JP4685493B2 - 目地構造および目地の改修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外壁部材間の目地構造および目地の改修方法に関する。
建築物の外壁部材間の目地は水密構造とする必要があり、従来より目地部に不定形シール材(湿式目地材)を充填したり、定形シール材(乾式目地材)を装填して防水施工を行っている。
不定形シール材を充填した目地構造では、シール材の経年劣化により、収縮、亀裂、剥がれ等が発生し防水性能が低下するため、改修を行う必要がある。かかる不定形シール材の経年後の改修は、既存のシール材をカッター等で撤去し新規にシール材を充填する工法が一般的であるが、目地内に除去しきれないシール材の薄膜が残留するのを回避しがたく、新規シール材と目地の界面に残留薄膜が存在することにより界面の防水信頼性を低下させることになる。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1では、不定形シール材をカッター等で除去した目地溝内にシール材溶解剤を充填してシール材の残留薄層を溶解除去した後、新たなシール材を充填する方法が提案されている。
一方、定形シール材の改修は不定形シール材に比べて軽微な場合が多いが、目地間隔の拡縮変動に対する追従性が不十分なことと、交差部等で接合部が生じる為、防水上の信頼性が不充分であると考えられている。
このため、近年、防水上の信頼性を高めるために定形シール材と不定形シール材とを組み合わせた様々な目地構造が提案されている(例えば特許文献2乃至6参照)。これらの目地構造では、目地溝の屋内側に不定形シール材を充填させ、その屋外側に定形シール材を装填させ2重の水密構造を形成するため、前記のような単体の目地構造よりも長期に亘って信頼性の高い防水構造が実現できる可能性がある。
特開2001−140365号公報 特開平10−183784号公報 特許第2992484号公報 特許第2849900号公報 特開2000−45408号公報 特許第3621741号公報
建物が、長期存続することは、地球資源の節約や建築廃棄物や建設エネルギーの削減といった地球環境上、有意義なこととして認識されている。そのために、継続的な改修やメンテナンスで建物を長持ちさせることが必要であり、外壁目地の改修においては容易でかつ防水上信頼性の高いことが要求される。
特許文献2乃至6に記載されているような定形シール材と不定形シール材とを組み合わせた目地構造によれば、単体の目地構造よりも長期に亘って信頼性の高い防水構造となるものの、前述のように定形シール材は目地間隔の拡縮変動に対する追従性が不十分であることや、熱や振動などの化学的物理的影響を受けることなどにより、定形シール材と外壁部材の間にすき間が生じる。その結果、定形シール材と不定形シール材との間に水が滞留したり、外気が侵入してしまうため不定形シール材の経年劣化は避けられない。
このため、定形シール材と不定形シール材を組み合わせた目地構造においても改修を行う必要があるが、特許文献2乃至6は目地の改修に関して一切言及していない。
定形シール材と不定形シール材を組み合わせた目地構造を改修する場合でも前述した不定形シール材の残留薄膜の問題はつきまとうため、例えば、定形シール材を撤去した後に、特許文献1に記載されたような改修方法を用いることにより、防水上信頼性の高い改修を行うことは可能である。
しかしながら、特許文献1に記載された改修方法では、(1)不定形シール材をカッター等を使用して手作業で撤去する必要があり、(2)シール材溶解剤を充填してから溶解反応が終了するまで一定時間放置する必要があり、(3)シール材溶解剤の養生(揮発防止等)を図る必要がある。しかも、定形シール材と不定形シール材を組み合わせた工法では、不定形シール材単体工法の場合と比較して目地形状が奥深く複雑であったりする等して改修時の不定形シール材の撤去が困難である場合が多い。
環境対応が多くの業種や産業に求められている現在において、外壁目地の改修がより一層の合理性と信頼性を持つことは建物の長寿命化の観点から望ましいものであるが、上記従来の改修方法では、改修工期が長期化すると共に改修費用が増大するといった問題を抱えている。
本発明は、上記従来技術が抱える問題を解決し、不定形シール材と定形シール材を組み合わせて防水上の信頼性を高めると共に、改修に伴う工期の短縮や低コスト化が図れる目地構造および目地の改修方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成すべく成された本発明は、不定形シール材と、該不定形シール材を覆う定形シール材と、からなる外壁パネル間の目地構造であって、前記定形シール材は、除去部と残留部とからなり、前記残留部は、前記不定形シール材に密接して被覆するヒレ部と前記不定形シール材に埋設、定着される定着部とを有するとともに、前記除去部と残留部との境界にはノッチ部が形成されており、前記除去部を取り外した後の空間には少なくとも1層分の新規不定形シール材が充填可能な空間が形成されることを特徴とする。
