JPH0821061A - 建築用外壁材の目地構造 - Google Patents
建築用外壁材の目地構造Info
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- JPH0821061A JPH0821061A JP15447094A JP15447094A JPH0821061A JP H0821061 A JPH0821061 A JP H0821061A JP 15447094 A JP15447094 A JP 15447094A JP 15447094 A JP15447094 A JP 15447094A JP H0821061 A JPH0821061 A JP H0821061A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基材の裏面の全面に亘って粘着材が積層され
た目地テープを用いるにも拘らず、外壁材の伸縮によっ
て目地テープに加わる応力を緩和できると共に目地テー
プと目地部との位置合わせの手間が不要になるようにす
る 【構成】 建築物の壁下地にジョイナー１Ａが取り付け
られており、該ジョイナー１Ａの両側には、外壁材２Ａ
が、ジョイナー１Ａの表面が外壁材２Ａの接合部２ａの
表面よりも裏面側に位置するような状態で前記壁下地に
固定されている。基材の裏面に粘着材が全面に亘って積
層されてなる目地テープ４が、ジョイナー１Ａとの間に
空間部３ａが形成されるように目地部３を跨いでその両
側の外壁材２Ａに貼着されており、これら外壁材２Ａ及
び目地テープ４の表面の全面に亘って塗装５が施されて
いる。
た目地テープを用いるにも拘らず、外壁材の伸縮によっ
て目地テープに加わる応力を緩和できると共に目地テー
プと目地部との位置合わせの手間が不要になるようにす
る 【構成】 建築物の壁下地にジョイナー１Ａが取り付け
られており、該ジョイナー１Ａの両側には、外壁材２Ａ
が、ジョイナー１Ａの表面が外壁材２Ａの接合部２ａの
表面よりも裏面側に位置するような状態で前記壁下地に
固定されている。基材の裏面に粘着材が全面に亘って積
層されてなる目地テープ４が、ジョイナー１Ａとの間に
空間部３ａが形成されるように目地部３を跨いでその両
側の外壁材２Ａに貼着されており、これら外壁材２Ａ及
び目地テープ４の表面の全面に亘って塗装５が施されて
いる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用の外壁材の接合
部同士の継ぎ目を目立たなくする建築用外壁材の目地構
造に関する。
部同士の継ぎ目を目立たなくする建築用外壁材の目地構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】建築物の下地にサイディング等の外壁材
を取り付けた場合、外壁材の接合部同士の継ぎ目を目立
たなくするための目地構造としては、以下のようなもの
が知られている。すなわち、実開昭５７−１６２３５２
号公報又は実開昭６０−３３２３９号公報に示されるよ
うに、中央部に長手方向に延びる比較的広い面積の非粘
着部分を有する目地テープが外壁材同士の間に形成され
た目地部を跨いでその両側に貼着され、外壁材及び目地
テープの表面の全面に亘って塗装が施されてなる建築用
外壁材の目地構造が知られている。この場合、目地テー
プの中央部に比較的広い面積の非粘着部分を設けるの
は、外壁材の伸縮に伴って目地テープに生じる応力を中
央部の非粘着部分によって緩和するためである。
を取り付けた場合、外壁材の接合部同士の継ぎ目を目立
たなくするための目地構造としては、以下のようなもの
が知られている。すなわち、実開昭５７−１６２３５２
号公報又は実開昭６０−３３２３９号公報に示されるよ
うに、中央部に長手方向に延びる比較的広い面積の非粘
着部分を有する目地テープが外壁材同士の間に形成され
た目地部を跨いでその両側に貼着され、外壁材及び目地
テープの表面の全面に亘って塗装が施されてなる建築用
外壁材の目地構造が知られている。この場合、目地テー
プの中央部に比較的広い面積の非粘着部分を設けるの
は、外壁材の伸縮に伴って目地テープに生じる応力を中
央部の非粘着部分によって緩和するためである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の目地
構造における目地テープは、非粘着部分をわざわざ設け
る必要があるため、製造コストのアップが避けられない
という問題がある。
構造における目地テープは、非粘着部分をわざわざ設け
る必要があるため、製造コストのアップが避けられない
という問題がある。
【０００４】また、目地テープの中央部に長手方向に延
びる比較的広い面積の非粘着部分を設けるため、目地テ
ープの両側部の粘着部分の面積が小さくなるため目地テ
ープが外壁材から剥離する虞れがあると共に、目地テー
プの非粘着部分を目地部に合致させた状態で粘着部分を
