JP2001193230A - 複合防水工法およびそれによって得られる複合防水構造体 - Google Patents

複合防水工法およびそれによって得られる複合防水構造体

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JP2001193230A
JP2001193230A JP2000006961A JP2000006961A JP2001193230A JP 2001193230 A JP2001193230 A JP 2001193230A JP 2000006961 A JP2000006961 A JP 2000006961A JP 2000006961 A JP2000006961 A JP 2000006961A JP 2001193230 A JP2001193230 A JP 2001193230A
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sheet
roofing material
composite
waterproof structure
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JP2000006961A
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Shuya Tsuji
修也 辻
Kokichi Wakasugi
幸吉 若杉
Yoshinobu Yasuda
義信 安田
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SOWA KAGAKU SANGYO KK
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SOWA KAGAKU SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下地に対する追従性に優れ、簡単な構成で通気
路を確保することができ、しかも強度が高く、優れた防
水性を長期にわたって維持することのできる複合防水工
法およびそれによって得られる複合防水構造体を提供す
る。 【解決手段】下地1の表面に直接もしくは適宜の層を介
してシート系ルーフィング材2を敷設し、このシート系
ルーフィング材2を固定金具3を用いて機械的に固定し
たのち、その上に直接もしくは適宜の層を介してFRP
層6を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木・建築構造物
の屋上,床面,壁面等に対し短時間で優れた防水構造を
実現しうる複合防水工法およびそれによって得られる複
合防水構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木・建築構造物に対する防水施工方法
としては、従来から、繊維強化プラスチック(FRP)
を用いた複合被覆工法がよく知られている。この工法
は、例えばつぎのような密着工法で行われることが多い
(特開平4−142323号公報等)。すなわち、ま
ず、防水(あるいは耐食)施工しようとする下地面にプ
ライマーを塗布し乾燥させる。つぎに、硬化剤を添加し
た熱硬化性樹脂液を塗布(下塗り)したのち、この上
に、強化繊維シート(例えばガラス繊維チョップドスト
ランドマット等)を貼り付け、さらにその上から、硬化
剤を添加した熱硬化性樹脂液を塗布して、上記強化繊維
シートに含浸させる。そして、脱泡作業を行い硬化させ
たのち、その上に、硬化剤を添加した熱硬化性樹脂液を
塗布(中塗り)し、充分に硬化させたのち、その表面を
研磨する等して表面仕上げを行う。そして、その上に、
所定のトップコートを塗布(上塗り)し硬化させる。こ
の一連の作業を施工現場で行う。
【0003】しかしながら、上記工法では、下地面全面
に繊維強化樹脂層が密着した状態で形成されるため、下
地に含まれる水分が施工後日照等によって蒸発した場合
や、下地に膨張収縮や亀裂が生じた場合に、繊維強化樹
脂層が直接影響を受けて、亀裂や部分剥離を生じやすい
という問題がある。また、下地面が湿潤状態では施工で
きない,屋外では天候に左右される等の制限があるこ
と、工程が長く施工時間が長い等の問題もある。
【0004】そこで、下地面に対する追従性を確保する
ために、下地上に、緩衝層となる引っ張り伸び率の高い
高分子組成物層を形成したのち、その上に繊維強化樹脂
層を形成するようにした施工法(特許第2580829
号公報)や、下地上に、有孔通気緩衝シートを接着した
のち、その上に繊維強化樹脂層を積層するようにした施
工法(特開平7−217107号公報)等が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の施工法は、いずれも、下地面に直接緩衝層を貼り付け
たり塗膜形成したりするものであるため、下地面が湿潤
状態にあると施工できない、という問題が依然として残
っている。また、緩衝層と繊維強化樹脂層との間に水蒸
気等が滞留しないよう、シート自身や層間の接着剤層に
おいて、面方向に通気路を形成しなければならず、作業
