JP2555534Y2 - 浮き屋根式タンクの浮き屋根の防水断熱構造 - Google Patents

浮き屋根式タンクの浮き屋根の防水断熱構造

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JP2555534Y2
JP2555534Y2 JP369993U JP369993U JP2555534Y2 JP 2555534 Y2 JP2555534 Y2 JP 2555534Y2 JP 369993 U JP369993 U JP 369993U JP 369993 U JP369993 U JP 369993U JP 2555534 Y2 JP2555534 Y2 JP 2555534Y2
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floating roof
tank
waterproof
deck plate
insulating material
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一郎 仲嶋
正二郎 與田
登 隅田
堯夫 立見
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Nichias Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、重油、原油等の貯蔵に
用いられる浮き屋根式タンクの浮き屋根の防水断熱構造
に関するもので、特に浮き屋根を構成するデッキプレー
フィッティング周辺部の防水断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、常温で高粘性を有する重油、原
油等の貯蔵タンクにおいては、貯油の流動性を確保する
ため、貯油温度が50〜60℃に保たれている。このた
め、省エネルギーの観点からタンクに断熱材を施工する
必要がある。しかし、重油、原油等の貯蔵用のタンクは
浮き屋根式のものが多く、また、そのうちの多くはシン
グルデッキ式である。
【0003】図2に、シングルデッキ式浮き屋根をもつ
貯蔵タンクの構成を概略的に示す。同図において、Tは
タンク、Bは円形浮き屋根であり、1は浮き屋根を構成
している鋼製デッキプレート、2はポンツーン、3はシ
ール部材、4はフィッティングである。このフィッティ
ング4は、タンク内の重油、原抽などの量が減少して浮
き屋根Bがタンクの底に近い位置まで降下したときに、
タンクの底に設けられた抽加熱管部材などの機器に当ら
ないようにするための支持部材として機能す るものであ
る。
【0004】前記シングルデッキ式の浮き屋根デッキプ
レートは厚さが4.5mm程度の鋼板で作られているた
め風圧や点検作業員の歩行等によって容易に波打ち変形
することから、既設タンクのデッキプレートへの断熱材
の施工が難しく、従来はシングルデッキ式のタンクで
は、断熱材はタンクの側壁のみに施工され、浮き屋根の
デッキプレートには断熱材が施工されてないものが多く
ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、シングルデッ
キ式タンクにおいては、浮き屋根のデッキプレートから
の熱放散が全体の約60%を占めるため、デッキプレー
へも断熱材の施工が行われるようになってきている。こ
のため、特開昭63−25031号公報などには、シン
グルデッキ式タンクのデッキプレートの断熱に適した防
水断熱材が提案されているが、デップレートに設けられ
るフィッティングの周辺に断熱施工する場合、従来は防
水断熱材のフィッティング周辺の端部処理を防水シート
を用いて行っているため、フィッティング周辺の形状に
合わせて施工するのが難しいという問題があった。
【0006】
【考案の目的】本考案は、上述したような状況鑑みて
なされたものであって、シングルデッキ式タンクのデッ
キプレートのフィッティング周辺部の断熱施工を容易に
行うことができる防水断熱構造を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、浮き屋根式タ
ンクの浮き屋根を構成するデッキプレートのフィッティ
ング周辺部に、耐火性および可撓性を有する断熱材と防
水シート材からなり、前記デッキプレートのフィッティ
ング周辺部の形状に合わせて切り欠きを設けた防水断熱
材を、硬化後も柔軟性を有する接着剤を用いて固着し、
前記防水断熱材の切り欠き端部をマスチック状のポリサ
ルファイド系二液反応型シール材でシールしたことを要
旨としている。
【0008】本考案に使用する断熱材としては、たとえ