外壁材に押し付けるようにしないと目地テープに非粘着
部分と粘着部分とを設けた意味が損なわれるので、目地
テープと目地部との位置合わせに手間が掛かるという問
題がある。
びる比較的広い面積の非粘着部分を設けるため、目地テ
ープの両側部の粘着部分の面積が小さくなるため目地テ
ープが外壁材から剥離する虞れがあると共に、目地テー
プの非粘着部分を目地部に合致させた状態で粘着部分を
外壁材に押し付けるようにしないと目地テープに非粘着
部分と粘着部分とを設けた意味が損なわれるので、目地
テープと目地部との位置合わせに手間が掛かるという問
題がある。
【０００５】前記に鑑み、本発明は、基材の裏面に全面
に亘って粘着材が積層された目地テープを用いるにも拘
らず、外壁材の伸縮によって目地テープに加わる応力を
緩和できると共に目地テープと目地部との位置合わせの
手間が不要になるようにすることを目的とする。
に亘って粘着材が積層された目地テープを用いるにも拘
らず、外壁材の伸縮によって目地テープに加わる応力を
緩和できると共に目地テープと目地部との位置合わせの
手間が不要になるようにすることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、建築用外壁材の目地構造を目地テープの
裏面側に空間部が確保されたものにすることにより、目
地テープの裏面の中央部が目地部に設けられたジョイナ
ー又は外壁材の接合部に接着するのを防止するものであ
る。
め、本発明は、建築用外壁材の目地構造を目地テープの
裏面側に空間部が確保されたものにすることにより、目
地テープの裏面の中央部が目地部に設けられたジョイナ
ー又は外壁材の接合部に接着するのを防止するものであ
る。
【０００７】具体的に請求項１の発明が講じた解決手段
は、建築用外壁材の目地構造を、外壁材の接合部同士の
間に形成された目地部に表面が前記外壁材の接合部の表
面よりも裏面側に位置するようにジョイナーが設けら
れ、基材の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テ
ープが前記ジョイナーとの間に空間部が形成されるよう
に前記目地部を跨いでその両側の外壁材の接合部に貼着
されており、前記外壁材及び前記目地テープの表面の全
面に亘って塗装が施されている構成とするものである。
は、建築用外壁材の目地構造を、外壁材の接合部同士の
間に形成された目地部に表面が前記外壁材の接合部の表
面よりも裏面側に位置するようにジョイナーが設けら
れ、基材の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テ
ープが前記ジョイナーとの間に空間部が形成されるよう
に前記目地部を跨いでその両側の外壁材の接合部に貼着
されており、前記外壁材及び前記目地テープの表面の全
面に亘って塗装が施されている構成とするものである。
【０００８】請求項２の発明は、塗装面を目地部におい
て目立たなくするため、請求項１の構成に、前記外壁材
の接合部の表面は前記目地テープの厚さ分だけ窪んでお
り、前記外壁材の表面と前記目地テープの表面とは面一
であるという構成を付加するものである。
て目立たなくするため、請求項１の構成に、前記外壁材
の接合部の表面は前記目地テープの厚さ分だけ窪んでお
り、前記外壁材の表面と前記目地テープの表面とは面一
であるという構成を付加するものである。
【０００９】具体的に請求項３の発明が講じた解決手段
は、建築用外壁材の目地構造を、接合部に合決り部を有
する外壁材が前記接合部同士の間の目地部における表面
側に空間部が形成されると共に互いの表面が面一になる
ように前記合決り部によって互いに接合しており、基材
の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テープが前
記目地部の表面側に前記空間部が確保されるように前記
目地部を跨いでその両側の外壁材の接合部に貼着されて
おり、前記外壁材及び前記目地テープの表面の全面に亘
って塗装が施されている構成とするものである。
は、建築用外壁材の目地構造を、接合部に合決り部を有
する外壁材が前記接合部同士の間の目地部における表面
側に空間部が形成されると共に互いの表面が面一になる
ように前記合決り部によって互いに接合しており、基材
の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テープが前
記目地部の表面側に前記空間部が確保されるように前記
目地部を跨いでその両側の外壁材の接合部に貼着されて
おり、前記外壁材及び前記目地テープの表面の全面に亘
って塗装が施されている構成とするものである。
【００１０】請求項４の発明は、塗装面を目地部におい
て目立たなくするため、請求項３の構成に、前記外壁材
の接合部の表面は前記目地テープの厚さ分だけ窪んでお
り、前記外壁材の表面と前記目地テープの表面とは面一
であるという構成を付加するものである。
