JP3525083B2 - ガス漏洩検知構造 - Google Patents

ガス漏洩検知構造

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JP3525083B2
JP3525083B2 JP33120199A JP33120199A JP3525083B2 JP 3525083 B2 JP3525083 B2 JP 3525083B2 JP 33120199 A JP33120199 A JP 33120199A JP 33120199 A JP33120199 A JP 33120199A JP 3525083 B2 JP3525083 B2 JP 3525083B2
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美男 西見
秋帆 神浦
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Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、簡便な作業で施工性よく
効率的に形成できて、道路等の橋梁を利用して添架した
ガス管などにおけるガス漏洩の検知に好適な構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、道路等の橋梁を利用して添架した
ガス管などにおけるガス漏洩の検知構造としては、集気
孔を設けた漏洩検知管をガス管の上側に固定してその外
側を金属板で取り囲み、ガス管からの漏洩ガスを集気孔
より採取して漏洩検知管の両端部で臭気を感知してガス
漏洩の有無を検知するようにしたものが知られていた
(特開平8−5497号公報)。
【0003】しかしながら従来の構造では、金属板の継
ぎ目にシール不良が生じやすくて混入空気の希釈作用に
よる濃度低下で検知精度に乏しいこと、ガス漏洩検知の
信頼性に乏しいこと、漏洩検知管の固定に多くの手間を
要し、集気孔よりの雨水浸入の防止には外部を包囲する
保護板の付設とそのシール処理を要してさらに多くの手
間を必要として施工性に乏しいことなどの問題点があっ
た。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、バラツキの少ない高い
検知精度で信頼性よくガス漏洩を検知でき、簡便な作業
で施工性よく効率的に形成できて、橋梁等の添架ガス管
などにも容易に適用できるガス漏洩検知構造の開発を課
題とする。
【0005】
【課題の解決手段】 本発明は、ガス管の外周を発泡体
層にて被覆してなり、かつその発泡体層にてガス管の長
さ方向に延びる連通構造の漏洩ガス通路を形成すると共
に、前記ガス管の治具による固定部で前記発泡体層を不
連続とし、その不連続とした発泡体層における漏洩ガス
通路間をチューブにて接続してなることを特徴とするガ
ス漏洩検知構造を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】 本発明によれば、ガス管外周を被覆す
る発泡体層による遮断作用で空気が混入しにくく漏洩ガ
スが希釈されにくくて検知精度が高く、連通構造の通路
を介した漏洩ガスの効率的な捕集で検知精度にバラツキ
が少なく、ガス管の熱伸縮等による固定部材を介した発
泡体層の損傷も発生しにくくてガス漏洩検知の信頼性に
優れると共に、縦添え方式等の簡便な作業による少ない
手間で形成できて雨水の浸入防止等のシール処理も容易
であり、施工性に優れて道路等の橋梁を利用して添架し
たガス管などにも容易に適用できるガス漏洩検知構造を
得ることができる。また発泡体層の不連続部でもその不
連続端の開口部等を介して漏洩ガスの有無を検査でき、
発泡体層の被覆部を単位としてその単位毎に漏洩ガスの
有無を検査できてガス管におけるガス漏洩部の特定作業
も容易に効率よく行うことができ、検査の精度向上にも
有効である。
【0007】
【発明の実施形態】 本発明によるガス漏洩検知構造
は、ガス管の外周を発泡体層にて被覆してなり、かつそ
の発泡体層にてガス管の長さ方向に延びる連通構造の漏
洩ガス通路を形成すると共に、前記ガス管の治具による
固定部で前記発泡体層を不連続とし、その不連続とした
