JP2020107373A - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐摩耗性及び耐汗性に優れる磁気記録媒体を提供すること。【解決手段】磁気記録層2、隠蔽層3、及び印刷層5をこの順に有する磁気記録媒体であって、隠蔽層3が、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である、磁気記録媒体10。【選択図】図1
Description
本発明は、磁気記録媒体に関する。
例えば、図書カード(登録商標)、QUOカード(登録商標)、テレフォンカード等のプリペイドカードとして、カードの種類、残額等の管理のために磁気記録を用いる磁気記録媒体が使用されている。磁気記録媒体は、例えば、基材上に、磁気記録層、隠蔽層、及び印刷層をこの順に有し、印刷層上に形成されて最外層となる保護層(オーバープリント層)を更に有していてもよい。
磁気記録媒体における磁気記録層は、フェライト等の濃色の磁性材料を含み、例えば濃褐色を呈するから、この上に設けられる印刷層を視認可能とするには、磁気記録層の濃色を隠蔽する必要がある。
磁気記録媒体における隠蔽層は、磁気記録層の濃色を隠蔽し、隠蔽層上に設けられる印刷層を視認可能にする機能を有する。隠蔽層としては、例えば、アルミニウム粉を含むシルバーインキが広く使用されている。
特許文献1には、磁気記録媒体における磁気層及び磁気バーコードを隠蔽するためのシルバーインキにおいて、カップリング剤で表面処理されたアルミニウム粉と、ポリウレタン樹脂及びフェノキシ樹脂の混合物とを含む、磁気記録媒体用シルバーインキが記載されている。
特許文献2には、磁気記録層と、隠蔽層と、感熱記録層とを有する感熱磁気記録媒体において、隠蔽層が、アルミニウムペーストと、ニトロセルロース及びアクリル樹脂を混合したバインダーとを含むべきことが記載されている。
特許文献3には、カード基材上に、隠蔽層と白色層と表面保護層とがこの順に積層されたオーバープリントカードが記載されている。特許文献3には更に、隠蔽層の形成には、樹脂をコーティングしたアルミニウム粉をバインダー中に混錬して成る隠蔽性インキを用いること、該隠蔽性インキの樹脂バインダーとして、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂から1種又は2種以上を適宜に組み合わせて使用できること等が記載されている。
従来技術における磁気記録媒体は、磁気カードリーダライタに挿入して読み取り及び/又は書き込み処理をする際の耐摩耗性が不足しており、読み取り、書き込みを繰り返すと、表面印刷層及び隠蔽層が摩耗して磁気記録層が露出する場合があった。また、磁気記録媒体が人の汗と接触すると、磁気記録層と隠蔽層との間の密着性が損なわれ、剥離が生ずるとの問題があった。
本発明は、従来技術における上記の問題を解決するために、耐摩耗性及び耐汗性に優れる磁気記録媒体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、以下のとおりである。
《態様1》
磁気記録層、隠蔽層、及び印刷層をこの順に有する磁気記録媒体であって、
隠蔽層が、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である、
磁気記録媒体。
《態様2》
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、10質量%以上35質量%以下である、態様1に記載の磁気記録媒体。
《態様3》
塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体が、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−不飽和ジカルボン酸共重合体、及び塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアクリル(メタ)アクリレート共重合体から選択される少なくとも1種である、態様1又は2に記載の磁気記録媒体。
《態様4》
磁気記録層が、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含む層である、態様1〜3のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様5》
磁気記録層用バインダー樹脂が、ポリエステルウレタンを含む、態様4に記載の磁気記録媒体。
《態様6》
印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に、保護層を有する、態様1〜5のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様7》
隠蔽層と印刷層との間に、感熱記録層を有する、態様1〜6のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様8》
磁気記録層の、隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を有する、態様1〜7のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様1》
磁気記録層、隠蔽層、及び印刷層をこの順に有する磁気記録媒体であって、
隠蔽層が、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である、
磁気記録媒体。
《態様2》
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、10質量%以上35質量%以下である、態様1に記載の磁気記録媒体。
《態様3》
塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体が、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−不飽和ジカルボン酸共重合体、及び塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアクリル(メタ)アクリレート共重合体から選択される少なくとも1種である、態様1又は2に記載の磁気記録媒体。
《態様4》