て目立たなくするため、請求項３の構成に、前記外壁材
の接合部の表面は前記目地テープの厚さ分だけ窪んでお
り、前記外壁材の表面と前記目地テープの表面とは面一
であるという構成を付加するものである。
【００１１】
【作用】請求項１の構成により、外壁材の接合部同士の
間の目地部に表面が外壁材の接合部の表面よりも裏面側
に位置するようにジョイナーが設けられ、目地テープが
ジョイナーとの間に空間部が形成されるように目地部を
跨いでその両側の外壁材に貼着されているため、目地テ
ープとジョイナーとの間には空間部が確保されているの
で、目地テープの基材の裏面に全面に亘って粘着材が積
層されているにも拘らず、目地部においては目地テープ
はフリーの状態である。このため、外壁材が伸縮して
も、目地テープに部分的な集中応力が加わって目地テー
プが切断したり、塗装にクラックが発生する事態が避け
られる。
間の目地部に表面が外壁材の接合部の表面よりも裏面側
に位置するようにジョイナーが設けられ、目地テープが
ジョイナーとの間に空間部が形成されるように目地部を
跨いでその両側の外壁材に貼着されているため、目地テ
ープとジョイナーとの間には空間部が確保されているの
で、目地テープの基材の裏面に全面に亘って粘着材が積
層されているにも拘らず、目地部においては目地テープ
はフリーの状態である。このため、外壁材が伸縮して
も、目地テープに部分的な集中応力が加わって目地テー
プが切断したり、塗装にクラックが発生する事態が避け
られる。
【００１２】また、目地テープの基材の裏面には全面に
亘って粘着材が積層されているため、目地テープが目地
部の両側で外壁材と接する部分においては目地テープは
外壁材に確実に接着しているので、目地テープは外壁材
から剥離し難い。
亘って粘着材が積層されているため、目地テープが目地
部の両側で外壁材と接する部分においては目地テープは
外壁材に確実に接着しているので、目地テープは外壁材
から剥離し難い。
【００１３】さらに、従来の目地構造では必要であった
目地テープと目地部との位置合わせが不要になるため、
施工手間が簡単になり、作業に熟練を必要としなくな
る。
目地テープと目地部との位置合わせが不要になるため、
施工手間が簡単になり、作業に熟練を必要としなくな
る。
【００１４】請求項２又は４の構成により、外壁材の接
合部の表面は目地テープの厚さ分だけ窪んでおり、外壁
材の表面と目地テープの表面とは面一であるため、目地
部の両側の外壁材に目地テープを貼着するにも拘らず、
外壁材の表面と目地テープの表面との間に段差が生じな
いと共に、目地テープの貼り代が左右均一になるため、
目地テープを真っ直ぐに貼れるので剥離の危険性がな
い。
合部の表面は目地テープの厚さ分だけ窪んでおり、外壁
材の表面と目地テープの表面とは面一であるため、目地
部の両側の外壁材に目地テープを貼着するにも拘らず、
外壁材の表面と目地テープの表面との間に段差が生じな
いと共に、目地テープの貼り代が左右均一になるため、
目地テープを真っ直ぐに貼れるので剥離の危険性がな
い。
【００１５】請求項３の構成により、外壁材が接合部同
士の間の目地部における表面側に空間部が形成されるよ
うに合決り部によって互いに接合しており、目地テープ
が目地部に空間部が確保されるように目地部を跨いでそ
の両側の外壁材に貼着されているため、目地テープの裏
面に全面に亘って粘着材が積層されているにも拘らず、
目地部においては目地テープはフリーの状態である。こ
のため、請求項１の構成と同様、外壁材が伸縮しても、
目地テープに部分的な集中応力が加わって目地テープが
切断し塗装にクラックが発生する事態が避けられる。
士の間の目地部における表面側に空間部が形成されるよ
うに合決り部によって互いに接合しており、目地テープ
が目地部に空間部が確保されるように目地部を跨いでそ
の両側の外壁材に貼着されているため、目地テープの裏
面に全面に亘って粘着材が積層されているにも拘らず、
目地部においては目地テープはフリーの状態である。こ
のため、請求項１の構成と同様、外壁材が伸縮しても、
目地テープに部分的な集中応力が加わって目地テープが
切断し塗装にクラックが発生する事態が避けられる。
【００１６】また、請求項１の構成と同様、目地テープ
の基材の裏面に全面に亘って粘着材が積層されているた
め、目地テープは外壁材から剥離し難くなる。
の基材の裏面に全面に亘って粘着材が積層されているた
め、目地テープは外壁材から剥離し難くなる。
【００１７】また、目地テープと目地部との位置合わせ
が不要になると共にジョイナーの施工が不要になるた
め、施工手間が極めて簡単になる。
が不要になると共にジョイナーの施工が不要になるた
め、施工手間が極めて簡単になる。
【００１８】さらに、仮に、目地部の塗装にクラックが
発生したとしても合決り部が水の侵入を阻止すると共
に、目地部に火の気が接近してもパテやシーリング材等
の充填材が燃焼することがない。
発生したとしても合決り部が水の侵入を阻止すると共
