JPH0647510B2 - 窯業製品表面の窯変装飾生成方法 - Google Patents
窯業製品表面の窯変装飾生成方法Info
- Publication number
- JPH0647510B2 JPH0647510B2 JP2095255A JP9525590A JPH0647510B2 JP H0647510 B2 JPH0647510 B2 JP H0647510B2 JP 2095255 A JP2095255 A JP 2095255A JP 9525590 A JP9525590 A JP 9525590A JP H0647510 B2 JPH0647510 B2 JP H0647510B2
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- JP
- Japan
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- pattern
- glaze
- ceramic
- kiln
- layer
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- Finishing Walls (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種衛生陶器、タイル、陶板等の窯業製品の
表面に施した釉薬を釉焼することによって表面模様、色
調を形成するに際して、微妙な斑点模様や筋模様等を形
成するいわゆる窯変方法に関する。
表面に施した釉薬を釉焼することによって表面模様、色
調を形成するに際して、微妙な斑点模様や筋模様等を形
成するいわゆる窯変方法に関する。
窯業製品表面上に、斑点・筋模様など特異的なデザイン
を得る技法としては、素地自体に表面形状を与えたり、
釉薬の多色重ねや金属酸化物の酸化・還元反応、結晶折
出などの焼成化学反応を利用した窯変釉によるもの、ま
たは所望する模様・パターンデザインを、素地・釉面上
に印刷または転写により装飾する方法がある。
を得る技法としては、素地自体に表面形状を与えたり、
釉薬の多色重ねや金属酸化物の酸化・還元反応、結晶折
出などの焼成化学反応を利用した窯変釉によるもの、ま
たは所望する模様・パターンデザインを、素地・釉面上
に印刷または転写により装飾する方法がある。
この窯変釉加飾は、一般的に浸し掛けやスプレーの方法
により素地の全表面もしくは広い面積を対象としてお
り、印刷のような部分的な細かいパターンデザインを得
ることが困難で、得られる模様の種類に限界があり、所
望する窯変効果を得ることができず、趣向の多様化に対
応できない。
により素地の全表面もしくは広い面積を対象としてお
り、印刷のような部分的な細かいパターンデザインを得
ることが困難で、得られる模様の種類に限界があり、所
望する窯変効果を得ることができず、趣向の多様化に対
応できない。
本発明の目的は、従来にない窯変調の窯業製品の表面模
様を得ることにある。
様を得ることにある。
本発明の窯業製品の窯変方法は、軟化屈伏点および熱膨
張係数が異なる成分の釉薬または、無機顔料もしくは金
属酸化物などの着色剤をそれぞれ重ね合わせて施した後
に焼成することを特徴とする。
張係数が異なる成分の釉薬または、無機顔料もしくは金
属酸化物などの着色剤をそれぞれ重ね合わせて施した後
に焼成することを特徴とする。
また、軟化屈伏点および熱膨張係数が異なる成分の釉薬
または、着色剤をそれぞれスクリーン印刷、オフセット
印刷、凸版印刷などにより、薄く均一に重ね合わせて施
すようにしてもよく、いずれの印刷方法でも均一で任意