磁気記録層が、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含む層である、態様1〜3のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様5》
磁気記録層用バインダー樹脂が、ポリエステルウレタンを含む、態様4に記載の磁気記録媒体。
《態様6》
印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に、保護層を有する、態様1〜5のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様7》
隠蔽層と印刷層との間に、感熱記録層を有する、態様1〜6のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
《態様8》
磁気記録層の、隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を有する、態様1〜7のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
本発明によると、耐摩耗性及び耐汗性に優れる磁気記録媒体が提供される。
《磁気記録媒体》
本発明の磁気記録媒体は、
磁気記録層、隠蔽層、及び印刷層をこの順に有する磁気記録媒体であって、
隠蔽層が、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である。
本発明の磁気記録媒体は、
磁気記録層、隠蔽層、及び印刷層をこの順に有する磁気記録媒体であって、
隠蔽層が、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である。
本発明の磁気記録媒体は、
印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に、保護層を更に有していてもよく、
磁気記録層の、隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を更に有していてもよく、
隠蔽層と印刷層との間に、感熱記録層を更に有していてもよい。
印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に、保護層を更に有していてもよく、
磁気記録層の、隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を更に有していてもよく、
隠蔽層と印刷層との間に、感熱記録層を更に有していてもよい。
図1に、本発明の磁気記録媒体の一例を示す概略断面図を示した。図1の磁気記録媒体(10)は、磁気記録層(2)、隠蔽層(3)、及び印刷層(5)をこの順に有している。磁気記録媒体(10)は、更に、印刷層(5)の隠蔽層(3)とは反対側の面上に保護層(6)を有し、磁気記録層(2)の隠蔽層(3)とは反対側の面上に基材層(1)を有している。印刷層(5)は、文字、パターン、意匠等を構成する領域にのみ存在しており、その他の領域では、隠蔽層(3)と保護層(6)とが直接接している。
図2に、本発明の磁気記録媒体の別の一例を示す概略断面図を示した。図2の磁気記録媒体(20)は、磁気記録層(2)、隠蔽層(3)、及び印刷層(5)をこの順に有している。磁気記録媒体(20)は、更に、印刷層(5)の隠蔽層(3)とは反対側の面上に保護層(6)を有し、磁気記録層(2)の隠蔽層(3)とは反対側の面上に基材層(1)を有し、隠蔽層(3)と印刷層(5)との間に感熱記録層(4)を有していている。図2の磁気記録媒体(20)において、印刷層(5)は、文字、パターン、意匠等を構成する領域にのみ存在しており、その他の領域では、感熱記録層(4)と保護層(6)とが直接接している。
本発明の磁気記録媒体では、隠蔽層に含まれる隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、かつ、隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、バインダー樹脂全体に対して0質量%超40質量%以下である。このことにより、本発明の磁気記録媒体の耐摩耗性及び耐汗性は、著しく向上されている。
従来技術の磁気記録媒体において、隠蔽層用のバインダー樹脂としては、例えば特許文献1に記載されているように、ポリウレタン及びフェノキシ樹脂の混合物が多用されてきた。これは、隠蔽層に、ポリウレタン及びフェノキシ樹脂の長所を併有させることを目的としたものと考えられる。すなわち、ポリウレタンは靭性が高く、ポリウレタンを含有する隠蔽層は、耐摩耗性及び耐可塑剤性に優れ、表面強度が高くなると考えられる。また、フェノキシ樹脂は、耐熱性、耐光性、耐可塑剤性が高く、密着性に優れるから、フェノキシ樹脂を含有する隠蔽層には、これらの特性が発現すると考えられる。更にフェノキシ樹脂は「着色性」が高く、フェノキシ樹脂を含有する隠蔽層が明るい色調となるとの利点もある。
しかしながら、フェノキシ樹脂は、高価であり、臭気がある等の問題点があるため、フェノキシ樹脂を用いない隠蔽層材料が望まれていた。
本発明では、従来技術におけるフェノキシ樹脂に代えて、特定量の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を用いる。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体は、ポリウレタンとの相溶性に優れるが、着色性、耐熱性、耐光性、耐候性、耐可塑剤性等に劣るため、従来は磁気記録媒体の隠蔽層材料として用いられていなかった。しかしながら、本発明者らは、ポリウレタンと、特定量の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体とを組み合わせて用いることにより、従来材料を凌駕する隠蔽層材料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明の磁気記録媒体が有する各層について、順に説明する。
〈隠蔽層〉
本発明の磁気記録媒体における隠蔽層は、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である。
本発明の磁気記録媒体における隠蔽層は、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である。
