JPH06305255A - 感熱記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
感熱記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH06305255A JPH06305255A JP5121880A JP12188093A JPH06305255A JP H06305255 A JPH06305255 A JP H06305255A JP 5121880 A JP5121880 A JP 5121880A JP 12188093 A JP12188093 A JP 12188093A JP H06305255 A JPH06305255 A JP H06305255A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐薬品性に優れ良好な記録を行い得る感熱記
録媒体を提供する。 【構成】 感熱記録層14上の中間層16および保護層
18は、紫外線硬化型樹脂を含む材料をコーティングす
ることにより形成され、紫外線照射により硬化される。
したがって、保護層18用に使用される塗料の制約がな
く、あらゆる塗料を使用できるから、有効な保護層18
を形成することができる。中間層16、保護層18を印
刷によって形成する場合のようにワックスや未反応性樹
脂成分を必要としないから、サーマルヘッド汚れの発生
を防止できる。また、保護層18の耐薬品性を向上させ
ることができるから、可塑剤などによる地肌かぶりや印
字の消失を防止できる。
録媒体を提供する。 【構成】 感熱記録層14上の中間層16および保護層
18は、紫外線硬化型樹脂を含む材料をコーティングす
ることにより形成され、紫外線照射により硬化される。
したがって、保護層18用に使用される塗料の制約がな
く、あらゆる塗料を使用できるから、有効な保護層18
を形成することができる。中間層16、保護層18を印
刷によって形成する場合のようにワックスや未反応性樹
脂成分を必要としないから、サーマルヘッド汚れの発生
を防止できる。また、保護層18の耐薬品性を向上させ
ることができるから、可塑剤などによる地肌かぶりや印
字の消失を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録媒体およびそ
の製造方法に関し、特に、耐薬品性に優れ良好な記録を
行い得る感熱記録媒体およびその製造方法に関する。
の製造方法に関し、特に、耐薬品性に優れ良好な記録を
行い得る感熱記録媒体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IDカード、プリペイドカード等の各種
カードにおいては、たとえば磁気記録に加えて残高等の
表示のため、感熱記録が行われている。感熱記録は現像
が不要で発色濃度が高く安価であることから、広く利用
されている。このような感熱記録型カードにおいては、
たとえば基材の一方の面に感熱記録層が設けられ、サー
マルヘッド等で加熱することによって感熱記録層を発色
させ、所望の文字等を表示している。
カードにおいては、たとえば磁気記録に加えて残高等の
表示のため、感熱記録が行われている。感熱記録は現像
が不要で発色濃度が高く安価であることから、広く利用
されている。このような感熱記録型カードにおいては、
たとえば基材の一方の面に感熱記録層が設けられ、サー
マルヘッド等で加熱することによって感熱記録層を発色
させ、所望の文字等を表示している。
【0003】このような感熱記録層の表面を保護し、耐
薬品性をもたせるため、通常、保護層を設けることが行
われている。さらに、保護層に含まれる成分が感熱記録
層を発色させる恐れがあるのでこれを防止するため、感
熱記録層と保護層との間に中間層を設けている。この中
間層によってかぶり現象を防止できる。
薬品性をもたせるため、通常、保護層を設けることが行
われている。さらに、保護層に含まれる成分が感熱記録
層を発色させる恐れがあるのでこれを防止するため、感
熱記録層と保護層との間に中間層を設けている。この中
間層によってかぶり現象を防止できる。
【0004】しかしながら、従来は中間層および保護層
をオフセット印刷により形成しているため、オフセット
印刷適性を有するインキを使用しなければならず、溶
剤、反応性希釈剤、各種添加剤、顔料等の添加に制約が
あった。したがって、保護層用に使用できる塗料に制約
があり、有効な保護層を形成することができなかった。
をオフセット印刷により形成しているため、オフセット
印刷適性を有するインキを使用しなければならず、溶
剤、反応性希釈剤、各種添加剤、顔料等の添加に制約が
あった。したがって、保護層用に使用できる塗料に制約
があり、有効な保護層を形成することができなかった。
【0005】また、中間層および保護層をオフセット印
刷により形成するから、印刷適性を持たせるためワック
スや未反応性樹脂成分などを含有させることが必要とな
り、サーマルヘッドによる印字の際には加熱によってこ
れらの成分が溶出するため、サーマルヘッドが汚れ、印
字面にかすれが発生する原因となっていた。
刷により形成するから、印刷適性を持たせるためワック
スや未反応性樹脂成分などを含有させることが必要とな
り、サーマルヘッドによる印字の際には加熱によってこ
れらの成分が溶出するため、サーマルヘッドが汚れ、印
字面にかすれが発生する原因となっていた。
【0006】さらに、中間層および保護層がオフセット
印刷により形成されるため、これらの層にピンホールが
発生し易く、このためピンホールを通して浸透した薬品
等により感熱記録層が発色または消色する恐れがあっ
た。
印刷により形成されるため、これらの層にピンホールが
発生し易く、このためピンホールを通して浸透した薬品
等により感熱記録層が発色または消色する恐れがあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の感
熱記録媒体においては、中間層および保護層をオフセッ
ト印刷により形成しているため、保護層用に使用できる
塗料に制約があり、有効な保護層を形成することができ
ず、サーマルヘッド汚れが発生し、また、保護層の耐薬
品性にも問題があった。
熱記録媒体においては、中間層および保護層をオフセッ
ト印刷により形成しているため、保護層用に使用できる
塗料に制約があり、有効な保護層を形成することができ
ず、サーマルヘッド汚れが発生し、また、保護層の耐薬
品性にも問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解消し、
サーマルヘッド汚れを防止し、耐薬品性に優れ、良好な
記録を行い得る感熱記録媒体およびその製造方法を提供
することを目的とする。
サーマルヘッド汚れを防止し、耐薬品性に優れ、良好な
記録を行い得る感熱記録媒体およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感熱記
