JPH11241420A - 目地部材の止め具 - Google Patents

目地部材の止め具

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JPH11241420A
JPH11241420A JP4171998A JP4171998A JPH11241420A JP H11241420 A JPH11241420 A JP H11241420A JP 4171998 A JP4171998 A JP 4171998A JP 4171998 A JP4171998 A JP 4171998A JP H11241420 A JPH11241420 A JP H11241420A
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joint
piece
fixing
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JP4171998A
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Masaaki Tsutsui
公明 筒井
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KITAMURA SEIKO KK
Shima Trading Co Ltd
Original Assignee
KITAMURA SEIKO KK
Shima Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で目地部材を装着できるとともに、長
期間にわたって安定に目地部材を固定できる目地部材の
止め具を提供する。 【解決手段】 目地部材2aの縦片22aの拡大部23
aが、止め具1aの一対の係止片11aの間に挿入され
ると、係止片11aが拡大部23aを左右から挟み込
み、目地部材2aが止め具1aに係止されるとともに、
止め具1aの一対のひれ片13が外装材3aの端部と係
合し、止め具1aが外装材3aに固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の外装材用
目地部材の止め具に関し、特に、表目地を覆う横片と、
端部が幅広にされた拡大部を有し外装材の目地に挿入さ
れる縦片とを具備する断面T字形の目地部材を固定する
ための止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅を含む建造物の壁材、屋根材
等に使用される外装材を施工する場合、外装材の間に目
地を設け、その目地の間にペースト状のシーリング材を
注入し、表目地を覆う横片と、端部が幅広にされた拡大
部を有し外装材の目地に挿入される縦片とを具備するT
字形外装材用目地部材を、注入したシーリング材に挿入
し、シーリング材の硬化により、目地部材を固定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の目地部材の固定方法では、以下のような問題があ
った。まず、シーリング材を注入するときに、外装材の
表面が汚れないように外装材をマスキングし、目地の間
にペースト状のシーリング材を所定量だけ注入する必要
があり、作業工程が煩雑であり、施工コストを上昇させ
ていた。
【0004】また、シーリング材が硬化するまでには、
ある程度の時間を要し、作業時間が長くなるという問題
もあった。
【0005】さらに、目地部材をシーリング材で固定し
ていたため、時間の経過に伴うシーリング材の劣化によ
り固定力が低下し、目地部材が外れ易いという問題点も
あった。
【0006】本発明の目的は、短時間で目地部材を装着
できるとともに、長期間にわたって安定に目地部材を固
定できる目地部材の止め具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目地部材の止め
具は、表目地を覆う横片と、端部が幅広にされた拡大部
を有し外装材の目地に挿入される縦片とを具備する断面
T字形の目地部材を外装材の目地に固定するための止め
具であって、目地内において前記拡大部と係合して前記
目地部材を係止するための少なくとも一対の係止片と、
対をなす前記係止片を結合する基部と、前記係止片及び
基部を目地内に保持する保持部とを備え、前記係止片
は、前記基部から目地外方に向かって相互に略平行に延