に、目地部に火の気が接近してもパテやシーリング材等
の充填材が燃焼することがない。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００２０】図１は本発明の第１実施例に係る建築用外
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、図示
しない建築物の壁下地、例えば胴縁材に硬質材よりなる
ハット状のジョイナー１Ａが取り付けられており、該ジ
ョイナー１Ａの両側には、接合部２ａに実部を有しない
外壁材２Ａが、その接合部２ａの端面がジョイナー１Ａ
の中央部の側面に接触し且つジョイナー１Ａの表面が外
壁材２Ａの接合部２ａの表面よりも裏面側に位置するよ
うな状態で前記胴縁材に釘等の固定具により固定されて
いる。これにより、外壁材２Ａの接合部２ａ同士の間に
目地部３が形成され、該目地部３にジョイナー１Ａが設
けられた目地構造が形成されている。
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、図示
しない建築物の壁下地、例えば胴縁材に硬質材よりなる
ハット状のジョイナー１Ａが取り付けられており、該ジ
ョイナー１Ａの両側には、接合部２ａに実部を有しない
外壁材２Ａが、その接合部２ａの端面がジョイナー１Ａ
の中央部の側面に接触し且つジョイナー１Ａの表面が外
壁材２Ａの接合部２ａの表面よりも裏面側に位置するよ
うな状態で前記胴縁材に釘等の固定具により固定されて
いる。これにより、外壁材２Ａの接合部２ａ同士の間に
目地部３が形成され、該目地部３にジョイナー１Ａが設
けられた目地構造が形成されている。
【００２１】そして、基材の裏面に粘着材が全面に亘っ
て積層されてなる目地テープ４が、ジョイナー１Ａとの
間に空間部３ａが形成されるように目地部３を跨いでそ
の両側の外壁材２Ａの接合部２ａに貼着されており、こ
れら外壁材２Ａ及び目地テープ４の表面の全面に亘って
塗装５が施されている。
て積層されてなる目地テープ４が、ジョイナー１Ａとの
間に空間部３ａが形成されるように目地部３を跨いでそ
の両側の外壁材２Ａの接合部２ａに貼着されており、こ
れら外壁材２Ａ及び目地テープ４の表面の全面に亘って
塗装５が施されている。
【００２２】ジョイナー１Ａとしては、金属製、プラス
チック製、ゴム製等のものを用いることができるが、金
属製のものは防火の点から好ましい。
チック製、ゴム製等のものを用いることができるが、金
属製のものは防火の点から好ましい。
【００２３】外壁材２Ａとしては、セメントケイ酸カル
シウム板、木片セメント板、スラグセメント板等の窯業
系外壁材のものが不燃性又は準不燃性を有しているので
好ましい。
シウム板、木片セメント板、スラグセメント板等の窯業
系外壁材のものが不燃性又は準不燃性を有しているので
好ましい。
【００２４】目地テープ４としては、例えば、ポリウレ
タン等よりなる弾性を有する繊維がランダムに接合され
た不織布の裏面に、ブチルゴム又はアスファルトゴム等
よりなる粘着材（厚さ：０．５〜１．０ｍｍ）が全面に
積層されたものを用いることができる。不織布の密度と
しては１００ｇ／ｍ2 〜２００ｇ／ｍ2 が好ましい。そ
の理由は、密度が１００ｇ／ｍ2 未満であると、薄過ぎ
て伸び易いため塗装５における目地部３の中央部でクラ
ックが発生し易く、密度が２００ｇ／ｍ2 を超えると厚
過ぎて伸び難いため塗装５における目地部３と外壁材２
Ａとの境界部でクラックが発生し易いためである。この
ように１００ｇ／ｍ2 〜２００ｇ／ｍ2の密度を有し適
度の伸縮性を有する目地テープ４を用いると、外壁材２
Ａが伸縮したときに目地テープ４も伸縮して該目地テー
プ４に加わる応力を緩和することができる。尚、目地テ
ープ４の材質としては、不織布に限らず織布を用いるこ
ともできる。
タン等よりなる弾性を有する繊維がランダムに接合され
た不織布の裏面に、ブチルゴム又はアスファルトゴム等
よりなる粘着材（厚さ：０．５〜１．０ｍｍ）が全面に
積層されたものを用いることができる。不織布の密度と
しては１００ｇ／ｍ2 〜２００ｇ／ｍ2 が好ましい。そ
の理由は、密度が１００ｇ／ｍ2 未満であると、薄過ぎ
て伸び易いため塗装５における目地部３の中央部でクラ
ックが発生し易く、密度が２００ｇ／ｍ2 を超えると厚
過ぎて伸び難いため塗装５における目地部３と外壁材２
Ａとの境界部でクラックが発生し易いためである。この
ように１００ｇ／ｍ2 〜２００ｇ／ｍ2の密度を有し適
度の伸縮性を有する目地テープ４を用いると、外壁材２
Ａが伸縮したときに目地テープ４も伸縮して該目地テー
プ４に加わる応力を緩和することができる。尚、目地テ
ープ４の材質としては、不織布に限らず織布を用いるこ
ともできる。
【００２５】図２は本発明の第２実施例に係る建築用外
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、外壁
