JPH0924679A - 被熱転写記録媒体 - Google Patents

被熱転写記録媒体

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JPH0924679A
JPH0924679A JP7174563A JP17456395A JPH0924679A JP H0924679 A JPH0924679 A JP H0924679A JP 7174563 A JP7174563 A JP 7174563A JP 17456395 A JP17456395 A JP 17456395A JP H0924679 A JPH0924679 A JP H0924679A
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JP7174563A
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Yutaka Takagi
豊 高木
Hirobumi Tezuka
博文 手塚
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受像層の受像性、基材との密着性、耐摩耗
性、耐薬品性および耐汚れ性に優れ、偽造や改ざんを防
止することができる被熱転写記録媒体を提供する。 【構成】 基材1の一方の面に形成される受像層2は、
少なくとも2個以上のエポキシ基、オキシラン基または
エトキシリン基を持つ樹脂を主成分とする。受像層2に
対する樹脂溶融型インキリボンTRの受像性や受像層2
の塗膜強度、受像層2と基材1との密着性が良く、記録
媒体の偽造や改ざんを防止することができる。受像層2
に樹脂を硬化させるための硬化剤を含まないので、受像
層2が経時変化に対して安定となり、記録媒体の発行時
に印字が不鮮明となったり、使用時に受像層の耐摩耗
性、耐薬品性および耐汚れ性等および自動改札システム
に対する耐ゲート性が低下することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂溶融型インキリボ
ンにより転写印字が可能な受像層であって、反復使用を
目的とした乗車券、回数券もしくは定期券等に利用で
き、かつ、自動改札機にも好適に対応することができる
被熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年鉄道等の改札の自動化に伴い、自動
改札システムが急速に導入され、現在使用されている乗
車券、回数券あるいは定期券等も、これらの自動改札シ
ステムに対応可能な記録媒体へ移行しつつある。
【0003】従来、この種の記録媒体は、回数券や定期
券のように多数回の反復使用(長期間の使用)を目的と
したもので、記録媒体を構成する基材自体が、多数回の
反復使用に耐えうる物理的強度が必要であり、また、樹
脂溶融型インキリボンのインキを受容し文字等を形成す
るために記録媒体に設けられている受像層の印字性、記
録媒体の受像層の耐汚れ性、耐摩耗性、耐可塑剤性およ
び耐薬品性に優れていることや記録媒体と受像層との密
着性、さらに、受像層とは反対の面に設けられた磁気記
録層への磁気記録時の記録安定性や自動改札システムの
搬送系のトラブルがないことも要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、知られている記
録媒体では、樹脂溶融型インキリボンを用いて所望の文
字、数字あるいは記号等(以下「文字等」という。)を
記録媒体の受像層に印字する場合、受像層は、樹脂溶融
型インキリボンのインキ転写性との関係から熱可塑性樹
脂を主成分とした樹脂で構成されている。
【0005】したがって、受像層と樹脂溶融型インキリ
ボンに用いられている樹脂材料が熱可塑性樹脂を主成分
としているので受像層への印字性は優れているものの、
耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性等および自動改札シ
ステムに対する耐ゲート性が低く、これらの性質を向上
させるために添加剤を添加したり、受像層を構成する樹
脂に紫外線硬化型、電子線硬化型樹脂もしくは熱硬化性
樹脂を主成分とすることで耐摩耗性、耐薬品性および耐
汚れ性等や自動改札システムに対する耐ゲート性を向上
させることができるが、受像層となる前述の各樹脂が充
分に硬化していると鮮明な印字ができなかった。
【0006】また、受像層を構成する熱硬化性樹脂の反
応が充分でないと、未反応の硬化剤によって記録媒体の
保存時または記録媒体の使用時に反応が起こり、記録媒
体の発行時に印字が不鮮明となったり、また、記録媒体
の使用時に受像層の耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性
等および自動改札システムに対する耐ゲート性が変化
し、安定した品質の記録媒体を得ることが困難であっ
た。
【0007】そこで、多数回の反復使用を目的とした記
録媒体の受像層に対して樹脂溶融型インキリボンのイン
キの受容性、耐汚れ性、耐摩耗性、耐可塑剤性および耐
薬品性に優れ、記録媒体と受像層の密着性や受像層とは
反対の面に設けられた磁気記録層への磁気記録時の記録
安定性、また、自動改札システムの搬送系でのトラブル
がないこと、さらに、記録媒体の偽造や改ざんを防止す