録媒体は、基材と、加熱によって発色する感熱記録層
と、紫外線硬化型樹脂を含み感熱記録層上にコーティン
グされ紫外線照射により硬化された中間層と、紫外線硬
化型樹脂を含み中間層上にコーティングされ紫外線照射
により硬化された保護層とを有するものである。
録媒体は、基材と、加熱によって発色する感熱記録層
と、紫外線硬化型樹脂を含み感熱記録層上にコーティン
グされ紫外線照射により硬化された中間層と、紫外線硬
化型樹脂を含み中間層上にコーティングされ紫外線照射
により硬化された保護層とを有するものである。
【0010】また、本発明によれば、感熱記録媒体の製
造方法は、基材上に感熱記録材料をコーティングする工
程と、感熱記録材料上に紫外線硬化型樹脂を含む保護層
の材料をコーティングし、紫外線照射により硬化させる
工程と、硬化された層の上に紫外線硬化型樹脂を含む保
護層の材料をコーティングし、紫外線照射により硬化さ
せる工程とを有するものである。
造方法は、基材上に感熱記録材料をコーティングする工
程と、感熱記録材料上に紫外線硬化型樹脂を含む保護層
の材料をコーティングし、紫外線照射により硬化させる
工程と、硬化された層の上に紫外線硬化型樹脂を含む保
護層の材料をコーティングし、紫外線照射により硬化さ
せる工程とを有するものである。
【0011】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による感熱記
録媒体およびその製造方法の実施例を詳細に説明する。
録媒体およびその製造方法の実施例を詳細に説明する。
【0012】図1には本発明による感熱記録媒体が示さ
れている。本発明による感熱記録媒体は、図1に示すよ
うに基材12上に感熱記録層14、中間層16、保護層
18が順次積層されている。
れている。本発明による感熱記録媒体は、図1に示すよ
うに基材12上に感熱記録層14、中間層16、保護層
18が順次積層されている。
【0013】基材12は、たとえばポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリアセテート、ポリスチレン
(PS)、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)お
よびポリカーボネート(PC)等の合成樹脂シートまた
は合成紙等を用いることができる。基材12の厚さは通
常、100〜300μm程度である。
タレート(PET)、ポリアセテート、ポリスチレン
(PS)、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)お
よびポリカーボネート(PC)等の合成樹脂シートまた
は合成紙等を用いることができる。基材12の厚さは通
常、100〜300μm程度である。
【0014】感熱記録層14を構成する材料としては、
サーマルヘッドなどによって行われる通常の感熱記録に
使用される感熱記録材料が用いられる。このような感熱
記録材料としては、高分子結着剤と感熱発色材料を主成
分として構成される。高分子結着剤としては、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニールアルコール、デンプン、スチレン−マレイン
酸共重合物、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル等のメタクリル樹脂の単独または共重合物、ポ
リスチレン、アクリル−スチレン共重合物、ポリエステ
ル樹脂、クマロン樹脂、ABS樹脂、ニトロセルロース
等を用いることが出来る。
サーマルヘッドなどによって行われる通常の感熱記録に
使用される感熱記録材料が用いられる。このような感熱
記録材料としては、高分子結着剤と感熱発色材料を主成
分として構成される。高分子結着剤としては、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニールアルコール、デンプン、スチレン−マレイン
酸共重合物、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル等のメタクリル樹脂の単独または共重合物、ポ
リスチレン、アクリル−スチレン共重合物、ポリエステ
ル樹脂、クマロン樹脂、ABS樹脂、ニトロセルロース
等を用いることが出来る。
【0015】また、感熱発色材料としては、フェノール
性水酸基を有する顕色剤と無色のロイコ染料との組合せ
であり、顕色剤として4,4’−イソプロピリデンフェ
ノール、ベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4,
4’−ジヒドロキシ−3,5’−ジアリルジフェニルス
ルフォン、メチルービス(ヒドロキシフェニル)アセテ
ート、没食子酸エステル、p−フェニルフェノール等が
挙げられる。ロイコ染料としてはクリスタルバイオレッ
トラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミノ
フェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチル
アミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−クロルフェ
ニルアミン)−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−
フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−
n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリ
ノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロ
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジ
ノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メ
チルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン等を挙げることが出来る。
性水酸基を有する顕色剤と無色のロイコ染料との組合せ
であり、顕色剤として4,4’−イソプロピリデンフェ
ノール、ベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4,
4’−ジヒドロキシ−3,5’−ジアリルジフェニルス
ルフォン、メチルービス(ヒドロキシフェニル)アセテ
ート、没食子酸エステル、p−フェニルフェノール等が
挙げられる。ロイコ染料としてはクリスタルバイオレッ
トラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミノ
フェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチル
アミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−クロルフェ
ニルアミン)−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−
フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−
n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリ
ノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロ
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジ
ノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メ
チルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン等を挙げることが出来る。
【0016】感熱記録層14は3〜5μmの厚さに形成
される。
される。
【0017】なお、感熱記録層14は、上記のような不
可逆性の感熱記録材料により形成されるものの他、可逆
性の感熱記録材料により形成したものでもよい。可逆性
の感熱記録材料としては、特開昭57-109695 号、特開平
2-187389 号などに記載されているように、ポリエステ
ルなどの樹脂と、樹脂中に分散された有機低分子物質か
らなっている。可逆性感熱記録材料は、加熱温度を選択
することによって有機低分子物質の屈折率が樹脂の屈折
率と等しくなったり、異なったりするため、透明度が変
化する。すなわち、図3に示すように、予め温度T0 以
下で白濁状態にある場合に、この状態から温度T1 〜T
2 まで加熱した後、温度T0 以下に冷却(矢印A)する
と、有機低分子物質の屈折率が樹脂の屈折率とほぼ等し
くなるため、可逆性の感熱記録層は透明状態に変化す
る。
可逆性の感熱記録材料により形成されるものの他、可逆
性の感熱記録材料により形成したものでもよい。可逆性
の感熱記録材料としては、特開昭57-109695 号、特開平
2-187389 号などに記載されているように、ポリエステ
ルなどの樹脂と、樹脂中に分散された有機低分子物質か
らなっている。可逆性感熱記録材料は、加熱温度を選択
することによって有機低分子物質の屈折率が樹脂の屈折
率と等しくなったり、異なったりするため、透明度が変
化する。すなわち、図3に示すように、予め温度T0 以
下で白濁状態にある場合に、この状態から温度T1 〜T
2 まで加熱した後、温度T0 以下に冷却(矢印A)する
と、有機低分子物質の屈折率が樹脂の屈折率とほぼ等し
くなるため、可逆性の感熱記録層は透明状態に変化す
る。
【0018】さらに、これを温度T3 以上に加熱した
後、温度T0 以下に冷却(矢印B)すると、有機低分子
物質の屈折率が樹脂の屈折率と異なるため光散乱をおこ
し、可逆性の感熱記録層は再び白濁状態に変化する。
後、温度T0 以下に冷却(矢印B)すると、有機低分子
物質の屈折率が樹脂の屈折率と異なるため光散乱をおこ
し、可逆性の感熱記録層は再び白濁状態に変化する。
【0019】また、可逆性の感熱記録層を温度T0 〜T
1 またはT2 〜T3 に加熱した後、温度T0 以下に冷却
(矢印CまたはD)すると、可逆性の感熱記録層は透明
と白濁の中間の状態となる。
1 またはT2 〜T3 に加熱した後、温度T0 以下に冷却
(矢印CまたはD)すると、可逆性の感熱記録層は透明
と白濁の中間の状態となる。
【0020】可逆性の感熱記録材料はこのような状態変
化を繰り返し行えるものである。
化を繰り返し行えるものである。
【0021】上記T0 〜T3 の一例をあげれば、それぞ
れ60℃、70℃、80℃、110℃である。
れ60℃、70℃、80℃、110℃である。
【0022】可逆性の感熱記録材料に使用される樹脂と
しては、透明性が良く、機械的強度に優れ、成膜性の良
いものが好ましい。その具体例としては、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレ
ート共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。このうち特
に好ましいものとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
ポリエステル樹脂が該当する。
しては、透明性が良く、機械的強度に優れ、成膜性の良
いものが好ましい。その具体例としては、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレ
ート共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。このうち特
に好ましいものとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
ポリエステル樹脂が該当する。
【0023】有機低分子物質としては、アルカノール、
アルカンジオール、ハロゲンアルカノールまたはハロゲ
ンアルカンジオール、アルキルアミン、アルカン、アル
ケン、アルキン、ハロゲンアルカン、ハロゲンアルケ
ン、ハロゲンアルキン、シクロアルカン、シクロアルケ
ン、シクロアルキン、飽和または不飽和モノまたはジカ
ルボン酸またはこれらのエステル、アミド、またはアン
モニウム塩、飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸またはこ
れらのエステル、アミド、またはアンモニウム塩、アク
リルカルボン酸またはこれらのエステル、アミド、また
はアンモニウム塩、ハロゲンアクリルカルボン酸または
これらのエステル、アミド、またはアンモニウム塩、チ
オアルコール、チオカルボン酸またはこれらのエステ
ル、アミド、またはアンモニウム塩、チオアルコールの
カルボン酸エステルなどで、その炭素数は10〜40、
分子量としては100〜700のものが挙げられる。特
に好ましいものとしては、融点が50〜150℃の範囲
にあるラウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、またはこれらのエ
ステル、アミド、またはアンモニウム塩である。
アルカンジオール、ハロゲンアルカノールまたはハロゲ
ンアルカンジオール、アルキルアミン、アルカン、アル
ケン、アルキン、ハロゲンアルカン、ハロゲンアルケ
ン、ハロゲンアルキン、シクロアルカン、シクロアルケ
ン、シクロアルキン、飽和または不飽和モノまたはジカ
ルボン酸またはこれらのエステル、アミド、またはアン
モニウム塩、飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸またはこ
れらのエステル、アミド、またはアンモニウム塩、アク
リルカルボン酸またはこれらのエステル、アミド、また
はアンモニウム塩、ハロゲンアクリルカルボン酸または
