JP2749515B2 - 射出成形同時絵付方法 - Google Patents

射出成形同時絵付方法

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JP2749515B2
JP2749515B2 JP6086870A JP8687094A JP2749515B2 JP 2749515 B2 JP2749515 B2 JP 2749515B2 JP 6086870 A JP6086870 A JP 6086870A JP 8687094 A JP8687094 A JP 8687094A JP 2749515 B2 JP2749515 B2 JP 2749515B2
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谷 隆 至 樽
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林 和 久 小
竹 浩 之 阿
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品の表面上に熱盤
の圧痕などが残らないようにした射出成形と同時に絵付
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元立体成形品への加飾法とし
て、ラミネート法および転写法が知られている。ラミネ
ート法においては、予め絵柄を印刷しておいたフィルム
を変形させまたは変形と同時に基材に貼合わせるか、あ
るいはフィルムの変形中にまたはその後に雌雄型間の成
形キャビティ内にあるフィルムに樹脂を充填する。他
方、転写印刷法においては、予め絵柄を印刷しておいた
フィルムの絵柄インキだけを成形品に転写する。
【0003】転写印刷法としては、特開昭62−196
113号公報に記載の方法が公知である。この方法にお
いては、後述のように、絵付フィルムを吸着した熱盤
が、相互に所定間隔に離間された雄型と雌型との間のス
ペース中に移動される。次に絵付フィルムが熱盤によっ
て加熱されて、雌型の内側面に真空吸着される。その
後、熱盤は雄型と雌型との間のスペースから外側に後退
させられる。次に雄型と雌型が相互に締結される。そし
て、これらの半型によって画成されたキャビティの中に
溶融樹脂が射出されて成形品が形成され、成形された樹
脂成形品の表面上に絵付フィルムが密着される。
【0004】しかしこの方法では、絵付フィルムが熱盤
に吸着される時に、熱盤と絵付フィルムとの間に空気が
捕捉され、この空気が気泡として残る。したがって、絵
付フィルムが均一に加熱されない。さらに熱盤の真空孔
の凹凸または圧痕が、絵付フィルムを密着された最終成
形品の表面上に残るので、成形品の外観が不良となる。
【0005】この問題点を解決するため、特開平5−3
01250号(特願平4−108271号)公報に記載
の方法が提案されている。この方法では、熱盤の表面の
周縁部に絵付フィルムの面に接触する長方形状の保持フ
レームが突設され、この保持フレームの内側に凹部が形
成される。そして、熱盤が絵付フィルムの加熱のために
絵付フィルムを保持した時に、前記凹部の存在のため
に、絵付フィルムの要部が熱盤の表面に接触することが
避けられ、前述のように絵付フィルムに圧痕が残って、
成形品の外観が不良となることが回避される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記射出成形同時絵付
方法においては、しかしながら次のような問題が残され
ている。
【0007】すなわち、熱盤で絵付フィルムを保持して
加熱軟化させつつ、雌型へ絵付フィルムを搬送して位置
合せを行う際に、軟化した絵付フィルムの搬送により該
フィルムに皺やたるみが生じ易く、また雌型への位置合
せも、フィルムの軟化により必ずしも精度よく行うこと
ができない。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、絵付フィルムを皺やたるみの
ない状態で雌型の面に対向する位置へ送ることができ、
しかも雌型に対する絵付フィルムの絵柄の位置合せと絵
付フィルムの固定を正確に行うことができるとともに、
熱盤からの熱を有効に絵付フィルムの加熱に利用し、ま
た周囲を不要に加熱することがない射出成形同時絵付方
法を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、射出成
形同時絵付装置の対向する雄型と雌型の間の位置へ絵付
フィルムを送り、熱盤によって加熱することにより軟化
した絵付フィルムを雌型のキャビティに対向させ、次い
で絵付フィルムをキャビティ内面に密着させ、熱盤を雄
型と雌型の間の位置から後退させ、雄型と雌型を締結し