に煩雑な手間を要するという問題もある。
【0006】一方、繊維強化樹脂層を用いず、ゴム系,
アスファルト系,樹脂系等のシートを、下地面に直接機
械固定する方法が考えられるが、これには、つぎのよう
な問題がある。すなわち、屋上の露出防水層の表面温度
は、夏場の炎天下で60〜80℃の高温になるため、シ
ートが柔らかくなって強度が非常に低下する。この状態
で外部から負荷がかかると容易に損傷が発生するという
問題がある。また、冬になると、樹脂系シートは硬くな
って衝撃性能が低下するため、ひび割れ等が生じやすい
という問題がある。さらに、屋上には高い風圧がかかる
が、機械固定されたシートは固定された個所以外の部分
が躯体から浮いているため、風圧でぱたぱたして、固定
個所近傍で繰り返し引き裂き負荷を受け、シートが剥が
れたり引き千切れたりしやすいという問題もある。そし
て、シート自身の問題として、通常の厚みでは重歩行
(非特定歩行者がどのような履物で歩行しても可能)が
困難で、これに耐えうるようにするには、塩化ビニルシ
ートでも5mm以上の厚みが必要となり、製造しにく
い、取扱いにくい、コストアップを招く等の欠点があ
る。また、端部同士を重ねてジョイントすることが必須
要件であるが、厚みが厚いと段差が大きくなる。これら
の理由から、シートを下地面に直接機械固定することは
実用性がなく、行われていない。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、下地に対する追従性に優れ、簡単な構成で通気
路を確保することができ、しかも強度が高く、優れた防
水性を長期にわたって維持することのできる複合防水工
法およびそれによって得られる複合防水構造体の提供を
その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下地面に直接もしくは適宜の層を介して
シート系ルーフィング材を敷設し、このシート系ルーフ
ィング材を固定金具を用いて機械的に固定したのち、そ
の上に直接もしくは適宜の層を介して繊維強化樹脂層を
形成するようにした複合防水工法を第1の要旨とし、下
地面ではなく、JASS 8に規定される既設メンブレ
ン防水工事・防水層の上に、上記と同様の施工を行うよ
うにした複合防水工法を第2の要旨とする。
【0009】また、本発明は、下地面の上に、直接もし
くは適宜の層を介してシート系ルーフィング材が固定金
具により機械的に固定され、その上に直接もしくは適宜
の層を介して繊維強化樹脂層が形成されている複合防水
構造体を第3の要旨とし、下地面ではなく、JASS
8に規定される既設メンブレン防水工事・防水層の上
に、上記複合防水構造が形成されている複合防水構造体
を第4の要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】図1は、本発明の複合防水構造体の一実施
の形態を示している。この複合防水構造体は、下地1上
に、シート系ルーフィング材2が直接敷設され、その突
き合わせ部が、図2に示すように、ディスク状の固定金
具3によって所定間隔で機械的に固定されている。そし
て、固定された突き合わせ部に沿って、その上から接着
剤付のジョイントテープ4が貼付され、その上に、プラ
イマー層(もしくは不織布層)5を介して、繊維強化樹
脂層(以下「FRP層」と略す)6が形成されている。
7は仕上げ用のトップコート層(もしくは保護層)であ
る。
【0012】上記下地1としては、防水施工の対象とな
るどのような構造体であっても差し支えない。例えば、
セメントコンクリート,モルタル,アスファルトコンク
リート,PC板,木片セメント,金属,ALC板,プラ
スチック等があげられる。そして、下地1の表面は、水
平面に限らず、傾斜面,垂直面,湾曲面等、どのような
形状の面であっても差し支えない。
【0013】また、本発明は、下地1ではなく、既設の
防水層の上に、改修を目的として、新たに防水層を形成
する場合も対象とするものである。したがって、その場
合は、既設防水層が、上記下地1に代わる層となる。な
お、既設防水層としては、JASS 8に規定されてい
る、各種の既設メンブレン防水工事・防水層があげられ
る。このような防水層としては、アスファルト、改質ア
スファルト、各種防水シート、各種防水塗膜等があげら
れる。さらに、上記既設防水層が、防水層の上に、コン
クリート,アスファルトコンクリート,モルタル等の保
護層を有しているものである場合には、その保護層が、
上記下地1に代わる層となる。
【0014】そして、上記シート系ルーフィング材2
も、従来から防水施工に用いられているどのようなシー
トであっても差し支えはない。例えば、JIS A 6
008に規定されている各種の合成高分子ルーフィング
シート(加硫ゴム系,非加硫ゴム系,塩化ビニル樹脂
系,エチレン−酢酸ビニル樹脂系の4種類からなる均質
シート、加硫ゴム系,非加硫ゴム系,塩化ビニル樹脂系
の3種類からなる一般複合シート、クロロスルホンポリ
エチレンや塩素化ポリエチレン等からなる補強複合シー
ト)や、JIS A 6013に規定されている改質ゴ
ムアスファルトシートや、JASS 8に規定されてい