の厚さのインク層が得られる。
または、着色剤をそれぞれスクリーン印刷、オフセット
印刷、凸版印刷などにより、薄く均一に重ね合わせて施
すようにしてもよく、いずれの印刷方法でも均一で任意
の厚さのインク層が得られる。
軟化屈伏点および熱膨張係数等の熱的物理特性は、軟化
屈伏点が９０℃以上、また、熱膨張係数において、0.2
×10-6cm／cm／℃以上異なる場合に、その割れ及び切れ
目等の筋模様が著しく明確に形成される。
屈伏点が９０℃以上、また、熱膨張係数において、0.2
×10-6cm／cm／℃以上異なる場合に、その割れ及び切れ
目等の筋模様が著しく明確に形成される。
これ未満の差異であれば、所望の割れ及び切れ目等が表
面だけに形成され、深く入らないため、下層に設けた釉
薬の色彩が現出しない。したがって、筋模様が部分的に
現れた個所や現れない個所等が発生し、所望の筋模様の
コントロールが難しくなる。
面だけに形成され、深く入らないため、下層に設けた釉
薬の色彩が現出しない。したがって、筋模様が部分的に
現れた個所や現れない個所等が発生し、所望の筋模様の
コントロールが難しくなる。
また、その割れ目、切れ目等は、施釉した釉薬や着色剤
の厚み、あるいは、下地の釉薬部分の対比すべき熱的物
理的性質との組み合わせによって任意に制御調整でき
る。
の厚み、あるいは、下地の釉薬部分の対比すべき熱的物
理的性質との組み合わせによって任意に制御調整でき
る。
軟化屈伏点および熱膨張係数の異なる釉薬もしくは着色
剤は、窯業製品の素地表面に直接施してもよいし、ある
いは下地釉上に施すようにしてもよい。
剤は、窯業製品の素地表面に直接施してもよいし、ある
いは下地釉上に施すようにしてもよい。
さらに、前記釉薬もしくは着色剤は、２層のみならず、
３層以上の多数層に重ね合わせて施すようにしてもよ
い。
３層以上の多数層に重ね合わせて施すようにしてもよ
い。
軟化屈伏点および熱膨張係数等の加熱、冷却時に特徴づ
けられる熱的物理特性がそれぞれ異なる釉薬を重ね塗り
することにより斑点模様を、さらには、加熱もしくは冷
却時に亀裂が発生し、その亀裂部分が巨大化することに
より微妙な割れ、あるいは切れ目等の筋模様を有する表
面模様を形成することができる。
けられる熱的物理特性がそれぞれ異なる釉薬を重ね塗り
することにより斑点模様を、さらには、加熱もしくは冷
却時に亀裂が発生し、その亀裂部分が巨大化することに
より微妙な割れ、あるいは切れ目等の筋模様を有する表
面模様を形成することができる。
タイル素地上に、下地釉を施し、その上に、第１層（下
層）として、軟化屈伏点480℃、熱膨張係数6.5×10-6cm
/cm/℃のホウケイ酸鉛の組成を有する素材を焼結させ砕
いたフラックス９５重量％、NZカオリン５重量％からな
る釉薬１００重量％を平坦なタイル表面全面にスクリー
ン印刷により２０μｍ厚に均一に施した。さらに、第２
層（上層）として軟化屈伏点が383℃、熱膨張係数が10.
3×10-6cm/cm/℃ケイ酸鉛の組成を有する素材を焼結さ
せて砕いたフラックス９０重量％、青顔料１０重量％か
らなる釉薬１００重量％を上記第１層（下層）上の中心
部へ試験的に略100mm直径の円形状にスクリーン印刷に
より２０μｍ厚に均一に施釉した。
層）として、軟化屈伏点480℃、熱膨張係数6.5×10-6cm
/cm/℃のホウケイ酸鉛の組成を有する素材を焼結させ砕
いたフラックス９５重量％、NZカオリン５重量％からな
る釉薬１００重量％を平坦なタイル表面全面にスクリー
ン印刷により２０μｍ厚に均一に施した。さらに、第２
層（上層）として軟化屈伏点が383℃、熱膨張係数が10.