また、本発明は、不定形シール材と、該不定形シール材を覆う定形シール材と、からなる外壁パネル間の目地の改修方法であって、前記不定形シール材を残した状態で前記定形シール材を一部或いは全部除去した後、前記定形シール材を除去することによって形成された空間に新規不定形シール材を充填することを特徴とする。
本発明の目地構造によれば、不定形シール材に手を加えることなく、その一部又は全部が除去可能な定形シール材で不定形シール材を覆い、定形シール材の除去可能な部分を取り外すことによって、任意の回数の改修分に応じた新規の不定形シール材を充填可能な空間が形成されるため、既存の不定形シール材に重ねて新規の不定形シール材を充填して改修することができる。このため、既存の不定形シール材を除去することなく改修を行うことができ、改修に伴う工期の短縮や低コスト化が可能である。
また、改修後に残った既存の不定形シール材が防水層としても一定の性能が期待できることから、改修後の目地の防水性の信頼性が向上する。
また、就中、定形シール材により紫外線や風雨から不定形シール材が保護されるため、不定形シール材の耐久性が向上する。また定形シール材が一次防水、不定形シール材が二次防水となるので目地全体の防水性能が向上する。
また、本発明の目地の改修方法によれば、既存の不定形シール材を除去することなく改修を行うため、改修に伴う工期の短縮や低コスト化が可能である。
以下、本発明の好適な実施形態例について図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態例]
図1は、本発明の第1の実施形態例に係る新築時の目地構造を断面図として示したものである。図中、11は外壁パネル、12は目地、13はバックアップ材、14は不定形シール材、15は定形シール材である。
本例の目地構造は、外壁パネル11,11の間の目地12の一定位置にバックアップ材13を挿入し、その上に適量の不定形シール材14を充填した後、定形シール材15を装填して2重の水密構造を形成しているものである。
不定形シール材が就中、露出して使用される場合は、表面の埃やごみの付着による汚染が発生する。また、不定形シール材の上に塗装する工法の場合は塗膜が目地の動きに追従できず、塗膜の割れが発生したり、不定形シール材の可塑成分が塗膜に移行することによる塗膜の軟化を引き起こし、塗膜汚染が発生することによる美観上の不具合が懸念される。しかし、本発明のように不定形シール材を定形シール材で覆うことにより、これらの問題が発生しないことで、外壁目地の美観性が向上する。
また、本発明の目地構造では、不定形シール材充填後、直ちに定形シール材を装填することができ、その際不定形シール材には美観的性能が要求されないため仕上げ工事が簡略化でき、その分、工期の短縮や費用の削減が可能である。
以下に本例の目地構造を構成する各部材について説明する。
(外壁パネル)
外壁パネル11は、少なくとも不定形シール材14と一部ラップする範囲aまで表面を防水塗料でプレコートされたものである。外壁パネルの具体例としては、ALCパネル、PCa板、GRC、セメント押出し成形板、窯業系サイディング、金属サイディング、塗装鋼板、金属パネル等が挙げられる。
また、本例の目地構造は後述のように2回の改修が可能なものであり、外壁パネル11は、新規の不定形シール材を2回打ち増し出来る厚さを有しているものである。具体的には、目地巾が10〜20mmの場合、目地深さは10mm〜15mm程度が適切であるため、目地巾10mmで改修を2回予定する建物の目地厚さは、例えば、10mm(バックアップ材)+10mm(新築時不定形シール材)+2mm(新築時定形シール材ヒレ部)+10mm(改修1回時不定形シール材)+2mm(改修1回時定形シール材ヒレ部)+10mm(改修2回時不定形シール材)+2mm(改修2回時定形シール材露出部)=46mm、必要である。
(バックアップ材)
バックアップ材13は、定形性を有するものであり、通常使用される発泡ポリオレフィン系や、不燃性の無機繊維製のものが挙げられる。
(不定形シール材)
不定形シール材14の具体例としては、JIS A 5758:1997に規定されるシリコーン系、変性シリコーン系、ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系、変性ポリサルファイド系、アクリル系、SBR系、ブチルゴム系、ポリイソブチレン系のものなどが挙げられる。
(定形シール材)
