JP3315150B2 - 射出成形同時絵付方法 - Google Patents

射出成形同時絵付方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形同時絵付方法
に係り、特に成形品の表面に形成される意匠の意匠感が
良好になるようにした射出成形同時絵付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元立体成形品への加飾法とし
てラミネート法および転写法が知られている。ラミネー
ト法は、予め絵柄を印刷しておいたフィルムを変形させ
た後、或いは変形と同時に基材に貼合せるか、フィルム
を変形後、その中に樹脂を充填固化する方法である。ま
た、転写法は、予め絵柄を印刷しておいたフィルムの絵
柄インキだけを成形品に移し替える方法である。
【0003】本願出願人は、先に、前記ラミネート法お
よび転写法のいずれにも適用可能な射出成形同時絵付装
置を提案した(特願平4−108271号)。この提案
は、絵付フィルムを軟化させる熱盤に凹部を形成し、絵
付フィルムを熱盤に非接触で保持しつつ予備加熱し、し
かる後、雌型のキャビティに絵付フィルムを密着せし
め、射出成形を行うようにしたものである。このように
すると、それまでの不都合、即ち、絵付フィルムを熱盤
に密着したときに発生していた「気泡」が残らず、ま
た、熱盤に設けていた真空引き用の孔の孔跡が「痕跡」
として成形品の表面に残ることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平4−108271号に開示した手段によると、雌型
の形状によっては、次のような不都合があった。この不
都合を図10を参照して具体的に説明する。
【0005】図10に示すように、射出成形同時絵付装
置を構成する雄型51は、中央部に凸部を有する雌型5
2に対向して固定盤53に固定され、該雄型51に射出
ゲート54に連通して射出ノズル55が設けられてい
る。雌型52は、可動盤56を介してラム57に固定さ
れ、該ラム57の進退動作により雄型51に対して離接
する方向に駆動されるようになされている。また、雌型
52には、後述する絵付フィルムXの真空圧空成形時に
該雌型52内の空気を真空ポンプ(図示せず)を用いて
外部に排出するための排気孔58が設けられている。
【0006】かかる構成において絵付フィルムXを軟化
させた状態で雌型52に対して予備成形する(図示の状
態)。すると、符号M1 の範囲(3箇所)では絵付フィ
ルムXは殆ど伸びないが、符号M2 の範囲(2箇所)で
は絵付フィルムXが著しく伸びる。なお、矢印の長さで
伸びの度合を模式的に示す。そのため、予備成形時に局
所的に絵付フィルムの過剰な伸びが集中発生し易く、絵
付フィルムが破れたり,印刷絵柄が大きく変形したり,
絵付フィルムに亀裂が入ったり,シワが入ったりするこ
とがあった。即ち、雌型の形状によっては、成形品の意
匠感を損ねることがあった。
【0007】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものであり、成形品の表面の意匠感が良好
な射出成形同時絵付方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、周壁により凹部が区画された熱盤に絵付フ
ィルムを保持しつつ加熱し、加熱された前記絵付フィル
ムを雌型の開口部に搬送した後に前記熱盤と雌型とを前
記絵付フィルムを介して圧着し、圧着後の前記絵付フィ
ルムを雌型のキャビティに密着せしめ、雄型との間に形
成されたキャビティに溶融樹脂を射出し、成形品に絵付
をする射出成形同時絵付方法において、前記熱盤と雌型
とを絵付フィルムを介して圧着後、先ず、絵付フィルム
を熱盤側に膨ませ、しかる後、絵付フィルムを雌型のキ
ャビティ面に密着せしめるようにした。
【0009】
【作用】絵付フィルムを、熱盤の周壁天面に密接した状
態で固定しつつ加熱する。この加熱の際に、絵付フィル
ムの雌型のキャビティに密着される部分は、凹部を介し
て密閉空間により加熱され、熱盤に対して非接触状態に
なる。次いで、絵付フィルムと熱盤とを雌型の開口部に
搬送し、雌型と熱盤とを絵付フィルムを介して圧着す