これらのエステル、アミド、またはアンモニウム塩、チ
オアルコール、チオカルボン酸またはこれらのエステ
ル、アミド、またはアンモニウム塩、チオアルコールの
カルボン酸エステルなどで、その炭素数は10〜40、
分子量としては100〜700のものが挙げられる。特
に好ましいものとしては、融点が50〜150℃の範囲
にあるラウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、またはこれらのエ
ステル、アミド、またはアンモニウム塩である。
【0024】樹脂と有機低分子物質の混合比としては、
重量比で樹脂100部に対して有機低分子物質が5部〜
200部の範囲にあるものが好ましく、10部〜100
部がより好ましい。
重量比で樹脂100部に対して有機低分子物質が5部〜
200部の範囲にあるものが好ましく、10部〜100
部がより好ましい。
【0025】本発明において、中間層16および保護層
18は、紫外線硬化型樹脂を用い、該紫外線硬化型樹脂
としてはアクリル系、ポリエステル系等のものが利用で
きる。
18は、紫外線硬化型樹脂を用い、該紫外線硬化型樹脂
としてはアクリル系、ポリエステル系等のものが利用で
きる。
【0026】中間層16の厚さは、たとえば0.5〜1
μm程度である。また、保護層18の厚さは1〜5μ
m、望ましくは1〜3μm程度である。
μm程度である。また、保護層18の厚さは1〜5μ
m、望ましくは1〜3μm程度である。
【0027】中間層16は、保護層18を設ける際に保
護層18の塗料に含まれる有機溶剤が感熱記録層14を
発色させるのを防ぐための層である。すなわち、感熱記
録層14上に直接保護層18を設けた場合には保護層1
8に含まれる有機溶剤により感熱記録層14が発色して
しまい、感熱による記録ができなくなるので、これを防
ぐため中間層16を設けている。
護層18の塗料に含まれる有機溶剤が感熱記録層14を
発色させるのを防ぐための層である。すなわち、感熱記
録層14上に直接保護層18を設けた場合には保護層1
8に含まれる有機溶剤により感熱記録層14が発色して
しまい、感熱による記録ができなくなるので、これを防
ぐため中間層16を設けている。
【0028】中間層16は、紫外線硬化型樹脂が使用さ
れ、コーティングにより形成されることが重要である。
れ、コーティングにより形成されることが重要である。
【0029】中間層16に使用される溶剤は、感熱記録
層14を侵さないものであることを要し、水、またはト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シクロヘキサ
ンなどのシクロアルカン類、n−ヘキサンなどの脂肪族
炭化水素、その他の炭化水素系の比較的極性の弱い溶剤
が使用される。
層14を侵さないものであることを要し、水、またはト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シクロヘキサ
ンなどのシクロアルカン類、n−ヘキサンなどの脂肪族
炭化水素、その他の炭化水素系の比較的極性の弱い溶剤
が使用される。
【0030】塗布手段としては、グラビアコーター、バ
ーコーター、ナイフコーター等のコーティングが使用さ
れる。
ーコーター、ナイフコーター等のコーティングが使用さ
れる。
【0031】中間層16が他の樹脂、たとえば水溶性樹
脂によって構成された場合には水溶性の保護層を使用す
ることができず、水溶性樹脂塗料の中には保護層に含ま
れる有機溶剤によって膨潤を起こすものがあり、これに
より感熱記録層14が発色する恐れがある。またアルコ
ールに溶解性を示すものもあるため、耐薬品性の点で難
点があるが、これに対し、紫外線硬化型樹脂の場合は紫
外線硬化型樹脂が硬化した後は、有機溶剤に対して溶解
性を示さないため、耐薬品性の点で有利である。しかし
ながら、中間層16の材料に紫外線硬化型樹脂を使用し
ても、オフセット印刷によって形成した場合にはピンホ
ールが多数発生し、このピンホールを通して保護層18
の溶剤が浸透し、感熱記録層14を発色させる恐れがあ
った。これに対して本発明によれば、コーティングによ
って中間層16を形成しているから、ピンホールが発生
しないため、保護層18の溶剤の浸透により感熱記録層
14を発色または消色させる恐れがない。
脂によって構成された場合には水溶性の保護層を使用す
ることができず、水溶性樹脂塗料の中には保護層に含ま
れる有機溶剤によって膨潤を起こすものがあり、これに
より感熱記録層14が発色する恐れがある。またアルコ
ールに溶解性を示すものもあるため、耐薬品性の点で難
点があるが、これに対し、紫外線硬化型樹脂の場合は紫
外線硬化型樹脂が硬化した後は、有機溶剤に対して溶解
性を示さないため、耐薬品性の点で有利である。しかし
ながら、中間層16の材料に紫外線硬化型樹脂を使用し
ても、オフセット印刷によって形成した場合にはピンホ
ールが多数発生し、このピンホールを通して保護層18
の溶剤が浸透し、感熱記録層14を発色させる恐れがあ
った。これに対して本発明によれば、コーティングによ
って中間層16を形成しているから、ピンホールが発生
しないため、保護層18の溶剤の浸透により感熱記録層
14を発色または消色させる恐れがない。
【0032】感熱記録層14は一般に多孔質であり、表
面に多数の凹凸がある。中間層16をオフセット印刷で
形成する場合には塗料の粘度が高いため、塗料が感熱記
録層14表面の凹凸に入り込んで行くことがなく、感熱
記録層14表面の凹凸を平らにすることができない。こ
れに対して本発明によれば、紫外線硬化型樹脂のコーテ
ィングによって中間層16を形成しているから、中間層
16の塗料の粘度が非常に低くてよいため、感熱記録層
14表面の凹凸に入り込んだ状態で硬化するので、感熱
記録層14表面の凹凸を平らにすることができる。ま
た、紫外線硬化型樹脂は硬化後は有機溶剤に強いため、
耐薬品性に優れた感熱記録媒体が得られる。
面に多数の凹凸がある。中間層16をオフセット印刷で
形成する場合には塗料の粘度が高いため、塗料が感熱記
録層14表面の凹凸に入り込んで行くことがなく、感熱
記録層14表面の凹凸を平らにすることができない。こ
れに対して本発明によれば、紫外線硬化型樹脂のコーテ
ィングによって中間層16を形成しているから、中間層
16の塗料の粘度が非常に低くてよいため、感熱記録層
14表面の凹凸に入り込んだ状態で硬化するので、感熱
記録層14表面の凹凸を平らにすることができる。ま
た、紫外線硬化型樹脂は硬化後は有機溶剤に強いため、
耐薬品性に優れた感熱記録媒体が得られる。
【0033】したがって、本発明の感熱記録媒体によれ
ば、中間層16を紫外線硬化型樹脂を含む材料によって
コーティングにより形成することで耐薬品性に優れ、ピ
ンホールのない中間層が得られるため、保護層18形成
時に感熱記録層14を発色させてしまうことがなく、ま
た中間層16上に設ける保護層18を形成する材料とし
て中間層16に悪影響を与えない溶剤を使用しているも
