JP2739695B2 - 施釉製品の製造方法 - Google Patents

施釉製品の製造方法

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賢介 松木
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/52Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
    • C04B41/526Multiple coating or impregnation with materials having the same composition but different characteristics

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は施釉タイルその他施釉
製品の製造方法に関し、詳しくは質感豊かな表情の釉面
を形成するための技術手段に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、表面に釉層を有する施釉タイルにおいて、各種ニー
ズに応えるべく様々な色模様,形状模様を有するものが
提供されている。タイル表面の凹凸形状は、タイル表面
に味わい深い表情を与えるための有用な手段として広く
採用されているが、ガラス層である釉層を表面に有する
施釉タイルにおいて、釉層自体が大きな凹凸と小さな凹
凸とを併せ有するといったものは多くは提供されておら
ず、そのバリエーションも限定されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の施釉製品の製造
方法はこのような事情を背景として案出されたもので、
その要旨は、所定素地の表面にマット釉薬を下釉薬とし
て表面が平滑となるように施し、その上側に着色剤を含
有する該下釉薬よりも耐火度の高い中釉薬を島状に施
し、更にそれら下釉薬及び中釉薬の上側に該下釉薬より
も耐火度の低い透光性の光沢釉薬を上釉薬として霧掛け
し、所定条件で焼成することにある。
【0004】
【作用及び発明の効果】本発明に従って製造した施釉製
品の場合、下釉薬の上に島状に施した中釉薬が所定パタ
ーンの色模様を形成し、その中釉薬による色模様が透光
性の上釉薬を透かして表面に現われる。加えて中釉薬に
て形成される島状の凸状部と凸状部との間において、或
いはかかる凸状部の上側において上釉薬により形成され
る小刻みな細かい凹凸模様が形成される。そしてこれら
色模様と大小の凹凸形状模様とが組み合さって、施釉製
品表面に、質感のある、複雑且つ深みのある表情の模様
が得られる。
【0005】本発明において、下釉薬としてマット釉薬
を用いているのは、中釉薬を支持する層となる下釉薬に
所定の耐火度、換言すれば焼成時において所定の熔融粘
性を与え、以て中釉薬を下釉薬中に沈み込ませることな
くこれを下釉薬上にしっかりと支持させる機能を持たせ
るためである。即ち焼成時に下釉薬上に中釉薬を島状に
突き立った状態に維持するためである。この下釉薬を表
面が平滑になるように施しているのも同様の理由に基づ
くものである。
【0006】この下釉薬は、熔融開始温度が950〜9
70℃となるような耐火度を有することが望ましく、よ
り望ましいのは955〜965℃の範囲である。
【0007】本発明においては中釉薬の耐火度を最も高
くしているが、その理由は上記と同様の理由からなるも
のであって、下釉薬上に島状且つ凸状に施した中釉薬
が、焼成初期に熔融し且つ熔融粘性の低い状態となって
島状且つ凸状構造が崩れてしまうのを防ぐためである。
【0008】この中釉薬は、熔融開始温度が960〜9
80℃となるような耐火度を有することが望ましく、よ
り望ましいのは965〜975℃の範囲である。
【0009】一方上釉薬の耐火度は中釉薬及び下釉薬よ
りも低いことが必要であって、この相対的に耐火度の最
も低い上釉薬は、焼成時に熔融粘性が最も低くなって浸
透性の高いものとなり、そしてこの浸透作用に基づいて
上記した小刻みな凹凸を形成する。
【0010】即ち霧掛けにより下釉薬及び中釉薬の上側
に微細な凹凸状に施された上釉薬は、焼成時に熔融粘性
の低い状態となってその浸透作用により下釉薬又は中釉
薬に一部沈み込み、このとき上釉薬の表面は不規則状且
つ微細に陥没した状態となって、その表面が微細なさざ
波状の凹凸形状となる。この結果、施釉製品表面には中
釉薬に基づく大きな凹凸と上釉薬に基づくさざ波状の微
細な凹凸とが組み合された状態で現われ、複雑な凹凸模
様を形成するのである。
【0011】この上釉薬による凹凸は微細なものである