3×10-6cm/cm/℃ケイ酸鉛の組成を有する素材を焼結さ
せて砕いたフラックス９０重量％、青顔料１０重量％か
らなる釉薬１００重量％を上記第１層（下層）上の中心
部へ試験的に略100mm直径の円形状にスクリーン印刷に
より２０μｍ厚に均一に施釉した。
これを、酸化雰囲気のローラハースキルン中で1200℃で
３７分間釉焼したところ、第１図に示す表面模様を有す
る窯変模様を得た。同図を参照して、２として示す第１
層（下層）の下釉薬部は一様な前記白釉薬で占められ、
また、３として示す第２層（上層）の窯変模様部は薄青
色で、独特の色調を呈し、その中に無数の割れ目４を有
するものであった。このタイル中央部へ試験的に円形状
に施した窯変模様部３は下釉薬部１との密着性は良く、
しかも、割れ目４の部分は剥離する可能性は全くなく、
表面も極めてスムーズで焼成した釉薬模様部分としては
完全なものであった。
３７分間釉焼したところ、第１図に示す表面模様を有す
る窯変模様を得た。同図を参照して、２として示す第１
層（下層）の下釉薬部は一様な前記白釉薬で占められ、
また、３として示す第２層（上層）の窯変模様部は薄青
色で、独特の色調を呈し、その中に無数の割れ目４を有
するものであった。このタイル中央部へ試験的に円形状
に施した窯変模様部３は下釉薬部１との密着性は良く、
しかも、割れ目４の部分は剥離する可能性は全くなく、
表面も極めてスムーズで焼成した釉薬模様部分としては
完全なものであった。
本発明により以下の効果を奏することができる。
(1)割れ及び切れ目等が、表面だけでなく深い位置まで
到達すると共に、全体に均一に形成され、所望の綺麗な
筋模様の現出が可能となる。
到達すると共に、全体に均一に形成され、所望の綺麗な
筋模様の現出が可能となる。
(2)形成された模様は、割れ目、切れ目などの筋模様や
斑点模様を積極的に形成したもので、それ自体、従来の
工業的な窯業製品にない新規な窯変調模様の製品を得る
ことができる。
斑点模様を積極的に形成したもので、それ自体、従来の
工業的な窯業製品にない新規な窯変調模様の製品を得る
ことができる。
(3)焼成過程での物理的・化学的反応を利用するため
に、薄いインク・釉層でも所望の窯変調の模様の製品が
得られると共に、迅速焼成が可能となる。
に、薄いインク・釉層でも所望の窯変調の模様の製品が
得られると共に、迅速焼成が可能となる。
(4)インク・釉層でも、斑点模様や筋模様等の窯変調の
パターンデザインを得ることができる。
パターンデザインを得ることができる。
第１図は、本発明の実施例による方法をタイル素地上に
試験的に施して、形成された表面模様の一例を示す。 １：タイル ２：第１層（下層）の下釉薬部 ３：第２層（上層）の窯変模様部 ４：無数の割れ目
試験的に施して、形成された表面模様の一例を示す。 １：タイル ２：第１層（下層）の下釉薬部 ３：第２層（上層）の窯変模様部 ４：無数の割れ目
Claims (1)
- 【請求項１】軟化屈伏点が90℃以上、及び熱膨張係数が
0.2×10-6cm／cm／℃以上異なる成分の釉薬または無機
顔料もしくは金属酸化物などの着色剤を、それぞれ重ね
合わせて施した後に、焼成することを特徴とする窯業製
品表面の窯変装飾生成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2095255A JPH0647510B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 窯業製品表面の窯変装飾生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2095255A JPH0647510B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 窯業製品表面の窯変装飾生成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03293464A JPH03293464A (ja) | 1991-12-25 |
| JPH0647510B2 true JPH0647510B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=14132655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2095255A Expired - Lifetime JPH0647510B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 窯業製品表面の窯変装飾生成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647510B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101280931B1 (ko) * | 2012-09-21 | 2013-07-01 | (주)에릭스 | 하면, 측면 및 내면의 세가지 부위별 색상이 다른 요변 도자기의 제조방법과 이를 이용한 요변 도자기 및 이를 이용한 결착식 밀폐 용기 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4520753B2 (ja) * | 2004-02-13 | 2010-08-11 | 建比古 山下 | 蓄光陶磁器の製造方法 |
| JP5374212B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-12-25 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 窯変調転写紙および窯変調模様を有する陶磁器 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4051587A (en) * | 1976-08-02 | 1977-10-04 | Varco International, Inc. | Pile handling apparatus and methods |
| JPS578075A (en) * | 1980-06-16 | 1982-01-16 | Sintokogio Ltd | Sealing apparatus for use with floor grinding shot blast machine |
| JPS6342136U (ja) * | 1986-09-06 | 1988-03-19 | ||
| JPS6342137U (ja) * | 1986-09-06 | 1988-03-19 | ||
| JPH07108565B2 (ja) * | 1987-07-21 | 1995-11-22 | ウシオ電機株式会社 | 紫外線照射装置 |
-
1990
- 1990-04-10 JP JP2095255A patent/JPH0647510B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101280931B1 (ko) * | 2012-09-21 | 2013-07-01 | (주)에릭스 | 하면, 측면 및 내면의 세가지 부위별 색상이 다른 요변 도자기의 제조방법과 이를 이용한 요변 도자기 및 이를 이용한 결착식 밀폐 용기 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03293464A (ja) | 1991-12-25 |
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