のを選ばなければならないという制限がなくなり、感熱
記録層14の種類に関わらず保護層18を形成する材料
の選択範囲が広がり、耐傷性、耐薬品性に優れた保護層
18を形成することができる。
ば、中間層16を紫外線硬化型樹脂を含む材料によって
コーティングにより形成することで耐薬品性に優れ、ピ
ンホールのない中間層が得られるため、保護層18形成
時に感熱記録層14を発色させてしまうことがなく、ま
た中間層16上に設ける保護層18を形成する材料とし
て中間層16に悪影響を与えない溶剤を使用しているも
のを選ばなければならないという制限がなくなり、感熱
記録層14の種類に関わらず保護層18を形成する材料
の選択範囲が広がり、耐傷性、耐薬品性に優れた保護層
18を形成することができる。
【0034】保護層18は、紫外線硬化型樹脂を使用す
ることが重要である。この保護層18は、感熱記録層1
4表面の耐傷性、耐薬品性を向上させるために設けられ
るもので、紫外線硬化型樹脂の中でも特に耐傷性、耐薬
品性等に優れた保護層用塗料はケトン類、エステル類な
どの比較的極性の強い溶剤を含むものが多いが、本発明
によれば前述の中間層が形成されているため、保護層に
含まれる溶剤により、感熱記録層が発色または消色して
しまうことがなく、耐傷性、耐薬品性に優れた保護層を
形成することができる。
ることが重要である。この保護層18は、感熱記録層1
4表面の耐傷性、耐薬品性を向上させるために設けられ
るもので、紫外線硬化型樹脂の中でも特に耐傷性、耐薬
品性等に優れた保護層用塗料はケトン類、エステル類な
どの比較的極性の強い溶剤を含むものが多いが、本発明
によれば前述の中間層が形成されているため、保護層に
含まれる溶剤により、感熱記録層が発色または消色して
しまうことがなく、耐傷性、耐薬品性に優れた保護層を
形成することができる。
【0035】さらに保護層18はコーティングにより形
成することが重要である。従来は、オフセット印刷によ
り保護層18を形成していたため、オフセット印刷適性
を有するインキを使用する必要があった。したがって、
たとえばブランケットからの転写工程があるため溶剤を
あまり添加できず、粘度の調整が難しいため紫外線硬化
性の反応性希釈剤もあまり添加できず、その他各種の添
加剤および顔料の添加に制約があった。これに対して本
発明の感熱記録媒体によれば、中間層16をコーティン
グにより形成し、その上に保護層18をコーティングに
より設けるので印刷適性をもたせる必要がないため、ほ
とんどの溶剤、反応性希釈剤、各種の添加剤および顔料
等を使用することができ、すべての保護層用の塗料を使
用できる。したがって、耐薬品性が向上するから、アル
コール、可塑剤などによる地肌かぶりや印字の消失を防
止することができる。
成することが重要である。従来は、オフセット印刷によ
り保護層18を形成していたため、オフセット印刷適性
を有するインキを使用する必要があった。したがって、
たとえばブランケットからの転写工程があるため溶剤を
あまり添加できず、粘度の調整が難しいため紫外線硬化
性の反応性希釈剤もあまり添加できず、その他各種の添
加剤および顔料の添加に制約があった。これに対して本
発明の感熱記録媒体によれば、中間層16をコーティン
グにより形成し、その上に保護層18をコーティングに
より設けるので印刷適性をもたせる必要がないため、ほ
とんどの溶剤、反応性希釈剤、各種の添加剤および顔料
等を使用することができ、すべての保護層用の塗料を使
用できる。したがって、耐薬品性が向上するから、アル
コール、可塑剤などによる地肌かぶりや印字の消失を防
止することができる。
【0036】また、従来のように保護層をオフセット印
刷により形成する場合は、オフセット印刷適性を持たせ
るために、ワックスや紫外線に反応しない未反応性樹脂
成分などが必要である。そのため、加熱による印字の際
にはこれらの成分が溶出し、サーマルヘッド汚れの原因
となっていた。本発明によればワックスや未反応性樹脂
成分などが必要ないため、サーマルヘッド汚れが生じな
い。
刷により形成する場合は、オフセット印刷適性を持たせ
るために、ワックスや紫外線に反応しない未反応性樹脂
成分などが必要である。そのため、加熱による印字の際
にはこれらの成分が溶出し、サーマルヘッド汚れの原因
となっていた。本発明によればワックスや未反応性樹脂
成分などが必要ないため、サーマルヘッド汚れが生じな
い。
【0037】加えて、本発明によれば、保護層18にピ
ンホールが発生しない。従来はオフセット印刷によって
保護層18を形成していたため、ピンホールが多数発生
し、ピンホールを通して薬品が感熱記録層14に浸透す
るため、感熱記録層14が侵され発色または消色してし
まう恐れがあった。これに対して本発明によればピンホ
ールが発生しないため、感熱記録層14が発色または消
色する恐れがない。したがって、本発明の感熱記録媒体
によれば前述の中間層16上に保護層18が紫外線硬化
型樹脂を用いてコーティングにより形成されるため、耐
傷性、耐薬品性に優れ、サーマルヘッドの汚れが生じな
い感熱記録媒体が得られる。
ンホールが発生しない。従来はオフセット印刷によって
保護層18を形成していたため、ピンホールが多数発生
し、ピンホールを通して薬品が感熱記録層14に浸透す
るため、感熱記録層14が侵され発色または消色してし
まう恐れがあった。これに対して本発明によればピンホ
ールが発生しないため、感熱記録層14が発色または消
色する恐れがない。したがって、本発明の感熱記録媒体
によれば前述の中間層16上に保護層18が紫外線硬化
型樹脂を用いてコーティングにより形成されるため、耐
傷性、耐薬品性に優れ、サーマルヘッドの汚れが生じな
い感熱記録媒体が得られる。
【0038】図2には、本発明による感熱記録媒体の他
の実施例が示されている。この実施例においては基材1
2の一方の面には、感熱記録層14、中間層16、保護
層18、印刷層20、印刷保護層22が順次積層され、
他方の面には、磁気記録層30、隠蔽層32、感熱記録
層14、中間層16、印刷層20、保護層18が順次積
層されている。
の実施例が示されている。この実施例においては基材1
2の一方の面には、感熱記録層14、中間層16、保護
層18、印刷層20、印刷保護層22が順次積層され、
他方の面には、磁気記録層30、隠蔽層32、感熱記録
層14、中間層16、印刷層20、保護層18が順次積
層されている。
【0039】基材12、感熱記録層14、中間層16、
保護層18は図1の実施例と同様に形成される。
保護層18は図1の実施例と同様に形成される。
【0040】磁気記録層30は、従来この種の磁気記録
媒体において磁気記録層として一般に用いられているも
のを用いることが出来る。
媒体において磁気記録層として一般に用いられているも
のを用いることが出来る。
【0041】例えば、磁性材料として粒径10μm以下
好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、Sr
−フェライト、 Co被着γ−Fe2O3、γ−Fe
