JP2728214B2 - 感熱記録媒体 - Google Patents

感熱記録媒体

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JP2728214B2
JP2728214B2 JP1009944A JP994489A JP2728214B2 JP 2728214 B2 JP2728214 B2 JP 2728214B2 JP 1009944 A JP1009944 A JP 1009944A JP 994489 A JP994489 A JP 994489A JP 2728214 B2 JP2728214 B2 JP 2728214B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱記録媒体愛に関し、特に記録感度及び記
録安定性の良好な感熱記録媒体に関する。
本発明は、たとえばテレホンカード等のプリペイド磁
気カードの磁気記録内容に対応して数字等を印字して該
磁気記録内容を視認せしめる記録を行なうのに有効に適
用できる。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来、サーマルヘッドで記録紙を走査しながら該サー
マルヘッドの発熱素子を記録信号に応じて所望のタイミ
ングで発熱させて記録紙に情報を記録する記録方式とし
て、サーマルヘッドと普通記録紙との間に感熱インクリ
ボンを介在させ該インクリボンのインクを加熱溶融させ
て記録紙に対し所望パターンに転写して記録する熱転写
方式のものと、感熱記録紙を用い所望パターンに該感熱
記録紙を発色させて記録する感熱方式のものとの2つが
ある。
感熱方式は、記録紙に対しインクを付加して記録を行
なうものではなく記録紙自体の感熱発色層を発色させる
ものであるため記録後に外部から擦過力が作用しても記
録に対する悪影響が殆どないという利点があり、更にイ
ンクリボンが不要であるという利点がある。
しかしながら、上記従来の感熱方式では記録は感熱発
色層の化学変化に基づきなされ、該化学変化は可逆的で
あるので、記録動作後においても環境条件によっては該
記録が変化することがあり、記録の安定性が十分でない
という問題がある。
この様な問題を解決するものとして、上記の様な感熱
発色層を有する記録紙ではなく、金属薄膜層と該薄膜層
に接して設けられた感熱軟化層とコントラスト付与層と
を有する記録媒体を用い、該記録媒体をサーマルヘッド
で走査しながら各発熱素子を適時発熱させて所望位置の
金属薄膜層を加熱溶融させ、軟化した上記感熱軟化層中
に細粒状に分散させることにより、上記所望位置とそれ
以外の位置とで金属薄膜層とコントラスト付与層との視
覚的コントラストを生ぜしめて記録する新たな感熱記録
方式が提案されている。
しかしながら、この方式は金属薄膜層を溶融させる必
要があるので、十分に良好な記録のためには大きな熱量
が必要であり、即ち記録感度が十分ではないという難点
がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、記
録感度及び記録安定性の良好な感熱記録媒体を提供する
ことを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の如き目的は、 金属薄膜層と、該金属薄膜層に接して設けられた感熱
軟化層と、該感熱軟化層または上記金属薄膜層に接して
設けられ上記金属薄膜層に対し視覚的コントラストを有
するコントラスト付与層と、上記金属薄膜層に関し上記
コントラスト付与層と反対側において上記感熱軟化層ま
たは上記金属薄膜層に接して設けられた感熱発色層とを
備えていることを特徴とする、感熱記録媒体、 により達成される。
本発明においては、 コントラスト付与層が基材上に該基材に接して設けられ
ているものとすることができ、 コントラスト付与層が磁気記録層を兼ねているものと
することができ、 金属薄膜層に関しコントラスト付与層と反対側の表面
に保護層が設けられているものとすることができ、 コントラスト付与層が感熱軟化層のうちの1つを兼ね
ているものとすることができ、 感熱発色層がロイコ染料と酸性顕色剤とバインダー樹
脂とを含んでなるものとすることができる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説
明する。
第1図は本発明の感熱記録媒体の第1の実施例を示す
概略部分断面図である。
第1図において、基材2の表面(上側の面)上にコン
トラスト付与層4が形成されており、該コントラスト付
与層上に感熱軟化層6が形成されており、該感熱軟化層
上に金属薄膜層8が形成されており、該金属薄膜層上に
感熱発色層10が形成されており、該感熱発色層上に保護
層12が形成されている。
上記基材2としては、たとえばポリエチレンテレフタ
レート、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル及びポリカーボ
ネート等の合成樹脂シートや、合成紙等を用いることが
できる。該基材2はたとえばカード状その他の適宜の形
状を有することができる。
上記コントラスト付与層4は上記金属薄膜層8に対し
視覚的コントラストを有するものであればよく、一般に
金属薄膜層8は白色がかった色彩であるので、コントラ
スト付与層4は黒色その他の濃い色彩であるのが好まし
い。この様なコントラスト付与層4としては、たとえば
所望の色彩の顔料や染料をバインダー樹脂たとえばポリ
エステル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂またはそれらの混合樹脂に混入してな
るものを用いることができる。該コントラスト付与層4
の厚さはたとえば20μm以下であり、好ましくは1〜15
μm程度である。
上記感熱軟化層6は金属薄膜層8の書込み記録特性を
向上(増感作用)させ、該書込み時に軟化して、溶融金
属薄膜層構成材料を細粒化して分散受容するために設け
られ、この様な感熱材料としては、たとえばセラック、
ロジン、テルペン樹脂等の低融点天然樹脂、更にはニト
ロセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリブチラール系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂、あるいはこ
れらの組合せたものを主成分とし、これに必要に応じて
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
合成酸化ワックス、モンタンワックス、フィッシャート
ロプシュワックス、低分子ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス誘導体、モンタンワックス誘導体、マイ
クロクリスタリンワックス誘導体等のワックスや、ステ
アリン酸、ステアリン酸塩等を低粘度化添加剤として添
加したものを用いることができる。該低粘度化添加剤は
微粒子の形態のものは主成分に分散して用い、固形のも
のは溶剤に溶解したり加熱により溶融したりして主成分
と混合または相溶させて用いる。該感熱軟化層6の厚さ
はたとえば10μm以下であり、好ましくは0.5〜5μm
程度である。該感熱軟化層6には、その上に金属薄膜層
8を形成する際(真空蒸着等)の加熱に耐え得る耐熱性
を付与しておく必要がある。
上記金属薄膜層8は上記コントラスト付与層4を隠蔽
しており、書込み記録膜として用いられ、この様な金属
材料としては、たとえばSn,Bi,Se,Te,Zn,Pb,In,Cd,Tl等
の低融点金属やこれらを含む低融点合金たとえばPb−Sn
やBi−Sn等を用いることができる。該金属薄膜層8の厚
さはたとえば100〜2000Å程度であり、好ましくは300〜
1500Å程度である。
上記感熱発色層10としては、ロイコ染料、酸性顕色剤
及びバインダー樹脂を含むものを用いることができる。
上記感熱発色層10におけるロイコ染料としては、クリ
スタルバイオレットラクトン、マラカイトグリーンラク
トン等のトリフェニルメタン系のもの、1,2−ベンゾ−
6−ジエチルアミノフルオラン等のフルオラン系のも
の、N−ベンゾイルオーラミン等のオーラミン系のも
の、その他フェノチアジン系のもの、スピロピラン系の
もの等を用いることができる。
上記感熱発色層10における酸性顕色剤としては、フェ
ノール性水酸基を有する化合物即ちフェノール性化合物
を用いることができる。この様なものとして、たとえば
フェノール、o−クレゾール、p−クレゾール、p−エ
チルフェノール、t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール、ノニルフェノール、
ドデシルフェノール、スチレン化フェノール、2,2′−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、α−ナフトール、β−ナフトール、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、グアヤコール、オイゲノール、
p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、o−ク
ロロフェノール、o−ブロモフェノール、2,4,6−トリ
クロロフェノール、o−フェニルフェノール、p−フェ
ニルフェノール、p−(p−クロロフェニル)フェノー
ル、o−(o−クロロフェニル)フェノール、サリチル
酸、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プ
ロピル、p−オキシ安息香酸オクチル、p−オキシ安息
香酸ドデシル、カテコール、ヒドロキノン、レゾルシ
ン、3−メチルカテコール、3−イソプロピルカテコー
ル、p−t−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−ブチル
ヒドロキノン、4,4′−メチレンジフェノール、ビスフ
ェノールA、1,2−ジオキシナフタレン、2,3−ジオキシ
ナフタレン、クロロカテコール、ブロモカテコール、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、フェノールフタレイ
ン、o−クレゾールフタレイン、プロトカテキュー酸メ
チル、プロトカテキュー酸エチル、プロトカテキュー酸
プロピル、プロトカテキュー酸オクチル、プロトカテキ
ュー酸ドデシル、ピロガロール、オキシヒドロキノン、
フロログルシン、2,4,6−トリオキシメチルベンセン、
2,3,4−トリオキシエチルベンゼン、没食子酸メチル、
没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、
没食子酸ヘキシル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシ
ル、没食子酸セチル、没食子酸ステアリル、2,3,5−ト
リオキシナフタレン、タンニン酸、フェノール脂肪等を
あげることができる。
上記感熱発色層10におけるバインダー樹脂としては、
アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、キシ
レン樹脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂、ビニルトル
エン樹脂、テルペン樹脂、ビニルトリエン/ブタジエン
共重合体樹脂、ビニルトルエン/アクリレート共重合体
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、メチルセルロース樹
脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、カルボキシメチ
ルセルロース樹脂、メチルビニルエーテル/無水マレイ
ン酸共重合体樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ゼラチン、ア
ラビアゴム等を使用することができる。
感熱発色層中において、ロイコ染料と酸性顕色剤との
比はたとえば1:0.5〜1:3(当量)であり、バインダー樹
脂と(ロイコ染料+酸性顕色剤)との比はたとえば1:0.