る。この圧着状態で軟化された絵付フィルムを熱盤側
(即ち、雌型とは逆方向)に膨らませる。この逆膨らま
せの後、絵付フィルムを雌型のキャビティ面に密着さ
せ、溶融樹脂を注入する。このように逆膨らませの工程
を入れると、絵付フィルムが全体的に延伸されるので局
所的な延伸を防ぎ、意匠感の良好な成形品を得ることが
できる。
【0010】また、前記キャビティに密着される部分に
は熱盤の貫通孔及び/又は表面凹凸が接触せず、成形品
に貫通孔の痕跡が残留することがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し、重
複記載を省略する。
【0012】図1に本発明に用いる射出成形同時絵付装
置の全体概略構成を示す。図1に示すように、雄型51
と雌型52との間の側部位置(上方位置)に熱盤9が配
置され、この熱盤9は、駆動手段(図示せず)により
「実線」で示す側部位置と「二点鎖線」で示す金型5
1,52間の搬入位置との間を横移動するように構成さ
れている。該熱盤9は、側部位置、すなわち待機位置に
おいて絵付フィルムXを吸着し、前記搬入位置に移動す
ることにより該絵付フィルムXを金型51,52間に供
給する。そして、熱盤9は、待機位置から搬入位置に向
けて移動する過程で、吸着している絵付フィルムXを加
熱して適度に軟化させる。また、絵付フィルムXは、前
記搬入状態において真空圧空成形により熱盤9から雌型
52のキャビティ構成面52aに吸着される。そのため
熱盤9は、雌型52との対向面(絵付フィルム保持面)
側に絵付フィルムXを吸着する。
【0013】図2および図3に前記熱盤9の詳細構成を
示す。図2および図3に示すように、熱盤9は、絵付フ
ィルムXを吸着する面側から加熱板10,ライナー板1
1,ヒーター板12,および絶縁板13の順に複合かつ
積層された一体構造を有し、前記加熱板10の表面に枠
状の吸着板14が取り付けられている。吸着板14の深
さは、雌型52のキャビティ深さより深い。熱盤9は、
支持部材15にソレノイド16,16により支持され、
該ソレノイド16,16の作動によって熱盤9が前記搬
入方向に対して直角方向に移動可能とされている。その
場合、該ソレノイド16,16による移動方向は雌型5
2に対して接近し、かつ離反する方向である。
【0014】熱盤9は、加熱板10が熱伝導性にすぐれ
た金属板により構成され、前記吸着板14の周壁14a
によって囲まれている部分に、表裏に貫通する多数の小
径の空気吹き出し孔17〜17が、所定のピッチ間隔で
配列されている。加熱板10と吸着板14の周壁14a
とにより、凹部14bが区画形成される。なお、加熱板
10の表面にセラミック層を形成しておくと輻射効率を
向上させることができる。加熱板10の裏面側に配置さ
れたライナー板11も熱伝導性にすぐれた金属板からな
り、加熱板10裏面に接する面部に、上記空気吹き出し
孔17〜17に圧縮空気を供給するための溝18が形成
され、該ライナー板11の中心部に溝18に連通して空
気通路19が貫設されている。この空気通路19は、ヒ
ーター板12および絶縁板13の中心部をも貫通して該
絶縁板13の背面に開口され、該開口部にエアホース2
0が接続されている。そして、このエアホース20が、
三方切り換え弁21によって低圧コンプレッサ22と高
圧コンプレッサ23とに切り換え接続されるようになさ
れている。
【0015】前記ヒーター板12には、その内部に多数
本のヒーター24〜24が配設され、これらヒーター2
4〜24に給電するため配線(図示せず)が施されてい
る。絶縁板13は、ヒーター24〜24が発する熱を加
熱板10に効果的に伝達する機能を有する。
【0016】一方、前記吸着板14の周壁14aは、図
3および図4(図2における符号Aの部分の拡大図)に
示すように、表面にOリング嵌着溝25が該吸着板14
の周壁14a方向に沿って環状形成され、該溝25にO
リング26が嵌着されている。このOリング26によ
り、外部へのエアー漏れ、および真空成形時の絵付フィ
ルムのズレを防止できる。
【0017】かかる構成の熱盤9に対して、該熱盤9の
待機位置にフィルム押さえ手段31が対向して設けられ
る(図1および図2参照)。このフィルム押さえ手段3
