JPH09228650A - コーナー外壁の補修方法 - Google Patents
コーナー外壁の補修方法Info
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- JPH09228650A JPH09228650A JP3499196A JP3499196A JPH09228650A JP H09228650 A JPH09228650 A JP H09228650A JP 3499196 A JP3499196 A JP 3499196A JP 3499196 A JP3499196 A JP 3499196A JP H09228650 A JPH09228650 A JP H09228650A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コーナー外壁のクラック発生部分を、簡単な工
程により確実に補修することができるコーナー外壁の補
修方法を提供する。 【解決手段】外壁部材21同士が180°未満の角度を
もって接合されているコーナー外壁2の補修方法であ
る。クラック発生部分に接着剤3の下塗りを行う工程、
粘着層12と弾性シール材とが一体に形成され、且つ、
その粘着層12と弾性シール材との間に、前記粘着層1
2より幅が狭い流動層15が設けられた継目処理材1
を、前記クラック発生部分に跨がるようして貼り付ける
工程、その継目処理材1と外壁部材21の外表面との段
差部分をパテ材3にて埋める工程、少なくともそのパテ
材3及び前記継目処理材1の外表面を塗料にて塗装する
工程からなる。
程により確実に補修することができるコーナー外壁の補
修方法を提供する。 【解決手段】外壁部材21同士が180°未満の角度を
もって接合されているコーナー外壁2の補修方法であ
る。クラック発生部分に接着剤3の下塗りを行う工程、
粘着層12と弾性シール材とが一体に形成され、且つ、
その粘着層12と弾性シール材との間に、前記粘着層1
2より幅が狭い流動層15が設けられた継目処理材1
を、前記クラック発生部分に跨がるようして貼り付ける
工程、その継目処理材1と外壁部材21の外表面との段
差部分をパテ材3にて埋める工程、少なくともそのパテ
材3及び前記継目処理材1の外表面を塗料にて塗装する
工程からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーナー外壁のク
ラック発生部分を簡単に補修することのできるコーナー
外壁の補修方法に関するものである。
ラック発生部分を簡単に補修することのできるコーナー
外壁の補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物のコーナー部は、図5に示
すように、外壁aと外壁a′との接合部にL型金物bを
取り付けていた。しかし、このようにL型金物bを取り
付けると、コーナー部の外観が悪いという問題点があ
る。
すように、外壁aと外壁a′との接合部にL型金物bを
取り付けていた。しかし、このようにL型金物bを取り
付けると、コーナー部の外観が悪いという問題点があ
る。
【0003】そこで、最近では、例えば、実開昭60─
31406号公報に記載されているように、外壁部材を
斜めに切断し、この切断面に接着剤を塗布して接着させ
たコーナー外壁が提案されている。かかるコーナー外壁
を建築物のコーナーに取り付けると、デザインがよく、
又、高級感があるので、最近、多く使用され出した。
31406号公報に記載されているように、外壁部材を
斜めに切断し、この切断面に接着剤を塗布して接着させ
たコーナー外壁が提案されている。かかるコーナー外壁
を建築物のコーナーに取り付けると、デザインがよく、
又、高級感があるので、最近、多く使用され出した。
【0004】しかし、このような従来のコーナー外壁を
建築物のコーナーに取り付けると、日射や気温による熱
膨張、雨や湿気による吸水膨張等で、外壁が膨張、収縮
を繰り返す。その度に、その膨張、収縮の力が、コーナ
ー外壁の接着部分に集中的に働き、コーナー外壁の外壁
部材間の接着部分やその周辺にクラックが発生し、この
クラックが大きくなると、そこから雨水が屋内に浸入す
ることになるという問題点がある。
建築物のコーナーに取り付けると、日射や気温による熱
膨張、雨や湿気による吸水膨張等で、外壁が膨張、収縮
を繰り返す。その度に、その膨張、収縮の力が、コーナ
ー外壁の接着部分に集中的に働き、コーナー外壁の外壁
部材間の接着部分やその周辺にクラックが発生し、この
クラックが大きくなると、そこから雨水が屋内に浸入す
ることになるという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、クラック