る塗膜防水施工用の通気緩衝シートとして用いられるシ
ート等があげられる。また、合成高分子シートや改質ゴ
ムアスファルトシート(下層)の上に、FRP層との接
着性向上を目的として、塗膜層や不織布層等の上層が積
層された複合シートを用いることができる。また、層と
層の間に、寸法安定性や強度向上のために、ガラスメッ
シュ,ガラスクロス,有機繊維クロス等の補強布層を設
けた複合シートを用いてもよい。さらに、同じく層と層
の間に、遮断層あるいは移行防止層として、樹脂フィル
ムシートを設けることもできる。あるいは、このような
複合シートの下面に、樹脂系もしくはゴム系の発泡体層
を設けた複合シートを用いてもよい。
【0015】このような複合シートの例としては、例え
ばつぎのような構成のシートa〜gをあげることができ
る(以下、層の構成を上から順に示す)。 a:不織布〜補強布〜非加硫ゴム b:不織布〜非加硫ゴム c:不織布〜樹脂フィルム〜改質アスファルト d:不織布〜補強布〜樹脂フィルム〜改質アスファルト e:補強布〜非加硫ゴム f:樹脂フィルム〜補強布〜改質アスファルト〜発泡層 g:アクリル・ウレタン塗料〜エチレンビニルアルコー
ル樹脂フィルム〜補強布非加硫ゴム〜発泡層
【0016】なお、これらのシートからなるシート系ル
ーフィング材2は、コンクリート等の下地1に比べて優
れた応力緩和性能を示すため、これをFRP層6の下に
設けることにより、つぎのような利点がある。すなわ
ち、上記シート系ルーフィング材2上でFRP層6を形
成する際、FRP層6に発生する熱歪み等を、上記シー
ト系ルーフィング材2が吸収緩和するため、FRP層6
の物性が均一となり、長期にわたって、どの部位におい
ても優れた耐久性を示す。また、建物の屋上では、風の
影響や、屋上面の水勾配等によって、仮敷きしたシート
がよじれたまま機械固定される場合があるが、その場
合、その上からFRP層6を施工すると、よじれ部分が
拘束されたままの状態、すなわち歪みを内在したままの
状態となる。このため、歪み部分に各種のストレスがか
かり、経時的に劣化しやすい。これに対し、応力緩和性
能に優れたシート系ルーフィング材を用いた場合、歪み
が時間の経過とともになくなるので、劣化しないという
利点を有する。
【0017】このような応力緩和特性に、特に優れたシ
ートとしては、ブチルゴム,エチレン−プロピレンゴ
ム,クロロスルフォン化ポリエチレン,これらの共重合
体等からなる非加硫ゴム系シートや、熱可塑性樹脂もし
くはラテックスゴムで改質された改質アスファルトゴム
シートがあげられる。したがって、これらのシートをシ
ート系ルーフィング材2として用いることが、特に好適
である。
【0018】また、上記シート系ルーフィング材2の厚
みは、シート系ルーフィング材2の強度によって異な
る。例えば、比較的強度の高いゴム系シート、樹脂系シ
ートを用いる場合には、0.5〜5mm、好ましくは1
〜3mmの厚みに設定することが好適である。また、比
較的強度の低い改質アスファルト系シートでは、1.5
〜10mm、好ましくは2〜5mmの厚みに設定するこ
とが好適である。すなわち、上記設定厚み未満では、強
度が不足して風圧によって固定金具部よりシートが引き
千切れてしまうおそれがあり、逆に、上記設定厚みを超
える場合には、重量が増え、取扱いにくくなるだけでな
く、コスト上昇につながる。また、その場合、重ね合わ
せ部分に形成される段差が大きくなり、問題となる。
【0019】そして、上記シート系ルーフィング材2を
機械固定するための固定金具3としては、従来から機械
固定工法に用いられているどのようなものであっても差
し支えなく、通常、躯体に挿入されるアンカー(釘部)
とシートを押さえるディスク部(あるいはプレート部)
とで構成されている。そして、アンカーの躯体への固定
方式は、打ち込み方式とねじ込み方式があり、上記打ち
込み方式は、直接躯体に、空気圧搾銃や金槌で打ち込む
方法である。また、上記ねじ込み方式は、予め下穴をド
リルで穿設し、そこに開脚プラグ(プラグが開くことで
躯体からの引き抜き強度が増すよう設定されている)と
一体化されたビスを電気ドリル等を用いて固定する方法
である。なお、躯体強度の弱いALC等に固定する場合
は、引き抜き強度を上げるために、エポキシ樹脂等を下
穴に注入して固定金具3を固定することが行われる。
【0020】そして、上記固定金具3の材質は、鉄,ス
テンレス,ガルバニウム,ユニクロ,アルミニウム等が
あげられるが、文字通りの「金属」である必要はなく、
プラスチック品であっても差し支えはない。なお、金属
製の金具表面を、溶融可能な樹脂で被覆したものを用い
ることもできる。また、上記開脚プラグの材質は、ナイ
ロン等のプラスチック,亜鉛合金,鉛/アンチモニー合
金等が用いられる。
【0021】なお、図2に示す例では、ディスク状の固
定金具3を、シート系ルーフィング材2のシートとシー
トの間の継ぎ目に、シートの上から取り付けて、シート
の縁部を押さえ込むようにしているが、固定方法は、こ
れに限らず、従来から知られているどのような方法を採
用してもよい。例えば、図3に示すように、シート系ル
ーフィング材2の各シートの中央部を、固定金具3で所