てキャビティを閉じ、このキャビティ内に溶融樹脂を射
出して成形品を成形するとともに成形品表面に絵付フィ
ルムを密着させる射出成形同時絵付方法において、絵付
フィルムを供給部から帯状に前記雌型のキャビティに対
向する位置まで展延させて、雌型のパーティング面に絵
付フィルムを接触固持させ、雄型および雌型間の空間領
域とは異なる位置に待機させておいた熱盤であって、絵
付フィルムに対向する面とは反対の面から、順に、熱絶
縁板、熱源を内包するヒータパネル、高伝熱特性を有す
るライナー板、および熱を放射する加熱板を積層してな
り、該加熱板の表面の周縁部に、それを囲繞する突出部
からなる周縁保持フレームを有している熱盤を、雄型お
よび雌型の間で雌型のパーティング面に固持されている
絵付フィルムに対向する位置へ移動させ、熱盤表面の周
縁保持フレームを介して熱盤と雌型パーティング面との
間に絵付フィルムを挟んで、絵付フィルムを熱盤表面か
ら浮いた状態で熱盤により加熱軟化させることを特徴と
する方法が提供される。
【0010】
【作用】本発明の方法では、絵付フィルムは雌型のパー
ティング面へは、固く変形しにくい常温のまま展張させ
られるので、送られる途中で皺、たるみ、変形が生じに
くい状態が得られ、また熱盤の熱が有効に利用され、し
かも周囲を不要に加熱することがない。
【0011】
【実施例】図1は射出成形される成形品に同時に絵付け
する方法を実施する装置の一実施例の全体概略構成を示
す。図中、1は成形装置の雄型で、この雄型1は固定盤
3に固定されている。雄型1は雌型2に対向して配置さ
れている。雄型1内に射出ノズル5が射出ゲート4と連
通するように設けられる。雌型2は可動盤6を介してラ
ム7に固定されている。このラム7の進退作動により雌
型2は雄型1に対して前進後退させられる。さらに、雌
型2は排気孔8を備え、この排気孔を通して雌型2内の
空気が真空ポンプ(図示されず)によって外部に排出さ
れる。雄型1のパーティング面には長方形の嵌入溝1a
が、また雌型2のパーティング面には嵌入溝1aに対向
するように長方形嵌着溝2bが形成されている。
【0012】前記雄型1と雌型2の外側面(両型の間の
空間領域)から所定距離だけ離間した位置に熱盤9が配
置される。熱盤9が配置される位置を以下待機位置と呼
ぶ。他方、雄型1と雌型2が対向配置され熱盤9がその
間に移動させられる位置を以下前進位置と呼ぶ。熱盤9
は、図示しない駆動手段によって待機位置と前進位置と
の間を移動させられるようになっている。
【0013】Xは絵付フィルムであり、この絵付フィル
ムXはロールRからチャック装置34、34により矢印
方向に引出されて、後述のように雌型2に対向する位置
へ送られるようになっている。
【0014】図2と図3は熱盤9の詳細を示す。
【0015】熱盤9は、加熱板10、ライナー板11、
ヒータパネル12および絶縁板13を表側からこの順序
に配置した積層構造を有している。加熱板10は後述の
ように絵付フィルムXを加熱する。加熱板10の前側面
周縁部には長方形の保持フレーム14が固定されてい
る。熱盤9は、ソレノイド16によって移動されるよう
に支持部材15に取り付けられている。ソレノイド16
の作動により、熱盤9は絵付フィルムXの面に対して直
角方向に移動される。ソレノイド16は後述のように熱
盤9を雌型2まで前進させまた後退させる。
【0016】熱盤9の加熱板10は伝熱性に優れた金属
から成る。加熱板10が保持フレーム14の周壁14a
によって包囲されている領域に、多数の小さな空気吹き
出し孔17が所定のピッチ間隔で配列されている。これ
らの空気吹き出し孔17は加熱板10の前側面から後側
面に貫通している。図5に示すように、加熱板10の表
面と保持フレーム14の周壁14aとによって凹部14
bが形成される。加熱板10の前側面にセラミック層を
形成すると、放射熱効率が向上する。加熱板10の背後
に配置されたライナー板11は高伝熱特性を有する金属
板から成る。ライナー板11は加熱板10の後側面と接
触する表面を有する。この表面には溝18が設けられ、
この溝を通して圧縮空気が空気吹き出し孔17に送られ
る。ライナー板11の中心に通気孔19が設けられる。
この通気孔19はライナー板11を貫通している。ま
た、この通気孔19はヒータパネル12と絶縁板13の
中心を通っている。この通気孔19は絶縁板13の後側
面に開放され、通気孔19の開口がエアホース20に接
続される。エアホース20は三方切り替え弁21を通し
て低圧コンプレッサ22または高圧コンプレッサ23に
接続することができる。
【0017】ヒータパネル12は複数の電熱線24を備
えている。これらの電熱線は給電線(図示されず)に接
続される。絶縁板13は、電熱線24によって発生され
