JP6616742B2 - 外壁目地の止水構造、及び止水処理方法 - Google Patents

外壁目地の止水構造、及び止水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、外壁目地の止水構造、及び止水処理方法に関する。
住宅等の建物では、複数の外壁パネルが横並びに設けられることにより外壁が構成されている場合がある。この種の外壁パネルは、壁材と、壁材の屋内側に設けられた下地フレームとを有して構成されている。この場合、隣り合う外壁パネルの間には上下に延びる目地(縦目地)が形成される。目地には、当該目地を通じて屋内側に雨水等の水が浸入するのを阻止するために、ガスケットやシーリング材等の止水シールが設けられている。
外壁目地の止水構造として、例えば特許文献1には、縦目地に挿入される長尺状の平面視略U字形の凹部と、その凹部の両側縁に延設されるフランジ部とが形成された縦目地止水部と、縦目地止水部の下端において横方向に延設されるエプロン部と、縦目地止水部の底面を塞ぐ底面部とを備える構成が開示されている。
特許第5358264号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術を含め既存の技術では、外壁目地における止水性能を高めるべく複雑な構成が必須となっており、コストや作業性等を考えると、技術改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成を用いつつも止水を適切に行わせることができる外壁目地の止水構造、及び止水処理方法を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成の符号を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の発明は、
壁材(25)と下地フレーム(26)とを有する複数の外壁パネル(24)を横並びに固定して構成される建物外壁部(20)に適用され、隣り合う前記壁材の間に形成される目地(28)の止水構造であって、
上部が前記壁材と前記下地フレームとの間に固定されるとともに、下部が前記壁材の下方に垂れ下がって設けられる壁下シート(33)と、
前記壁材の間に形成される目地の下方において前記壁下シートの屋外側から設けられる不定形シール(38)と、
隣り合う前記壁材の前記各壁下シートに跨がるようにしてそれら各壁下シートに貼り付けられる止水シート(36,37,51)と、
前記目地に設けられる定形シール(35)と、
を備え、
前記止水シートは、前記壁材の下方において前記不定形シールを屋外側から覆い、かつその上部が前記目地内において前記定形シールの下端部の奥側に入り込んだ状態で設けられていることを特徴とする。
上記の目地構造では、隣り合う壁材により形成される目地の下方において、各壁下シートに跨がるようにしてそれら各壁下シートに止水シートが貼り付けられるとともに、壁下シートの屋外側から不定形シールが設けられている。また特に、止水シートは、壁材の下方において不定形シールを屋外側から覆い、かつ上部が目地内において定形シールの下端部の奥側に入り込んだ状態で設けられている。かかる場合、不定形シールが止水シートにより覆われることで、不定形シールによるシール性の向上を図ることができる。このとき、止水シートの上部が目地内において定形シールの下端部の奥側に入り込んでいる状態では、止水シートにより不定形シールが押さえ付けられ、不定形シールが止水シートの裏面側で拡散されつつ配置されることとなる。これにより、止水性能が高められる。その結果、簡易な構成を用いつつも止水を適切に行わせることができる。
第2の発明は、前記止水シートは、前記目地内において前記定形シールの下端部の奥側に入り込む部位として突起部(37b,51b)を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、止水シートを壁下シートの側に貼り付ける際には、目地に対して突起部を位置合わせしながら止水シートの貼り付けが行われる。これにより、止水シートの位置合わせが容易となり、作業性の向上を図ることができる。
第3の発明は、前記突起部の横幅寸法は、前記目地の幅寸法よりも大きいものとなっていることを特徴とする。
突起部の横幅寸法が目地の幅寸法よりも大きいことにより、止水構造の施工に際して、壁下シートの側に止水シートが貼り付けられた後であって、かつ目地に定形シールが嵌め込まれる前には、突起部が壁材の手前側に向けて反り返るようになる。そのため、止水シートの奥側に不定形シールを充填する作業を行う上で好適となっている。
第4の発明は、前記止水シートは、一方の面を接着面とし、前記接着面において前記不定形シールを覆う部分が非接着部となっていることを特徴とする。
止水シートの接着面において、不定形シールを覆う部分が非接着部となっているため、止水シートにより不定形シールを押さえ付ける際に不定形シールを好適に拡散させることができる。つまり、仮に止水シートの接着部で不定形シールを押さえ付ける場合には、不定形シールが接着部に付着することで拡散しにくくなるが、こうした不都合を抑制できる。またこのとき、止水シートを、不定形シールを充填する際の受けとして用いることで、シール充填作業を行う際の作業性向上を図ることができる。