(アルミニウム粉)
アルミニウム粉は、小粒径(4μm〜5μm)粒子状のノンリーフィングタイプのアルミニウム粉であっても、大粒径(10μm〜15μm)鱗片状のリーフィングタイプのアルミニウム粉であっても、これらの混合物であってもよい。アルミニウム粉は、表面が適当なカップリング剤で修飾されたものであってもよい。このカップリング剤は、例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤等であってよい。
アルミニウム粉は、小粒径(4μm〜5μm)粒子状のノンリーフィングタイプのアルミニウム粉であっても、大粒径(10μm〜15μm)鱗片状のリーフィングタイプのアルミニウム粉であっても、これらの混合物であってもよい。アルミニウム粉は、表面が適当なカップリング剤で修飾されたものであってもよい。このカップリング剤は、例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤等であってよい。
アルミニウム粉は、例えば、アルミニウムペーストに含まれるものとして供給されてよく、アルミニウムペーストと後述の隠蔽層用バインダー樹脂との混合物として、隠蔽層の形成に供されてよい。ここで、アルミニウムペーストは、アルミニウム粉と、ペースト用バインダーと、適当な溶剤とをペースト状に混合したものである。
ペースト用バインダーは、例えば、ニトロセルロース若しくはアクリル樹脂、又はこれらの混合物であってよい。
アルミニウムペースト中のアルムニウム粉の含有割合は、例えば50質量%以上90質量%以下程度であってよい。
アルミニウムペーストの溶剤としては、例えば、ミネラルスピリッツ等を用いてよい。
(隠蔽層用バインダー樹脂)
隠蔽層用バインダー樹脂は、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含む。
隠蔽層用バインダー樹脂は、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含む。
−ポリウレタン−
隠蔽層用バインダー樹脂におけるポリウレタンは、ウレタン結合(−NH−C(=O)−)を有する重合体であり、例えば、ジイソシアネート化合物とジオール化合物との重付加反応により製造されたものであってよい。本発明におけるポリウレタンとしては、例えば、芳香族ポリエステルを基本骨格とし、かつ側鎖にウレタン成分が結合している、ウレタン変性共重合ポリエステル;エステルの繰返し単位と、ウレタンの繰返し単位とを骨格中に含む、ウレタン変性共重合ポリエステル;等を用いてよい。
隠蔽層用バインダー樹脂におけるポリウレタンは、ウレタン結合(−NH−C(=O)−)を有する重合体であり、例えば、ジイソシアネート化合物とジオール化合物との重付加反応により製造されたものであってよい。本発明におけるポリウレタンとしては、例えば、芳香族ポリエステルを基本骨格とし、かつ側鎖にウレタン成分が結合している、ウレタン変性共重合ポリエステル;エステルの繰返し単位と、ウレタンの繰返し単位とを骨格中に含む、ウレタン変性共重合ポリエステル;等を用いてよい。
隠蔽層用バインダー樹脂におけるポリウレタンとしては、市販品を用いてもよく、例えば、東洋紡(株)製の「バイロンUR」シリーズを使用してよい。
−塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体−
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−不飽和ジカルボン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアクリル(メタ)アクリレート共重合体等を挙げることができ、これらのうちから選択される少なくとも1種を使用してよい。
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−不飽和ジカルボン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアクリル(メタ)アクリレート共重合体等を挙げることができ、これらのうちから選択される少なくとも1種を使用してよい。
隠蔽層用バインダー樹脂における塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合は、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合は、耐汗性を向上させる観点からは、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、5質量%以上、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、25質量%以上、又は30質量%以上であってよく、耐摩耗性を高く維持し、耐汗性と耐摩耗性とのバランスをとる観点からは、35質量%以下、30質量%以下、又は25質量%以下であってよい。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合は、典型的には、隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、10質量%以上35質量%以下であってよい。
(隠蔽層用バインダー樹脂の使用割合)
隠蔽層における隠蔽層用バインダー樹脂の使用割合は、隠蔽層の密着性及び機械的強度を確保するために、アルミニウムペースト100質量部に対して、50質量部以上、75質量部以上、100質量部上、125質量部以上、150質量部以上、又は175質量部以上であってよく、十分な隠蔽性を確保するために、アルミニウムペースト100質量部に対して、500質量部以下、400質量部以下、350質量部以下、300質量部以下、250質量部以下、又は200質量部以下であってよい。
隠蔽層における隠蔽層用バインダー樹脂の使用割合は、隠蔽層の密着性及び機械的強度を確保するために、アルミニウムペースト100質量部に対して、50質量部以上、75質量部以上、100質量部上、125質量部以上、150質量部以上、又は175質量部以上であってよく、十分な隠蔽性を確保するために、アルミニウムペースト100質量部に対して、500質量部以下、400質量部以下、350質量部以下、300質量部以下、250質量部以下、又は200質量部以下であってよい。