た熱を加熱板10に向かって効果的に伝達させる機能を
有する。
【0018】図3と図4(図2の符号4で示す部分の拡
大図)に示すように、保持フレーム14の周壁14aに
沿って密封リング嵌着溝25が形成される。密封リング
26が溝25の中に嵌着されると、空気漏れが防止され
る。さらに真空成形操作に際して、絵付フィルムの所定
の位置からのズレが防止される。
【0019】図1に示すように、熱盤9の待機位置にお
いて、フィルム押さえ手段31が設けられている。フィ
ルム押さえ手段31は長方形のフィルム押さえフレーム
32(図6に示す)を有している。押さえフレーム32
は後述のように、絵付フィルムXを押さえて完全に非接
触状態に保持するように作動する。絵付フィルムXの送
り方向に関して成形装置の直ぐ上流側には、図10に示
すように前記チャック装置34とカッター装置35が設
けられている。カッター装置35は所定位置まで引っ張
られた絵付フィルムXを成形装置の直ぐ上流側で切断す
る。カッター装置35はエアシリンダ35aによって駆
動される。
【0020】絵付フィルムXは最初は特定の図柄Y(図
3参照)を所定間隔で印刷された帯状をなしている。こ
の絵付フィルムXはロールR状に巻かれて供給保持装置
S(図1)に保持されている。絵付フィルムXに対する
「ラミネートフィルム」の一実施態様においては、アク
リル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体(ABS)またはポリ塩化ビニールなどの熱可塑
性樹脂に絵柄を印刷した物を使用することができる。
【0021】前記の転写印刷フィルムの一例としては、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂またはプロピ
レンなどの剥離性基材の上に、転写保護層、図柄層およ
び接着剤層から成る転写印刷層を形成したラミネートを
使用することができる。
【0022】射出成形同時絵付法において必要な三次元
輪郭追随特性(成形特性)の観点から、また図柄面の耐
久性(耐摩性など)の観点から、絵付フィルム基材また
は、転写層に「希釈媒体の乾燥後に非架橋状態において
も非粘着性熱可塑性固体となる樹脂」を使用することが
できる。このような樹脂は特開昭61−69487号公
報および同60−161121号公報に記載されてい
る。ラミネートフィルムの基材材料または転写フィルム
の透明保護層の例は、ガラス遷移温度0℃ないし250
℃のアクリル樹脂などの非粘着性熱可塑性共重合体にア
クリル基およびメタアクリル基などの重合性架橋ラジカ
ルを添加して成る材料である。
【0023】重合前または架橋反応前の状態の材料が射
出樹脂成形品の表面に対して転送または積層される。そ
の後、紫外線または電子ビームを使用して、得られたラ
ミネートを架橋反応により硬化させる。
【0024】次に、図7乃至図14について、射出成形
同時絵付装置の作用を説明する。まず、図1の状態か
ら、チャック装置34が絵付フィルムXの末端をつかん
で、図7に示すように雄型1と雌型2との間に引っ張
り、絵付フィルムXにより雌型2のキャビティ2a全体
をカバーさせる。また、フィルム押さえフレーム32
を、雄型1と雌型2の区域外の図1の待機位置から、絵
付フィルムXを挾んで雌型2に対向する図7の位置まで
移動させる。その後、押さえフレーム32を雌型2の対
向面上の嵌着溝2bと一致するように位置調整する。嵌
着溝2bはキャビティ2aの面を包囲するように配置さ
れている。
【0025】次に、図8に示すように、フィルム押さえ
フレーム32を嵌着溝2bの中に、その間に絵付フィル
ムXを介在させながら押し込む。このようにして絵付フ
ィルムXが雌型2のパーティング面に接触させられる。
この時点において、フィルム押さえフレーム32の外側
面が嵌着後に雌型2の外側面と同一レベルにあることが
好ましい。しかし図示のように、雄型1の外周部に嵌入
溝1aが形成されこの嵌入溝が雌型2の嵌着溝2bに対
向している場合には、フィルム押さえフレーム32の外
側面を雌型2の外側面と同一レベルにする必要はない。
むしろ、フィルム押さえフレーム32が突出して、後述
のように、保持フレーム14の周壁14aにより容易に
押圧されるようにしておくのが好ましい。図9は図8の
左側から見た雌型2の前面を示す。同図に示すように、
フィルム押さえフレーム32はその側方にその駆動源に
連なる連結部32aを有している。
【0026】次に、図10に示すように、待機位置の熱
盤9が雌型2の前面まで移動させられる。次いで、熱盤
9上の保持フレーム14の周壁14aによって絵付フィ
ルムXがフィルム押さえフレーム32を介して嵌着溝2
b内に押し込まれる。この段階において、絵付フィルム