が発生した部分の補修方法としては、例えば、特公平2
─13702号公報に記載され、図6に示す如く、隣接
する外壁ボードcの間隙dを覆うようにテープeを接着
し、このテープeの上からそれよりも幅広の寒冷紗fを
張り、更に、この寒冷紗fの上からそれよりも広い面積
にわたって弾性シール材料gを帯状に塗布した後、外壁
ボード全体にわたって外装塗膜層hを形成する方法が知
られている。
が発生した部分の補修方法としては、例えば、特公平2
─13702号公報に記載され、図6に示す如く、隣接
する外壁ボードcの間隙dを覆うようにテープeを接着
し、このテープeの上からそれよりも幅広の寒冷紗fを
張り、更に、この寒冷紗fの上からそれよりも広い面積
にわたって弾性シール材料gを帯状に塗布した後、外壁
ボード全体にわたって外装塗膜層hを形成する方法が知
られている。
【0006】しかしながら、このような補修方法をクラ
ックが発生したコーナー部分の補修方法として採用した
場合には、クラックの発生を防止するため、コーナー部
分に寒冷紗fを貼り付けた上から更に弾性シール材料g
を塗布する作業が必要となり、作業性が悪く、又、弾性
シール材料の塗布厚のバラ付が発生し易く、再度のクラ
ック発生の原因となるという問題点があった。
ックが発生したコーナー部分の補修方法として採用した
場合には、クラックの発生を防止するため、コーナー部
分に寒冷紗fを貼り付けた上から更に弾性シール材料g
を塗布する作業が必要となり、作業性が悪く、又、弾性
シール材料の塗布厚のバラ付が発生し易く、再度のクラ
ック発生の原因となるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、外壁部材同士が180°未満の角度をもって接合さ
れているコーナー外壁のクラック発生部分を、簡単な工
程でより確実に補修することができるコーナー外壁の補
修方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
し、外壁部材同士が180°未満の角度をもって接合さ
れているコーナー外壁のクラック発生部分を、簡単な工
程でより確実に補修することができるコーナー外壁の補
修方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(以下、本発明1という)は、外壁部材同士が18
0°未満の角度をもって接合されているコーナー外壁の
補修方法であって、クラック発生部分に接着剤の下塗り
を行う工程、粘着層と弾性シール材とが一体に形成さ
れ、且つ、その粘着層と弾性シール材との間に、前記粘
着層より幅が狭い流動層が設けられた継目処理材を、前
記クラック発生部分に跨がるようして貼り付ける工程、
その継目処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ
材にて埋める工程、少なくともそのパテ材及び前記継目
処理材の外表面を塗料にて塗装する工程からなるコーナ
ー外壁の接合部分の補修方法である。
発明(以下、本発明1という)は、外壁部材同士が18
0°未満の角度をもって接合されているコーナー外壁の
補修方法であって、クラック発生部分に接着剤の下塗り
を行う工程、粘着層と弾性シール材とが一体に形成さ
れ、且つ、その粘着層と弾性シール材との間に、前記粘
着層より幅が狭い流動層が設けられた継目処理材を、前
記クラック発生部分に跨がるようして貼り付ける工程、
その継目処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ
材にて埋める工程、少なくともそのパテ材及び前記継目
処理材の外表面を塗料にて塗装する工程からなるコーナ
ー外壁の接合部分の補修方法である。
【0009】本願の請求項2に記載の発明(以下、本発
明2という)は、外壁部材同士が180°未満の角度を
もって接合されているコーナー外壁の補修方法であっ
て、クラック発生部分に接着剤の下塗りを行う工程、粘
着層に弾性シール材が複数層積層されて一体に形成さ
れ、且つ、その複数層の弾性シール材の間に、前記粘着
層より幅が狭い流動層が設けられた継目処理材を、前記
クラック発生部分に跨がるようして貼り付ける工程、そ
の継目処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ材
にて埋める工程、少なくともそのパテ材及び前記継目処
理材の外表面を塗料にて塗装する工程からなるコーナー
外壁の補修方法である。
明2という)は、外壁部材同士が180°未満の角度を
もって接合されているコーナー外壁の補修方法であっ
て、クラック発生部分に接着剤の下塗りを行う工程、粘
着層に弾性シール材が複数層積層されて一体に形成さ