隠蔽層における隠蔽層用バインダー樹脂の使用割合を、アルミニウム粉100質量部に対する値で表すと、次のとおりである。隠蔽層における隠蔽層用バインダー樹脂の使用割合は、アルミニウム粉100質量部に対して、55質量部以上、85質量部以上、110質量部以上、140質量部以上、165質量部以上、又は195質量部以上であってよく、1,000質量部以下、800質量部以下、700質量部以下、600質量部以下、500質量部以下、又は400質量部以下であってよい。
(その他の成分)
隠蔽層は、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含むが、その他の成分を含んでいても良い。隠蔽層におけるその他の成分としては、例えば、酸化チタン等が挙げられる。
隠蔽層は、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含むが、その他の成分を含んでいても良い。隠蔽層におけるその他の成分としては、例えば、酸化チタン等が挙げられる。
(隠蔽層の厚み)
本発明の磁気記録媒体における隠蔽層の厚みは、典型的には0.5μm以上4μm以下であり、好ましくは1μm以上2μm以下である。
本発明の磁気記録媒体における隠蔽層の厚みは、典型的には0.5μm以上4μm以下であり、好ましくは1μm以上2μm以下である。
〈磁気記録層〉
本発明の磁気記録媒体における磁気記録層は、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含む層であってよい。
本発明の磁気記録媒体における磁気記録層は、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含む層であってよい。
(磁性材料)
磁気記録層における磁性材料は、例えば、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、γ−Fe2O3、Co被着γ−Fe2O3、針状鉄粉、CrO2等であってよい。磁性材料は適宜の形状を有していてよく、例えば粒子状である場合、その粒径は、10μm以下であってよく、0.10μm以上5μm以下であってもよい。
磁気記録層における磁性材料は、例えば、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、γ−Fe2O3、Co被着γ−Fe2O3、針状鉄粉、CrO2等であってよい。磁性材料は適宜の形状を有していてよく、例えば粒子状である場合、その粒径は、10μm以下であってよく、0.10μm以上5μm以下であってもよい。
(カーボン)
磁気記録層におけるカーボンは、カーボンブラックであってよい。このカーボンブラックは、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック等であってよく、これらから選択される1種以上を用いてよい。
磁気記録層におけるカーボンは、カーボンブラックであってよい。このカーボンブラックは、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック等であってよく、これらから選択される1種以上を用いてよい。
(磁気記録層用バインダー樹脂)
磁気記録層における磁気記録層用バインダー樹脂は、例えば、ポリエステル、ポリエステルウレタン、ポリウレタン、アルキッド樹脂、ビニル系樹脂等であってよく、これらのうちから選択される1種以上を使用してよい。磁気記録層用バインダー樹脂は、ポリエステルウレタンを含むことが、隠蔽層との密着性を高くする観点から好適である。
磁気記録層における磁気記録層用バインダー樹脂は、例えば、ポリエステル、ポリエステルウレタン、ポリウレタン、アルキッド樹脂、ビニル系樹脂等であってよく、これらのうちから選択される1種以上を使用してよい。磁気記録層用バインダー樹脂は、ポリエステルウレタンを含むことが、隠蔽層との密着性を高くする観点から好適である。
(その他の成分)
磁気記録層は、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含むが、その他の成分を含んでいてもよい。隠蔽層におけるその他の成分としては、例えば、分散剤、消泡剤、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等が挙げられる。
磁気記録層は、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含むが、その他の成分を含んでいてもよい。隠蔽層におけるその他の成分としては、例えば、分散剤、消泡剤、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等が挙げられる。
(磁気記録層の厚み)
本発明の磁気記録媒体における磁気記録層の厚みは、典型的には5μm以上15μm以下であり、好ましくは10μm以上12μm以下である。
本発明の磁気記録媒体における磁気記録層の厚みは、典型的には5μm以上15μm以下であり、好ましくは10μm以上12μm以下である。
〈印刷層〉
印刷層は、所望の文字、パターン、意匠等を形成するインキによって構成され、下層の隠蔽層、又は存在する場合には感熱記録層との色調の差によって視認される。したがって印刷層は、隠蔽層又は感熱記録層と識別可能な色を有していてよい。隠蔽層は、典型的には銀色又は灰色を呈するため、下層が隠蔽層である場合の印刷層は、例えば、墨、赤、青、緑、紫、茶等の濃色であってよい。
印刷層は、所望の文字、パターン、意匠等を形成するインキによって構成され、下層の隠蔽層、又は存在する場合には感熱記録層との色調の差によって視認される。したがって印刷層は、隠蔽層又は感熱記録層と識別可能な色を有していてよい。隠蔽層は、典型的には銀色又は灰色を呈するため、下層が隠蔽層である場合の印刷層は、例えば、墨、赤、青、緑、紫、茶等の濃色であってよい。
印刷層は、文字、パターン、意匠等を構成する領域にのみ存在していてよく、その他の領域(例えば、文字「A」の三角形の空白部分)には印刷層がなくてもよい。
印刷層は、公知の印刷用インキによって形成されてよく、印刷層としての実質的な厚みを有していても有していなくてもよい。
〈保護層〉