ることのできる記録媒体の開発が望まれている。
【0008】本発明の目的は、従来から用いられている
樹脂溶融型インキリボンで文字等の印字が可能な受像層
を備えた被熱転写記録媒体であって、受像層に対する樹
脂溶融型インキリボンの受像性や受像層の塗膜強度や受
像層と被熱転写記録媒体となる基材との密着性が良く、
受像層の耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性に優れると
ともに、また、記録媒体の偽造や改ざんを防止すること
ができ、さらに、製造が容易でコストの安価な被熱転写
記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による被熱転写記
録媒体は、基材の一方の面に少なくとも2個以上のエポ
キシ基、オキシラン基またはエトキシリン基を持ちその
エポキシ当量が1200〜2700の樹脂を主成分とす
る受像層を備えたことを特徴とするものである。特に、
基材の一方の面に2個以上のエポキシ基を持ちそのエポ
キシ当量が1200〜2700の樹脂を主成分とする受
像層を備えたことを特徴とするものである。また、受像
層には、ガラス転移点(Tg)が50〜80℃の熱可塑
性樹脂を0.5〜10重量%含み、2個以上のエポキシ
基、オキシラン基またはエトキシリン基を持ちそのエポ
キシ当量が1200〜2700の樹脂を硬化させるため
の硬化剤を含まないことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明による被熱転写記録媒体の偽
造、改ざんを防止するためにアルコールやプラスチック
消ゴムによって容易に受像層上に形成した模様層が消失
しやすくするために、ガラス転移点(Tg)が50〜8
0℃の熱可塑性樹脂を主成分とする模様層を形成するよ
うにしている。
【0011】ここでいう模様層とは、所望の文字や図形
からなるものや、地紋等の繰り返し模様等からなるもの
の総称をいう。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例として、被熱転写記録
媒体を定期券に応用した例について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明を定期券に適用した場合の
実施態様の要部を示す模式断面図である。
【0014】以下の各図において同一の構成要素を表す
ものは同一の符号で示している。図1において、定期券
6は、基材1の一方の面に受像層2が設けられ、受像層
2上には地紋層3が設けられ、基材1のもう一方の面に
磁気記録層5が設けられている。
【0015】また、磁気記録層5上には、所望の注意書
き等の文字や図形が設けられている(図示しない)。
【0016】なお、受像層2、地紋層3および磁気記録
層5が基材1に形成され、磁気記録層5上に注意書き等
の文字等を設けた後、所望の形状に打ち抜かれ定期券6
となる。
【0017】〔各層の材質(材料)〕基材1としては例
えば、厚さが通常100〜300μm程度の合成紙、上
質紙、コート紙等の紙材やポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂、AS系
樹脂、MBS系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、
ポリスルホン系樹脂等を挙げることができ、これらの中
でも、ポリエステル系樹脂例えば、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリ
カーボネート(PC)樹脂、ポリオレフィン(PO)系
樹脂等が複数回の反復使用に対応できる強度を備えてい
るので好ましい。これらの基材1を構成する材料は、用
途に応じて任意の厚みとすることができる。
【0018】磁気記録層5としては、従来からプリペイ
ドカード等の磁気記録媒体に用いられている磁気記録用
の材料を用いることができ、この磁気記録層5には使用
期間、使用区間などの情報が記録される。
【0019】磁気記録用の材料としては例えば、粒径1
0μm以下で好ましくは0.01〜5μmのBa−フェ
ライト、Sr−フェライト、また、針状鉄粉としてCo被
着γ−Fe2O3 、γ−Fe2O3 、CrO2を用途に応じて用いる
ことができる。
【0020】磁気記録用の材料を結合する樹脂(バイン
ダー樹脂)として例えば、ポリエステル系樹脂、アルキ
ッド系樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂または
それらの混合樹脂を用いることができる。
【0021】磁気記録用の材料と結合する樹脂との混合
比は、基材1との接着性や塗膜強度および磁気ヘッドに
よる検出電圧等を考慮して適宜設計され、通常、重量比
で磁気記録用の材料:結合する樹脂=1:1〜10:1
の範囲が望ましく、3:1〜6:1の範囲が望ましい。
【0022】磁気記録層3の厚みは磁気ヘッドによる検
出電圧等を考慮して通常、5〜20μm程度に設計す
る。
【0023】受像層2を構成する樹脂としては、フェノ
ール系グリシジルエーテル型、アルコール系グリシジル
エーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン
型やこれらの混合型のような結合をしたエポキシ当量1