れ、且つ、その複数層の弾性シール材の間に、前記粘着
層より幅が狭い流動層が設けられた継目処理材を、前記
クラック発生部分に跨がるようして貼り付ける工程、そ
の継目処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ材
にて埋める工程、少なくともそのパテ材及び前記継目処
理材の外表面を塗料にて塗装する工程からなるコーナー
外壁の補修方法である。
【0010】本発明1及び本発明2(以下、併せて本発
明という)において、粘着層としては、例えば、アクリ
ル樹脂やポリ酢酸ビニル等の材料からなり、20〜50
μm程度の厚さを有するものが好適に用いられる。
明という)において、粘着層としては、例えば、アクリ
ル樹脂やポリ酢酸ビニル等の材料からなり、20〜50
μm程度の厚さを有するものが好適に用いられる。
【0011】本発明において、弾性シール材としては、
例えば、寒冷紗等の補強材と、アクリルゴム、ポリクロ
ロプレンゴム、ポリウレタンゴム等の材料からなり、1
00〜200μm程度の厚さを有する補強塗層が好適に
使用される。
例えば、寒冷紗等の補強材と、アクリルゴム、ポリクロ
ロプレンゴム、ポリウレタンゴム等の材料からなり、1
00〜200μm程度の厚さを有する補強塗層が好適に
使用される。
【0012】弾性シール材は、補強塗層と不織布とから
なるものであってもよい。不織布としては、例えば、ポ
リアミド、ポリエステル、レーヨン、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリプロピレン、ビニロン、ポリエチレン、ポ
リウレタン、キュプラ等の材料からなり、15g/m2
程度の重量を有するものが好適に使用される。
なるものであってもよい。不織布としては、例えば、ポ
リアミド、ポリエステル、レーヨン、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリプロピレン、ビニロン、ポリエチレン、ポ
リウレタン、キュプラ等の材料からなり、15g/m2
程度の重量を有するものが好適に使用される。
【0013】本発明において、流動層としては、例え
ば、シリコーン等の材料からなり、厚さ10μ程度、幅
10〜20mm程度のものが好適に用いられる。
ば、シリコーン等の材料からなり、厚さ10μ程度、幅
10〜20mm程度のものが好適に用いられる。
【0014】本発明において、パテ材としては、顔料を
適当な展色材で固く練りあげた従来公知のパテ材が適宜
使用される。顔料としては、例えば、タルク、チャイナ
クレイ、亜鉛華などが用いられる。展色材としては、例
えば、油、油ワニス、ポリブテン、ニカワ、カゼイン水
溶液等が用いられが、エポキシ樹脂を配合して接着強度
を高めたものが好適に用いられる。
適当な展色材で固く練りあげた従来公知のパテ材が適宜
使用される。顔料としては、例えば、タルク、チャイナ
クレイ、亜鉛華などが用いられる。展色材としては、例
えば、油、油ワニス、ポリブテン、ニカワ、カゼイン水
溶液等が用いられが、エポキシ樹脂を配合して接着強度
を高めたものが好適に用いられる。
【0015】本発明において、塗料としては、例えば、
アクリル系塗料が使用される。本発明において、塗料に
より、パテ材及び前記継目処理材の外表面を塗装すれば
よいが、必要に応じて、そのパテ材及び前記継目処理材
の外表面の他に、それらの周辺の外壁部材の外表面をも
同時に塗装するようにしてもよい。
アクリル系塗料が使用される。本発明において、塗料に
より、パテ材及び前記継目処理材の外表面を塗装すれば
よいが、必要に応じて、そのパテ材及び前記継目処理材
の外表面の他に、それらの周辺の外壁部材の外表面をも
同時に塗装するようにしてもよい。
【0016】
【作用】本発明1のコーナー外壁の補修方法は、予め、
粘着層と弾性シール材とが一体に形成された継目処理材
を準備し、この継目処理材をクラック発生部分に跨がる
ようして接着剤にて貼り付け、継目処理材と外壁部材の
外表面との段差部分をパテ材にて埋め、それらの外表面
を塗料にて塗装するだけでよいので、作業性がよく、
又、弾性シール材の厚みのばらつきが発生することがな
く、再度のクラック発生を従来よりも抑制できる。
粘着層と弾性シール材とが一体に形成された継目処理材
を準備し、この継目処理材をクラック発生部分に跨がる
ようして接着剤にて貼り付け、継目処理材と外壁部材の
外表面との段差部分をパテ材にて埋め、それらの外表面
を塗料にて塗装するだけでよいので、作業性がよく、
又、弾性シール材の厚みのばらつきが発生することがな
く、再度のクラック発生を従来よりも抑制できる。
【0017】又、継目処理材として、粘着層と弾性シー