びる板状部と、前記板状部から延び略円弧状に内側に曲
げられた曲部とを備え、一枚の板金部材から形成され
る。
【0008】上記の構成により、板金部材の一部である
係止片が板バネとして作用し、係止片の間に目地部材の
拡大部を挿入するだけで拡大部を係止することができる
ので、短時間で目地部材を装着できるとともに、長期間
にわたって安定に目地部材を固定することができる。ま
た、係止片の曲部は、内側に曲げられているので、拡大
部を挿入しようとすると、曲部はさらに内側に曲がるた
め、板バネとして作用する部分が、係止片の板状部だけ
でなく、係止片の曲部も板バネとして機能させることが
できる。従って、拡大部の挿入による係止片の開閉に対
して、板バネとして作用する部分のスパンを長くするこ
とができ、係止片に作用する曲げ応力を小さくすること
ができる。この結果、止め具をより小型化することがで
きるとともに、複数回目地部材を脱着しても、係止片が
降伏することがなく、長期間安定に目地部材を係止する
ことができる。
【0009】また、前記保持部が、目地を形成する一対
の外装材の端部と係合する少なくとも一対のひれ片を備
えていることが好ましい。この場合、止め具自身の外装
材への固定を一体に形成されたひれ片により行うことが
できるので、部品点数を削減することができ、より低コ
ストの止め具を提供することができる。
【0010】また、前記保持部が、外装材をフレームに
固定する固定板に自身を固定する固定片を備えているこ
とが好ましい。この場合、固定板により外装材をフレー
ムに固定するだけで、止め具も同時に固定することがで
き、作業工程が簡略化される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態の目
地部材の止め具について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第一の実施の形態の目地部材の止め具に
ついて説明する。図1の(a)、(b)、(c)及び図
2は、本発明の第一の実施の形態の目地部材の止め具の
側面図、正面図、平面図、及び斜視図である。
【0012】図1の(a)乃至(c)及び図2に示すよ
うに、目地部材の止め具1aは、目地部材の拡大部と係
合して目地部材を係止するための一対の係止片11a
と、係止片11aと一体にされた基部12aと、係止片
11aの一部を切り起こし、目地を形成する外装材の各
端部に係合して外装材に係止するための一対のひれ片1
3aとを備え、一枚の板金部材から板金加工により形成
されたものである。係止片11aの各々は、板状部11
2aが互いに略平行に形成され、板状部112aから延
び、略円弧状に内側に曲げられた曲部111aを備え
る。基部12aには、シーリング材をより十分に充填す
るための長方形形状の孔15が設けられている。
【0013】図示の止め具1aは、高さが、約6.9m
m、長さが、約16mm、板状部112a間の幅(板厚
を含む)が、約7.8mm、ひれ片13aの長さが、約
6mm、基部12aの下面からひれ片13aの端部まで
の高さが、約5.5mm、ひれ片13aの板状部112
aに対する突出量が、約1mm、曲部111aの円弧状
部分の外周直径が、約3.1mm、曲部111aの円弧
状部分の中心角が、約270度、曲部111a間の最小
幅が、約1.3mm、孔15の長さが、約12mm、そ
の幅が、約2.5mmである。
【0014】なお、上記の形状は、一例であり、目地の
大きさ及び係止すべき目地部材の大きさ等により、種々
の形状及び寸法を採用することができる。また、一つの
止め具に具備される係止片11a及びひれ片13aの数
は、一対に特に限定されず、種々の個数の係止片及びひ
れ片を設けることができる。以下の各実施の形態でも上
記と同様である。
【0015】止め具の材質としては、SUS301、S
US304、SUS430、SPCC、SECC、SP
HC−P、SPGC等の種々の金属材料を用いることが
でき、本実施の形態では、厚さt=0.3mmのSUS
301を用いている。以下の各実施の形態も上記と同様
である。
【0016】止め具1aは、一枚の板部材を所定形状に
打ち抜き、ひれ片13aが所定角度で突出するように板
状部112aを基部12aに対して折り曲げ、さらに、
曲部111aが所定の曲率に曲げられ、上記の形状に加
工される。従って、止め具1aの板金加工での曲げ方向
は、すべて同一の内側方向であるため、板金加工に用い