Xは熱盤9上の周壁14aによる押圧を受ける。このよ
うにして閉鎖加熱スペースが形成され、絵付フィルムX
が熱盤と非接触状態で加熱される。この際、熱盤9が、
その裏面から、熱絶縁板13、熱源を内包するヒータパ
ネル12、高い伝熱特性を有するライナー板11、およ
び熱を放射する加熱板10の順に積層して構成されてい
るために、ヒータパネル12から発する熱は、熱絶縁板
13によって背後に放散されることが防止され、前側の
熱伝導性のよいライナー板11によって効率よく前方へ
伝達され、加熱板10を介して絵付フィルムXに有効に
伝えられる。また、保持フレーム14はそれが囲む範囲
内のみで絵付フィルムXを加熱するのに役立つととも
に、加熱板10の表面が絵付フィルムXに接触するのを
防止する。絵付フィルムXは充分に軟化された後に、図
11に示すように、排気孔8を介して真空吸引を受け
る。此の時、必要に応じ、空気吹出孔17から空気を吹
出すことを併用しても良い。これによって、絵付フィル
ムXはキャビティ面2aの形状に一致させられる。
【0027】その後、図12に示すように、熱盤9が待
機位置まで後退させられる。次に雌型2と雄型1が相互
に締結される。そして、溶融樹脂が射出ゲート4から射
出されてキャビティがこの樹脂によって充填される。
【0028】図13に示すように溶融樹脂が冷却され固
化した後に、雄型1と雌型2が開かれ、次にフィルム押
さえフレーム32が雌型2の嵌着溝2bから引き出され
る。このようにして絵付フィルムXに固着した樹脂成形
品が取り出される。絵付フィルムXが転写印刷フィルム
である場合、基材フィルムのみが剥離されて絵柄が成形
品の上に残される。
【0029】金型を開く他の方法においては、図14に
示すように溶融樹脂が冷却して固化した後に、フィルム
押さえフレーム32が雌型2の嵌着溝2bから雄型1の
嵌入溝1a内に移動される。絵付フィルムXが解除され
た後に、図13に示す金型開放操作が実施される。この
方法によれば、成形品の雄型1および雌型2からの型出
しが容易になる。
【0030】前述の実施例の効果は、絵付フィルムXが
直接に雌型の対向面上に固着された状態で加熱され軟化
されるので、絵付フィルムXの変形と移動がほとんど生
じないことにある。特に絵柄が金型と位置的に一致させ
られる時、高度の位置精度が容易に得られる。高精度で
絵柄と金型凹凸とを位置決めする場合は、絵付フィルム
Xに十字型等の位置決めマークを印刷しておき、これを
成形機に固定した光電管等の位置センサーで検知して、
絵付フィルムXの送りを停止させるようにする。
【0031】前記の実施例においては、転写印刷法を説
明したが、本発明はラミネート法にも適用することがで
きる。
【0032】前記の実施態様においては、近赤外線を放
射するパネルヒータを使用することができるが、このヒ
ータのほか、電熱器(ニクロムコイルを使用し、表面抵
抗などのジュール放射熱を直接に絵付フィルムXに放射
するヒータ)、遠赤外線を放射するセラミックパネル、
または誘電加熱を使用することもできる。また、絵付フ
ィルムXに対する熱転写法の例として、直接に赤外線放
射、電磁波などを使用することもできる。さらに、閉鎖
スペース中において空気を加熱して絵付フィルムXに熱
転写を実施することもできる。もちろん両者を併用する
こともできる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、絵付フィルムの要部は
熱盤の面と接触することなく加熱されるので、熱盤の表
面の圧痕が絵付フィルムに残らず、成形品の品質がよく
なるのはもとより、絵付フィルムを加熱する前に固い変
形しにくい常温のままで雌型キャビティ面に展延するた
め、絵付フィルムに皺、たるみ、変形が発生しにくくな
り、さらに雌型と絵付シート絵柄の位置合せ精度が向上
する。一方、熱盤として、その裏面から、熱絶縁板、熱
源を内包するヒータパネル、高い伝熱特性を有するライ
ナー板、および熱を放射する加熱板の順に積層して構成
されたものを使用するために、ヒータパネルから発する
熱は、熱絶縁板によって背後に放散されることが防止さ
れ、前側の熱伝導性のよいライナー板によって効率よく
前方へ伝達され、加熱板を介して絵付フィルムに有効に
伝えられる。また、保持フレームはそれが囲む範囲内の
みで絵付フィルムを加熱するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形同時絵付方法を実施する装置
の一例の一部を断面で示す構成図。
【図2】図1の装置の熱盤の部分断面図。
【図3】熱盤の正面図。
【図4】熱盤と保持フレームを示す拡大断面図。
【図5】熱盤とフィルム押さえ手段を示す図。
【図6】本発明で用いるフィルム押さえフレームの斜視