第5の発明は、前記止水シートは、前記壁材の下方において前記各壁下シートに跨がるようにして貼り付けられる第1シート(36)と、前記第1シートの屋外側であって、かつ上部が前記第1シートよりも上方にはみ出した状態で貼り付けられ、前記目地内において前記定形シールの下端部の奥側に入り込む部位を有する第2シート(37)と、を有し、前記第1シートと前記第2シートとの間に前記不定形シールが設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、隣り合う壁下シートの間が第1シートにより跨がれた状態で、その上から第2シートが貼り付けられている。この場合、先に第1シートが貼り付けられることで、壁下シート間で隙間となる範囲を狭めておき、その状態で不定形シールの充填と第2シートの貼り付けを実施でき、壁下シート間における止水性能向上を図る上で好適な構成を実現できる。
第6の発明は、前記建物外壁部において、隣り合う前記外壁パネルは、前記下地フレームの縦フレーム部(26a)どうしが連結されることで結合され、前記縦フレーム部には、フレーム連結部分を止水する止水部材(31)が設けられ、その止水部材が前記壁下シートの屋外側で前記壁材よりも下方に延びており、前記第1シートは、前記止水部材の下方において該止水部材に重ならないように設けられ、前記第2シートは、前記止水部材と前記第1シートとの間となる部分を含む範囲で設けられている。
縦フレーム部に、フレーム連結部分を止水する止水部材が設けられ、その止水部材が壁下シートの屋外側で壁材よりも下方に延びている構成では、第1シートが止水部材に重ならないように設けられていることによって、第1シートの浮き上がりが抑制される。ただし、止水部材と第1シートとの間となる部分には、隣り合う壁下シートの間にピンホールが形成され、そのピンホールにより止水切れが生じることの懸念が生じる。この点、第2シートが、止水部材と第1シートとの間となる部分を含む範囲で設けられているため、上記ピンホールによる止水切れを抑制できる。
第7の発明は、前記止水シートは、前記壁下シートに対する貼り付け状態で壁厚み方向の屋外側に膨出した状態となっている膨出部(41b)を有し、その膨出部に前記不定形シールが充填されていることを特徴とする。
止水シートに膨出部を設けることにより、壁下シートの屋外側における不定形シールの充填を好適に実施できる。この場合、適正量の不定形シールを適正位置に配設できる。不定形シールの充填作業を行う上でも好適な構成となる。
第8の発明は、前記定形シールは、長手方向に延びる中空部を有し、該中空部の上下各端部がそれぞれ開口しており、前記止水シートは、その上部が前記定形シールの下端開口よりも上方にて前記目地内に押し込まれた状態で設けられていることを特徴とする。
定形シールに、長手方向に延びる中空部が設けられ、その中空部が上下端部でそれぞれ開口している構成では、その中空部を通じて雨水等の排出が行われる。かかる構成において、止水シートの上部が、定形シールの下端開口よりも上方にて押し込まれた状態で設けられているため、その止水シートによって、定形シールの下端開口が不定形シールにより塞がれてしまうといった不都合を抑制できる。
第9の発明は、
壁材(25)と下地フレーム(26)とを有する複数の外壁パネル(24)を横並びに固定して構成される建物外壁部(20)に適用され、隣り合う前記壁材の間に形成される目地(28)に対して止水処理を実施する外壁目地の止水処理方法であって、
前記外壁パネルは、上部が前記壁材と前記下地フレームとの間に固定されるとともに、下部が前記壁材の下方に垂れ下がって設けられる壁下シート(33)を備えており、
隣り合う前記各壁下シートに跨がるようにしてそれら各壁下シートに止水シート(36,37)を貼り付けるシート貼付処理と、
その後、前記止水シートの上部を屋外側に引き寄せた状態で、前記壁材の間に形成される目地の下方において前記壁下シートの屋外側から不定形シール(38)を充填する充填処理と、
その後、前記止水シートを、前記不定形シールを屋外側から覆う状態とするとともに、前記止水シートの上部を前記目地内の奥側に押し込みつつ、定形シール(35)を装着する装着処理と、
を備えることを特徴とする。
上記の止水処理方法によれば、隣り合う壁材により形成される目地の下方において、各壁下シートに跨がるようにしてそれら各壁下シートに止水シートが貼り付けられるとともに、壁下シートの屋外側から不定形シールが充填される。また特に、止水シートは、壁材の下方において不定形シールを屋外側から覆い、かつ上部が目地内において定形シールの下端部の奥側に押し込まれる。かかる場合、不定形シールが止水シートにより覆われることで、不定形シールによるシール性の向上を図ることができる。このとき、止水シートの上部が目地内において定形シールの下端部の奥側に入り込んでいる状態では、止水シートにより不定形シールが押さえ付けられ、不定形シールが止水シートの裏面側で拡散されつつ配置されることとなる。これにより、止水性能が高められる。その結果、簡易な構成を用いつつも止水を適切に行わせることができる。
