JPH10156877A - 射出成形同時絵付装置 - Google Patents

射出成形同時絵付装置

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JPH10156877A
JPH10156877A JP29464297A JP29464297A JPH10156877A JP H10156877 A JPH10156877 A JP H10156877A JP 29464297 A JP29464297 A JP 29464297A JP 29464297 A JP29464297 A JP 29464297A JP H10156877 A JPH10156877 A JP H10156877A
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野 眞 平 大
Kazushi Miyazawa
澤 一 志 宮
Keishi Hanamoto
本 恵 嗣 花
Takashi Taruya
谷 隆 至 樽
Takashi Matano
野 剛 史 俣
Kazuhisa Kobayashi
林 和 久 小
Hiroyuki Atake
竹 浩 之 阿
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絵付フィルムを皺やたるみのない状態で雌型
の面に対向する位置へ送ることができ、しかも雌型に対
する絵付フィルムの絵柄の位置合せと絵付フィルムの固
定を正確に行うことができる射出成形同時絵付装置を得
ること。 【解決手段】 絵付フィルムXがロールRから送られ
て、パーティング面の嵌着溝2b内に位置決めされる。
次いで、熱盤9がその加熱面を絵付フィルムXに対向さ
せる位置へ移動し、絵付フィルムを雌型2に押圧すると
ともにそれを加熱して軟化させる。排気孔8からの排気
により、絵付フィルムはキャビティ2aの内面に密着さ
せられ、次いで熱盤9が外方へ退避した後、雄型1に対
し雌型2が移動して型が閉じ、射出ゲート4を経て溶融
樹脂がキャビティ内に射出され、成形物表面に絵付フィ
ルムXが付着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品の表面上に
射出成形と同時に絵付する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元立体成形品への加飾法とし
て、ラミネート法および転写法が知られている。ラミネ
ート法においては、予め絵柄を印刷しておいたフィルム
を変形させまたは変形と同時に基材に貼合わせるか、あ
るいはフィルムの変形中にまたはその後に雌雄型間の成
形キャビティ内にあるフィルムに樹脂を充填する。他
方、転写印刷法においては、予め絵柄を印刷しておいた
フィルムの絵柄インキだけを成形品に転写する。
【0003】転写印刷装置としては、特開昭62−19
6113号公報に記載の装置が公知である。この装置に
おいては、後述のように、絵付フィルムを吸着した熱盤
が、相互に所定間隔に離間された雄型と雌型との間のス
ペース中に移動される。次に絵付フィルムが熱盤によっ
て加熱されて、雌型の内側面に真空吸着される。その
後、熱盤は雄型と雌型との間のスペースから外側に後退
させられる。次に雄型と雌型が相互に締結される。そし
て、これらの半型によって画成されたキャビティの中に
溶融樹脂が射出されて成形品が形成され、成形された樹
脂成形品の表面上に絵付フィルムが密着される。
【0004】しかしこの装置では、絵付フィルムが熱盤
に吸着される時に、熱盤と絵付フィルムとの間に空気が
捕捉され、この空気が気泡として残る。したがって、絵
付フィルムが均一に加熱されない。さらに熱盤の真空孔
の凹凸または圧痕が、絵付フィルムを密着された最終成
形品の表面上に残るので、成形品の外観が不良となる。
【0005】この問題点を解決するため、特開平5−3
01250号(特願平4−108271号)公報に記載
の装置が提案されている。この装置では、熱盤の表面の
周縁部に絵付フィルムの面に接触する長方形状の保持フ
レームが突設され、この保持フレームの内側に凹部が形
成される。そして、熱盤が絵付フィルムの加熱のために
絵付フィルムを保持した時に、前記凹部の存在のため
に、絵付フィルムの要部が熱盤の表面に接触することが
避けられ、前述のように絵付フィルムに圧痕が残って、
成形品の外観が不良となることが回避される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記射出成形同時絵付
装置においては、しかしながら次のような問題が残され
ている。すなわち、雌型の位置へ送られた絵付フィルム