定間隔で固定し、その上を、接着剤付の円形シート10
で増張りするようにしてもよい。
【0022】また、上記図2,図3に示す例は、とも
に、敷設されたシート系ルーフィング材2の上から固定
金具3を取り付けており、いわゆる固定金具後付け工法
によるものであるが、シート系ルーフィング材2の敷設
に先立って、下地1に所定間隔で固定金具3を取り付け
たのち、シート系ルーフィング材2を敷設しながらシー
ト下面を固定金具3の上面に接合して固定する、いわゆ
る固定金具先付け工法によってシート固定を行ってもよ
い。
【0023】なお、図4に、プレート状固定金具3′を
用い、固定金具先付け工法によってシート系ルーフィン
グ材2を固定した構造の一例を示す。すなわち、この取
り付け方法では、まず下地1にプレート状固定金具3′
を取り付け、その上に、シート系ルーフィング材2のシ
ート縁部同士を重ねて接着剤もしくは熱融着により接合
している。
【0024】また、パラペット等の立ち上がり部では接
着剤によってシートを固定し、平面部では機械固定す
る、という併用型にしてもよい。この方法によれば、特
に、既設防水層の上にシートを固定する場合に、作業性
がよく好適である。
【0025】さらに、機械固定されたシート系ルーフィ
ング材2の上に形成されるプライマー層5は、その上に
形成されるFRP層6とシート系ルーフィング材2との
接着強度を高めるためのもので、シート系ルーフィング
材2の種類およびFRP層6の種類によって、ウレタン
系,エポキシ系,ビニルエステル系,不飽和ポリエステ
ル系,アクリル系等、適宜のものが選択される。また、
シート系ルーフィング材2とFRP層6の組み合わせに
よっては、必ずしもこのプライマー層5は必要ではな
く、シート系ルーフィング材2の上に、直接FRP層6
を形成することもできる。すなわち、シート系ルーフィ
ング材2の表層に、不織布等からなる繊維層が設けられ
ている場合は、プライマー層5を介在させなくても、シ
ート系ルーフィング材2とFRP層6とが高強度で接合
するからである。
【0026】そして、上記プライマー層5の上に形成さ
れるFRP層6は、特に限定されるものではなく、熱硬
化性樹脂や光硬化性樹脂等の樹脂材と繊維強化材を適宜
組み合わせて形成される。
【0027】上記熱硬化性樹脂としては、例えば不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ビニルウレタ
ン樹脂、メタクリル酸メチル樹脂(MMA)、アクリル
シラップ、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等があげら
れ、なかでも、不飽和ポリエステル樹脂,ビニルウレタ
ン樹脂およびビニルエステル樹脂が好適である。
【0028】上記不飽和ポリエステル樹脂とは、α,β
−不飽和二塩基酸またはその酸無水物と、芳香族飽和二
塩基酸またはその酸無水物と、グリコール類の重縮合に
よって製造されるもので、場合によっては、酸成分とし
て脂肪族あるいは脂環族飽和二塩基酸を併用して製造さ
れた不飽和ポリエステル30〜80重量部を、α,β−
不飽和単量体70〜20重量部に溶解して得られるもの
があげられる。また、ビニルエステル樹脂とは、不飽和
ポリエステルの末端をビニル変性したもの、あるいはエ
ポキシ樹脂骨格の末端をビニル変性したもの等である。
これらには、必要により、増粘剤,充填剤,硬化剤,硬
化促進剤,低収縮化剤等が添加されるが、特に、硬化
剤,硬化促進剤の添加が有用である。
【0029】なお、上記増粘剤としては、不飽和ポリエ
ステル樹脂の官能基と化学的に結合して樹脂粘度を高め
るものであれば、どのようなものでもよく、例えば、ジ
イソシアネート類や、金属アルコキシド類、二価金属の
酸化物および水酸化物等があげられる。
【0030】また、上記充填剤としては、炭酸カルシウ
ム粉,クレー,アルミナ粉,珪石粉,タルク,硫酸バリ
ウム,シリカパウダー,ガラス粉,ガラスビーズ,マイ
カ,水酸化アルミニウム,セルロース糸,珪砂,川砂,
寒水石,大理石屑,砕石等があげられ、いずれを用いて
も差し支えはないが、なかでも、ガラス粉,水酸化アル
ミニウム,硫酸バリウム等が、硬化時に半透明性を与え
る点で好ましい。
【0031】さらに、上記硬化剤としては、上記熱硬化
性樹脂に作用するもので、例えばアゾイソブチロニトリ
ルのようなアゾ化合物、t−ブチルパーベンゾエート,
t−パーオクトエース,ベンゾイルパーオキサイド,メ
チルエチルケトンパーオキサイド,ジクミルパーオキサ
イド等の有機過酸化物等をあげることができる。
【0032】また、上記硬化促進剤としては、有機酸の
金属塩類、特にコバルト塩、例えばナフテン酸コバル
ト,アセチル酸コバルト,アセチルアセトンコバルト等
があげられる。
【0033】一方、光硬化性樹脂としては、感光性化合
物と樹脂とをブレンドしてなる樹脂組成物からなるも
の、感光基を有する樹脂等があげられる。これらの光硬
化性樹脂は、紫外線,電子線,可視光線等で照射すると
硬化するものである。
【0034】上記熱硬化性樹脂,光硬化性樹脂等の樹脂
材とともに用いられる繊維強化材としては、アミド,ア