第10の発明は、前記シート貼付処理は、前記止水シートとしての第1シート(36)を、前記壁材の下方において前記各壁下シートに跨がるようにして貼り付ける第1処理と、前記止水シートとしての第2シート(37)を、前記第1シートの屋外側であって、かつ上部が前記第1シートよりも上方にはみ出した状態で貼り付ける第2処理と、を有し、前記充填処理では、前記第2シートの上部を屋外側に引き寄せた状態で前記不定形シールを充填し、前記装着処理では、前記第2シートを、前記不定形シールを屋外側から覆う状態とするとともに、前記第2シートの上部を前記目地内の奥側に押し込みつつ前記定形シールを装着することを特徴とする。
上記の止水処理方法によれば、隣り合う壁下シートの間が第1シートにより跨がれた状態で、その上から第2シートが貼り付けられる。この場合、先に第1シートが貼り付けられることで、壁下シート間で隙間となる範囲を狭めておき、その状態で不定形シールの充填と第2シートの貼り付けを実施でき、壁下シート間における止水性能向上を図る上で好適な構成を実現できる。
ユニット式建物の概要を示す斜視図。 ユニット式建物の概要を示す斜視図。 (a)は、屋根外壁部の下端部における止水構造を示す正面図、(b)は、目地部分の縦断面図。 止水構造を構成する各部材を分解して示す分解斜視図。 外壁パネルの詳細な構成を示す分解斜視図。 止水構造の製造手順を示す説明図。 シールカバーの正面図。 壁下シートに防水テープを貼り付けた状態を示す正面図。 止水処理を詳細に示す斜視図。 別例における止水構造を示す斜視図。 別例において止水構造を構成する各部材を分解して示す分解斜視図。 シールカバーの別例を示す正面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、建物として、複数の建物ユニットが互いに組み合わされてなるユニット式建物を具体化している。図1は、そのユニット式建物の概要を示す斜視図である。
図1に示すように、建物10は、一階部分11及び二階部分12を有する建物本体13と、その建物本体13の上方に設けられた屋根部14とを備えている。建物本体13は、複数の建物ユニット15が互いに連結されることにより構成されている。屋根部14は、例えば切り妻式の屋根として構成されている。建物10の施工に際しては、建物ユニット15が製造工場においてあらかじめ製造され、その後施工現場にトラック等により搬送される。そして、施工現場において複数の建物ユニット15が組み付けられるとともに、その上に屋根部14が施工されることにより建物10が構築される。
建物ユニット15の構成は周知であるため、ここでは簡単に説明する。建物ユニット15は、その四隅に配設される4本の柱と、各柱の上端部及び下端部をそれぞれ連結する各4本の天井大梁及び床大梁とを備え、それら柱、天井大梁及び床大梁により直方体状に形成されている。柱は四角筒状の角形鋼よりなり、天井大梁及び床大梁は断面コ字状の溝形鋼よりなる。
建物10の外周部分は外壁部20となっている。外壁部20は、建物本体13に設けられた本体外壁部20aと、屋根部14に設けられた屋根外壁部20bとを有している。
図2に示すように、本体外壁部20aは、建物ユニット15の天井大梁及び床大梁に固定された複数の外壁パネル21により構成されている。外壁パネル21は、壁材22と下地フレーム23とにより構成されている。また、屋根外壁部20bは、例えば屋根部14の妻面に設けられ、その妻面に応じた形状を有する複数の外壁パネル24により構成されている。外壁パネル24は、壁材25と下地フレーム26とにより構成されている。壁材22,25は、窯業系サイディングボード等の外壁面材よりなり、その表面により屋外面(外壁面)が形成される。下地フレーム23,26は、例えば溝形鋼等により矩形に形成された矩形フレームよりなる。なお、本体外壁部20aの外壁パネル21は、基本的にユニット工場にて建物ユニット15に取り付けられ、屋根外壁部20bの外壁パネル24は現場施工される。
本体外壁部20aにおいては、複数の外壁パネル21が横並びで配置されており、隣り合う外壁パネル21の間には縦目地27が形成されている。また、屋根外壁部20bにおいては、複数の外壁パネル24が横並びで配置されており、隣り合う外壁パネル24の間には縦目地28が形成されている。
次に、屋根外壁部20bの縦目地28を例にして、縦目地28の止水構造について説明する。図3(a)は、屋根外壁部20bの下端部における止水構造を示す正面図であり、図3(b)は、目地部分の縦断面図である。図3(a)に示す部分は、図2のA部に相当する。図4は、止水構造を構成する各部材を分解して示す分解斜視図である。また、図5は、外壁パネル24の詳細な構成を示す分解斜視図である。
なお、図示は略しているが、建物10の外壁部20において、一階部分11と二階部分12との境界部分や、本体外壁部20aと屋根外壁部20bとの境界部分にはその境界見切り部を隠す化粧胴差しが取り付けられるようになっており、これらの境界部分における上下方向の各壁材22,25の間の離間部分は化粧胴差しにより隠されるようになっている。
図5に示すように、外壁パネル24において、下地フレーム26の縦フレーム部26a及び横フレーム部26bには、それぞれ例えばEPDM等のゴム材(スポンジ材)よりなる長尺状の止水部材31,32が貼り付けられている。止水部材31,32のうち止水部材31は、縦フレーム部26aの屋外側及び側方に断面L形に貼り付けられ、壁材25よりも僅かに下方に突き出るようにして設けられている(図のB部)。より詳細に言えば、縦フレーム部26aの下端部は、壁材25の下端よりも下方に突き出ており、その突き出し部分まで延びるようにして止水部材31が貼り付けられている。
