JP2593362Y2 - 被熱転写記録媒体 - Google Patents

被熱転写記録媒体

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JP2593362Y2 JP1993060397U JP6039793U JP2593362Y2 JP 2593362 Y2 JP2593362 Y2 JP 2593362Y2 JP 1993060397 U JP1993060397 U JP 1993060397U JP 6039793 U JP6039793 U JP 6039793U JP 2593362 Y2 JP2593362 Y2 JP 2593362Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本考案は、樹脂溶融型インキリボン
により転写印字が可能な受像層を備え、受像層上の一部
に捺印性を付与するための捺印層を設けた被熱転写記録
媒体であって、複数の鉄道会社の路線を経由する自動改
札用の乗車券あるいは定期券に好適に用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】近年鉄道等の改札の自動化に伴い、自動
改札システムが急速に導入され、現行使用されている乗
車券あるいは定期券も、これらの自動改札システムに対
応可能な被熱転写記録媒体へ移行しつつある。
【0003】従来、この種の被熱転写記録媒体は、多数
回の使用に耐える物理的強度が必要であることから、基
材としてポリエチレンテレフタレート(PET)製のシ
ートもしくはフィルムが用いられ、その基材の一方の面
(表面)には、所望の印字が可能な受像層を備え、他方
の面(裏面)には所定の情報を磁気記録するための磁気
記録層が設けられている。
【0004】このような構成の被熱転写記録媒体では、
樹脂溶融型インキリボンを用いて所望の文字、数字ある
いは記号等(以下、「文字等」という。)を被熱転写記
録媒体の受像層に印字する場合、該受像層は、樹脂溶融
型インキリボンのインキの転写性との関係から熱可塑性
樹脂を主成分とした材料で構成されている。
【0005】したがって、該受像層が熱可塑性樹脂を主
成分としているので耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性
等に優れることから自動改札システムに適した被熱転写
記録媒体といえる。
【0006】しかし、複数の鉄道の路線に乗り入れ(経
由)可能な乗車券および定期券等の被熱転写記録媒体
は、その目的や用途によって、印鑑やスタンプを用いた
捺印あるいはボールペン等の筆記具によって、複数の鉄
道の路線に乗り入れ可能か否かの表示を行うことがあっ
た。
【0007】ところが、従来用いられている被熱転写記
録媒体の受像層は熱可塑性樹脂を主成分としていること
から、該受像層の表面に直接、朱肉、スタンプインキあ
るいはボールペン等のインキを吸収する性質、いわゆる
捺印適性がなく該受像層表面に印鑑やスタンプを用いた
捺印あるいははボールペン等の筆記具によって、複数の
鉄道の路線に乗り入れ可能か否かの表示を行うことがで
きなかった。
【0008】この課題を解決する手段として、例えば特
開昭62−62793号公報に示されているように、被
熱転写シートとして、加熱の際に熱転写シートから移行
してくる染料が受容される受容層上に部分的に非受容層
(捺印適性を持った層)を直接設けることが知られてい
る。
【0009】ところが、この種の被熱転写記録媒体の受
像層上に捺印適性をもった捺印層を直接形成する構成と
した場合、捺印層の形成時に受像層上が捺印層の溶媒
(溶剤)で侵され、受像層の成分と捺印層の成分が混ざ
り、印鑑やスタンプあるいはボールペン等のインキの吸
収性(いわば捺印適性)が十分ではなかった。
【0010】本考案の目的は、従来の樹脂溶融型インキ
リボンで文字等の印字可能な受像層を備えた被熱転写記
録媒体であって、文字等の受像性と十分な捺印適性を持
った被熱転写記録媒体を提供することである。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】この考案による被熱転
写記録媒体は、基材の一方の面に熱可塑性樹脂を主成分
とする受像層を備えた被熱転写記録媒体であって、受像
層上の一部にバリア層を介して捺印層を備えていること
を特徴とする。
【0012】すなわち、本考案においては、基材の一方
の面に熱可塑性樹脂を主成分とする受像層が樹脂溶融型
インキリボンによる文字等の熱転写記録が可能で、その
一部に捺印可能な捺印層を紫外線硬化型樹脂、電子線硬
化型樹脂もしくは熱硬化型樹脂を主成分とする樹脂をバ
リア層として介して捺印層を設けるようにしたので、捺
印層の溶媒が受像層を溶かすという不都合がなく、耐摩
耗性、耐薬品性および耐汚れ性が高い受像層と捺印適性