ラミド,ビニロン,ポリエステル,フェノール等の有機
繊維や、ガラス繊維,カーボン繊維,金属繊維,セラミ
ック繊維等があげられ、なかでも、施工性、経済性の点
で、ガラス繊維、有機繊維が好適である。
【0035】上記繊維強化材の形態は、特に限定される
ものではないが、通常、ガラスロービングを20〜10
0mmにカットして、チョップドストランドをマット状
にしたガラスマットが多く用いられる。なかでも特に、
FRP防水材工業会が規格化している、FRP防水工事
用ガラスチョップドストランドマットが好ましい。そし
て、その目付は、380〜600g/m2 のものを1〜
2プライで用いることが好適である。また、上記ガラス
マット以外に、ガラス繊維を平織り,朱子織り等の織地
にしたもの等も用いることができる。
【0036】上記熱硬化性樹脂と繊維強化材とを用いて
FRP層6を形成する方法としては、まず、機械固定さ
れたシート系ルーフィング材2の上に、熱硬化性樹脂液
を塗布し、その上に上記繊維強化材を載せて樹脂液を含
浸させるか、あるいはシート系ルーフィング材2の上面
に繊維強化材を載せたのち熱硬化性樹脂液を塗工して含
浸させるかしたのち、樹脂液を硬化させて、FRP層6
を得る方法があげられる。また、このような作業を軽減
するために、熱硬化性樹脂を上記繊維強化材に含浸させ
た成形材料であるSMC(Sheet molding
compound),BMC(Block mold
ing compound),プリプレグ,光硬化シー
ト等を用いてもよい。
【0037】上記FRP層6の厚みは、要求される層の
強度にもよるが、通常、2〜3mm程度に設定すること
が好適である。また、駐車場防水等では、大きな荷重が
かかるため、4〜6mm程度に設定することが好適であ
る。
【0038】また、上記FRP層6の上に形成されるト
ップコート層7は、従来から用いられるどのような材料
を用いてもよく、防水施工される場所や目的に応じて、
適宜のものが選択される。例えば、骨材を散布して滑り
止め機能を付与するニート工法や、意匠性を付与するた
めの装飾工法、モルタル等を表面に配設して不燃性を付
与する工法、排水性を高めるための排水性アスファルト
コンクリート工法等を採用することができる。特に、上
記ニート層やモルタル層を設けると、著しく落球衝撃性
能が向上し、応力分散性が向上するため、FRP層6と
の組み合わせにおいて優れた効果が得られる。また、こ
れらのトップコート層7の形成により、排水・透水機能
の向上や、太陽光線の乱反射による耐候性向上等の効果
を得ることができる。さらに、建物屋上は必ずしも平
面、平滑ではなく、特に大面積の屋上では、その傾向が
著しい。あるいは、既設防水層を改修する場合も、その
表面がある程度凹凸になっている。これらの凹凸をその
ままにしておくと、降雨の際、低い部分に水が溜まり、
歩行や車の走行に不都合である。そこで、その対策とし
て、ある程度厚みのある透水性モルタルや排水性アスフ
ァルトコンクリートを、FRP層6の上に施工すること
が好ましい。これにより、表面平滑性も向上する。ただ
し、場合によっては、上記トップコート層7を形成しな
い場合もある。
【0039】なお、上記ニート工法によりニート層を形
成する場合、FRP層6の施工時に、FRPの樹脂層が
未硬化あるいは硬化後に、骨材を樹脂上に散布し固着さ
せてニート層を形成することが好適である。そして、上
記ニート層形成用の骨材としては、直径1〜10mm程
度のエメリーやシリカサンド等の硬質骨材が好適であ
る。
【0040】また、上記ニート層をそのまま最外層(保
護層)として用いてもよいし、ニート層をアンカーに利
用して、その上にモルタルやコンクリート等を打設して
もよい。ニート層を介してモルタル層やコンクリート層
を形成すると、これらの固着性能を向上させることがで
きる。
【0041】一方、モルタル層やコンクリート層を形成
する場合のバインダーとしては、セメント(セメントモ
ルタルやコンクリート)、エマルジョン樹脂(ポリマー
セメントモルタル)、ポリエステルやエポキシ等の熱硬
化性樹脂等(レジンモルタルやコンクリート)があげら
れる。また、モルタルやコンクリートに含有させる骨材
の粒度を調整することにより、空隙率10〜35%の透
水性モルタルやコンクリート施工が可能である。
【0042】さらに、道路舗装に使用するアスファルト
・コンクリートも、FRP層6の上に、直接もしくはニ
ート層を介して打設することができる。
【0043】このようにして得られる複合防水構造体
は、FRP層6の下側に設けられたシート系ルーフィン
グ材2が固定金具3によって機械固定されているため、
全面貼り付けされる場合と異なり、下地1表面の凹凸が
表側に転写されず、FRP層6の形成面が平滑になり、
美麗に仕上がるという利点を有する。しかも、シート系
ルーフィング材2が、硬い下地1に比べて、応力緩和性
を備えており、FRP層6を形成する際に発生する熱歪
み等が、上記シート系ルーフィング材2によって応力緩
和されるため、FRP層6に、強度的に不均一な部分が
生じることがなく、長期にわたって良好な防水機能が維
持される。
【0044】また、FRP層6とシート系ルーフィング