図。
【図7】図1の装置の作動の1段階を示す図。
【図8】図7の次の作動状態の説明図。
【図9】図8の雌型の左側面図。
【図10】図8の次の作動状態の説明図。
【図11】図10の次の作動状態の説明図。
【図12】図11の次の作動状態の説明図。
【図13】図12の次の作動状態の説明図。
【図14】図13の次の作動状態の説明図。
【符号の説明】
1 雄型 1a 嵌入溝 2 雌型 2a キャビティ内側面 2b 嵌着溝 7 ラム 8 排気孔 9 熱盤 9A、9B、9C 熱盤ブロック 10 加熱板 14 保持フレーム 14a 保持フレームの周壁 14b 凹部 16 ソレノイド 17 空気吹き出し孔 18 溝 19 空気通路 21,29 三方切り替え弁 22 低圧空気源 23 高圧空気源 24 ヒータワイヤ 32 フィルム押さえフレーム 34 チャック 35 カッター
フロントページの続き (72)発明者 樽 谷 隆 至 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 俣 野 剛 史 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小 林 和 久 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 阿 竹 浩 之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−222705(JP,A) 特開 平2−145313(JP,A) 特公 平4−2418(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形同時絵付装置の対向する雄型と雌
    型の間の位置へ絵付フィルムを送り、熱盤によって加熱
    することにより軟化した絵付フィルムを雌型のキャビテ
    ィに対向させ、次いで絵付フィルムをキャビティ内面に
    密着させ、熱盤を雄型と雌型の間の位置から後退させ、
    雄型と雌型を締結してキャビティを閉じ、このキャビテ
    ィ内に溶融樹脂を射出して成形品を成形するとともに成
    形品表面に絵付フィルムを密着させる射出成形同時絵付
    方法において、 絵付フィルムを供給部から帯状に前記雌型のキャビティ
    に対向する位置まで展延させて、雌型のパーティング面
    に絵付フィルムを接触固持させ、 雄型および雌型間の空間領域とは異なる位置に待機させ
    ておいた熱盤であって、絵付フィルムに対向する面とは
    反対の面から、順に、熱絶縁板、熱源を内包するヒータ
    パネル、高伝熱特性を有するライナー板、および熱を放
    射する加熱板を積層してなり、該加熱板の表面の周縁部
    に、それを囲繞する突出部からなる周縁保持フレームを
    有している熱盤を、雄型および雌型の間で雌型のパーテ
    ィング面に固持されている絵付フィルムに対向する位置
    へ移動させ、 熱盤表面の周縁保持フレームを介して熱盤と雌型パーテ
    ィング面との間に絵付フィルムを挟んで、絵付フィルム
    を熱盤表面から浮いた状態で熱盤により加熱軟化させる
    ことを特徴とする方法。
JP6086870A 1993-04-23 1994-04-25 射出成形同時絵付方法 Expired - Fee Related JP2749515B2 (ja)

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US08/429,218 US5925302A (en) 1994-04-25 1995-04-25 Method for forming a pattern onto an article during injection molding
US09/263,817 US6270331B1 (en) 1994-04-25 1999-03-08 Apparatus for forming pattern onto article during injection molding
US09/865,583 US6413069B2 (en) 1994-04-25 2001-05-29 Apparatus for forming pattern onto article during injection molding
US09/865,589 US7114936B2 (en) 1994-04-25 2001-05-29 Apparatus for forming pattern onto article during injection molding
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