1〜1:3(重量)である。
上記感熱発色層10の厚さは、たとえば15μ以下であ
り、好ましくは2〜10μm程度である。
上記保護層12としては、たとえばセルロース系樹脂、
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂、
アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等
の耐熱性及び対摩耗性のあるものを用いることができ
る。これら樹脂には、可塑剤としてフタル酸エステル、
脂肪酸エステル、正リン酸エステル等を添加することが
でき、また滑性を付与するものとして低分子ポリエチレ
ン、オレイルアマイド、ステアリルアマイド、シリコー
ン等を添加することができる。更に、アクリル系、エポ
キシ系、ポリエステル系等の紫外線硬化型樹脂や電子線
硬化型樹脂を用いることができる。該保護層12の厚さは
たとえば10μm以下であり、好ましくは1〜5μm程度
である。
第2図は本発明の感熱記録媒体の第2の実施例を示す
概略部分断面図である。本図において、上記第1図にお
けると同様の部材には同一の符号が付されている。
第2図の実施例において、6aはコントラスト付与層を
兼ねる感熱軟化層である。該感熱軟化層6aとしては、上
記第1実施例の感熱軟化層6中に所望の色彩の顔料や染
料を混入したものを用いることができる。該感熱軟化層
6aの厚さはたとえな20μm以下であり、好ましくは2〜
15μm程度である。
第3図は本発明の感熱記録媒体の第3の実施例を示す
概略部分断面図である。本図において、上記第1図にお
けると同様の部材には同一の符号が付されている。
第3図の実施例において、14は6と同様な感熱軟化層
である。該感熱軟化層14の厚さはたとえば10μm以下で
あり、好ましくは0.5〜5μm程度である。
第4図は本発明の感熱記録媒体の第4の実施例を示す
概略部分断面図である。本図において、上記第1図にお
けると同様の部材には同一の符号が付されている。
第4図の実施例において、16はコントラスト付与層を
兼ねる磁気記録層である。
該磁気記録層16としては、従来磁気記録媒体において
磁気記録層として一般に用いられているものを用いるこ
とができる。たとえば、磁性材料として粒径10μm以下
好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、Sr−フェラ
イト、Co被着γ−Fe2O3、γ−Fe2O3、針状鉄粉、CrO2
用い、バインダー樹脂として一般に用いられるポリエス
テル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂またはそれらの混合樹脂を用いることがで
きる。バインダー樹脂と磁性材料との混合比は基材との
接着性や塗膜強度や磁気ヘッドによる検出電圧等を考慮
して適宜設定され、たとえば重量比で1/1〜1/10の範囲
が可能であり、好ましくは1/2〜1/8が適当である。該磁
気記録層の厚さはたとえば10〜15μm程度である。
第5図は上記本発明による感熱記録媒体への記録の実
施例の概略部分断面図である。ここでは、上記第1図の
実施例の感熱記録媒体が用いられている。
第5図に示される様に、保護層10に対し上方からサー
マルヘッドHを接触させながら矢印方向に走査し、適時
該ヘッドHの発熱素子を発熱させると、該発熱により感
熱発色層10が発色し、感熱軟化層6が軟化し、金属薄膜
層8が溶融し、該金属薄膜層8は薄いので溶融時に感熱
軟化層6内で表面張力により細粒状となって分散する。
この様にして金属薄膜層構成材料が分散した部分では該
金属薄膜層8が破壊された状態となり、ヘッドHが通り
過ぎた後にこの状態で感熱軟化層6が固化し記録の固定
化がなされる。
この感熱記録に際し、上記ヘッドHの発熱による加熱
を受けなかった部分では感熱発色層10は発色せず且つ金
属薄膜層8がそのまま残っており、この部分では金属薄
膜層8の白っぽい色彩とその上の未発色感熱発色層0の
白っぽい色彩とを混合した白色系の色彩を呈する。これ
に対し、上記ヘッド発熱により加熱された部分は感熱発
色層10が濃い色彩に発色し且つ金属薄膜層8が破壊され
ており、結局この部分は発色した感熱発色層10の濃い色
彩とコントラスト付与層4の黒っぽい色彩とを混合した
黒色系の色彩を呈する。かくして、十分なコントラスト