1は、フィルム押さえ枠32(図6参照)と、該フィル
ム押さえ枠32を熱盤9に直交する方向に移動せしめる
エアシリンダ33と、押さえ枠32を熱盤9及び金型5
2方向に移動せしめる駆動機構(エアシリンダー等、図
示せず)とを有する。前記押さえ枠32によれば、絵付
フィルムXを展張させ、完全な非接触で加熱・保持でき
る。フィルム押さえ手段31は、フィルム押さえ枠32
が熱盤9から離反している状態で該熱盤9とフィルム押
さえ枠32との間に絵付フィルムXを引き込むチャック
手段34と、該引き込まれた絵付フィルムXを所定の大
きさに切断するためにエアシリンダ36によって駆動さ
れるカッター手段35とを有する。
【0018】即ち、絵付フィルムXは、任意の絵柄Y
(図3参照)が一定間隔で描画された帯状をなし、フィ
ルムセット部(図示せず)にロール状に巻かれてセット
されている。そして、前記チャック手段34は、絵付フ
ィルムXの端をつかんで該フィルムセット部から熱盤9
の前面に所定長さ引き出すように構成されている。その
場合の引き出し量は、1回の樹脂成形に必要な絵柄部分
を熱盤9の前面に供給するに足る長さであり、この絵柄
Yを有した絵付フィルム部分が前記フィルム押さえ枠3
2によって熱盤9に押さえつけられる。このフィルム押
さえ時、熱盤9の吸着板14の周壁14aには、前記絵
柄Yを囲む周辺部がフィルム押さえ枠32によって押さ
えられタルミのないように展張させられ、この状態で前
述のカッター手段35が絵付フィルムXを切断して、押
さえられている絵付フィルム部分を切り離す。
【0019】次に、図9に示すタイムチャートを参照し
つつ、本実施例の射出成形同時絵付方法を説明する。先
ず、図1および図2に示す熱盤9が待機位置にあり、か
つ、フィルム押さえ枠32が該熱盤9から離反している
状態で、前述の如くチャック手段34が熱盤9の前面位
置に絵付フィルムXを引き込み(ステップS1)、この
引き込まれた絵付フィルムXが、フィルム押さえ枠32
により熱盤9の前面に押さえつけられる(ステップS
2)。また、三方切り換え弁21により空気通路19お
よび溝18が低圧コンプレッサ22に連通され、該低圧
コンプレッサ22からの低圧空気が加熱板10に設けら
れている空気吹き出し孔17〜17から微量ずつ吹き出
され、その後に前記カッター手段35によるフィルム切
断がなされる(ステップS3,S4)。なお、吹出し孔
17〜17からの吹出し量は、絵付フィルムXが熱盤と
平行平面を為し、且つ吸着盤14からズレたり、タルミ
を生じたりしないように調整する。もし、不要であれば
吹出しを行わなくても良い。
【0020】そして、フィルム押さえ枠32と熱盤9が
金型51,52間に移動され、絵付フィルムXが雌型5
2の前面に搬入される。この搬入後、それぞれの三方切
り換え弁21、29による真空ポンプ30と低圧コンプ
レッサ22との連通を保ち続けることにより、絵付フィ
ルムXはタルミを生じる事なく、熱盤9と平行平面を保
ち、吸着板14の周壁14aに吸着され、該絵付フィル
ムXと加熱板10との間に空気が吹き込まれる。従っ
て、絵付フィルムXは加熱板10の表面に接触すること
がない平面状態(非接触状態)で前記搬入が行なわれ
る。熱盤9は、ヒーター24〜24によって加熱板10
が加熱されているので、絵付フィルムXは前記吸着から
搬入が完了するまでの間に加熱板10からの幅射熱及び
/又は空気を介しての伝動熱によって加熱され、適度に
軟化される。なお、絵付フィルムXは加熱軟化させる必
要上、熱可塑性樹脂フィルムからなるが、軟化の程度は
該熱可塑性樹脂の軟化温度(ビカット軟化温度等で定義
される。)程度以上、溶融温度未満とする。
【0021】前記搬入後、ソレノイド16,16が励磁
されることにより熱盤9が雌型52の開口部に向って前
動され(ステップS5)、図7(A)に示すように、密
接される(ステップS6)。次いで、雌型52は大気圧
にされ(ステップS7)、熱盤9内の圧力P1 と雌型5
2内の圧力P2 とは、「P1 =P2 」である。続いて、
図7(B)に示すように、熱盤9においては三方切り換
え弁21,29の切り換え作動によりそれぞれの空気通
路19,27に真空ポンプ30が接続され、真空引きが
行わて絵付フィルムXは熱盤9側に膨らむ。この場合、