本発明の磁気記録媒体は、印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に保護層を更に有していてもよい。保護層は、印刷層を被覆して保護する機能のほか、後述の基材層とともに本発明の磁気記録媒体に機械的強度を付与し、磁気記録媒体の取り扱い性を向上する機能を有する。
本発明の磁気記録媒体は、印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に保護層を更に有していてもよい。保護層は、印刷層を被覆して保護する機能のほか、後述の基材層とともに本発明の磁気記録媒体に機械的強度を付与し、磁気記録媒体の取り扱い性を向上する機能を有する。
保護層は、例えば、ポリエステル、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、セルロース、スチレン樹脂、シリカ等から選択される材料から構成されていてよい。
上記のとおり、印刷層は文字、パターン、意匠等を構成する領域にのみ存在し、印刷層が存在しない領域が想定される。このような領域の保護層は、印刷層の更に下層の隠蔽層又は感熱記録層と直接接していてよい。
保護層の厚みは、印刷層が存在しない領域における厚みとして、典型的には0.5μm以上3μm以下であり、好ましくは1μm以上2μm以下である。
〈感熱記録層〉
本発明の磁気記録媒体は、隠蔽層と印刷層との間に、感熱記録層を更に有していてよい。感熱記録層は、サーマルヘッド等による感熱記録の際に、加熱部分のみが変色して、視認可能な文字、パターン、意匠等を呈示することのできる層である。
本発明の磁気記録媒体は、隠蔽層と印刷層との間に、感熱記録層を更に有していてよい。感熱記録層は、サーマルヘッド等による感熱記録の際に、加熱部分のみが変色して、視認可能な文字、パターン、意匠等を呈示することのできる層である。
感熱記録層は、感熱発色材料及び結着樹脂を含んでいてよい。
(感熱発色材料)
感熱発色材料は、例えば、顕色剤及びロイコ染料との組み合わせから構成されていてよい。
感熱発色材料は、例えば、顕色剤及びロイコ染料との組み合わせから構成されていてよい。
−顕色剤−
顕色剤は、ロイコ染料の発色反応の際のプロトン源として機能するフェノール性水酸基を有する化合物を好ましく使用できる。本発明において好ましく用いられる顕色剤としては、例えば、4,4’−イソプロピリデンフェノール、ベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4,4’−ジヒドロキシ−3,5’−ジアリルジフェニルスルフォン、メチルービス(ヒドロキシフェニル)アセテート、没食子酸エステル、p−フェニルフェノール等が挙げることができ、これらから選択される1種以上を用いてよい。
られる。
顕色剤は、ロイコ染料の発色反応の際のプロトン源として機能するフェノール性水酸基を有する化合物を好ましく使用できる。本発明において好ましく用いられる顕色剤としては、例えば、4,4’−イソプロピリデンフェノール、ベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4,4’−ジヒドロキシ−3,5’−ジアリルジフェニルスルフォン、メチルービス(ヒドロキシフェニル)アセテート、没食子酸エステル、p−フェニルフェノール等が挙げることができ、これらから選択される1種以上を用いてよい。
られる。
−ロイコ染料−
ロイコ染料は、反応前は無色であるが、加熱されたときに顕色剤から発生するプロトンと反応して、有色の化学種に変化する。これにより、加熱部分のみが変色して、視認可能な文字、パターン、意匠等が呈示される。ロイコ染料の色の変化は、可逆であっても不可逆であってもよい。
ロイコ染料は、反応前は無色であるが、加熱されたときに顕色剤から発生するプロトンと反応して、有色の化学種に変化する。これにより、加熱部分のみが変色して、視認可能な文字、パターン、意匠等が呈示される。ロイコ染料の色の変化は、可逆であっても不可逆であってもよい。
ロイコ染料としては、例えば、クリスタルバイオレットラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−クロルフェニルアミン)−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等を挙げることができ、これらから選択される1種以上を用いてよい。
(結着樹脂)
感熱記録層における結着樹脂としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、でんぷん、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリウレタン、ポリエステルウレタン等を挙げることができ、これらのうちから選択される1種以上を使用してよい。
感熱記録層における結着樹脂としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、でんぷん、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリウレタン、ポリエステルウレタン等を挙げることができ、これらのうちから選択される1種以上を使用してよい。
(感熱記録層の厚み)
感熱記録層の厚みは、1μm以上、2μm以上、又は3μm以上であってよく、10μm以下、8μm以下、又は6μm以下であってよい。
感熱記録層の厚みは、1μm以上、2μm以上、又は3μm以上であってよく、10μm以下、8μm以下、又は6μm以下であってよい。
〈基材層〉
本発明の磁気記録媒体は、磁気記録層の隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を有していてもよい。基材層は、本発明の磁気記録媒体に、機械的強度を付与し、磁気記録媒体の取り扱い性を向上する機能を有する。
本発明の磁気記録媒体は、磁気記録層の隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を有していてもよい。基材層は、本発明の磁気記録媒体に、機械的強度を付与し、磁気記録媒体の取り扱い性を向上する機能を有する。
基材層としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセテート、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)等の合成樹脂から構成されるシート、又は合成紙等を用いてよい。