る金型の形状が簡略化されると共に、その部品点数も削
減され、より低コストな止め具を提供することができ
る。
【0017】次に、上記のように構成された止め具の使
用状態について説明する。図3は、図1及び図2に示す
止め具の使用状態を示す断面図である。
【0018】図3に示すように、まず、両側の外装材3
aがそれぞれ釘5aによりフレーム4aに固定され、外
装材3aの端部の間に目地が形成される。ここで、釘5
aの頭部が外装材3aに埋め込まれるようにしてもよ
い。次に、目地にシーリング材7aを所定量だけ注入す
る。
【0019】次に、止め具1aを目地部材2aの縦片2
2aの所定位置に装着する。このとき、まず、拡大部2
3aが曲部111aに当接し、曲部111aは、図1の
矢印方向に撓み、さらに縦片22aを係止片11aの間
に挿入すると、板状部112aが外側に撓み、曲部11
1aの間を拡大部23aが通過し、曲部111aが拡大
部23aを左右から挟み込む。この結果、板状部112
aと基部12aとの接合部に大きな応力を作用させるこ
となく、縦片22aの拡大部23aが止め具1aの係止
片11aの曲部111aと係合し、目地部材2aが止め
具1aに係止される。
【0020】次に、止め具1aが装着された目地部材2
aが目地に挿入され、ひれ片13aが外装材3aの端部
に当接し、止め具1aが外装材3aに係止される。図示
のように、ひれ片13aは、挿入時に内側に撓み、挿入
しやすいが、一度挿入した後に取り外そうとしても、ひ
れ片13aが外装材3aの端部に食い込み、容易に外れ
ないように楔形形状になっている。また、このとき、孔
15を介してシーリング材7aが止め具1aの内部にも
侵入し、シーリング効果も十分に発揮することができ
る。なお、目地部材2aと外装材3aとの位置関係は、
図示のように、目地部材2aの横片21aの下面と外装
材3aの表面とが当接する位置に設定してもよいし、横
片21aの上面と外装材3aの表面とが一致する位置に
設定してもよい。以下の各実施の形態でも、上記と同様
である。
【0021】次に、目地部材2aの交換等のため、目地
部材2aを取り外す場合、曲部111aが外側に撓むと
ともに、板状部112aが外側に撓み、その結果、拡大
部23aが曲部111aの間を通過する。従って、板状
部112aと基部12aとの接合部に大きな応力を作用
させることなく、目地部材2aを止め具1aから容易に
取り外すことができる。
【0022】目地部材2aの形状としては、止め具と係
合し、目地を覆うことができるものであれば特に限定さ
れないが、例えば、幅(横片21aの幅)約15mm、
高さ(縦片22aの拡大部23aの端部から横片21a
の上面までの長さ)約5.5mm、拡大部23aの最大
幅約2mm、縦片22aの最小幅約1mmの長尺のもの
を用いることができる。目地部材2aの材質としては、
特に限定されないが、例えば、スチレン、塩化ビニル、
ABS、ポリブチレンテレフタレート等又はこれらのコ
ンパウンド品等を用いることができ、熱可塑性樹脂で成
形可能なものであれば用いることができる。
【0023】また、外装材3aとしては、例えば、厚さ
15mm、縦2400mm、横900mmの外装材を用
いることができ、その材質は特に限定されないが、例え
ば、窯業系外装材の場合は、種々の窯業系外装材を用い
ることができ、例えば、セメント板(木毛、木片等)、
石綿セメント板、珪酸カルシウム板、スラグ石膏板、パ
ルプセメント板、押し出し成形セメント板、ALC板、
タイル、その他の窯業系の各種壁材や屋根材等を用いる
ことができる。
【0024】また、フレーム4aとしては、金属、木
材、又はプラスチック等からなるフレームを用いること
ができ、十分な強度があれば、その材質は特に限定され
ず、一般に外装材を固定するために用いられるフレーム
を用いることができる。さらに、シーリング材として
も、一般に外装材の目地をシーリングするものであれ
ば、種々のシーリング材を用いることができる。他の実
施の形態でも上記と同様である。
【0025】次に、本発明の第二の実施の形態の目地部
材の止め具について説明する。図4の(a)、(b)、
及び(c)は、本発明の第二の実施の形態の目地部材の
止め具の側面図、正面図、及び平面図である。
【0026】図4の(a)乃至(c)に示すように、目
地部材の止め具1bは、目地部材の拡大部と係合して目
地部材を係止するための一対の係止片11bと、係止片