また、横フレーム部26bには、上部が壁材25の裏面側に固定されるとともに、その下部が壁材25の下方に垂れ下がる状態で壁下シート33が設けられている。本実施形態では、壁材25及び下地フレーム26(詳しくは横フレーム部26b)の間に挟まれた状態で、壁下シート33が取り付けられている。壁下シート33は、クロロプレンゴム(CRゴム)等の耐水性を有する材料により形成された防水シートであり、外壁パネル24の下端部に沿って延びている。止水部材31は、壁下シート33の表面側に設けられており、これら各部材31,33が重なり合う部分では、止水部材31が表側(屋外側)、壁下シート33が裏側(屋内側)となっている。
屋根外壁部20bにおいては、隣り合う外壁パネル24が、縦フレーム部26aどうしの連結により結合される構成となっており、その結合状態では、隣り合う各縦フレーム部26aの間に止水部材31が押し潰された状態(圧縮された状態)で配置されるようになっている。
図3に示すように、壁下シート33は、その下端部が二階部分12における外壁パネル21の壁材22の表側に重ねられている。この場合、壁下シート33は、壁材25の裏面側と壁材22の裏面側との間で上下に架け渡された状態となっている。これにより、それら壁材22,25の間が壁下シート33により閉塞され、壁材22,25の間を通じて雨水等の水が屋内側に浸入することが防止されている。
図3及び図4に示すように、縦目地28及びその周辺部においては、縦目地28を通じて屋内側に水が浸入するのを防止すべく止水処理が施されており、その止水処理には壁材25の下端より上側の止水処理と、壁材25の下端より下側の止水処理とが含まれている。ここで、壁材25の下端より上側の止水処理としては、上述したように互いに連結される縦フレーム部26aの間に止水部材31が設けられるとともに、その手前側(すなわち屋外側)に定形シールとしてのガスケット35が設けられている。ガスケット35は、EPDM等の弾性材料により長尺に形成されている。ガスケット35は、長手方向に延びる中空部を有しており、その中空部は上端及び下端にて各々開口している(図9(c)参照)。縦目地28において、ガスケット35が一次シールとなり、止水部材31が二次シールとなっている。
また、壁材25の下端より下側の止水処理としては、各壁材25に設けられた壁下シート33の繋ぎ合わせ部分の止水処理が施されている。その概略として、隣り合う壁下シート33の繋ぎ合わせ部分には、屋外側から防水テープ36とシールカバー37とが貼り付けられるとともに、シールカバー37の裏面側であって、かつ壁下シート33上の止水部材31の下端を含む部分に、不定形シールとしてのシリコンシール38が設けられている。本実施形態では、防水テープ36が「第1シート」に相当し、シールカバー37が「第2シート」に相当する。
次に、縦目地28の止水構造を、製造手順と共により具体的に説明する。図6は、止水構造の製造手順を示す説明図である。
図6(a)は、屋根部14において複数の外壁パネル24が設置された状態を示しており、各外壁パネル24の境界に沿って隣り合う壁下シート33の分かれ目が存在している。
そして、図6(b)に示すように、隣り合う壁下シート33を跨ぐようにして壁下シート33に防水テープ36が貼り付けられる(「シート貼付処理の第1処理」に相当)。防水テープ36は、例えばブチルゴム等の合成ゴムよりなる粘着テープであり、一方の面の全面が接着面となっている。そして、止水部材31の下端に防水テープ36の上端を位置合わせするようにして、壁下シート33に防水テープ36が貼り付けられる。これにより、隣り合う壁下シート33が一体化されるとともに、止水部材31より下方において壁下シート33どうしの間が塞がれるようになっている。なお、防水テープ36の貼り付けに先立って、例えば壁下シート33の裏面を粘着テープ片により仮止めするようにしてもよい。
その後、図6(c)に示すように、止水部材31における壁材下方への突出部分と防水テープ36とに対して、屋外側からシールカバー37が貼り付けられる(「シート貼付処理の第2処理」に相当)。シールカバー37は、防水テープ36と同様、例えばブチルゴム等の合成ゴムよりなる。このとき、シールカバー37が、防水テープ36の屋外側であって、かつ上部が防水テープ36よりも上方にはみ出した状態で貼り付けが行われる。シールカバー37は、図7に示すように、矩形状の本体部37aと、その本体部37aの一辺中央部から突き出た突起部37bとを有する形状をなしており、本体部37aの横幅L1は、防水テープ36の横幅よりも小さい寸法、又は防水テープ36の横幅と同じとなっている。シールカバー37は、一面側に接着面を有し、その接着面において少なくとも突起部37bを除く部分が接着部N1、突起部37bを含む部分が非接着部N2となっている。また換言すると、接着面においてシリコンシール38を覆う部分が非接着部N2となっている。
シールカバー37において、接着部N1は防水テープ36に重ねて貼り付けられる部位である。また、本体部37aにおける非接着部N2の上下方向の長さ寸法L2は、防水テープ36の上端から壁材25の下端までの離間寸法に応じた寸法、換言すれば、壁材25の下方における止水部材31の突出寸法に応じた寸法であり、例えば止水部材31の突出寸法よりも若干大きい寸法である。また、突起部37bの突出寸法L3は、壁材25の厚さ寸法よりも大きい寸法、突起部37bの横幅寸法L4は、縦目地28の幅寸法よりも大きい寸法となっている。