不定形シール材14だけでは深い目地となり外観上問題である為、嵩上げを兼ねる定形シール材15を被せて外観を整える。
定形シール材15は、後述の改修によって充填される新規の不定形シール材と既設の不定形シール材14との間に残留することになる残留部16と、改修時に取り除かれる除去部17とからなる。
残留部16は、不定形シール材14に密接して被覆するヒレ部16aと、不定形シール材14に埋設して定着される定着部16bとを有している。
ヒレ部16aは、新築時には不定形シール材14の表面を押えることにより、日常振動などで硬化途中の不定形シール材が垂れ下がることを防止するとともに、不定形シール材がはみ出すことを防止して改修時に新規の不定形シール材を充填可能な空間を確保する。
不定形シール材14が硬化すると、定着部16bが不定形シール材14に埋設し定着され、定形シール材15の就中の風雨や地震や交通振動などによる自然脱落を防止することができる。
除去部17は、露出部17aと、所定の高さをもつ板状部17bとを有している。
露出部17aは目地間隔よりも広い幅をもち、湾曲による摩擦で不定形シール材14が硬化するまでの定形シール材の脱落を防ぎ、また、硬化後は目地の拡縮に対して追従性を持たせ防水性を確保する。なお、露出部17aの表面は外観上目視できるため、美観上の配慮が必要である。
板状部17bは、改修時に除去部17を取り外した際に、少なくとも1層分の新規不定形シール材を充填可能な空間を確保できるだけの高さを有しており、本例では新築後2回の改修が可能な高さを有している。
残留部16と除去部17の境界にはノッチ部18が形成されている。ノッチ部18は線状に微細な切れ目が設けてあり、改修時には切れ目のきっかけを作り、不定形シール材14に手を加えることなく容易に除去部17のみを取り除くことができるようになっている。
(施工手順)
以下に本例の目地構造(新築時)の施工手順を簡単に示す。
1.外壁パネル11を現場搬入、取付
2.不定形シール材14を充填する部分にシーリング用プライマーを塗布
3.バックアップ材13を押し込んで固定
4.不定形シール材14を長めのノズルを持ったシーリングガンで充填、また、へらで余剰シーリングをかき取りつつ加圧し、外壁パネル11の目的側面に密着させる
5.不定形シール材14を充填直後、定形シール材15を取り付ける
6.外壁パネル11に定形シール材15もろとも塗料の吹き付けを行う(塗料が外壁パネルにプレコートされている場合は不要)
次に、本例の目地構造の1回目の改修方法を説明する。
図2は1回目の改修後の目地構造を断面図として示したものである。図中、24はこの改修時に充填された新規の不定形シール材、25は新規の定形シール材である。
前述のように新築時に設置した定形シール材15には残留部16と除去部17の境界にノッチ部18が形成されており、ノッチ部18の一部に切れ目のきっかけを与えるとその後は容易にノッチ線に沿って引きちぎれるため、残留部16を残して除去部17のみを簡単に撤去できる。除去部17を取り外した後には所定の空間が形成され、この空間に適量の不定形シール材24を充填した後、定形シール材25を装填することにより、図示のような目地構造が形成される。
新規の不定形シール材24は、新築時の不定形シール材14と同様の材料を用いることができる。
新規の定形シール材25は、新築時の定形シール材15と同様に、ヒレ部26aと定着部26bを有する残留部26と、露出部27aと板状部27bを有する除去部27とからなり、これら各部は対応する定形シール材15の各部と同様の機能を有するものである。
新規の定形シール材25と新築時の定形シール材15との唯一の違いは、板状部17bが除去部17を取り外した際に2層分の新規不定形シール材を充填可能な空間を確保できるだけの高さを有しているのに対し、板状部27bは除去部27を取り外した際に1層分の新規不定形シール材を充填可能な空間を確保できるだけの高さを有している点である。
(施工手順)
以下に本例の目地構造の1回目改修時の施工手順を簡単に示す。
1.定形シール材15の除去部17を取り除く
2.新規の不定形シール材24を充填する部分にシーリング用プライマーを塗布
3.不定形シール材24を長めのノズルを持ったシーリングガンで充填、また、へらで余剰シーリングをかき取りつつ加圧し、外壁パネル11の目的側面に密着させる
4.不定形シール材24を充填直後、定形シール材25を取り付ける
5.外壁パネル11に定形シール材25もろとも塗料bの吹き付けを行う
次に、本例の目地構造の2回目の改修方法を説明する。
図3は2回目の改修後の目地構造を断面図として示したものである。図中、34はこの改修時に充填された新規の不定形シール材、35は新規の定形シール材である。