で可視パターン(情報)が形成される。尚、上記ヘッド
発熱により加熱された部分の感熱軟化層6には分散した
金属細粒が存在するが、その量は少ないので目視には支
障がない。
この様にして得られた記録は、経時変化により感熱発
色層10の発色がたい色しても、該たい色を補ってコント
ラスト付与層4の色彩が混合された色彩を呈し、全体的
には記録のコントラストは殆ど低下せず、従って記録の
経時変化は殆どない。
尚、本発明の感熱記録媒体への記録においては、サー
マルヘッドHの発熱温度は、上記金属薄膜層8の所定領
域(記録信号に対応する領域)を完全に破壊する程度に
高くなくともよい。なぜならば、該所定領域に少しの金
属薄膜層8の残留があっても、記録当初は感熱発色層10
の色彩が濃いので記録コントラストに対する影響は殆ど
なく、また経時変化により感熱発色層10がある程度たい
色しても、該感熱発色層の色彩はある程度は残るので、
部分的な記録コントラストの低下はそれ程大きくはなら
ず、このため従来の金属薄膜層破壊型の感熱記録媒体に
同様な比較的低い温度で記録を行なった場合に比べて記
録品位は十分に良好である。
上記実施例では加熱手段としてサーマルヘッドHを用
いているが、加熱のための手段としては、同等の熱量を
供給し同様な金属薄膜層破壊の可能な他の適宜の手段を
用いることができる。
次に、本発明による感熱記録媒体を製造した具体例を
以下に示す。ここでは、上記第4図の実施例の感熱記録
媒体を製造した。
先ず、厚さ188μmの白色のポリエチレンテレフタレ
ートフィルム[東レ(株)製E−24]2の片面にBa−フ
ェライトを磁性材料とする厚さ12μm、残留磁化1.5Mx/
cm、抗磁力2800Oe、角型比0.85の磁気記録層16の形成さ
れている磁気シートを用意した。
次に、上記磁気記録層16上に厚さ4μmの感熱軟化層
6を形成した。該感熱軟化層の形成に際し、 塩ビ・酢ビ・マレイン酸共重合体樹脂 [ユニオンカーバイド社製VMCH] ・・・・・20重量部 ベンゾグアナミンパウダー(平均粒径0.6μm) ・・・・・6重量部 メチルエチルケトン ・・・・・40重量部 トルエン ・・・・・40重量部 をボールミルで4時間混練して得た塗料100重量部に対
し、 硬化剤 [日本ポリウレタン(株)製コロネートL] ・・・・・0.25重量部 メチルエチルケトン ・・・・・25重量部 トルエン ・・・・・25重量部 を加え、十分に攪拌して得た塗料をバーコーター#14で
塗布し、100℃で1分間乾燥させた。
ここで、ベンゾグアナミンパウダーは感熱軟化層6の
表面を粗面化して該感熱軟化層上に形成される金属薄膜
層の金属光沢を減少させ白っぽい色彩にするためのもの
であり、この粗面化のためにはその他の適宜の微小粒子
(たとえば体質顔料等)を用いることができる。
次に、上記感熱軟化層6上に、真空度10-4Torr以下に
て蒸着速度約10Å/secで厚さ1000ÅのSn薄膜層8を蒸着
形成した。
次に、上記Sn薄膜層8上い、厚さ3μmの感熱発色層
10を形成した。該感熱発色層の形成に際し、 ロイコ染料 [日本化薬(株)製TG−11] ・・・・・13.5重量部 アルキッド樹脂 ・・・・・13.5重量部 キシレン ・・・・・63重量部 からなる発色剤用塗料配合と、 酸性顕色剤 [日本化薬(株)製TG−SA] ・・・・・13.5重量部 アルキッド樹脂 ・・・・・13.5重量部 キシレン ・・・・・63重量部 からなる顕色剤用塗料配合とを、別々にボールミルによ
り粉砕し分散させて予め発色剤と顕色剤とを粒径1μm
程度にまで小さくしておき、これらそれぞれ100重量部
と硬化剤[日本ポリウレタン(株)社製コロネートEH]
1.8重量部とを高速攪拌器で混合した後、バーコーター
#7で塗布し、50℃で30分散乾燥させた。
次に、上記感熱発色層10上に保護層12を形成した。該
保護層の形成に際し、 アルキッド樹脂 ・・・・・18重量部 ポレエチレンワックス ・・・・・2重量部 キシレン 80重量部 をボールミルで2時間攪拌しポリエチレンワックスを分
散させて得た塗料100重量部に硬化剤[日本ポリウレタ
ン(株)社製コロネートEH]1重量部を添加し、高速攪
拌器で十分に攪拌した後に、バーコーター#4で塗布
し、50℃で30分間乾燥させた。ここで、ポリエチレンワ
ックスは、磁気ヘッドとの摺接に絶えるための滑性を実