2O3、針状鉄粉、CrO2 を用い、バインダー樹脂とし
て一般に用いられるポリエステル系樹脂、アルキッド系
樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂又はそれらの
混合樹脂を用いることが出来る。
好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、Sr
−フェライト、 Co被着γ−Fe2O3、γ−Fe
2O3、針状鉄粉、CrO2 を用い、バインダー樹脂とし
て一般に用いられるポリエステル系樹脂、アルキッド系
樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂又はそれらの
混合樹脂を用いることが出来る。
【0042】バインダー樹脂と磁性材料との混合比は基
材12との接着性や塗膜強度及び磁気ヘッドによる検出
電圧等を考慮して適宜設定される。通常、重量比で前者
/後者=1/1〜1/10の範囲、好ましくは1/2〜
1/8が適当である。
材12との接着性や塗膜強度及び磁気ヘッドによる検出
電圧等を考慮して適宜設定される。通常、重量比で前者
/後者=1/1〜1/10の範囲、好ましくは1/2〜
1/8が適当である。
【0043】該磁気記録層30の厚さは通常、5〜20
μm程度である。
μm程度である。
【0044】隠蔽層32は磁気記録層30の色彩を視覚
的に隠蔽すると共に上記感熱記録層14の発色の色彩に
対し十分なコントラストを付与するような色彩を有す
る。また、隠蔽層32を形成するために用いられる材料
が備えるべき性質は感熱記録条件下において安定で、薄
くても十分な耐久性を有し、磁気記録層30を構成する
材料の感熱記録層14への移行を阻止し得ることであ
る。
的に隠蔽すると共に上記感熱記録層14の発色の色彩に
対し十分なコントラストを付与するような色彩を有す
る。また、隠蔽層32を形成するために用いられる材料
が備えるべき性質は感熱記録条件下において安定で、薄
くても十分な耐久性を有し、磁気記録層30を構成する
材料の感熱記録層14への移行を阻止し得ることであ
る。
【0045】この様な耐熱性材料としては熱硬化性の樹
脂、例えばポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等を用いることが
でき、これに隠蔽性付与の為の顔料例えばAl、Sn、
Zn、Cu、Ag、 Cu−Zn等の金属やAl203、
Ti02等の金属酸化物などを適量添加する。
脂、例えばポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等を用いることが
でき、これに隠蔽性付与の為の顔料例えばAl、Sn、
Zn、Cu、Ag、 Cu−Zn等の金属やAl203、
Ti02等の金属酸化物などを適量添加する。
【0046】隠蔽層32としては、上記の様な熱硬化性
樹脂の他に非磁性の金属層例えばAl、Sn、Ag又は
これら金属の酸化物の層を用いることもできる。
樹脂の他に非磁性の金属層例えばAl、Sn、Ag又は
これら金属の酸化物の層を用いることもできる。
【0047】隠蔽層32の厚さは例えば0.05〜3μ
m程度である。
m程度である。
【0048】印刷層20は、印刷などによって形成され
る層である。本実施例においてはカードの表面および裏
面に設けられた印刷層20に所望の文字、模様などの可
視情報が印刷によって形成される。なお、印刷層20は
感熱記録層14に記録される可視記録情報を見ることが
できるように形成される。
る層である。本実施例においてはカードの表面および裏
面に設けられた印刷層20に所望の文字、模様などの可
視情報が印刷によって形成される。なお、印刷層20は
感熱記録層14に記録される可視記録情報を見ることが
できるように形成される。
【0049】本発明による感熱記録媒体は上記の実施例
に限られず、たとえば基材12の一方の面にのみ、磁気
記録層30、隠蔽層32、感熱記録層14、中間層1
6、保護層18、印刷層20、印刷保護層22を設けた
ものでもよい。また磁気記録層30、隠蔽層32、感熱
記録層14、中間層16、保護層18を設け、印刷層2
0、印刷保護層22を省略したものでもよい。さらに図
1の実施例において、保護層18上に印刷層20、印刷
保護層22を設けたものでもよい。
に限られず、たとえば基材12の一方の面にのみ、磁気
記録層30、隠蔽層32、感熱記録層14、中間層1
6、保護層18、印刷層20、印刷保護層22を設けた
ものでもよい。また磁気記録層30、隠蔽層32、感熱
記録層14、中間層16、保護層18を設け、印刷層2
0、印刷保護層22を省略したものでもよい。さらに図
1の実施例において、保護層18上に印刷層20、印刷
保護層22を設けたものでもよい。
【0050】また、本発明による感熱記録媒体はカード
に限らず種々の記録媒体に適用できる。
に限らず種々の記録媒体に適用できる。
【0051】次に本発明による感熱記録媒体の具体的な
実施例について、その組成および物性評価につき比較例
と比較して説明する。
実施例について、その組成および物性評価につき比較例
と比較して説明する。
【0052】(実施例1)基材上に磁気記録層および隠
蔽層を前述の組成で形成し、さらに下記の組成の感熱記
録層、中間層、保護層を順次形成した。 感熱記録層 日本化薬株式会社製感熱インキT−1765 100重量部 トルエン 50重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ5μmの感熱記録層を形成した。 中間層 日本化薬株式会社製保護層インキGPS−UV100 100重量部 トルエン 300重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングした
後、UVランプ(160W/cm×3灯、30m/mi
n)で紫外線照射して硬化させ、厚さ1μmの中間層を
形成した。 保護層 大日本インキ化学工業株式会社製UV硬化型樹脂UNIDIC 17−806 100重量部 CIBA−GEIGY社製光反応開始剤IRGACURE 184 2重量部 水澤化学工業株式会社製感熱記録紙用微粉シリカ ミズカシルP−527 10重量部 酢酸ブチル 50重量部 上記の割合で混合した材料をボールミルで分散し1時間
経過後、グラビアコーティングし、UVランプ(160
W/cm×3灯、30m/min)で紫外線照射して硬
化させ、厚さ1μmの保護層を形成した。
蔽層を前述の組成で形成し、さらに下記の組成の感熱記
録層、中間層、保護層を順次形成した。 感熱記録層 日本化薬株式会社製感熱インキT−1765 100重量部 トルエン 50重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ5μmの感熱記録層を形成した。 中間層 日本化薬株式会社製保護層インキGPS−UV100 100重量部 トルエン 300重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングした
後、UVランプ(160W/cm×3灯、30m/mi
n)で紫外線照射して硬化させ、厚さ1μmの中間層を
形成した。 保護層 大日本インキ化学工業株式会社製UV硬化型樹脂UNIDIC 17−806 100重量部 CIBA−GEIGY社製光反応開始剤IRGACURE 184 2重量部 水澤化学工業株式会社製感熱記録紙用微粉シリカ ミズカシルP−527 10重量部 酢酸ブチル 50重量部 上記の割合で混合した材料をボールミルで分散し1時間
経過後、グラビアコーティングし、UVランプ(160
W/cm×3灯、30m/min)で紫外線照射して硬
化させ、厚さ1μmの保護層を形成した。
【0053】(実施例2)基材上に磁気記録層および隠
蔽層を前述の組成で形成し、さらに下記の組成の感熱記
録層、中間層、保護層を順次形成した。 感熱記録層 日本化薬株式会社製感熱インキW−1760 100重量部 純水 50重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ5μmの感熱記録層を形成した。 中間層 日本化薬株式会社製保護層インキGPS−UV200 100重量部 純水 100重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングした
後、UVランプ(160W/cm×3灯、30m/mi
n)で紫外線照射して硬化させ、厚さ1μmの中間層を
形成した。 保護層 大日本インキ化学工業株式会社製UV硬化型樹脂UNIDIC V−4205 100重量部 CIBA−GEIGY社製光反応開始剤IRGACURE 184 2重量部 水澤化学工業株式会社製感熱記録紙用微粉シリカ ミズカシルP−603 15重量部 上記の割合で混合した材料をボールミルで分散し1時間
経過後、グラビアコーティングし、UVランプ(160
W/cm×3灯、30m/min)で紫外線照射して硬
化させ、厚さ1μmの保護層を形成した。
蔽層を前述の組成で形成し、さらに下記の組成の感熱記
録層、中間層、保護層を順次形成した。 感熱記録層 日本化薬株式会社製感熱インキW−1760 100重量部 純水 50重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ5μmの感熱記録層を形成した。 中間層 日本化薬株式会社製保護層インキGPS−UV200 100重量部 純水 100重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングした
後、UVランプ(160W/cm×3灯、30m/mi
n)で紫外線照射して硬化させ、厚さ1μmの中間層を
形成した。 保護層 大日本インキ化学工業株式会社製UV硬化型樹脂UNIDIC V−4205 100重量部 CIBA−GEIGY社製光反応開始剤IRGACURE 184 2重量部 水澤化学工業株式会社製感熱記録紙用微粉シリカ ミズカシルP−603 15重量部 上記の割合で混合した材料をボールミルで分散し1時間
経過後、グラビアコーティングし、UVランプ(160
W/cm×3灯、30m/min)で紫外線照射して硬
化させ、厚さ1μmの保護層を形成した。
【0054】(比較例1)上記実施例1の中間層を除
き、その他は実施例1と同様に形成した。
き、その他は実施例1と同様に形成した。
【0055】(比較例2)上記実施例2の中間層を除
き、その他は実施例1と同様に形成した。
き、その他は実施例1と同様に形成した。
【0056】(比較例3)これは従来のオフセット印刷
により中間層および保護層を形成したものである。基材
上に磁気記録層および隠蔽層を前述の組成で形成し、さ
らに下記の組成の感熱記録層、中間層、保護層を順次形
成した。 感熱記録層 日本化薬株式会社製感熱インキT−1765 100重量部 トルエン 50重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ5μmの感熱記録層を形成した。 中間層 株式会社T&K TOKA製UVオフセットインキメジ
ウムNo.7によってオフセット印刷を行い、厚さ1μ
mの中間層を形成した。 保護層 東洋インキ製造株式会社製UVオフセットインキFDO
Pニスによってオフセット印刷を行い、厚さ1μmの保
護層を形成した。
により中間層および保護層を形成したものである。基材
上に磁気記録層および隠蔽層を前述の組成で形成し、さ
らに下記の組成の感熱記録層、中間層、保護層を順次形
成した。 感熱記録層 日本化薬株式会社製感熱インキT−1765 100重量部 トルエン 50重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ5μmの感熱記録層を形成した。 中間層 株式会社T&K TOKA製UVオフセットインキメジ
ウムNo.7によってオフセット印刷を行い、厚さ1μ
mの中間層を形成した。 保護層 東洋インキ製造株式会社製UVオフセットインキFDO
Pニスによってオフセット印刷を行い、厚さ1μmの保
護層を形成した。
【0057】上記の実施例および比較例について物性評
価を行った結果は次の通りであった。 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 地肌濃度 0.47 0.47 1.22 1.27 0.47 発色濃度 1.95 1.88 2.05 2.13 1.98 サーマルヘッド なし なし かすれ発生 の汚れ 耐薬品性 1.90 1.84 0.52 耐可塑剤性 1.95 1.88 部分的に 消色
価を行った結果は次の通りであった。 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 地肌濃度 0.47 0.47 1.22 1.27 0.47 発色濃度 1.95 1.88 2.05 2.13 1.98 サーマルヘッド なし なし かすれ発生 の汚れ 耐薬品性 1.90 1.84 0.52 耐可塑剤性 1.95 1.88 部分的に 消色
【0058】上記のように、地肌濃度については実施例
1、2は比較例1、2と比較して良好であった。比較例
1、2の場合にはかぶりが発生した。発色濃度は比較例
と大差がなく、特に比較例3とはほぼ同じであった。印
字の際のサーマルヘッドの汚れはカードに連続印字10
0枚を行った結果であるが、実施例1、2は異常がなか
ったのに対して、比較例3ではかすれが発生した。耐薬
品性は発色させた部分をエタノールに16分間浸漬した
後の発色濃度であるが、実施例1、2は良好な発色濃度
を保ったのに対し、比較例3は消色してしまった。耐可
塑剤性はトンボMONO消しゴムに圧着(200g/cm 2 、48ho
ur)させた後の発色濃度であるが、実施例1、2は良好
な発色濃度を保ったのに対し、比較例3は部分的に消色
して測定が不可能となった。
1、2は比較例1、2と比較して良好であった。比較例
1、2の場合にはかぶりが発生した。発色濃度は比較例