1回目の改修時に設置した定形シール材25にも残留部26と除去部27の境界にノッチ部28が形成されており、ノッチ部28の一部に切れ目のきっかけを与えるとその後は容易にノッチ線に沿って引きちぎれるため、残留部26を残して除去部27のみを簡単に撤去できる。除去部27を取り外した後には所定の空間が形成され、この空間に適量の不定形シール材34を充填した後、定形シール材35を装填することにより、図示のような目地構造が形成される。
新規の不定形シール材34は、新築時の不定形シール材14と同様の材料を用いることができる。
新規の定形シール材35は、新築時の定形シール材15の残留部16と同様の形態を有し、ヒレ部36aと定着部36bとからなり、これら各部は対応する定形シール材15の各部と同様の機能を有する。ヒレ部36aは、更に新築時の定形シール材15の露出部17aと同様の機能を有し、また、外観上目視できるため、美観上の配慮が必要である。
(施工手順)
以下に本例の目地構造の2回目改修時の施工手順を簡単に示す。
1.定形シール材25の除去部27を取り除く
2.新規の不定形シール材34を充填する部分にシーリング用プライマーを塗布
3.不定形シール材34をシーリングガンで充填、また、へらで余剰シーリングをかき取りつつ加圧し、外壁パネル11の目的側面に密着させる
4.不定形シール材34を充填直後、定形シール材35を取り付ける
5.外壁パネル11に定形シール材35もろとも塗料cの吹き付けを行う
なお、不定形シール材34として耐候性に特に優れる材料、例えばシリコーンゴム等を用いる場合には、図4に示すように定形シール材35を省略することも可能である。この場合の施工手順を以下に簡単に示す。
(施工手順)
1.定形シール材25の除去部27を取り除く
2.塗料cの吹付+養生
3.新規の不定形シール材34を充填する部分にシーリング用プライマーを塗布
4.不定形シール材34をシーリングガンで充填、また、へらで余剰シーリングをかき取りつつ加圧し、外壁パネル11の目的側面に密着させる
本例の目地構造では、改修後の目地構造は図2乃至図4に示されるように、改修時にそそまま残される定形シール材のヒレ部16a(もしくはヒレ部26a)が新規の不定形シール材24(もしくは不定形シール材34)に密接している。不定形シール材は、経時で硬化する度合いが強い場合は、3面(目地の両端と底部)接着されているとシーリング材の特長である伸縮性が失われ目地間隔の拡縮変動に対応できなくなり、シーリング材がひび割れたり破損する原因になる。
このため、3面接着を防止するために、少なくとも定形シール材のヒレ部16a(もしくはヒレ部26a)が、不定形シール材に接着しにくいように配慮することが重要である。具体的には、例えば定形シール材の材料として一般的に不定形シール材と接着しにくいと認識されているPPやPEを用いる、もしくは、ヒレ部の底に剥離紙が貼られる等の剥離処置がされたものを用いるのがよい。なお、ヒレ部の底に剥離紙が貼られた場合は、PP,PEの他にも、塩ビ系、TPO系等のプラスチック系、クロロプレン系(CR)、EPDM系、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、SR系、ウレタン等の合成ゴム系を用いることもできる。
以上説明したように、本例の目地構造では、既存の不定形シール材に重ねて新規の不定形シール材を充填して改修することができるため、既存の不定形シール材を除去することなく改修を行うことができ、改修に伴う工期の短縮や低コスト化が可能である。また、就中、定形シール材により紫外線や風雨から不定形シール材が保護されるとともに、改修後に残った既存の不定形シール材が防水層としても一定の性能が期待できるため、改修後の目地の防水性の信頼性を高めることができる。
[第2の実施形態例]
図5は、本発明の第2の実施形態例に係る新築時の目地構造を断面図として示したものである。
第1の実施形態例では定形シール材15の残留部16と除去部17の境界にノッチ部18を形成したが、本例の定形シール材15は残留部16と除去部17とを嵌合部eにて嵌合させた構造を有し、第1の実施形態例と同様、改修時に不定形シール材14に手を加えることなく容易に除去部17のみを取り除くことができるものである。
本例の目地構造においても、新築時の施工および改修は第1の実施形態例と同様にして行うことができる。なお、嵌合部eの構造は図示の例に限定されるものではなく、改修時に不定形シール材14に手を加えることなく除去部17のみを取り除くことができれば適宜の構造を採用することができる。
[第3の実施形態例]
図6は、本発明の第3の実施形態例に係る新築時の目地構造を断面図として示したものである。図中、61は定形シール材、62はバックアップ材である。