を位置合せして熱盤で加熱を行う時に、熱盤の雌型への
密着がなされず、熱盤から空気が吹き出した際、熱盤が
雌型から離れようとするので、熱盤の雌型への密着を強
固にしようとすると、熱盤の支持機構が複雑になり、複
雑な割りには熱盤の雌型への密着効果が十分でないとい
う問題がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、簡単な機構で熱盤の雌型への
密着を確実に行うことができる射出成形同時絵付装置を
得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形同時絵
付装置は、雄型と、雌型と、雌雄両型の間に絵付フィル
ムを送って雌型のパーティング面にそのキャビティを覆
うように位置させる搬送手段と、絵付フィルムを雌型キ
ャビティ内面への密着に際して加熱軟化させるように雌
型パーティング面に沿う位置へ変位可能な熱盤と、締結
された雄型および雌型のキャビティ内に溶融樹脂を射出
する手段とを備える射出成形同時絵付装置において、前
記雌型の両側部に、駆動装置によって雄雌両型を結ぶ方
向に駆動される熱盤把持具が設けられ、この熱盤把持具
は、雌型パーティング面に対向する位置へ変位させられ
た熱盤の両側部に係合しうる形状とされ、前記駆動装置
による熱盤把持具の駆動により熱盤が雌型に対し押圧可
能とされていることを特徴とする。
【0009】前記熱盤把持具はU字形断面形状をもち、
各熱盤把持具は駆動杆を介して駆動装置に連結されるよ
うにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は射出成形される成形品に同
時に絵付けする装置の一実施形態の全体概略構成を示
す。図中、1は成形装置の雄型で、この雄型1は固定盤
3に固定されている。雄型1は雌型2に対向して配置さ
れる。雄型1内に射出ノズル5が射出ゲート4と連通す
るように設けられる。雌型2は可動盤6を介してラム7
に固定されている。このラム7の進退作動により雌型2
は雄型1に対して前進後退させられる。さらに、雌型2
は排気孔8を備え、この排気孔を通して雌型2内の空気
が真空ポンプ(図示されず)によって外部に排出され
る。雄型1のパーティング面には長方形の嵌入溝1a
が、また雌型2のパーティング面には嵌入溝1aに対向
するように長方形嵌着溝2bが形成されている。
【0011】前記雄型1と雌型2の外側面(両型の間の
空間領域)から所定距離だけ離間した位置に熱盤9が配
置される。熱盤9が配置される位置を以下待機位置と呼
ぶ。他方、雄型1と雌型2が対向配置され熱盤9がその
間に移動させられる位置を以下前進位置と呼ぶ。熱盤9
は、図示しない駆動手段によって待機位置と前進位置と
の間を移動させられるようになっている。
【0012】Xは絵付フィルムであり、この絵付フィル
ムXはロールRからチャック装置34により矢印方向に
引出されて、後述のように雌型2に対向する位置へ送ら
れるようになっている。
【0013】図2と図3は熱盤9の詳細を示す。熱盤9
は、加熱板10、ライナー板11、ヒータパネル12お
よび絶縁板13をこの順序に配置した積層構造を有して
いる。加熱板10は後述のように絵付フィルムXを加熱
する。加熱板10の前側面周縁部には長方形の保持フレ
ーム14が固定されている。熱盤9は、ソレノイド16
によって移動されるように支持部材15に取り付けられ
ている。ソレノイド16の作動により、熱盤9は絵付フ
ィルムXの面に対して直角方向に移動される。ソレノイ
ド16は後述のように熱盤9を雌型2まで前進させまた
後退させる。
【0014】熱盤9の加熱板10は伝熱性に優れた金属
から成る。加熱板10が保持フレーム14の周壁14a
によって包囲されている領域に、多数の小さな空気吹き
出し孔17が所定のピッチ間隔で配列されている。これ
らの空気吹き出し孔17は加熱板10の前側面から後側
面に貫通している。図5に示すように、加熱板10と保
持フレーム14の周壁14aとによって凹部14bが形
成される。加熱板10の前側面にセラミック層を形成す
ると、放射熱効率が向上する。加熱板10の背後に配置
されたライナー板11は高伝熱特性を有する金属板から
成る。ライナー板11は加熱板10の後側面と接触する
表面を有する。この表面には溝18が設けられ、この溝
を通して圧縮空気が空気吹き出し孔17に送られる。ラ
イナー板11の中心に通気孔19が設けられる。この通
気孔19はライナー板11を貫通している。また、この
通気孔19はヒータパネル12と絶縁板13の中心を通
っている。この通気孔19は絶縁板13の後側面に開放
され、通気孔19の開口がエアホース20に接続され
る。エアホース20は三方切り替え弁21を通して低圧