材2が上下に積層一体化されており、FRP層6の剛性
が高いことと、FRP層6に含まれる繊維強化材の補強
効果とが相俟って、下側のシート系ルーフィング材2に
応力が伝播されにくい構造になっている。したがって、
下地1から防水層が浮き上がった状態で据え切り抵抗負
荷を受けても高い耐久性を示すのであり、駐車場のよう
な、車の走行機能と防水機能の兼備が要求される、最難
度の防水構造にも適用することができる。
【0045】しかも、従来の、シート裏面を貼着する複
合防水工法では、下地1が濡れた状態では施工できず、
乾燥を待たなければならないため、施工に時間を要して
いたところ、この工法によれば、下地1の状態にかかわ
らず、簡単にシート固定を行うことができ、工期を大幅
に短縮することができる。そして、シート系ルーフィン
グ材2が機械固定されるため、シート系ルーフィング材
2の裏面と下地1との間が接着剤で密着されず、隙間を
保つ。したがって、この隙間が水蒸気等の通路となり、
側方に水蒸気等が抜けるため、膨れ等が生じることがな
い。
【0046】なお、図1に示す構造では、下地1の表面
に、直接シート系ルーフィング材2を敷設して固定して
いるが、シート系ルーフィング材2の敷設に先立って、
絶縁シートを敷設するようにしてもよい。
【0047】また、本発明において、シート系ルーフィ
ング材2の下に、断熱材を配設するようにしてもよい。
その場合、断熱材はシート状のものを用い、その上のシ
ート系ルーフィング材2を機械固定する際に、上記断熱
材シートを貫いて一体的に固定することが好ましい。
【0048】そして、上記断熱材としては、合成高分子
ルーフィング工業会発行のシート防水マニュアル(平成
6年7.15改訂版)のP28〜33に記載されている
各種のものを好適に用いることができる。例えば、ポリ
スチレンフォーム,ポリウレタンフォーム,ポリエチレ
ンフォーム等があげられ、なかでも特に、圧縮強度等を
考慮すると、ポリスチレンフォーム,ポリウレタンフォ
ームが好適である。そして、上記断熱材の厚みとして
は、25〜50mm程度のものを用いることが好適であ
る。
【0049】また、本発明において、シート系ルーフィ
ング材2とFRP層6との間に、3〜10mm程度のレ
ジンモルタル等をサンドイッチにして施工するようにし
てもよい。上記レジンモルタル等を介在させると、応力
分散効果がより高くなり、据え切り性能や落球衝撃等の
性能が向上する。
【0050】さらに、本発明において、シート系ルーフ
ィング材2とFRP層6との間に、ウレタン防水層を設
けるようにしてもよい。この構造によれば、クッション
性が付加されるため、ディスク状の固定金具3を取り付
けた場合の段差が吸収され美麗な外観となる。また、耐
衝撃性も向上する。なお、上記ウレタン防水層は、ウレ
タン組成物の塗工によって形成しても、ウレタンシート
貼着によって形成してもよい。
【0051】つぎに、実施例について、比較例と併せて
説明する。
【0052】
【実施例1〜16、比較例1〜4】コンクリート下地面
の上に、後記の表1〜表5に示すような構成の積層体を
形成して、目的とする複合防水構造体を得た。ただし、
その形成方法は、FRP防水材工業会が平成8年10月
に作成した、FRP防水工法・施工マニュアルのB仕様
に準拠した。それ以外は、公知慣用の方法を用いた。そ
して、各構造体に対し、下記の方法にしたがって、落球
衝撃テスト、膨れ変形テスト、切り裂きテスト、たばこ
テストを行うことにより、構造体の性能を評価した。こ
れらの結果を、後記の表1〜表5に併せて示す。ただ
し、その固定方法はつぎの3種類とした。
【0053】〔固定法〕 固定法A:後付け工法による。下穴径=5mm、ステン
レス製アンカー=4.8mm径×長さ24mm、ステン
レス製ディスク盤=50mm径×厚み1.2mm。 固定法B:後付け工法による。打ち込み式。アンカー=
3.6mm径×長さ28mm。 固定法C:先付け工法による。アーキヤマデ社製ディス
ク(誘導過熱式)、FLアンカー。
【0054】〔落球衝撃テスト〕JASS 8に示す耐
衝撃試験に準じて試験を行った。ただし、JASS 8
は、落球距離が1.5mまでであるが、差別化のため
に、落球距離を3mまでにした。そして、試験体は、3
00mm×300mm×60mmのJIS A 530
4歩道用コンクリート平板の上に、四隅の4個所に、構
造体を固定することにより作製した。上記試験体に対
し、3体ずつ落下衝撃を与え、下記の7段階の評価を行
った。 耐衝撃1:高さ0.5mの衝撃で1体でも穴があいた。 耐衝撃2:高さ1.0mの衝撃で1体でも穴があいた。 耐衝撃3:高さ1.5mの衝撃で1体でも穴があいた。 耐衝撃4:高さ2.0mの衝撃で1体でも穴があいた。 耐衝撃5:高さ2.5mの衝撃で1体でも穴があいた。 耐衝撃6:高さ3.0mの衝撃で1体でも穴があいた。 耐衝撃7:高さ3.0mの衝撃で3体とも穴があかなか
った。
【0055】〔膨れ変形テスト〕JASS 8に示す膨
れ試験に準じて試験を行った。すなわち、上記と同様の
試験体を用い、定形シーリング材を下に敷き、押さえバ
ーを、30cm(一辺)当たり6本機械固定した。そし
て、9.8kPa、19.6kPa、49.0kPaの