発泡体層における漏洩ガス通路間をチューブにて接続
たものからなる。その例を図1(a)、(b)に示し
た。1がガス管、2が発泡体層、3が漏洩ガス通路であ
り、21は表皮層、4は保護層、5は固定テープであ
る。
【0008】本発明において前記した図例の如くガス管
1の外周を被覆する発泡体層2は、ガス管の長さ方向に
延びる連通構造の漏洩ガス通路3を形成することを目的
とする。漏洩ガス通路を発泡体層にて形成することによ
り、その発泡構造による断熱効果に基づいて漏洩ガス通
路内に結露等を発生しにくくすることができる。
【0009】発泡体層は、例えば発泡成形物や発泡体チ
ップの集成成形体などの適宜な発泡体にて形成すること
ができる。就中、発泡体をフレーク状に粉砕するなどし
て作製した発泡体チップをその表面に接着剤を塗布する
などしてシートや筒体、あるいはガス配管の異型部など
に適合した被覆形態を形成するようにした所定の金型に
充填してプレス成形方式等の適宜な方式で圧縮成形した
ものなどが強度等による取扱性ないし施工性などの点よ
り好ましく用いうる。筒体や異型部用等のガス配管の被
覆形態に形成する場合、カット線を入れたり半割形とす
るなどの方式が施工性等の点より好ましい。
【0010】用いる発泡体については、特に限定はなく
適宜なものを用いうる。ちなみにその例としては、ウレ
タン系発泡体、EPDM等のエチレン・プロピレン系発
泡体、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系
発泡体、アクリル系発泡体、塩化ビニル系発泡体、SB
R系発泡体、NR系発泡体、NBR系発泡体、それらの
ブレンド系発泡体の如きプラスチックやゴムなどからな
るものがあげられる。
【0011】用いる発泡体は、独立気泡やそれと連続気
泡が混在したものなどの適宜な発泡構造を有すものであ
ってよく、漏洩ガスの密封効果や遮水効果、断熱効果等
の点よりは独立気泡構造であるものが好ましい。発泡体
は、物性の調節等を目的に2種以上を混合して用いるこ
ともできる。なお発泡体チップの圧縮接着用の接着剤に
は適宜なものを用いうるが、酢酸ビニル系の如きホット
メルト型接着剤が好ましく用いられ、塗布性等の点より
はエマルジョンタイプのものなどが好ましく用いうる。
【0012】発泡体層の厚さは、適用対象のガス管の径
や長さ、発泡体の強度や目的とする漏洩ガス通路の大き
さなどにより適宜に決定することができる。一般には施
工性や断熱防露効果、漏洩ガス通路の形成性等の点より
5〜100mm、就中10〜50mm、特に15〜20mmの
厚さとされる。なお発泡体層は、均一厚である必要はな
く、特に異型部などでは部分的に厚さが異なっていても
よい。
【0013】発泡体層は、施工方式などに応じてシート
等の適宜な形態に形成でき、エルボ部やフランジ部等の
異形部や異径部等からなる異型部などに適合した被覆形
態の展開形状に予め成形したものなどとして形成するこ
ともできる。また発泡体層は、漏洩ガス通路を有する層
と有しない層の重畳体などとして形成することもでき
る。なおかかる重畳構造は、施工の際に所定の発泡体層
をガス管に重畳被覆する方式にても形成することができ
る。
【0014】前記において発泡体層は、ガスシール性や
遮水効果等の向上、施工時等における発泡構造の破壊防
止などを目的に表皮層を有する発泡体シート、特に図1
(b)に例示した如く外表面に表皮層21を有する発泡
体シートにて形成することもできる。その表皮層の形成
には、紙や金属等の適宜な材質からなる薄葉体を用いう
るが一般には、ガスシール性や軽量性等の点よりプラス
チックからなるフィルムやシートなどが用いられる。
【0015】前記のフィルム等については、特に限定は
なく、例えばポリエチレンやポリプロピレンの如きポリ
オレフィン、軟質ポリ塩化ビニルなどの適宜なプラスチ
ックからなるものを用いうる。表皮層の厚さは、適宜に
決定しうるが、一般には柔軟性などの点より0.1〜5
mm、就中0.2〜3mm、特に0.5〜2mmとされる。な
お表皮層を有する発泡体シートは、例えば表皮層の形成
材と発泡体とを接着剤による接着方式や熱融着方式等に
より密着処理する方式などの適宜な方式にて形成するこ
とができる。