が十分な捺印層を備えた被熱転写記録媒体とすることが
できる。
【0013】 〔好適な実施態様〕 以下、図面を参照しながら本考案の具体的な実施例につ
いて詳細に説明する。図1〜2はそれぞれ本考案による
被熱転写記録媒体の実施態様の要部を示す模式図であ
る。以下の各図において同一の観念を表すものは同一の
符号で表されている。図1において、受像層3の一部に
捺印層5が設けられている。
【0014】図2においては、基材1の下側の面に磁気
記録層2が存在し、基材1の上側に受像層3、バリア層
5および捺印層5が順次設けられている。
【0015】また、上記の基材1の下側の磁気記録層2
上には、注意書き等の文字、図形が存在してもよく、さ
らに、受像層3の上には地紋を設けてもよい。
【0016】 〔各層の材質〕 上記基材1として例えば、ポリエチレンテレフタレート
(PET)ポリビニルアセテート、ポリスチレン(P
S)エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)およびポ
リカーボネート(PC)等の耐熱性の高い熱可塑性樹脂
の他に紫外線硬化型樹脂もしくは電子線硬化型樹脂から
なるフィルムもしくはシートまたは前記樹脂からなる合
成紙を用いることができる。該基材1の厚さは通常、1
00〜300μm程度であるが用途に応じて任意の厚み
が選択可能である。
【0017】上記磁気記録層2としては、従来、プリペ
イドカード等の磁気記録媒体に用いられている磁気記録
用の材料を用いることができる。
【0018】磁性材料として例えば、粒径10μm以下
で好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、S
r−フェライト、また、針状鉄粉としてCo被着γ−F
23、γ−Fe23、CrO3を用いることができ
る。
【0019】磁性材料を結合するバインダー樹脂として
例えば、ポリエステル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂またはそれらの混合樹脂
を用いることができる。磁性材料とバインダー樹脂との
混合比は、基材1との接着性や塗膜強度および磁気ヘッ
ドによる検出電圧等を考慮して適宜設定される。通常、
重量比でバインダー樹脂:磁性材料=1:1〜1:10
の範囲が望ましく、1:2〜1:8の範囲が特に望まし
い。
【0020】該磁気記録層2の厚みは磁気ヘッドによる
検出電圧等を考慮して通常、5〜20μm程度である。
【0021】上記受像層3を構成する熱可塑性樹脂は、
ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂または、それらの
樹脂を適宜混合した樹脂材料を用いることができる。
【0022】該受像層3の厚さは例えば、1〜5μm程
度が望ましく、特に、2〜3μmの範囲が望ましい。
【0023】上記受像層3に添加する添加材として、高
級脂肪酸またはその塩類、ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス等の滑剤を用いることができる。
【0024】上記バリア層4を形成する樹脂材料として
例えば、硬化性アクリル樹脂、硬化性ポリエステル樹
脂、硬化性ポリアミド樹脂等を挙げることができ、硬化
方法として、熱硬化、紫外線硬化もしくは電子線硬化等
を適宜用いることができる。これらの樹脂材料には必要
に応じてラジカル開始剤、硬化促進剤もしくは架橋剤等
を適宜添加することもできる。該バリア層4の厚さは例
えば、1〜3μm程度が望ましく、特に、1〜2μmの
範囲が望ましい。
【0025】上記捺印層層5を形成する材料として例え
ば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル
系樹脂、エポキシ系樹脂等の樹脂材料に微粉末状のシリ
カ、アルミナ等の無機顔料を混合したものを用いること
ができる。
【0026】基材1として、白色ポリエチレンテレフタ
レート(PET)シート〔幅410mm×厚さ188μ
m×長さ400m;商品名:E−22(東レ(株)
製)〕の片面に、Baフェライト磁性材料からなる下記
磁気特性の磁気記録層2をリバースロールコータで乾燥
膜厚が約10μmとなるように形成させた。抗磁力27
50(Oe)、残留磁束密度1.4(Mx/cm)、角
型比0.85の磁気記録層2。
【0027】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ撹
拌機で充分に撹拌した後、基材1のもう一方の上面にグ
ラビアコータで塗工し、120°Cで1分間乾燥させて
受像層3(乾燥膜厚約3μm)を形成させた。