200〜2700の樹脂を用いることができる。
【0024】ここで、エポキシ当量を1200より小さ
くすると、図3に示す印字時のサーマルヘッドTHの熱
により受像層2が変形して印字時にステッキングを起こ
し、また、エポキシ当量を2700より大きくすると、
受像層2の印字適性が低下し、印字した文字等が掠れた
り、受像層2上の文字等を軽く擦ると簡単に消えたりす
る。
【0025】受像層2には、基材1との密着性(接着
性)を高めるためにガラス転移点(Tg)が50〜80
℃のポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂を0.5〜1
0重量%添加する。この、熱可塑性樹脂の添加量として
は、例えば、1〜3重量%の範囲が、受像層2の塗膜強
度等の物理的性能を低下させずに、基材1と受像層2と
の密着性を高めることができるので望ましい。
【0026】受像層2の厚みは、例えば、1〜10μm
程度が良く、特に、2〜5μmの範囲が受像層2の塗膜
(層)強度に優れ耐摩耗性および受像性が良好であるた
め望ましい。
【0027】受像層2には、自動改札システムの搬送系
でのトラブルを防止することと、受像層2の耐摩耗性を
高めるために滑剤を添加することが望ましい。そのよう
な滑剤として、高級脂肪酸またはその塩類、ポリエチレ
ンワックス、パラフィンワックス等を用いることがで
き、例えば1〜10重量%の範囲で添加することが基材
1と受像層2との密着性を低下させずに耐摩耗性を高め
ることができ望ましい。
【0028】地紋層3には、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルアセタール、ポリビニルブチラール等の合成樹
脂、松脂、シェラック等の天然樹脂状物を用いることが
できる。
【0029】尚、受像層2上の印字を消去するのにベン
ゼン、トルエンまたはキシレン等の芳香族系溶剤が用い
られる可能性がある場合に、地紋層3は炭化水素系樹脂
を主剤とした組成物により形成すれば、印字よりも先に
地紋層3が消失するため、改ざんを防止することができ
る。
【0030】〔実施例1〕実施例1として、アルコール
改ざん防止性を付与した地紋層3を受像層2上に設けた
例について以下に説明する。
【0031】基材1として、白色ポリエチレンテレフタ
レート(PET)シート〔東レ(株)製:E−24(幅
410mm×長さ400m×厚さ約188μm)〕を用
い、その片面に磁気記録用の材料として、抗磁力275
0Oe(Oe:エルステッド)のBa−フェライトとアクリ
ル樹脂エマルジョンを分散・混合し磁気塗料とし、この
磁気塗料をグラビアコータで乾燥膜厚が約10μmとな
るよう磁気記録層5を形成した。この時の磁気特性は、
残留磁束1.4(Mx/cm2 )で角型比0.85であ
った。
【0032】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、基材1上にグラビアリバース方
式で速度30m/min、乾燥温度120℃の条件で塗
工し、乾燥厚み約5μmの受像層2を形成した。
【0033】この時、受像層2の表面の平滑性を、地紋
層3の印刷適性や密着性を考慮して、平均粗さ0.1〜
0.3μmとした。受像層2の表面の平滑性は、小坂
(株)製のSE−3FKで測定した。
【0034】 〔受像層2用の塗料の組成〕 エポキシ樹脂(固形分30%:エポキシ当量1750〜2200) 〔商品名:エピコート1007、油化シェル(株)製〕 59.0重量% ポリエステル樹脂(固形分30%:ガラス転移点Tg67℃) 〔商品名:バイロン200、東洋紡(株)製〕 3.0重量% 滑剤(ポリオレフィン系WAX) 〔商品名:ウルトラファインSL−551、サンノプコ(株)製〕 7.6重量% 溶剤 メチルエチルケトン 15.3重量% メチルイソブチルケトン 9.0重量% プロピレングリコールモノ・エチルエーテル 6.1重量%
【0035】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、受像層2上にグラビア印刷法
で、アルコール等の溶剤による改ざんを防止するための
組成とした地紋層3を速度30m/min、乾燥温度8
0℃の条件で印刷し、乾燥厚み約0.5μmの地紋層3
を設け、磁気記録層5に注意書き等の所望の印刷を施し
た後に、サイバネ規格に規定されている定期券のサイズ
に打ち抜き、定期券6を得た。
【0036】 〔地紋層3用の塗料の組成(アルコール改ざん防止性)〕 ポリビニルプチラール樹脂(固形分100%) 〔商品名:エスレックB、積水化学(株)製〕 8.0重量% 着色顔料 〔商品名:マイクロリスブルー、チバガイギー(株)製〕 0.7重量% 滑剤(ポリオレフィン系WAX) 〔商品名:ウルトラファインSL−551、サンノプコ(株)製〕 2.3重量% 溶剤 メチルエチルケトン 44.5重量% トルエン 44.5重量%
【0037】〔実施例2〕実施例2として、プラスチッ
ク消ゴムに対する改ざん防止性を付与した地紋層3を受
像層2上に設けた例について以下に説明する。
【0038】基材1および磁気記録層5については、実
施例1と同様であるから、ここでは説明を省略する。
【0039】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、磁気記録層5を設けた側と反対