ル材との間に、前記粘着層より幅が狭い流動層が設けら
れたものを用いるので、粘着層と弾性シール材との間が
固定されることがなく、クラックが発生したコーナー部
分の各形態に容易に追随させ応力を緩和させた状態にて
補修作業を行うことができる。
ル材との間に、前記粘着層より幅が狭い流動層が設けら
れたものを用いるので、粘着層と弾性シール材との間が
固定されることがなく、クラックが発生したコーナー部
分の各形態に容易に追随させ応力を緩和させた状態にて
補修作業を行うことができる。
【0018】本発明2のコーナー外壁の補修方法は、予
め、粘着層に弾性シール材が複数層積層されて一体に形
成された継目処理材を準備し、この継目処理材をクラッ
ク発生部分に跨がるようして接着剤にて貼り付け、継目
処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ材にて埋
め、それらの外表面を塗料にて塗装するだけでよいの
で、作業性がよく、又、弾性シール材の厚みのばらつき
が発生することがなく、再度のクラック発生を従来より
も抑制できる。
め、粘着層に弾性シール材が複数層積層されて一体に形
成された継目処理材を準備し、この継目処理材をクラッ
ク発生部分に跨がるようして接着剤にて貼り付け、継目
処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ材にて埋
め、それらの外表面を塗料にて塗装するだけでよいの
で、作業性がよく、又、弾性シール材の厚みのばらつき
が発生することがなく、再度のクラック発生を従来より
も抑制できる。
【0019】又、継目処理材として、複数層の弾性シー
ル材の間に、粘着層より幅が狭い流動層が設けられたも
のを用いるので、弾性シール材間が固定されることがな
く、クラックが発生したコーナー部分の各形態に容易に
追随させ応力を緩和させた状態にて補修作業を行うこと
ができる。
ル材の間に、粘着層より幅が狭い流動層が設けられたも
のを用いるので、弾性シール材間が固定されることがな
く、クラックが発生したコーナー部分の各形態に容易に
追随させ応力を緩和させた状態にて補修作業を行うこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に使用される継目
処理材の一例を示す断面図である。
を参照して説明する。図1は、本発明に使用される継目
処理材の一例を示す断面図である。
【0021】継目処理材1は、一定幅L(約50〜20
0mm)の帯状を呈し、両面剥離紙11、粘着層12、
流動層15、不織布13及び補強塗層14がこの順で積
層された構造とされている。この例では、不織布13と
補強塗層14で弾性シール材を構成している。
0mm)の帯状を呈し、両面剥離紙11、粘着層12、
流動層15、不織布13及び補強塗層14がこの順で積
層された構造とされている。この例では、不織布13と
補強塗層14で弾性シール材を構成している。
【0022】尚、流動層15は、粘着層12の補強塗層
14側に形成された凹所121内に装着される如くし
て、粘着層12と弾性シール材との間に設けられてお
り、粘着層12より幅が狭くされている。
14側に形成された凹所121内に装着される如くし
て、粘着層12と弾性シール材との間に設けられてお
り、粘着層12より幅が狭くされている。
【0023】次に、図1に示す継目処理材1を用いた、
本発明のコーナー外壁の補修方法の例を、図2を参照し
て説明する。図2(a)において、2は補修すべきコー
ナー外壁であって、3つの外壁部材21,21,21が
180°未満の角度をもって接合されており、その2つ
のコーナーに形成された接合部分にクラック22,22
が発生している。
本発明のコーナー外壁の補修方法の例を、図2を参照し
て説明する。図2(a)において、2は補修すべきコー
ナー外壁であって、3つの外壁部材21,21,21が
180°未満の角度をもって接合されており、その2つ
のコーナーに形成された接合部分にクラック22,22
が発生している。
【0024】まず、第1工程において、図2(b)に示
すように、コーナー外壁2の2つのクラック22,22
の発生した部分の周囲にエポキシ系接着剤3を塗布す
る。このとき、接着剤3がクラック22,22中に入り
込むようにする。その後、接着剤塗布面を紙ヘラにてな
らす。
すように、コーナー外壁2の2つのクラック22,22
の発生した部分の周囲にエポキシ系接着剤3を塗布す
る。このとき、接着剤3がクラック22,22中に入り
込むようにする。その後、接着剤塗布面を紙ヘラにてな
らす。
【0025】第2工程において、図2(c)に示すよう
に、図1に示す継目処理材1を、粘着層12から両面剥
離紙11を剥離した状態にて、それぞれ、コーナー外壁