基材層の厚みは、50μm以上、60μm以上、70μm以上、80μm以上、90μm以上、又は100μm以上であってよく、500μm以下、300μm以下、250μm以下、200μm以下、150μm以下、又は100μm以下であってよい。
《磁気記録媒体の製造方法》
本発明の磁気記録媒体の製造方法について、図1に示した磁気記録媒体(10)を例として説明する。
本発明の磁気記録媒体の製造方法について、図1に示した磁気記録媒体(10)を例として説明する。
図1に示した磁気記録媒体(10)は、例えば、基材層(1)上に、磁気記録層(2)、隠蔽層(3)、印刷層(5)、及び保護層(6)を順次に形成することにより、製造されてよい。
各層の形成は、各層の構成成分を適当な溶剤に溶解又は分散した塗工液を塗布して塗膜とし、得られた塗膜を硬化することによって行われてよい。
塗工液の溶剤は、塗工液に含まれる成分の溶解性又は分散性、揮発性、安定性、安全性等の観点から適宜に選択されてよく、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、クロロホルム、プロパノール、ブタノール、水等から選択される1種以上であってよい。
塗工液の塗布は、例えば、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビアコーティング、バーコーティング、ナイフコーティング等の公知の印刷方法又はコート方法の中から、各塗工液の特性に応じて適宜に選択された方法によって行われてよい。
塗膜の硬化は、塗工液の特性に応じて、例えば、加熱、光照射、真空排気、風乾等から選択される1種以上の処理によって行われてよい。
1.隠蔽層形成用塗料の調製
下記の組成の隠蔽層形成用塗料を調製した。隠蔽層形成用塗料中の隠蔽層用バインダー樹脂の詳細は、各実施例にて説明される。
下記の組成の隠蔽層形成用塗料を調製した。隠蔽層形成用塗料中の隠蔽層用バインダー樹脂の詳細は、各実施例にて説明される。
(隠蔽層形成用塗料の組成)
アルミニウムペースト:5.89質量部(アルミニウム粉:2.95質量部)
隠蔽層用バインダー樹脂:11.75質量部(合計量)
溶剤:メチルエチルケトン46.18質量部及びトルエン46.18質量部から成る混合溶剤
アルミニウムペースト:5.89質量部(アルミニウム粉:2.95質量部)
隠蔽層用バインダー樹脂:11.75質量部(合計量)
溶剤:メチルエチルケトン46.18質量部及びトルエン46.18質量部から成る混合溶剤
2.磁気記録層形成用塗料の調製
主剤100質量部、硬化剤としてイソシアネート硬化剤4.5質量部を混合することにより、磁気記録層形成用塗料を調製した。主剤は、磁性材料としてバリウムフェライト、カーボンとしてカーボンブラック、及び磁気記録層用バインダー樹脂としてポリエステルウレタン樹脂を含有する組成物である。
主剤100質量部、硬化剤としてイソシアネート硬化剤4.5質量部を混合することにより、磁気記録層形成用塗料を調製した。主剤は、磁性材料としてバリウムフェライト、カーボンとしてカーボンブラック、及び磁気記録層用バインダー樹脂としてポリエステルウレタン樹脂を含有する組成物である。
3.磁気記録媒体の作製
基材としては、PETフィルム(膜厚188μm)を用いた。
基材としては、PETフィルム(膜厚188μm)を用いた。
基材上に、バーコーターを用いて磁気記録層形成用塗料を塗布し、120℃、1分の加熱乾燥処理を行い、膜厚10μmの磁気記録層を形成した。得られた磁気記録層上に、バーコーターを用いて隠蔽層形成用塗料を塗布し、120℃、1分の加熱乾燥処理を行い、膜厚1μmの隠蔽層を形成した。得られた隠蔽層上に、オフセット印刷によりUVインキを塗布し、160WのUVを照射して硬化及び乾燥処理を行い、印刷層を形成した。その上に更に、オフセット印刷用の保護層インキを塗布し、160WのUVを照射して硬化及び乾燥処理を行い、膜厚1μmの保護層を形成することにより、基材、磁気記録層、隠蔽層、印刷層、及び保護層をこの順に有する磁気記録媒体を作製した。保護層の膜厚は、印刷層のインキが存在しない領域における厚みである。
4.評価
(1)密着性
基材上に、磁気記録層及び隠蔽層を形成した後、印刷層を形成した後、及び保護層を形成した後に、それぞれ、セロテープ(登録商標)剥離試験を行った。セロテープ(登録商標)剥離試験には、ニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を用い、形成された層上にテープを貼付して剥離したときに、塗膜が連続して剥がれた長さを調べ、塗膜が5mm以上連続して剥がれなかったときを密着性「A(良好)」、塗膜が5mm以上連続して剥がれたときを密着性「C(不良)」として評価した。
(1)密着性
基材上に、磁気記録層及び隠蔽層を形成した後、印刷層を形成した後、及び保護層を形成した後に、それぞれ、セロテープ(登録商標)剥離試験を行った。セロテープ(登録商標)剥離試験には、ニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を用い、形成された層上にテープを貼付して剥離したときに、塗膜が連続して剥がれた長さを調べ、塗膜が5mm以上連続して剥がれなかったときを密着性「A(良好)」、塗膜が5mm以上連続して剥がれたときを密着性「C(不良)」として評価した。
(2)耐摩耗性
JIS X 6302−2「識別カードの試験方法」の「5.4 磁気ストライプの耐摩耗性」に記載の方法に従って、耐摩耗性を評価した。ただし、ダミーヘッドによる摩擦は、磁気記録媒体の保護層に対して行い、500mm/sの移動速度でダミーヘッドを2,000回往復させた。試験後の磁気記録媒体を保護層側から観察した場合に、磁気記録層が見えなかったときを耐摩耗性「A(良好)」、磁気記録層が見えたときを耐摩耗性「C(不良)」として評価した。
JIS X 6302−2「識別カードの試験方法」の「5.4 磁気ストライプの耐摩耗性」に記載の方法に従って、耐摩耗性を評価した。ただし、ダミーヘッドによる摩擦は、磁気記録媒体の保護層に対して行い、500mm/sの移動速度でダミーヘッドを2,000回往復させた。試験後の磁気記録媒体を保護層側から観察した場合に、磁気記録層が見えなかったときを耐摩耗性「A(良好)」、磁気記録層が見えたときを耐摩耗性「C(不良)」として評価した。
(3)表面強度
