JP2596503B2 - 浮き屋根式タンクの浮き屋根防水断熱施工法 - Google Patents

浮き屋根式タンクの浮き屋根防水断熱施工法

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JP2596503B2
JP2596503B2 JP5021826A JP2182693A JP2596503B2 JP 2596503 B2 JP2596503 B2 JP 2596503B2 JP 5021826 A JP5021826 A JP 5021826A JP 2182693 A JP2182693 A JP 2182693A JP 2596503 B2 JP2596503 B2 JP 2596503B2
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tank
deck plate
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重油、原油等の貯蔵に
用いられる浮き屋根式タンクの浮き屋根断熱施工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、常温で高粘性を有する重油、原
油等の貯蔵タンクにおいては、貯油の流動性を確保する
ため、貯油温度が50〜60℃に保たれている。このた
め、省エネルギーの観点からタンクに断熱材を施工する
必要がある。しかし、重油、原油等の貯蔵用のタンクは
浮き屋根式のものが多く、また、そのうちの多くはシン
グルデッキ式である。
【0003】図4に、シングルデッキ式浮き屋根をもつ
貯蔵タンクの構成を概略的に示す。同図において、Tは
タンク、Bは円形浮き屋根であり、1は浮き屋根を構成
している鋼製デッキプレート、2はポンツーン、3はシ
ール部材である。前記シングルデッキ式の浮き屋根のデ
ッキプレートは厚さが4.5mm程度の鋼板で作られてい
るため、風圧や点検作業員の歩行等によって容易に波打
ち変形することから、既設タンクのデッキプレートへの
断熱材の施工は難しく、既設のシングルデッキ式タンク
のデッキプレートには断熱材が施工されてないものが多
くある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シングルデ
ッキ式タンクにおいては、デッキプレートからの熱放散
が全体の約60%を占めるため、デッキプレートへの断
熱施工が行われるようになってきており、簡便な浮き屋
根防水断熱施工法の開発が望まれている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上述したような状況に鑑みて
なされたものであって、現場にて極めて簡便に、しかも
均一な防水断熱層を形成することができる浮き屋根式タ
ンクの浮き屋根防水断熱施工法を提供することを主たる
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による浮き屋根式
タンクの浮き屋根の防水断熱施工法は、浮き屋根を構成
するデッキプレートに、耐火性および可撓性を有し、吸
水性のない断熱材からなる枠部材を接着剤により接着
し、前記枠部材により区画されたデッキプレート表面に
フェノール変性ウレタンフォーム原料、ブチルゴム系防
湿塗料、クロロスルホン化ポリエチレンゴム系防湿塗料
を順次に吹き付け施工することを要旨としている。
【0007】本発明に使用する枠部材としては、例え
ば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムなどの耐火性
粉末を主成分とし、有機バインダー、発泡剤を加えて発
泡させることによって製造される耐火性、可撓性を有
し、気泡が主に独立気泡からなり、吸水性のない断熱材
が挙げられる。
【0008】本発明に使用するフェノール変性ウレタン
フォーム原料としては、例えば、フェノール樹脂30重
量%、イソシアネート50重量%、発泡剤14重量%か
らなる混合物が挙げられる。
【0009】
【作用】上記防水断熱施工法によれば、まず、フェノー
ル変性ウレタンフォーム原料の吹き付けにより所要厚さ
の断熱層が形成され、その表面にブチルゴム系防湿塗料
を吹き付け、更にクロロスルホン化ポリエチレンゴム系
防湿塗料を吹き付けることにより、耐候性、可撓性、耐
水性、耐透湿性を有する防水・防火被覆層が形成され
る。
【0010】
【実施例】図1〜図3に、本発明をシングルデッキ式浮
き屋根に実施した例を示す。同図において、1はデッキ
プレート、1aはデッキプレートを構成する鋼板、1b
は溶接部である。デッキプレート1には予め防錆塗料が
塗布されている。
【0011】デッキプレート1に防水断熱材を施工する
には、まず、溶接部1bとその周辺部分を除いたデッキ
プレート部分を枠部材4で区画するように置き、接着剤
により固着する。本実施例では、枠部材4は、耐火性粉
末を主成分とし、有機バインダー、発泡剤を加えて発泡
させることにより製造された、耐火性および可撓性を有