絵付フィルムXは全面に渡って平等に伸びる(ステップ
S8)。この真空引きにより前記圧力P 1 とP2 との関
係は、「P1 <P2 」となる。
【0022】次いで、熱盤9においては三方切り換え弁
21,29の切り換え作動によりそれぞれの空気通路1
9,27に高圧コンプレッサ23が接続され、高圧の圧
縮空気が空気吹き出し孔17〜17から吹き出される。
この吹き出しにより、図7(C)に示すように、絵付フ
ィルムXが雌型52のキャビティ構成面52aに密着さ
れ、この時の前記圧力P1 とP2 との関係は、「P1
2 」となる(ステップS9)。即ち、フィルムの金型
上における真空圧空成形である。また、ステップ9で、
望ましくは雌型の吸引口で真空吸引すると、シートと雌
型間の残留空気がなくなり好ましい。
【0023】続いて熱盤9が雌型52から離反され、フ
ィルム押さえ枠32と共に、待機位置へ復帰されるに伴
い(ステップS10)、ラム7の作動で雌型52と雄型
51が接合され(図8参照)、型締め状態で両金型5
1,52内のキャビティに溶融樹脂が放出され、樹脂成
形がなされ(ステップS11)、同時に樹脂成形品に絵
付フィルムXの絵柄Yが転写されて絵付けが行われる。
【0024】このように、絵付フィルムXを熱盤9によ
って吸着し、かつ、加熱しながら金型51,52間に搬
入する過程では、絵付フィルムXは絵柄周辺部において
のみ吸着板14の周壁14aに吸着され、絵柄部分は吸
着板14により形成される凹部14bから浮いた状態に
あり、かつ、絵付フィルムXと加熱板10との間に微量
の低圧空気を吹き込んで該浮いた状態を強制的に保って
いるから、絵付フィルムXの絵柄Y部分には加熱板10
に開口されている空気吹き出し孔17〜17の形状が凹
凸として付くことがなくなる。従って、樹脂製品の表面
にも凹凸が付かず、不必要な光沢の変化も生じない。
【0025】また、図7(B)に示すように、絵付フィ
ルムXを逆方向に一度膨らませることにより、絵付フィ
ルムXの伸び量を均一にしているので、図7(C)に示
す状態(キャビティ面52aに密着した状態)になって
も、局部的な応力集中が発生しない。従って、従来のよ
うに意匠感を損ねることがなく、意匠感に優れた成形品
を製造できる。
【0026】なお、「絵付フィルムと金型との位置決
め」および「絵付フィルムの加熱と金型への搬送のタイ
ミング」は以下のようにすればよい。絵付フィルムと金型との位置決め 表面の絵柄と成形品形状との相対的な位置関係を常に
(毎ショット総て)同一な物を多数生産する場合には、
絵付フィルムX上の絵柄と熱盤9との相対的位置が毎回
同一となるように位置決めする。なお、熱盤9と雌型5
2と密接する時の相対的位置を予じめ所定の関係に固定
しておけば、絵柄と金型、更には絵柄と成形品との位置
関係は毎ショットとも同一に再現される。
【0027】位置決めの具体的方法は、公知の手法に従
えばよい。例えば絵付フィルムの印刷時に、絵柄と相対
的に一定の位置関係を隔ててフィルム流れ方法及び幅方
向の位置合わせ用の見当マーク(十字型のパターン等)
を予め印刷しておく。そして、射出成形機の所定の位
置、例えば金型の上流部分に、流方向及び幅方向のセン
サーマークを検知する光電管等のセンサーを設置する。
このセンサーからの検知信号により稼動、停止等が制御
される流方向用及び幅方向用駆動装置(ステップモータ
等)を設けておく。
【0028】そして、ステップS1の時に、流方向セン
サーが流方向を検知した時点でチャック手段34を流れ
方向に駆動せしめる駆動装置を停止し、次いで、チャッ
ク手段34を幅方向に駆動しつつ、横方向センサーが幅
方向センサーマークを検知した時点で、幅方向に駆動す
る駆動装置を停止せしめることにより、熱盤9に対する
絵柄の相対的位置が所定の位置となる(その横に、セン
サー、及びセンサーマークの位置を設定する)。しかる
後に、ステップS2に入る。
【0029】勿論、絵柄と成形品形状との相対的位置関
係を各ショット毎に均一に揃えなくても良い時は、この
位置決めは省略しても良い。絵付フィルムの加熱と金型への搬送のタイミング 本実施例では専ら、熱盤9に密着した絵付フィルムXを
金型部へ搬送しながら同時にフィルムの加熱を行う場合