コンプレッサ22または高圧コンプレッサ23に接続す
ることができる。
【0015】ヒータパネル12は複数の電熱線24を備
えている。これらの電熱線は給電線(図示されず)に接
続される。絶縁板13は、電熱線24によって発生され
た熱を加熱板10に向かって効果的に伝達させる機能を
有する。
【0016】図3と図4(図2の符号4で示す部分の拡
大図)に示すように、保持フレーム14の周壁14aに
沿って密封リング嵌着溝25が形成される。密封リング
26が溝25の中に嵌着されると、空気漏れが防止され
る。さらに真空成形操作に際して、絵付フィルムの所定
の位置からのズレが防止される。
【0017】図1に示すように、熱盤9の待機位置にお
いて、フィルム押さえ手段31が設けられている。フィ
ルム押さえ手段31は長方形のフィルム押さえフレーム
32(図6に示す)を有している。押さえフレーム32
は後述のように、絵付フィルムXを押さえて完全に非接
触状態に保持するように作動する。絵付フィルムXの送
り方向に関して成形装置の直ぐ上流側にはカッター装置
35(図10)が設けられている。カッター装置35は
所定位置まで引っ張られた絵付フィルムXを成形装置の
直ぐ上流側で切断する。カッター装置35はエアシリン
ダ35aによって駆動される。
【0018】絵付フィルムXは最初は特定の図柄Y(図
3参照)を所定間隔で印刷された帯状をなしている。こ
の絵付フィルムXはロールR状に巻かれて供給保持装置
S(図1)に保持されている。絵付フィルムXに対する
「ラミネートフィルム」の一実施態様においては、アク
リル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体(ABS)またはポリ塩化ビニールなどの熱可塑
性樹脂に絵柄を印刷した物を使用することができる。
【0019】前記の転写印刷フィルムの一例としては、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂またはプロピ
レンなどの剥離性基材の上に、転写保護層、図柄層およ
び接着剤層から成る転写印刷層を形成したラミネートを
使用することができる。
【0020】射出成形同時絵付法において必要な三次元
輪郭追随特性(成形特性)の観点から、また図柄面の耐
久性(耐摩性など)の観点から、絵付フィルム基材また
は、転写層に「希釈媒体の乾燥後に非架橋状態において
も非粘着性熱可塑性固体となる樹脂」を使用することが
できる。このような樹脂は特開昭61−69487号公
報および同60−161121号公報に記載されてい
る。ラミネートフィルムの基材材料または転写フィルム
の透明保護層の例は、ガラス遷移温度0℃ないし250
℃のアクリル樹脂などの非粘着性熱可塑性共重合体にア
クリル基およびメタアクリル基などの重合性架橋ラジカ
ルを添加して成る材料である。
【0021】重合前または架橋反応前の状態の材料が射
出樹脂成形品の表面に対して転送または積層される。そ
の後、紫外線または電子ビームを使用して、得られたラ
ミネートを架橋反応により硬化させる。
【0022】次に、図7乃至図14について、射出成形
同時絵付装置の作用を説明する。まず、図1の状態か
ら、チャック装置34が絵付フィルムXの末端をつかん
で、図7に示すように雄型1と雌型2との間に引っ張
り、絵付フィルムXにより雌型2のキャビティ2a全体
をカバーさせる。また、フィルム押さえフレーム32
を、雄型1と雌型2の区域外の図1の待機位置から、絵
付フィルムXを挾んで雌型2に対向する図7の位置まで
移動させる。その後、押さえフレーム32を雌型2の対
向面上の嵌着溝2bと一致するように位置調整する。嵌
着溝2bはキャビティ2aの面を包囲するように配置さ
れている。
【0023】次に、図8に示すように、フィルム押さえ
フレーム32を嵌着溝2bの中に、その間に絵付フィル
ムXを介在させながら押し込む。このようにして絵付フ
ィルムXが雌型2のパーティング面に接触させられる。
この時点において、フィルム押さえフレーム32の外側
面が嵌着後に雌型2の外側面と同一レベルにあることが
好ましい。しかし図示のように、雄型1の外周部に嵌入
溝1aが形成されこの嵌入溝が雌型2の嵌着溝2bに対
向している場合には、フィルム押さえフレーム32の外
側面を雌型2の外側面と同一レベルにする必要はない。
むしろ、フィルム押さえフレーム32が突出して、後述
のように、保持フレーム14の周壁14aが容易に押圧
されることが好ましい。図9は図8の左側から見た雌型
2の前面を示す。同図に示すように、フィルム押さえフ
レーム32はその側方にその駆動源に連なる連結部32
aを有している。
【0024】次に、図10に示すように、エアシリンダ
35aを作動させることにより、絵付フィルムXを成形