11bと一体にされた基部12bと、係止片11bの両
側の基部12bと一体にされ、目地を形成する外装材の
各端部に係合して外装材に係止するための二対のひれ片
13bとを備え、一枚の板金部材から板金加工により形
成されたものである。係止片11bの各々は、板状部1
12bが互いに略平行に形成され、板状部112bから
延び、略円弧状に内側に曲げられた曲部111bを備え
る。
【0027】図示の止め具1bは、高さが、約12.1
mm、長さが、約23mm、板状部112bの長さが、
約8mm、板状部112b間の幅が、約9mm、曲部1
11bの直径が、約4mm、曲部111bの円弧状部分
の中心角が、約270度、曲部111b間の最小幅が、
約1mm、ひれ片13bの幅が、約6mm、基部12b
からひれ片13bの端部までの高さが、約7.5mm、
ひれ片13bの折れ曲がり片の長さが、約2mmであ
る。
【0028】止め具1bは、一枚の板部材を所定形状に
打ち抜き、板状部112bを基部12bに対して折り曲
げ、さらに、曲部111bが所定の曲率に曲げられ、次
に、ひれ片13bが基部12bに対して曲げられ、併せ
てひれ片13bの折れ曲がり部が形成される。
【0029】上記のように本実施の形態では、係止片1
1b及びひれ片13bを独立して基部12bに対して形
成することができるので、係止片11b及びひれ片13
bの形状を任意に決定することができ、係止片11b及
びひれ片13bのバネ荷重を所望の値に設定することが
できる。
【0030】次に、上記のように構成された止め具1b
の使用状態について説明する。図5は、図4に示す止め
具の使用状態を示す断面図である。
【0031】図5に示すように、まず、外装材3bが釘
5bによりフレーム4bに固定され、外装材3bの端部
の間に目地が形成される。このとき、外装材3bの端部
には、段差が設けられている。また、釘5aの頭部が外
装材3aに埋め込まれるようにしてもよい。次に、目地
にシーリング材7bを所定量だけ注入する。
【0032】次に、止め具1bを目地部材2bの縦片2
2bの所定位置に装着する。このとき、まず、拡大部2
3bが曲部111bに当接し、曲部111bは、図4の
矢印方向に撓み、さらに縦片22bを係止片11bの間
に挿入すると、板状部112bが外側に撓み、曲部11
1bの間を拡大部23bが通過し、曲部111bが拡大
部23bを左右から挟み込む。この結果、板状部112
bと基部12bとの接合部に大きな応力を作用させるこ
となく、縦片22bの拡大部23bが止め具1bの係止
片11bの曲部111bと係合し、目地部材2bが止め
具1bに係止される。
【0033】次に、止め具1bが装着された目地部材2
bが目地に挿入され、ひれ片13bが外装材3bの下部
の端部に当接し、止め具1bが外装材3bに係止され
る。図示のように、ひれ片13bは、挿入時に内側に撓
み、挿入しやすいが、一度挿入した後に取り外そうとし
ても、ひれ片13bが外装材3bの端部に食い込み、容
易に外れないように楔形形状になっている。また、この
とき、ひれ片13bは、係止片11bと別体に設けられ
ているので、ひれ片13bが十分にシーリング材7b中
に埋設され、目地下部にシーリング材7bが十分に充填
された状態となるので、シーリング効果も十分に発揮す
ることができる。
【0034】次に、目地部材2bの交換等のため、目地
部材2bを取り外す場合、曲部111bが外側に撓むと
ともに、板状部112bが外側に撓み、拡大部23bが
曲部111bの間を通過する。従って、板状部112b
と基部12bとの接合部に大きな応力を作用させること
なく、目地部材2bを止め具1bから容易に取り外すこ
とができる。
【0035】次に、本発明の第三の実施の形態の目地部
材の止め具について説明する。第三の実施の形態の目地
部材の止め具は、外装材をフレームに固定する固定板に
自身を固定する固定片を備え、固定板に予め固定された
止め具である。図6は、本発明の第三の実施の形態の目
地部材の止め具を固定された固定板の斜視図である。
【0036】図6に示すように、固定板6は、長さ約3
00mm、幅約14mm、高さ約1.4mmの板状体を
なし、両端に釘を貫通させるための孔61が設けられ、
その間に2個の止め具1cが固定されている。固定板6
の材質としては、鉄板、亜鉛鉄板等の金属等を用いるこ
とができる。止め具1cの固定は、固定板6の裏側に止
め具1cをかしめることにより行っている。なお、止め
具の固定は、かしめに特に限定されず、止め具の基部を