2の2つのクラック22,22の発生した部分に、その
粘着層12の方の面を向けその流動層15が跨がるよう
して貼り付ける。
に、図1に示す継目処理材1を、粘着層12から両面剥
離紙11を剥離した状態にて、それぞれ、コーナー外壁
2の2つのクラック22,22の発生した部分に、その
粘着層12の方の面を向けその流動層15が跨がるよう
して貼り付ける。
【0026】この際、継目処理材1として、粘着層12
と弾性シール材との間に、粘着層12より幅が狭い流動
層が設けられたものを用いるので、粘着層12と弾性シ
ール材との間が固定されることがなく、クラックが発生
したコーナー部分の形態に容易に追随させ応力を緩和さ
せた状態にて貼り付けることができる。又、予め準備し
た継目処理材1を用いるので、弾性シール材の厚みにば
らつきを発生させることがない。
と弾性シール材との間に、粘着層12より幅が狭い流動
層が設けられたものを用いるので、粘着層12と弾性シ
ール材との間が固定されることがなく、クラックが発生
したコーナー部分の形態に容易に追随させ応力を緩和さ
せた状態にて貼り付けることができる。又、予め準備し
た継目処理材1を用いるので、弾性シール材の厚みにば
らつきを発生させることがない。
【0027】第3工程において、図2(d)に示すよう
に、継目処理材1,1とコーナー外壁21の外表面との
段差部分をパテ材3,3,3にて埋める。尚、2つの継
目処理材1,1間と外壁21の外表面との間の部分は、
パテ材3の外表面が、2つの継目処理材1,1の外表面
と同じ高さとなるようにする。
に、継目処理材1,1とコーナー外壁21の外表面との
段差部分をパテ材3,3,3にて埋める。尚、2つの継
目処理材1,1間と外壁21の外表面との間の部分は、
パテ材3の外表面が、2つの継目処理材1,1の外表面
と同じ高さとなるようにする。
【0028】第4工程において、図2(e)に示すよう
に、パテ材3,3,3及び継目処理材1,1の外表面に
アクリル系塗料にてまず下塗りを行い乾燥させ、その上
に同様のアクリル系塗料の上塗りを行い乾燥させて、塗
膜層4を形成する。
に、パテ材3,3,3及び継目処理材1,1の外表面に
アクリル系塗料にてまず下塗りを行い乾燥させ、その上
に同様のアクリル系塗料の上塗りを行い乾燥させて、塗
膜層4を形成する。
【0029】図3は、本発明に使用する継目処理材の別
の例を示す断面図である。継目処理材5は、図1を参照
して説明した継目処理材1と同様の帯状を呈し、両面剥
離紙51、粘着層52、不織布53、第1の補強塗層5
4、流動層55、第2の補強塗層54′が積層された構
造とされている。
の例を示す断面図である。継目処理材5は、図1を参照
して説明した継目処理材1と同様の帯状を呈し、両面剥
離紙51、粘着層52、不織布53、第1の補強塗層5
4、流動層55、第2の補強塗層54′が積層された構
造とされている。
【0030】流動層55は、第1の補強塗層54と第2
の補強塗層54′間に設けられ、粘着層52より幅が狭
くされている。この例では、不織布53と第1の補強塗
層54、第2の補強塗層54が、それぞれ、弾性シール
材を構成している。
の補強塗層54′間に設けられ、粘着層52より幅が狭
くされている。この例では、不織布53と第1の補強塗
層54、第2の補強塗層54が、それぞれ、弾性シール
材を構成している。
【0031】次に、図3を参照して説明した継目処理材
を用いた、本発明のコーナー外壁の補修方法の別の例を
図4を参照して説明する。図4(a)において、2は補
修すべきコーナー外壁であり、図2(a)を参照して説
明したものと同様であるので、対応する符号を付して詳
細な説明は省略する。
を用いた、本発明のコーナー外壁の補修方法の別の例を
図4を参照して説明する。図4(a)において、2は補
修すべきコーナー外壁であり、図2(a)を参照して説
明したものと同様であるので、対応する符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0032】まず、第1工程において、図4(b)に示
すように、コーナー外壁2の2つのクラック22,22
の発生した部分の周囲にエポキシ系接着剤3を塗布す
る。このとき接着剤3がクラック22,22中に入り込
むようにする。その後、その塗布面を紙ヘラにてなら
す。
すように、コーナー外壁2の2つのクラック22,22
の発生した部分の周囲にエポキシ系接着剤3を塗布す
る。このとき接着剤3がクラック22,22中に入り込
むようにする。その後、その塗布面を紙ヘラにてなら
す。
【0033】第2工程において、図4(c)に示すよう
に、継目処理材5,5を、粘着層52から両面剥離紙5
1を剥離した状態にて、それぞれ、コーナー外壁2の2