【0016】発泡体層にて形成する漏洩ガス通路は、ガ
ス管より漏洩したガスをガス管と発泡体層との間に形成
された隙間等を介して捕集し、その捕集ガスを必要に応
じガス検知部等に案内することなどを目的とする。従っ
てその目的のために漏洩ガス通路は、ガス管の長さ方向
に連通構造の状態で延びたものとして形成される。
【0017】漏洩ガス通路は、前記の目的を達成しうる
ものであればよく、例えば図1(a)、(b)の如く発
泡体層2の形態や寸法等を介した適宜な方式にて形成す
ることができる。ちなみに図1(a)の例では発泡体層
2の内側すなわちガス管側に形成した凹部からなる連通
溝3にて漏洩ガス通路が形成されている。また図1
(b)の例ではガス管1の外周に対してその幅長さが不
足するように形成した発泡体層にてガス管の外周を被覆
することにより発生する、発泡体層の両端部間における
隙間3にて漏洩ガス通路が形成されている。
【0018】なお図1(b)の例では、発泡体層2より
表皮層21がはみ出すように形成した発泡体シートを用
いて、その表皮層のはみ出し部21aを介し発泡体層両
端部間の隙間3の上部をカバーし、そのカバーの端部を
粘着テープからかる固定テープ5にて接着固定して漏洩
ガスを密封しうる通路構造となっている。
【0019】漏洩ガス通路の断面形態は、任意であり例
えば三角形や四角形や円形等のガス通路となりうる適宜
な断面形態に形成することができる。また漏洩ガス通路
は、1本のガス管に対して1条又は2条以上を設けるこ
とができ、さらに必要に応じて漏洩ガスを漏洩ガス通路
に効率よく連絡するための、ガス管の外周方向に沿った
方向の案内路を所定間隔で付加することもできる。
【0020】漏洩ガス通路の断面寸法は、ガス管の外径
や発泡体層の厚さなどに応じて適宜に決定しうる。一般
には、漏洩ガスの流通を確保する点などより幅2〜50
mm、就中5〜30mm、特に10〜20mm、高さ1〜50
mm、就中2〜30mm、特に5〜15mmの断面寸法とされ
る。
【0021】本発明によるガス漏洩検知構造は、ガス管
の外周に発泡体層を被覆して漏洩ガス通路を設けること
により形成しうるが、その形成に際しては図1(a)に
例示した如く、発泡体層2の外側を必要に応じ保護層4
にてカバーすることもできる。保護層は、発泡体層の保
護、特にそれによる漏洩ガス通路の機能維持を目的とす
るが、その付与で気密性や防水性や美観等の向上を図る
こともできる。
【0022】保護層は、前記の目的等に応じて適宜な材
料にて形成しうるが、施工性等の点よりは発泡体層の外
周に巻付け方式や貼付け方式等で漏洩ガス通路を閉塞す
ることなく容易に付設できる柔軟性を有し、施工後は固
体物として内部の保護力に優れる状態となるものが好ま
しく、その硬化(固化)が自然乾燥で進行するものが特
に好ましい。かかる保護層は、例えば自然硬化型樹脂を
用いて形成することができる。
【0023】前記の自然硬化型樹脂を用いた保護層の形
成に特に好ましく用いうるものは、例えばポリマー水分
散液からなる自然硬化型樹脂に無機系充填剤を配合して
コンパウンドとしたものを多孔質基材に含浸させて保護
テープや保護シートなどとしたものである。これによれ
ば、ポリマー水分散液を乾燥固化前の未硬化の状態で含
有して良好な柔軟性による良好な施工性を示し、施工後
は自然乾燥方式等にても短時間で乾燥固化(硬化)して
多孔質基材とポリマーコンパウンドの硬化物からなる強
度や耐衝撃性等に優れる複合体からなる保護層を形成で
き、直管にエルボ管等の異形部が連続するガス配管にお
いても、その異形部も含めて容易に作業効率よく密着施
工して発泡体層を被覆処理することができる。
【0024】前記した自然乾燥により固化(硬化)する
ポリマー水分散液の例としては、アクリル系樹脂やポリ
塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体や塩化ゴ
ム、塩素化ポリオレフィンやポリエチレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合体やエチレン・プロピレン共重合体、
エチレン・エチルアクリレート共重合体やポリビニルブ
チラール、ポリブタジエンやエポキシ系樹脂、アミノ系