装置の直ぐ上流側でカッター装置35により切断する。
そして、待機位置の熱盤9が雌型2の前面まで移動させ
られる。次いで、熱盤9上の保持フレーム14の周壁1
4aによって絵付フィルムXがフィルム押さえフレーム
32を介して嵌着溝2b内に押し込まれる。この段階に
おいて、絵付フィルムXは熱盤9上の周壁14aと接触
させられる。このようにして閉鎖加熱スペースが形成さ
れ、絵付フィルムXが熱盤9と非接触状態で加熱され
る。絵付フィルムXは充分に軟化された後に、図11に
示すように、排気孔8を介して真空吸引を受ける。この
時、必要に応じ、空気吹出孔17から空気を吹出すこと
を併用しても良い。これによって、絵付フィルムXはキ
ャビティ面2aの形状に一致させられる。
【0025】その後、図12に示すように、熱盤9が待
機位置まで後退させられる。次に雌型2と雄型1が相互
に締結される。そして、溶融樹脂が射出ゲート4から射
出されてキャビティがこの樹脂によって充填される。
【0026】図13に示すように溶融樹脂が冷却され固
化した後に、雄型1と雌型2が開かれ、次にフィルム押
さえフレーム32が雌型2の嵌着溝2bから引き出され
る。このようにして絵付フィルムXに固着した樹脂成形
品が取り出される。絵付フィルムXが転写印刷フィルム
である場合、基材フィルムのみが剥離されて絵柄が成形
品の上に残される。
【0027】金型を開く他の方法においては、図14に
示すように溶融樹脂が冷却して固化した後に、フィルム
押さえフレーム32が雌型2の嵌着溝2bから雄型1の
嵌入溝1a内に移動される。絵付フィルムXが解除され
た後に、図13に示す金型開放操作が実施される。この
方法によれば、成形品の雄型1および雌型2からの型出
しが容易になる。
【0028】絵付フィルムXが直接に雌型の対向面上に
固着された状態で加熱され軟化されるので、絵付フィル
ムXの変形と移動がほとんど生じない。特に絵柄が金型
と位置的に一致させられる時、高度の位置精度が容易に
得られる。高精度で絵柄と金型凹凸とを位置決めする場
合は、絵付フィルムXに十字型等の位置決めマークを印
刷しておき、これを成形機に固定した光電管等の位置セ
ンサーで検知して、絵付フィルムXの送りを停止させる
ようにする。
【0029】前記の実施例においては、転写印刷法を説
明したが、本発明はラミネート法にも適用することがで
きる。
【0030】前記の実施態様においては、近赤外線を放
射するパネルヒータを使用することができるが、このヒ
ータのほか、電熱器(ニクロムコイルを使用し、表面抵
抗などのジュール放射熱を直接に絵付フィルムXに放射
するヒータ)、遠赤外線を放射するセラミックパネル、
または誘電加熱を使用することもできる。また、絵付フ
ィルムXに対する熱転写法の例として、直接に赤外線放
射、電磁波などを使用することもできる。さらに、閉鎖
スペース中において空気を加熱して絵付フィルムXに熱
転写を実施することもできる。もちろん両者を併用する
こともできる。
【0031】次に、図15から図17を参照して本発明
の特徴とをなす熱盤把持具について説明する。なお、図
15および図16は、本発明の装置を上方から見降した
横断面図である。この実施形態では、図15および図1
7に示すように雌型2および可動盤6の両側面に沿って
熱盤把持具50が進退自在に設けられている。図示の例
では熱盤把持具50は左右2対設けられており、各熱盤
把持具50は平面形状がU字状をなしている。U字状熱
盤把持具50は絵付フィルムXが通される側へ開放され
ており、かつエアシリンダ等の駆動装置52により駆動
杆53を介して駆動杆53の長手方向に変位自在となっ
ている。
【0032】図15に示すように、雌型2のパーティン
グ面を覆うように絵付フィルムXが送られ、次いでフィ
ルム押さえフレーム32が雌型2の嵌着溝2b内へ押し
込まれて、絵付フィルムXが図8と同じ状態に固定され
てから、熱盤9が雌型2に対向する前進位置へ移動させ
られる。この時、熱盤把持具50は図15および図17
に示す位置にあり、熱盤9は、熱盤把持具50の内部に
図17の位置を経て図15に示すように上方から滑り込
む。このためには、左右に対向する熱盤把持具50は熱
盤9の両側縁を保持できる距離だけ離して設置し、かつ
各U字状熱盤把持具50は熱盤9を摺動自在に受ける内
幅をもつように構成する。
【0033】図15の状態では、熱盤保持具50は駆動
装置52により図の左方(雄型方向)へ変位した位置に
あり、したがって熱盤9は雌型2から離れている。この
状態で、駆動装置52がその駆動杆53を図16におい
て矢印で示すように右方へ移動させる。これによって、
熱盤把持具50に支持されている熱盤9は右方へ変位
し、その前面の保持フレーム14がフィルム押さえフレ