各圧力で試験を行い、変形量最大部を測定することによ
り、下記の3段階評価を行った。 G−3:変形量が5mm未満。 G−2:変形量が5mm以上30mm未満。 G−1:変形量が30mm以上。
【0056】〔切り裂きテスト〕カッターナイフ(オル
ファ社製、BL−50)で成人男子が常識的な力で押圧
しながら切り込んだのち、その部分の状態を目視で観察
した。
【0057】〔たばこテスト〕市販の紙巻たばこ1本に
着火し、防水層の上にのせ、燃え尽きるまで放置した
(約15分間)。そして、消火した後の表面状態を目視
で観察した。
【0058】なお、実施例および比較例に用いた材料等
の詳細はつぎのとおりである。 *1:非加硫ゴムシート…双和化学産業社製、SNシー
ト *2:接着プライマー…双和化学産業社製、ポリルーフ
・S−1 *3:FRP ・防水用ポリエステル樹脂…双和化学産業社製、ポリル
ーフ・S−2 ・防水用ガラスマット…双和化学産業社製、ポリルーフ
マット♯450 *4:ウレタン樹脂…双和化学産業社製、ポリルーフ・
PU−2 *5:樹脂モルタル…双和化学産業社製、ポリルーフ・
S−2/4号珪砂=1/4 *6:ニート用骨材…シリカサンド(珪砂)2号をFR
P積層時に樹脂未硬化状態で散布 *7:改質アスファルトシート…三星産業社製、アコシ
ート2号 *8:TPOシート(ポリオレフィン系熱可塑性シー
ト)…東洋ゴム工業社製、トーヨーメカシート *9:塩化ビニルシート…ロンシール社製、ペストプル
ーフ(厚み2mm) *10:塩ビ用接着プライマー(MMA樹脂)…双和化
学産業社製、ポリルーフ ・S−1P *11:加硫ゴムシート…シバタ工業社製、エスシート *12:改質アスファルトシート…ダイフレックス社
製、パスシート *13:非加硫ゴムシート…ディック・プルーフィング
社製、トーバスシート *14:ポリマーセメントモルタル…双和化学産業社
製、ベースコートSQ(既調合製品) *15:改質アスファルトシート…双和化学産業社製、
SPSシート
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【実施例17〜19】下地として、すでに防水層が形成
された既設防水層を用い、露出防水層の改修を想定した
実施例を作製した。下地として用いた既設防水層の種類
と、その上に形成する本発明の防水層の構成は、下記の
表6に示すとおりである。このようにして得られた複合
防水構造体は、いずれも強度および防水性が良好であっ
た。
【0065】
【表6】
【0066】
【実施例20】実施例1と同様にして複合防水構造体を
得たのち、その最上層であるFRP層の上に、タックコ
ートPKR−T(ゴム入りアスファルト乳剤、JEAA
規格)を0.5kg/m2 塗布し、さらに、その上に、
13mmのトップ、空隙率20%の排水性舗装を30m
mの厚みで施工した。なお、施工は、日本道路協会編集
の「排水性舗装技術指針」に準拠した。
【0067】
【実施例21】実施例4と同様にして複合防水構造体を
得たのち、その最上層であるニート層の上に、透水性エ
ポキシモルタルを10kg/m2 (厚み約5mm)とな
るようこてで施工した。ただし、上記透水性エポキシモ
ルタルは、エポキシ樹脂(双和化学産業社製、ポリルー
フEP)100重量部に対し、鹿島3号珪砂を1500
重量部配合したものを用いた。そして、上記透水性エポ
キシモルタル層の上に、さらに、トップコート(双和化
学産業社製、アクリルシリコンS−4S)を0.3kg
/m2 となるよう施工して、トップコート層とした。
【0068】このようにして得られた、保護層付の複合
防水構造体に対し、前記と同様にして、その性能を評価
した。その結果を、下記の表7に示す。
【0069】
【表7】
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の複合防水工法に
よれば、下地の状態にかかわらず、簡単にシート固定を
行うことができ、工期を大幅に短縮することができる。
そして、シート系ルーフィング材を機械固定するため、
シート系ルーフィング材の裏面と下地との間が水蒸気等
の通路となり、側方に水蒸気等が抜けるため、膨れ等が
生じることがない。そして、上記シート系ルーフィング
材の介在により、FRP層を、応力歪みが緩和された良
好な状態で形成することができるため、長期にわたって
優れた性能を示す防水構造体を得ることができる。
【0071】また、本発明の複合防水構造体は、シート
系ルーフィング材が固定金具によって機械固定されてい
るため、全面貼り付けされる場合と異なり、下地表面の
凹凸が表側に転写されず、FRP層の形成面が平滑にな
り、美麗に仕上がるという利点を有する。しかも、シー
ト系ルーフィング材が、FRP層を形成する際に発生す
る熱歪み等を応力緩和するため、FRP層に、強度的に
不均一な部分が生じることがなく、長期にわたって良好
な防水機能が維持される。さらに、FRP層とシート系
ルーフィング材が上下に積層一体化されており、FRP
層の剛性が高いことと、FRP層に含まれる繊維強化材
の補強効果とが相俟って、下側のシート系ルーフィング
材に応力が伝播されにくい構造になる。したがって、下