ここで、壁下シート33に防水テープ36を貼り付けた状態では、図8に示すように、止水部材31と防水テープ36との間において左右の壁下シート33の隙間によるピンホールPが形成されることが懸念され、そのピンホールPにより止水性能が低下するおそれがある。これを鑑みて、ピンホールPを覆う位置にシールカバー37が配置される。
なお、仮に防水テープ36が止水部材31の上に乗り上げるように貼り付けられると、止水部材31の厚みにより防水テープ36の浮き上がりが生じることに起因して、ピンホールが形成されることが懸念される。そのため、左右の壁下シート33の隙間部分を極力小さくし、かつ防水テープ36の浮き上がりを防止すべく、止水部材31の下端に防水テープ36の上端を位置合わせするようにして、壁下シート33に防水テープ36が貼り付けられるのが望ましい。
その後、図6(d)に示すように、防水テープ36とシールカバー37との間にシリコンシール38が充填される(「充填処理」に相当)。シリコンシール38は、例えば変成シリコン系シーリング材よりなり、シールガンG等のツールを用いてペースト状で充填され、時間の経過に伴い硬化する。
充填処理の詳細を図9(a),(b)を用いて説明する。図9(a)では、防水テープ36の上にシールカバー37が貼り付けられた状態となっている。このとき、防水テープ36に対して接着部N1が接着されるのに対し、非接着部N2が壁材25の表側に反り曲がる状態となっている。なお、上述したように、突起部37bの突出寸法L3が壁材25の厚さ寸法よりも大きく、かつ横幅寸法L4が縦目地28の幅寸法よりも大きいため、突起部37bは、縦目地28内に入り込むことなく、壁材25の表面よりも手前側に突き出るようになっている。
そして図9(b)に示すように、シールカバー37の突起部37bを指で摘んで非接着部N2を手前側に引き寄せた状態で、ピンホールP付近にシリコンシール38が充填される。このとき、シールカバー37の上部が手前側に反り曲がった状態で、その上にシリコンシール38が充填されるため、シールカバー37でシリコンシール38を受け止めることができ、シリコンシール38の垂れ落ちが抑制される。
その後、図6(e)に示すように、シリコンシール38にシールカバー37を被せた状態、すなわち壁材25の下方においてシリコンシール38を屋外側から覆った状態として、縦目地28にガスケット35が挿入配置される(「装着処理」に相当)。このとき、縦目地28の下端部においては、シールカバー37の突起部37bを縦目地28の奥側に押し込みながら、ガスケット35が縦目地28内に嵌め込まれる。つまり、ガスケット35の装着状態では、縦目地28において突起部37bがガスケット35の奥側に配置されることとなる。
ここで、ガスケット35の嵌め込み時には、ガスケット35の奥側にシールカバー37の突起部37bを配した状態で、シールカバー37の非接着部N2を押さえ付けながらガスケット35が装着される。これにより、防水テープ36とシールカバー37との間においてシリコンシール38が面方向に拡散される。詳しくは、図9(c)に示すようにシリコンシール38が拡散される。このとき、シリコンシール38は、シールカバー37の非接着部N2の裏側に充填されているため、カバー接着部がシリコンシール38の拡散の妨げとなるといった不都合が抑制されている。
また、シールカバー37よりも外側にシリコンシール38がはみ出すことで(図のC部分)、シリコンシール38が所定範囲に広く存在することになり、シリコンシール38による止水が果たされていることの確認が可能となっている。またこのとき、ガスケット35の下端は中空部の開口端部となっているが、シールカバー37の突起部37bが縦目地28内に入り込むことで、シールカバー37の裏側のシリコンシール38によりガスケット35の開口端部が塞がれるといった不都合が生じないようになっている。
なお、シールカバー37において突起部37bの付け根部分には拡張部37cが形成されており、この拡張部37cによって、シールカバー37の裏側からガスケット35側へのシリコンシール38の漏れ出しが抑制されるようになっている。
以上により、図6(f)に示すように、壁材25の下端より上側の止水処理と、壁材25の下端より下側の止水処理とが完了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
上記の目地構造では、隣り合う壁材25により形成される縦目地28の下方において、各壁下シート33に跨がるようにしてそれら各壁下シート33に防水テープ36とシールカバー37とが貼り付けられるとともに、壁下シート33の屋外側からシリコンシール38が設けられている。また特に、シールカバー37は、壁材25の下方においてシリコンシール38を屋外側から覆い、かつ上部が縦目地28内においてガスケット35の下端部の奥側に入り込んだ状態で設けられている。かかる場合、シリコンシール38がシールカバー37により覆われることで、シリコンシール38によるシール性の向上を図ることができる。このとき、シールカバー37の上部が縦目地28内においてガスケット35の下端部の奥側に入り込んでいる状態では、シールカバー37によりシリコンシール38が押さえ付けられ、シリコンシール38がシールカバー37の裏面側で拡散されつつ配置されることとなる。これにより、止水性能が高められる。その結果、簡易な構成を用いつつも止水を適切に行わせることができる。