材２Ａの接合部２ａの表面は目地テープ４の厚さ分だけ
窪んでおり、外壁材２Ａの表面と目地テープ４の表面と
は面一である。このため、外壁材２Ａに目地テープ４を
貼着するにも拘らず、外壁材２Ａの表面と目地テープ４
の表面との間に段差が生じず、目地部３が目立たないの
で、見映えの良い仕上げができると共に、目地テープ４
の貼り代が左右均一になるため、目地テープ４を真っ直
ぐに貼ることができるので剥離の危険性がない。
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、外壁
材２Ａの接合部２ａの表面は目地テープ４の厚さ分だけ
窪んでおり、外壁材２Ａの表面と目地テープ４の表面と
は面一である。このため、外壁材２Ａに目地テープ４を
貼着するにも拘らず、外壁材２Ａの表面と目地テープ４
の表面との間に段差が生じず、目地部３が目立たないの
で、見映えの良い仕上げができると共に、目地テープ４
の貼り代が左右均一になるため、目地テープ４を真っ直
ぐに貼ることができるので剥離の危険性がない。
【００２６】図３は本発明の第３実施例に係る建築用外
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、図示
しない建築物の壁下地に硬質ゴムよりなる断面Ｔ字状の
ジョイナー１Ｂが取り付けられており、該ジョイナー１
Ｂの両側には、接合部２ａに実部を有しない外壁材２Ａ
が、その接合部２ａの端面がジョイナー１Ｂの中央部の
側面に接触し且つジョイナー１Ｂの表面が外壁材２Ａの
接合部２ａの表面よりも裏側に位置する状態で前記壁下
地に固定されている。これにより、目地テープ４とジョ
イナー１Ｂとの間に空間部３ａが確保されている。この
第３実施例においても、外壁材２Ａの接合部２ａの表面
は目地テープ４の厚さ分だけ窪んでおり、外壁材２Ａの
表面と目地テープ４の表面とは面一であるため、目地部
３が目立たないと共に、目地テープ４の貼り代が左右均
一になるため、目地テープ４を真っ直ぐに貼ることがで
きるので剥離の危険性がない。また、この第３実施例に
おいては、ジョイナー１Ｂの中央部の両側面にジョイナ
ー１Ｂの長手方向に延びるリップ部１ａが設けられてお
り、外壁材２Ａが多少伸縮してもリップ部１ａが変形し
てジョイナー１Ｂと外壁材２Ａとの間に隙間が形成され
ないので、防水性が向上する。
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、図示
しない建築物の壁下地に硬質ゴムよりなる断面Ｔ字状の
ジョイナー１Ｂが取り付けられており、該ジョイナー１
Ｂの両側には、接合部２ａに実部を有しない外壁材２Ａ
が、その接合部２ａの端面がジョイナー１Ｂの中央部の
側面に接触し且つジョイナー１Ｂの表面が外壁材２Ａの
接合部２ａの表面よりも裏側に位置する状態で前記壁下
地に固定されている。これにより、目地テープ４とジョ
イナー１Ｂとの間に空間部３ａが確保されている。この
第３実施例においても、外壁材２Ａの接合部２ａの表面
は目地テープ４の厚さ分だけ窪んでおり、外壁材２Ａの
表面と目地テープ４の表面とは面一であるため、目地部
３が目立たないと共に、目地テープ４の貼り代が左右均
一になるため、目地テープ４を真っ直ぐに貼ることがで
きるので剥離の危険性がない。また、この第３実施例に
おいては、ジョイナー１Ｂの中央部の両側面にジョイナ
ー１Ｂの長手方向に延びるリップ部１ａが設けられてお
り、外壁材２Ａが多少伸縮してもリップ部１ａが変形し
てジョイナー１Ｂと外壁材２Ａとの間に隙間が形成され
ないので、防水性が向上する。
【００２７】図４は本発明の第４実施例に係る建築用外
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、接合
部２ａに雄実部２ｂ又は雌実部２ｃを有し合決り構造の
実部を有する外壁材２Ｂが、接合部２ａ同士の間に目地
部３が形成され且つ互いの表面が面一になるように雄実
部２ｂと雌実部２ｃとによって互いに接合している。こ
の場合、外壁材２Ｂの雌実部２ｃの突出長さは雄実部２
ｂの突出長さよりも小さいため、目地部３の表面側に空
間部３ａが確保されている。また、雄実部２ｂと雌実部
２ｃとの間には、両者の間から雨水等が侵入するのを防
止するゴム製のシーリング材６が設けられている。そし
て、基材の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テ
ープ４が、目地部３を跨いでその両側の外壁材２Ｂの接
合部２ａに貼着されており、これら外壁材２Ｂ及び目地
テープ４の表面の全面に亘って塗装５が施されている。
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、接合
部２ａに雄実部２ｂ又は雌実部２ｃを有し合決り構造の
実部を有する外壁材２Ｂが、接合部２ａ同士の間に目地
部３が形成され且つ互いの表面が面一になるように雄実