つのクラック22,22の発生した部分に、その粘着層
52の方の面を向け流動層55が跨がるようして貼り付
ける。
に、継目処理材5,5を、粘着層52から両面剥離紙5
1を剥離した状態にて、それぞれ、コーナー外壁2の2
つのクラック22,22の発生した部分に、その粘着層
52の方の面を向け流動層55が跨がるようして貼り付
ける。
【0034】この際、継目処理材5として、第1の補強
塗層54と第2の補強塗層54′との間に、粘着層52
より幅が狭い流動層55が設けられたものを用いるの
で、第1の補強塗層54と第2の補強塗層との間が固定
されることがなく、クラックが発生したコーナー部分の
形態に容易に追随させ応力を緩和させた状態にて貼り付
けることができる。又、予め準備した継目処理材5を用
いるので、弾性シール材の厚みにばらつきを発生させる
ことがない。
塗層54と第2の補強塗層54′との間に、粘着層52
より幅が狭い流動層55が設けられたものを用いるの
で、第1の補強塗層54と第2の補強塗層との間が固定
されることがなく、クラックが発生したコーナー部分の
形態に容易に追随させ応力を緩和させた状態にて貼り付
けることができる。又、予め準備した継目処理材5を用
いるので、弾性シール材の厚みにばらつきを発生させる
ことがない。
【0035】第3工程において、図4(d)に示すよう
に、継目処理材5,5とコーナー外壁21の外表面との
段差部分をパテ材3,3,3にて埋める。尚、2つの継
目処理材5,5間と外壁21の外表面との間の部分は、
パテ材3の外表面が、2つの継目処理材5,5の外表面
と同じ高さとなるようにする。
に、継目処理材5,5とコーナー外壁21の外表面との
段差部分をパテ材3,3,3にて埋める。尚、2つの継
目処理材5,5間と外壁21の外表面との間の部分は、
パテ材3の外表面が、2つの継目処理材5,5の外表面
と同じ高さとなるようにする。
【0036】第4工程において、図4(e)に示すよう
に、パテ材3,3,3及び継目処理材5,5の外表面に
アクリル系塗料にてまず下塗りを行い乾燥させ、その上
に上塗りを行い乾燥させて、塗膜層4を形成する。
に、パテ材3,3,3及び継目処理材5,5の外表面に
アクリル系塗料にてまず下塗りを行い乾燥させ、その上
に上塗りを行い乾燥させて、塗膜層4を形成する。
【0037】
【発明の効果】本発明1,2のコーナー外壁の補修方法
は、それぞれ、上記の如き構成とされているので、予め
準備した特殊の継目処理材を用い、クラックが発生した
コーナー部分の各形態に容易に追随させ応力を緩和させ
た状態にて補修作業を行うことができて、作業性がよ
く、又、弾性シール材の厚みのばらつきを発生させるこ
とがなく、再度のクラック発生を従来よりも抑制でき
る。
は、それぞれ、上記の如き構成とされているので、予め
準備した特殊の継目処理材を用い、クラックが発生した
コーナー部分の各形態に容易に追随させ応力を緩和させ
た状態にて補修作業を行うことができて、作業性がよ
く、又、弾性シール材の厚みのばらつきを発生させるこ
とがなく、再度のクラック発生を従来よりも抑制でき
る。
【図1】本発明に使用する継目処理材の一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】図1に示す継目処理材を用いた、本発明のコー
ナー外壁の補修方法の一例の工程を順次説明するもので
あって、(a)は補修すべきコーナー外壁を示す断面
図、(b)は、第1工程を説明する断面図、(c)は第
2工程を説明する断面図、(d)は第3工程を説明する
断面図、(e)は第4工程を説明する断面図である。
ナー外壁の補修方法の一例の工程を順次説明するもので
あって、(a)は補修すべきコーナー外壁を示す断面
図、(b)は、第1工程を説明する断面図、(c)は第
2工程を説明する断面図、(d)は第3工程を説明する
断面図、(e)は第4工程を説明する断面図である。
【図3】本発明に使用する継目処理材の別の例を示す断
面図である。
面図である。
【図4】図3に示す継目処理材を用いた、本発明のコー
ナー外壁の補修方法の別の例の工程を順次説明するもの
であって、(a)は補修すべきコーナー外壁を示す断面
図、(b)は、第1工程を説明する断面図、(c)は第
2工程を説明する断面図、(d)は第3工程を説明する
断面図、(e)は第4工程を説明する断面図である。
ナー外壁の補修方法の別の例の工程を順次説明するもの
であって、(a)は補修すべきコーナー外壁を示す断面
図、(b)は、第1工程を説明する断面図、(c)は第
2工程を説明する断面図、(d)は第3工程を説明する
断面図、(e)は第4工程を説明する断面図である。
【図5】従来方法の一例を説明する断面図である。