シールカバー37は、縦目地28内においてガスケット35の下端部の奥側に入り込む部位として突起部37bを有している。そのため、シールカバー37を壁下シート33の側に貼り付ける際には、縦目地28に対して突起部37bを位置合わせしながらシールカバー37の貼り付けが行われる。これにより、シールカバー37の位置合わせが容易となり、作業性の向上を図ることができる。
シールカバー37の突起部37bの横幅寸法L4が縦目地28の幅寸法よりも大きい構成にしたため、止水構造の施工に際して、壁下シート33の側にシールカバー37が貼り付けられた後であって、かつ縦目地28にガスケット35が嵌め込まれる前には、突起部37bが壁材25の手前側に向けて反り返るようになる。そのため、シールカバー37の奥側にシリコンシール38を充填する作業を行う上で好適となっている。
シールカバー37の接着面において、シリコンシール38を覆う部分が非接着部N2となっているため、シールカバー37によりシリコンシール38を押さえ付ける際にシリコンシール38を好適に拡散させることができる。つまり、仮にシールカバー37の接着部でシリコンシール38を押さえ付ける場合には、シリコンシール38が接着部に付着することで拡散しにくくなるが、こうした不都合を抑制できる。またこのとき、シールカバー37を、シリコンシール38を充填する際の受けとして用いることで、シール充填作業を行う際の作業性向上を図ることができる。
シールカバー37の接着面において、縦目地28内に入り込む部位を含む部分が非接着部N2となっているため、シールカバー37の貼り付け後においてシリコンシール38を充填する際に、シリコンシール38が不用意に壁下シート33に貼り付いてしまい、充填作業が行いにくくなるといった不都合を抑制できる。
止水シートとして、防水テープ36(第1シート)とシールカバー37(第2シート)とを用い、隣り合う壁下シート33の間が防水テープ36により跨がれた状態で、その上からシールカバー37が貼り付けられる構成とした。この場合、先に防水テープ36が貼り付けられることで、壁下シート33間で隙間となる範囲を狭めておき、その状態でシリコンシール38の充填とシールカバー37の貼り付けを実施でき、壁下シート33間における止水性能向上を図る上で好適な構成を実現できる。
縦フレーム部26aに、フレーム連結部分を止水する止水部材31が設けられ、その止水部材31が壁下シート33の屋外側で壁材25よりも下方に延びている構成では、防水テープ36が止水部材31に重ならないように設けられていることによって、防水テープ36の浮き上がりが抑制される。ただし、止水部材31と防水テープ36との間となる部分には、隣り合う壁下シート33の間にピンホールPが形成され、そのピンホールPにより止水切れが生じることの懸念が生じる。この点、シールカバー37が、止水部材31と防水テープ36との間となる部分を含む範囲で設けられているため、ピンホールPによる止水切れを抑制できる。
ガスケット35の中空部が上下端部でそれぞれ開口している構成において、シールカバー37を、ガスケット35の下端開口よりも上方にて押し込まれた状態で設けるようにした。したがって、シールカバー37によって、ガスケット35の下端開口がシリコンシール38により塞がれてしまうといった不都合を抑制できる。
建物施工現場での建物製造時において、防水テープ36を貼り付ける第1処理、シールカバー37を貼り付ける第2処理、シリコンシール38を充填する充填処理、ガスケット35を装着する装着処理を順次実施することにより、上記構成の止水構造を構築するようにした。この場合、縦目地28における適正なる止水構造の構築を実現できる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・シールカバーが、壁下シート33に対する貼り付け状態で壁厚み方向に膨出した膨出部を有し、その膨出部に不定形シールが充填される構成であってもよい。その具体的な構成を図10に示す。図10では、第2シートとしてのシールカバー41において左右方向の中央部に、摘まみ部41aと膨出部41bとが上下に設けられている。摘まみ部41aは、膨出部41bの底部を形成するものであり、その上に、屋外側に膨らむようにして膨出部41bが形成されている。膨出部41b内にシリコンシール38が充填されている。シールカバー41には、摘まみ部41aを形成する位置に縦方向に切り込みが形成されているとよく、その切り込みにより摘まみ部41aの形成が容易となる。なお、図示は省略するが、シールカバー41は、上述のシールカバー37と同様に、接着部N1と非接着部N2を有している。
シールカバー41に膨出部41bを設けることにより、壁下シート33の屋外側におけるシリコンシール38の充填を好適に実施できる。この場合、適正量のシリコンシール38を適正位置に配設できる。したがって、シリコンシール38の充填作業を行う上でも好適な構成となる。