が、上釉薬自身の有する光沢により光の反射によって、
つまり見る角度によって明瞭に現われ、その光沢と相俟
って深みのある凹凸模様となる。本発明において上釉薬
として光沢釉を用いているのはこのような理由に基づ
く。
【0012】尚本発明においては中釉薬はもとより下釉
薬,上釉薬に10%以下の量で顔料を含有させることが
可能であり、これにより釉層に様々な色合いを持たせる
ことが出来る。
【0013】本発明においては、中釉薬を施す方法とし
てスクリーン印刷手法を用いることが望ましく、このよ
うにすると中釉薬を望みのパターンに確実に施すことが
できるとともに、中釉薬にて形成される凸状部の断面形
状を明確なエッジ部を有する形状となすことが出来、凹
凸感を際立たせることが出来る。
【0014】
【実施例】次に本発明の特徴を更に明確にすべく、以下
にその実施例を詳述する。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】図2に示しているように素焼タイル素地1
0の上に表1に示す組成のマット釉薬12(熔融開始温
度958℃)を下釉薬として幕掛けにより施した。
【0019】次にその上に表2に示す組成の中釉薬14
(熔融開始温度970℃)をスクリーン印刷にて図1に
示す所定パターンで島状に施した。更にその上側に表3
に示す組成の最も低耐火度(熔融開始温度700℃)の
透明の光沢釉薬16を上釉薬として細かに霧掛けにて施
した。
【0020】これをRHK(ローラーハースキルン)に
より最高温度1110℃,時間30分の条件で焼成した
ところ、図1に示すパターンの色模様を有する施釉タイ
ル18を得た。
【0021】この施釉タイル18は、焼成後の状態を模
式的に表す図3に示しているように、島状に施した中釉
薬14に基づく大きな凹凸形状と、上釉薬16の浸透作
用に基づく微細なさざ波状の凹凸模様とが良好に調和し
た状態で形成されており、この凹凸模様と前記色模様と
が組み合さって複雑な質感の高い深みのある表情のもの
であった。
【0022】また中釉薬14をスクリーン印刷にて施し
ていることから、図4(イ)に示しているようにその断
面形状(印刷後焼成前の状態)が鋭利なエッジ部を有す
る形状であり、従って例えばこれをボタ掛けにより施し
た場合の断面形状を表す(ロ)との比較からも明らかな
ように、下釉薬12との凹凸差がはっきりしていて、タ
イル表面に明確な凹凸が現出される。
【0023】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は他の様々なパターンの色
模様のタイル等施釉製品を製造するに際して適用可能で
あるし、また中釉薬の施し方としてスクリーン印刷手法
が良好であるが他の手法を用いることも可能であるな
ど、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識
に基づき様々な変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法にて得られたタイルの図
である。
【図2】その実施例において各釉薬を施した状態の模式
図である。
【図3】図2のタイルを焼成した状態の模式図である。
【図4】同実施例の利点の1つを説明するための説明図
である。
【符号の説明】
10 タイル素地 12 下釉薬 14 中釉薬 16 上釉薬

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定素地の表面にマット釉薬を下釉薬と
    して表面が平滑となるように施し、その上側に着色剤を
    含有する該下釉薬よりも耐火度の高い中釉薬を島状に施
    し、更にそれら下釉薬及び中釉薬の上側に該下釉薬より
    も耐火度の低い透光性の光沢釉薬を上釉薬として霧掛け
    し、所定条件で焼成することを特徴とする施釉製品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記下釉薬,中釉薬,上釉薬の熔融開始
    温度が夫々950〜970℃,960〜980℃,69
    0〜720℃の範囲とされていることを特徴とする請求
    項1に記載の施釉製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記中釉薬をスクリーン印刷にて前記下
    釉薬上に所定パターンで島状に施すことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の施釉製品の製造方法。
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