のばし、その部分を固定板にスポット溶接する等の他の
方法であってもよい。また、固定板の形状は、上記の形
状に特に限定されず、外装材及び目地の形状等に応じて
種々の形状を採用することができ、また、一つの固定板
に備えられる止め具の数及び孔の数も上記の2個に特に
限定されず、他の個数であってもよい。
【0037】次に、図6に示す止め具1cについてさら
に詳細に説明する。図7の(a)、(b)、及び(c)
は、図6に示す止め具の側面図、正面図、及び平面図で
ある。
【0038】図7の(a)乃至(c)に示すように、止
め具1cは、目地部材の拡大部と係合して目地部材を係
止するための一対の係止片11cと、係止片11cと一
体にされた基部12cと、係止片11cの両側の基部1
2cと一体にされ、固定板6に固定するための一対の固
定片14とを備え、一枚の板金部材から板金加工により
形成されたものである。係止片11cの各々は、板状部
112cが互いに略平行に形成され、板状部112cか
ら延び、略円弧状に内側に曲げられた曲部111cを備
える。
【0039】図示の止め具1cは、基部12cの下面か
ら曲部111cの上端までの高さが、約4.5mm、長
さが、約12mm、係止片11cの長さが、約8mm、
板状部112c間の最小幅が、約1.3mm、曲部11
1cの外周直径が、約3.9mm、曲部111cの円弧
状部分の中心角が、約270度、板状部112c間の最
外幅が、約9.1mm、固定片14の幅が、約6mm、
固定片14の垂直部の長さが約3.6mmである。
【0040】止め具1cは、一枚の板部材を所定形状に
打ち抜き、板状部112cを基部12cに対して折り曲
げ、さらに、曲部111cを所定の曲率に曲げ、次に、
固定片14を基部12cに対して曲げられ、上記の形状
に加工される。
【0041】次に、上記の形状に加工された止め具1c
は、固定板6の孔61に固定片14が挿入され、固定片
14が固定板6にかしめられ、図7の(b)中に太い破
線で示す折れ曲がり部が形成される。このとき、固定板
6が挿入される基部12cの下面と固定片14の折れ曲
がり部の上面との間の間隔は、約1.6mm、固定片1
4の折れ曲がり片の長さは、約2mmである。
【0042】上記のように本実施の形態では、係止片1
1c及び固定片14を独立して基部12cに対して形成
することができるので、係止片11c及び固定片14の
形状を任意に決定することができ、係止片11cのバネ
荷重を所望の値に設定することできる。
【0043】次に、上記のように構成された止め具1c
及び固定板6の使用状態について説明する。図8は、図
6に示す止め具及び固定板の使用状態を示す断面図であ
る。
【0044】図8に示すように、まず、外装材3cの端
部には、段差が設けられており、この段差の下段部が固
定板6によりフレーム4cに固定される。すなわち、釘
5cが固定板6の孔61に挿入され、釘5cにより外装
材3cが固定板6を介してフレーム4cに固定される。
また、固定板6と外装材3cとの間には、シーリング材
の代わりに、ゴム等からなるパッキン部材8が挿入さ
れ、目地のシーリングを行っている。なお、パッキン部
材8の代わりに目地下部に他の実施の形態と同様にシー
リング材を充填してもよいし、パッキン部材とシーリン
グ部材とを併用してもよい。また、固定板6の外装材3
cに対する位置は、目地部材2cが外装材3cの目地を
覆うと共に止め具1cに係止されるような位置に予め設
定されている。
【0045】次に、固定板6に固定されている係止片1
1cの間に目地部材2cの縦片22cを挿入しようとす
ると、まず、拡大部23cが曲部111cに当接し、曲
部111cは、図示の矢印方向に撓み、さらに縦片22
cを係止片11cの間に挿入すると、板状部112cが
外側に撓み、曲部111cの間を拡大部23cが通過
し、曲部111cが拡大部23cを左右から挟み込む。
この結果、板状部112cと基部12cとの接合部に大
きな応力を作用させることなく、縦片22cの拡大部2
3cが止め具1cの係止片11cの曲部111cと係合
し、目地部材2cが止め具1cに係止される。
【0046】一方、目地部材2cを取り外す場合、ま
ず、曲部111cが外側に撓み、さらに、板状部112
cが外側に撓み、拡大部23cが曲部111cの間を通
過する。従って、板状部112cと基部12cとの接合
部に大きな応力を作用させることなく、目地部材2cを