JIS K 5600「塗料一般試験方法」の第5部第4節「引っかき硬度(鉛筆法)」に準拠して、磁気記録媒体の保護層側の表面硬度を調べた。この表面硬度が、「H」以上であったときを表面強度「A(良好)」、「F」以下であったときを表面強度「C(不良)」として評価した。
JIS K 5600「塗料一般試験方法」の第5部第4節「引っかき硬度(鉛筆法)」に準拠して、磁気記録媒体の保護層側の表面硬度を調べた。この表面硬度が、「H」以上であったときを表面強度「A(良好)」、「F」以下であったときを表面強度「C(不良)」として評価した。
(4)耐可塑剤性
環境温度20℃の条件下で、磁気記録媒体の保護層側の表面上に、プラスチック消しゴム((株)トンボ鉛筆製、品名「MONO消しゴム」)を載置し、19.6kPaの圧力にて48時間圧着した。その後消しゴムを除去し、消しゴム載置位置を爪で引っかいたときに、塗膜が剥がれなかったときを耐可塑剤性「A(良好)」、塗膜が剥がれたときを耐可塑剤性「C(不良)」として評価した。
環境温度20℃の条件下で、磁気記録媒体の保護層側の表面上に、プラスチック消しゴム((株)トンボ鉛筆製、品名「MONO消しゴム」)を載置し、19.6kPaの圧力にて48時間圧着した。その後消しゴムを除去し、消しゴム載置位置を爪で引っかいたときに、塗膜が剥がれなかったときを耐可塑剤性「A(良好)」、塗膜が剥がれたときを耐可塑剤性「C(不良)」として評価した。
(5)耐エタノール性
磁気記録媒体を濃度70質量%のエタノール水溶液に2分間浸漬し、風乾にて乾燥した。次いで、保護層側の表面上にニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を貼付した後、剥離した。このとき、塗膜が剥がれなかったときを耐エタノール性「A(良好)」、塗膜がごくわずかに剥がれたときを耐エタノール性「B(可)」、塗膜の剥がれた箇所が明確に確認できたときを耐エタノール性「C(不良)」として評価した。
磁気記録媒体を濃度70質量%のエタノール水溶液に2分間浸漬し、風乾にて乾燥した。次いで、保護層側の表面上にニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を貼付した後、剥離した。このとき、塗膜が剥がれなかったときを耐エタノール性「A(良好)」、塗膜がごくわずかに剥がれたときを耐エタノール性「B(可)」、塗膜の剥がれた箇所が明確に確認できたときを耐エタノール性「C(不良)」として評価した。
(6)耐汗性
試験は、酸性及びアルカリ性の人工汗液を用いて行った。磁気記録媒体を、各人工汗液中に100時間浸漬し、風乾した後、セロテープ(登録商標)剥離試験及び耐摩耗性試験を行った。
試験は、酸性及びアルカリ性の人工汗液を用いて行った。磁気記録媒体を、各人工汗液中に100時間浸漬し、風乾した後、セロテープ(登録商標)剥離試験及び耐摩耗性試験を行った。
セロテープ(登録商標)剥離試験は、人工汗液浸漬後の磁気記録媒体の保護層側の表面上にニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を貼付した後、剥離して、塗膜が剥がれなかったときを「A(良好)」、塗膜がごくわずかに剥がれたときを「B(可)」、塗膜の剥がれた箇所が明確に確認できたときを「C(不良)」として評価した。
耐摩耗性試験は、人工汗液浸漬後の磁気記録媒体の保護層側の表面について「(2)耐摩耗性」と同様の手法でダミーヘッドを500回往復させて行った。摩耗試験後の磁気記録媒体を保護層の側から観察して、磁気記録層が見えなかったときを「A(良好)」、磁気記録層がごくわずかに見えたときを「B(可)」、磁気記録層を明確に確認できたときを「C(不良)」として評価した。
(7)着色性
得られた磁気記録媒体を保護層側から観察したときに、黄色に着色して見えるか否かを目視にて調べ、黄色の着色が見られなかったときを「A(良好)」、黄色の着色が見られたときを「C(不良)」として評価した。
得られた磁気記録媒体を保護層側から観察したときに、黄色に着色して見えるか否かを目視にて調べ、黄色の着色が見られなかったときを「A(良好)」、黄色の着色が見られたときを「C(不良)」として評価した。
(8)耐温湿性
磁気記録媒体を、温度55℃、相対湿度90%RHの恒温恒湿槽中に24時間静置した後、保護層側の表面上にニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を貼付及び剥離して、塗膜が剥がれなかったときを耐温湿性「A(良好)」、塗膜が剥がれたときを耐温湿性「C(不良)」として評価した。
磁気記録媒体を、温度55℃、相対湿度90%RHの恒温恒湿槽中に24時間静置した後、保護層側の表面上にニチバン(株)製の品名「セロテープCT−18」を貼付及び剥離して、塗膜が剥がれなかったときを耐温湿性「A(良好)」、塗膜が剥がれたときを耐温湿性「C(不良)」として評価した。
《実施例1〜3及び比較例1〜3》
「2.隠蔽層形成用塗料の調製」において、主剤中の隠蔽層用バインダー樹脂として、それぞれ、表1に記載のものを単独で、又は混合して使用し、上記の方法により磁気記録媒体を作製して評価した。評価結果を表1に示す。
「2.隠蔽層形成用塗料の調製」において、主剤中の隠蔽層用バインダー樹脂として、それぞれ、表1に記載のものを単独で、又は混合して使用し、上記の方法により磁気記録媒体を作製して評価した。評価結果を表1に示す。
表1中、「塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体」の「含有割合」欄は、隠蔽層用バインダー樹脂の全質量に占める塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の質量割合(質量%)を示す。
比較例1〜3と、実施例1とを比較する。
比較例1の隠蔽層用バインダー樹脂は、ポリウレタン樹脂のみから成り、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含まない。この比較例1の磁気記録媒体は、各層の密着性、耐摩耗性等には優れていたものの、耐汗性に著しく劣っていた。比較例2における隠蔽層用バインダー樹脂は、ポリウレタン樹脂と、23質量%のフェノキシ樹脂とから成る。比較例3における隠蔽層用バインダー樹脂は、ポリエステル樹脂と、23質量%の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体とから成る。これら比較例2及び3の磁気記録媒体では、比較例1の磁気記録媒体に比べて、耐汗性が向上されなかった。