地から防水層が浮き上がった状態で据え切り抵抗負荷を
受けても高い耐久性を示すのであり、駐車場の防水構造
にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】上記実施例における固定金具の固定方法の説明
図である。
【図3】上記固定金具による他の固定方法の説明図であ
る。
【図4】他の固定金具を用いた固定方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 下地 2 シート系ルーフィング材 3 固定金具 6 FRP層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地面に直接もしくは適宜の層を介して
    シート系ルーフィング材を敷設し、このシート系ルーフ
    ィング材を固定金具を用いて機械的に固定したのち、そ
    の上に直接もしくは適宜の層を介して繊維強化樹脂層を
    形成するようにしたことを特徴とする複合防水工法。
  2. 【請求項2】 上記シート系ルーフィング材の固定を、
    固定金具の後付け工法によって行う請求項1記載の複合
    防水工法。
  3. 【請求項3】 上記シート系ルーフィング材の固定を、
    固定金具の先付け工法によって行う請求項1記載の複合
    防水工法。
  4. 【請求項4】 下地面ではなく、JASS 8に規定さ
    れる既設メンブレン防水工事・防水層の上に、請求項1
    〜3のいずれか一項に記載された施工を行うようにした
    ことを特徴とする複合防水工法。
  5. 【請求項5】 上記繊維強化樹脂層の上に、ニート層,
    樹脂モルタル層および排水性アスファルトコンクリート
    層の少なくとも一つの層を形成するようにした請求項1
    〜4のいずれか一項に記載の複合防水工法。
  6. 【請求項6】 下地面の上に、直接もしくは適宜の層を
    介してシート系ルーフィング材が固定金具により機械的
    に固定され、その上に直接もしくは適宜の層を介して繊
    維強化樹脂層が形成されていることを特徴とする複合防
    水構造体。
  7. 【請求項7】 上記シート系ルーフィング材が、樹脂系
    およびゴム系の少なくとも一方からなる合成高分子製シ
    ートである請求項6記載の複合防水構造体。
  8. 【請求項8】 上記シート系ルーフィング材が、非加硫
    ゴム製シートである請求項7記載の複合防水構造体。
  9. 【請求項9】 上記シート系ルーフィング材が、改質ア
    スファルト製シートである請求項6記載の複合防水構造
    体。
  10. 【請求項10】 上記シート系ルーフィング材が、合成
    高分子製シート層および改質アスファルト製シート層の
    少なくとも一つの層からなる下層と、塗膜層,樹脂フィ
    ルム層,不織布層および補強布層の少なくとも一つの層
    からなる上層とを有する複合シートである請求項6記載
    の複合防水構造体。
  11. 【請求項11】 上記補強布層が、ガラスメッシュ,ガ
    ラスクロスおよび有機繊維クロスの少なくとも一つから
    なる請求項10記載の複合防水構造体。
  12. 【請求項12】 上記シート系ルーフィング材が、下層
    の裏面に、発泡体層を設けたものである請求項10また
    は11記載の複合防水構造体。
  13. 【請求項13】 下地面ではなく、JASS 8に規定
    される既設メンブレン防水工事・防水層の上に、請求項
    6〜12のいずれか一項に記載された複合防水構造が形
    成されていることを特徴とする複合防水構造体。
  14. 【請求項14】 上記繊維強化樹脂層の上に、ニート
    層,樹脂モルタル層および排水性アスファルトコンクリ
    ート層の少なくとも一つの層が形成されている請求項6
    〜13のいずれか一項に記載の複合防水構造体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005320755A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Tajima Roofing Co Ltd 軽量気泡コンクリート下地における防水シート固定構造および防水シート固定工法。
JP2011068765A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 骨材入りエマルション塗料
JP2014098291A (ja) * 2012-11-16 2014-05-29 Aica Kogyo Co Ltd 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法
JP2015203286A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 アーキヤマデ株式会社 防水下地パネルの設置構造及びその設置方法

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