樹脂やウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂やアルキド系
樹脂、フェノール系樹脂等の適宜なポリマーの1種又は
2種以上を用いたエマルジョンなどからなる水分散液が
あげられる。
【0025】ポリマー水分散液を用いることにより有機
溶剤の使用を回避でき、発泡体層の有機溶剤による溶解
を防止できて、発泡体層の上面に直接被覆施工すること
も可能となり、また施工後の乾燥固化による皮膜化も達
成することができる。なお発泡体層が表皮層を有するな
どして溶剤に耐える場合には、溶剤型のポリマー溶液な
ども用いうる。
【0026】ポリマーコンパウンドは、ポリマー水分散
液と無機系充填剤を混合することにより調製でき、その
ポリマー水分散液と無機系充填剤の使用割合は、形成さ
れる皮膜強度などに応じて適宜に決定することができ
る。一般にはポリマー(固形分)100重量部あたり、
300重量部以下、就中1〜200重量部、特に5〜1
00重量部の無機系充填剤が用いられる。
【0027】なお前記の無機系充填剤としては、例えば
タルクや炭酸カルシウム、ベントナイトなどの一般的な
充填剤の適宜なものを1種又は2種以上用いうる。ポリ
マーコンパウンドの調製に際しては、例えば可塑剤や老
化防止剤、防カビ剤や酸化防止剤、顔料ないし着色剤な
どの適宜な添加剤を必要に応じて配合することができ
る。ポリマーコンパウンドは、多孔質基材への含浸作業
性や得られた保護テープ等の施工性などの点より、稠度
に基づいて50〜400、就中70〜300、特に10
0〜200に調節したものが好ましい。
【0028】ポリマーコンパウンドを含浸させる多孔質
基材については、特に限定はなく、例えばポリエステル
繊維やポリプレン繊維、ポリアミド繊維などの適宜な繊
維からなる例えば織布や不織布やフェルトなどの適宜な
ものを用いうる。コンパウンドを含浸した状態で柔軟性
に優れる保護テープ等を形成する多孔質基材が好まし
い。なお多孔性基材は、コンパウンドの保持材や施与作
業時の補強材、層厚の調節材や均一化材、衝撃緩和材や
損傷防止材等の保護材などとして機能する。
【0029】保護層の厚さは、強度等に応じて適宜に決
定しうるが、一般には施工性などの点より0.1〜10
mm、就中0.2〜8mm、特に0.4〜5mm厚の多孔性基
材を用いて、0.3〜15mm、就中0.4〜12mm、特
に0.5〜10mmとしたものが好ましい。また乾燥固化
により鉛筆硬度に基づいてB〜3H、HB〜Hの硬さの
皮膜を形成するものが好ましい。
【0030】上記した発泡体層又は保護層等からなるガ
ス管被覆構造の最表面には必要に応じてカラー化や美観
の向上などを目的にトップコート層を設けることもでき
る。トップコート層は、塗料の塗布方式などで形成で
き、その塗料には例えばエポキシ樹脂系塗料やアミノ樹
脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料やシリコーン樹脂系塗
料、アルキド樹脂系塗料やフェノール樹脂系塗料、ビニ
ル樹脂系塗料やラテックスないしゴム系塗料などの適宜
なものを用いうる。
【0031】好ましい塗料は、耐水性や耐候性や耐変色
性等に優れて防水性や耐久性に優れ、被塗布面との密着
性に優れるものである。かかる点よりは一般にウレタン
樹脂系塗料が好ましいが、これに限定されない。なお塗
料は、エマルジョン型や溶液型等のいずれのタイプであ
ってもよく、架橋硬化型などであっもよい。
【0032】また塗料には、例えば充填剤や老化防止
剤、防カビ剤や酸化防止剤、紫外線吸収剤やオゾン劣化
防止剤、顔料ないし着色剤などの適宜な添加剤を必要に
応じて配合することができる。トップコート層の厚さも
被覆処理体の使用目的などに応じて適宜に決定しうる
が、一般には5mm以下、就中10μm〜3mm、特に30
μm〜1mmとされる。
【0033】本発明によるガス漏洩検知構造の形成は、
例えば発泡体層をガス管の外周に縦添え巻付け方式等の
適宜な方式にて装着被覆し、ガス管の治具による固定部
で発泡体層を不連続として、その不連続とした発泡体層
における漏洩ガス通路間をチューブにて接続する方式な
どにより行うことができる。その場合、漏洩ガス通路が