し、吸水性のない断面三角形の断熱材を用いている。
【0012】前記枠部材4で区画されたデッキプレート
上に防水断熱材を施工する前に、図2に示すように、溶
接部1bとその周辺部分ををポリエチレンシート等のシ
ート部材5で覆うとともに枠部材1bの溶接部側の面か
らシート部材5とにかけて粘着剤付きテープ6を貼り付
け、次に行う吹き付け断熱材が付着しないようにしてお
く。
【0013】次に前記枠部材4で区画されたデッキプレ
ート上に、フェノール変性ウレタンフォーム材を吹き付
け施工して、断熱層7を形成する。前記フェノール変性
ウレタンフォーム材の吹き付け施工後に、前記シート部
材5を取り去り、この部分と前記断熱層7の表面に、ブ
チルゴム系防湿塗料、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム系防湿仕上げ塗料を順次に吹き付けて防水・防火被膜
8を形成する。
【0014】前記フェノール変性ウレタンフォーム材を
吹き付けて断熱層7を形成する場合、吹き付け施工であ
るため、図3に示すように、施工後の断熱材7の表面に
凹凸ができやすい。このような場合、ブチルゴム系防湿
塗料、クロロスルホン化ポリエチレンゴム系防湿塗料の
吹き付け施工時に厚さ不足となる部分イが生じやすい
が、フェノール変性ウレタンフォーム材料が白ないし薄
黄色であるため、例えばブチルゴム系塗料を黒またはグ
レーに着色し、クロロスルホン化ポリエチレンゴム系塗
料を白に着色したものとなし、異なる色の層を重ねてい
くことにより、吹き付け施工時の厚さ不足となっている
部分を目視によって確認し、修正しながら施工すること
ができる。
【0015】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の浮き屋根
防水断熱施工法によれば、下記効果が得られる。 (1)吹き付け施工によりデッキプレートに断熱層を形
成するので、風圧等により波打ち変形しやすいデッキプ
レートへの断熱施工が容易に行える。 (2)従来、吹き付け施工によって現場発泡させるタイ
プの断熱材の代表的なものとしては、ウレタンフォーム
が挙げられるが、このウレタンフォームは水と接触した
とき酸性(pH=3〜4)を示すため、雨水に晒される
ことの多いタンクの浮き屋根の断熱施工に使用した場
合、鋼板からなるデッキプレートの腐食を促進させるお
それがあるのに対し、本発明で使用するフェノール変性
ウレタンフォームは、水と接触したときに弱アルカリ性
(pH約8)を示し、デッキプレートの腐食を促進させ
るおそれはない。また、ウレタンフォームの耐熱性も改
善される。 (3)フェノール変性ウレタンフォーム、ブチルゴム系
防湿塗料、クロロスルホン化ポリエチレン系防湿塗料を
それぞれ異なる色に着色されたものにすることにより、
施工時の厚さ不足が目視によって確認することができ、
厚さ不足による施工不良を生ずることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、浮き屋根のデ
ッキプレートに断熱施工された状態を示す断熱部分の斜
視図である。
【図2】デッキプレートの断熱施工しない部分を示す斜
視図である。
【図3】断熱層表面の防水・防火被覆の不良部分を示す
断面図である。
【図4】シングルデッキ式浮き屋根を有するタンクの概
略構成図である。
【符号の説明】
T タンク B 浮き屋根 1 デッキプレート 1a 鋼板 1b 溶接部 2 ポンツーン 3 シール部材 4 枠部材 5 シート部材 6 粘着付きテープ 7 断熱層 8 防水・防火被膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮き屋根式タンクの浮き屋根を構成する
    デッキプレートに、耐火性および可撓性を有し、吸水性
    のない断熱材からなる枠部材を接着剤により接着し、前
    記枠部材により区画されたデッキプレート表面にフェノ
    ール変性ウレタンフォーム原料、ブチルゴム系防湿塗
    料、クロロスルホン化ポリエチレンゴム系防湿塗料を順
    次に吹き付け施工することを特徴とする浮き屋根式タン
    クの浮き屋根防水断熱施工法。
  2. 【請求項2】 前記フェノール変性ウレタンフォーム原
    料、ブチルゴム系防湿塗料、クロロスルホン化ポリエチ
    レンゴム系防湿塗料にそれぞれ異なる色に着色されたも
    のを使用する請求項1に記載の浮き屋根式タンクの浮き
    屋根防水断熱施工法。
JP5021826A 1993-01-14 1993-01-14 浮き屋根式タンクの浮き屋根防水断熱施工法 Expired - Lifetime JP2596503B2 (ja)

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CN110395495A (zh) * 2018-04-19 2019-11-01 中国石油化工股份有限公司 立式储罐火灾热防护的方法

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