部２ｂと雌実部２ｃとによって互いに接合している。こ
の場合、外壁材２Ｂの雌実部２ｃの突出長さは雄実部２
ｂの突出長さよりも小さいため、目地部３の表面側に空
間部３ａが確保されている。また、雄実部２ｂと雌実部
２ｃとの間には、両者の間から雨水等が侵入するのを防
止するゴム製のシーリング材６が設けられている。そし
て、基材の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テ
ープ４が、目地部３を跨いでその両側の外壁材２Ｂの接
合部２ａに貼着されており、これら外壁材２Ｂ及び目地
テープ４の表面の全面に亘って塗装５が施されている。
【００２８】図５は本発明の第５実施例に係る建築用外
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、接合
部２ａに雄実部２ｂ又は雌実部２ｃを有し合決り構造の
実部を有する外壁材２Ｂが、接合部２ａ同士の間に目地
部３が形成され且つ互いの表面が面一になるように雄実
部２ｂと雌実部２ｃとによって互いに接合している。こ
の場合、外壁材２Ｂの雌実部２ｃの突出長さと雄実部２
ｂの突出長さは略等しいが、外壁材２Ｂの接合部２ａの
表面側部分は斜めに切欠かれているため、目地部３の表
面側に三角形状の空間部３ａが確保されている。
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、接合
部２ａに雄実部２ｂ又は雌実部２ｃを有し合決り構造の
実部を有する外壁材２Ｂが、接合部２ａ同士の間に目地
部３が形成され且つ互いの表面が面一になるように雄実
部２ｂと雌実部２ｃとによって互いに接合している。こ
の場合、外壁材２Ｂの雌実部２ｃの突出長さと雄実部２
ｂの突出長さは略等しいが、外壁材２Ｂの接合部２ａの
表面側部分は斜めに切欠かれているため、目地部３の表
面側に三角形状の空間部３ａが確保されている。
【００２９】図６は本発明の第６実施例に係る建築用外
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、第６
実施例の基本形状は第５実施例と同様であるが、外壁材
２Ｂの接合部２ａの表面は目地テープ４の厚さ分だけ窪
んでおり、外壁材２Ｂの表面と目地テープ４の表面とは
面一である。このため、外壁材２Ｂに目地テープ４を貼
着するにも拘らず、外壁材２Ｂの表面と目地テープ４の
表面との間に段差が生じず、目地部３が目立たないと共
に、目地テープ４の貼り代が左右均一になるため、目地
テープ４を真っ直ぐに貼れるので剥離の危険性がない。
壁材の目地構造を示しており、同図に示すように、第６
実施例の基本形状は第５実施例と同様であるが、外壁材
２Ｂの接合部２ａの表面は目地テープ４の厚さ分だけ窪
んでおり、外壁材２Ｂの表面と目地テープ４の表面とは
面一である。このため、外壁材２Ｂに目地テープ４を貼
着するにも拘らず、外壁材２Ｂの表面と目地テープ４の
表面との間に段差が生じず、目地部３が目立たないと共
に、目地テープ４の貼り代が左右均一になるため、目地
テープ４を真っ直ぐに貼れるので剥離の危険性がない。
【００３０】
【発明の効果】請求項１の発明に係る建築用外壁材の目
地構造によると、外壁材の接合部同士の間の目地部に表
面が外壁材の接合部の表面よりも裏面側に位置するよう
にジョイナーが設けられ、目地テープがジョイナーとの
間に空間部が形成されるように目地部を跨いでその両側
の外壁材に貼着されており、目地テープとジョイナーと
の間には空間部が確保されているため、目地テープは目
地部においてフリーの状態であり、目地テープに部分的
な集中応力が加わり目地テープが切断する事態が避けら
れるので、塗装における目地部の近傍に発生するクラッ
クを確実に防止できると共に、目地テープの裏面には全
面に亘って粘着材が積層されているため、目地テープは
目地部の両側の外壁材に強固に接着され目地テープが外
壁材から剥離し難いと共に、目地テープと目地部との位
置合わせが不要になる。
地構造によると、外壁材の接合部同士の間の目地部に表
面が外壁材の接合部の表面よりも裏面側に位置するよう
にジョイナーが設けられ、目地テープがジョイナーとの
間に空間部が形成されるように目地部を跨いでその両側
の外壁材に貼着されており、目地テープとジョイナーと
の間には空間部が確保されているため、目地テープは目
地部においてフリーの状態であり、目地テープに部分的
な集中応力が加わり目地テープが切断する事態が避けら
れるので、塗装における目地部の近傍に発生するクラッ
クを確実に防止できると共に、目地テープの裏面には全
面に亘って粘着材が積層されているため、目地テープは
目地部の両側の外壁材に強固に接着され目地テープが外
壁材から剥離し難いと共に、目地テープと目地部との位
置合わせが不要になる。
【００３１】請求項２の発明に係る建築用外壁材の目地
構造によると、外壁材の接合部の表面は目地テープの厚