ーム32に当接する。そして、排気孔8から排気がなさ
れると、キャビティ2aの開口に張り渡されていた絵付
フィルムXはキャビティ2a内面に吸着されて図16の
状態が得られる。以後の工程は前述したところと同じで
あるので、その説明は省略する。
【0034】この実施形態では、熱盤の雌型への押圧
を、雌型側の熱盤把持具で熱盤を抱擁するようにして行
うので、熱盤、絵付フィルムおよび雌型の相互の密着が
強固なものとなり、真空成形時に熱盤9から圧縮空気を
吹出しても、空気圧により熱盤が雌型から離れたり、外
れたりすることがない。また、熱盤を金型から離れた外
部駆動機構により雌型に押しつける場合に比し、駆動機
構を大がかりなものとする必要がない。
【0035】
【発明の効果】本発明では、雌型側から熱盤を抱擁する
ように押さえる熱盤把持具を用いることによって、熱
盤、絵付フィルムおよび雌型の間の密着が強固になり、
熱盤から圧縮空気が吹き出しても熱盤が雌型から離れて
はずれることがなく、外部機構により熱盤に押圧力を加
える場合に比し、機構を小形で安価なものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形同時絵付装置の一部を断面で示す構成
図。
【図2】図1の装置の熱盤の部分断面図。
【図3】熱盤の正面図。
【図4】熱盤と保持フレームを示す拡大断面図。
【図5】熱盤とフィルム押さえ手段を示す図。
【図6】フィルム押さえフレームの斜視図。
【図7】図1の装置の作動の1段階を示す図。
【図8】図7の次の作動状態の説明図。
【図9】図8の雌型の左側面図。
【図10】図8の次の作動状態の説明図。
【図11】図10の次の作動状態の説明図。
【図12】図11の次の作動状態の説明図。
【図13】図12の次の作動状態の説明図。
【図14】図13の次の作動状態の説明図。
【図15】本発明で用いる熱盤把持具を備えた射出成形
同時絵付装置の構成図。
【図16】図15の装置の異なる作動状態を示す図。
【図17】図15の装置の斜視図。
【符号の説明】
1 雄型 1a 嵌入溝 2 雌型 2a キャビティ内側面 2b 嵌着溝 7 ラム 8 排気孔 9 熱盤 10 加熱板 14 保持フレーム 14a 保持フレームの周壁 14b 凹部 16 ソレノイド 17 空気吹き出し孔 18 溝 19 空気通路 21,29 三方切り替え弁 22 低圧空気源 23 高圧空気源 32 フィルム押さえフレーム 35 カッター 36 摺動ロッド 38 フィルム固定用押さえ枠 43 遮熱盤 50 熱盤把持具 52 駆動装置 53 駆動杆 X 絵付フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽 谷 隆 至 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 俣 野 剛 史 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小 林 和 久 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 阿 竹 浩 之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雄型と、雌型と、雌雄両型の間に絵付フィ
    ルムを送って雌型のパーティング面にそのキャビティを
    覆うように位置させる搬送手段と、絵付フィルムを雌型
    キャビティ内面への密着に際して加熱軟化させるように
    雌型パーティング面に沿う位置へ変位可能な熱盤と、締
    結された雄型および雌型のキャビティ内に溶融樹脂を射
    出する手段とを備える射出成形同時絵付装置において、 前記雌型の両側部に、駆動装置によって雄雌両型を結ぶ
    方向に駆動される熱盤把持具が設けられ、この熱盤把持
    具は、雌型パーティング面に対向する位置へ変位させら
    れた熱盤の両側部に係合しうる形状とされ、前記駆動装
    置による熱盤把持具の駆動により熱盤が雌型に対し押圧
    可能とされていることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】前記熱盤把持具はU字形断面形状をもち、
    各熱盤把持具は駆動杆を介して駆動装置に連結されてい
    る請求項1記載の射出成形同時絵付装置。
JP29464297A 1993-04-23 1997-10-27 射出成形同時絵付装置 Expired - Fee Related JP3043683B2 (ja)

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