現し且つサーマルヘッドでの加熱時のスティッキングを
防止する作用をなす。
以上の様な、磁気記録媒体としても機能する感熱記録
媒体は、たとえばカード状となしプリペイドカードとし
て使用することができ、この場合には、感熱記録はカー
ドの使用記録(日付及び料金等)及び残高の明細の印字
に有効に適用される。即ち、使用のたびに磁気記録層に
記録されている残高金額を修正し、その詳細を該カード
の表面に感熱記録で印字することにより、利用者が常時
該カードの内容を知ることができる。
尚、この様な磁気記録媒体としての機能を良好に発揮
せしめるべく磁気ヘッドと磁気記録層との間隔を大きく
しないために、感熱軟化層6から保護層12までの厚さの
合計を10μm以下とするのが好ましい。
上記実施例において、基材2の下面に所望のデザイン
を印刷してもよい。また、保護層12上あるいは感熱発色
層10上に所望のデザインを印刷してもよく、この場合デ
ザインは上記感熱記録の可視パターンと協働して所望の
表示をなすものであってもよい。
[発明の効果] 以上の様な本発明の感熱記録媒体によれば、所望の記
録パターンに従い部分的に感熱発色層を発色させ且つ金
属薄膜層を物理的に破壊することにより該金属薄膜層及
び未発色の感熱発色層の混合色彩とコントラスト付与層
及び発色した感熱発色層の混合色彩とのコントラストと
して可視情報を記録できるので、記録感度及び記録安定
性の双方を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の感熱記録媒体を示す概略部分
断面図である。 第5図は本発明の感熱記録媒体への記録を説明するため
の概略部分断面図である。 2:基材、4:コントラスト付与層、 6,6a,14:感熱軟化層、 8:金属薄膜層、10:感熱発色層、 12:保護層、16:磁気記録層、 H:サーマルヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 忠英 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共 同印刷株式会社内 (72)発明者 藤田 実 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共 同印刷株式会社内 (72)発明者 中原 義彦 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共 同印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−28149(JP,A) 特開 平2−62289(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属薄膜層と、該金属薄膜層に接して設け
    られた感熱軟化層と、該感熱軟化層または上記金属薄膜
    層に接して設けられ上記金属薄膜層に対し視覚的コント
    ラストを有するコントラスト付与層と、上記金属薄膜層
    に関し上記コントラスト付与層と反対側において上記感
    熱軟化層または上記金属薄膜層に接して設けられた感熱
    発色層とを備えていることを特徴とする、感熱記録媒
    体。
  2. 【請求項2】コントラスト付与層が基材上に該基材に接
    して設けられている、請求項1に記載の感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】コントラスト付与層が磁気記録層を兼ねて
    いる、請求項1に記載の感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】金属薄膜層に関しコントラスト付与層と反
    対側の表面に保護層が設けられている、請求項1に記載
    の感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】コントラスト付与層が感熱軟化層のうちの
    1つを兼ねている、請求項1に記載の感熱記録媒体。
  6. 【請求項6】感熱発色層がロイコ染料と酸性顕色剤とバ
    インダー樹脂とを含んでなる、請求項1に記載の感熱記
    録媒体。
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