さ分だけ窪み、外壁材の表面と目地テープの表面とは面
一であり、外壁材の表面と目地テープの表面との間に段
差がないため、目地部が目立たないと共に、目地テープ
の貼り代が左右均一になるため、目地テープを真っ直ぐ
に貼ることができるので剥離の危険性がない。
構造によると、外壁材の接合部の表面は目地テープの厚
さ分だけ窪み、外壁材の表面と目地テープの表面とは面
一であり、外壁材の表面と目地テープの表面との間に段
差がないため、目地部が目立たないと共に、目地テープ
の貼り代が左右均一になるため、目地テープを真っ直ぐ
に貼ることができるので剥離の危険性がない。
【００３２】請求項３の発明に係る建築用外壁材の目地
構造によると、外壁材が接合部同士の間の目地部におけ
る表面側に空間部が形成されるように合決り部により互
いに接合しており、目地テープが目地部に空間部が確保
されるように目地部を跨いでその両側の外壁材に貼着さ
れているため、目地テープは目地部においてフリーの状
態であるので、請求項１の発明と同様、塗装における目
地部の近傍に発生するクラックを確実に防止できると共
に、目地テープの裏面には全面に亘って粘着材が積層さ
れているため、目地テープは目地部の両側の外壁材に強
固に接着され目地テープが外壁材から剥離し難い。
構造によると、外壁材が接合部同士の間の目地部におけ
る表面側に空間部が形成されるように合決り部により互
いに接合しており、目地テープが目地部に空間部が確保
されるように目地部を跨いでその両側の外壁材に貼着さ
れているため、目地テープは目地部においてフリーの状
態であるので、請求項１の発明と同様、塗装における目
地部の近傍に発生するクラックを確実に防止できると共
に、目地テープの裏面には全面に亘って粘着材が積層さ
れているため、目地テープは目地部の両側の外壁材に強
固に接着され目地テープが外壁材から剥離し難い。
【００３３】また、目地テープと目地部との位置合わせ
が不要になると共にジョイナーの施工が不要になるた
め、施工手間が極めて簡単になると共に作業に熟練を必
要とせず、仮に目地部の塗装面にクラックが発生したと
しても合決り部が水の侵入を阻止するので防水性に優
れ、目地部に火の気が接近してもパテやシーリング材等
の充填材が燃焼することがないので防火性にも優れてい
る。
が不要になると共にジョイナーの施工が不要になるた
め、施工手間が極めて簡単になると共に作業に熟練を必
要とせず、仮に目地部の塗装面にクラックが発生したと
しても合決り部が水の侵入を阻止するので防水性に優
れ、目地部に火の気が接近してもパテやシーリング材等
の充填材が燃焼することがないので防火性にも優れてい
る。
【００３４】請求項４の発明に係る建築用外壁材の目地
構造によると、請求項２の発明と同様、外壁材の表面と
目地テープの表面との間に段差がないため、目地部が目
立つことはないと共に、目地テープの貼り代が左右均一
になるため、目地テープを真っ直ぐに貼ることができる
ので剥離の危険性がない。
構造によると、請求項２の発明と同様、外壁材の表面と
目地テープの表面との間に段差がないため、目地部が目
立つことはないと共に、目地テープの貼り代が左右均一
になるため、目地テープを真っ直ぐに貼ることができる
ので剥離の危険性がない。
【図１】本発明の第１実施例に係る建築用外壁材の目地
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図２】本発明の第２実施例に係る建築用外壁材の目地
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図３】本発明の第３実施例に係る建築用外壁材の目地
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図４】本発明の第４実施例に係る建築用外壁材の目地
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図５】本発明の第５実施例に係る建築用外壁材の目地
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図６】本発明の第６実施例に係る建築用外壁材の目地
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
１Ａ，１Ｂ ジョイナー ２Ａ，２Ｂ 外壁材 ２ａ 接合部 ２ｂ 雄実部 ２ｃ 雌実部 ３ 目地部 ３ａ 空間部 ４ 目地テープ ５ 塗装
フロントページの続き (72)発明者 滝川 充朗 大阪府大阪市北区中之島２丁目３番18号 大建工業株式会社内 (72)発明者 中川 裕路 大阪府大阪市北区中之島２丁目３番18号 大建工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 外壁材の接合部同士の間に形成された目
地部に、表面が前記外壁材の接合部の表面よりも裏面側