ば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムなどの耐火性
粉末を主成分とし、有機バインダー、発泡剤を加えて発
泡させることによって製造される、耐火性、可撓性を有
し、気泡が主に独立気泡からなり吸水性のない断熱材が
挙げられる。
【0009】また、本考案に使用する接着剤は、接着強
度が大きく、耐熱温度が60℃以上であり、硬化後も柔
軟性を有するものが必要であり、このような条件を満た
す接着剤の一例としては、変性シリコーン系接着剤が挙
げられる。さらに、本考案に使用するマスチック状のポ
リサルファイド系二液反応型シール材は、吹き付けや塗
布等の手段にて形成される。
【0010】
【作用】本考案に用いるマスチック状のポリサルファイ
ド系二液反応型シール材は、硬化後に高度のゴム弾性と
強力な接着力をもつシール材となり、風圧などによるデ
ッキプレートの変形に追従可能なものとなる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本考案の浮き屋根式タン
クにおけるデッキプレートのフィッティング周辺部の防
水断熱構造をさらに詳しく説明する。図1に、本考案を
浮き屋根式タンクの浮き屋根を構成するデッキプレート
に実施した例を示す。
【0012】図1において、1は浮き屋根式タンクの浮
き屋根を構成するデッキプレート、4はデッキプレート
1に設けられたフィッティングであり、5はデッキプレ
ートフィッティング周辺部の形状に合うように切り欠
いた成形断熱材、6は前記断熱材をデッキプレートに接
着する接着剤、7は断熱材の表面に設けられた防水シー
ト材、8は前記断熱材の切り欠き面とデッキプレートと
前記防水シート材とを覆うように吹き付けたマスチック
状のポリサルファイド系二液反応型シール材である。
【0013】本実施例では、断熱材5に、水酸化アルミ
ニウムを主成分とし、有機バインダー、発泡剤を加えて
発泡させた、耐火性、可撓性を有する板状成形断熱材
(厚さ25mm)を用い、接着剤6として変形シリコー
ン系接着剤を用いた。
【0014】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案によれば、
タンクの浮き屋根を構成するデッキプレートのフィッテ
ィング周辺部を断熱する防水断熱材の切り欠き端部のシ
ールをマスチック状のポリサルファイド系二液反応型シ
ール材を用いて形成するので、防水シートを用いて断熱
材の切り欠き端部をシールする構造に比べ、異形部の形
状に合わせて切欠くことによって生じた防水断熱材の端
部のシールを容易に、かつ確実に行うことができる。
【0015】また、本考案に用いるポリサルファイド系
二液反応型シール材は硬化後に高度のゴム弾性と強力な
接着力をもつシール材となるので、風圧などによるデッ
キプレートの変形に追従することができ、デッキプレー
トの変形が原因となるシール不良を生ずることがない。
さらに、本考案では、耐火性および可撓性を有し、吸水
性のない断熱材と防水シートからなる成形防水断熱材を
使用しているので、施工現場における防水断熱材の切り
欠き加工も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す浮き屋根式タンクの浮
き屋根の防水断熱構造の断面図である。
【図2】シングルデッキ式浮き屋根を有するタンクの概
略構成図である。
【符号の説明】
T タンク 1 デッキプレート 2 ポンツーン 3 シール部材 4 フィッティング 5 断熱材 6 接着剤 7 防水シート材 8 ポリサルファイド系二液反応型シール材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮き屋根式タンクの浮き屋根を構成する
    デッキプレートのフィッティング周辺部に、耐火性およ
    び可撓性を有する断熱材と防水シート材からなり、前記
    デッキプレートのフィッティング周辺部の形状に合わせ
    て切り欠きを設けた防水断熱材を、硬化後も柔軟性を有
    する接着剤を用いて固着し、前記防水断熱材の切り欠き
    端部をマスチック状のポリサルファイド系二液反応型シ
    ール材でシールしたことを特徴とする浮き屋根式タンク
    の浮き屋根の防水断熱構造。
JP369993U 1993-01-14 1993-01-14 浮き屋根式タンクの浮き屋根の防水断熱構造 Expired - Lifetime JP2555534Y2 (ja)

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