JP2628251B2 - 加飾建材及び加飾用シート状釉薬 - Google Patents
加飾建材及び加飾用シート状釉薬Info
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- JP2628251B2 JP2628251B2 JP34799791A JP34799791A JP2628251B2 JP 2628251 B2 JP2628251 B2 JP 2628251B2 JP 34799791 A JP34799791 A JP 34799791A JP 34799791 A JP34799791 A JP 34799791A JP 2628251 B2 JP2628251 B2 JP 2628251B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、立体感のある加飾表
面を形成した建材及び加飾用の釉薬に関するものであ
る。
面を形成した建材及び加飾用の釉薬に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、タイル,セメント板
等の表面を加飾する場合、図2に断面図で示すように、
タイル等の素地Aの表面に釉薬を被着させて下釉層11
を形成させ、この下釉層11の表面にスクリーン印刷等
の方法によりプリント模様13を形成させ、さらにプリ
ント模様13の表面に釉薬を被着させて上釉層12を形
成させ、下釉層11と上釉層12間にプリント模様13
を埋設させて素地Aの表面を加飾しており、このような
加飾方法ではプリント模様13をスクリーン印刷等によ
り多色印刷する際に、行程が多くなり、加飾作業が複雑
になるとともに、プリント模様13は素地Aの表面に対
し平行状に形成されるものであるため、深み感,立体感
に乏しい加飾表面となってしまうという問題点があっ
た。
等の表面を加飾する場合、図2に断面図で示すように、
タイル等の素地Aの表面に釉薬を被着させて下釉層11
を形成させ、この下釉層11の表面にスクリーン印刷等
の方法によりプリント模様13を形成させ、さらにプリ
ント模様13の表面に釉薬を被着させて上釉層12を形
成させ、下釉層11と上釉層12間にプリント模様13
を埋設させて素地Aの表面を加飾しており、このような
加飾方法ではプリント模様13をスクリーン印刷等によ
り多色印刷する際に、行程が多くなり、加飾作業が複雑
になるとともに、プリント模様13は素地Aの表面に対
し平行状に形成されるものであるため、深み感,立体感
に乏しい加飾表面となってしまうという問題点があっ
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、作業性が良好で、且
つ、深み感,立体感を呈する加飾表面を有する建材を提
供せんことを目的とし、その第1の要旨は、タイル,セ
メント板等の素地上に、粒状,シート状等の加飾材を混
入してシート状に形成した釉薬を載せ、焼き上げて表面
を加飾したことである。また、第2の要旨は、タイル,
セメント板等の素地上に、粒状,シート状等の加飾材を
混入した粉末の釉薬をプレス等にて層状に被着させ、焼
き上げ表面を加飾したことである。また、第3の要旨
は、タイル等の建材の表面を加飾する釉薬であって、該
釉薬は、ベースとなる釉薬層内に粒状,シート状等の加
飾材が混入されてシート状に形成されていることであ
る。
点に鑑み案出したものであって、作業性が良好で、且
つ、深み感,立体感を呈する加飾表面を有する建材を提
供せんことを目的とし、その第1の要旨は、タイル,セ
メント板等の素地上に、粒状,シート状等の加飾材を混
入してシート状に形成した釉薬を載せ、焼き上げて表面
を加飾したことである。また、第2の要旨は、タイル,
セメント板等の素地上に、粒状,シート状等の加飾材を
混入した粉末の釉薬をプレス等にて層状に被着させ、焼
き上げ表面を加飾したことである。また、第3の要旨
は、タイル等の建材の表面を加飾する釉薬であって、該
釉薬は、ベースとなる釉薬層内に粒状,シート状等の加
飾材が混入されてシート状に形成されていることであ
る。
【0004】
【作用】前記第1の要旨において、予め粒状,シート状
等の加飾材を混入してシート状に形成し、乾燥させた釉
薬を用意し、これをタイル等の素地上にのせて焼き上げ
ることにより、素地の表面に釉薬が溶着し、加飾材は釉
薬層内に立体的に分散された状態となり、加飾材により
立体感,深み感のある加飾層が形成される。また、第2
の要旨において、タイル等の素地の表面に、加飾材を混
入した粉末の釉薬をプレス等にて層状に被着させてお
き、これを焼き上げることにより、素地表面に立体的に
加飾材の混入した釉薬層が形成されて、立体感のある加
飾層が得られる。また、第3の要旨において、予め粒
状,シート状等の加飾材を混入させてシート状の釉薬と
しておけば、この釉薬を素地の表面にのせて焼き上げる
ことにより、深み感,立体感のある加飾層を素地表面に
形成させることができ、良好な加飾建材を得ることがで
きる。
等の加飾材を混入してシート状に形成し、乾燥させた釉
薬を用意し、これをタイル等の素地上にのせて焼き上げ
ることにより、素地の表面に釉薬が溶着し、加飾材は釉
薬層内に立体的に分散された状態となり、加飾材により