に位置するようにジョイナーが設けられ、 基材の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テープ
が前記ジョイナーとの間に空間部が形成されるように前
記目地部を跨いでその両側の外壁材の接合部に貼着され
ており、 前記外壁材及び前記目地テープの表面の全面に亘って塗
装が施されていることを特徴とする建築用外壁材の目地
構造。 - 【請求項２】 前記外壁材の接合部の表面は前記目地テ
ープの厚さ分だけ窪んでおり、前記外壁材の表面と前記
目地テープの表面とは面一であることを特徴とする請求
項１に記載の建築用外壁材の目地構造。 - 【請求項３】 接合部に合決り部を有する外壁材が、前
記接合部同士の間の目地部における表面側に空間部が形
成されると共に互いの表面が面一になるように前記合決
り部によって互いに接合しており、 基材の裏面に粘着材が全面に積層されてなる目地テープ
が、前記目地部の表面側に前記空間部が確保されるよう
に前記目地部を跨いでその両側の外壁材の接合部に貼着
されており、 前記外壁材及び前記目地テープの表面の全面に亘って塗
装が施されていることを特徴とする建築用外壁材の目地
構造。 - 【請求項４】 前記外壁材の接合部の表面は前記目地テ
ープの厚さ分だけ窪んでおり、前記外壁材の表面と前記
目地テープの表面とは面一であることを特徴とする請求
項３に記載の建築用外壁材の目地構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15447094A JP2821372B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 建築用外壁材の目地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15447094A JP2821372B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 建築用外壁材の目地構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0821061A true JPH0821061A (ja) | 1996-01-23 |
| JP2821372B2 JP2821372B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=15584959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15447094A Expired - Lifetime JP2821372B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 建築用外壁材の目地構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2821372B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002250398A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 吸振被覆 |
| US6526715B2 (en) | 1999-12-24 | 2003-03-04 | Nichiha Co., Ltd. | External wall construction |
| US11134787B2 (en) | 2018-05-16 | 2021-10-05 | Bestar Inc. | Anti-shearing and anti-crushing device on a retractable bed |
-
1994
- 1994-07-06 JP JP15447094A patent/JP2821372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6526715B2 (en) | 1999-12-24 | 2003-03-04 | Nichiha Co., Ltd. | External wall construction |
| JP2002250398A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 吸振被覆 |
| US11134787B2 (en) | 2018-05-16 | 2021-10-05 | Bestar Inc. | Anti-shearing and anti-crushing device on a retractable bed |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2821372B2 (ja) | 1998-11-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980804 |