なお、シールカバー41は、貼り付け前の状態での横幅が防水テープ36よりも大きくなっており、左右方向の中央部を摘まんで膨出部41bを形成することで、横幅が防水テープ36と同じになるようになっているとよい。この場合、防水テープ36に対するシールカバー41の余剰代が、膨出部41bを形成する上でシールカバー41の摘まみ量をどの程度にするかの目安となっている。
・上記実施形態では、止水シートとして防水テープ36(第1シート)とシールカバー37(第2シート)とを用いる構成としたが、これを変更し、1枚の止水シートを用いる構成としてもよい。図11は、1枚の止水シート51を用いた場合の構成図である。図11の構成では、隣り合う各壁下シート33に跨がるようにしてそれら各壁下シート33に止水シート51が貼り付けられるとともに、その止水シート51の裏面側、すなわち壁下シート33の屋外側にシリコンシール38が設けられる。この場合、シリコンシール38は、壁材25の下方において止水シート51により屋外側から覆われる。また、止水シート51は、本体部51aと突起部51bとを有しており、突起部51bが、縦目地28内においてガスケット35の下端部の奥側に入り込んだ状態で設けられる。なお、図示は省略するが、止水シート51は、上述のシールカバー37と同様に、接着部N1と非接着部N2を有している。
図11の構成における止水処理方法としては、
(1)隣り合う各壁下シート33に跨がるようにしてそれら各壁下シート33に止水シート51を貼り付けるシート貼付処理と、
(2)その後、止水シート51の上部を屋外側に引き寄せた状態で、縦目地28の下方において壁下シート33の屋外側からシリコンシール38を充填する充填処理と、
(3)その後、止水シート51を、シリコンシール38を屋外側から覆う状態とするとともに、止水シート51の上部(突起部51b)を縦目地28内の奥側に押し込みつつ、ガスケット35を装着する装着処理と、
を備えている。
上記構成においても、上記同様、簡易な構成を用いつつも止水を適切に行わせることができる。
・止水シートとしてのシールカバー37を、透明又は半透明の基材にて構成してもよい。かかる構成によれば、シリコンシール38の充填後に、そのシリコンシール38の上にシールカバー37を被せた状態で、シールカバー37を通じてその奥側のシリコンシール38を目視にて確認できる。したがって、シリコンシール38の充填後において、シリコンシール38の存在確認や、シリコンシール38の充填量の確認、シリコンシール38の拡散範囲の確認を容易に実施することができる。また、建物施工後のメンテナンス時においても、シールカバー37を通じてシリコンシール38の状態を容易に確認できる。防水テープ36についても同様に、透明又は半透明の基材にて構成してもよい。
なお、シールカバー37が透明又は半透明であるとは、シールカバー37を通じてその奥側のシリコンシール38の目視が可能になっていればよく、無色有色のいずれであってもよい。
また、図11に示すように1枚の止水シート51を用いる構成において、その止水シート51を透明又は半透明の基材にて構成することも可能である。
・シールカバーは、上部に突起部を有する形状であることに限定されない。例えば、図12に示すシールカバー61は、全体として矩形状をなしており、その一辺側(貼り付け状態で上部となる部位)に一対の切り込み62が設けられている。なお、一対の切り込み62は平行又は非平行のいずれであってもよい。また、一対の切り込み62は、直線に限らず、曲線であってもよい。そして、一対の切り込み62の間が、縦目地28内に入り込む部位63となっている。なお、シールカバー61は、一方の面を接着面とし、接着面において少なくとも部位63を含む部分が非接着部N2となっている。また、シールカバー61は、接着面においてシリコンシール38を覆う部分が非接着部N2となっている。
・上記実施形態では、止水部材31を、壁材25よりも僅かに下方に突き出るようにして設けたが(図4、図5参照)、これを変更し、止水部材31を、壁材25の下方に突き出させずに設けてもよい。この場合、止水部材31を、壁材25の下端と同じ位置までの範囲で設けるとよい。又は、止水部材31を、壁材25の下端よりも僅かに上方までの範囲で設けてもよい。いずれにしろ、シリコンシール38の拡散により止水性能を高めることが可能となる。
・本発明の止水処理方法は、建物の新築時だけでなく、建物のリフォーム時、すなわち建物外壁部の修繕時にも適用できる。
・本発明は、本体外壁部20aと屋根外壁部20bとの境界部付近の縦目地28に適用されるだけでなく、他の箇所への適用も可能である。例えば、本体外壁部20aにおいて上階部分と下階部分との境界部付近の縦目地27に、本発明の止水構造が適用されてもよい。又は、バルコニーを有する建物において、バルコニー床部付近の縦目地に、本発明の止水構造が適用されてもよい。
・本発明は、ユニット式建物にも適用可能であり、例えば鉄骨軸組工法の建物や、在来木造工法の建物等にも適用可能である。
10…建物、20…外壁部、24…外壁パネル、25…壁材、26…下地フレーム、28…縦目地、31…止水部材、33…壁下シート、35…ガスケット(定形シール)、36…防水テープ(止水シート、第1シート)、37…シールカバー(止水シート、第2シート)、37b…突起部、38…シリコンシール(不定形シール)、41…シールカバー(止水シート、第2シート)、41b…膨出部、51…止水シート、51b…突起部。

Claims (10)