【図6】従来方法の別の例を説明する断面図である。
1,5 継目処理材 2 コーナー外壁 3 パテ材 12,52 粘着層
Claims (2)
- 【請求項1】 外壁部材同士が180°未満の角度をも
って接合されているコーナー外壁の補修方法であって、
クラック発生部分に接着剤の下塗りを行う工程、粘着層
と弾性シール材とが一体に形成され、且つ、その粘着層
と弾性シール材との間に、前記粘着層より幅が狭い流動
層が設けられた継目処理材を、前記クラック発生部分に
跨がるようして貼り付ける工程、その継目処理材と外壁
部材の外表面との段差部分をパテ材にて埋める工程、少
なくともそのパテ材及び前記継目処理材の外表面を塗料
にて塗装する工程からなることを特徴とするコーナー外
壁の補修方法。 - 【請求項2】 外壁部材同士が180°未満の角度をも
って接合されているコーナー外壁の補修方法であって、
クラック発生部分に接着剤の下塗りを行う工程、粘着層
に弾性シール材が複数層積層されて一体に形成され、且
つ、その複数層の弾性シール材の間に、前記粘着層より
幅が狭い流動層が設けられた継目処理材を、前記クラッ
ク発生部分に跨がるようして貼り付ける工程、その継目
処理材と外壁部材の外表面との段差部分をパテ材にて埋
める工程、少なくともそのパテ材及び前記継目処理材の
外表面を塗料にて塗装する工程からなることを特徴とす
るコーナー外壁の補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3499196A JPH09228650A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | コーナー外壁の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3499196A JPH09228650A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | コーナー外壁の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228650A true JPH09228650A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12429621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3499196A Pending JPH09228650A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | コーナー外壁の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09228650A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001253366A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-18 | Kikuchi Press Kogyo Kk | テーラードブランク製物品及びその製造方法 |
JP2019203306A (ja) * | 2018-05-23 | 2019-11-28 | 株式会社ケー・エフ・シー | 穿孔補修シール及び補修方法 |
CN112137507A (zh) * | 2020-09-11 | 2020-12-29 | 陈忠礼 | 一种美缝条保养扫地机器人 |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP3499196A patent/JPH09228650A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001253366A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-18 | Kikuchi Press Kogyo Kk | テーラードブランク製物品及びその製造方法 |
JP2019203306A (ja) * | 2018-05-23 | 2019-11-28 | 株式会社ケー・エフ・シー | 穿孔補修シール及び補修方法 |
CN112137507A (zh) * | 2020-09-11 | 2020-12-29 | 陈忠礼 | 一种美缝条保养扫地机器人 |
CN112137507B (zh) * | 2020-09-11 | 2021-10-22 | 苏州裕谦信息科技有限公司 | 一种美缝条保养扫地机器人 |
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