立体感,深み感のある加飾層が形成される。また、第2
の要旨において、タイル等の素地の表面に、加飾材を混
入した粉末の釉薬をプレス等にて層状に被着させてお
き、これを焼き上げることにより、素地表面に立体的に
加飾材の混入した釉薬層が形成されて、立体感のある加
飾層が得られる。また、第3の要旨において、予め粒
状,シート状等の加飾材を混入させてシート状の釉薬と
しておけば、この釉薬を素地の表面にのせて焼き上げる
ことにより、深み感,立体感のある加飾層を素地表面に
形成させることができ、良好な加飾建材を得ることがで
きる。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、加飾建材の断面構成図であり、この加飾
建材は、素地Aの表面に立体感のある加飾層を形成した
ものであり、素地Aは、例えば、タイル,セメント板等
からなり、この素地Aの表面に、シート状に予め形成し
たシート状釉薬1をのせ、800℃〜1300℃程度の
温度で焼き上げて素地Aの表面にシート状釉薬1を溶着
させ加飾層を形成したものであり、シート状釉薬1の内
部には、任意の形に切断したシート状の加飾材2および
粒状の加飾材3が混入されたものとなっており、これら
のシート状及び粒状の加飾材2,3は、シート状釉薬1
を形成する際に、粉末又は泥漿状のベース釉4内に予め
混入させ、ベース釉4とともに乾燥等したものである。
このように予め加飾材2,3を混入させてシート状に乾
燥させたシート状釉薬1を、素地Aの表面にのせて焼き
上げることにより、素地Aの表面に良好な加飾層を形成
することができ、加飾材2,3は、上下左右方向に立体
的にベース釉4内に点在した状態であるため、従来のよ
うな平面的な加飾ではなく、加飾材2,3が点在した立
体感のある加飾層とすることができ、特にベース釉4を
透明感のあるものにしておけば、加飾材2,3の立体感
が強調され、深み感のある加飾層を得ることができる。
する。図1は、加飾建材の断面構成図であり、この加飾
建材は、素地Aの表面に立体感のある加飾層を形成した
ものであり、素地Aは、例えば、タイル,セメント板等
からなり、この素地Aの表面に、シート状に予め形成し
たシート状釉薬1をのせ、800℃〜1300℃程度の
温度で焼き上げて素地Aの表面にシート状釉薬1を溶着
させ加飾層を形成したものであり、シート状釉薬1の内
部には、任意の形に切断したシート状の加飾材2および
粒状の加飾材3が混入されたものとなっており、これら
のシート状及び粒状の加飾材2,3は、シート状釉薬1
を形成する際に、粉末又は泥漿状のベース釉4内に予め
混入させ、ベース釉4とともに乾燥等したものである。
このように予め加飾材2,3を混入させてシート状に乾
燥させたシート状釉薬1を、素地Aの表面にのせて焼き
上げることにより、素地Aの表面に良好な加飾層を形成
することができ、加飾材2,3は、上下左右方向に立体
的にベース釉4内に点在した状態であるため、従来のよ
うな平面的な加飾ではなく、加飾材2,3が点在した立
体感のある加飾層とすることができ、特にベース釉4を
透明感のあるものにしておけば、加飾材2,3の立体感
が強調され、深み感のある加飾層を得ることができる。
【0006】なお、前記加飾材2,3は、シート状,粒
状等の他、球状,フレーク状等であっても良く、又、加
飾材2,3は、酸化珪素,アルミナを主成分とする釉薬
で形成しても、その他顔料等で形成したものであって
も、ガラス等で形成したものであっても良い。
状等の他、球状,フレーク状等であっても良く、又、加
飾材2,3は、酸化珪素,アルミナを主成分とする釉薬
で形成しても、その他顔料等で形成したものであって
も、ガラス等で形成したものであっても良い。
【0007】このように、あらかじめシート状に乾燥し
たシート状釉薬1を用いることにより、素地A表面への
加飾が容易なものとなり、又、作業行程も従来に比べて
極めて少なくなり、製造コストが低減される。
たシート状釉薬1を用いることにより、素地A表面への
加飾が容易なものとなり、又、作業行程も従来に比べて
極めて少なくなり、製造コストが低減される。
【0008】なお、別体で乾燥させて形成したシート状
釉薬1を用いる他に、素地Aの表面に、粉末のベース釉
4に加飾材2,3を混入させたものをプレスして圧着さ
せ、その後に焼き上げて、素地Aの表面に加飾材2,3
が立体的に点在する加飾層を形成することもでき、この
場合には、型枠内に、加飾材2,3を混入させたベース
釉4を先に入れ、その後に素地Aを入れてプレスする
か、又は、素地Aを先に型枠内に入れ、その後に表面に
加飾材2,3を混入したベース釉4を入れプレスする
か、どちらの方法であっても良い。
釉薬1を用いる他に、素地Aの表面に、粉末のベース釉
4に加飾材2,3を混入させたものをプレスして圧着さ
せ、その後に焼き上げて、素地Aの表面に加飾材2,3
が立体的に点在する加飾層を形成することもでき、この
場合には、型枠内に、加飾材2,3を混入させたベース
釉4を先に入れ、その後に素地Aを入れてプレスする
か、又は、素地Aを先に型枠内に入れ、その後に表面に
加飾材2,3を混入したベース釉4を入れプレスする
か、どちらの方法であっても良い。
【0009】
【発明の効果】本発明の加飾建材はタイル,セメント板