これらに対して、実施例1の隠蔽層用バインダー樹脂は、ポリウレタン樹脂と、15質量%の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体とから成る。この実施例1の磁気記録媒体は、比較例1〜3の磁気記録媒体に比べて耐汗性が向上された。また、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の使用により、耐汗性以外の物性が損なわれることもなかった。
以上のことから、磁気記録媒体における隠蔽層用バインダー樹脂として、ポリウレタン樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体とを用いると、ポリウレタン樹脂を単独で用いた場合と比べて、磁気記録媒体の耐汗性が向上されることが検証された。比較例2及び3の磁気記録媒体のように、ポリエステル樹脂又はフェノキシ樹脂を使用した場合には、耐汗性の向上効果は得られなかった。
次に、実施例1〜3、並びに比較例1及び4を比較する。
上記のとおり、隠蔽層用バインダー樹脂がポリウレタン樹脂のみから成る、比較例1の磁気記録媒体は、耐汗性に著しく劣っていた。実施例1〜3では、隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含む。バインダー樹脂中の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が15質量%である、実施例1の磁気記録媒体では、比較例1の磁気記録媒体に比べて、耐汗性が向上され、他の物性も損なわれなかった。更に、実施例2及び3では、バインダー樹脂中の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、それぞれ、23質量%、及び35質量%である。これら実施例2及び3の磁気記録媒体では、耐汗性が更に向上され、かつ、他の物性も損なわれなかった。
しかしながら、比較例4の磁気記録媒体のように、隠蔽層用バインダー樹脂中の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、本発明所定の40質量%を超えると、磁気記録媒体が汗と接するか否かによらず、その耐摩耗性は損なわれた。
以上のことから、磁気記録媒体の隠蔽層において、隠蔽層用バインダー樹脂がポリウレタン及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、かつ、隠蔽層用バインダー樹脂中の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の含有割合が、バインダー樹脂全体に対して0質量%超40質量%以下であるとき、各層の密着性、耐摩耗性等の諸物性が損なわれずに、磁気記録媒体の耐汗性が向上されることが検証された。
1 基材層
2 磁気記録層
3 隠蔽層
4 感熱記録層
5 印刷層
6 保護層
10、20 磁気記録媒体
2 磁気記録層
3 隠蔽層
4 感熱記録層
5 印刷層
6 保護層
10、20 磁気記録媒体
Claims (8)
- 磁気記録層、隠蔽層、及び印刷層をこの順に有する磁気記録媒体であって、
前記隠蔽層が、アルミニウム粉及び隠蔽層用バインダー樹脂を含み、
前記隠蔽層用バインダー樹脂が、ポリウレタン、及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体を含み、
前記隠蔽層用バインダー樹脂における前記塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、前記隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、0質量%超40質量%以下である、
磁気記録媒体。 - 前記隠蔽層用バインダー樹脂における前記塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の含有割合が、前記隠蔽層用バインダー樹脂全体に対して、10質量%以上35質量%以下である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 前記塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体が、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−不飽和ジカルボン酸共重合体、及び塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアクリル(メタ)アクリレート共重合体から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁気記録層が、磁性材料、カーボン、及び磁気記録層用バインダー樹脂を含む層である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁気記録層用バインダー樹脂が、ポリエステルウレタンを含む、請求項4に記載の磁気記録媒体。
- 印刷層の、隠蔽層とは反対側の面上に、保護層を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記隠蔽層と前記印刷層との間に、感熱記録層を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁気記録層の、前記隠蔽層とは反対側の面上に、基材層を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
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Citations (4)
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-
2018
- 2018-12-26 JP JP2018243078A patent/JP2020107373A/ja active Pending
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