第1および第2の実施形態例は改修時に定形シール材の一部(除去部17)を取り除くようにしたものであるが、本例は改修時に定形シール材全体を取り除くものである。
本例の定形シール材61は、先の実施形態例のような不定形シール材に埋設される定着部16bを有しておらず、露出部61aと底面部61bと板状部61cとからなり、改修時に定形シール材61を取り外した際に、少なくとも1層分の新規不定形シール材を充填可能な空間を確保できるだけの高さを有している。また、定形シール材61の少なくとも底面部61bは、一般的に不定形シール材と接着しにくいと認識されているPPやPEを用いる、もしくは、底面部61の底に剥離紙が貼られる等の剥離処置がされたものを用いる。
以上の構成により、定形シール材61と不定形シール材14とを絶縁することができ、改修時に不定形シール材14と底面部61bの界面で定形シール材61を容易に剥離することができる。
上記のように、本例においては定形シール材61は不定形シール材14と絶縁されているため、定形シール材61の就中の脱落を防止するために、外壁パネル11に係止部(凹部)63を設け、この係止部63に底面部61bの両端を係止させるようにしている。
本例の目地構造においても、新築時の施工および改修は第1の実施形態例に準じて行うことができる。なお、図6では外壁パネル11に係止部(凹部)63を一段だけ設けているが、複数回の改修を行う場合には、係止部(凹部)63を複数段設ける。
本例の目地構造では、改修時に既設の不定形シール材の上に直接、新規の不定形シール材を充填することになるため、既設の不定形シール材が経時で硬化する度合いが弱く、3面接着となっても既設のシール材が新規の不定形シール材の挙動に追従する場合に好適である。
また、先の実施形態例のように改修後の目地構造中に定形シール材の残留部が残ることがないため、外壁パネル11の厚みが薄い場合に好適である。外壁パネル11の厚みが薄い場合には、バックアップ材62は図示のように薄いシート板形状のものを用いるのが良い。
なお、本例のように改修時に定形シール材全体を取り除く場合には、定形シール材と不定形シール材を絶縁させる必要がある。この絶縁方法としては、前述のように定形シール材を不定形シール材と接着しにくい材料で構成したり、剥離紙を用いる以外にも、例えば図7に示すように、定形シール材61と不定形シール材14の間に所定の隙間を設けて施工することもできる。
本発明の第1の実施形態例に係る新築時の目地構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る1回目の改修後の目地構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る2回目の改修後の目地構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る2回目の改修後の別の目地構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態例に係る新築時の目地構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態例に係る新築時の目地構造を示す断面図である。 定形シール材と不定形シール材の間に隙間を設けた本発明の新築時の目地構造を示す断面図である。
11 外壁パネル
12 目地
13 バックアップ材
14、24、34 不定形シール材
15、25、35 定形シール材
16、26 残留部
16a、26a、36a ヒレ部
16b、26b、36b 定着部
17、27 除去部
17a、27a 露出部
17b、27b 板状部
18、28 ノッチ部
61 定形シール材
61a 露出部
61b 底面部
61c 板状部
62 バックアップ材
63 係止部(凹部)

Claims (2)

  1. 不定形シール材と、該不定形シール材を覆う定形シール材と、からなる外壁パネル間の目地構造であって、前記定形シール材は、除去部と残留部とからなり、前記残留部は、前記不定形シール材に密接して被覆するヒレ部と前記不定形シール材に埋設、定着される定着部とを有するとともに、前記除去部と残留部との境界にはノッチ部が形成されており、前記除去部を取り外した後の空間には少なくとも1層分の新規不定形シール材が充填可能な空間が形成されることを特徴とする目地構造。
  2. 不定形シール材と、該不定形シール材を覆う定形シール材と、からなる外壁パネル間の目地の改修方法であって、前記不定形シール材を残した状態で前記定形シール材を一部或いは全部除去した後、前記定形シール材を除去することによって形成された空間に新規不定形シール材を充填することを特徴とする目地の改修方法。
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