  1. 壁材と下地フレームとを有する複数の外壁パネルを横並びに固定して構成される建物外壁部に適用され、隣り合う前記壁材の間に形成される目地の止水構造であって、
    上部が前記壁材と前記下地フレームとの間に固定されるとともに、下部が前記壁材の下方に垂れ下がって設けられる壁下シートと、
    前記壁材の間に形成される目地の下方において前記壁下シートの屋外側から設けられる不定形シールと、
    隣り合う前記壁材の前記各壁下シートに跨がるようにしてそれら各壁下シートに貼り付けられる止水シートと、
    前記目地に設けられる定形シールと、
    を備え、
    前記止水シートは、前記壁材の下方において前記不定形シールを屋外側から覆い、かつその上部が前記目地内において前記定形シールの下端部の奥側に入り込んだ状態で設けられていることを特徴とする外壁目地の止水構造。
  2. 前記止水シートは、前記目地内において前記定形シールの下端部の奥側に入り込む部位として突起部を有していることを特徴とする請求項1に記載の外壁目地の止水構造。
  3. 前記突起部の横幅寸法は、前記目地の幅寸法よりも大きいものとなっていることを特徴とする請求項2に記載の外壁目地の止水構造。
  4. 前記止水シートは、一方の面を接着面とし、前記接着面において前記不定形シールを覆う部分が非接着部となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の外壁目地の止水構造。
  5. 前記止水シートは、
    前記壁材の下方において前記各壁下シートに跨がるようにして貼り付けられる第1シートと、
    前記第1シートの屋外側であって、かつ上部が前記第1シートよりも上方にはみ出した状態で貼り付けられ、前記目地内において前記定形シールの下端部の奥側に入り込む部位を有する第2シートと、
    を有し、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に前記不定形シールが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の外壁目地の止水構造。
  6. 前記建物外壁部において、隣り合う前記外壁パネルは、前記下地フレームの縦フレーム部どうしが連結されることで結合され、前記縦フレーム部には、フレーム連結部分を止水する止水部材が設けられ、その止水部材が前記壁下シートの屋外側で前記壁材よりも下方に延びており、
    前記第1シートは、前記止水部材の下方において該止水部材に重ならないように設けられ、
    前記第2シートは、前記止水部材と前記第1シートとの間となる部分を含む範囲で設けられていることを特徴とする請求項5に記載の外壁目地の止水構造。
  7. 前記止水シートは、前記壁下シートに対する貼り付け状態で壁厚み方向の屋外側に膨出した状態となっている膨出部を有し、その膨出部に前記不定形シールが充填されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の外壁目地の止水構造。
  8. 前記定形シールは、長手方向に延びる中空部を有し、該中空部の上下各端部がそれぞれ開口しており、
    前記止水シートは、その上部が前記定形シールの下端開口よりも上方にて前記目地内に押し込まれた状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の外壁目地の止水構造。
  9. 壁材と下地フレームとを有する複数の外壁パネルを横並びに固定して構成される建物外壁部に適用され、隣り合う前記壁材の間に形成される目地に対して止水処理を実施する外壁目地の止水処理方法であって、
    前記外壁パネルは、上部が前記壁材と前記下地フレームとの間に固定されるとともに、下部が前記壁材の下方に垂れ下がって設けられる壁下シートを備えており、
    隣り合う前記各壁下シートに跨がるようにしてそれら各壁下シートに止水シートを貼り付けるシート貼付処理と、
    その後、前記止水シートの上部を屋外側に引き寄せた状態で、前記壁材の間に形成される目地の下方において前記壁下シートの屋外側から不定形シールを充填する充填処理と、
    その後、前記止水シートを、前記不定形シールを屋外側から覆う状態とするとともに、前記止水シートの上部を前記目地内の奥側に押し込みつつ、定形シールを装着する装着処理と、
    を備えることを特徴とする外壁目地の止水処理方法。
  10. 前記シート貼付処理は、
    前記止水シートとしての第1シートを、前記壁材の下方において前記各壁下シートに跨がるようにして貼り付ける第1処理と、
    前記止水シートとしての第2シートを、前記第1シートの屋外側であって、かつ上部が前記第1シートよりも上方にはみ出した状態で貼り付ける第2処理と、
    を有し、
    前記充填処理では、前記第2シートの上部を屋外側に引き寄せた状態で前記不定形シールを充填し、
    前記装着処理では、前記第2シートを、前記不定形シールを屋外側から覆う状態とするとともに、前記第2シートの上部を前記目地内の奥側に押し込みつつ前記定形シールを装着することを特徴とする請求項9に記載の外壁目地の止水処理方法。
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