止め具1cから取り外すことができる。
【0047】上記のように、本実施の形態では、固定板
6により外装材3cの下段部を固定しているので、上記
の他の実施の形態のように外装材3cの表面に釘の頭が
出ることがなく、外装材3cの美観を損なうことなく外
装材3cをフレーム4cに固定することができる。ま
た、目地部材2cを係止する止め具1cは、予め固定板
6に固定されているので、固定板6を固定した後、すぐ
に目地部材2cを装着することができ、現場での作業時
間をさらに短縮することができる。なお、本実施の形態
では、釘により固定板をフレームに固定しているが、こ
の例に特に限定されず、ねじ止め等の他の固定方法を用
いてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明の目地部材の止め具は、板金部材
の一部である係止片が板バネとして作用し、係止片の間
に目地部材の拡大部を挿入するだけで拡大部を係止する
ことができるので、短時間で目地部材を装着できるとと
もに、長期間にわたって安定に目地部材を固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の目地部材の止め具
の側面図、正面図、及び平面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態の目地部材の止め具
の斜視図である。
【図3】図1に示す止め具の使用状態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第二の実施の形態の目地部材の止め具
の側面図、正面図、及び平面図である。
【図5】図4に示す止め具の使用状態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第三の実施の形態の目地部材の止め具
を固定された固定板の斜視図である。
【図7】図6に示す止め具の側面図、正面図、及び平面
図である。
【図8】図6に示す止め具及び固定板の使用状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1a〜1c 止め具 2a〜2c 目地部材 3a〜3c 外装材 4a〜4c フレーム 5a〜5c 釘 6 固定板 7a、7b シーリング材 11a〜11c 係止片 12a〜12c 基部 13a、13b ひれ片 14 固定片 15 孔 21a〜21c 横片 22a〜22c 縦片 23a〜23c 拡大部 111a〜111c 板状部 112a〜112c 曲部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表目地を覆う横片と、端部が幅広にされ
    た拡大部を有し外装材の目地に挿入される縦片とを具備
    する断面T字形の目地部材を外装材の目地に固定するた
    めの止め具であって、 目地内において前記拡大部と係合して前記目地部材を係
    止するための少なくとも一対の係止片と、 対をなす前記係止片を結合する基部と、 前記係止片及び基部を目地内に保持する保持部とを備
    え、 前記係止片は、前記基部から目地外方に向かって相互に
    略平行に延びる板状部と、前記板状部から延び略円弧状
    に内側に曲げられた曲部とを備え、 一枚の板金部材から形成される止め具。
  2. 【請求項2】 前記保持部が、目地を形成する一対の外
    装材の端部と係合する少なくとも一対のひれ片を備えて
    いる請求項1記載の止め具。
  3. 【請求項3】 前記保持部が、外装材をフレームに固定
    する固定板に自身を固定する固定片を備えている請求項
    1記載の止め具。
JP4171998A 1998-02-24 1998-02-24 目地部材の止め具 Pending JPH11241420A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006283509A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Asahi Kasei Homes Kk 目地構造および目地の改修方法
JP4685493B2 (ja) * 2005-04-05 2011-05-18 旭化成ホームズ株式会社 目地構造および目地の改修方法

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