【0028】 〔受像層3の塗料構成〕 ・ポリウレタン樹脂(樹脂分40%) ・・・・・・30 重量部 〔商品名:N−2301(日本ポリウレタン工業(株)製)〕 ・マイクロクリスタンワックス ・・・・・・ 1 重量部 ・メチルエチルケトン ・・・・・・40 重量部 ・トルエン ・・・・・・40 重量部 次に、受像層3の上に下記の組成の塗料を、オフセット
印刷により適宜位置に適宜の大きさ(2cm×2cm)
に形成し、紫外線放射により塗布被膜を硬化させてバリ
ア層4(乾燥厚約1μm)を形成させた。
【0029】 〔バリア層4の塗料構成〕 ・UV硬化型オフセットインキ ・・・・・・ 100 重量部 〔商品名:No.5Lカートンメジウム((株)T&K TOKA製)〕 次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ撹拌機で充分に撹拌した後、バリア層 4の上にバリア層4と同じか、若干大きくシルクスクリーン印刷で印刷し、80 ℃で20分間乾燥させて捺印層5(乾燥膜厚約10μm)を形成させた。
【0030】 〔捺印層5の塗料構成〕 ・塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 ・・・・・・10 重量部 〔商品名:VAGH(ユニオンカーバイド社製)〕 ・シリカパウダー ・・・・・・ 6 重量部 〔商品名:サイロイド244(富士デヴィソン化学(株)製)〕 ・シルクスクリーンシンナー ・・・・・・84 重量部 尚、必要に応じて、バリア層4もしくは捺印層5に適宜
の染料もしくは顔料を分散含有させ、捺印の可能な部分
を目視できるようにしてもよい。
【0031】このように、捺印層5を着色する材料とし
て、例えば、ダイレクトブルー2B(日本化薬(株)
製)を用いることができ、捺印層5を形成する樹脂分に
対して約0.1%添加(上述の捺印層5の塗料構成で
は、樹脂分が10重量部なので、着色剤は0.01重量
部添加することになる。)することによって薄青い捺印
層を形成することができる。(バリア層4に対しても同
様の比率で添加することで薄青いバリア層4を形成する
こともできる。)この被熱転写記録媒体について、通常
の乗車券発行装置および定期券発行装置にそれぞれ用い
られている熱溶融型インキリボンによって感熱印字テス
トを行ったところ、明瞭な文字等の印字が形成された。
また、捺印層5には、水性のスタンプインキにより捺印
適性のテストを行ったところ、明瞭な捺印が得られた。
【0032】本考案の被熱転写記録媒体では、券種、使
用記録及び残高等の履歴情報が磁気記録層2の情報トラ
ック(図示しない。)に記録されており、該情報トラッ
クの磁気情報の記録・再生は通常の磁気記録・再生の方
法で行われる。
【0033】
【考案の効果】以上、説明したように本考案の被転写記
録媒体は、基材の一方の面に熱可塑性樹脂を主成分とす
る受像層が樹脂溶融型インキリボンによる文字等の熱転
写記録が可能で、その一部に捺印可能な捺印層を紫外線
硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂もしくは熱硬化型樹脂を
主成分とする樹脂をバリア層として介して捺印層を設け
るようにしたので、捺印層の溶媒が受像層を溶かすとい
う不都合がなく、耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性が
高い受像層と捺印適性が十分な捺印層を備えた被熱転写
記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による被熱転写記録媒体の平
面図。
【図2】図1のA−A線に沿った拡大断面図。
【符号の説明】
1 基材 2 磁気記録層 3 受像層 4 バリア層 5 捺印層

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に熱可塑性樹脂を主成分
    とする受像層を備えた被熱転写記録媒体であって、前記
    受像層上の一部にバリア層を介して捺印層を備えている
    ことを特徴とする被熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記バリア層は紫外線硬化型樹脂、電子
    線硬化型樹脂もしくは熱硬化型樹脂を主成分とすること
    を特徴とする請求項1に記載の被熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記捺印層は前記バリア層を溶解しない
    溶媒に、樹脂および無機顔料を含有することを特徴とす
    る請求項1に記載の被熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記基材のもう一方の面に磁気記録層を
    備えていることを特徴とする請求項1に記載の被熱転写
    記録媒体。
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