側の基材1上にグラビアリバース方式で速度30m/m
in、乾燥温度120℃の条件で塗工し、乾燥厚み約5
μmの受像層2を得た。
【0040】この時、受像層2の表面の平滑性を地紋層
3の印刷適性や密着性を考慮して、平均粗さ約0.2μ
mとした。平均粗さの測定は、例1と同様の装置を用い
て行った。
【0041】 〔受像層2用の塗料の組成〕 エポキシ樹脂(固形分30%:エポキシ当量1750〜2200) 〔商品名:エピコート1007、油化シェル(株)製〕 59.0重量% ポリエステル樹脂(固形分30%:ガラス転移点Tg67℃) 〔商品名:バイロン200、東洋紡(株)製〕 3.0重量% 滑剤(ポリオレフィン系WAX) 〔商品名:ウルトラファインSL−551、サンノプコ(株)製〕 7.6重量% 溶剤 メチルエチルケトン 15.3重量% メチルイソブチルケトン 9.0重量% プロピレングリコールモノ・エチルエーテル 6.1重量%
【0042】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、受像層2上にグラビア印刷法
で、プラスチック消ゴムによる改ざんを防止するための
組成とした地紋層3を速度30m/min、乾燥温度8
0℃の条件で印刷し、乾燥厚み約0.7μmの地紋層3
を設け、磁気記録層5に注意書き等の所望の印刷を施し
た後に、サイバネ規格に規定されている定期券のサイズ
に打ち抜き定期券6を得た。
【0043】 〔地紋層3用の塗料の組成(プラスチック消ゴム改ざん防止性)〕 塩酸ビ樹脂(固形分100%) 〔商品名:VAGH、ユニオンカーバイドコーポレーション製〕 15.0重量% 着色顔料 〔商品名:マイクロリスレッド、チバガイギー(株)製〕 0.2重量% 溶剤 メチルエチルケトン 42.4重量% トルエン 42.4重量%
【0044】次にこの定期券6に、図2に示された熱転
写方式によって受像層2上に印字を行う方法について説
明する。
【0045】図2において、本発明の定期券6の受像層
2の表面上に、熱転写プリンター(TEC(株)製のバ
ーコードプリンタ B−30)のサーマルヘッドTHに
よって、熱転写リボンTRを用いて文字情報などを転写
すると、鮮明な文字等の印字ができた。
【0046】また、これらの実施例1および実施例2の
定期券6について、耐摩耗性、耐薬品性、耐汚れ性、耐
可塑剤性および耐ゲート性の他、基材1と受像層2との
密着性および受像層2と地紋層5との密着性、プラスチ
ック消ゴムおよびアルコールを用いた地紋層5の改ざん
性についてもテストを行った。何れのテストについて
も、上述の熱転写プリンターで定期券6に印字を施した
ものについて行った。
【0047】耐摩耗性については、定期券6の印字面に
対して白布片上から4kg/cm2の荷重をかけ、30
00回往復させその時の印字面の状態を評価した。耐薬
品性については、純度95%以上のエタノールに2分間
浸漬後、エタノールを付けたガーゼで20回印字部を擦
った時の印字面の状態を評価した。耐汚れ性について
は、定期券6に印字面に対して磁気ヘッドを介して4k
g/cm2 の荷重をかけ3000回往復させその時の印
字面の状態を評価した。耐可塑剤性については、定期券
6をソフトパスケース(コクヨ(株)製)に入れ、荷重
200g/cm2をかけて40℃、90%RHの状態で
72時間放置したときの状態について評価した。耐ゲー
ト性については、自動改札機のゲートを3000回通過
させたときの状態について評価した。
【0048】また、密着性については、JIS K54
00に規程されている碁盤目試験により評価し、プラス
チック消ゴムを用いた改ざん性については、JIS S
6050に規程されている消し能力(消字率)試験を準
用し、(株)トンボ鉛筆の消しゴム(EP−09A)を
用いて評価し、アルコールを用いた改ざん性について
は、純度95%以上のエタノールを綿布にしみ込ませ5
0回擦った時の地紋層5の消失状態を目視にて評価し
た。
【0049】その結果、実施例1および実施例2の定期
券6は、耐摩耗性、耐薬品性、耐汚れ性、耐可塑剤性お
よび耐ゲート性の各テストについて、受像層2上に印字
した印字の消失もなく、十分に判読できまた、受像層2
および地紋層5の何れの物性についても変化はなかっ
た。
【0050】そして、その印字を行った定期券6につい
て基材1と受像層2との密着性および受像層2と地紋層
5との密着性も良好であり、印字を行った定期券6につ
いて、プラスチック消ゴムで50回擦った場合および純
度95%以上のエタノールを綿布にしみ込ませ50回擦
った場合の何れも、地紋層5のみが消失し、印字部分の
消失は認められなかった。
【0051】なお、本発明の定期券においては、券種、
使用記録等の履歴情報が磁気記録層5の情報トラック
(図示しない)に磁気的に記録されており、該情報トラ
ックへの磁気情報の記録・再生は通常用いられている方
法で行われる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の被熱転写
記録媒体は、基材の一方の面に少なくとも2個以上のエ
ポキシ基、オキシラン基またはエトキシリン基を持つ樹
脂を主成分とする受像層が設けられているので、受像層
に対する樹脂溶融型インキリボンの受像性や受像層の塗
膜強度や受像層と被熱転写記録媒体となる基材との密着