を述べた。成形サイクルを短縮する為には、此の様な態
様が好しいが、勿論、絵付フィルムXを金型部に搬入
後、加熱を開始することも出来る。
【0030】更に、本実施例では転写法の場合について
説明したが、ラミネート法の場合にも本発明を適用でき
るのは勿論である。更にまた、本実施例ではヒータとし
て近赤外線を輻射するパネルヒーターを用いたが、この
他にも、電気ヒータ(ニクロム線条、面抵抗体等のジュ
ール熱の幅射を直接絵付フィルムに放射する)、遠赤外
線を輻射する方式のセラミック入パネルヒーター、誘電
加熱等でもよい。又、絵付フィルムへの伝熱は、赤外
線、電磁波等の幅射を直接利用しても、或いは、一旦密
閉空間内の空気を加熱し、此処からフィルムXへの伝動
を利用しても良く、勿論両者を併用しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絵
付フィルムを予備加熱する際に、非接触で加熱している
ので、加熱板と絵付フィルムの絵付部とが接触すること
がない。従って、絵付フィルムには加熱板の貫通孔の痕
跡が残らず、成形品にもこの痕跡が残らない。また、絵
付フィルムをキャビティ面に密着させる以前に、熱盤方
向に絵付フィルムを膨らませているので、絵付フィルム
を均一に展張させることができ、キャビティ面に密着し
た際に局部的な応力集中が発生しない。従って、意匠感
の良好な成形品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用する射出成形同時絵付装
置の全体概略構成図である。
【図2】前記装置における熱盤の一部断面を含む側面図
である。
【図3】前記熱盤の正面図である。
【図4】前記熱盤の要部拡大断面図である。
【図5】前記装置において熱盤と押さえ手段により絵付
フィルムを挟持した状態図である。
【図6】前記装置における押さえ枠を示す斜視図であ
る。
【図7】前記実施例において絵付フィルムが雌型に吸着
されるまでの過程を示す図であって、(A)は熱盤と雌
型で絵付フィルムを圧着した直後の状態、(B)は本発
明の要旨に係る絵付フィルムを熱盤側に膨らませた状
態、(C)は絵付フィルムを雌型に密着した状態を示す
図である。
【図8】前記実施例において溶融樹脂を射出する直前の
状態を示す図である。
【図9】前記実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図10】従来の射出成形同時絵付方法における不都合
を示す概念図である。
【符号の説明】
9…熱盤 10…加熱板 14…吸着板 14a…吸着板の周壁 14b…凹部 17…空気吹き出し孔 32…フィルム押さえ枠 51…雄型 52…雌型 52a…キャビティ構成面 P1 ,P2 …熱盤および雌型内の圧力 X…絵付フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−202830(JP,A) 特開 平2−63811(JP,A) 特開 昭54−132665(JP,A) 特開 平3−63115(JP,A) 特公 昭47−51472(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/17 B29C 45/14 B29C 33/12 B29C 45/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁により凹部が区画された熱盤に絵付
    フィルムを保持しつつ加熱し、加熱された前記絵付フィ
    ルムを雌型の開口部に搬送した後に前記熱盤と雌型とを
    前記絵付フィルムを介して圧着し、圧着後の前記絵付フ
    ィルムを雌型のキャビティに密着せしめ、雄型との間に
    形成されたキャビティに溶融樹脂を射出し、成形品に絵
    付をする射出成形同時絵付方法において、 前記熱盤と雌型とを絵付フィルムを介して圧着後、先
    ず、絵付フィルムを加熱しながら熱盤側に膨らませ、し
    かる後に、絵付フィルムを真空引きにより雌型のキャビ
    ティ面に密着せしめるようにしたことを特徴とする射出
    成形同時絵付方法。
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