防食性を兼ね備え、
さらに、ゴムアスファルト層の上層および下層への接着
を点接着又は部分接着することによりそれらの層間に存
在する水、水蒸気等を任意随所に設けられた脱気部の方
向に移動させて外部に放出するという機能を有してい
る。従って、下地に含まれていた水分が通気型複合防
水、防食層の層間に移行しても、層間に膨れや剥離が起
こらず長期に亘ってその防水、防食機能を発揮する。
層と、脱気部の断面図である。
トの斜視図である。
の移動方向を示す模式図である。
Claims (10)
- 【請求項1】下地(1)の上に、下塗プライマー層
(2)、ゴムアスファルト層(3)、中塗プライマー層
(4)、軟質FRP層(5)、必要により中塗層
(6)、および上塗層(7)の順に積層、接着して形成
され、ゴムアスファルト層(3)とその上層及び下層と
の接着が、ゴムアスファルト層(3)の上面及び下面の
それぞれに、連続した非接着部(33)、(34)を残
して設けられた多数の独立接着部(31)、(32)に
より接着されており、且つそれらの層間に存在又は発生
する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱
気部(8)を適宜数配設した通気型複合防水、防食層。 - 【請求項2】ゴムアスファルト層(3)下面の独立接着
部(32)の表面が網目状の凹凸を有するものである請
求項1記載の通気型複合防水、防食層。 - 【請求項3】ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接
着部(31)がドット状または小円状である請求項1記
載の通気型複合防水、防食層。 - 【請求項4】ドット状または小円状の接着部が、ゴムア
スファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に
多数のドット状または小円状の穴開き非接着性フィルム
(37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に
露出させることにより形成させたものである請求項3記
載の通気型複合防水、防食層。 - 【請求項5】ゴムアスファルト層(3)が、不織布で補
強されたものである請求項1記載の通気型複合防水、防
食層。 - 【請求項6】下地(1)の上に、下塗プライマー層
(2)を形成させ、その上に、上面及び下面のそれぞれ
に、連続した非接着部(33)、(34)を残して設け
られた多数の独立接着部(31)、(32)を有するゴ
ムアスファルト層(3)を形成させ、その上に中塗プラ
イマー層(4)を形成させ、その上に軟質FRP層
(5)をライニングし、その上に必要により中塗層
(6)を設け、ついで上塗層(7)を塗布して複合防
水、防食層を形成し、且つそれらの層間に存在又は発生
する気体を該非接着部により誘導して外部に放出する脱
気部(8)を適宜数配設する通気型複合防水、防食層の
施工方法。 - 【請求項7】ゴムアスファルト層(3)の下面の独立接
着部(32)表面が網目状の凹凸を有するものである請
求項6記載の通気型複合防水、防食層の施工方法。 - 【請求項8】ゴムアスファルト層(3)の上面の独立接
着部(31)がドット状または小円状である請求項6記
載の通気型複合防水、防食層の施工方法。 - 【請求項9】ドット状または小円状の接着部が、ゴムア
スファルト層(3)の上面全面を自着性にし、その上に
多数のドット状または小円状の穴開き接着性フィルム
(37)を張り付けて接着部をドット状または小円状に
露出させることにより形成させたものである請求項8記
載の通気型複合防水、防食層の施工方法。 - 【請求項10】ゴムアスファルト層(3)が、不織布で
補強されたものである請求項6記載の通気型複合防水、
防食層の施工方法。
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