性が良く、受像層の耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性
に優れている。また、記録媒体の偽造や改ざんを防止す
ることができ、さらに、製造が容易でコストの安価な被
熱転写記録媒体を提供することができる。
【0053】また、受像層に樹脂を硬化させるための硬
化剤を含まないので、被熱転写記録媒体の受像層が経時
変化に対して安定となり、記録媒体の発行時に印字が不
鮮明となったり、記録媒体の使用時に受像層の耐摩耗
性、耐薬品性および耐汚れ性等および自動改札システム
に対する耐ゲート性が変化することがなく、安定した品
質の被熱転写記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を定期券に適用した実施例の拡大断面図
である。
【図2】図1の定期券に印字を行う状態を示す拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 基材 2 受像層 3 地紋層 5 磁気記録層 6 定期券 TH サーマルヘッド TR 熱溶融型インキリボン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に、少なくとも2個以上
    のエポキシ基、オキシラン基またはエトキシリン基を持
    ちそのエポキシ当量が1200〜2700の樹脂を主成
    分とする受像層を有することを特徴とする被熱転写記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 基材の一方の面に、2個以上のエポキシ
    基を持ちそのエポキシ当量が1200〜2700の樹脂
    を主成分とする受像層を有することを特徴とする被熱転
    写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記受像層は、50〜80℃のガラス転
    移点(Tg)を有する熱可塑性樹脂を0.5〜10重量
    %含むことを特徴とする請求項1または2に記載の被熱
    転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記受像層は、少なくとも2個以上のエ
    ポキシ基、オキシラン基またはエトキシリン基を持ちそ
    のエポキシ当量が1200〜2700の樹脂を硬化させ
    るための硬化剤を含まないことを特徴とする請求項1に
    記載の被熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記受像層は、2個以上のエポキシ基を
    持ちエポキシ当量が1200〜2700の樹脂を硬化さ
    せるための硬化剤を含まないことを特徴とする請求項1
    に記載の被熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記受像層上は、ガラス転移点(Tg)
    が50〜80℃の熱可塑性樹脂を主成分とする模様層が
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の被熱転写記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記模様層は、着色のための染料もしく
    は顔料を1〜10重量%含むことを特徴とする請求項6
    に記載の被熱転写記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記基材のもう一方の面に磁気記録層を
    有することを特徴とする請求項1または2に記載の被熱
    転写記録媒体。
JP7174563A 1995-07-11 1995-07-11 被熱転写記録媒体 Pending JPH0924679A (ja)

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JP7174563A Pending JPH0924679A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 被熱転写記録媒体

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JP (1) JPH0924679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709542B1 (en) 1999-09-30 2004-03-23 Toppan Printing Co., Ltd. Thermal transfer recording medium, image-forming method and image-bearing body

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US6709542B1 (en) 1999-09-30 2004-03-23 Toppan Printing Co., Ltd. Thermal transfer recording medium, image-forming method and image-bearing body

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