と大差がなく、特に比較例3とはほぼ同じであった。印
字の際のサーマルヘッドの汚れはカードに連続印字10
0枚を行った結果であるが、実施例1、2は異常がなか
ったのに対して、比較例3ではかすれが発生した。耐薬
品性は発色させた部分をエタノールに16分間浸漬した
後の発色濃度であるが、実施例1、2は良好な発色濃度
を保ったのに対し、比較例3は消色してしまった。耐可
塑剤性はトンボMONO消しゴムに圧着(200g/cm 2 、48ho
ur)させた後の発色濃度であるが、実施例1、2は良好
な発色濃度を保ったのに対し、比較例3は部分的に消色
して測定が不可能となった。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、感熱記録層上の中間層
および保護層は紫外線硬化型樹脂を含む材料をコーティ
ングすることにより形成され、紫外線照射により硬化さ
れている。したがって、保護層用に使用する塗料の制約
をなくし、有効な保護層を形成することができるととも
に、サーマルヘッド汚れの発生を防止し、また、保護層
の耐薬品性を向上させることができる。
および保護層は紫外線硬化型樹脂を含む材料をコーティ
ングすることにより形成され、紫外線照射により硬化さ
れている。したがって、保護層用に使用する塗料の制約
をなくし、有効な保護層を形成することができるととも
に、サーマルヘッド汚れの発生を防止し、また、保護層
の耐薬品性を向上させることができる。
【図1】本発明による感熱記録媒体の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明による感熱記録媒体の他の実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】可逆性感熱記録材料の状態変化を示す図であ
る。
る。
12 基材 14 感熱記録層 16 中間層 18 保護層 20 印刷層 22 印刷保護層 30 磁気記録層 32 隠蔽層
Claims (5)
- 【請求項1】 基材上に、加熱によって発色する感熱記
録層を有する感熱記録媒体において、 前記感熱記録層上に、紫外線硬化型樹脂を含む材料をコ
ーティングし、紫外線照射により硬化した中間層と、 該中間層上に、紫外線硬化型樹脂を含む材料をコーティ
ングし、紫外線照射により硬化した保護層とを有するこ
とを特徴とする感熱記録媒体。 - 【請求項2】 請求項1に記載の感熱記録媒体におい
て、該感熱記録媒体はさらに、 基材と、該基材上に設けられた磁気記録層とを有し、 前記保護層上に、印刷層と前記印刷層を保護する印刷保
護層が設けられていることを特徴とする感熱記録媒体。 - 【請求項3】 請求項1に記載の感熱記録媒体におい
て、 前記中間層に含まれる溶剤が、水、芳香族炭化水素、シ
クロアルカン類又は脂肪族炭化水素、あるいはこれらの
混合物であることを特徴とする感熱記録媒体。 - 【請求項4】 加熱によって発色する感熱記録層と、中
間層と、保護層とを順次積層した感熱記録媒体を製造す
る方法において、 基材上に感熱記録材料をコーティングする工程と、 前記感熱記録材料上に紫外線硬化型樹脂を含む中間層の
材料をコーティングし、紫外線照射により硬化させる工
程と、 前記硬化された層の上に紫外線硬化型樹脂を含む保護層
の材料をコーティングし、紫外線照射により硬化させる
工程とを有することを特徴とする感熱記録媒体の製造方
法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、 前記中間層の材料に含まれる溶剤が、水、芳香族炭化水
素、シクロアルカン類又は脂肪族炭化水素、あるいはこ
れらの混合物であることを特徴とする感熱記録媒体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5121880A JPH06305255A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 感熱記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5121880A JPH06305255A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 感熱記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305255A true JPH06305255A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14822213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5121880A Pending JPH06305255A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 感熱記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06305255A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6001893A (en) * | 1996-05-17 | 1999-12-14 | Datacard Corporation | Curable topcoat composition and methods for use |
JP2005220337A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-08-18 | Nichiban Co Ltd | 粘着シート、表面光沢装飾シート、及びインクジェット印刷用メディア |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP5121880A patent/JPH06305255A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6001893A (en) * | 1996-05-17 | 1999-12-14 | Datacard Corporation | Curable topcoat composition and methods for use |
US6187129B1 (en) | 1996-05-17 | 2001-02-13 | Datacard Corporation | Curable topcoat composition and methods for use |
JP2005220337A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-08-18 | Nichiban Co Ltd | 粘着シート、表面光沢装飾シート、及びインクジェット印刷用メディア |
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