ガス管の上側に位置するように被覆することが、空気よ
り軽量なためにガス管の外周を伝って上昇する漏洩ガス
の捕集効率などの点より好ましい。従って漏洩ガスが空
気より重い場合にはガス管の外周を伝って下降するた
め、漏洩ガス通路がガス管の下側に位置するように被覆
することが好ましい。
【0034】発泡体層の上に保護層を設ける場合には、
上記した保護テープないし保護シート等を直巻方式や接
着方式、横巻方式や縦添方式等の適宜な方式で発泡体層
の上に施与して、それを自然乾燥方式やドライヤー等に
よる強制乾燥方式等の適宜な方式で乾燥固化させること
により保護層を形成することができる。なお保護層は、
発泡体層の上面に必要に応じポリエチレンやポリプロピ
レン等のフィルムなどからなる適宜な遮断層を設けて、
その遮断層を介し設けることもできる。
【0035】さらにトップコート層を設ける場合には、
塗布方式や吹付け方式等の適宜な方式で塗料を施与し、
それを乾燥硬化させて皮膜を形成する方法などにより行
うことができる。なおトップコート層には、拭取りが困
難なゴミや埃等の付着による汚染を長期に防止して優れ
た美観を長期に維持する利点などもある。上記の如く発
泡体層や保護層は、巻付け方式や貼付け方式等により容
易に施工でき、またトップコート層も樹脂塗料の塗布方
式等で作業性ないし施工性よく形成することかできる。
【0036】本発明において、上記した保護層を設けた
場合には漏洩ガス通路の閉塞なく、その保護層の外側よ
り治具等を介してガス管を固定することも可能である
が、治具等を介したガス管の固定で漏洩ガス通路が閉塞
するおそれがある場合などには図2に例示の如く、ガス
管1の治具71による固定部7で発泡体層2を不連続な
状態とすることもできる。その場合、不連続とした発泡
体層間におけるガスの連絡は、例えば図例の如く漏洩ガ
ス通路間をチューブ6にて接続する方式などにより達成
することができる。
【0037】本発明によるガス漏洩検知構造は、鉄系金
属等の各種の材料からなるガス管に好ましく適用でき、
ガス供給者によるガス配管や石油化学プラント等におけ
るガス配管などの種々の目的のガス管に適用することが
できる。特に道路等の橋梁を利用して添架したガス管な
どの如くガス漏洩の検査が困難な場所に敷設されたガス
管などに有利に適用することができる。また既設のガス
配管のガス管に対し発泡体層等を後付けしてガス漏洩検
知構造を付加する方式や、配管前のガス管に予めガス漏
洩検知構造を施与してそれを配管工事に供する方式など
の適宜な方式にて適用することができる。
【0038】図4に前記の添架ガス管に本発明によるガ
ス漏洩検知構造を適用した場合を例示した。この例で
は、道路橋の橋台8と橋脚81に取付けた型鋼からなる
保持部を介してガス管1が添架されている。その保持部
(固定部7)では、図5の如くガス管1がUボルトから
なる治具71と緩衝材72と押え板73を介して、発泡
体層を不連続とした状態で固定されている。なお図例で
は保護層4を設けたものの例を示している。
【0039】前記の固定部以外では漏洩ガス通路がガス
管の上側に位置するように発泡体層2がガス管の外周を
被覆しており、不連続の発泡体層における漏洩ガス通路
間は図2の例の如くフッ素ゴムやウレタンゴム等からな
るフレキシブルな耐久性のチューブ6にて接続されてお
り、そのチューブ6は、図2、図3、図5の如くガス管
固定部の治具71とガス管1の外側との間に形成された
隙間に位置するように屈曲状態又は直線状態等の適宜な
状態に配置されて位置決めされている。
【0040】本発明によるガス漏洩検知構造に基づく漏
洩ガスの有無の検査は、漏洩ガス通路の端部における開
口、又はその開口に接続したチューブ等を介した臭気検
査などにより容易に行うことができる。また発泡体層
不連続部でもその不連続端の開口部等を介して漏洩ガス
の有無を検査でき、発泡体層の被覆部を単位としてその
単位毎に漏洩ガスの有無を検査できてガス管におけるガ
ス漏洩部の特定作業も容易に効率よく行うことができ、
検査の精度向上にも有効である。
【0041】なお上記の図4に例示した添架ガス管にお
けるガス漏洩検知構造では、その添架ガス管の両端部に
検査部9を設けてその検査部を介し漏洩ガスの有無を容