等の素地上に、粒状,シート状等の加飾材を混入してシ
ート状に形成した釉薬を載せ、焼き上げて表面を加飾し
たことにより、素地の表面にシート状にあらかじめ形成
した釉薬をのせて容易に素地の表面を加飾することがで
き、加飾作業が極めて容易なものとなる。又、あらかじ
め釉薬内には粒状,シート等の加飾材が混入されている
ため、これらの加飾材が立体的に釉薬層内に点在し、深
み感,立体感のある加飾層を得ることができる効果を有
する。又、タイル,セメント板等の素地上に、粒状,シ
ート状等の加飾材を混入した粉末の釉薬をプレス等にて
層状に被着させ、焼き上げ表面を加飾したことにより、
素地の表面に加飾材の点在する立体的な加飾層を良好に
形成させることができる。又、タイル等の建材の表面を
加飾する釉薬であって、該釉薬は、ベースとなる釉薬層
内に粒状,シート状等の加飾材が混入されてシート状に
形成されていることにより、このようにシート状に形成
した釉薬を、タイル等の建材の表面に載せ、焼き上げて
素地の表面に溶着させ、素地の表面を加飾材が立体的に
点在する立体感のある加飾層とし得る効果を有する。
等の素地上に、粒状,シート状等の加飾材を混入してシ
ート状に形成した釉薬を載せ、焼き上げて表面を加飾し
たことにより、素地の表面にシート状にあらかじめ形成
した釉薬をのせて容易に素地の表面を加飾することがで
き、加飾作業が極めて容易なものとなる。又、あらかじ
め釉薬内には粒状,シート等の加飾材が混入されている
ため、これらの加飾材が立体的に釉薬層内に点在し、深
み感,立体感のある加飾層を得ることができる効果を有
する。又、タイル,セメント板等の素地上に、粒状,シ
ート状等の加飾材を混入した粉末の釉薬をプレス等にて
層状に被着させ、焼き上げ表面を加飾したことにより、
素地の表面に加飾材の点在する立体的な加飾層を良好に
形成させることができる。又、タイル等の建材の表面を
加飾する釉薬であって、該釉薬は、ベースとなる釉薬層
内に粒状,シート状等の加飾材が混入されてシート状に
形成されていることにより、このようにシート状に形成
した釉薬を、タイル等の建材の表面に載せ、焼き上げて
素地の表面に溶着させ、素地の表面を加飾材が立体的に
点在する立体感のある加飾層とし得る効果を有する。
【図1】表面に立体感のある加飾層を形成させた加飾建
材の断面構成図である。
材の断面構成図である。
【図2】従来の加飾層を形成させた加飾建材の断面構成
図である。
図である。
A 素地 1 シート状釉薬 2 シート状加飾材 3 粒状加飾材 4 ベース釉
Claims (3)
- 【請求項1】 タイル,セメント板等の素地上に、粒
状,シート状等の加飾材を混入してシート状に形成した
釉薬を載せ、焼き上げて表面を加飾したことを特徴とす
る加飾建材。 - 【請求項2】 タイル,セメント板等の素地上に、粒
状,シート状等の加飾材を混入した粉末の釉薬をプレス
等にて層状に被着させ、焼き上げて表面を加飾したこと
を特徴とする加飾建材。 - 【請求項3】 タイル等の建材の表面を加飾する釉薬で
あって、該釉薬は、ベースとなる釉薬層内に粒状,シー
ト状等の加飾材が混入されてシート状に形成されている
ことを特徴とする加飾用シート状釉薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34799791A JP2628251B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 加飾建材及び加飾用シート状釉薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34799791A JP2628251B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 加飾建材及び加飾用シート状釉薬 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148060A JPH05148060A (ja) | 1993-06-15 |
JP2628251B2 true JP2628251B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=18394044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34799791A Expired - Fee Related JP2628251B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 加飾建材及び加飾用シート状釉薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2628251B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP34799791A patent/JP2628251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05148060A (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |