JP2734762B2 - テープレコーダ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ステレオヘッドホンによって聴取可能なテ
ープレコーダに関するものである。

従来の技術 近年この種テープレコーダはオートリバース機能のつ
いたものが盛んに使用されており、リモートコントロー
ルで早送りや巻き戻し等の種々のテープ走行を行うこと
が一般に行なわれている。また、例えば特開平１−1406
38号公報にはリモートコントロールで早送りや巻き戻し
等の種々のテープ走行を行う場合にテープの早送りや巻
き戻し等の動作状態を確認できる確認音を発生するもの
が公知となっている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成においてはリモートコン
トロールのスイッチによってオートリバース機能を働か
せて、テープ走行をフォワード方向からリバース方向
に、またはリバース方向からフォワード方向に切り換え
るという動作を何度か行いながらテープを再生すると、
操作者はテープがフォワード方向かリバース方向かのど
ちらの方向に走行中であるかということが分からなくな
ってしまうという問題点を有していた。特に走行方向の
確認を確実にしようとすると、実際にカセットのリール
がどちらに回転しているかを目で確かめなければならな
いという問題点を有していた。

課題を解決するための手段 上記従来の問題を解決するために本発明のテープレコ
ーダは、動作モードの切換え操作を行う操作釦スイッチ
と、前記操作釦スイッチの操作に応じてテープメカニズ
ムの動作指令を行う制御手段と、前記操作釦スイッチの
操作に応じてその操作の確認信号を発信する発信手段
と、テープメカニズムの動作がフォワード方向かリバー
ス方向かを記憶する走行方向記憶手段と、前記走行方向
記憶手段の出力によって前記発信手段の信号をヘッドホ
ンの左右どちらのスピーカに出力するかを判定して出力
する判定手段とを備え、前記操作釦スイッチの操作時に
テープメカニズムの走行方向に対応して左又は右のスピ
ーカに確認信号を発信するように構成したことを特徴と
するものである。

作用 上記のような構成によれば、操作釦スイッチを操作し
たときのテープ走行に対応して左または右のスピーカに
確認信号を発信するので、テープ走行方向を何回切り換
えてもスピーカの確認信号をスピーカから聴くことによ
って容易かつ確実にテープ走行方向を知ることができ
る。

実施例 以下本発明の実施例のテープレコーダについて、図面
をを参照しながら詳細に説明する。

第１図は本発明の実施例のテープレコーダの構成を示
すブロック図である。第１図において１は左または右ス
ピーカ駆動用のパワーアンプ、２は操作釦スイッチ３を
有したリモートコントロールユニット、４はリモートコ
ントロールユニット２の音響出力信号を音に変換するイ
ンナーイヤータイプヘッドホンにおけるスピーカ、５は
操作釦スイッチ３の種々の出力信号を入力信号とし、こ
の出力信号に応じた出力信号を発生する制御手段、６は
制御手段５の出力が入力されたことを検知して確認信号
を発生する発信手段、７は制御手段５の種々の出力信号
に対応したテープ走行方向の情報を記憶して新たな情報
が入るまで現在の情報を出力し続ける記憶手段、８は記
憶手段７の出力信号が入力されてこの出力信号に対応し
て左または右のスピーカに発信手段６の発信音を出力す
る判定手段、９、10は制御手段５によってテープの走行
の停止や再生を行うモータ、及びソレノイドである。

以上のように構成された本発明の実施例のテープレコ
ーダについて以下その動作について説明する。

第２図は本発明の実施例のテープレコーダの動作を示
すフローチャート図である。第１図及び第２図におい
て、停止状態（ブロック11）から操作釦スイッチ３を短
い時間ｔだけ押すとブロック12において操作釦スイッチ
３による信号は再生指令信号と判別され、記憶手段７の
出力と同じ方向の再生状態となる。（ブロック14）次に
再生状態から操作釦スイッチ３を長い時間Ｔだけ押すと
ブロック20及びブロック12において操作釦スイッチ３に
よる信号は反転指令信号と判別され、制御手段５はこの
反転指令信号の入力により発信手段６及び記憶手段７に
出力信号を送る。ここで発信手段６は判定手段８に発信
音を出力して、記憶手段７は現在とは逆方向の走行情報
を記憶し、かつその情報を判定手段８に送る。判定手段
８はブロック15において記憶手段７の現在の走行方向を
判別し、ブロック16において発信手段６から出力された
発信音を右のスピーカに出力した後、左のスピーカに出
力する。その後、制御手段５の出力によってモータ９及
びソレノイド10によるテープ走行メカニズム（図示せ
ず）の駆動がリバース方向の走行となる。（ブロック1
8） 次に操作釦スイッチ３を長い時間Ｔだけ押すとブロッ
ク20においてリバース指令信号と判別され再びブロック
12に戻る。ここでもし操作釦スイッチ３を短い時間だけ
押したときは停止指令信号と判別され、制御手段５の出
力が発信手段６に供給される。ブロック21では現在の走
行方向を判別し、記憶手段７の走行方向の情報に基づい
て判定手段８がブロック23において左のスピーカから発
信手段６の発信音を発信した後ブロック11に戻り、走行
は停止する。

以上のように本実施例のテープレコーダによれば操作
釦スイッチ３による走行方向の切り換え時に走行方向が
フォワード方向からリバース方向へ切り換わるときは判
定手段８が右のスピーカの次に左のスピーカの発信音を
出力し、リバース方向からフォワード方向へ切り換わる
ときは判定手段８が左のスピーカの次に右のスピーカの
発信音を出力する。したがってテープの走行方向がどち
らであるかを操作者はテープを再生して音楽などを聴き
ながら発信音を聴くことによって判別できるので、どち
らの方向にテープが走行中であるかを実際に目で確認す
る必要はなく、きわめて容易かつ確実にテープの走行方
向が確認できる。

発明の効果 以上のように本発明は、動作モードの切換え操作を行
う操作釦スイッチと、この操作釦スイッチの操作に応じ
てテープメカニズムの動作指令を行う制御手段と、操作
釦スイッチの操作に応じてその操作確認信号を発信する
発信手段と、テープメカニズムの動作がフォワード方向
かリバース方向かを記憶する走行方向記憶手段と、この
走行方向記憶手段の出力によって発信手段の信号をヘッ
ドホンの左右どちらのスピーカに出力するかを判定して
出力する判定手段とを備え、操作釦スイッチの操作時に
テープメカニズムの走行方向に対応して左又は右のスピ
ーカに確認信号を発信するように構成したので、テープ
の走行方向の確認がきわめて容易かつ確実にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるテープレコーダの構成
を示すブロック図、第２図は本発明の構成のテープレコ
ーダの動作を示すフローチャート図である。 ３…操作釦スイッチ、４…スピーカ、５…制御手段、６
…発信手段、７…記憶手段、８…判定手段。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ステレオヘッドホンによって聴取可能なテ
   ープレコーダであって、動作モードの切換え操作を行う
   操作釦スイッチと、前記操作釦スイッチの操作に応じて
   テープメカニズムの動作指令を行う制御手段と、前記操
   作釦スイッチの操作に応じてその操作の確認信号を発信
   する発信手段と、テープメカニズムの動作がフォワード
   方向かリバース方向かを記憶する走行方向記憶手段と、
   前記走行方向記憶手段の出力によって前記発信手段の信
   号を判定して出力する判定手段とを備え、前記操作方向
   に対応して左又は右のスピーカに確認信号を発信するよ
   うにするとともに、テープメカニズムのフォワード／リ
   バースの切り換え時に、確認信号を右側スピーカから左
   側スピーカ又は左側スピーカから右側スピーカにそれぞ
   れ順次出力するように構成したテープレコーダ。
2. 【請求項２】操作釦スイッチを、ヘッドホンコードの中
   途に備えたリモコン装置に設けた請求項１記載のテープ
   レコーダ。
3. 【請求項３】操作釦スイッチは１つの釦スイッチで構成
   し、その操作回数又は時間によってテープレコーダ本体
   の制御手段を制御するように構成した請求項１又は請求
   項２記載のテープレコーダ。