易に検査できるようになっている。すなわちその検査部
9は、図6に示した如く発泡体層の漏洩ガス通路の端部
開口に接続したチューブ91を鞘管11で保持した保護
管92を介し天空方向に折曲げて立設してあり、添架ガ
ス管にガス漏洩があると漏洩ガス通路を介してそのチュ
ーブの先端開口から放出される。
【0042】従って前記検査部におけるチューブ91の
先端開口部における臭気検査等で添架ガス管の全体にお
ける漏洩ガスの有無を検知することができる。なお図6
の例では、チューブ91の先端開口部が保護管92の先
端部に取付けた開閉式の保護ボックス93に収納されて
保護されており、チューブ先端より放出されたガスが内
部キャップ94に設けた孔よりボックス内に充満してそ
の開閉蓋95の開閉操作を介して臭気検査できるように
なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の横断面図
【図2】 発泡体層被覆例の説明図
【図3】 他のチューブ配置例の説明図
【図4】 添架ガス管例の説明図
【図5】 ガス管固定部の説明図
【図6】 検査部例の説明図
【符号の説明】
1:ガス管 2:発泡体層(21:表皮層) 3:漏洩ガス通路 4:保護層 6:チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 一正 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東 電工株式会社内 (72)発明者 松本 典幸 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東 電工株式会社内 (72)発明者 中野 敏雄 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地日本 鋼管工事株式会社内 (72)発明者 西見 美男 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地日本 鋼管工事株式会社内 (72)発明者 神浦 秋帆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 熊原 健二 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号 広島ガス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−11334(JP,A) 特開 平8−5497(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス管の外周を発泡体層にて被覆してな
    り、かつその発泡体層にてガス管の長さ方向に延びる連
    通構造の漏洩ガス通路を形成すると共に、前記ガス管の
    治具による固定部で前記発泡体層を不連続とし、その不
    連続とした発泡体層における漏洩ガス通路間をチューブ
    にて接続してなることを特徴とするガス漏洩検知構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、発泡体層が表皮層を
    有する発泡体シートからなり、そのシートを漏洩ガス通
    路がガス管の上側に位置するように縦添え巻付けしてな
    るガス漏洩検知構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、発泡体層の外
    側を自然硬化型樹脂からなる保護層でカバーしてなるガ
    ス漏洩検知構造。
  4. 【請求項4】 上記1〜3の各請求項の一において、ガ
    ス管が橋梁に添架したものであり、そのガス管の上側に
    位置させた漏洩ガス通路の間を接続するチューブがガス
    管固定部の治具とガス管外側との間に形成された隙間に
    位置するように配置されたガス漏洩検知構造。
JP33120199A 1999-11-22 1999-11-22 ガス漏洩検知構造 Expired - Lifetime JP3525083B2 (ja)

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